JP2567811C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体製造工程で使用する走査型露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路等を製造のための転写工程では、マスクのパターンをウエハー
に転写する前に、マスクとウエハーを正確に整合することが要求される。 【0003】 マスクとウエハーを整合するための方法としては、例えば図1(a)に示すアラ
イメントマーク1をマスクに設け、図1(b)に示すアライメントマーク2をウエ
ハーに設けると共に、アライメントマーク1、2を図1(c)に示すように、つま
りアライメントマーク1の間にアライメントマーク2が等間隔で位置するように
マスクとウエハーを相対移動して、マスクとウエハーを整合する方法が知られて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来のこのような方法では、転写倍率や転写歪等による転写誤
差を補正することが困難である。また、光電測定装置でマスクとウエハーのそれ
ぞれに設けられているマークが実際に位置合わせされたことが検出されるまで、
マスクとウエハーの間に介在されている結像対物レンズやウエハーを、結像対物
レンズの光軸方向に移動させることにより所望の調整を行うことが、例えば特公
昭49−22587号公報で知られている。しかし、この方法は光電測定装置で
各マークを常に検出しながら、結像対物レンズやウエハーを光軸方向に移動させ
ることが必要となるため、光電測定装置の測定処理動作と、結像対物レンズやウ
エハーを光軸方向に移動させる際の移動動作の間で、常に一方が他方に干渉する
ので、調整を行うことが困難となる。 【0005】 本発明の目的は、マウスとウエハーとの迅速で正確な位置合わせを可能にした
走査型露光装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するための本発明に係る走査型露光装置は、マスクとウエハー
の間に介在し複数のミラーを有する反射投影型の転写光学系に対して、キャリッ
ジによってマスクとウエハーを水平面内で該キャリッジの走査方向に移動するこ
とにより、前記転写光学系を介して前記マスクのパターンを前記ウエハー上に転
写する走査型露光装置において、前記マスク上のアライメントマークと前記ウエ
ハー上のアライメントマークに前記転写光学系を介して照射された光を光電変換 する光電変換素子と、該光電変換素子の出力を用いて前記走査方向に並んだ複数
の前記マスク上と前記ウエハー上のアライメントマークの整合ずれを順に求める
ことにより、像面歪を発生させる要因となる 前記転写光学系の前記水平面内での
軸に対する前記走査方向の傾きを検出する手段と、該検出手段の出力に基づいて
得られた傾きを小さくするように補正する位置合わせ手段とを有することを特徴
とする。 【0008】 【作用】 上述の構成を有する本発明に係る走査型露光装置は、位置合わせ手段によりマ
スクとウエハーの走査方向の傾きを検出し、この傾きを補正する。 【0010】 【実施例】 図2は本発明の比較参考例の光学的な構成図であり、レーザ光源10から発せ
られるレーザ光Lの光路に沿って、順次にコンデンサレンズ11、レーザ光を走
査するためのポリゴン鏡12、f・θ特性レンズ13、ハーフミラー14、対物
レンズ15、複数個所に正確なアライメントマーク1を有する標準マスク16、
転写光学系17、複数個所に正確なアライメントマーク2を有する標準ウエハー
18が配列されている。また、マスク16等からの反射光の一部はハーフミラー
14で側方に反射され、この反射光の光路に沿ってコンデンサレンズ19、光電
変換素子20が配置され、光電変換素子20の出力により所定の演算式に基づい
て測定量を演算し制御信号を出力する演算処理回路21を介して、転写光学系1
7の倍率調整を実施する調整駆動機構22に接続されている。標準マスク16と
