JP2566883Y2 - 軸力センサ - Google Patents

軸力センサ

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JP2566883Y2
JP2566883Y2 JP1274292U JP1274292U JP2566883Y2 JP 2566883 Y2 JP2566883 Y2 JP 2566883Y2 JP 1274292 U JP1274292 U JP 1274292U JP 1274292 U JP1274292 U JP 1274292U JP 2566883 Y2 JP2566883 Y2 JP 2566883Y2
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axial force
force sensor
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piezoelectric element
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小川秀生
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は軸力センサに関し、特
に、圧電素子を用いた軸力センサに関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】一般に、軸方
向の荷重を検出する軸力センサとしては、図6に示すよ
うな軸力センサ51が知られている。
【0003】すなわち、この軸力センサ51は、シャフ
ト57の外周側に筒状をなすとともに、中央部の内径が
所定の幅だけ大径となることで薄肉部52aが形成され
ているセンサ部52が位置し、このセンサ部52の両端
部が固定用リング54、55で固定されている。
【0004】また、前記センサ部52の薄肉部52aに
対応する外周面には歪ゲージ53が設けられ、前記固定
用リング54、55を含めた外側は塵埃等の侵入を阻止
するためのカバー56によって覆われている。
【0005】上記のように構成された軸力センサ51に
おいては、シャフト57の軸方向に作用する荷重をセン
サ部52に配設した歪ゲージ53によって検出するよう
になっていて、検出感度を向上させるためセンサ部52
に薄肉部52aが形成されている。
【0006】しかしながら、センサ部52の変形量はシ
ャフト57の変形量に依存するため、シャフト57の径
が大きいと軸力センサ51の出力が小さくなり、また、
シャフト57に対して軸方向以外の方向、いわゆる他軸
方向から荷重が作用すると、センサ部52に圧縮、引張
り歪みが作用し、これを軸荷重として検出してしまい、
軸力センサ51としての検出精度が悪くなるという問題
点を有していた。
【0007】この問題点を解決するものとして圧電素子
を用いた軸力センサが考えられるが、圧電素子は、周知
のように電極を取付けて機械的な力を加えて歪みを起こ
させると電圧を発生し、逆に電圧を加えると機械的に変
形するという性質を有する。
【0008】そして、歪みを与えた場合の出力電圧は歪
みが与えられる時間に依存し、歪みの周波数が大きくな
れば出力電圧は大きくなるが、周波数が小さくなると出
力電圧も小さくなり、定常的な変化に対しては零とな
る。
【0009】従って、動的な荷重の検出は可能である
が、静的な荷重や、ごく穏やかな変動荷重の検出が困難
であるという問題点を有していた。
【0010】この考案は上記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、軸方向に作用する静的
な荷重や、ごく穏やかな変動荷重の検出が可能であると
ともに、他軸方向からの荷重の変化に影響されない軸力
センサを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案はシャフトの外周側に配設された環状の
センサ部がその両端を所定の予荷重で拘束された軸力セ
ンサであって、前記センサ部は中央に位置する環状の中
央電極と、この中央電極の一方側に形成された作動部
と、他方側に形成された検出部とからなり、前記作動部
は中央電極とこの中央電極に対向して配設される環状の
作動部側電極との間に作動部側圧電体が積層状態で配設
され、前記作動部側電極と中央電極との間に交流電流を
印加する交流電源が接続され、一方、検出部は前記中央
電極とこの中央電極に対向して配設される環状の検出部
側電極との間に検出部側圧電体が積層状態で配設され、
前記検出部側電極と中央電極との間に測定器が接続され
ている手段を採用したものである。また、前記中央電極
が作動部側中央電極と検出部側中央電極とに分割され、
前記交流電源は作動部側電極と作動部側中央電極との間
