JP2567043B2 - 分散用部材を有する有用薬剤投与用製剤 - Google Patents

分散用部材を有する有用薬剤投与用製剤

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JP2567043B2 JP63164857A JP16485788A JP2567043B2 JP 2567043 B2 JP2567043 B2 JP 2567043B2 JP 63164857 A JP63164857 A JP 63164857A JP 16485788 A JP16485788 A JP 16485788A JP 2567043 B2 JP2567043 B2 JP 2567043B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、有用な薬剤を生体内の適用部位の環境中に
送給し得る新規かつ有用な投与用製剤に関するものであ
る。本発明は特に、内室を包囲する壁部を有し、内室中
に、有用な薬剤を含有するマトリツクスを有し、さら
に、マトリツクスを製剤の口部すなわち開口部の方に押
し出す手段を備え、さらにまた、有用な薬剤を含有する
マトリツクスを体内の適用部位の環境中に分散させる手
段を前記口部に有する投与用製剤に関する。
発明の背景 有用な薬剤を体内の適用部位の環境中に送給し得る種
々の投与用製剤が既に当業界において公知である。この
種のの投与用製剤の一例が米国特許第3,995,632号(ナ
カノ、ヒグチおよびフサイン)に開示されている。この
米国特許に記載の投与用製剤は硫酸マグネシウムの飽和
溶液を含有し、この溶液が融解(melted)組成物を押圧
するので、融解組成物は小通路を経て製剤からしぼり出
され、体内に放出されるのである。米国特許第4,251,50
6号(レービー)に記載の投与用製剤は、反すう動物に
治療薬を投与するための、制御された放出速度で放出し
得る組成物を含有するものである。しかしてこの米国特
許には、融解し得る組成物を製剤から広い開口部を通じ
て押し出すためのスプリングが開示されている。押し出
しのための駆動手段としてスプリングを使用した場合に
は、製剤の実際の利用範囲が狭く制限される。なぜなら
ば、スプリングからの距離が遠くなるにつれてスプリン
グの駆動力が段々弱くなるからである。この製剤では、
或期間の間にスプリングが段々伸びて力が弱くなるの
で、製剤からの医薬の体内送給放出量が段々少なくな
る。送給速度はまた、組成物の性状、および体内の適用
部位の環境中の界面における流体と該組成物との相互作
用の態様にも影響される。この界面は薬剤放出を制御す
る機械的作用の場を提供し、しかしてこの制御作用は前
記海峡によつてなされるものであつて、該製剤自体によ
つてなされるものではない。
別の投与用製剤が米国特許第4,327,725号(コーテイ
ースおよびシーウエス)に開示されている。この米国特
許に開示されている投与用製剤はヒドロゲルを含有し、
このヒドロゲルが水性組成を、通路を経て製剤から押し
出す作用を行うものである。米国特許第4,350,271号
(エツケンホフ)に記載の投与用製剤は、製剤から親脂
性(lipophilic)流体を押し出す作用をなす水中膨潤性
組成物を含有するものである。
米国特許第4,612,008号(ウオング、バークレー、デ
ーターズおよびシーウエス)に記載の投与用製剤は、水
性のオスモ活性(osmotically active)溶液を含有する
医薬剤組成物を製剤から押し出す作用をなす膨張性重合
体を配合してなるものである。さらに別の投与用製剤が
米国特許第4,565,583号(エツケンホフ、コーテイーズ
およびランドラウ)に記載されているが、これは、感熱
性組成物を製剤からオリフイスを通じて押し出す作用を
なす膨張性の水中活性化オスモ重合体を含有するもので
ある。
前節に記載された従来の投与製剤は薬剤学の分野にお
いてすぐれた最新技術の先駆者として大きく貢献したも
のであつた。これらの投与用製剤は、種々の種類の有用
な薬剤を体内の適用部位の環境中に送給するための製剤
として有用に使用できる。
生体に影響を与える(bio-affecting)有用な薬剤を
体内の適用部位の環境中に送給するための新規送給手段
を備えた投与用製剤が製造できることが、本発明者によ
つて今や見出された。この送給手段は今まで全く知られ
ておらず、かつ、決して従来の知識から自明のものでは
ない。一層詳細に述べれば、実質的に固体の好適組成物
の形に作られた生体影響性(bio-affecting)を有する
有用な薬剤を、その動力学的放出速度、即ち製剤成分の
組み合わせの作用により発生するエネルギーによる長期
にわたり有用な薬剤を送給するための制御された速度に
実質的に等しい“制御された速度”で製剤から分散部材
を通じて体内に送給し得る手段を備えた投与用製剤が製
造できることが見出されたのである。この製剤を用いる
ことによつて、有用な薬剤の投与に関してあらかじめ設
定され、かつビルトインされた最適のプログラムに従つ
て、有用な薬剤を長時間にわたつて、製剤された或一定
の速度で体内の薬剤受容部位(receptor)に送給でき
る。
発明の目的 上記の記載から明らかなように、本発明の主な目的
は、有用な薬剤を或時間にわたつて製剤から、製剤制御
型の放出速度、即ちまわりの環境によるものではなく、
製剤自身の構成により決定される放出速度に実質的に等
しい速度で制御条件下に体内に送給、放出し得る手段を
備えた投与用製剤を提供することである。
本発明の別の目的は、有用な薬剤を或時間にわたつて
製剤から、制御された速度で体内の適用部位の環境中に
分散し得る手段を備えた投与用製剤を提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、固体状態の有用な薬剤
を、これが製剤から体内に送給されるときに体内の適用
部位の環境中の流体の中に分散させる手段を備えた投与
用製剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、体内の環境中の流体によ
つて侵食され得る固体の形の有用な薬剤を含有し、そし
て、製剤からの前記固体の早期移動すなわち早期放出を
防止する手段を備えた投与用製剤を提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、有用な薬剤を固体担体中
に含み、担体が分散手段を経て製剤から体内の適用部位
の環境中に律速移動、即ち製剤自身の構成により決定さ
れる薬剤の放出(rate-displaced)の形で送給された後
に、有用な薬剤が制御された速度で担体から出て体内に
拡散するように構成された投与用製剤を提供することで
ある。
本発明のさらに別の目的は、有用な薬剤を含有する固
体および半固体の担体からなる群から選択された担体を
含み、この担体は分散手段を通じて体内の環境中の流体
の中に分散され、この分散の際に有用な薬剤が担体から
或時間にわたつて溶出するように構成さた投与用製剤を
提供することである。
本発明のさらに別の目的は、有用な薬剤を含有する固
体および半固体の担体からなる群から選択された担体を
含み、この担体は製剤から分散状態で離脱し、有用な薬
剤はオスモバースチング、即ち浸透圧による破裂によつ
て担体から体内の環境中の流体の中に送給されるように
構成された投与用製剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、侵食性の固体担体および
侵食性の半固体担体からなる群から選択された担体を含
有し、この担体はいずれの形のものでも有用な薬剤を含
み、担体が押し出し作用によつて体内の適用部位の環境
中の流体の中に送給された後に、担体の侵食によつて有
用な薬剤が放出されるように構成された投与製剤を提供
することである。
本発明のさらに別の目的は、有用な薬剤を体内の適用
部位の環境中の流体の中に送給するために、該薬剤を製
剤自身の中に含有し、製剤自身によつて操作を開始で
き、製剤自身の中に駆動力を内蔵し、かつ製剤自身によ
つて有用な薬剤を体内の適用部位の環境中の流体の中に
分散できるように構成された投与用製剤を提供すること
である。
本発明のさらに別の目的は、有用な医薬を含有する棒
状固体担体を、より小さい有用医薬含有体に分割して体
内の適用部位の環境中に送給する目的のために使用で
き、しかも容易かつ経済的に製造できる投与用製剤を提
供することである。
本発明のさらに別の目的は、担体を含有する内室を備
え、製剤の壁に平行な内室の軸に関し対称的に、中断部
の無い連続的な直線状の有形部材からなり、担体は内室
から中断部の無い連続的な割合で押し出され、そして分
散部材、即ち担体をより小さい複数の担体にする部材を
経て、より小さい複数の担体として分散されて或時間に
わたつて体内に送給され得るように構成された投与用製
剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、内室を包囲する壁部を有
し、内室は壁部内に口部を有し、口部の開口の寸法は内
室の横断面の寸法に実質的に等しく、この口部は分散部
材を有し、分散部材は、内室の内容物を体内の適用部位
の環境中に分散させるためのものである投与用製剤を提
供することである。
本発明のさらに別の目的は、内室を包囲する壁部を有
し、壁部内に口部があり、内室から押し出された内容物
を分散させる部材としての分散部材が口部の中に存在
し、内室の中に連続的な有形部材を有し、この有形部材
は分散部材を通じて押し出され、これによつて、不溶性
医薬の固体組成物の92%までの量が体内の適用部位の環
境中に送給される分散性担体中に分散できるように構成
された投与用製剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、内室を包囲する壁部を有
し、内室は担体を含有し、担体は、内室中の駆動部材お
よび任意的に高密度部材によつて占められている空間を
除く大部分を最初に占め、駆動部材の物理、化学的作用
によつて担体を押圧し、これによつて担体は壁部内の分
散手段を通じて押し出されて体内の適用部位の環境中に
送られ、この機構によつて有用な薬剤を体内に送給する
ように構成された投与用製剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、医薬を担持した担体を含
有する製剤として製造され、担体は、製剤中に滞留して
いるときにはその物理、化学的一体性を保つており、そ
して、担体が製剤から担体分散手段を通じて体内の適用
部位の環境中の流体の中に送給されたときに担体はその
物理および/または化学的一体性を変えるように構成さ
れた医薬投与送給系を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、薬用担体中に含まれる有