標準ウエハー18は、調整に際して転写装置に取り付けられるものであり、実際
の転写時には他のマスク、ウエハーに交換される。 【0011】 レーザ光源10から発せられたレーザ光Lはポリゴン鏡12によって走査され
、ハーフミラー14を通過し標準マスク16等に向かう。標準マスク16のアラ
イメントマーク1と標準ウエハー18のアライメントマーク2とは転写光学系1
7を介してレーザ光Lによって走査され、アライメントマーク1、2を走査した レーザ光Lは再びハーフミラー14に達し、ここで一部は光電変換素子20の方
向に反射される。このとき、標準マスク16のアライメントマーク1と標準ウエ
ハー18のアライメントマーク2とは、例えば図3(a)に示すように位置してい
る。即ち、標準マスク16のアライメントマーク1a、1bの間に標準ウエハー
18のアライメントマーク2aが存在し、アラーイメントマ−ク1c、1dの間
にアライメントマ−ク2bが位置している。そして、レーザ光Lは左から右に方
向Aに沿って走査される。光電変換素子20は図3(a)のA上のレーザ光Lがア
ライメントマーク1、2と交差する個所でパルス状の出力を検出し、図3(b)に
示すような出力電圧波形が得られる。W1、W2、…、W5はパルス信号の間隔で
あり、この時間々隔W1、W2、…、W5を測定することにより整合ずれが求めら
れる。 【0012】 即ち、図3(a)のx方向のずれをΔx、y方向のずれをΔyとすると、 Δx=(W1−W2+W4−W5)/4 …(1) Δy=(−W1+W2+W4−W5)/4 …(2) となる。整合された状態では、W1=W2=W4=W5であるから、Δx、Δyは共
に零となる。 【0013】 図4に示すような標準マスク16、標準ウエハー18におけるx方向に距離C
だけ離れた2個所のアライメントマーク1、2をそれぞれ測定し、整合ずれ量を
(1)、(2)式で求め、その量のR1を(ΔXR1,ΔYR1)、L1を(ΔXL1,ΔYL1)とす
ると、x方向に関する倍率Mxは次式で与えられる。 Mx=(1/C)・{(C+ΔXL1−ΔXR1)2+(ΔYL1−ΔYR1)2}1/2…(3) 【0014】 また、y方向に距離Dだけ離れた2個所のアライメントマーク1、2を測定し
、整合ずれ量R2を(ΔXR2,ΔYR2)、L2を(ΔXL2,ΔYL2)とすると、y方向に
関する倍率Myは次式となる。 My=(1/D)・{(ΔXL1−ΔXL2)2+(D+ΔYL1−ΔYL2)2}1/2…(4) 【0015】 これらの演算は演算処理回路21で行われ、(3)、(4)式で求めた倍率Mx、Myに
基づいて調整駆動機構22により、転写光学系17の倍率を自動調整する。かく
することにより、倍率に伴う転写誤差をなくすことが可能となるが、現実にはこ
れらの操作を数回試みて、確認をとりながら調整を実施することが好適である。 【0016】 次に本発明の一実施例について説明すると、図5は転写光学系として反射投影
型を用いた転写装置の光学的な構造図であり、図2と同一の符号は同一の部材を
示している。標準マスク16とウエハー18とはキャリッジ30により連結され
ており、これらの間には転写光学系17が介在されている。この転写光学系17
は台形ミラー31、凹面ミラー32、凸面ミラー33から成り、調整駆動機構3
4により標準マスク16、標準ウエハー18の面と平行に回転し得るようになっ
ている。台形ミラー31の反射面31a、31bに対向して凹面ミラー32が配
置され、更に台形ミラ−31と凹面ミラー32との間には凸面ミラー33が凹面
ミラー32側を見るように配置されている。f・θレンズ13とハーフミラー1
4との間には分割プリスム35が挿入され、レーザ光Lを2分割してx方向に距
離Cだけ離れた2個所において、同時にアライメントマーク1、2の測定を行う
。対物レンズ15、コンデンサレンズ19、光電変換素子20は2系列設けられ
、光電変換素子20、20の出力は演算処理回路21に送られ、更に演算処理回