に接続され、前記測定器は検出部側電極と検出部側中央
電極との間に接続され、また、前記作動部側圧電体、検
出部側圧電体は作動部側圧電素子、検出部側圧電素子で
あるという手段を採用したものである。
【0012】
【作用】この考案は上記の手段を採用したことにより、
作動部側電極と検出部側電極との間に拘束方向から荷重
が加わると、その荷重により作動部側の圧電素子の伸縮
が変化し、これに伴って検出部側の圧電素子に発生する
電圧が変化する。
【0013】そして、この検出部側の圧電素子に発生す
る電圧の変化を測定器で検出し、荷重と電圧の変化との
関係が比例関係となるように回路において増幅、フィル
タリング等の処理を行うことにより静荷重を検出するこ
とができる。
【0014】また、この軸力センサがシャフトに配設さ
れて他軸方向から荷重が作用しても、検出部側の圧電素
子の出力電圧の違いは平均化されるため、他軸方向から
の荷重をキャンセルすることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1、図2にはこの考案による軸力センサの
第1の実施例が示されていて、この軸力センサ1は、シ
ャフト7の外周側に環状のセンサ部2が位置し、このセ
ンサ部2の両端部が下ケース3および上ケース4を介し
てプリロードナット8、9で固定されている。
【0016】また、前記センサ部2はその外周に位置す
る回路基板5に接続し、前記上ケース4および下ケース
3を含めた外側は塵埃等の侵入を阻止するためのカバー
6によって覆われている。
【0017】そして、前記センサ部2は、図2に示すよ
うに、中央に位置する環状の中央電極11と、この中央
電極11の一方側に形成された作動部12と、他方側に
形成された検出部13とからなる環状の部材である。
【0018】前記作動部12は中央電極11とこの中央
電極11に対向して配設された作動部側電極14との間
に作動部側圧電体である作動部側圧電素子16が積層状
態で配設され、この作動部側電極14と中央電極11と
の間に交流電源18から交流電流が印加されるようにな
っている。
【0019】一方、検出部13は前記中央電極11とこ
の中央電極11に対向して配設された検出部側電極15
との間に検出部側圧電体である検出部側圧電素子17が
積層状態で配設され、この検出部側電極15と中央電極
11との間に測定器19が接続されている。
【0020】そして、前記センサ部2は上ケース4と下
ケース3との間に配設され、プリロードナット8、9に
よって所定の予圧力fで拘束状態となっている。
【0021】なお、前記作動部側圧電体、検出部側圧電
体としてはセラミックス製の作動部側圧電素子16、検
出部側圧電素子17の他に圧電素子と電極とが積層した
もの等が使用される。
【0022】つぎに、上記のように構成された軸力セン
サ1の作用について以下に説明する。まず、前記センサ
部2の作動部側電極14と中央電極11との間に交流電
流を印加すると、前記作動部側圧電素子16は電圧の極
性によって伸縮運動を繰り返す。
【0023】一方、前記センサ部2の作動部側電極14
と検出部側電極15との間は前記プリロードナット8、
9で拘束状態となっているため、前記作動部側圧電素子
16が伸縮運動を繰り返すと検出部側圧電素子17もこ
れに伴って伸縮するようになり、測定器19に電圧が発
生する。
【0024】この状態で前記シャフト7の軸方向に荷重
Fが加わると、前記センサ部2の作動部側電極14と検
出部側電極15との間に荷重Fが加わって両者14、1
5間が狭くなる。
【0025】そして、この荷重Fによりセンサ部2の作
動部側電極14と検出部側電極15との間が狭くなる
と、作動部側圧電素子16の伸縮量が変化し、これに伴
って検出部側圧電素子17に発生する電圧の振幅が変化
する。
【0026】そして、この検出部側圧電素子17に発生
する電圧の変化を測定器19で検出し、荷重Fと電圧の
変化との関係が比例関係となるように回路において増
幅、フィルタリング等の処理を行うことにより静荷重F
を検出することができる。
【0027】また、図3に示すように、他軸方向から荷
重が作用しても、センサ部の一方側が圧縮され、他方側
が引っ張られた場合は、圧電素子の性質として圧縮され
た部分と引っ張られた部分とは逆方向に電荷が発生する
ため、トータル的に見ると圧電素子各部の電荷の違いは
算術的に平均化されるため、他軸方向からの荷重をキャ
ンセルすることができ、測定精度が向上する。
【0028】図4、図5にはこの考案による軸力センサ
の第2の実施例が示されていて、この軸力センサ21は
前記第1の実施例の軸力センサ1とほぼ同様であって、
同一の部材は同一の符号を使用してその詳しい説明を省
略する。
【0029】そして、この実施例における軸力センサ2