用な医薬を体内に送給でき、担体は送給系内にある間は
その構造を保つているが、担体が分散手段を経て胃腸管
に送給された後にはその構造を変え、胃腸管の中で薬用
担体が医薬を放出するように構成された医薬投与送給系
を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、医薬を含有しかつ送給可
能な無毒性組成物である薬用担体を含有し、送給系から
医薬含有担体組成物を分散、拡散させる手段を通じて担
体が哺乳動物の体内に送給されたときに、この組成物が
哺乳動物の器官を実質的に刺激せず、かつ、哺乳動物の
蛋白質含有器官と相互に作用しないように構成された医
薬投与送給系を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、非融解性かつ非水性の熱
可塑性組成物と、空間占有部材と、高密度部材とを含有
する内室を備え、該組成物は可溶性ないし不溶性の有用
な薬剤を含有し、前記の熱可塑性組成物が拡散部材を経
て送給系から出た後に前記薬剤が前記熱可塑性組成物に
よつて体内に送給できるように構成された、反すう動物
に医薬を投与するための医薬投与用製剤を提供すること
である。
本明細書および添付図面において、同一部材は同一参
照番号で示した。本明細書中に使用された技術用語の詳
細な説明は、以下の文節の中に記載されている。
図面に示された具体例の説明 添付図面には本発明に係る新規かつ有用な医薬の投与
用製剤の具体例が示されているが、本発明は決してこれ
らの具体例のみに限定されるものではない。なお、添付
図面は正確な縮尺なものではなく、本発明の種々の具体
例を例示した略図である。第1図には、製剤の一例が参
照番号10で示されている。第1図に記載の製剤10の本体
部11は壁部12を有し、壁部12は内室を包囲してこれを画
定するが、第1図には内室は示されていない。壁部12か
ら形成された本体部11は広口の口部13を包囲し、これを
画定する。口部13は、製剤10の内容物を体内の適用部位
の環境中に送給する際に使用されるものである。
第2図は、製剤10の構造を示す一部切開斜視図であ
る。第1図の製剤10は本体部11、壁部12および口部13を
有する。第2図に示されるように、壁部12は内室14を包
囲する。本発明の好ましい具体例では、壁部12の全部ま
たは少なくとも一部は半透性壁部形成組成物からなる。
この半透性組成物は外部流体を実質的に透過するが製剤
10中に含まれる有用な薬剤および他の成分を実質的に透
過しないものである。別の具体例では、壁部12の一部は
半透性組成物からなり、他の一部は別の組成物たとえば
ポリオレフイン組成物からなるものであつてよい。壁部
12は無毒であり、その物理、化学的一体性を保つてお
り、すなわち、製剤10の作用期間中は壁部12は侵食され
ない。壁部12は内室14を包囲してこれを画定する。内室
14は担体15を含み、担体15は有用な薬剤16(黒い点で示
されている)を含有する。内室はまた駆動手段17を有
し、駆動手段17は担体15と接する層状体であつて、担体
15を製剤10から押し出す作用をなすものである。
第2図の具体例では、壁部12中の口部13を介して、製
剤10の内側が内室14の内側に連通している。口部13は壁
部12内の広い開口であつて、口部13の断面の寸法は内室
の内側断面の寸法に実質的に等しい。口部13の位置にあ
る壁部12はさらに、1以上の担体破壊手段9を有する。
担体破壊手段9は、駆動手段17によつて内室14から押し
出されてきた担体15を破壊して、より小さい寸法のもの
にする作用をなすものである。担体破壊手段9は内側に
突出した任意の形状(たとえば3角形)のものであつ
て、これによつて、連続状態の固体または半固体状担体
15を、体内の環境への入り口の場所において破壊して非
連続状態のものにすることができる。担体破壊手段9は
壁部12内に一体的に形成でき、あるいは、手段9を適当
なプラスチツク材料から一体的に製造し、そしてこれを
壁部12に熱によつて接着することもでき、あるいは、機
械的手段であるクリンプキヤツプまたは接着剤または別
の手段によつて取り付けることも可能である。
本発明の製剤10の別の具体例を第3図に示す。第3図
に記載の製剤10は本体部11、壁部12、口部13、内室14、
薬学的に許容され得る担体15および駆動手段すなわち空
間消費手段17を有する。薬学的に許容され得る担体15は
内室14中ではその一体性を保ち、すなわち担体15は、内
室14の中に存在するときには非融解性であり、さらにま
た、これは崩壊せず、溶解せず、また、加水分解もしな
い。製剤10の作用中は、内室14中の駆動手段すなわち空
間消費手段17は壁部12を通じて水性流体を吸い込み、こ
れによつて空間消費手段17は連続的に膨張し、内室14中
の空間占有体積が増大する。内室14中の空間が手段17に
よつて段々広く占有されるために、これに伴つて手段17
の圧力が担体15にかかり、担体15は口部13を通じて押し
出される。口部13はのこぎりの歯のような複数の歯状突
起8を有する。したがつて、担体15がのこぎりの歯のよ
うな歯状突起8を通過するときに、この歯状突起8によ
つて破壊される。製剤10はまた、高密度部材18を含有す
るが、高密度部材18は、製剤10を動物の反すう胃(rume
n)の中に長時間保つために任意的に使用される部材で
ある。第3図に記載の具体例では、内室14中の薬学的に
許容され得る担体15は累層の形で空間消費手段17(“空
間占有手段”または“駆動手段”とも称する)の表面と
接し、しかして空間消費手段17は高密度部材18と接して
いる。
第4図に記載の製剤10は本体部11、壁部12、口部13、
内室14を有し、内室14中には、有用な薬剤16を含有する
薬学的に許容され得る担体15および空間消費手段17が存
在し、空間消費手段17は口部13から遠方の場所に位置す
る。さらに、内室14中の担体15と空間消費手段17との間
に高密度部材18が存在する。製剤10の口部13には、担体
15が内室14を出るときに担体15を破壊するための少なく
とも1つの、または多数の手段7が存在する。手段7は
切断器具を有するものであり得、しかして切断器具の例
には壁部12の口部13に固定された鋭い刃物状のもの、刃
の形状のワイヤ、ミクロトーム等があげられる。担体15
は切断手段7を通過するときに切断されて一層小さい複
数の担体になる。この小さい担体は、体内の適用部位の
環境中で水性の生体内流体の存在下に有用な薬剤を、侵
食、溶出、オスモバースチング、即ち浸透圧による破
裂、拡散のうちの1以上の作用によつて、制御された速
度で放出する。また、体内の適用部位の環境中の流体の
中で崩壊し、溶解し、または加水分解し得る材料で担体
15を作ることも可能である。有用な薬剤16を放出し得る
担体15と、空間を“消費”して担体15を押し出し切断手
段7を通過させる空間消費手段17との複合作用によつ
て、製剤10は或時間にわたつて制御された速度で有用な
薬剤16を体内に送給し得る。
第5図は、製剤10の別の具体例を示す図面である。第
5図の製剤10は本体部11、壁部12、口部13、内室14、担
体15、有用な薬剤16、空間消費手段17を有する。口部13
は、担体15が内室14を出るときにこれを切断して小塊に
するための複数の薄刃6を有する。薄刃6は、壁部12に
固定されたナイフの刃のようなものであつてよい。固体
の担体15が体内の適用部位の環境中に入るときに前記の
刃が担体15を切断、破壊する。空間消費手段17は連続的
に担体15を口部13の方に押し出し、これによつて、担体
15は内室14から薄刃6を通じて制御された速度で押し出
される。
第6図は、本発明の製剤10の別の具体例の略図であ
る。第6図の製剤10の本体部11、壁部12、口部13、内室
14、担体15、有用な薬剤16、空間消費手段17を有する。
口部13は複数のナイフの刃のような薄刃5を有する。こ
れらの薄刃は、互いに交差し、あるいは対向して配置さ
れたものであつてよい。これらの交差状配列の薄刃5
は、担体15が内室14から押し出されたときにこれを切
断、破壊して、より小寸法の担体にするが、これによつ
て、体内の適用部位の環境中への有用な薬剤16の一層速
やかな送給が可能になる。
第7図は、本発明の製剤10の別の具体例を示すもので
ある。第7図の製剤10は本体部11、壁部12、口部13、内
室14、担体15、有用な薬剤16および空間消費手段17を有
する。口部13は複数の小開口4を有する。これらの小開
口は一般にシヤワーの水出口または網の目と同様な形状
のものである。このシヤワーの水出口または網の目のよ
うな小開口は、より大きな口部13を経て内室14から出て
きた固体組成物からなる担体15を破壊する作用をなすも
のである。
第8図は本発明の製剤10の別の具体例を示す断面図で
ある。第8図の製剤10の断面に示されているように、製
剤10は本体部11、壁部12、口部13、内室14、担体15、有
用な薬剤16および空間消費手段17を有する。第8図は製
剤10はさらに次の特徴を有し、すなわち、壁部12が内側
に湾曲しているが、その目的は、(a)担体15が内室14
から出てきたときにこれを小塊に破壊し、かつ、(b)
固体の担体15が内室14から早期に出てくるのを防止する
手段2を提供することである。手段2は、製剤10の製造
のときの壁部被覆工程の際に壁部12中に一体的に形成で
き、あるいは、射出成型操作によつて壁部12に形成でき
る。
本発明の製剤の種々の具体例が第1図−第8図に記載
されているけれども、本発明の範囲は決してこれらの具
体例のみに限定されるものではないことが理解されるべ
きである。なぜならば製剤10は、有用な薬剤を体内の適
用部位の環境中の流体の中に送給、放出するのに適した
種々の形態、寸法または構造のものに形成できるからで
ある。製剤10は種々の用途に使用でき、たとえば、植込
剤、人工腺、子宮挿入製剤、ちつ剤、肛門−直腸用製剤
等として使用できる。製剤10は獣医診断所、農場、牧
場、動物園、実験室、動物生息地域、給餌所、病院、産
院および他の施設において投与用製剤として使用でき
る。
発明の詳細な記述 本発明によれば、担体15、有用な薬剤16、空間消費手
段17および任意部材としての高密度部材18を共働関係で
含む内室14を備えた製剤10が製造できることが見出され
た。製剤10の壁部12は、担体、有用な薬剤、空間消費手
段、高密度部材および他の部材ならびに成分[たとえ
ば、オスモ剤、ガス発生用合剤等の製剤10中に配合でき
る成分]に悪影響を与えない組成物から形成できる。壁
部12の少なくとも一部は、外部流体(たとえば水および
生体内流体)を透過し得るが、有用な薬剤、オスモ剤、
オスモ重合体等は実質的に透過し得ないものであるべき
である。壁部12は、動物、飼主、および製剤構成成分に
