JP2570216B2 - 平面アレイアンテナ - Google Patents

平面アレイアンテナ

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JP2570216B2
JP2570216B2 JP7191798A JP19179895A JP2570216B2 JP 2570216 B2 JP2570216 B2 JP 2570216B2 JP 7191798 A JP7191798 A JP 7191798A JP 19179895 A JP19179895 A JP 19179895A JP 2570216 B2 JP2570216 B2 JP 2570216B2
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line
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radiating elements
holes
radiating element
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恵司 福沢
忍 鶴丸
文寛 伊藤
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば衛星放送
を受信する場合等に用いて好適な平面アレイアンテナに
係り、特に多数の放射素子の一部を取り除き、この取り
除いた位置に給電導波管変換器を設けた平面アンテナに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から衛星放送用の平面アレイアンテ
ナとして、放射素子の一部を構成する穴及び透孔を有す
る第1及び第2の金属板又はメタライズドプラスチック
板と、これら第1及び第2の金属板間に挾着され、該穴
及び透孔で構成される円の中心方向に略90°の角度差
を持つ所定長突出された一対の励振プローブと、該一対
の励振プローブに連通する導体箔からなる薄膜の基板
と、この薄膜の基板に被着した導体箔を囲繞する様に第
1及び第2の金属板の穴及び透孔に連通する空洞部が形
成されたサスペンデッドラインとを有する放射素子を、
該第1及び第2の金属板並びに薄膜の基板上に多数並設
して、一対の励振プローブへの給電信号をサスペンデッ
ドライン内で位相合成するようにしたことを特徴とする
円偏波平面アレイアンテナを先に本出願人は特願昭60
−162650号として、提案した。
【0003】上述の平面アレイアンテナによれば、薄形
化が可能となり、機械的構成も簡略化でき、又、安価で
一般的に入射出来る基板を高周波用に使用しても高価な
マイクロストリップライン用基板を用いたものと同等以
上のアンテナ利得が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案さ
れたアレイアンテナの場合、放射素子の間隔は0.9〜
0.95λ0 (λ0 :自由空間波長、22.5〜23.
6mm)、放射素子の径は16.35mmφとされてい
るので、中央部にサスペンデッドラインと矩形導波管
(WR−75或いはWRJ−120)を変換する給電部
を設けることは物理的に難しく、従って、特願昭60−
162650号の第4図に示されるように、給電点を放
射素子の配置されている部分より外側にはみ出させて設
け、裏面より取り出すようにしていた。
【0005】ところが、このように給電点を配置する
と、給電線(サスペンデッドライン)が長くなるので、
それだけ損失が増大し、利得が低減する欠点があった。
【0006】この発明は斯る点に鑑みてなされたもの
で、給電線の損失を低減し、利得の向上を図ることがで
きる平面アレイアンテナを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による平面アレ
イアンテナは、放射素子の一部を形成する多数の穴4,
5が並設された金属板、又はメタライズドプラスチック
板1,2で基板3を挟み込むサスペンデッドライン給電
形平面アンテナにおいて、上記多数の穴4,5に夫々対
応して放射素子を設けると共に多数並設した放射素子の
一部の放射素子を取り除き、該放射素子を取り除くこと
によって形成されたスペースに給電導波管変換器を設
け、放射素子を取り除くことにより残った端部31を給
電線の特性インピーダンスと同じ抵抗値の抵抗で終端す
る様に構成したものである。
【0008】上述の構成によると、多数の放射素子のう
ちの一部を取り去り、この位置に給電点を設ける様にし
たので給電線の損失が低減し、利得が向上し、又1枚の
基板で円偏波受信が出来る回路構成に出来るため、従来
に比し薄形化できると共に機械的構成も簡略化でき、し
かも安価で一般的に入手出来る基板を高周波用に使用し
ても高価なマイクロストリップライン用基板を用いたも
のと同等以上のアンテナ利得が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を、円
偏波平面アレイアンテナに適用した場合を例にとり図1
〜図4に基づいて詳しく説明する。
【0010】図1は本発明による円偏波放射素子の構成
を示すもので、図1Aはその平面図、図1Bは図1Aに
おける線I−Iに沿う断面矢視図である。図1A,Bに
おいて、1は第1の金属板(又はメタライズドプラスチ
ック板)、2は第2の金属板(又はメタライズドプラス
チック板)、3は第1及び第2の金属板1,2で挟持さ
れる薄膜の基板(フィルム状のフレキシブル基板)であ
る。第1の金属板1は凹部状の穴4を有し、第2の金属
板2は穴4と同じ径で上下に貫通し、且つ上側が円錐状
とされた穴5を有する。第1及び第2の金属板1,2で
基板3を挟持するときに穴4と5が一致するように位置
決めされる。
【0011】また、第1及び第2の金属板1,2で基板
3を挟持した際に穴4,5に連通する空洞部6が形成さ
れるようになされる。
【0012】7は基板3に被着された導体箔であって、
この導体箔7は空洞部6を介して連結され、サスペンデ
ッドラインを構成する。また、この導体箔7は基板3の
共通の平面上で、穴4,5の中心方向に直交するように
所定長突出され、一対の励振プローブ8,9を構成す
る。
【0013】斯る構成により、円偏波は互いに直交する
直線偏波を位相をπ/2ずらして合成したものであるか
ら、夫々の直線偏波成分に対応する励振プローブが配さ
れたことになる。
【0014】図2は平面アレイを給電するサスペンデッ
ドラインの構成を示すもので、図1BのII−II線に反っ
