JP2570569Y2 - トルクコンバータの直結クラッチ - Google Patents

トルクコンバータの直結クラッチ

Info

Publication number
JP2570569Y2
JP2570569Y2 JP1991024562U JP2456291U JP2570569Y2 JP 2570569 Y2 JP2570569 Y2 JP 2570569Y2 JP 1991024562 U JP1991024562 U JP 1991024562U JP 2456291 U JP2456291 U JP 2456291U JP 2570569 Y2 JP2570569 Y2 JP 2570569Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
torque converter
front cover
turbine
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991024562U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04113358U (ja
Inventor
俊裕 小林
宏昭 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP1991024562U priority Critical patent/JP2570569Y2/ja
Publication of JPH04113358U publication Critical patent/JPH04113358U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570569Y2 publication Critical patent/JP2570569Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、トルクコンバータの
スリップ制御を行うことの出来る直結クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3および4は、従来の直結クラッチ付
トルクコンバータを示すものであって、図3のトルクコ
ンバータは、タービン1とピストン2との間の油室3内
に油圧をかけることによりピストン2に取り付けられた
ライニング4をフロントカバー5の内壁面に押圧してト
ルクコンバータのロックアップを行うようになってい
る。
【0003】また、図4のトルクコンバータは、ピスト
ン12とフロントカバー14間を流れる油路とタービン
側油室を流れる油路の油圧の供給排出を切換バルブ(図
示せず)によって切り換えてロックアップクラッチのO
N−OFFのみが行われるものであるが、フロントカバ
ー14とタービンハブ15間の振動吸収のため、ピスト
ン12とタービンハブ15間にダンパ機構16が介装さ
れているものである。なお、このような構造のトルクコ
ンバータとしては、特開昭58−77924号公報に記
載のものが有る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記図3のトルクコン
バータでは、ダンパ機構が無く調圧ソレノイドバルブ
(リニアソレノイドバルブまたはデューティソレノイド
バルブ)によって、ライニング4とフロントカバー5の
内周面間のスリップ制御を行うことにより振動吸収を行
うが、油室3内の油圧を解除しロックアップをオフにし
た時、ピストン2が中立状態となりライニング4がフロ
ントカバー5の内壁面から完全に離れない場合が有り、
ライニング4が焼き付いてしまう虞れがある。一方、焼
き付き防止のため、図3の場合と同様に油路の切換バル
ブを入れると、調圧ソレノイドバルブに加えて切換バル
ブを追加することとなり、油圧回路が複雑となりコスト
アップという欠点がある。
【0005】また、図4のトルクコンバータでは、振動
吸収はダンパ機構16で行うため、油圧のオン・オフの
みでライニング13とフロントカバー14間のスリップ
制御を行う必要は無いが、ダンパ機構16を介装するこ
とによってトルクコンバータの軸方向の寸法が長くなる
という問題を有しており、また、高回転使用時のダンパ
機構16の回転強度が不足するという問題もある。
【0006】この考案は、上記従来のトルクコンバータ
の直結クラッチの有していた欠点を解消するために為さ
れたものである。すなわち、本考案はロックアップオフ
時の摩擦材の焼付きを防止出来るとともに、簡易な油圧
回路でコストダウンを図り、トルクコンバータの軸方向
寸法の短縮化を図ることの出来るトルクコンバータの直
結クラッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】この考案は、上記目的を
達成するため、タービンと一体回転するピストンが油圧
によって軸方向にスライドされこのピストンの摩擦材
をフロントカバーに押圧することによってロックアップ
を行うトルクコンバータの直結クラッチにおいて、前記
ピストンと前記タービンとの間に、前記摩擦材がフロン
トカバーから離間する方向にピストンを付勢する弾性
部材を介装し、該弾性部材は前記トルクコンバータの径
方向に延在し、該弾性部材の内周部は該タービンに係合
され、外周部は該ピストンの外周部に係合されたことを
特徴としている。
【0008】
【作用】上記トルクコンバータの直結クラッチは、トル
クコンバータ内に供給されピストンをフロントカバー側
に付勢する油圧を、調圧弁等で制御することにより、直