悪影響を与えない材料からなる。壁部12の形成のために
使用される選択的半透性材料は、非侵食性であり、か
つ、流体に不溶のものであるべきである。壁部12形成用
の選択的半透性材料の代表的な例にはセルロースエステ
ル、セルロースエーテルおよびセルロースエステル−エ
ーテルがあげられる。これらのセルロース系重合体の無
水グルコースユニツトにおける置換度(DS)は0−3で
ある。用語“置換度”は、セルロース系重合体中の無水
グルコースユニツト中に本来存在するヒドロキシル基の
うちの“別の基で置換されたヒドロキシル基”の平均数
を意味する。代表的な例にはセルロースアセテートのよ
うなセルロースアシレート、セルロースジアセテートの
ようなセルロースジアシレート、セルローストリアセテ
ートのようなセルローストリアシレート、モノ−、ジ−
及びトリセルロースアルカニレート、モノ−、ジ−、及
びトリセルロースアロイレートがあげられる。これらの
重合体の具体例には、DSが1以下であり、アセチル含量
が21%以下であるセルロースアセテート;アセチル含量
32-39.8%のセルロースアセテート;DS=1−2、アセチ
ル含量21-35%のセルロースアセテート;DS=2−3、ア
セチル含量35-44.8%のセルロースアセテート等があげ
られる。一層具体的にいえば、セルロース重合体の例に
は、DS=1.8、プロピル含量39.2-45%、ヒドロキシル含
量2.8-5.4%のセルロースプロピオネート;DS=1.8、ア
セチル含量13-15%、ブチリル含量34-39%のセルロース
アセテートブチレート;アセチル含量2−29%、ブチリ
ル含量17-53%、ヒドロキシル含量0.5-4.7%のセルロー
スアセテートブチレート;DS=2.9−3%のセルロースト
リアシレート、たとえばセルローストリバレレート、セ
ルローストリラウレート、セルローストリパルミテー
ト、セルローストリサクシネートおよびセルローストリ
オクタノエート;DS=2.2-2.6のセルロースジアシレー
ト、たとえばセルロースジサクシネート、セルロースジ
パルミテート、セルロースジオクタノエート、セルロー
スジペンタノエート;セルロースの共エステル、たとえ
ばセルロースアセテートブチレート、セルロースアセテ
ートプロピオネート等があげられる。
前記の重合体の別の例として、エトキシ含量が40-55
%でありエーテル化度が種々異なるエチルセルロース;
アセトアルデヒドジメチルセルロースアセテート:セル
ロースアセテートエチルカルバメート;セルロースアセ
テートメチルカルバメート;セルロースアセテートジメ
チルアミノアセテート;半透性ポリアミド;半透性ポリ
ウレタン;半透性スルホネート化ポリスチレン;米国特
許第3,173,876号、第3,276,586号、第3,541,005号、第
3,541,006号および第3,546,142号に記載のポリアニオン
およびポリカチオンの共沈によつて生成させた半透性架
橋選択重合体;米国特許第3,133,132号(レブおよびソ
ウリラジヤン)に記載の半透性重合体;軽く架橋された
半透性ポリスチレン誘導体;半透性架橋ポリ(ナトリウ
ムスチレンスルホネート);半透性架橋ポリ(ビニルベ
ンジルトリメチルアンモニウムクロライド);半透性壁
部を横切る静水圧、浸透圧または吸い込み圧の圧力差
(大気圧基準)で表わされる流体透過度が2.5×10-11
いし2.5×10-4(cm2/hr.atm)である半透性重合体があ
げられる。これらの重合体は公知であつて、たとえば米
国特許第3,845,770号、第3,916,899号および第4,160,02
0号;およびポリマーハンドブック(Handbook of Commo
n Polymers)(スコツト、J.R.およびロフ、W.J.編、米
国オハイオ州クリーブランド、CRC出版社1971年発行)
に記載されている。
壁部12は任意成分として流量制御剤を含有し得る。フ
ラツクス制御剤は、壁部12の流体透過度すなわち透過流
量の制御用助剤として添加される化合物である。この流
量制御剤は流量増大増加剤または流量低下剤であり得
る。この添加剤は、液の流量増加または減少のためにあ
らかじめ選択して使用できる。水のごとき流体の透過度
を著しく増加させる添加剤は一般に実質的に親水性のも
のであり、一方、水のごとき流体の透過度を著しく低下
させる添加剤は実質的に疎水性のものである。この制御
剤を壁部に配合する場合には、その量は一般に約0.01-2
0%またはそれ以上である。流量増加のための流量制御
剤の例には多価アルコール、ポリアルキレングリコー
ル、ポリアルキレンジオール、アルキレングリコールの
ポリエステル等があげられる。代表的な流量増加剤はポ
リエチレングリコール300、400、600、1500、4000、600
0およびその類似物;低分子量グリコールたとえばポリ
プロピレングリコール、ポリブチレングリコールおよび
ポリアミレングリコール;ポリアルキレンジオールたと
えばポリ(1,3−プロパンジオール)、ポリ(1,4−ブタ
ンジオール)、ポリ(1,6−ヘキサンジオール)および
その類似物;脂肪族ジオールたとえば1,3−ブチレング
リコール、1,4−ペンタメチレングリコール、1,4−ヘキ
サメチレングリコールおよびその類似物;アルキレント
リオールたとえばグリセリン、1,2,3−ブタントリオー
ル、1,2,4−ヘキサントリオールおよびその類似物;エ
ステルたとえばエチレングリコールジプロピオネート、
エチレングリコールブチレート、ブチレングリコールジ
プロピオネート、グリセロールアセテートエステル等で
ある。流量低下剤の代表的な例には、アルキル基または
アルコキシ基、またはアルキル基およびアルコキシ基の
両者で置換されたフタル酸誘導体、たとえばフタル酸ジ
エチル、フタル酸ジメトキシエチル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸[ジ(2−エチル−ヘキシル)]、フタル
酸アリール(たとえばフタル酸ジフエニル、フタル酸ブ
チルベンジル);不溶性塩類たとえば硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、燐酸カルシウム等;不溶性酸化物たとえ
ば酸化チタン;粉末、粒状物等の形の重合体たとえばポ
リスチレン、ポリカーボネートおよびポリスルホン;長
鎖アルキル基でエステル化されたクエン酸エステルのご
ときエステル化合物;実質的に不透水性の不活性充填
剤;セルロースを基本成分とする壁部形成組成物と混和
し得る樹脂等があげられる。
壁部12に可とう性および伸縮性を与え、もろさを減少
または皆無にし、かつ、耐裂強度を与えるために、前記
以外の物質を壁部の形成のときに添加することもでき、
該物質の例にはフタレート系可塑剤があげられ、しかし
てその具体例にはフタル酸ジベンジル、フタル酸ジヘキ
シル、フタル酸ブチルオクチル、6−11個の炭素原子を
有する直鎖状フタル酸エステル化合物、フタル酸ジイソ
ノニル、フタル酸ジイソデシル等があげられる。さらに
また、非フタル酸系可塑剤も使用でき、その例にはトリ
アセチン、アゼライン酸ジオクチル、エポキシ化タレー
ト(tallate)、トリメリツト酸トリイソオクチル、ト
リメリツト酸トリイソノニル、スクロースアセテートイ
ソブチレート、エポキシ化大豆油およびその類似物があ
げられる。壁部12に配合するときの可塑剤の量は約0.01
-20重量%またはそれ以上である。
薬用担体15を内室14から口部13を経て押し出す作用を
行う空間消費手段17は、オスモ重合体、オスモ剤および
ガス発生用合剤からなる群から選択された少なくとも1
種の材料から構成される。この目的に使用できるオスモ
剤の例にはヒドロゲルがあげられる。本製剤に使用され
るヒドロゲルは、内室14の内側の形に相当する形を有す
る。このヒドロゲルは非架橋または架橋されたものであ
り得、そしてこれはオスモ性[たとえば、半透性壁部12
を通じて外部流体を吸い込み、製剤10の外側の流体に対
して、半透性壁部12を横切る浸透圧をあらわすという性
質]を有する。空間消費手段の作成のために使用できる
膨張、膨潤性材料は次の条件をみたす重合体材料であ
り、すなわち、水または生体内流体と相互に作用してこ
れらの流体を、平衡状態に達するまで吸収して膨潤また
は膨張する性質を有する重合体、および重合体−オスモ
剤混合物である。この重合体は吸い込んだ流体の大部分
をその重合体分子構造中に維持し得る性質を有する。こ
の重合体の好ましい例には、非常に大きく膨潤、膨張し
得るゲル重合体、一般に体積が2−50倍大きくなるゲル
重合体があげられる。この種の膨潤可能な親水性重合体
は“オスモ重合体”なる名称で公知であつて、これは非
架橋または軽く架橋されたものであり得る。この架橋結
合は共有結合またはイオン結合であつてよく、しかして
該重合体は流体の存在下に膨潤し得、架橋されたときに
は該重合体は流体に溶解しないものであるべきである。
この重合体は植物または動物起源のものまたは合成物で
あり得る。この目的に適した重合体材料の例には、分子
量5,000-5,000,000のポリ(ヒドロキシアルキルメタク
リレート);分子量10,000-360,000のポリ(ビニルピロ
リドン);アニオン系またはカチオン系ヒドロゲル;ポ
リ(電解質)錯体;低分子アセテート残基を有するポリ
(ビニルアルコール);寒天とカルボキシメチルセルロ
ースからなる膨潤性混合物;メチルセルロースと、少し
架橋した寒天からなる膨潤性組成物;分子量10,000-6,0
00,000のポリエーテル;無水マレン酸とスチレン、エチ
レン、プロピレンまたはイソブチレンとの微細共重合体
の分散によつて作られた水中膨潤性共重合体;N−ビニル
ラクタムの水中膨潤性重合体等があげられる。
親水性の膨張可能な押し出し部材の製造原料として有
用な重合体、すなわち、ゲル化でき、流体吸い込み性お
よび流体保持性を有する重合体は他にもあり、その例に
は分子量30,000-300,000のペクチン;寒天、アカシア、
カラヤ、トラガント、アルギン、グアルゴムのごとき多
糖類;アクリル酸重合体[たとえば市販品のアメリカ合
衆国ニューヨーク州ニューヨークのビー、エフ、グッド
リッチケミカル社(B.F.Goodrich Chemical Co.)製造
のカルボポール(Carbopol:登録商標)];カルボキシ
ルビニル重合体(別名カルボキシポリメチレン);米国
特許第2,789,053号および第2,909,462号に記載のサクロ
ースのポリアリルエーテルで架橋されたアクリル酸重合
体およびその塩および誘導体[たとえば市販品の“カル
ボポール”(登録商標)−934、−940および−941];
ポリアクリルアミド;水中膨潤性のインデン−無水マレ
イン酸重合体;分子量80,000-200,000のポリアクリル酸
[たとえば、市販品のアメリカ合衆国ニューヨーク州ニ
ューヨークのビー、エフ、グッドリッチケミカル社(B.
