JP2569765Y2 - 開口容易缶蓋 - Google Patents

開口容易缶蓋

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JP2569765Y2
JP2569765Y2 JP7057992U JP7057992U JP2569765Y2 JP 2569765 Y2 JP2569765 Y2 JP 2569765Y2 JP 7057992 U JP7057992 U JP 7057992U JP 7057992 U JP7057992 U JP 7057992U JP 2569765 Y2 JP2569765 Y2 JP 2569765Y2
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tab
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清明 井上
浩二 藤巻
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Daiwa Can Co Ltd
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Daiwa Can Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、飲料等の缶詰販売会社
が缶詰の販売促進の為に使用する賞金や、賞品と引き換
え可能か、若しくはこれらが当たる印付きの懸賞用チッ
プを有する開口容易缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料缶詰の開口容易缶蓋の破断部に点数
や図形を印刷しておき、破断部に印刷してある点数や図
形の数を特定以上集めて飲料缶詰の販売会社に送ると、
その販売会社が賞金や賞品と引き換えるか、抽選をして
当選者に賞品等を与える様にした飲料缶詰の販売促進の
ための商法がしばしば行なわれている。
【0003】従来から使用されている図9(A)に示す
飲料用の開口容易缶蓋100は、連続しているスコア線
101で囲まれた破断部104内に固着されているプル
タブ102を引き起こして、固着部103の周りのスコ
ア線101を破断させ、次にプルタブ102を引き上げ
て残りのスコア線101を破断させると、破断部104
がプルタブ102と共に蓋板105から引き離されるの
で、消費者は点数や図形の印刷されている図9(B)に
示す破断部104だけを一定数集めて飲料缶詰の販売会
社に郵送できる。
【0004】ところが、プルタブ付きの破断部を蓋板か
ら引き離してゴミ箱以外の所に捨てると清掃し難く、ま
た、破断部により思わぬ怪我を引き起こすこともあるの
で、最近、開口後でも破断部およびタブが蓋板から引き
離されないタイプの開口容易缶蓋、特に、特公昭57−
42544号公報に開示されている“ステイオンタブ”
と呼ばれる開口容易缶蓋が広く採用され始めた。
【0005】この開口容易缶蓋は、蓋板に不連続部をも
つスコア線(始端と終端とが隔置されているスコア線)
によって囲まれた破断部を有し、この破断部上に前端を
載置し、破断部の外側の蓋板上に後端を含む大部分を載
置した状態で、前端近くにあり、前端側が開いているC
字状の切込線によって囲まれている取付部において、破
断部の外側のスコア線に接近した位置の蓋板に固着され
ているタブを有している。
【0006】この開口容易缶蓋は、消費者がタブの後端
の下に指を入れて後端を引き起こすと、タブの前端と取
付部との間のスコア線が最初に破断し、更に引き起こす
と、残りのスコア線が破断すると共に、破断部はスコア
線の不連続部をヒンジ部として蓋板から缶内に垂れ下が
る。
【0007】その後、タブを元の位置に戻しても、破断
部は垂れ下がったままであり、タブは取付部において蓋
板に固着されたままである。従って、缶内容物を消費し
た後缶を捨てる際に、破断部及びタブが缶から離れて散
乱することはない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ステイ
オンタブと呼ばれる開口容易缶蓋は、破断部が蓋板から
離れないので、飲料缶詰の販売会社が従来のように破断
部に点数等を印刷しておき、その点数を一定以上集めた
消費者に賞品等を与えるという販売促進法ができなくな
ってしまった。
【0009】何故ならば、空缶は非常にかさばるので、
これを何個か集めて販売会社に送るのでは、送料が高く
つき、また、販売会社でも空缶の置場のスペースを非常
に広くとる必要があるため、コスト的に合わないからで
ある。
【0010】本考案は、このような点を考慮してなされ
たものであり、破断部及びタブが蓋板から引き離されな
いタイプの開口容易缶蓋において、従来通り販売促進法
を行うことを共通の目的とする。
【0011】上記共通の目的に加え、懸賞用チップの形
状や懸賞用チップに施す印のデザイン自由度を高めるこ
とを第1の目的とする。