路21の出力は調整駆動機構34及びキャリッジ30を矢印B方向に移動するキ
ャリッジ駆動機構36に送信されている。 【0017】 従って、レーザ光源10から発しポリゴン鏡12によって走査され、分割プリ
ズム35で分割されたレーザ光Lのそれぞれは、ハーフミラー14、対物レンズ
15、標準マスク16を経由して台形ミラー31の一方の反射面31aに入射し
て、凹面ミラー32、凸面ミラー33、凹面ミラー32、台形ミラー31の他の
反射面31bと反射を繰り返しながら進行し、標準ウエハー18に到達する。そ
して、標準マスク16と標準ウエハー18のアライメントマーク1、2の情報を
含んだレーザ光Lは元の光路を戻り、ハーフミラー14により光電変換素子20 に送出される。この光路は前述したように2系列存在し、2個の光電変換素子2
0、20の出力が同時に演算処理回路21に入力することになる。 【0018】 図6の例では転写光学系17の水平面内の軸x’、軸y’とキャリッジ30の
走査方向Bである軸yと軸xの関係を示している。この場合に転写光学系17の
軸x’、軸y’と走査軸x、yとのなす角度θによる像面歪が発生している。図
6において、10mmおきに描かれている矢印37は転写歪みの方向と大きさを
示している。このとき、図7(a)に示すようなL字のパターン38は、転写光学
系17の像として、図7(b)に示すようにウエハー上で左右に像反転をし、なお
かつy軸方向に2θだけ傾くことになる。 【0019】 x方向の2組のアライメントマーク1、2が2個の対物レンズ15の光軸に位
置するようにすると、光電変換素子20、20と演算処理回路21とによって整
合状態が検出され、左側の整合ずれ量ΔXL1、ΔYL1、右側のずれ量ΔXR1、ΔYR1
が求められる。続いて、演算処理回路21の指令によりキャリッジ駆動機構36
を介してキャリッジ30を矢印B方向に距離Dだけ移動し、別のアライメントマ
ーク1、2の整合状態を測定し、同様にそのずれ量ΔXL2、ΔYL2、ΔXR2、ΔYR2
を得る。ここで、標準マスク16、標準ウエハー18のX方向に距離Cだけ離れ
たアライメントマーク1、2の左右間のずれ角θxは近似的に次式で表される。 θx=(1/2C)・(ΔYL1−ΔYR1+ΔYL2−ΔYR2) …(5) 【0020】 また、y方向に距離Dだけ離れたアライメントマーク1、2の上下間のずれ角
θyは近似的に次式で表される。 θy=(1/2D)・(ΔXR1+ΔXL1−ΔXR2−ΔXL2) …(6) 【0021】 これらの計算は演算処理回路21でなされ、このずれ角を減少するように調整
駆動機構34を介して転写光学系17を回動し、転写歪み誤差を解消することが
できる。この駆動すべき角度は、 θ=(θy−θx)/2 …(7) であり、θx はミスアライメントで光軸と走査軸が水平面内で平行になってい
ない成分である。 【0022】 【発明の効果】 以上説明したように本発明に係る走査型露光装置は、マスクとウエハーの正確
な位置合わせを行う。
に転写する前に、マスクとウエハーを正確に整合することが要求される。 【0003】 マスクとウエハーを整合するための方法としては、例えば図1(a)に示すアラ
イメントマーク1をマスクに設け、図1(b)に示すアライメントマーク2をウエ
ハーに設けると共に、アライメントマーク1、2を図1(c)に示すように、つま
りアライメントマーク1の間にアライメントマーク2が等間隔で位置するように
マスクとウエハーを相対移動して、マスクとウエハーを整合する方法が知られて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来のこのような方法では、転写倍率や転写歪等による転写誤
差を補正することが困難である。また、光電測定装置でマスクとウエハーのそれ
ぞれに設けられているマークが実際に位置合わせされたことが検出されるまで、
マスクとウエハーの間に介在されている結像対物レンズやウエハーを、結像対物