F.Goodrich Chemical Co.)製造のグッドライト(good-
Rite:登録商標)];分子量100,000-5,000,000のポリエ
チレンオキサイド重合体[たとえば市販品のアメリカ合
衆国コネティカット州ダンバリーのユニオンカーバイド
社(Union Carbide Co.)製造のポリオックス(Polyox:
登録商標)];でん粉グラフト共重合体;元の重量の約
400倍の吸水性を有するアクリレート重合体[たとえば
市販品の日本国兵庫県の製鉄化学社製造のアクア−キー
プ(登録商標)];ポリグルカンのジエステル;架橋ポ
リビニルアルコールとポリ(N−ビニル−2−ピロリド
ン)との混合物;プロラミンなる名称で入手できるゼイ
ン;分子量4,000-100,000のポリ(エチレングリコー
ル)等があげられる。本発明の好ましい具体例において
使用される膨張性部材は、熱成形し得る重合体および重
合体組成物から作成できる。親水性重合体は公知であつ
て、その代表的な例は米国特許第3,865,108号、第4,00
2,173号、第4,207,893号および第4,327,725号、および
ポリマーハンドブック(Handbook of Common Polymer
s)(スコツトおよびロフ編、クリーブランド、ラバー
社(米国オハイオ州クリーブランド)発行]に記載され
ている。
空間消費手段17は形成のために使用できるオスモ剤の
例には、外部流体に対し半透性壁部12を横切る浸透圧勾
配を形成できる無機および有機化合物があげられる。オ
スモ剤はまた、“オスモ効果を有する化合物”および
“オスモ効果を有する溶質”なる名称でも知られてい
る。オスモ剤は製剤10の外側から流体を内室14中に吸い
込み、これによつてオスモ剤は内室14中で溶液または懸
濁液を形成し、内室14中の液の容積は連続的に増加して
いく。より多くの外部流体が内室14中に吸い込まれるに
つれて、これは圧力を生じ、この圧力によつて、薬学的
に許容され得る担体15は製剤10から押し出される。この
目的に適したオスモ効果を有する化合物は無機および有
機塩、多糖類、炭水化物等である。代表的なオスモ剤す
なわちオスモ溶質の例には、硫酸マグネシウム、塩化マ
グネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチ
ウム、硫酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、酸性燐酸カリウ
ム、乳酸カルシウム、酒石酸、ラクトース、フラクトー
ス、マニトール、ソルビトールおよびその混合物があげ
られる。オスモ活性化合物は、最初は内室14中に過剰量
存在し得、そしてこれは粒子、結晶、ペレツト、粉末ま
たは粒状物の形のものであつてよい。オスモ化合物の浸
透圧は市販の浸透圧計で測定でき、その例には、米国ペ
ンシルバニア州アボンデールのヒユウレツト−パツカー
ド社から販売されている蒸気浸透圧形−モデル2Bがあげ
られる。本発明に適したオスモ剤の浸透圧(大気圧中)
は一般に0atmより高く、通常0−500atmまたはそれ以上
である。
膨潤性重合体と均質または不均質に混合することによ
つて駆動手段すなわち空間消費手段17を形成できるオス
モ化合物(すなわちオスモ効果を有する化合物)の条件
は、流体に可溶であり、流体を膨潤性重合体中に吸い込
み、そして、外部流体に対し半透性壁部を横切る浸透圧
勾配を形成し得るようなオスモ効果を有する溶質である
ことである。この目的に適したオスモ効果を有するオス
モ剤の例には硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩
化ナトリウム、塩化リチウム、硫酸カリウム、硫酸ナト
リウム、マニトール、尿素、ソルビトール、イノシトー
ル、スクロース、グルコース等があげられる。本発明の
目的に適したオスモ剤の浸透圧(atm)は0atmより大き
く、一般に500atm以下またはそれ以上である。有用な薬
剤16を含む担体15を製剤10から押し出す作用をなす駆動
手段すなわち空間消費手段17の形成のために使用される
膨潤、膨張性重合体はまた、オスモ剤すなわちオスモ効
果を有する溶質の担持用マトリツクスとしても役立つも
のである。オスモ剤すなわちオスモ溶質を均質または不
均質に前記重合体と混合することによつて、所望通りの
膨張性駆動手段すなわち空間消費手段17が形成できる。
本発明の好ましい具体例に使用される組成物は、1種以
上の重合体および1種以上のオスモ剤すなわちオスモ溶
質を含有してなるものである。この組成物は一般に重合
体20-90重量%およびオスモ剤すなわちオスモ溶質80-10
重量%からなり、好ましい組成物は重合体35-75重量%
およびオスモ剤すなわちオスモ溶質65-25重量%からな
る。
空間消費手段17として使用できるガス発生用合剤の好
ましい例には沸騰合剤すなわち沸騰組成物があげられ
る。ガス発生用合剤は1種以上の、好ましは固体の酸性
物質、および好ましくは固体の塩基性物質からなり、こ
れらの物質が、製剤中に入つた水性流体に溶解して流体
中で反応し、二酸化炭素を発生する。ガス状二酸化炭素
の発生によつて、有用な薬剤16を含む担体15が製剤10か
ら容積置換の形で押し出される。ガス発生用合剤は粉
末、結晶質物質、粒状物、圧縮体等の形で存在し得る。
使用できる酸性化合物または酸の例にはリンゴ酸、フマ
ル酸、酒石酸、イタコン酸、マレイン酸、クエン酸、ア
ジピン酸、コハク酸、メサコン酸等の有機酸およびそれ
に対応する酸無水物があげられる。また、ガス発生のた
めにスルフアミン酸、燐酸等の無機酸も使用できる。有
機食品である酸の塩類のごとき種々の塩類も使用でき、
その例にはクエン酸モノナトリウム、酸性酒石酸カリウ
ム、重酒石酸カリウムがあげられる。塩基性化合物の例
には金属の炭酸塩および重炭酸塩、たとえばアルカリ金
属の炭酸塩および重炭酸塩、およびアルカリ土類金属の
炭酸塩および重炭酸塩があげられる。この種の化合物の
具体例として、アルカリ金属であるリチウム、ナトリウ
ムおよびカリウムの炭酸塩および重炭酸塩、およびアル
カリ土類金属であるマグネシウムおよびカルシウムの炭
酸塩および重炭酸塩化合物があげられる。また、炭酸ア
ンモニウム、重炭酸アンモニウムおよびセスキ炭酸アン
モニウムも有用である。これらの酸および塩基の合剤は
水と接触したときに速やかにガスを発生し、すなわち沸
騰する。特に、クエン酸またはクエン酸−酒石酸混合物
と重炭酸ナトリウムとの合剤の場合には速やかにガス発
生反応が起こるので、製剤10から担体15を押し出すため
に有利に使用できる。容易に理解されるように、合剤中
の酸性物質および塩基性物質の配合量は、担体15を製剤
10から押し出すために必要な量のガスを発生させ得るよ
うに、広い範囲内で種々変えることができる。実質的に
無水すなわち乾燥状態の合剤は、二酸化炭素を発生でき
る組成のものになるように、実質的に化学量論的にバラ
ンスさせるのが好ましい。所望の結果を得るために、酸
および塩基物質は1:200部ないし200:1部の範囲内の任意
の所望重量比において使用できる。さらに、水と接触し
たときにガスを発生し得る炭化カルシウムおよびカルバ
ー(carbure:炭化カルシウムの別名)からなる群から選
択された物質をガス発生剤として使用することも可能で
ある。
本発明の好ましい具体例では、薬学的に許容され得る
担体15は、本発明の目的達成のために使用されたとき
に、内室14中ではその物理、化学的一体性を保ち、すな
わち担体15は内室14中すなわち製剤10中では変化しない
組成物から構成される。換言すれば担体組成物は、製剤
10の作用中は内室14の中で加水分解、侵食、崩壊、分解
または溶解しないものである。本明細書中に使用された
用語“非融解性”は一般に、担体15が製剤10の内室14の
中では実質的に融解しないことを意味する。担体15は、
製剤10から押し出されて生体内の適用部位の環境中の流
体の中に、たとえば温血動物の胃腸管の流体の中に送給
されたときに、管内の酸性または塩基性pHのもとで加水
分解し、または、表面が侵食され、崩壊し、溶解し、ま
たは酵素によつて加水分解し、またはバクテリアまたは
真菌によつて消化され、もしくは他の機構によつて分解
され得るものであるべきである。
担体15は一般に、ポリエステル、ポリラクチド、ポリ
アセタール、ポリオルトエステル、ポリオルトカーボネ
ートおよびその類似物からなる群から選択された材料を
含有し得る。
代表的な担体15はTm(融点)=230℃のポリグリコー
ル酸;Tm=230℃のポリジグリコリド;Tm=180℃のポリ乳
酸;Tm=240℃のポリジメチルグリコール酸;Tm=63℃の
ポリカプロラクトン;炭素原子数10個、Tm=77℃のポリ
アルキレンアジペート;ポリラクチド−コ(co)−グリ
コシドおよびその類似物からなる群から選択される材料
を含有する。
担体15の形成のために使用される別の代表的な組成物
は、ポリ無水物類;セバシン酸やアゼライン酸のポリ無
水物重合体;全炭素原子数8−22個の、かつ、イオン化
し得るカルボキシル水素を1個有する疎水性ポリカルボ
ン酸;製剤10から放出されたときにユニツト構造体に分
解または破壊される無害性の生物学的に侵食され得る重
合体すなわち生侵食性重合体、たとえば、炭素原子数8
−22個の反復主鎖ユニツトを有し、各ユニツトにペンダ
ント型カルボキシル水素を有する疎水性ポリカルボン
酸;アルミニウム、バリウム、カドミウム、カルシウ
ム、銅、鉄、亜鉛等なる群から選択された多価イオン
