JP2568431Y2 - 塗料循環装置 - Google Patents

塗料循環装置

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JP2568431Y2
JP2568431Y2 JP4798892U JP4798892U JP2568431Y2 JP 2568431 Y2 JP2568431 Y2 JP 2568431Y2 JP 4798892 U JP4798892 U JP 4798892U JP 4798892 U JP4798892 U JP 4798892U JP 2568431 Y2 JP2568431 Y2 JP 2568431Y2
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則康 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車またはその部品
の塗装工場などに配備され、塗料をタンクより塗装ブー
ス内の各塗装機に給送しそしてその後同タンクに回収す
る塗料循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用塗装ブースは、各色の
塗料をブース内の各塗装機に安定供給するべく、ポンプ
作動によって塗料をタンクと各塗装機との間で常時循環
させる塗料循環装置を塗料色の各々ごとに備えている。
【0003】この塗料循環装置は、通常、塗料がタンク
よりブース内の各塗装機に給送されその後同タンクに再
び戻る循環管路の他に、塗装機への枝管内における塗料
沈降の防止等のため、該枝管より塗料をタンクに回収す
る別ルートの回収管路、所謂サードラインを備えている
(実開昭 57-82973 号、実開昭 60-140670号、実開昭60
-140671号、特開平 2-149369 号、特開平 2-180667 号
参照)。
【0004】また、上記の装置のタンクは、普通、塗料
循環のための主タンクと塗料補給のための調合タンクと
の二種類より成る(特開平 3-169369 号参照)。
【0005】図2は従来の塗料循環装置のタンク系統の
汎用的な例を示し、1は主タンク、2は調合タンクであ
る。これらタンク1、2はともにプロペラ攪拌型のタン
クであり、普通、塗装ブースの外に並置される。また、
主タンク1は、塗料の液位の監視のため、液面計12を
備えている。
【0006】そして、これらタンク1、2とともに、循
環ポンプ13の運転によって、塗料が主タンク1より塗
装ブースの各塗装機に給送されそしてブース内を一巡し
た後再び主タンク1に再び戻るところの循環管路3と、
循環管路3より各塗装機へ分岐した枝管(図示せず。)
と連絡し塗料を集めて主タンク1に回収する回収管路4
(サードライン)と、さらに、調合タンク2の底より出
て移送ポンプ21を経て主タンク1内に上方より導入さ
れる補充管路20とを備えてなる。
【0007】そして、この装置の運転を続けるうちに、
主タンク1中の塗料が減少し、一定の液位以下の残量と
なったとき、これを液面計12が検知し、そして移送ポ
ンプ21が作動し、これによって、調合タンク2中の予
め調合された塗料を管路20を通じて主タンク1に移し
送ることにより、塗料の補給を行なっていた。
【0008】即ち、調合タンク2から主タンク1への塗
料移送は、循環ポンプとは別のポンプの運転によって行
なっていた。なお、図2中に図示していないが、液面計
12と移送ポンプ21との間の連係動作を自動的に行な
うための制御装置も備えられており(特開平 3-169369
号参照)、上述の塗料補給はその装置の制御に従ってな
される。
【0009】また、バルブ22を補充管路20に介装
し、このバルブ22の接続口を切替えて、塗料を市販の
塗料缶13から直接主タンク1に供給することにより、
塗料補給を行なう場合もあった。勿論、移送ポンプ21
等は塗料缶13から調合タンク2への塗料供給にも使用
されていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した塗料
循環装置は、移送ポンプ21を調合タンク2とは別の場
所に設置し、かつこれを経由する管路20を配設する必
要があるため、調合タンク2等から主タンク1ヘの塗料
補給機構の設置のために相当大きい空間が必要とされる
という不利があり、その上、循環ポンプ10の消費電力
等の塗料循環用のエネルギーとは別に、移送ポンプ21
の運転等のための塗料移送用エネルギーが必要であり、
運転費用がそれだけ嵩むという欠点もあった。
【0011】かかる塗料補給の機構は、使用する塗料色
の数だけ各々別々に配置する必要がある。従って、実際
の塗装に使用する塗料の色が単一色または二三の色であ