レンズの光軸方向に移動させることにより所望の調整を行うことが、例えば特公
昭49−22587号公報で知られている。しかし、この方法は光電測定装置で
各マークを常に検出しながら、結像対物レンズやウエハーを光軸方向に移動させ
ることが必要となるため、光電測定装置の測定処理動作と、結像対物レンズやウ
エハーを光軸方向に移動させる際の移動動作の間で、常に一方が他方に干渉する
ので、調整を行うことが困難となる。 【0005】 本発明の目的は、マウスとウエハーとの迅速で正確な位置合わせを可能にした
走査型露光装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するための本発明に係る走査型露光装置は、マスクとウエハー
の間に介在し複数のミラーを有する反射投影型の転写光学系に対して、キャリッ
ジによってマスクとウエハーを水平面内で該キャリッジの走査方向に移動するこ
とにより、前記転写光学系を介して前記マスクのパターンを前記ウエハー上に転
写する走査型露光装置において、前記マスク上のアライメントマークと前記ウエ
ハー上のアライメントマークに前記転写光学系を介して照射された光を光電変換 する光電変換素子と、該光電変換素子の出力を用いて前記走査方向に並んだ複数
の前記マスク上と前記ウエハー上のアライメントマークの整合ずれを順に求める
ことにより、像面歪を発生させる要因となる 前記転写光学系の前記水平面内での
軸に対する前記走査方向の傾きを検出する手段と、該検出手段の出力に基づいて
得られた傾きを小さくするように補正する位置合わせ手段とを有することを特徴
とする。 【0008】 【作用】 上述の構成を有する本発明に係る走査型露光装置は、位置合わせ手段によりマ
スクとウエハーの走査方向の傾きを検出し、この傾きを補正する。 【0010】 【実施例】 図2は本発明の比較参考例の光学的な構成図であり、レーザ光源10から発せ
られるレーザ光Lの光路に沿って、順次にコンデンサレンズ11、レーザ光を走
査するためのポリゴン鏡12、f・θ特性レンズ13、ハーフミラー14、対物
レンズ15、複数個所に正確なアライメントマーク1を有する標準マスク16、
転写光学系17、複数個所に正確なアライメントマーク2を有する標準ウエハー
18が配列されている。また、マスク16等からの反射光の一部はハーフミラー
14で側方に反射され、この反射光の光路に沿ってコンデンサレンズ19、光電
変換素子20が配置され、光電変換素子20の出力により所定の演算式に基づい
て測定量を演算し制御信号を出力する演算処理回路21を介して、転写光学系1
7の倍率調整を実施する調整駆動機構22に接続されている。標準マスク16と
標準ウエハー18は、調整に際して転写装置に取り付けられるものであり、実際
の転写時には他のマスク、ウエハーに交換される。 【0011】 レーザ光源10から発せられたレーザ光Lはポリゴン鏡12によって走査され
、ハーフミラー14を通過し標準マスク16等に向かう。標準マスク16のアラ
イメントマーク1と標準ウエハー18のアライメントマーク2とは転写光学系1
7を介してレーザ光Lによって走査され、アライメントマーク1、2を走査した レーザ光Lは再びハーフミラー14に達し、ここで一部は光電変換素子20の方
向に反射される。このとき、標準マスク16のアライメントマーク1と標準ウエ
ハー18のアライメントマーク2とは、例えば図3(a)に示すように位置してい
る。即ち、標準マスク16のアライメントマーク1a、1bの間に標準ウエハー
18のアライメントマーク2aが存在し、アラーイメントマ−ク1c、1dの間
にアライメントマ−ク2bが位置している。そして、レーザ光Lは左から右に方
向Aに沿って走査される。光電変換素子20は図3(a)のA上のレーザ光Lがア
ライメントマーク1、2と交差する個所でパルス状の出力を検出し、図3(b)に
示すような出力電圧波形が得られる。W1、W2、…、W5はパルス信号の間隔で