と、カラゲナン、ペクチン酸、ペクチニン酸等からなる
群から選択された多価電解質とを有する生侵食性の多価
イオン含有架橋多価電解質;次式 [−O−W−CO]y (ここに、Wは炭素原子1−4個のアルキレン基であ
り、yは、分子量4,000-100,000の重合体に相当する整
数である) のポリエステル;ポリ(2,2−ジオキソ−トランス−1,4
−シクロヘキサン−ジメチレン−テトラヒドロフラ
ン)、ポリ(2,2−ジオキソ−1,6−ヘキサメチレン−テ
トラヒドロフラン)、ポリ(1,4−シクロヘキサン−ジ
カルビニル−2,2−ジオキソ−テトラヒドロフラン)、
ポリ(2,2−ジオキソ−ヘキサメチレン−1,3−ジオキソ
ラン)、ポリ(2,2−ジオキサ−トランス−2−メチル
−シクロヘキサン−1,4−ジエチレン−2−ピロリド
ン)、ポリ(2,2−ジオキソ−シス,トランス−1,4−シ
クロへキサン−ジメチレン−2−チオフェン)およびそ
の類似物からなる群から選択されたポリオルトエステル
等を含有し得る。
担体15の形成のために使用できるさらに別の材料は、
ポリ(アルギネート)、ポリ(カラゲナン)、ポリ(グ
アルゴム)、ポリ(グアルアガール)、ポリ(ガムアガ
ール)、ポリ(アラビアゴム)、ポリ(ガツチゴム)、
ポリ(パラヤゴム)、ポリ(トラガントゴム)、ポリ
(タマリドゴム)、ポリ(キサンタンゴム)およびその
類似物からなる群から選択された親水性共重合体であ
る。担体15の製造原料として使用される親水性重合体
は、空間消費手段17の製造原料として使用されるとき、
または担体15と空間消費手段17とが互いに接した状態で
使用されるときの親水性重合体とは重合体組成が異なる
ものであり得る。
本発明の一具体例においては、担体15は、後記のグル
ープ1から選択された不溶性材料を、内室14の内側の形
に相当する形に圧縮成形することによつて製造できる。
たとえば、担体15は錠剤、長形の棒状体またはその類似
物からなる。本発明の一具体例に従つて作られた担体15
は内室14中でその一体性を保つており、製剤10から出て
体内の適用部位の環境中の流体の中で崩壊する。担体15
の製造のために使用できるグループ1の材料の例とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースアセテ
ート、エチルセルロース、ポリスルホン、セルロースア
セテートブチレート、微結晶質セルロースおよびその類
似物のごときもの含有する粉粒状重合体組成物からなる
群から選択された材料があげられる。
本発明の別の具体例によれば、担体15は、実質的に不
溶性の有機および無機物質からなるグループ2から選択
された材料から製造できる。この具体例に従つて製造さ
れた担体15は内室14中でその形を保つているが、体内の
適用部位の環境中ではその形を失う。この目的に使用で
きる代表的な不溶性の有機および無機固体物質として、
実質的に炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、珪藻土、ク
レー、二酸化珪素およびその類似物からなる群から選択
された物質があげられる。
本発明の一態様によれば、所定の操作機能を有し壁部
12の内側に接して配置するのに適した性状を有する担体
15が、グループ1から選択された材料を、グループ2か
ら選択された材料と混合することを包含する製法によつ
て製造できる。たとえば、グループ1および2の各々か
ら選択された材料を相互に混合し、任意的に潤滑剤も添
加、混合する。潤滑剤は疎水性の高分子量固体または油
またはその類似物である。次いで、ゼラチン、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ペクチン等のごとき膨潤
性重合体、およびソルカフロツク、薬用バインダー等の
ごとき崩壊剤からなる群から選択された少量の材料を添
加する。担体15中に崩壊剤を存在させた場合には、担体
が体内の適用部位の環境中に入つたときに、担体が具合
よく小塊に破壊され、同時に、有用な薬剤16が体内の適
用部位の環境中に送給、放出される。
本明細書中に使用された用語“有用な薬剤16"すなわ
ち“活性薬剤”は、良い結果を得るために製剤10から体
内に送給、放出できるあらゆる種類の有用な薬剤すなわ
ち有用な化合物類を包含して意味する用語である。有用
な薬剤は、薬学的に許容され得る担体15に不溶ないし易
溶のものであつてよい。用語“活性薬剤”は、殺藻剤、
酸化防止剤、空気清浄剤、殺生物剤、殺バクテリア剤、
触媒、化学反応体、消毒剤、殺菌剤、発酵用薬剤、受精
抑制剤、受精促進剤、除草剤、植物生長促進剤、植物生
長抑制剤、医薬、防腐剤、けつ歯類動物殺滅剤、獣医用
医薬、避妊剤、繁殖抑制剤等を包含して意味する用語で
ある。
本明細書中に使用された用語“有用な薬剤16"はまた
医薬をも包含するものである。用語“医薬”は、動物に
局所的または全身的に所定の効果を与える生理学的また
は薬理学的活性物質を意味する。ここに“動物”は、温
血動物、人類、霊長類、鳥類、家庭、スポーツ施設、農
場の動物、実験動物、魚類、は虫類、動物園の動物等を
包含する。用語“生理学的に”は、体内の適用部位の環
境中で通常のレベルの範囲内の作用をなすための医薬投
与を意味する。用語“薬理学的に”は、一般に、動物へ
の医薬投与量に応答して変化が起こることを意味する。
これらの用語の説明は、ステツドマンズ医学大辞典(米
国メリーランド州バルチモアのウイリアムズ−ウイツト
キンズ出版社1966年発行)に記載されている。
投与し得る活性医薬は、無機および有機化合物を制限
なく包含し、その例には末梢神経、アドレナリン受体、
コリン受体、神経系、骨格筋心臓血管系、平滑筋、血液
循環系、シナプス点、神経作用体連結点、内分泌系、ホ
ルモン系、免疫系、生殖系、骨格系、オータコイド系、
消化、排出系等に作用する医薬、および、オータコイド
系およびヒスタミン系の作用を抑制する医薬等を包含す
る。体内のこれらの受体に作用させるために投与できる
活性医薬の例には鎮けい剤、鎮痛剤、パーキンソン病治
療剤、抗炎剤、カルシウムきつ抗剤、麻酔剤、抗微生物
剤、抗マラリア剤、駆虫剤、抗高血圧剤、抗ヒスタミン
剤、解熱剤、アルフア−アドレナリンきつ抗剤、アルフ
ア−遮断剤、有害生物殺滅剤、殺バクテリア剤、気管支
拡張剤、ベーターアドレナリン遮断剤、避妊剤、心臓血
管治療剤、カルシウムチヤンネル阻害剤、機能抑制剤、
診断薬、利尿剤、電解質、催眠剤、ホルモン剤、過血糖
症治療剤、筋収縮剤、筋弛緩剤、眼科用薬剤、精神ふ活
剤、副交感神経興奮剤、鎮静剤、交換神経興奮剤、トラ
ンキライザー、泌尿器治療剤、ちつ剤、ビタミン、非ス
テロイド系抗炎症剤、アンギオテンシン転化酵素、ポリ
ペプチド剤等があげられる。
非常に水に溶け易く、本発明の製剤によつて投与でき
る医薬の代表的な例にはプロクロルペラジン・エジシレ
ート、硫酸第一鉄、アミノカプロン酸、塩化カリウム、
塩酸メカミラミン、塩酸プロカインアミド、硫酸アンフ
エタミン、塩酸ベンズフエタミン、硫酸イソプロテロノ
ール、塩酸メタンフエタミン、塩酸フエンメトラジン、
塩化ベタンコール、塩化メタコリン、塩酸ピロカルピ
ン、硫酸アトロピン、臭化スコポラミン、よう化イソプ
ロパミド、塩化トリジヘキセチル、塩酸フエンホルミ
ン、塩酸メチルフエニデート、塩酸シメチジン、テオフ
イリン・コリネート、塩酸セフアレキシン等があげられ
る。
難水溶性であり、本発明の製剤によつて投与できる医
薬の代表的な例にはジフエニドール、塩酸メクリジン、
マレイン酸プロクロルペラジン、フエノキシベンザミ
ン、マレイン酸チエチルペラジン、アニシンドン、四硝
酸ジフエナジオンエリスリチル、ジコキシン、イソフル
ロフエート、アセタゾルアミド、メタゾルアミド、ベン
ドロフルメチアジド、クロルプロパミド、トラザミン、
酢酸クロルマジオン、フエナグリコドール、アロプリノ
ール、アスピリンアルミニウム、メトトレキセート、ア
セチルスルフアイソオキサゾール、エリスロマイシン、
プロゲスチン、エストロゲン、プロゲスタチオナール、
コルチコステロイド、ハイドロコーチゾン、酢酸ジドロ
コルチオコステロン、酢酸コーチゾン、トリアンシノロ
ン、メチルテステロン、17−ベーターエストラジオー
ル、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオ
ール−3−メチルエーテル、ベドニソロン、酢酸17−ベ
ーターヒドロキシプロゲステロン、19−ノル−プロゲス
テロン、ノルゲステロン、ノルエチノドレル等があげら
れる。
本製剤によつて投与できる医薬のさらに別の例にはア
スピリン、インドメタシン、ナプロキセン、フエノプロ
フエン、スリンダツク、インドプロフエン、ニトログリ
セリン、二硝酸イソソルバイド、プロプラノロール、チ
モロール、アテノロール、アルプレノロール、シメチジ
ン、クロニジン、イミプラミン、レボドーパ、クロルプ
ロマジン、メチルドーパ、ジヒドロキシフエニルアラニ
ン、アルフア−メチルドーパのピバロイルオキシエチル
エステルの塩酸塩、テオフイリン、グルコン酸カルシウ
ム、ケトプロフエン、イブプロフエン、セフアレキシ
ン、エリスロマイシン、ハロペリドール、ゾメピラツ
ク、乳酸第一鉄、ビンカミン、ジアゼパーム、フエノキ
シベンザミン、ジルチアゼム、ミルリノン、カプトプリ
ル、マドール、クアンベンズ、ハイドロクロロチアザイ
ド、ラニチジン、フルルビプロフエン、フエンブフエ
ン、フルブロフエン、トルメチン、アロルフエナツク、
メフエナミツク、フルフエナミツク、ジフニナール、ニ
