JP2568580B2 - ディスクチェンジャー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンパクトディスクプレヤーにおいて複数
個のディスクを収納した特殊ケースを用いて連続演奏す
る、いわゆるディスクチェンジャーに関する。

従来の技術 近年、コンパクトディスクプレヤーはその操作性から
ディスクチャンジャーとして注目されている。

以下に図面を参照しながら上述したディスクチェンジ
ャーの従来の収納ケースについて説明する。

第５図は従来の収納ケースの構成を示す斜視図であ
り、第６図は従来のディスクおよびトレイが収納ケース
に収納された時の断面図であり、その使用方法について
説明する。

従来の収納ケースは第５図のように複数個のトレイと
その数に対応した棚をもった収納ケースで構成される。
トレイ２を収納ケース１から引き出し、トレイ２上にデ
ィスク３をのせ再度元の棚におさめる。この動作を複数
回行い、収納ケース１へのディスク３の装着が完了す
る。この状態で収納ケース１をディスクチェンジャー本
体へ挿入し演奏へ移行する。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の収納ケース１の構成によれば、
収納ケース１内にディスク３が収納された状態で本体に
装着すると、収納ケース１内に収納されたディスク３の
有無を検出することが困難であり、ディスクチェンジャ
ーによりその都度収納ケース１からトレイ２を取り出し
演奏を開始する動作を行って始めてトレイ２上にディス
ク３が存在するのか否かが判断できるようになる。

したがってトレイ２上にディスク３がなければこのト
レイ２を収納ケース１へ戻し、別のトレイ２を再度取り
出してやらなければならない。

このように従来の収納ケースを用いたディスクチェン
ジャーにおいては、収納ケースからトレイを取り出し演
奏動作を開始するまでディスクの有無が判断できないた
め収納ケース内のトレイにディスクが装着されていない
場合は、演奏開始に時間がかかるという不都合があっ
た。

本発明は上記従来例の問題点に鑑みて、収納トレイを
本体に装着した状態で演奏を開始しなくても収納トレイ
内に収納されている各ディスクの有無が容易に検出可能
になるディスクチェンジャーを提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のディスクチェン
ジャーは、ディスクを装着するとそのディスクの外形の
一部が突出するように側部に凹部を備えたトレイと、デ
ィスクおよびトレイを複数個収納可能な収納ケースと、
トレイ上のディスクと係合してディスクの有無を検出す
るディスク有無検出手段とを備え、収納ケースのトレイ
の凹部に対向する位置にはディスク有無検出手段とトレ
イ上のディスクとの係合を可能にする開口部が設けられ
ている構成としたものである。

作用 上記構成によれば、収納ケースの開口部からトレイ上
のディスクの有無を検出可能となるため、都度トレイを
演奏位置へ移動させなくても、収納ケースを本体に装着
した時にディスクの有無を検出可能であり、演奏開始を
円滑に行えるものである。

実施例 第１図は本発明のディスクチェンジャーに用いる収納
ケースの斜視図である。第２図は収納ケース内に入れる
トレイとディスクの平面図である。

第２図において、11はディスク（コンパクトディスク
等）、12はディスク11を装着可能なトレイであり、図の
ようにディスク11の外形の一部11aが突出する凹部12aを
設けている。

第１図において、13はディスク11を装着可能なトレイ
12を複数個収納可能なディスクの収納ケースである。13
aは収納ケース13のトレイ12を出し入れする開口、13bは
トレイ12を出し入れする時の案内および保持する収納ケ
ース13内のリブである。また13cはトレイ12を収納ケー
ス13に収納した状態で、トレイ12の凹部12aが対向する
位置に設けた収納ケース13の開口部であり、この開口部
13cを介してトレイ12上に装着されたディスク11の有無
を検出可能にする。

第３図（ａ），（ｂ）は本発明の一実施例におけるデ
ィスクチェンジャーの要部を示す図である。

第３図において、15はチェンジャー本体（図示せず）
に設けた支軸16を中心に回動するレバー、17はレバー15
に付勢力を与えるばね、18はレバー15がばね17の付勢力
で回動するのを規制するストッパーである。レバー15に
はその一端に収納ケース13が本体に装着されたことを検
出する検出部15a、他端にディスクを検出するスイッチ1
4が設けられている。

以上のような構成において、第３図（ａ）の状態から
ディスク11が装着されたトレイ12を収納した収納ケース
13を矢印Ａ方向に本体に装着していくと、収納ケース13
の前端が検出部15aに当接し、レバー15が矢印Ｂ方向へ
回動し、第３図（ｂ）に示すようにレバー15の他端に設
けたスイッチ14が収納ケース13の開口部13cから挿入さ
れ、ディスク11の外形の一部11aに当接することにより
スイッチ14が作動してディスク有を検出することができ
る。

この時、ディスクがない場合は、スイッチ14が開口部
13cに挿入されてもディスクと当接しないためスイッチ1
4が作動しない。

なお、第３図のディスク有無検出のためのスイッチ14
は、トレイ12の収納可能な個数の数だけ対応して存在す
るものである。

また第４図は本発明のディスクチェンジャーの回路ブ
ロック図を示すものであり、13は収納ケース、22は収納
ケース13からトレイとともにディスク11をターンテーブ
ル装置24へ運ぶメカニズム装置である。21は収納ケース
13が本体に装着された時に各ディスクの有無を検出する
ディスク有無検出装置、25はディスク11から情報を光学
的に読み取る光ピックアップ、26は光ピックアップ25で
読み取った情報を信号に変換する光信号処理装置、27は
音声信号処理装置、28は操作入力装置29より入力された
指令に基づき各ブロックをコントロールする論理演算装
置、30は表示装置である。

上記のような構成において、ディスクの有無検出につ
いて述べると、収納ケース13が本体に装着されるとディ
スク有無検出装置21で各トレイ上の各ディスクの有無を
検出し、論理演算装置28にそのデータを送り、そのデー
タに基づき、使用者に表示装置30を用いて、どのトレイ
にディスクが存在するのかを表示し、その表示によって
使用者が希望のディスクの再生を操作入力装置29から指
令するものである。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ディスク収納ケース開
口部を介して、ディスク収納ケースに存在するディスク
の有無を検出することが可能となるため、演奏開始前に
各ディスクの有無を判断でき、演奏を円滑に開始できる
ようになるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のディスクチェンジャーに用いる収納ケ
ースの斜視図、第２図は同収納ケース内に入れるトレイ
とディスクの平面図、第３図は本発明の一実施例のディ
スクチェンジャーの要部の平面図、第４図は本発明の一
実施例のディスクチェンジャーのブロック図、第５図は
従来のディスクチェンジャーに用いていた収納ケースの
斜視図、第６図は同収納ケースの断面図である。 11……ディスク、12……トレイ、12a……凹部、13……
収納ケース、13c……開口部、21……ディスク有無検出
装置（手段）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 清三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−40890（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスクを装着するとそのディスクの外形
   の一部が突出するように側部に凹部を備えたトレイと、
   前記ディスクおよびトレイを複数個収納可能な収納ケー
   スと、前記トレイ上のディスクと係合してディスクの有
   無を検出するディスク有無検出手段とを備え、前記収納
   ケースの前記トレイの凹部に対向する位置には前記ディ
   スク有無検出手段と前記トレイ上のディスクとの係合を
   可能にする開口部が設けられていることを特徴とするデ
   ィスクチェンジャー。