結クラッチのスリップ量が制御され、トルクコンバータ
への供給油圧を低下させると、ピストンがタービンとの
間に介装された弾性部材によってフロントカバーから離
間する方向に付勢されるので、摩擦材の押圧が完全に解
除される。
【0009】
【実施例】以下、この考案を、図面に示す実施例に基づ
いてさらに詳細に説明する。
【0010】図1において、ピストン21はその内周面
がタービンハブ22の外周面に摺動自在に案内されてタ
ービンハブ22に対し軸方向にスライド自在にかつ後述
するダイヤフラムスプリング25を介して一体回転する
ようになっており、またこのピストン21の内周面とタ
ービンハブ22の外周面との間は、オイルシール23に
よってシールされている。
【0011】そしてタービン24とピストン21との間
には、内周部をタービンハブ22に外周部をピストン2
1の外周部に固定され径方向に延在するダイヤフラムス
プリング25が介装されており、ダイヤフラムスプリン
グ25はピストン21をこのピストン21に取り付けら
れたライニング27がフロントカバー28の内壁面から
離間する位置に保持している。図2に示すように、ダイ
ヤフラムスプリング25の外周上の複数箇所には突起2
5aが突出形成され、一方ピストン21の周上には突起
25aと対応する位置に切欠21aが形成され、切欠2
1aには突起25aが嵌合される。そのためピストン2
1はダイヤフラムスプリング25が固定されるタービン
ハブ22と一体回転する。またピストン21の内周には
環状のスナップリング26の溝21bが穿設される。ス
ナップリング26は、ロックアップ時ピストン21がフ
ロントカバー28に向かって移動するときダイヤフラム
スプリング25をピストン21とともに移動するように
している。そのためダイヤフラムスプリング25は弾性
的に撓みタービン24の方向に弾性力を作用する。この
弾性力によってロックアップ解除時ピストン21を復帰
させている。
【0012】トルクコンバータ内には、調圧ソレノイド
バルブ(リニアソレノイドバルブまたはデューティソレ
ノイドバルブ)30を介して油路L1から圧油が導入さ
れるようになっており、このトルクコンバータ内に導入
された油圧は、油路L2から図示しないオイルクーラを
介して潤滑され、また油路L3から直接に潤滑されるよ
うになっている。そして、この油路L2はピストン21
に対してタービン側の油室に連通され、油路L3はピス
トン21とフロントカバー28との間の油室29に連通
されており、またピストン21の外周面とフロントカバ
ー28の内周面との間の隙間がオリフィス30を形成し
ている。
【0013】上記トルクコンバータ内に、調圧ソレノイ
ドバルブ31の作動により、油路L1から導入された圧
油のうち、ピストン21に対し、タービン24側の圧油
は、油路L2からオイルクーラを介して潤滑されるた
め、管路抵抗によりピストン21のタービン24側に油
圧を発生させるが、オリフィス30を介して油室29内
に導入される圧油は、油路L3から直接潤滑されるた
め、油室29内に油圧を発生させず、このためオリフィ
ス30の両側に差圧が生じることとなる。
【0014】従って、調圧ソレノイドバルブ31によっ
てトルクコンバータへの供給油圧を上昇させると、オリ
フィス30の両側の差圧が大きくなり、ピストン21の
タービン24側の油圧の上昇によって、ピストン21が
ダイヤフラムスプリング25に抗してフロントカバー2
8側にスライドされる。これによって、ライニング27
がフロントカバー28の内壁面に当接され、直結クラッ
チがオンされることとなる。 ここで、ライニング27
とフロントカバー28間のスリップ量は、ピストン21
をフロントカバー28側に付勢する力によって決定され
るが、ダイヤフラムスプリング25のばね力および油室
29内の圧力(p=0)は既知であるため、調圧ソレノ
イドバルブ31によりトルクコンバータへの供給油圧を
制御することによりライニング27とフロントカバー2
8間のスリップ量の制御を行うことが出来る。
【0015】そして、調圧ソレノイドバルブ31により
トルクコンバータへの供給油圧を低下させると、ピスト
ン21はダイヤフラムスプリング25に付勢されてター
ビン24側にスライドされるため、ライニング27はフ
ロントカバー28の内壁面から完全に離間される。
【0016】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、直結
クラッチのスリップ制御が可能となり、このため従来の
ようなダンパ機構を必要としないのでトルクコンバータ
の軸方向寸法を短縮化でき、このため、トルクコンバー
タの軽量化、コストダウンが実現され、しかも直結クラ
ッチのオフ時には摩擦材がフロントカバーから完全に離
間されるため、焼き付きの虞れも無い。またスリップ制
御のために切換バルブを追加する必要がないので簡易な
油圧回路でコストダウンが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図、
【図2】同実施例の部分拡大図、
【図3】従来例を示す側断面図、
【図4】他の従来例を示す側断面図。
【符号の説明】
21…ピストン 22…タービンハブ 24…タービン 25…ダイヤフラムスプリング(弾性部材) 27…ライニング(摩擦材) 28…フロントカバー 31…調圧ソレノイドバルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンと一体回転するピストンが油圧に