た断面矢視図を示している。ここでは例えば25〜10
0μm程度のプリント基板3をエッチングして形成され
た導体箔7が第1及び第2の金属板1,2で囲まれ、中
空同軸線路を構成している。この場合、基板3は薄く支
持部材として働くので、低損失基板でなくても伝送損失
の少ない給電線路となる。例えばテフロングラス基板を
用いたオープンストリップラインの伝送損失は12GH
zで4〜6dB/mであるが、サスペンデッドラインの
場合、25μmフィルム基板で約2.5〜3dB/mと
なる。フィルム状のフレキシブル基板はテフロングラス
基板を比べて安価であるので、構成面(特性)も含めて
利点がある。
【0015】図3は円偏波を合成する具体回路を示すも
ので、一対の励振プローブ8,9は基板3の同一平面上
でサスペンデッドラインである導体箔7で結合される
が、その際にπ/2の位相に相当するλg/4(λg:
中心周波数における線路波長)の線路10が進相してい
る片側に挿入されて合成部11で同相になるようにして
いる。このようにλg/4の線路10を挿入する方向を
変えることにより、右旋又は左旋の円偏波に対応するこ
とができる。
【0016】因みに図3は、右旋円偏波を受信する場合
で、電波が図面上表より裏に向っているものとすると、
電界は時計方向に回転しながら進むので、先ず励振プロ
ーブ9が受信し、π/2(90°)遅れて励振プローブ
8が受信することになり、結果として合成部11では同
相となることがわかる。
【0017】図4は図1に示すような円偏波放射素子を
複数個サスペンデッドラインで共相給電する回路構成を
示すもので、これによりアレイを構成することになる。
この際に第1及び第2の金属板1,2には放射素子に対
応して複数個の穴4,5が夫々設けられ、各放射素子の
励振プローブ8,9がサスペンデッドラインを構成する
導体箔7により給電点12に対して等距離となるように
相互接続される。
【0018】このような構成において、給電位相や電力
分配比を線路で変えることにより各種の指向特性を得る
ことができる。つまり、励振プローブ8,9に対する給
電点12からの距離を変えることにより位相が変化し、
また、サスペンデッドラインの分岐している所で線を細
かくしたり、或いは太くしたりしてインピーダンスの比
率を変えることにより振幅が変わり、これによって指向
特性を任意に変えることができる。
【0019】また、本実施例では中央部分の放射素子1
個を取り除き、ここに給電導波管変換器30を設け、こ
の変換器30を介して給電点12と図示せずも導波管を
接続する。また放射素子を取り除いたことにより残った
端部31は給電線の特性インピーダンスと同じ抵抗で終
端するようにする。
【0020】上述の構成では平面アレイアンテナの中央
近傍の1個の放射素子を取り除いた場合を説明したが、
中央近傍の2〜10個の複数個の放射素子を除去して、
この部分に給電導波管変換器30を設けることが出来る
ことは明らかである。これにより給電線の長さが従来よ
り短くなり、給電線の損失に伴う利得の低下が改善され
る。
【0021】また通常の矩形導波管との変換ができるた
め、変換損失を必要帯域内で最小に出来、この効果は放
射素子の数が多いアレイ構造程大きい。また、中央部分
の放射素子を1個乃至複数取り除いたことによる指向性
の乱れは、実用上問題なく、特に放射素子の数が多く、
等位相、等振幅励振の場合は、その影響は少ない。更に
コンバータ一体形アンテナの場合、中央部給電の方が、
コンバータ出力端子の配線処理等の面から、構成上便利
である。
【0022】なお、上述の実施例では放射素子を主体に
説明したが、アンテナの可逆原理により、放射素子(又
は放射素子のアレイにより構成されたアンテナ)が、特
性を何等変更することなく受信素子(受信アンテナ)と
して作用し得ることは勿論である。また、この発明はア
レイアンテナ全般に適用でき、しかも円偏波でも直線偏
波でも適用可能である。
【0023】
【発明の効果】上述の如くこの発明によれば、多数の穴
に夫々対応して励振プローブを設けると共に中央近傍の
1〜複数の放射素子を取り去って、この位置に給電点を
設けるようにしたので、給電線の損失が低減され、利得
が向上する。また薄形化が可能となり、機械的構成も簡
略化できる。更に、安価で一般的に入手出来る基板を高
周波用に使用しても高価なマイクロストリップライン用
基板を用いたものと同等以上のアンテナ利得が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による円偏波放射素子を示す平面図及び
断面図である。
【図2】本発明によるサスペンデッドラインの断面図で
ある。
【図3】本発明による円偏波合成器の構成図である。
【図4】本発明による平面アレイアンテナの一実施例を
示す給電回路図である。
【符号の説明】
1 第1の金属板(又はメタライズドプラスチック板) 2 第2の金属板(又はメタライズドプラスチック板) 3 基板 4,5 穴 6 空洞部 7 導体箔 8,9 励振プローブ 12 給電線 30,32 給電導波管変換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射素子の一部を形成する多数の穴が並
    設された金属板又はメタライズドプラスチック板で基板
    を挟み込むサスペンデッドライン給電形平面アンテナに
    おいて、 上記多数の穴に夫々対応して放射素子を設けると共に多
    数並設した放射素子の一部の放射素子を取り除き、該放
    射素子を取り除くことによって形成されたスペースに給
    電導波管変換器を設け、上記放射素子を取り除くことに
    より残った端部を給電線の特性インピーダンスと同じ抵
    抗値の抵抗で終端することを特徴とする平面アレイアン
    テナ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9728855B2 (en) * 2014-01-14 2017-08-08 Honeywell International Inc. Broadband GNSS reference antenna

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6163176A (ja) * 1984-09-04 1986-04-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Catv用端末装置

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