JP2570661B2 - スラストころ軸受 - Google Patents

スラストころ軸受

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JP2570661B2
JP2570661B2 JP63201497A JP20149788A JP2570661B2 JP 2570661 B2 JP2570661 B2 JP 2570661B2 JP 63201497 A JP63201497 A JP 63201497A JP 20149788 A JP20149788 A JP 20149788A JP 2570661 B2 JP2570661 B2 JP 2570661B2
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茂一 千葉
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NSK Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車のオートマチックトランスミッシ
ョン、トランスアクスル等に使用されるスラストころ軸
受に関する。
〔従来の技術〕
従来のスラストころ軸受は、環状の軌道部の外周縁に
軌道面側に折曲するフランジ部が設けられた外輪と、環
状の軌道部の内周縁に軌道面側に折曲するフランジが設
けられた内輪との軌道面間に、または前記外輪と内輪と
のいずれか一方の軌道面に、保持器に組み付けられたこ
ろが転動自在に配設され、外輪のフランジ部の端縁に設
けられた半径方向内側に突出するタブ、内輪のフランジ
の端縁に設けられた半径方向外側に突出するタブによっ
て保持器付きころを非分離状に係止した構造になってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
この種のスラストころ軸受は、高温下、または許容回
転数以上の厳しい条件下で使用される例が多く、このよ
うな使用条件下においては、取付部の偏心大、潤滑状態
の不良、急加減速、負荷荷重の変動等の要因が併合する
と、ころの遠心力による保持器ポケット部の摩耗のほ
か、外輪案内の軸受では保持器の外周縁部と外輪のフラ
ンジ部の内径面(保持器案内面)とに摩耗,焼付等が発
生し、内輪案内の軸受では保持器の内周縁部と内輪のフ
ランジ部の外径面(保持器案内面)とに摩耗,焼付等が
発生することが多くなる。
このような摩耗が発生すると、外輪および内輪から保
持器付きころが分離したり、破損することになり、焼付
きが発生した場合も同様に破損することになり、軸受の
性能および寿命に多大の影響を与えるという問題があ
る。
この発明は、上記の問題を解決することを目的として
なされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明においては、軌道
部の外周縁の少なくとも2個所に軌道面側に立ち上がる
爪を有し、かつ内周縁に保持器の内周縁部案内用フラン
ジ部が軌道面側に折曲成形された内輪と、軌道部の外周
縁にころの外径側頭部案内用フランジ部が軌道側に折曲
成形された外輪と、内輪と外輪との軌道面間に組み込ま
れた保持器付きころとを備え、前記内輪の爪の先端係止
部に、外輪のフランジ部を非分離状に係止したことを第
1の発明としている。
また、この発明においては、軌道部の外周側にころの
外径側頭部案内用フランジ部が軌道面側に折曲成形さ
れ、該フランジ部の外周縁の少なくとも2個所に軌道面
側に立ち上がる爪を有し、かつ軌道部の内周縁に保持器
の内周縁部案内用フランジ部が軌道面側に折曲成形され
た内輪と、内輪の軌道面に組み込まれた保持器付きころ
とを備え、前記内輪の爪の先端係止部に保持器の外周縁
部を非分離状に係止したことを第2の発明としている。
〔実施例〕
第1図は、第1の発明の実施例を一部を切り欠いて示
す正面図、第2図(a)および(b)は、それぞれ第1
図のA−A線およびB−B線に沿う拡大断面図である。
同図において、符号10は内輪、20は外輪、30は保持器、
31はころをそれぞれ示す。
内輪10は、環状鋼板からなる軌道部11の外周縁の円周
方向を3等分した個所に、軌道面11a側に立ち上がる爪1
2が設けてあり、爪12の先端中央部は半径方向内側に突
出するタブ12aをかしめ成形してある。また軌道部11の
内周縁にはフランジ部13が軌道面11a側に折曲成形され
ている。
外輪20は、環状鋼板からなる軌道部21の外周縁に、フ
ランジ部23が軌道面21a側に折曲成形されている。
内輪10の軌道面11aと外輪20の軌道面21aとの間には、
保持器30に組み付けられたころ31が転動自在に配設され
ている。
上記構成のスラストころ軸受の内輪10は、フランジ部
13の外径面が保持器30の内周縁部に対する案内面であっ
て、保持器30の外周縁は内輪10の爪12の内径面とは接触
しないようにしてある。外輪20はフランジ部23の内側面
がころ31の外径側頭部に対する案内面になっている。
内輪10に対して保持器30付きころ31と外輪20とを、内
輪10の爪12の弾性変形を利用して押し込むと、爪12のタ
ブ12aによって外輪20のフランジ部23が係止された状態
となり、軸受の取扱中に外輪20と保持器30およびころ31
が軸方向に動いても、内輪10から分離することのない非
分離形の軸受として構成される。
内輪10の爪12は、円周方向にほぼ等間隔で2個所に設
けてあればよく、またこの爪12の先端部の全部を半径方
向内側に折曲成形し、この折曲した部分を非分離用の係
止部としてもよい。
上記のように組み込まれたスラストころ軸受は、ころ
31の遠心力を外輪20のフランジ部23が受けるため、保持
器30にころ31の遠心力が作用することはない。
また、保持器30の内周縁部を内輪10のフランジ部13に