【0012】上記共通の目的に加え、懸賞用チップ付開
口容易缶蓋の生産コストの低減を図ることを第2の目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記共通の目的を達成す
るために、請求項1記載の開口容易缶蓋では、不連続部
を持つスコア線を刻設することにより蓋板の一部に破断
部が形成され、前端の押え部と後端の持ち上げ部と中間
の取付部とからなるタブが、押え部を前記破断部上に載
置すると共に、持ち上げ部を前記破断部の外側の蓋板上
に載置した状態で、取付部を前記破断部の外側の蓋板に
固着して設けられている破断部及びタブが蓋板から切り
離されないタイプの開口容易缶蓋において、前記タブ
は、前記取付部と前記持ち上げ部との間に内周カール部
を有する中央孔部を備えており、前記蓋板は、前記中央
孔部と対応する上面の少なくとも一部に凹部を備え、該
凹部に懸賞用チップを仮固定状態で収納し、該懸賞用チ
ップの周縁部分の少なくとも一部が前記中央孔部の内周
カール部の下に配置されている。
【0014】上記第1の目的を達成するために、請求項
2記載の開口容易缶蓋では、不連続部を持つスコア線を
刻設することにより蓋板の一部に破断部が形成され、前
端の押え部と後端の持ち上げ部と中間の取付部とからな
るタブが、押え部を前記破断部上に載置すると共に、持
ち上げ部を前記破断部の外側の蓋板上に載置した状態
で、取付部を前記破断部の外側の蓋板に固着して設けら
れている破断部及びタブが蓋板から切り離されないタイ
プの開口容易缶蓋において、前記タブは、前記取付部と
前記持ち上げ部との間に内周カール部を有する中央孔部
を備え、前記蓋板は、前記中央孔部と対応する上面の少
なくとも一部に凹部を備え、鍔部と嵌入部を有する懸賞
用チップが該嵌入部の一部を該凹部内に嵌入させ、しか
も鍔部の少なくとも一部を、前記中央孔部の内周カール
部下面と前記蓋板上面との間に位置させた状態で前記蓋
板上に装着させている。
【0015】上記第2の目的を達成するために、請求項
3記載の開口容易缶蓋では、不連続部を持つスコア線を
刻設することにより蓋板の一部に破断部が形成され、前
端の押え部と後端の持ち上げ部と中間の取付部とからな
るタブが、押え部を前記破断部上に載置すると共に、持
ち上げ部を前記破断部の外側の蓋板上に載置した状態
で、取付部を前記破断部の外側の蓋板に固着して設けら
れている破断部及びタブが蓋板から切り離されないタイ
プの開口容易缶蓋において、前記タブは、前記取付部と
前記持ち上げ部との間に内周カール部を有する中央孔部
を備えており、前記蓋板は、前記中央孔部と対応する上
面の少なくとも一部に凹部を備え、該凹部に懸賞用チッ
プを剥離可能な状態で接着し、しかも、該懸賞用チップ
の周縁部分の少なくとも一部が前記中央孔部の内周カー
ル部の下に配置され、かつ、該懸賞用チップの上面が少
なくとも前記中央孔部の内周カール部の変曲位置より下
方の位置に配置されている。また、懸賞用チップには印
が施されていてもよく、その印は、インキまたは塗料に
よる記号、文字、数字、図形、模様、色調のうちの1以
上からなるものであってもよいし、また、凹部と凸部の
うちの1以上により形成された記号、文字、数字、図形
のうちの1以上からなるものであってもよい。
【0016】
【作用】請求項1記載の第1の考案の作用を説明する。
【0017】蓋板を開口する前、懸賞用チップは、蓋板
の中央孔部と対応する凹部に仮固定状態で収納され、し
かも、懸賞用チップの周縁部分の少なくとも一部が中央
孔部の内周カール部の下に配置されているため、懸賞用
チップは、凹部から不正に取り出し除去されたり、搬送
中や輸送中に脱落したりしない。
【0018】蓋板を開口する時には、タブの持ち上げ部
の下に指を入れて持ち上げ部を起こすと、テコ作用によ
りスコア線が破断すると共に破断部はスコア線の不連続
部をヒンジ部として蓋板から缶内に垂れ下がる。その
際、懸賞用チップは凹部に残る。その後、ほぼ垂直状態
になっているタブを元の位置に戻しても、破断部は垂れ
下がったままであり、タブは取付部において蓋板に固着
されたままである。
【0019】そして、タブを蓋板から切り離さない状態
のまま蓋板の一部を開口してからタブをもとの位置に戻
すまでの間は、タブはほぼ垂直状態になっていて、蓋板
の凹部に嵌入された懸賞用チップの表面側には邪魔物と
なるタブがなくなることで、仮固定状態の懸賞用チップ
を蓋板の凹部から取り外すことができる。
【0020】請求項2記載の第2の考案の作用を説明す
る。
【0021】開口容易缶蓋の生産時、懸賞用チップを別
途に作っておいて、タブを蓋板に固着する前に、予め蓋
板の凹部に懸賞用チップを嵌入しておく。
【0022】そして、蓋板を開口する前、懸賞用チップ
は、蓋板の凹部に嵌入されていると共に鍔部の少なくと
も一部がタブの内周カール部下面により押さえられて仮
固定状態とされていることで、懸賞用チップが凹部から
不正に取り出し除去されたり、搬送中や輸送中に脱落し
たりしない。
