JP2569644Y2 - ペレット移送装置 - Google Patents
ペレット移送装置Info
- Publication number
- JP2569644Y2 JP2569644Y2 JP1992033818U JP3381892U JP2569644Y2 JP 2569644 Y2 JP2569644 Y2 JP 2569644Y2 JP 1992033818 U JP1992033818 U JP 1992033818U JP 3381892 U JP3381892 U JP 3381892U JP 2569644 Y2 JP2569644 Y2 JP 2569644Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outside air
- pellets
- pellet
- drying
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポリエステル等の合成
樹脂のペレットを外気を利用して移送する装置に関する
ものである。
樹脂のペレットを外気を利用して移送する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】重合反応器から吐出し、切断して得られ
る合成樹脂ペレットは、直接又は一旦貯留サイロへ移送
した後、乾燥機へ供給されるが、この移送工程では、一
般に外気を利用した気体移送が行われる。従来、移送に
使用する外気はそのまま用いられており、外気中の水分
量が季節や天候によって変動するため、ペレットが吸収
する水分量も変動するという問題があり、ペレットの水
分量に応じて乾燥条件を調節する必要があった。しか
し、乾燥条件をきめ細かく調節することは困難であり、
特に製糸用ペレットでは、製糸条件及び糸への悪影響が
避けられなかった。外気の代わりに窒素ガスを用いれ
ば、このような問題は解消されるが、装置コスト及び運
転コストが嵩むという問題がある。また、乾燥前のペレ
ットの水分量の影響を小さくするため、乾燥時間を所要
時間の 1.5倍程度以上に長くする方法も考えられるが、
過大な乾燥機を必要とするため装置コストが嵩むととも
に、高温での滞留時間が長くなるためペレットの品質が
低下するという問題がある。
る合成樹脂ペレットは、直接又は一旦貯留サイロへ移送
した後、乾燥機へ供給されるが、この移送工程では、一
般に外気を利用した気体移送が行われる。従来、移送に
使用する外気はそのまま用いられており、外気中の水分
量が季節や天候によって変動するため、ペレットが吸収
する水分量も変動するという問題があり、ペレットの水
分量に応じて乾燥条件を調節する必要があった。しか
し、乾燥条件をきめ細かく調節することは困難であり、
特に製糸用ペレットでは、製糸条件及び糸への悪影響が
避けられなかった。外気の代わりに窒素ガスを用いれ
ば、このような問題は解消されるが、装置コスト及び運
転コストが嵩むという問題がある。また、乾燥前のペレ
ットの水分量の影響を小さくするため、乾燥時間を所要
時間の 1.5倍程度以上に長くする方法も考えられるが、
過大な乾燥機を必要とするため装置コストが嵩むととも
に、高温での滞留時間が長くなるためペレットの品質が
低下するという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、合成樹脂ペ
レットの移送に際し、外気を利用しながら、外気中の水
分量が季節や天候によって変動してもペレットが吸収す
る水分量が変動しないようにすることができ、しかも、
装置コストの低い合成樹脂ペレットの移送装置を提供し
ようとするものである。
レットの移送に際し、外気を利用しながら、外気中の水
分量が季節や天候によって変動してもペレットが吸収す
る水分量が変動しないようにすることができ、しかも、
装置コストの低い合成樹脂ペレットの移送装置を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、未乾燥の合成樹脂ペレッ
トを外気を利用して乾燥装置へ移送する装置において、
外気をクーラーとドレンセパレーターとからなる除湿装
置を通してペレット移送配管に供給するようにしたこと
を特徴とするペレット移送装置にある。
解決するもので、その要旨は、未乾燥の合成樹脂ペレッ
トを外気を利用して乾燥装置へ移送する装置において、
外気をクーラーとドレンセパレーターとからなる除湿装
置を通してペレット移送配管に供給するようにしたこと
を特徴とするペレット移送装置にある。
【0005】次に、本考案の装置について、図面を参照
しながら具体的に説明する。図1は、本考案の装置を備
えた合成樹脂ペレットの乾燥装置の一例を示す概略説明
図であり、1はフィルター、2はクーラー、3はドレン
