JP2567897Y2 - バッグ・イン・ボックス - Google Patents

バッグ・イン・ボックス

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JP2567897Y2
JP2567897Y2 JP7799191U JP7799191U JP2567897Y2 JP 2567897 Y2 JP2567897 Y2 JP 2567897Y2 JP 7799191 U JP7799191 U JP 7799191U JP 7799191 U JP7799191 U JP 7799191U JP 2567897 Y2 JP2567897 Y2 JP 2567897Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、食品や非食品の液体状
の内容物に使用される把手機能を有するバッグ・イン・
ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、液体紙容器に於いて、バッグ・イ
ン・ボックスと称される内袋にプラスチック袋を収納し
た構造のものが、液体洗剤、柔軟剤などの非食品関係や
酒類、果汁飲料などの食品関係に広く使われ出してき
た。この容器は、一般消費者向けには0.9リッター、
1.8リッター、3.6リッターなどの小、中容量のも
のが使われていた。
【0003】従来、板紙製の外箱の表面には、絵柄や文
字などの印刷が施されており、さらに、その上には印刷
面の保護のためのオーバーコートニスなどが塗布されて
いる。内容物が入ったバッグ・イン・ボックスは、通常
1kg〜2kgと比較的に重いため内容物注出時に片手
で取り扱う場合にバッグ・イン・ボックスの外箱表面が
滑って取扱難いことがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このため、バッグ・イ
ン・ボックスの使用時に於ける片手による取り扱いを改
善するための方法として、実開昭60−193059号
公報に把手を用いる方法が開示されているが、これは、
他の把手部品を外箱に設けられた把手通し溝孔に挿入係
止したものであった。
【0005】本考案は、他の把手部品を使用せずに、板
紙製の外箱に罫線や切り込みを設けることによってバッ
グ・イン・ボックス自体に把手機能を付与したものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、図1及び図2
に示すように、糊代片(15)、背面板(11)、側面
板(12)、正面板(13)及び側面板(14)からな
板紙製外箱(51)にプラスチック製の内袋(52)
収納したバッグ・イン・ボックスに於いて、前記外箱
の2つの側面板(12,14)の上部の背面板(11)
側の任意の相対する位置(a,a’)から下方にそれぞ
れ縦の罫線(61,62)を設け、且つ、側面板(1
2,14)の下方に連設した底板(22,23)に、
記縦の罫線(61,62)に連続する縦の切れ目(6
3,64)を側面板(12,14)の下端(b,b’
から底板(22,23)の最端部(c,c’)まで設け
ると共に、縦の切れ目(63,64)の長さを正面板
(13)及び背面板(11)の幅より小さくした把手機
能を有するバッグ・イン・ボックス(50)である。
【0007】本考案の側面板に設ける縦の罫線(61,
62)は、直線に限らず湾曲状や鉤の手状など任意の形
状のもので良い。
【0008】側面板の下端に連設する底部のフラップに
設けられた本考案の縦の切れ目(63,64)の長さ
(A,A’)は、背面板の幅(B)及び正面板の幅
(B’)よりも小さいものでなくてはならない。
【0009】また、必要に応じて、2つの側面板に設け
られた本考案の縦の罫線の上端(a)より天板の左側下
端(d,d’)及び右側下端(e,e’)にそれぞれ2
本の斜めの罫線を設けても良い。
【0010】本考案のバッグ・イン・ボックスの形体
は、後述の実施例で詳細に説明する直方体の上側稜部を
斜めに切り欠いた7面体のものの他に直方体のものでも
良い。
【0011】
【作用】バッグ・イン・ボックスの組み立て工程に於い
て、外箱のブランク板の底部封鎖板群(3)が折り畳ま
れる時に、2つの側面板の下端に連設する底板(22,
23)に設けられた本考案の縦の切れ目(63,64)
の長さ(A,A’)が背面板の幅(B)及び正面板の幅
(B’)よりも小さいため、図4(バッグ・イン・ボッ
クスの底面図)に示したように、この縦の切れ目(6
3,64)が三角形状に開いて、2つの側面板の罫線の
相対する下端の間隔(bからb’)が狭くなり、その分
だけ側面板に設けられた本考案の縦の罫線が内側に折り
込まれ、縦の罫線を谷底とした三角形状の凹みが側面板
に形成される。この結果、側面板の縦の罫線から背面板
の左右の2つの傾斜した面と背面板とによって把手が形
成される。
【0012】
【実施例】図1は、本考案の一実施例に用いたバッグ・
イン・ボックスの一部を切り欠いた側面図である。図2
は、その本考案のバッグ・イン・ボックスの外箱のブラ
ンク板の展開図である。次に、図面を用いて本考案につ
いて詳細に説明する。