【0023】そして、タブを蓋板から切り離さない状態
のまま蓋板の一部を開口し、タブをほぼ垂直としている
状態では、蓋板の凹部に嵌入された懸賞用チップの鍔部
表面側には何も邪魔物がないので、懸賞用チップを、そ
の鍔部の下にドライバーや爪などを挿入して持ち上げる
ことにより蓋板から取り外すことができる。
【0024】請求項3記載の第3の考案の作用を説明す
る。
【0025】開口容易缶蓋の生産時、例えば、タブを蓋
板に固着した後、タブの中央孔部の上方からか蓋板の凹
部に溶融樹脂材料を滴下あるいは射出し、その後、硬化
させることで懸賞用チップが成形される。
【0026】そして、蓋板を開口する前、懸賞用チップ
は、蓋板の凹部に剥離可能な状態での接着により仮固定
され、しかも懸賞用チップの周縁部分の少なくとも一部
がタブの中央孔部の内周カール部の下に位置されると共
に懸賞用チップの上面が少なくとも中央孔部の内周カー
ル部の変曲位置より下方の位置に配置されていること
で、懸賞用チップが凹部から不正に取り出し除去された
り、搬送中や輸送中に脱落したりしない。そして、タブ
を蓋板から切り離さない状態のまま蓋板の一部を開口
し、タブをほぼ垂直としている状態では、蓋板の凹部に
仮固定された懸賞用チップの表面側には何も邪魔物がな
いので、懸賞用チップを、その表面にドライバーや爪な
どを引っ掛けて接着部分を剥離させることにより蓋板の
凹部から取り外すことができる。
【0027】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】(第1実施例) 図1は請求項1及び2記載の本考案に対応する第1実施
例の開口容易缶蓋を示す平面図。図2は図1のI−I線
の拡大部分断面図である。
【0029】この開口容易缶蓋Aは、図示しない缶胴の
上面開口部に巻き締められる蓋板1と、蓋板1に固着さ
れるタブ2とにより構成されている。
【0030】蓋板1には、始端と終端とが隔置されてい
る不連続部15を持つスコア線10によって囲まれた破
断部11と、該破断部11を補強する補強ビート12
と、タブ2を固着するべく蓋板1のほぼ中心位置に形成
された固着リベット部13と、固着リベット13を挟ん
で破断部11とは反対位置に形成された指差し込み凹部
14とが設けられている。
【0031】なお、スコア線10は、内側スコア線と外
側スコア線による二重スコア線となっていて、このう
ち、外側スコア線が深く刻設されていて開口時にはこの
部分が破断される。
【0032】前記タブ2は、一枚のアルミニウム合金板
から成形加工されており、外周に外周カール部20を有
すると共に、前端の押え部21と後端の持ち上げ部22
と中間の取付部23からなり、破断部11上に押え部2
1を載置し、破断部11の外側の蓋板1上に持ち上げ部
22を含む大部分を載置した状態で、取付部23におい
て蓋板1の固着リベット部13に固着されている。な
お、取付部23は、タブ2の押え部21の近くで破断部
11の外側スコア線10に接近した位置に配置され、押
え部21側が開いているC字状の切込線24によって囲
まれている。
【0033】さらに、タブ2には、持ち上げ部22と取
付部23との間で、縁曲げされた内周カール部25に囲
まれる中央孔部26が設けられていると共に、タブ2の
中央孔部26と対応する蓋板1の上面には、この中央孔
部26とほぼ同一形状並びに同一大きさで、開口が奥よ
りも狭く、しかも深さの浅い凹部30が設けられてい
る。そして、この凹部30に、印(図ではインキによる
星形の図形)27が施された樹脂製(本例では、塩化ビ
ニル樹脂製の射出成形品)の懸賞用チップ29が嵌め込
まれた状態で蓋板1に装着されている。
【0034】この懸賞用チップ29は、図3(A)
(B)に示すように、小判形の嵌入部28aとその両側
に形成された鍔部28b,28bとで構成され、図2に
示すように、嵌入部28aは蓋板1の凹部30に圧入状
態で嵌め込まれ、鍔部28b,28bは、上面がタブ2
の内周カール部25の下面25aに密着し、下面が蓋板
1の上面に密着して両方から挾持された状態で蓋板1に
装着されている。しかも、タブ2は、外周カール部20
の下面を蓋板1の上面に密着させて固着リベット13に
より蓋板1に固着される。このようにして消費者がタブ
2の持ち上げ部22の下に指を入れ、後端を垂直状態に
起こさない限り、蓋板1の凹部30に大部分が嵌め込ま
れた懸賞用チップ29は、凹部30から取り外せないよ
うになっている。
【0035】(開口時の動作) この開口容易缶蓋Aを有する缶の内容物を飲食あるいは
使用するにあたって、蓋板1を開缶する時は、消費者が
タブ2の持ち上げ部22の下に指を入れ後端を起こす
と、タブ2の押え部21を支点とし、取付部23付近を
作用点とするテコ作用によりタブ2の押え部21と取付
部23との間のスコア線10が最初に破断する。その
後、タブ2の取付部23付近を支点とし、押え部21を
作用点とするテコ作用により、残りのスコア線10が破
断すると共に破断部11に押え部21からの押圧力が作