モジピン、ニトレンジピン、ニソルジピン、ニカルジピ
ン、フエロジピン、リドフラジン、チアバミル、ガロパ
ミル、アムロジピン、ミオフラジン、リシノルプリル、
エナラプリル、カプトプリル、ラミプリル、エンドラア
プリアト、フアモチジン、ニザチジン、スクラルフエー
ト、エチンチジン、テルタトロール、ミノキシジル、ク
ロルジアゼポキシド、塩酸クロルジアゼポキシド、ジア
ゼパン、塩酸アミトリプチリン、塩酸インプラミン、イ
ミプラミン・パモエート等があげられる。これらの医薬
は当業界において公知であつて、薬科学(Pharmaceutic
al Sciences)、第14版(レミントン編、米国ペンシル
バニア州イーストンのマツク出版社1979年発行)、薬
剤、看護人、患者、現在の薬剤ハンドブック(The Dru
g,The Nurse,The Patient,Including Current Drug Han
dbook)1974-1976年版(フアルコナー等編、米国ペンシ
ルバニア州フイラデルフイアのサウンダー社発行);薬
剤化学(Medecinal Chemistry)、第3版、第1巻−第
2巻(バーガー編、米国ニユーヨークのウイリイーイン
ターサエンス社発行);および内科医のためのデスクリ
フェレンス(Physicians'Desk Reference)、第38版
(米国ニユージヤージー州オラデルのメデイカル、エコ
ノミクス社1984年発行)等に記載されている。
本明細書に使用された用語“有用な薬剤16"はまた、
飼育動物に投与される医薬、栄養素、ビタミン、飼料助
剤および他の薬剤をも包含するものである。製剤10は、
飼育動物に投与されるさらに別の薬剤をも含有し得る。
製剤10には、飼育動物への投与のために種々の量の薬剤
を配合できる。たとえば反すう動物に1個の製剤を投与
することもでき、または治療プログラムに従つて2個以
上の製剤を反すう動物に投与することも可能である。
本発明の製剤10を含む投与系を用いて農場や牧場の動
物のごとき飼育動物に投与できる有用な薬剤16の代表的
な例には、ベンズイミダゾール、メベンダゾール、レバ
ミソール、アルベンダゾール、カムベンダゾール、フエ
ンベンダゾール、パルベンダゾール、オクスフエンダゾ
ール、オキシベンダゾール、チアベンダゾール、チクロ
ルホン、プラジカンテル、チオフアンテ、モランテル、
酒石酸モランテル、ピランテル、酒石酸ピランテル、メ
トプリンおよびその類似物のごとき駆虫剤;内部寄生虫
および外部寄生虫の駆除のためのアベルメクチンおよび
イベルメクチンのごとき寄生虫駆除剤があげられる。ア
ベルメクチンおよびイベルメクチンは米国特許第4,199,
569号および第4,389,397号(譲り受け人:メルク社);
およびサイエンス(Science)、第221巻、第823頁−第8
28頁(1983年)に開示されており、すなわち上記文献に
は、寄生虫駆除剤であるイベルメクチンは、飼育動物に
通常見られる回虫や肺虫等の寄生虫の駆除剤として有用
であり、さらにまた、イベルメクチンは動物にむらがる
害虫、たとえばうじ、しらみ、かいせん虫、だに、まだ
に、はえおよびその幼虫、(たとえばうまばえの幼虫、
くそばえ、動物の排出物にむらがるはえおよび幼虫)等
の駆除剤としても有効である。この薬剤の投与量は一般
に5μg/kg/日ないし250mg/kg/日である(牛に対するイ
ベルメクチンやアベルメクチンの確立された投与量;血
中レベル)。
本発明の製剤10によつて飼育動物に投与できるさらに
別の薬剤の例にはクロルテトラサイクリン、オキシテト
ラサイクリン、テトラサイクリン、ストレプトマイシ
ン、ヂヒドロストレプトマイシン、バシトラシン、エリ
スロマイシン、アンピシリン、ペニシリン、セフアロス
ポリンおよびその類似物のごとき抗生物質;スルフアメ
タジン、スルフアチアゾール、スルホンアミドおびその
類似物のごときスルフア剤;エリスロマイシン、スピラ
マイシン、チロシンおよびその類似物のごときマクロラ
イド;ニトロフラン;他の抗生物質;バージナニン、ラ
サロシド、サリノマイシンおよびその類似物のごときイ
オン浸透剤;アメリカ合衆国ペンシルバニア州フィラデ
ルフィアのスミスクラインビーチャマン(Smith Kline
Beechaman)製造のモネシン(Monesin:登録商標)ナト
リウムやアメリカ合衆国ペンシルバニア州フィラデルフ
ィアのスミスクラインビーチャマン(Smith Kline Beec
haman)製造のエルファゼパン(Elfazepan:登録商標)
のごとき生長促進刺激剤;デキサメタゾンやフルメタゾ
ンのごときデフリーイング(defleaing)剤;反すう胃
内発酵マニピユレーター;有機ポリシロキサンのごとき
鼓腸防止剤;生長促進剤;ミラネル、無機塩および微量
要素;マグネシウム、銅、コバルト、鉄、マンガン、モ
リブデン、亜鉛、セレン、酸化銅、硫酸銅、コバルト
塩、銅塩、セレン塩、二硫化セレン、亜セレン酸ナトリ
ウム、無機微量要素、有機微量要素、酸化コバルトおよ
びその類似物のごとき配合剤(formulations);スチル
ベストロールのごときホルモン生長助剤;生長高率化因
子;デンブテロールのごときベーターアゴニスト;牛の
下痢症予防ワクチンのごときワクチン類;ビタミンA、
B群、C、D、E、K等のビタミン類;フラゾリドンの
ごとき抗腸炎剤;リジン、リジンのモノ塩酸塩、メチオ
ニン、メチオニン塩、アミノ酸、ペプチドおよびその類
似物のごとき補助栄養剤;有用なアルフアーアゴニスト
等があげられる。
使用される医薬は無荷電分子、分子錯体、薬学的に許
容され得る塩類(たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸
塩、ラウリン酸塩、パルミチン酸塩、燐酸塩、硝酸塩、
ほう酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、オレイン
酸塩、サリチル酸塩)のごとき種々の形のものであつて
よい。酸性の医薬の場合には、それと金属、アミンまた
は有機カチオン、たとえば第4級アンモニウムとの塩が
使用できる。医薬の誘導体たとえばエステル、エーテル
およびアミド誘導体も使用できる。非水溶性医薬の場合
には、溶質として役立つ水溶性誘導体の形でこれを使用
し、製剤から放出されたときに酵素によつて転化し、ま
たは生体内のpHによつて加水分解し、あるいは別の代謝
作用によつて、本来の生物学的に活性な形の医薬に変え
ることも可能である。人の病気の治療のときに適した製
剤10中への有用な医薬の配合量は一般に0.05-10gまたは
それ以上であり、たとえば患者の体内に或時間にわたつ
て医薬を送給、放出するために個々の製剤の医薬含有量
は25ng、1mg、5mg、10mg、25mg、125mg、250mg、500m
g、750mg、1.0g、1.2g、1.5g、4.5g、7.5g等であつてよ
い。農場や牧場の動物の場合には、薬剤放出量が5ミク
ログラムないし5g/日またはそれ以上である製剤が製造
できる。
反すう動物の胃内に保持できる製剤10は、有用な薬剤
16を反すう動物に投与するのに適した種々の寸法および
形態のものに製造できる。好ましい形としては、円筒形
のごとき長形、および広口のカプセルがあげられる。た
とえば羊用の製剤10の場合には、直径約0.5−1インチ
(1.3-2.5cm)、長さ約0.5−4インチ(1.3-10cm)の長
形のものであり得る。牛用の製剤10の場合には、その直
径は約0.5-1.5インチ(1.3-3.8cm)、長さは約1−6イ
ンチ(2.5-15cm)であつてよい。
薬学的に許容され得る担体15は、製剤10の内室14を出
た後に有用な薬剤16を人または動物の胃腸管に、動力学
的に制御された速度で送給、放出する。たとえば、薬用
担体15は有用な薬剤16を、次の機構によつて制御された
速度で、すなわち、拡散、浸透圧、オスモバースチン
グ、即ち浸透圧による破裂、溶出、可溶化、架橋結合の
切断、担体15の可溶化、加水分解あるいは、ペンダント
基のイオン化による担体15の可溶化、ペンダント基のプ
ロトン化(protonation)による担体15の可溶化、主鎖
の切断による可溶化、生分解、生侵食、酵素の作用、酸
化、還元、蛋白質分解すなわちプロテオリシス、置換、
溶解、崩壊等の機構によつて制御された速度で送給、放
出し得る。
製剤10に使用される高密度部材18は、製剤10を反すう
動物の胃の網状嚢の中に停留させるのに充分な密度を有
するものである。高密度部材18の使用によつて製剤10は
長時間にわたつて反すう胃の中に停留でき、換言すれ
ば、胃をすぐに通過して消化管に行くことはなく、ま
た、そこから消失することもない。製剤10は胃に停留す
るから、製剤10から有用な薬剤16が長時間にわたつて製
剤された速度で反すう胃に送給される。一般に、高密度
部材18の密度は約0.8−8またはそれ以上であり、好ま
しくは比重値として1.2-7.6である。牛や羊のごとき反
すう動物に投与する場合には、製剤10全体の密度が約3g
/mlになるような高密度部材18を使用するのが好まし
い。高密度部材18の形成のために使用できる程度の高い
密度を有する材料の例には鉄、鉄の弾丸、酸化鉄で被覆
された鉄の弾丸、鉄の弾丸に使用されるマグネシウム合
金、ステンレス鋼、酸化銅、酸化コバルトと鉄粉との混
合物等があげられる。製剤10中の高密度部材18は種々の
態様のものであり得る。たとえば、高密度部材18は、密
度7.6g/mlのステンレス鋼からなる単純固体片の形のも