よって案内し、保持器30の外周縁部を案内するフランジ
部を設けていないため、この部分の摩耗がなくなる。
さらに、保持器30の外周縁の周囲には、爪12が少なく
とも2個所にあるだけでフランジ部が存在しないため、
潤滑油の流れが良好になる。
第3図は、第1図の内輪10の他の実施例である。内輪
10の軌道部11の外周縁の半径D/2は、爪12の外径面の半
径hよりも大きくなっている。
この実施例の内輪10を用いたスラストころ軸受は、第
4図に示すようにハウジング40に取り付けることもで
き、第5図に示すように軸50に取り付けることもでき
る。
第6図は、第1の発明の他の実施例である。外輪20の
フランジ部23を保持器30の外周縁よりも半径方向外側ま
で半径方向に延長してストレート部分23aを設け、この
ストレート部分23aを内輪10の爪12の先端部によって非
分離状に係止するようにしてある。
この実施例によると、ころ31の径が大きい場合(たと
えば3mm以上)でも、より確実な非分離状の係止が可能
となる。
第7図は、第2の発明の上半部を示す縦断側面図であ
り、その正面図の一部を第8図に示す。同図において、
符号10は内輪、30は保持器、31はころをそれぞれ示す。
内輪10は、環状鋼板からなる軌道部11の外周側にフラ
ンジ部14が軌道面11a側に折曲成形され、このフランジ
部14の延長部分の外周縁の円周方向を4等分した個所に
は軌道面11a側に立ち上がる爪12が設けてあり、爪12の
先端中央部には半径方向内側に突出するタブ12aをかし
め成形してある。また軌道部11の内周縁にはフランジ部
13が軌道面11a側に折曲成形されている。
内輪10の軌道面11aには、保持器30に組み付けられた
ころ31が転動自在に配設されている。
上記構成スラストころ軸受の内輪10は、外周側のフラ
ンジ部14の内側面がころ31の外径側頭部に対する案内面
であり、内周側のフランジ部13の外径面が保持器30の内
周縁部に対する案内面であって、保持器30の外周縁は内
輪10の爪12の内径面とは接触しないようにしてある。
内輪10に対して保持器30付きころ31を、内輪10の爪12
の弾性変形を利用して押し込むと、爪12のタブ12aによ
って保持器30の外周縁部が係止された状態となり、軸受
の取扱中に保持器30およびころ31が軸方向に動いても、
内輪10から分離することがなく、非分離形の軸受として
構成される。
内輪10の爪12は円周方向にほぼ等間隔で2個所に設け
てあればよく、またこの爪12の先端部の全部を半径方向
内側に折曲成形し、この折曲した部分を非分離用の係止
部としてもよい。
上記のように組み込まれたスラストころ軸受は、ころ
31の遠心力を内輪10の外周側のフランジ部14が受けるた
め、保持器30にころ31の遠心力が作用することはない。
また、保持器30の内周縁を内輪10の内周側のフランジ
部13によって案内し、保持器30の外周縁部を案内するフ
ランジ部を設けていないため、この部分の摩耗がなくな
る。
さらに、保持器30の外周縁の周囲には、爪12が少なく
とも2個所にあるだけでフランジ部が存在しないため、
潤滑油の流れが良好になる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、ころによる
保持器の摩耗、保持器の外周縁部と外輪のフランジ部と
の接触面における摩耗、焼付等が軽減され、潤滑油の流
れが良好となるため、耐久寿命が大幅に向上するスラス
トころ軸受が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の実施例を示す一部切欠き正面図、
第2図(a)および(b)はそれぞれ第1図A−A線お
よびB−B線に沿う拡大断面図、第3図は第1の発明の
他の実施例を示す右半部正面図、第4図および第5図
は、それぞれ軸受の取付状態を示す断面図、第6図は第
1の発明のさらに他の実施例を示す一部分縦断側面図、
第7図は第2の発明の実施例を示す上半部縦断側面図、
第8図はその一部分の正面図である。 図中、10は内輪、11は軌道部、11aは軌道面、12は爪、1
2a爪のタブ、13は保持器の内周縁部案内用フランジ部、
14はころの外径側頭部案内用フランジ部、20は外輪、21
は軌道部、21aは軌道面、23はころの外径側頭部案内用
フランジ部、30は保持器、31はころである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道部の外周縁の少なくとも2個所に軌道
    面側に立ち上がる爪を有し、かつ内周縁に保持器の内周
    縁部案内用フランジ部が軌道面側に折曲成形された内輪
    と、軌道部の外周縁にころの外径側頭部案内用フランジ
    部が軌道面側に折曲成形された外輪と、内輪と外輪との
    軌道面間に組み込まれた保持器付きころとを備え、前記
    内輪の爪の先端部に外輪のフランジ部が非分離状に係止
    されてなるスラストころ軸受。
  2. 【請求項2】軌道部の外周側にころの外径側頭部案内用
    フランジ部が軌道面側に折曲成形され、該フランジ部の
    外周縁の少なくとも2個所に軌道面側に立ち上がる爪を
    有し、かつ軌道部の内周縁に保持器の内周縁部案内用フ
    ランジ部が軌道面側に折曲成形された内輪と、内輪の軌
    道面に組み込まれた保持器付きころとを備え、前記内輪
    の爪の先端部に保持器の外周縁部が非分離状に係止され
    てなるスラストころ軸受。
JP63201497A 1988-08-12 1988-08-12 スラストころ軸受 Expired - Lifetime JP2570661B2 (ja)

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