用し続けるので、破断部11はスコア線10の不連続部
15をヒンジ部として蓋板1から缶内に垂れ下がる。
【0036】タブ2から懸賞用チップ29を取り外した
後(取り外し動作については後述)ほぼ垂直状態になっ
ているタブ2を元の位置に戻しても、破断部11は垂れ
下がったままであり、タブ2は取付部23において固着
リベット13により蓋板1に固着されたままである。
【0037】(懸賞用チップ29の取り外し動作) 図4に示すように、開口のためにタブ2を蓋板1に対し
てほぼ垂直状態になるまで起こすと、懸賞用チップ29
の鍔部28bの上面を押えているタブ2の内周カール部
下面25aの挾持が解かれ、懸賞用チップ29の表面側
には邪魔物がなくなるので、鍔部28bの下にドライバ
ーあるいは指の爪などを挿入して上方に引き起こし、凹
部30から懸賞用チップ29の嵌入部28aを取り出す
ことができる。そして、必要な個数の懸賞用チップ29
をそのまま封筒に入れ、あるいはテープ等で応募用紙等
に貼り付け、郵送にて販売会社等に送付することができ
る。
【0038】(製造方法) 第1実施例の開口容易缶蓋Aは、例えば、下記の方法を
用いて製造される。
【0039】 タブ2は、例えば、特開昭60−23
145号公報開示の如く、または特公昭64−9227
号公報開示の如く、トランスファープレス工程に中央孔
部26と、その周縁を縁曲げるするカール成形工程を組
み込んで製造される。
【0040】 蓋板1は、上面に、タブ2を固着リバ
ット13により固着する際に、タブ2の中央孔部26の
位置と対応する位置に凹部30が形成される。
【0041】 樹脂製の懸賞用チップ29は、蓋板1
やタブ2の製造とは別に、射出成形やコンプレッション
成形等で単一製造するか、または、押出成形後プレス成
形して樹脂シート上に連続製造するか、若しくは、射出
成形により細い連鎖で前後を次々連結して非常に長い成
形品として製造される。
【0042】 懸賞用チップ29を製造し、蓋板1に
凹部30を形成したら、予め懸賞用チップ29付きの蓋
板1を作る。懸賞用チップ29を蓋板1の凹部30に嵌
入させる方法として、例えば、樹脂シート上に製造され
たものは、蓋板1の上方に樹脂シートを供給搬送させ、
樹脂シートから懸賞用チップ29を連続的にパンチなど
で切断しながら蓋板1の凹部30に懸賞用チップ29の
嵌入部28aを嵌め込む方法がとれる。なお懸賞用チッ
プ29の凹部30への嵌め込みを確実にするため、懸賞
用チップ29を凹部30に嵌め込み後、上面をパンチな
どで押圧成形し嵌入部28aを凹部30内で潰し広げる
方法がとれる。
【0043】なお、懸賞用チップ29の嵌入部28aと
凹部30との機械的な掛かりが弱い場合には、搬送中や
輸送中に懸賞用チップ29が凹部30から脱落し易くな
るので、凹部30の表面と懸賞用チップ29の表面との
間の少なくとも一部に接着剤層を設けて懸賞用チップ2
9を凹部30に嵌め込む。
【0044】 懸賞用チップ29に、凹部や凸部の成
形あるいは印刷または塗装により印27を施す場合に
は、懸賞用チップ29を凹部30に嵌め込むパンチなど
の押圧面に凹部や凸部を設けるか、懸賞用チップ29を
凹部30に嵌入させた後にプレス成形、あるいはジェッ
トプリンタで印刷または塗装を施す。
【0045】以上説明したように、第1実施例の開口容
易缶蓋Aにあっては、次のような効果が得られる。
【0046】イ) 蓋板1の上面のうちタブ2の中央孔
部26に対応する位置に形成した凹部30に嵌入してい
る懸賞用チップ29は、蓋板1の上面とタブ2とで挾持
された状態で装着されているため、破断部11及びタブ
2が蓋板1から切り離されないタイプの開口容易缶蓋A
でありながら、懸賞用チップ29だけ凹部30から簡単
に取り外して賞品などを獲得するために販売会社などに
送ることができる。即ち、缶内容物を消費した後、缶を
捨てる際に、破断部11及びタブ2が缶から離れて散乱
することがないというステイオンタブの有用性を損なう
ことなく飲料缶詰の販売会社等が缶蓋に施した点数を一
定以上集めた消費者に賞品等を与えるという販売促進法
を従来通りに行なうことができる。
【0047】ロ) 懸賞用チップ29は、鍔部28b,
28bがタブ2の内周カール部25の下面25aと蓋板
1の上面とで挾持して装着され、開口が奥よりも狭い凹
部30に嵌入部28aが圧入状態で嵌め込まれ、しかも
タブ2は外周カール部20の下面を蓋板1上にほぼ密着
させ(炭酸飲料のような内圧缶詰に使用された場合に
は、持ち上げ部22側が僅かに蓋板1から持ち上がる
が、押え部21側は蓋板1に密着している。)て蓋板1
に固着されている。従って、開口容易缶蓋Aは、店頭陳
列中に不正に懸賞用チップ29が除去されたり、搬送中
や輸送中に懸賞用チップ29が凹部30から脱落するこ
とがない。
【0048】ハ) 懸賞用チップ29が、加工工程が多
いタブ2とは別に製造されるので、タブ2は販売促進用
でない開口容易缶蓋に固着するタブと殆ど同一の金型を
用い、しかも、ほぼ同一の加工工程で製造でき、一方、