【0013】まず、本考案のバッグ・イン・ボックスの
外箱を作製するためのブランク板には、図2に示したよ
うに、外箱の周壁(1)を形成するために糊代片(1
5)、背面板(11)、側面板(12)、正面板(1
3)及び側面板(14)とをそれぞれ縦の罫線を介して
連設し、正面板の上部には中央に注出口が突出するため
の切欠部(26)をもつ傾斜板(16)を横の罫線を介
して連設し、2つの側面板(12,14)の傾斜板と縦
の罫線を介して隣接する上部の片隅にそれぞれ三角状の
折込部(32,33)を斜めの罫線を介して設けた。こ
の2つの三角状の折込部には、折り込み易くするための
切欠部(29,31)と折り込み時に注出口と当たらな
いための切欠部(27,28)と折り込みのための斜め
の罫線を設けた。さらに、外箱の天部封鎖板群(2)を
形成するために、背面板と傾斜板の上端にフラップ(1
9,21)を、2つの側面板の上端に天板(17,1
8)をそれぞれに横の罫線を介して連設し、また、外箱
の底部封鎖板群(3)を形成するために、背面板と正面
板の下端にフラップ(24,25)を、2つの側面板の
下端に底板(22,23)をそれぞれに横の罫線を介し
て連設した。最後に、2つの側面板の上部の背面板側の
任意の相対する位置(a,a’)から下方にそれぞれ縦
の罫線(61,62)を設け、その縦の罫線に連続する
縦の切れ目(63,64)をそれぞれ側面板の下端
(b,b’)から底板の最端部(c,c’)まで設け
た。この縦の切れ目(63,64)の長さ(A,A’)
は、背面板の幅(B)及び正面板の幅(B’)より小さ
くした。また、縦の罫線の上端(a,a’)より天板の
左側下端(d,d’)及び右側下端(e,e’)にそれ
ぞれ2本の斜めの罫線を設けた。
【0014】次に、作製したブランク板、内袋及び注出
口とを組立てて、図1に示した、1.8リッターのバッ
グ・イン・ボックスを作製した。この組立てに於いて、
図3に示したように、外箱の傾斜板の裏面の全面(4
1)及び2つの側面板の上部(42,43)と下部(4
4、45)とに部分的に内袋を貼着した。
【0015】作製した本考案のバッグ・イン・ボックス
に水を充填し、図5の示すように、片手で持ち注出操作
を繰り返し実施してみたが、外箱の表面で手が滑って取
り扱い難かったりバッグ・イン・ボックスを落とすよう
なことは無かった。
【0016】
【考案の効果】本考案のバッグ・イン・ボックスを使用
すると、側面板に縦の罫線を最下点とした三角形状の凹
みが形成されており、側面板の縦の罫線から背面板側の
左右の2つの傾斜した面と背面板とによって把手効果が
発揮されるため、内容物を注出のために片手でバッグ・
イン・ボックスを取り扱っても、外箱の表面で手が滑っ
て取り扱いが難しかったりバッグ・イン・ボックスを落
とすような恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に用いたバッグ・イン・ボッ
クスの一部を切欠いた側面図である。
【図2】本考案のバッグ・イン・ボックスの外箱のブラ
ンク板の展開図である。
【図3】内袋と外箱とを貼着する部分を示した外箱のブ
ランク板の裏面の展開図である。
【図4】本考案のバッグ・イン・ボックスの底面図であ
る。
【図5】本考案のバッグ・イン・ボックスの内容物を注
出する時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ……周壁 2 ……天部封鎖板群 3 ……底部封鎖板群 4 ……傾斜部 10……外箱のブランク板 11……背面板 12,14 ……側面板 13……正面板 15……糊代片 16……傾斜板 17,18 ……天板 19,21,24,25 ……フラップ 22,23 ……底板 26,27,28,29,31……切欠部 32,33 ……折込部 41,42,43,44,45……内袋と外箱内面との貼着部 50……バッグ・イン・ボックス 51……外箱 52……内袋 53……注出口 54……開口部 61,62 ……本考案の縦の罫線 63,64 ……本考案の縦の切れ目 65,66,67,68 ……斜めの罫線 A,A'……本考案の縦の切れ目の長さ B,B'……背面板又は正面板の幅 a,a'……側面板の上部の背面板側の任意の位置 b,b'……縦の罫線の側面板の下端 c,c'……縦の切れ目のフラップの最端部 d,d'……天板の左側下端 e,e'……天板の右側下端

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】糊代片、背面板、側面板、正面板及び側面
    板からなる板紙製の外箱にプラスチック製の内袋収納
    したバッグ・イン・ボックスに於いて、前記外箱の2つ
    の側面板の上部背面板側の任意の相対する位置から下方
    にそれぞれ縦の罫線を設け、且つ、側面板の下方に連設
    した底板に、前記縦の罫線に連続する縦の切れ目を側面
    板の下端から底板の最端部まで設けると共に、縦の切れ
    目の長さを正面板及び背面板の幅より小さくしたことを
    特徴としたバッグ・イン・ボックス。
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