    よって軸方向にスライドされこのピストンの摩擦材を
    フロントカバーに押圧することによってロックアップを
    行うトルクコンバータの直結クラッチにおいて、 前記ピストンと前記タービンとの間に、前記摩擦材がフ
    ロントカバーから離間する方向にピストンを付勢する
    弾性部材を介装し、該弾性部材は前記トルクコンバータ
    の径方向に延在し、該弾性部材の内周部は該タービンに
    係合され、外周部は該ピストンの外周部に係合された
    とを特徴とするトルクコンバータの直結クラッチ。
JP1991024562U 1991-03-22 1991-03-22 トルクコンバータの直結クラッチ Expired - Lifetime JP2570569Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991024562U JP2570569Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルクコンバータの直結クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991024562U JP2570569Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルクコンバータの直結クラッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04113358U JPH04113358U (ja) 1992-10-02
JP2570569Y2 true JP2570569Y2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=31909466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991024562U Expired - Lifetime JP2570569Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルクコンバータの直結クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570569Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5983146B2 (ja) * 2012-07-24 2016-08-31 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 発進装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623798Y2 (ja) * 1987-12-18 1994-06-22 株式会社大金製作所 トルクコンバータのロックアップクラッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04113358U (ja) 1992-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3623527B2 (ja) ロックアップ機構付きトルクコンバータ
US6332521B1 (en) Starting clutch
US3817357A (en) Torque converter with throttle controlled fluid clutch
US6035989A (en) Clutch-actuated piston structure
US6142280A (en) Oil pressure circuit in a starting clutch
US4509627A (en) Hydraulic centrifugal clutch
CA1313631C (en) Hydraulically actuated release mechanism for a clutch
US6648117B2 (en) Starting clutch and method for controlling same
JP2570569Y2 (ja) トルクコンバータの直結クラッチ
US5819896A (en) Variable flow rate torque converter lockup clutch
JPS59747B2 (ja) スリツプシキクラツチオユウスル リユウタイデンドウソウチ
KR100818646B1 (ko) 차량용 유체 동역학적 연결 장치
KR950010691B1 (ko) 로크업 클러치를 가진 유체 전동 장치
JPS642983Y2 (ja)
JP2768133B2 (ja) 流体圧クラッチ装置
KR100423326B1 (ko) 자동변속기차량용 클러치의 스냅링
US5833041A (en) Clutch operating mechanism
JPH02245562A (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
KR20040072035A (ko) 클러치 조작 기구
JPH0212288B2 (ja)
JP2005133779A (ja) 流体伝動装置
JP3843515B2 (ja) 自動変速機の油圧サーボ装置
JP4195108B2 (ja) ダンパ一体型発進装置
JPH0623799Y2 (ja) ロックアップクラッチの作動制御装置
JP2840986B2 (ja) 油圧操作クラッチ