懸賞用チップ29は、樹脂製であり射出成形等の簡単な
成形手段で大量に製造できる結果、生産コストがあまり
高くなることはない。
【0049】ニ) 懸賞用チップ29を蓋板1やタブ2
とは別途に独立して製造し、タブ2を蓋板1に固着する
前に、予め蓋板1の凹部30に懸賞用チップ29を嵌入
しておくようにしたため、タブ2に制約されることがな
く懸賞用チップ29の形状や懸賞用チップ29に施す印
27のデザイン自由度を高めることができる。
【0050】(第2実施例) 図5は請求項1及び3記載の本考案に対応する第2実施
例の開口容易缶蓋を示す平面図。図6の図5のタブを省
略した平面図。図7は図5のII−II線の拡大部分断面図
である。
【0051】この開口容易缶蓋Bは、図示しない缶胴の
上面開口部に巻き締められる蓋板201と、蓋板201
に固着されるタブ202とにより構成されており、タブ
を蓋板に固着する前に、予め蓋板の凹部に懸賞用チップ
を嵌め込む第1実施例の懸賞用チップに代えて、タブ2
02を蓋板201に固着後、蓋板の凹部に溶融樹脂材料
を滴下、あるいは射出し、その後硬化させて形成するよ
うにしたものである。蓋板201には、始端と終端とが
隔置されている不連続部215を持つスコア線210に
よって囲まれた破断部211と、該破断部211を補強
する補強ビート212と、タブ202を固着するべく蓋
板201のほぼ中心位置に形成された固着リベット部2
13と、固着リベット213を挟んで破断部211とは
反対位置に形成された指差し込み凹部214とが設けら
れている。
【0052】なお、スコア線210は、内側スコア線と
外側スコア線による二重スコア線となっていて、このう
ち、外側スコア線が深く刻設されていて開口時にはこの
部分が破断される。
【0053】前記タブ202は、一枚のアルミニウム合
金板から成形加工されており、外周に外周カール部22
0を有すると共に、前端の押え部221と後端の持ち上
げ部222と中間の取付部223からなり、破断部21
1上に押え部221を載置し、破断部211の外側の蓋
板201上に持ち上げ部222を含む大部分を載置した
状態で、取付部223において蓋板201の固着リベッ
ト部213に固着されている。なお、取付部223は、
タブ202の押え部221の近くで破断部211の外側
スコア線210に接近した位置に配置され、押え部22
1側が開いているC字状の切込線224によって囲まれ
ている。
【0054】さらに、タブ202には、持ち上げ部22
2と取付部223との間で、縁曲げされた内周カール部
225に囲まれる中央孔部226が設けられていると共
に、タブ202の中央孔部26と対面する蓋板201の
上面には、中央孔部226の形状より少し大きめの形状
を有し、断面がすり鉢状の凹部230が設けられてお
り、この凹部230に、印(図ではインキによる星形の
図形)227が施された樹脂製の懸賞用チップ229が
蓋板201に装着されている。
【0055】この懸賞用チップ229は、図7に示すよ
うに、大部分が凹部230内に剥離可能な状態で接着さ
れ、しかも周縁部分の少なくとも一部が、タブ202の
内周カール部225の下に配置されると共に、その上面
は、タブ202の内周カール部225の変曲位置(内周
側に一番突出している位置)225aより下側の位置ま
で内周カール部表面に密着した状態で蓋板201に装着
されている。そして、その上面には、溝228がタブの
長手方向と直交する方向に沿って設けられている。しか
も、タブ202は、外周カール部220の下面を蓋板2
01の上面に密着させて固着リベット213により蓋板
201に固着される。このようにして消費者がタブ20
2の持ち上げ部222の下に指を入れ、後端を垂直状態
に起こさない限り、蓋板201の凹部230に大部分が
剥離可能な状態で接着された懸賞用チップ229は、凹
部230から取り外せないようになっている。
【0056】(開口時の動作) この開口容易缶蓋Bを有する缶の内容物を飲食あるいは
使用するにあたって、蓋板201を開缶する時は、消費
者がタブ202の持ち上げ部222の下に指を入れ後端
を起こすと、タブ202の押え部221を支点とし、取
付部223付近を作用点とするテコ作用によりタブ20
2の押え部221と取付部223との間のスコア線21
0が最初に破断する。その後、タブ202の取付部22
3付近を支点とし、押え部221を作用点とするテコ作
用により、残りのスコア線210が破断すると共に破断
部211に押え部221からの押圧力が作用し続けるの
で、破断部211はスコア線210の不連続部215を
ヒンジ部として蓋板201から缶内に垂れ下がる。
【0057】タブ202から懸賞用チップ229を取り
外した後(取り外し動作については後述)ほぼ垂直状態
になっているタブ202を元の位置に戻しても、破断部
211は垂れ下がったままであり、タブ202は取付部
223において固着リベット213により蓋板201に
固着されたままである。