セパレーター、4はブロワー、5はペレット移送配管、
6はペレット貯留サイロ、7はペレット受入れサイロ、
8は乾燥機である。
しながら具体的に説明する。図1は、本考案の装置を備
えた合成樹脂ペレットの乾燥装置の一例を示す概略説明
図であり、1はフィルター、2はクーラー、3はドレン
セパレーター、4はブロワー、5はペレット移送配管、
6はペレット貯留サイロ、7はペレット受入れサイロ、
8は乾燥機である。
【0006】図1において、移送用外気はブロワー4で
吸い込まれ、フィルター1で除塵され、クーラー2で所
定温度に冷却される。外気中の水分は冷却によって過飽
和となり水滴として析出するので、ドレンセパレーター
3で除去される。クーラー2とドレンセパレーター3に
よって除湿された空気は、ブロワー4で圧縮、昇圧さ
れ、ペレット移送配管5に供給される。この際、ブロワ
ー4での発熱により、空気は所定の不飽和状態となる。
吸い込まれ、フィルター1で除塵され、クーラー2で所
定温度に冷却される。外気中の水分は冷却によって過飽
和となり水滴として析出するので、ドレンセパレーター
3で除去される。クーラー2とドレンセパレーター3に
よって除湿された空気は、ブロワー4で圧縮、昇圧さ
れ、ペレット移送配管5に供給される。この際、ブロワ
ー4での発熱により、空気は所定の不飽和状態となる。
【0007】ペレットは、貯留サイロ6から所定量ずつ
移送配管5に供給され、ブロワー4からの空気によって
受入れサイロ7に移送され、受入れサイロ7から乾燥機
に自然落下で供給され、乾燥される。
移送配管5に供給され、ブロワー4からの空気によって
受入れサイロ7に移送され、受入れサイロ7から乾燥機
に自然落下で供給され、乾燥される。
【0008】本考案において、クーラーとしては、気液
熱交換器として一般に用いられているものを使用するこ
とができ、例えば、シェルチーブ型、フィン型、二重管
型等のものが使用できる。冷媒としては、通常、安価な
水が使用されるが、ブライン、アンモニア等を使用する
こともできる。
熱交換器として一般に用いられているものを使用するこ
とができ、例えば、シェルチーブ型、フィン型、二重管
型等のものが使用できる。冷媒としては、通常、安価な
水が使用されるが、ブライン、アンモニア等を使用する
こともできる。
【0009】本考案の装置によれば、外気を除湿して不
飽和状態とした空気でペレットが移送されるので、外気
中の水分量が変動しても、乾燥機に供給されるペレット
の初期水分量を一定値に安定させることができ、ペレッ
トの乾燥条件を一定に設定することができる。
飽和状態とした空気でペレットが移送されるので、外気
中の水分量が変動しても、乾燥機に供給されるペレット
の初期水分量を一定値に安定させることができ、ペレッ
トの乾燥条件を一定に設定することができる。
【0010】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって、本考案の
効果を具体的に説明する。 実施例1 図1に示した装置において、温度35℃、相対湿度90%の
外気を用い、ブロワー4での風量を 12Nm3/分、クーラ
ー2の出口の空気温度を10℃とし、水分率200ppmのポリ
エチレンテレフタレートペレットを貯留サイロ6から60
kg/分の割合で受入れサイロ7へ5000kg移送し、乾燥機
8に供給して 150℃、10トルの条件で乾燥した。ペレッ
トの水分率が 50ppmとなるまで乾燥するに要する時間は
2時間であった。
効果を具体的に説明する。 実施例1 図1に示した装置において、温度35℃、相対湿度90%の
外気を用い、ブロワー4での風量を 12Nm3/分、クーラ
ー2の出口の空気温度を10℃とし、水分率200ppmのポリ
エチレンテレフタレートペレットを貯留サイロ6から60
kg/分の割合で受入れサイロ7へ5000kg移送し、乾燥機
8に供給して 150℃、10トルの条件で乾燥した。ペレッ
トの水分率が 50ppmとなるまで乾燥するに要する時間は
2時間であった。
【0011】実施例2 実施例1において、温度12℃、相対湿度40%の外気を用
いたところ、乾燥に要する時間は1時間55分であった。
いたところ、乾燥に要する時間は1時間55分であった。
【0012】比較例1 実施例1において、外気をクーラー及びドレンセパレー
ターに通すことなく移送に用いたところ、乾燥に要する
時間は5時間であった。
ターに通すことなく移送に用いたところ、乾燥に要する
時間は5時間であった。
【0013】比較例2 比較例1において、温度12℃、相対湿度40%の外気を用
いたところ、乾燥に要する時間は2時間であった。
いたところ、乾燥に要する時間は2時間であった。
【0014】以上の実施例及び比較例の結果から明らか
なように、本考案の装置によれば、外気の湿度が変わっ