あり、この時間々隔W1、W2、…、W5を測定することにより整合ずれが求めら
れる。 【0012】 即ち、図3(a)のx方向のずれをΔx、y方向のずれをΔyとすると、 Δx=(W1−W2+W4−W5)/4 …(1) Δy=(−W1+W2+W4−W5)/4 …(2) となる。整合された状態では、W1=W2=W4=W5であるから、Δx、Δyは共
に零となる。 【0013】 図4に示すような標準マスク16、標準ウエハー18におけるx方向に距離C
だけ離れた2個所のアライメントマーク1、2をそれぞれ測定し、整合ずれ量を
(1)、(2)式で求め、その量のR1を(ΔXR1,ΔYR1)、L1を(ΔXL1,ΔYL1)とす
ると、x方向に関する倍率Mxは次式で与えられる。 Mx=(1/C)・{(C+ΔXL1−ΔXR1)2+(ΔYL1−ΔYR1)2}1/2…(3) 【0014】 また、y方向に距離Dだけ離れた2個所のアライメントマーク1、2を測定し
、整合ずれ量R2を(ΔXR2,ΔYR2)、L2を(ΔXL2,ΔYL2)とすると、y方向に
関する倍率Myは次式となる。 My=(1/D)・{(ΔXL1−ΔXL2)2+(D+ΔYL1−ΔYL2)2}1/2…(4) 【0015】 これらの演算は演算処理回路21で行われ、(3)、(4)式で求めた倍率Mx、Myに
基づいて調整駆動機構22により、転写光学系17の倍率を自動調整する。かく
することにより、倍率に伴う転写誤差をなくすことが可能となるが、現実にはこ
れらの操作を数回試みて、確認をとりながら調整を実施することが好適である。 【0016】 次に本発明の一実施例について説明すると、図5は転写光学系として反射投影
型を用いた転写装置の光学的な構造図であり、図2と同一の符号は同一の部材を
示している。標準マスク16とウエハー18とはキャリッジ30により連結され
ており、これらの間には転写光学系17が介在されている。この転写光学系17
は台形ミラー31、凹面ミラー32、凸面ミラー33から成り、調整駆動機構3
4により標準マスク16、標準ウエハー18の面と平行に回転し得るようになっ
ている。台形ミラー31の反射面31a、31bに対向して凹面ミラー32が配
置され、更に台形ミラ−31と凹面ミラー32との間には凸面ミラー33が凹面
ミラー32側を見るように配置されている。f・θレンズ13とハーフミラー1
4との間には分割プリスム35が挿入され、レーザ光Lを2分割してx方向に距
離Cだけ離れた2個所において、同時にアライメントマーク1、2の測定を行う
。対物レンズ15、コンデンサレンズ19、光電変換素子20は2系列設けられ
、光電変換素子20、20の出力は演算処理回路21に送られ、更に演算処理回
路21の出力は調整駆動機構34及びキャリッジ30を矢印B方向に移動するキ
ャリッジ駆動機構36に送信されている。 【0017】 従って、レーザ光源10から発しポリゴン鏡12によって走査され、分割プリ
ズム35で分割されたレーザ光Lのそれぞれは、ハーフミラー14、対物レンズ
15、標準マスク16を経由して台形ミラー31の一方の反射面31aに入射し
て、凹面ミラー32、凸面ミラー33、凹面ミラー32、台形ミラー31の他の
反射面31bと反射を繰り返しながら進行し、標準ウエハー18に到達する。そ
して、標準マスク16と標準ウエハー18のアライメントマーク1、2の情報を
含んだレーザ光Lは元の光路を戻り、ハーフミラー14により光電変換素子20 に送出される。この光路は前述したように2系列存在し、2個の光電変換素子2
0、20の出力が同時に演算処理回路21に入力することになる。 【0018】 図6の例では転写光学系17の水平面内の軸x’、軸y’とキャリッジ30の
走査方向Bである軸yと軸xの関係を示している。この場合に転写光学系17の
軸x’、軸y’と走査軸x、yとのなす角度θによる像面歪が発生している。図
6において、10mmおきに描かれている矢印37は転写歪みの方向と大きさを
示している。このとき、図7(a)に示すようなL字のパターン38は、転写光学