【0058】(懸賞用チップ229の取り外し動作) 図8に示すように、開口のためにタブ202を蓋板20
1に対してほぼ垂直状態になるまで起こすと、懸賞用チ
ップ229は凹部230に大部分が剥離可能な状態で接
着されているので、タブ202と共に引き起こされるこ
となく凹部230に残る。そして、懸賞用チップ229
の周縁部分を押えている内周カール部225の挾持が解
かれ、懸賞用チップ229の表面側には邪魔物がなくな
るので、懸賞用チップ229の溝228にドライバーあ
るいは指の爪などを引っ掛けて矢印イ方向へ力を作用さ
せることにより、懸賞用チップ229を凹部230のす
り鉢面に沿って横方向へスライドさせ、接着部分を剥離
させて、凹部230から懸賞用チップ229を取り外す
ことができる。そして、必要な個数の懸賞用チップ22
9をそのまま封筒に入れ、あるいはテープ等で応募用紙
等に貼り付け、郵送にて販売会社等に送付することがで
きる。
【0059】(製造方法) 第2実施例の開口容易缶蓋Bは、例えば、下記の方法を
用いて製造される。
【0060】 タブ202は、例えば、特開昭60−
23145号公報開示の如く、または特公昭64−92
27号公報開示の如く、トランスファープレス工程に中
央孔部226と、その周縁を縁曲げるするカール成形工
程を組み込んで製造される。 蓋板201は、タブ202を固着させる前に、予めタ
ブ202を固着リベット213により固着する際に、タ
ブ202の中央孔部226の位置と対面する位置にすり
鉢状の凹部230が形成される。
【0061】 予め製造したタブ202を取付部22
3において固着リベット213により蓋板201に固着
する。
【0062】 蓋板201の上面側(タブ固着側)を
上向きにした状態にして、中央孔部226の上方から溶
融した熱可塑性成形材料を凹部230に直接滴下し、冷
却硬化させ、凹部230に懸賞用チップ229を剥離可
能な状態で接着させる。その際、内周カール部225の
下方部分と蓋板201上面との隙間に少し入り込むよう
にしてもよい。
【0063】 懸賞用チップ229に、凹部や凸部の
成形、あるいは印刷または塗装により印227を施す場
合には、蓋板201の凹部表面に凹部や凸部を設けてお
き、懸賞用チップ229の裏面にそれを写し出すように
したり、懸賞用チップ229を凸部230に装着させた
後、プレス成形して表面に凹部や凸部を形成してもよ
い。あるいは、ジェットプリンタで印刷または塗装を施
す。
【0064】以上説明したように、第2実施例の開口容
易缶蓋Bにあっては、第1実施例のイ)の効果に加え、
次のような効果が得られる。
【0065】ロ') 懸賞用チップ229は、凹部230
に剥離可能な状態で接着されていると共に、懸賞用チッ
プ229の周縁部分をタブ202の内周カール部225
の下方カール部分で押さえるようにしているため、開口
容易缶蓋Bは、店頭陳列中に不正に懸賞用チップ29が
除去されたり、搬送中や輸送中に懸賞用チップ229が
凹部230から脱落することがない。
【0066】ハ') 懸賞用チップ229が、加工工程が
多い蓋板201やタブ202とは別に製造されるので、
販売促進用でない開口容易缶蓋を製造する金型を用い、
タブも蓋板も同一の加工工程で製造でき、一方、懸賞用
チップ229は、缶蓋あるいは缶の製造後、凹部230
に溶融材料を直接滴下することで成形できる結果、既存
の生産ラインを大幅に変更することなく、懸賞用チップ
付き開口容易缶蓋の生産コストを大幅に低下させること
ができる。
【0067】以上、本考案の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はない。
【0068】例えば、懸賞用チップに施された印は、成
形時の凹凸形状によるものに限らず、インキまたは塗料
によるものや、樹脂そのものまたは着色剤混入樹脂のも
つ色調によるものや、更には、それら2つ以上の組み合
わせでもよく、インキまたは塗料による印の場合は、記
号、文字、数字、図形、模様、色調のうちの1以上から
なり、凹部または凸部による印の場合は、記号、文字、
数字、図形のうちの1以上からなっていればよい。
【0069】懸賞用チップの成形材料としては、実施例
1の場合、射出成形または、コンプレッション成形可能
な合成樹脂ならば特に制限はないが、本例の塩化ビニル
樹脂のほか、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、変
性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、これら樹脂の混
合物などが成形性や価格の点で好ましい。実施例2の場
合では、以下に挙げる熱可塑性樹脂、ホットメルト系材
料、ワックス材料の群れより選ばれる一種または二種以
上の混合物を主体とし、これに着色剤等の添加物を適宜
混合して使用することができる。
【0070】熱可塑性樹脂の例としては、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリブデン−1、ポリメチルペン