てもペレットの乾燥に要する時間は殆ど変わらないが、
外気をそのまま用いると湿度が変わるとペレットの乾燥
に要する時間が大きく変わることが分かる。
なように、本考案の装置によれば、外気の湿度が変わっ
てもペレットの乾燥に要する時間は殆ど変わらないが、
外気をそのまま用いると湿度が変わるとペレットの乾燥
に要する時間が大きく変わることが分かる。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、未乾燥の合成樹脂ペレ
ットの乾燥装置への移送に際し、外気を利用しながら、
外気中の水分量が季節や天候によって変動してもペレッ
トが吸収する水分量が変動しないようにすることがで
き、乾燥条件を変更しなくてもよく、安定した品質の乾
燥ペレットを得ることが可能となる。また、本考案の装
置は、除湿装置として汎用の熱交換器を使用することが
できるので、装置コストが安価である。
ットの乾燥装置への移送に際し、外気を利用しながら、
外気中の水分量が季節や天候によって変動してもペレッ
トが吸収する水分量が変動しないようにすることがで
き、乾燥条件を変更しなくてもよく、安定した品質の乾
燥ペレットを得ることが可能となる。また、本考案の装
置は、除湿装置として汎用の熱交換器を使用することが
できるので、装置コストが安価である。
【図1】本考案の装置を備えた合成樹脂ペレットの乾燥
装置の一例を示す概略説明図である。
装置の一例を示す概略説明図である。
1 フィルター 2 クーラー 3 ドレンセパレーター 4 ブロワー 5 ペレット移送配管 6 ペレット貯留サイロ7 ペレット受入れサイロ8 乾燥機
Claims (1)
- 【請求項1】 未乾燥の合成樹脂ペレットを外気を利用
して乾燥装置へ移送する装置において、外気をクーラー
とドレンセパレーターとからなる除湿装置を通してペレ
ット移送配管に供給するようにしたことを特徴とするペ
レット移送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992033818U JP2569644Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | ペレット移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992033818U JP2569644Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | ペレット移送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585606U JPH0585606U (ja) | 1993-11-19 |
JP2569644Y2 true JP2569644Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=12397067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992033818U Expired - Lifetime JP2569644Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | ペレット移送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569644Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260280A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Mitsubishi Chemicals Corp | ペレット形状のポリエステルの輸送方法および貯蔵方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63166406U (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-28 | ||
JPH0737026B2 (ja) * | 1988-05-17 | 1995-04-26 | 三井・デュポンポリケミカル株式会社 | 樹脂ペレットの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP1992033818U patent/JP2569644Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585606U (ja) | 1993-11-19 |
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