る場合には上記の欠点はそれ程大きな問題とはならない
が、最近の自動車塗装用ブースのように数十色ないし約
百色の塗料を同時に循環させて使用する塗装ブースにお
いては、塗料補給機構の設置に大変大きい区域または空
間が必要となり、しかも運転費用も塗装原価の節減上容
認できない程に大きなものとなるので、上記の欠点は重
大な問題となっていた。
【0012】さらに、塗料補給機構の改良を図るにして
も、その改良によって、主タンクと塗装ブース内の各塗
装機との間で循環する塗料の品質が変動したり、あるい
はその塗料品質に悪影響を与えたりするような事態は避
けなければならない。
【0013】本考案は、この点を考慮しつつ従来のかか
る問題を解消するべくなされたもので、その目的とする
ところは、移送ポンプを使用しないで、調合タンクから
塗料循環系ヘの塗料補給を行なうことができ、かつ、塗
料補給の機構が大変簡単であり、よってそれの設置空間
を格段に縮小することができ、また塗料補給の運転エネ
ルギーおよび費用をも顕著に減少することができる塗料
循環装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】従来、調合タンクで調合
した塗料は一旦主タンク内に投入しそして循環管路に供
給することが、塗料品質を維持する上で必要な事項であ
ると一般に信じられていた。本考案者は、この点に疑問
を持ち、あれこれと実験を繰り返したところ、かかる経
験則とは異なる意外な結果が出た。すなわち、本考案者
は、調合タンクで調合した塗料を、主タンクに供給する
のではなく、循環管路に直接補給する構成としても、最
終的な塗装品質において全く不都合が生じないことを見
出したのである。そして、かかる発見に基づき、本考案
が完成された。
【0015】したがって、本考案による塗料循環装置
は、塗料循環のための主タンクと、塗料補給のための調
合タンクと、ポンプの運転により塗料が該主タンクより
塗装ブース内の塗装機に給送されそして再び同主タンク
に戻る循環管路と、そして場合により、塗料が塗装機に
接続する枝管より前記主タンクに回収される回収管路と
を備えてなる塗料循環装置において、ポンプ前段の前記
循環管路に対して前記主タンクと前記調合タンクを並列
に接続してなることを特徴とするものである。
【0016】主タンク、調合タンク、循環ポンプ、循環
管路(各塗装機に接続する枝管を含む。)および回収管
路等は、従来実際に利用された全てのものが利用するこ
とができる。
【0017】本考案の装置は、塗料の循環管路のうちの
給送管路、特にその中のポンプ前段の(塗料がポンプに
流入する側の)管路において、主タンクおよび調合タン
クを並列に接続し、主タンクからは、循環利用されてい
る塗料が、そして調合タンクからは、調合済み塗料がそ
れぞれ循環管路に供給されるようになっている。
【0018】従って、本考案の装置では、通常、塗装ブ
ース外において、調合タンク(普通タンク底)と循環管
路(給送管路)のうちのポンプ前段の管路とを接続する
補給管路が設けられる。この補給管路は、必要に応じ
て、コック等を介装したり流量計等を接続したりしても
よい。コックの介装により、塗料補給の一時的な中断が
可能となる。
【0019】しかし、本考案の塗料循環装置は、従来と
は異なり、調合タンクから主タンクへの塗料補給のため
に従来使用された移送ポンプを備える必要がない。
【0020】
【作用】本考案では、調合タンクを主タンクと同様ポン
プ前段の循環管路(給送管路)に接続したので、調合タ
ンク中の塗料を、ポンプ動力を用いずに、循環管路内に
移送することができる。この塗料移送は、コック等によ
り、調合タンクと循環管路を接続する管路の閉鎖をしな
い限り、常時安定して行なわれる。
【0021】従って、本考案では、塗料補給のための移
送ポンプが不要である。よって、塗料補給設備が大変小
さい空間で足り、たとえ実際の塗装にて数十色ないし約
百色の塗料を同時に循環させる必要がある場合であって
も、補給設備全体に必要な空間は著しく小さい空間で済
み、実用上全く問題とならない。
【0022】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。
【0023】図1に示すように、実施例の塗料循環装置
は、自動車の塗装ブースに設備されたもので、ブース周
辺に設置された主タンク1、調合タンク2および循環ポ
ンプ10等と、ブースの壁に沿って配管された循環管路
3および回収管路(サードライン)4とを備えてなる。
【0024】並置された主タンク1および調合タンク2
は、ともにプロペラ攪拌機11を備え、そして主タンク
1はさらに液面計12を備えてなる。
【0025】循環管路3は、主タンク1の底より出て、
循環ポンプ10、フィルタ14を経て塗装ブース内に入