テン−1、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、フッ素樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポ
リカーボネート、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリスルホン、アイオノマー、スチレンブタジ
エン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0071】ホットメルト系材料としては、熱可塑性樹
脂をベースとし、粘着付与剤、ワックスなどから構成さ
れるもので、ベースポリマーとしてエチレン酢酸ビニル
共重合体(EVA)、ポリプロピレン、アタクチックポ
リプロピレン、ポリエチレン、エチレンエチルアクリレ
ート共重合体(EEA)、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エチレン・イソプレンブロックポリマー(SI
S)、スチレン・エチレン・ブチレンブロックポリマー
(SEBS)、スチレン・ブタジエンブロックポリマー
(SBS)等が挙げられる。
【0072】粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テル
ペン系樹脂、クマロン・インテン樹脂及び石油樹脂等が
挙げられ、単独または混合して使用するワックスとして
は、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス等の天然系や、ポリエチレンワックス等の合成ワック
ス等が挙げられる。なお、100℃以上で殺菌されるレ
トルト缶詰用の缶蓋には耐熱性樹脂を用いるのが好まし
い。
【0073】また、懸賞用チップの形状は、本例の場
合、タブの中央孔部26の形状に合せた小判形にしてい
るが、この形状に限定されず、タブが蓋板とほぼ密着し
た状態で、店頭陳列中に懸賞用チップが不正に除去され
たり、搬送中や輸送中に脱落することがなく、また、タ
ブ引き起こしの際に、懸賞用チップがタブと共に引き起
こされず蓋板の凹部に残るものであれば、例えば円形で
も角形でもよい。
【0074】要するに、開口操作を受ける前に、タブ2
(202)が蓋板1(201)とほぼ密着した状態で、
店頭陳列中に懸賞用チップ29(229)が不正に除去
されたり、搬送中や輸送中に脱落することがない程度の
深さの凹部30(230)に仮固定状態で収納し、懸賞
用チップの周縁部分の少なくとも一部がタブ2(20
2)の内周カール部25(225)の下面または下方カ
ール部分の下に位置して上方への移動を規制される形状
及び寸法関係(懸賞用チップの少なくとも一部がタブ2
の下面に当たって、凹部30(230)から完全には抜
け出れない形状及び寸法関係)であれば良く、適宜形状
にすることができる。
【0075】第1実施例では、懸賞用チップ29の鍔部
28bを全周に設け、全体を小判形として、その下面に
適宜形状の嵌入部28aを設け、この嵌入部28aに嵌
まる凹部をタブ2の中央孔部26に対応する蓋板1上面
の少なくとも一部に設けるようにしてもよいし、更に懸
賞用チップ29の嵌入部28aの全部を嵌入させること
なく、少なくとも一部を凹部30に嵌入させた状態で、
鍔部28bが蓋板1上面と密着しないで蓋板1上に装着
されるものでも良い。
【0076】第2実施例では、懸賞用チップ229の表
面に溝228を設けて懸賞用チップ229を取り外し易
くしているが、懸賞用チップ229を取り外すためのス
ライド力を、凹部230から上方に出ている部分にかけ
られる場合には、特に溝を設けなくてもよいし、凹部2
30の断面形状についても、本例ではすり鉢状に形成し
ているが、懸賞用チップをスライドさせる方向、つまり
タブの持ち上げ側となる方向に深さの浅くなるスロープ
形状に形成しても差し支えない。
【0077】
【考案の効果】請求項1記載の本考案によれば、ステイ
オンタブと呼ばれ、開口後でも破断部及びタブが蓋板か
ら引き離されないタイプの開口容易缶蓋において、蓋板
は、タブの中央孔部と対応する上面の少なくとも一部に
凹部を備え、該凹部に懸賞用チップを仮固定状態で収納
し、しかも、該懸賞用チップの周縁部分の少なくとも一
部を前記中央孔部の内周カール部の下に配置されている
ため、缶内容物を消費した後、缶を捨てる際に破断部及
びタブが缶から離れて散乱することのないという有用性
を保持しながら、懸賞用チップを凹部から取り外して賞
品等を獲得するために販売会社等に送ることができると
いう効果が得られる。
【0078】請求項2記載の本考案によれば、鍔部と嵌
入部とを有する懸賞用チップを別途製造し、蓋板の凹部
に嵌入するようにしたため、上記請求項1記載の本考案
の効果に加え、懸賞用チップの形状や懸賞用チップに施
す印のデザイン自由度を高めることができる。
【0079】請求項3記載の本考案によれば、懸賞用チ
