JP2567257Y2 - 自動車用カーテンの接続ファスナー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案は自動車用室内カーテンの製造及び取り扱い
の簡便化に関するものである。

（ロ）従来の技術 従来自動車用カーテンは、吊具を介して室内両側の天
井に配設されたカーテンレールに直接吊り下げるもので
あった。またそのカーテンレールに沿ってスライドさ
せ、両側面窓と前面窓及び後面窓を遮蔽する連続した一
体形囲い形幕であった。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 しかしこの一体の囲い幕形カーテンは嵩高く取り回し
にくいため製造工程に於いて非能率的で、カーテンレー
ルへの着脱も狭い室内での上向き頭上作業で煩わしく、
洗濯や収納の取り扱いも不便であった。また四方の窓の
一部分或いは任意の面の取り外しは不可能であった。こ
の考案は上記の欠点を除去することを目的とする。

（ニ）問題を解決するための手段 この考案について図面に基づいて説明すると、側面カ
ーテン13と前面カーテン６との接続部を２列歯４にした
ことを特徴とする自動車用カーテンの接続ファスナーで
ある。

例えばセダン型について説明すると分離式ファスナー
の組み合わせに於いて、２本の長尺ファスナー１の前部
内側２と後部内側３を２列歯４にした一対の対称ファス
ナー帯Ａを編成し、該前窓用分離片身帯５は前面カーテ
ン６の両側縁７に接続し、同じく後窓用分離片身帯８は
後面カーテン９の両側縁10から底縁11にわたって接続
し、また長尺分離片身帯12は側面カーテン13の上縁14に
接続する。

尚、ワンボックスカー又はステーションワゴン及び貨
物車等の車種には、側面カーテン13の延長が後面カーテ
ンをかねるため、セダン型では必要とした後面カーテン
９と後部内側３の２列歯４は不必要になる。

前記一対の対称ファスナー帯Ａの本帯Ｂは適当間隔に
取り付けたカーテンランナーＣを介して室内両側の上縁
に配設したカーテンレールＤに予め系絡しておく緊張帯
とするものである。また尾部に設けた止め紐15は左右の
本帯ＢがカーテンレールＤの長さに合致するよう調節
し、左右の本帯Ｂを互いに繋合して一本の緊張帯として
もよい。

（ホ）作用 上述の本帯ＢはカーテンレールＤに予めカーテンラン
ナーＣを介して系絡しておくために、カーテンレールＤ
の設置または撤去に伴い付随し、前面カーテン６と後面
カーテン９及び側面カーテン13は前記本帯Ｂに分離式フ
ァスナーの噛み合わせで接続するものであるから、それ
ぞれ単独に一面だけの着脱が可能となる。

（ヘ）考案の効果 この考案によると、前面カーテンと後面カーテン及び
側面カーテンは各々が一面の単体であり、製造が単純で
カーテンレールへの着脱も衣服の着用と同じ要領で簡単
に設置出来る。

各四面とも自由に着脱自由であるから、ピクニックや
オートキャンプ等で長時間駐車する場合には、三方を遮
蔽して不必要な日影側の側面カーテンのみ取り外すと頻
繁な乗降にも障害にならない。また日中の高速道路を長
時間にわたって同一方向に向い走行する場合には、例え
ば日光の照射する南側の側面カーテンを一面のみ取り付
けて太陽光線を遮蔽しながら走行することも可能であ
る。

さらにファスナーの本帯が緊張帯となってカーテンを
操作するから、その張力が直接カーテン布地に作用せ
ず、カーテン地が薄手であっても破損することなく使用
に耐え得る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第一図は分離式ファスナーの編成図、第２図は四方分離
カーテンの分離配置図、第３図は四方分離カーテンの前
面上部組み合わせ図、第４図はカーテンレールの前方斜
視図、第５図はカーテンレールの後方斜視図、第６図は
四方分離カーテンの平面配置図、第７図は四方分離カー
テンの側面配置図である。 １……長尺ファスナー、２……前部内側 ３……後部内側、４……２列歯 ５……前窓用分離片身帯 ６……前面カーテン、７……両側縁 ８……後窓用分離片身帯、９……後面カーテン、10……
両側縁 11……底縁、12……長尺分離片身帯 13……側面カーテン、14……上縁 Ａ……一対の対称ファスナー帯 Ｂ……本帯、Ｃ……カーテンランナー Ｄ……カーテンレール、15……止め紐

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】側面カーテン（13）と前面カーテン（６）
   との接続部を２列歯（４）にしたことを特徴とする自動
   車用カーテンの接続ファスナー