り、そしてブース内の各塗装現場において塗装機5と接
続する枝管6を分岐して設けるとともに、ブースの側壁
を一周してブース外に出、そして主タンク1に再び戻る
配管となっている。
【0026】従って、循環ポンプ10の作動によって、
塗料が矢印pで示すように、給送管路7を通って、主タ
ンク1よりフィルタ14を経て塗装ブースの各塗装機5
・・・に給送され、そしてその後、戻り管路19を通っ
て、ブースより出て主タンク1に再び戻るようにして、
循環管路3中を循環するようになっている。なお、各枝
管6には、塗料吐出量の調節のため、レギュレータ16
が介装されている。
【0027】また、回収管路4は、絞り弁17を介して
各枝管6と連絡し、循環ポンプ10の助けにより、塗料
を矢印qで示すように各枝管6より集めて主タンク1に
回収するようになっている。
【0028】なお、実施例の装置は、循環管路3内の塗
料の圧力をある一定値以上に維持するために、背圧バル
ブ15を塗装ブースに入る直前の給送管路7、塗装ブー
スから出たところの戻り管路19および回収管路4にそ
れぞれ介装してなる。その他必要な要素も、図示しない
が、給送管路7、戻り管路19および回収管路4等に組
み入れてなる。
【0029】本実施例では、循環管路3(給送管路7)
のうちの、循環ポンプ10より手前の管路に対して、調
合タンク2を、補給管路8により、主タンク1と並列に
接続してなる。
【0030】従って、補給管路8を通じて、調合タンク
2中の調合済み塗料を循環管路3の中に導入することが
できる。また、補給管路8はコック9を介装してなり、
必要により管路8の開放と閉鎖を行ない得るようになっ
ている。
【0031】而して、運転時、循環ポンプ10の作動に
よって、塗料が、図1中矢印pで示すように循環管路3
に従って主タンク1と塗装ブースの塗装機5・・・との
間で循環し、これとともに、枝管6・・に流れた塗料
が、矢印qで示すように回収管路4を通じて主タンク1
へ回収される。
【0032】そして、運転を続けるうちに主タンク1中
の塗料が減少し、一定液位以下の残量となったとき、こ
れを液面計12が検知し、そしてこの検知に基づいて、
コック9を開放する。すると、矢印rで示すように、調
合タンク2中の調合済み塗料が補給管路8を通って、直
接循環管路3の中に導入され、これにより塗料の補給が
行なわれる。そして塗料補給が完了した段階で、コック
9を閉じる。
【0033】かような塗料補給を行なっても、最終的な
塗装品質は何ら悪化するものではなかった。
【0034】なお、調合タンク2中の塗料が不足したと
きは、ホース18を用いて、市販の塗料缶13より塗料
の補充を行なう。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
従来使用された移送ポンプ等を用いずに、調合タンクか
ら塗料の循環管路ヘの塗料補給を行なうことができる。
【0036】その上、本考案においては、移送ポンプの
不用により、塗料補給の機構が大変簡単なものとなり、
従ってその機構に必要な設置空間を格段に縮小すること
ができる。それゆえ、自動車塗装のように数十色以上の
塗料を同時に循環させて使用する場合であっても、塗料
補給の設備全体が著しく小さな空間で足り、従来のよう
な設備空間の増大という問題が無くなる。
【0037】より有意義なことは、本考案によれば、移
送ポンプの不用により、その分の電気動力を節減でき、
従って塗料補給に要する運転エネルギーおよび費用を従
来に比して顕著に減少することができることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の塗料循環装置を示す図であ
る。
【図2】従来の塗料循環装置のタンク系統付近を示す図
である。
【符号の説明】
1 主タンク 2 調合タンク 3 循環管路 4 回収管路 5 塗装機 6 枝管 7 給送管路 8 補給管路 9 コック 10 循環ポンプ 13 塗料缶 p、q、r、塗料の流れ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料循環のための主タンクと、塗料補給
    のための調合タンクと、ポンプの運転により塗料が該主
    タンクより塗装ブース内の塗装機に給送されそして再び
    同主タンクに戻る循環管路と、そして場合により、塗料
    が塗装機に接続する枝管より前記主タンクに回収される
    回収管路とを備えてなる塗料循環装置において、ポンプ
    前段の前記循環管路に対して前記主タンクと前記調合タ
    ンクを並列に接続してなることを特徴とする塗料循環装
    置。
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