ップを蓋板の凹部に溶融樹脂材料を滴下あるいは射出に
より剥離可能な状態で接着するようにしたため、上記請
求項1記載の本考案の効果に加え、懸賞用チップ付開口
容易缶蓋の生産コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の開口容易缶蓋を示す平面図
【図2】図1のI−I線による拡大部分断面図
【図3】(A)は取り外した懸賞用チップを示す平面図 (B)は取り外した懸賞用チップを示す側面図
【図4】懸賞用チップの取り外し動作を示す説明図
【図5】第2実施例の開口容易缶蓋を示す平面図
【図6】第2実施例のタブを省略した開口容易缶蓋を示
す平面図
【図7】図5のII−II線断面図
【図8】懸賞用チップの取り外し動作を示す説明図
【図9】(A)は従来のプルタブタイプの開口容易缶蓋
を示す平面図 (B)は従来のプルタブタイプの開口容易缶蓋の破断部
を示す平面図
【符号の説明】
1,201 蓋板 2,202 タブ 10,210 スコア線 11,211 破断部 15,215 不連続部 21,221 押え部 22,222 持ち上げ部 23,223 取付部 25,225 内周カール部 26,226 中央孔部 29,229 懸賞用チップ 30,230 凹部

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不連続部を持つスコア線を刻設すること
    により蓋板の一部に破断部が形成され、前端の押え部と
    後端の持ち上げ部と中間の取付部とからなるタブが、押
    え部を前記破断部上に載置すると共に、持ち上げ部を前
    記破断部の外側の蓋板上に載置した状態で、取付部を前
    記破断部の外側の蓋板に固着して設けられている破断部
    及びタブが蓋板から切り離されないタイプの開口容易缶
    蓋において、 前記タブは、前記取付部と前記持ち上げ部との間に内周
    カール部を有する中央孔部を備えており、前記蓋板は、
    前記中央孔部と対応する上面の少なくとも一部に凹部を
    備え、該凹部に懸賞用チップを仮固定状態で収納し、該
    懸賞用チップの周縁部分の少なくとも一部が前記中央孔
    部の内周カール部の下に配置されていることを特徴とす
    る開口容易缶蓋。
  2. 【請求項2】 不連続部を持つスコア線を刻設すること
    により蓋板の一部に破断部が形成され、前端の押え部と
    後端の持ち上げ部と中間の取付部とからなるタブが、押
    え部を前記破断部上に載置すると共に、持ち上げ部を前
    記破断部の外側の蓋板上に載置した状態で、取付部を前
    記破断部の外側の蓋板に固着して設けられている破断部
    及びタブが蓋板から切り離されないタイプの開口容易缶
    蓋において、 前記タブは、前記取付部と前記持ち上げ部との間に内周
    カール部を有する中央孔部を備えており、前記蓋板は、
    前記中央孔部と対応する上面の少なくとも一部に凹部を
    備え、鍔部と嵌入部とを有する懸賞用チップが、該嵌入
    部の一部を該凹部内に嵌入させ、しかも鍔部の少なくと
    も一部を、前記中央孔部の内周カール部下面と前記蓋板
    上面との間に位置させた状態で前記蓋板上に装着されて
    いることを特徴とする開口容易缶蓋。
  3. 【請求項3】 不連続部を持つスコア線を刻設すること
    により蓋板の一部に破断部が形成され、前端の押え部と
    後端の持ち上げ部と中間の取付部とからなるタブが、押
    え部を前記破断部上に載置すると共に、持ち上げ部を前
    記破断部の外側の蓋板上に載置した状態で、取付部を前
    記破断部の外側の蓋板に固着して設けられている破断部
    及びタブが蓋板から切り離されないタイプの開口容易缶
    蓋において、 前記タブは、前記取付部と前記持ち上げ部との間に内周
    カール部を有する中央孔部を備えており、前記蓋板は、
    前記中央孔部と対応する上面の少なくとも一部に凹部を
    備え、該凹部に懸賞用チップを剥離可能な状態で接着
    し、しかも、該懸賞用チップの周縁部分の少なくとも一
    部が前記中央孔部の内周カール部の下に配置され、か
    つ、該懸賞用チップの上面が少なくとも前記中央孔部の
    内周カール部の変曲位置より下方の位置に配置されてい
    ることを特徴とする開口容易缶蓋。
  4. 【請求項4】 懸賞用チップには印が施されており、そ
    の印が、インキまたは塗料による記号、文字、数字、図
    形、模様、色調のうちの1以上からなる請求項1〜3記
    載の開口容易缶蓋。
  5. 【請求項5】 懸賞用チップには印が施されており、そ
    の印が、凹部と凸部のうちの1以上により形成された記
    号、文字、数字、図形のうちの1以上からなる請求項1
    〜3記載の開口容易缶蓋。
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