のであり得、しかしてこれは機械加工または鋳型操作に
よつて作成できる。高密度部材18は、製剤10の内側の形
に相当する曲面体(たとえば円筒形)に作成できる。固
体の高密度部材18には、このユニツト部材の全長にわた
つて軸線に沿つてのびる穴を開けることも可能である。
高密度部材18の別の具体例として、複数の高密度ペレツ
トまたは高密度片状体からなるものも使用できる。既述
のごとく高密度部材18は、製剤10を体内の適用部位の環
境中の流体の中に長時間にわたつて保つために、体内の
該流体よりも大なる密度すなわち比重を有する材料から
なるものである。
製剤の外面に半透性壁部形成組成物を単独または積層
状態で適用できる。すなわち壁部は、成形、気流噴霧、
浸漬、またははけ塗り操作によつて半透性壁部形成組成
物を製剤に付着させることによつて形成できる。半透性
壁部の形成のためのさらに別の好ましい技術は、気流懸
濁法およびパンコーチング法である。気流懸濁法は、空
気および半透性壁部形成組成物からなる気流中に内室形
成成分を懸濁、転動させ、この操作を、内室形成成分の
周囲に壁部が被覆によつて形成されるまで続けることか
らなるものである。任意的に、別の半透性壁部形成組成
物を用いて上記の操作を反復し、半透性のカプセル状積
層壁部を作ることも可能である。気流懸濁法は米国特許
第2,799,241号;米国薬学会誌。第48巻、第451-459号
(1979年);および同誌第49巻、第82-84頁(1960年)
に開示されている。別の標準的方法が、現代プラスチッ
ク百科(Modern Plastics Encyclopedia)、第46巻、第
62-70頁(1969年);および薬科学(Pharmaceutical Sc
iences)(レミントン編、第14版、第1626-1678頁、米
国ペンシルバニア州イーストンのマツク出版社1970年発
行)に記載されている。気流懸濁法またはパンコーチン
グ法によつて被覆操作を行つて壁部を形成させる場合に
は、レーザー切削、ミリング、のこ引き、ドリリング、
射出成形等の操作によつて壁部12に口部13が形成でき
る。口部13および既述の担体15破壊(すなわち細分)手
段は、製剤または切削工具を静止または動かしながら形
成できる。
壁部12の形成のときに有利に使用できる溶媒の代表的
な例には、製剤の原料、カプセル型壁部、有用な薬剤、
担体組成物、膨張性部材、高密度部材および最終生成物
である製剤に悪影響を与えない無機および有機溶媒があ
げられる。広義には、この溶媒は水性溶媒、アルコー
ル、ケトン、エステル、エーテル、脂肪族炭化水素、ハ
ロゲン化溶媒、環式脂肪族溶媒、芳香族溶媒、複素環式
族溶媒およびその混合物からなる群から選択された溶媒
があげられる。代表的な溶媒として、アセトン、ジアセ
トンアルコール、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、メチルイソブチルケ
トン、メチルプロピルケトン、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルアセテート、二塩化メチレン、
二塩化エチレン、二塩化プロピレン、四塩化炭素、ニト
ロエタン、ニトロプロパン、テトラクロロエタン、エチ
ルエーテル、イソプロピルエーテル、シクロヘキサン、
シクロオクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグリム、水、およ
びその混合物(たとえばアセトン−水、アセトン−メタ
ノール、アセトン−エチルアルコール、二塩化メチレン
−メタノール、および二塩化エチレン−メタノール混合
物)があげられる。
実施例の記述 次に本発明の実施例を示す。しかしながら本発明の範
囲は決して実施例の範囲内のみに限定されるものではな
いことが理解されるべきである。なぜならばこれらの実
施例および他の均等操作は、本明細書添付図面および特
許請求の範囲の記載から当業者には明らかなものである
からである。
例1 酒石酸ピランテルを制御条件下に投与するための製剤
10を次の方法によつて製造した。最初に、表面温度計を
備えた実験室用アメリカ合衆国デラウエア州ウィルミン
トンのイーアイデュポン社(E.I.DuPont Co.)製造のテ
フロン(Teflon:登録商標)パンでポリ(2,2−ジオキソ
−トランス−1,4−シクロヘキサン−ジメチレン−テト
ラヒドロフラン)190gを約150℃に加熱し、次いでこれ
に酒石酸ピランテル14gを添加し、この2つの成分を混
合して均質な組成物を作成した。次いでこの組成物を円
筒形に成形し、室温に冷却した。その後に、この生侵食
性組成物を、あらかじめセルロースアセテートブチレー
トから射出成形操作によつて作つておいた製剤調製用広
口カプセルに入れた。この製剤10には前もつて、製剤10
の底部に隣接してステンレス鋼製の高密度部材18 30gを
最初に入れ、その上に膨張性駆動手段17を置いた。駆動
手段18は、塩化ナトリウム2gおよびポリアクリル酸のナ
トリウム塩[“カルボポール”(登録商標)なる名称の
市販品]5gから前もつて圧縮製錠操作によつて作られた
ものであつた。この錠剤は、182mm−製錠機を用いて3
−1/2トンの圧縮力のもとで調製した。この錠剤は、製
剤10の内側の形に対応する最終形態を有するものであつ
た。
最後に、製剤10の末端部すなわち口部を加熱して内側
に曲げ、担体破壊手段を形成したが、この手段は、
(a)固体担体が製剤10から押し出されるにつれてこれ
を破壊する作用をなし、かつ(b)製剤10からの担体の
早期放出を防止する効果を有するものであつた。
例2 例1の場合と同様な製法に従つて同様な製造条件のも
とで投与用製剤を製造したが、本例で使用された薬学的
に許容され得る担体は、3,9−ビス(エチリジン)−2,
4,8,10−テトラオキソスピロ−[5,5]−ウンデカンと
エチレングリコールとの重縮合体である共重合体であつ
た。この共重合体は、米国特許第4,304,767号に記載の
合成法に従つて製造できる。
例3 次の方法によつて投与用製剤系を製造した。最初に、
口部、内室および閉鎖末端部を有する製剤の本体部を、
セルロースアセテートブチレートから射出成形操作によ
つて作成した。製剤を、口部を上にして直立させ、本体
部の半球状末端部にステンレス鋼製の高密度部材を入れ
た。この高密度部材は、本体部の内側の形に適合した形
を有する機械加工品であつた。次いで、膨張性かつ膨潤
性の組成物からなる層を高密度部材の上に配置した。こ
の組成物は、塩化ナトリウム25重量%と分子量約200,00
0のポリ(エチレンオキサイド)75重量%からなるもの
であつた。この膨張性組成物の各成分を市販混合器で加
熱下に20分間混合して、均質な組成物を調製した。暖か
い上記組成物を製剤の本体部に入れ、本体部の1/3を占
める層を形成させた。次に、有用な活性薬剤を含む薬用
担体を開放本体部の中にいれた。この担体は分子量約4
0,000のポリラクチド90gおよびメベンダゾール2.5gから
なるものであつた。この担体は、ポリラクチドをキシレ
ンに溶解し、これにメベンダゾールを添加することによ
つて調製した。この混合担体を製剤の本体部に入れ均質
塊を形成させ、50℃において真空乾燥した。その後に、
網の形の射出成形物である蓋(closure)を口部に接着
剤で密着させた。この蓋は複数の糸またはひも状物を直
交状態で有し、複数の網の目を形成したものであつた。
これによつて、投与用製剤が形成された。
本発明の一具体例によれば、有用な薬剤を動物に制御
された速度で投与する方法において、(A)(1)周囲
を包囲する壁部、を有し、(2)棒状マトリツクスを有
する内室を備え、この棒状マトリツクスは内室中では物
理、化学的一体性を保つているものであり、(3)棒状
マトリツクス中に有用な医薬を含有し、(4)棒状担体
を内室から押し出す作用をなす手段を内室中に備え、
(5)棒状マトリツクスを最初の第1寸法から、より小
さい第2寸法になるように破壊する手段を備えた開口を
壁部の中に有する投与用製剤を動物に投与し、(B)壁
部の透過性と、壁部を横切る浸透圧によつて決定される
速度で、壁部を通じて流体を内室中に吸い込み、この機
構を利用して前記の種々の手段を作動させて流体吸収、
膨張を行わせ、開口を通じて棒状マトリツクスを押し出
し、それと共に、棒状マトリツクスを最初の第1寸法か
ら、それより小さい第2寸法になるように破壊し、これ
によつて、(C)有用な薬剤を或時間にわつて動物の体
内に送給、放出することを特徴とする薬剤投与方法が提
供される。
本明細書には本発明の若干の好ましい具体例が記載さ
れているけれども、本発明は、その要旨および範囲を逸
脱することなく種々多様の態様で実施できるものである
ことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、有用な薬剤を温血動物に投与するために設計
され、製造された投与用製剤の斜視図である。 第2図は、第1図記載の製剤の構造を示すために縦方向
に一部切開した斜視図であり、この製剤は内室を有し、
内室の中に、動物の体温では融解しない薬学的に許容さ
れ得る担体を有し、この担体は内室中でかなりの長さに
わたつてのびる連続状の有形体からなり、連続状担体を
内室から押し出すための駆動手段すなわち空間占有手段
を有し、さらにまた、内室から出るときの担体を一層小
さい寸法のものに破壊する手段をも有するものである。 第3図は、第1図および第2図に記載の製剤に類似の製