系17の像として、図7(b)に示すようにウエハー上で左右に像反転をし、なお
かつy軸方向に2θだけ傾くことになる。 【0019】 x方向の2組のアライメントマーク1、2が2個の対物レンズ15の光軸に位
置するようにすると、光電変換素子20、20と演算処理回路21とによって整
合状態が検出され、左側の整合ずれ量ΔXL1、ΔYL1、右側のずれ量ΔXR1、ΔYR1
が求められる。続いて、演算処理回路21の指令によりキャリッジ駆動機構36
を介してキャリッジ30を矢印B方向に距離Dだけ移動し、別のアライメントマ
ーク1、2の整合状態を測定し、同様にそのずれ量ΔXL2、ΔYL2、ΔXR2、ΔYR2
を得る。ここで、標準マスク16、標準ウエハー18のX方向に距離Cだけ離れ
たアライメントマーク1、2の左右間のずれ角θxは近似的に次式で表される。 θx=(1/2C)・(ΔYL1−ΔYR1+ΔYL2−ΔYR2) …(5) 【0020】 また、y方向に距離Dだけ離れたアライメントマーク1、2の上下間のずれ角
θyは近似的に次式で表される。 θy=(1/2D)・(ΔXR1+ΔXL1−ΔXR2−ΔXL2) …(6) 【0021】 これらの計算は演算処理回路21でなされ、このずれ角を減少するように調整
駆動機構34を介して転写光学系17を回動し、転写歪み誤差を解消することが
できる。この駆動すべき角度は、 θ=(θy−θx)/2 …(7) であり、θx はミスアライメントで光軸と走査軸が水平面内で平行になってい
ない成分である。 【0022】 【発明の効果】 以上説明したように本発明に係る走査型露光装置は、マスクとウエハーの正確
な位置合わせを行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】
マスクとウエハーの整合状態を説明するための説明図である。
【図2】
比較参考例の光学的構成図である。
【図3】
アライメントマークに対する光電変換素子の出力特性図である。
【図4】
マスクとウエハーのアライメントマークの整合状態を示す平面図である。
【図5】
光学的構成図である。
【図6】
転写歪の説明図である。
【図7】
転写歪の説明図である。
【符号の説明】
1、2 アライメントマーク
10 レーザ光源
12 ポリゴン鏡
16 標準マスク
17 転写光学系
18 標準ウエハー
20 光電変換素子
21 演算処理回路
22、34、36 駆動機構
30 キャリッジ
34 調整機動機構
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 マスクとウエハーの間に介在し複数のミラーを有する反射投影
型の転写光学系に対して、キャリッジによってマスクとウエハーを水平面内で該
キャリッジの走査方向に移動することにより、前記転写光学系を介して前記マス
クのパターンを前記ウエハー上に転写する走査型露光装置において、前記マスク
上のアライメントマークと前記ウエハー上のアライメントマークに前記転写光学
系を介して照射された光を光電変換する光電変換素子と、該光電変換素子の出力
を用いて前記走査方向に並んだ複数の前記マスク上と前記ウエハー上のアライメ
ントマークの整合ずれを順に求めることにより、像面歪を発生させる要因となる
前記転写光学系の前記水平面内での軸に対する前記走査方向の傾きを検出する手
段と、該検出手段の出力に基づいて得られた傾きを小さくするように補正する位
置合わせ手段とを有することを特徴とする走査型露光装置。 【請求項2】 前記マスク上又は前記ウエハー上のアライメントマークは前記
走査方向とは異なる方向に並んだ複数のマークを含む請求項1に記載の走査型露
光装置。 【請求項3】前記位置合わせ手段は前記傾きを小さくするために前記転写光学
系を動かす手段を備えた請求項1に記載の走査型露光装置。
Family
ID=
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