1が前記第1の実施例における軸力センサ1と相違する
点は、図5に示すように、センサ部22の中央電極23
が作動部側中央電極23aと検出部側中央電極23bと
に分割され、交流電源18が作動部側電極14と作動部
側中央電極23aとの間に接続され、測定器19が検出
部側電極15と検出部側中央電極23bとの間に接続さ
れている点にある。
【0030】また、この軸力センサ21の作用、効果は
前記第1の実施例における軸力センサ1とほぼ同様であ
るためその説明は省略する。なお、歪ゲージを使用した
従来の軸力センサと比較して安価に製造することができ
ることは言うまでもないことである。
【0031】
【考案の効果】この考案は前記のようにセンサ部を作動
部、中央電極、検出部の積層構造としたため、作動部側
電極と検出部側電極との間に拘束方向から荷重が加わる
と、その荷重により作動部側圧電素子の伸縮が変化し、
これに伴って検出部側圧電素子に発生する電圧が変化
し、この検出部側圧電素子に発生する電圧の変化を測定
器で検出することにより静荷重を検出することができ
る。
【0032】また、他軸方向から荷重が作用しても、セ
ンサ部の一方側が圧縮され、他方側が引っ張られた場合
は、圧電素子の性質として圧縮された部分と引っ張られ
た部分とは逆方向に電荷が移動するため、トータル的に
見ると圧電素子各部の電荷の違いは算術的に平均化され
るため、他軸方向からの荷重をキャンセルすることがで
き、測定精度が向上するという優れた効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による軸力センサの第1の実施例を示
す概略断面図である。
【図2】この考案による軸力センサの第1の実施例にお
けるセンサ部を示す概略断面図である。
【図3】この考案による軸力センサの実施例において、
他軸方向荷重がかかった状態を示す概略断面図である。
【図4】この考案による軸力センサの第2の実施例を示
す概略断面図である。
【図5】この考案による軸力センサの第2の実施例にお
けるセンサ部を示す概略断面図である。
【図6】従来の軸力センサを示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、21、51……軸力センサ 2、22、52……センサ部 3……下ケース 4……上ケース 5……回路基板 6、56……カバー 7、57……シャフト 8、9……プリロードナット 11、23……中央電極 12……作動部 13……検出部 14……作動部側電極 15……検出部側電極 16……作動部側圧電素子 17……検出部側圧電素子 18……交流電源 19……測定器 23a……作動部側中央電極 23b……検出部側中央電極 52a……薄肉部 53……歪ゲージ 54、55……固定用リング

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト(7)の外周側に配設された環
    状のセンサ部(2、22)がその両端を所定の予荷重で
    拘束された軸力センサ(1、21)であって、前記セン
    サ部(2、22)は中央に位置する環状の中央電極(1
    1、23)と、該中央電極(11、23)の一方側に形
    成された作動部(12)と、他方側に形成された検出部
    (13)とからなり、前記作動部(12)は中央電極
    (11、23)と該中央電極(11、23)に対向して
    配設される環状の作動部側電極(14)との間に作動部
    側圧電体が積層状態で配設され、前記作動部側電極(1
    4)と中央電極(11、23)との間に交流電流を印加
    する交流電源(18)が接続され、一方、検出部(1
    3)は前記中央電極(11、23)と該中央電極(1
    1、23)に対向して配設される環状の検出部側電極
    (15)との間に検出部側圧電体が積層状態で配設さ
    れ、前記検出部側電極(15)と中央電極(11、2
    3)との間に測定器(19)が接続されていることを特
    徴とする軸力センサ。
  2. 【請求項2】 前記中央電極(23)が作動部側中央電
    極(23a)と検出部側中央電極(23b)とに分割さ
    れ、前記交流電源(18)は作動部側電極(14)と作
    動部側中央電極(23a)との間に接続され、前記測定
    器(19)は検出部側電極(15)と検出部側中央電極
    (23b)との間に接続されている請求項1記載の軸力
    センサ。
  3. 【請求項3】 前記作動部側圧電体、検出部側圧電体は
    作動部側圧電素子(16)、検出部側圧電素子(17)
    である請求項1および請求項2記載の軸力センサ。
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