剤の一部切開斜視図であつて、この製剤は、動物の体内
の適用部位の環境中の温度において熱的安定性を有する
組成物から構成された担体を含有し、有用な薬剤が担体
中に分散されており、製剤を体内の適用部位の環境中に
保持するための高密度部材を有し、そして、担体が製剤
から押し出されるときにこれを破壊する手段を口部に備
えたものである。 第4図は、第1図および第2図に記載の製剤に類似の製
剤の一部切開斜視図であつて、この製剤は、押し出し部
材すなわち駆動部材と高密度部材との配置態様が異な
り、さらにまた、担体が製剤の壁部の中の口部を通じて
押し出されるときにこれを破壊する手段の構成も異なつ
ている。 第5図は、内室を包囲する壁部を有し、内室中に熱安定
性を有する担体を含み、担体が内室から出るときに、出
た部分が担体の主体部から切断され、体内の適用部位の
環境中に入るように構成された製剤の一部切開斜視図で
ある。 第6図は、内室中に、動物の体温においては融解しない
担体を有し、担体中に有用な薬剤を含有し、担体を押し
出す作用をなす空間占有手段を内室中に備え、そして、
押し出された担体が製剤の壁部の中の口部に位置すると
きにこれを破壊する複数の手段を前記口部に設けた製剤
の一部切開斜視図である。 第7図は、物理、化学的に一体性を保つ壁部を有し、製
剤中では物理、化学的一体性を保つ担体を備え、担体を
押し出す作用をなす空間占有手段を内室中に有し、さら
にまた、担体が製剤から口部を通じて出るときに担体を
細い帯状物に分割する作用をなす複数の開口を設けた製
剤の一部縦方向切開斜視図である。 第8図は、内室中に担体を含有し、製剤の壁部の中の口
部を通じて担体を押し出す手段を備え、さらに、製剤か
らの担体の早期排出を防止する手段を壁部中に有する製
剤の断面図である。 10……製剤;11……本体部;12……壁部;13……口部;14…
…内室;15……担体;16……有用な薬剤;17……空間占有
手段すなわち駆動手段;18……高密度部材。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 内室を包囲してこれを画定する壁
    部を有し、壁部の少なくとも一部は、流体を透過し得る
    が有用な薬剤を実質的に透過し得ない半透性組成物から
    なり、 (b) 動物体内の適用部位の環境中に有用な薬剤を送
    給するための担体を内室中に含み、担体は本製剤の内室
    中ではその物理、化学的一体性を実質的に保っており、 (c) 担体中に有用な薬剤を含み、 (d) 有用な薬剤を含む担体を本製剤から押し出すた
    めに、内室中における空間占有容積が増大するように構
    成された押し出し手段を有し、 (e) 担体が本製剤を離れるときに、担体を第1の寸
    法から第2の寸法になるように破壊する手段を、本製剤
    の口部に有することを特徴とする、有用な薬剤を動物体
    内の適用部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  2. 【請求項2】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が疎水性組成物を含有するものである、請求項1に記載
    の有用な薬剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得
    る投与用製剤。
  3. 【請求項3】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が親水性組成物を含有するものである、請求項1に記載
    の有用な薬剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得
    る投与用製剤。
  4. 【請求項4】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が、動物体内の適用部位の環境中で生物学的に侵食され
    得るものである、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体
    内の適用部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  5. 【請求項5】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が、本製剤から動物の体内に送給され、体内の適用部位
    の環境中で加水分解されるものである、請求項1に記載
    の有用な薬剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得
    る投与用製剤。
  6. 【請求項6】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が、本製剤から動物の体内に送給され、体内の適用部位
    の環境中で可溶化されるものである、請求項1に記載の
    有用な薬剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得る
    投与用製剤。
  7. 【請求項7】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が、動物体内の適用部位の環境中で溶解するものであ
    る、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用部位
    の環境中に送給し得る投与用製剤。
  8. 【請求項8】有用な薬剤を送給するための内室中の担体
    が、動物体内の適用部位の環境中で崩壊するものであ
    る、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用部位
    の環境中に送給し得る投与用製剤。
  9. 【請求項9】有用な薬剤を送給するための担体が、拡
    散、浸透圧作用、浸透圧による破裂、溶出、可溶化、加
    水分解、酵素消化、置換および溶解からなる群から選択
    された1以上の作用によって、有用な薬剤を体内に送
    給、放出し得るものである、請求項1に記載の有用な薬
    剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得る投与用製
    剤。
  10. 【請求項10】製剤を投与する動物が反すう動物であ
    る、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用部位
    の環境中に送給し得る投与用製剤。
  11. 【請求項11】人に投与される、請求項1に記載の有用
    な薬剤を動物体内の適用部位の環境中に送給し得る投与
    用製剤。
  12. 【請求項12】本製剤を動物体内の適用部位の環境中に
    或時間にわたって維持するための高密度の手段を内室中
    に有する、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適
    用部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  13. 【請求項13】担体を破壊する手段が鋸歯状形状のもの
    である、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用
    部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  14. 【請求項14】担体を破壊する手段がのこぎりの歯のよ
    うな鋭歯状のものである、請求項1に記載の有用な薬剤
    を動物体内の適用部位の環境中に送給し得る投与用製
    剤。
  15. 【請求項15】担体を破壊する手段が網状物である、請
    求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用部位の環境
    中に送給し得る投与用製剤。
  16. 【請求項16】担体を破壊する手段が切断用の刃を有す
    るものである、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内
    の適用部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  17. 【請求項17】担体を破壊する手段が少なくとも1つの
    糸を有するものである、請求項1に記載の有用な薬剤を
    動物体内の適用部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  18. 【請求項18】押し出し手段がオスモ活性組成物を含有
    し、このオスモ活性組成物は、流体を内室中に引入れて
    溶液を形成して担体を内室から押し出す作用をなすもの
    である、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用
    部位の環境中に送給し得る投与用製剤。
  19. 【請求項19】押し出し手段が、担体を内室から押し出
    すガスを生成し得るガス発生用合剤を含有するものであ
    る、請求項1に記載の有用な薬剤を動物体内の適用部位
    の環境中に送給し得る投与用製剤。
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