JP2565832Y2 - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2565832Y2
JP2565832Y2 JP1894593U JP1894593U JP2565832Y2 JP 2565832 Y2 JP2565832 Y2 JP 2565832Y2 JP 1894593 U JP1894593 U JP 1894593U JP 1894593 U JP1894593 U JP 1894593U JP 2565832 Y2 JP2565832 Y2 JP 2565832Y2
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公雄 石原
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自動車機器株式会社
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種ブレーキ装置等に
使用されるマスタシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマスタシリンダとしては、例えば
図2に示すものがある。この種のマスタシリンダでは、
全長を短縮して小型化を図るために、シリンダハウジン
グ51がボディ本体52の開口部にキャップ53を螺着
させることによって構成されている。しかして、このシ
リンダハウジング51内には、ピストンガイド54が配
設されているとともに、該ピストンガイド54で案内支
持されるプライマリピストン55が摺動自在に収納され
ている。また、ピストンガイド54には縦孔56が穿設
されており、非作動時には該縦孔56を介してオイルリ
ザーバ57に連通する液通路58をプライマリ側の高圧
室59内に開口させている。
【0003】一方、ピストン55の周壁面には通孔60
が形成されており、この通孔60とピストンガイド54
の縦孔56とが合致している状態ではオイルリザーバ5
7と高圧室59とが連通される。したがって、高圧室5
9内のオイルが不足すると、オイルリザーバ57から高
圧室59へオイルが供給されるようになっている。な
お、ピストンガイド54の高圧室59側の端面には環状
シール部材61が添設されている。
【0004】このようなマスタシリンダでは、図外のプ
ッシュロッドによりピストン55が高圧室59内に押し
込まれ、該ピストン55の通孔60が環状シール部材6
1を通過すると、通孔60が環状シール部材61にて閉
塞されるため、該通孔60とピストンガイド54の縦孔
56との連通が断たれる。したがって、ピストン55が
さらに高圧室59内に押し込まれると、高圧室59内の
オイルは、図示しないホイールシリンダ等のブレーキ系
統に圧送されることになる。なお、高圧室59内にはピ
ストン55を案内するスリーブ62が配設されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のマスタシリンダでは、オイルリザーバ57から高圧
室59への液通路58がキャップ53とスリーブ62と
の嵌合部に形成される隙間を利用してシリンダハウジン
グ51内に設けられている。しかし、キャップ53の内
周面とスリーブ62の外周面との間は、強度上の理由か
ら大きなクリアランスを持たせることができない。この
ため、オイルリザーバ57から高圧室59への液通路5
8は狭く形成されており、十分な流路面積を確保するこ
とができなかった。また、従来のマスタシリンダにおい
ては、液通路58の配設位置によってオイルリザーバ5
7から高圧室59までの距離が長くなるので、それだけ
流路抵抗が増大することになる。したがって、これら2
つの欠点によって、従来のマスタシリンダでは高圧室5
9のポンピング性能を向上させることが難しいという不
都合を有していた。
【0006】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ポンピング性能とサービス
性の向上を図ることが可能なマスタシリンダを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本考案においては、一端が開口し
たボディ本体と、該ボディ本体の開口部に係止させるキ
ャップとによってシリンダハウジングを構成し、このシ
リンダハウジング内にピストンを移動可能に設け、該ピ
ストンの周面に形成した通孔を介して前記シリンダハウ
ジングの圧力室をリザーバに連通させ、前記ピストンが
圧力室の内方へ移動するに伴って通孔を閉塞しながら前
記圧力室と前記リザーバとの連通を断ち、前記ピストン
を前記圧力室に押し込むことによって該圧力室の流体を
作動系統に圧送するマスタシリンダにおいて、前記リザ
ーバから前記圧力室への連通路を前記ボディ本体と前記
キャップとの係止部に対して前記ボディ本体の開口端側
のシリンダハウジング内に配設している。
【0008】
【作用】本考案に係るマスタシリンダでは、一端が開口
したボディ本体と、該ボディ本体の開口部に係止させる
キャップとによってシリンダハウジングを構成し、この
シリンダハウジング内に設けられるリザーバから圧力室
への連通路をボディ本体とキャップとの係止部に対して
ボディ本体の開口端部側に配置しているため、従来に比
べて当該連通路の流路面積を拡大させることが可能にな
る上、リザーバから圧力室までの距離を短くできる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1は本考案に係るマスタシリンダの一実
施例を示している。図において1はタンデムマスタシリ
ンダであり、このマスタシリンダ1のシリンダハウジン
グ2は、一端が開口したボディ本体3と、該ボディ本体
3の開口部3aに螺着させるキャップ4とによって構成
されている。このシリンダハウジング2の内部には、リ
ング状のピストンガイド5,6が一定の間隔を置いて配
設されており、これらピストンガイド5,6にはプライ
マリピストン7およびセカンダリピストン8がそれぞれ
挿通されている。しかして、プライマリピストン7およ
びセカンダリピストン8は、ピストンガイド5,6によ
って案内支持され、シリンダハウジング2内で摺動自在
に収納されている。
【0011】また、上記シリンダハウジング2の内部
は、ピストンガイド5,6とピストン7,8とによって
2つの圧力室9,10に画成されている。しかも、プラ
イマリ側の高圧室たる圧力室9内には、内周面がスプラ
イン状に形成された筒状のスリーブ11が配設されてお
り、このスリーブ11によってもプライマリピストン7
およびセカンダリピストン8がそれぞれ案内されるよう
になっている。また、各圧力室9,10には、プライマ
リピストン7おとびセカンダリピストン8を付勢して原
位置に復帰させるスプリング機構12,13がそれぞれ
設けられており、該スプリング機構12,13はピスト
ン7,8間およびセカンダリピストン8とボディ本体3
との間に配装されている。これらプライマリピストン7
およびセカンダリピストン8は、先端側が開口する凹部
7a,8aを有しており、この凹部7a,8aを形成す
る周壁には通孔14,15がそれぞれ穿設されている。
【0012】上記ピストンガイド5の外周面にはその一
部を切欠いた切欠き溝16が軸心方向に沿って形成さ
れ、またスリーブ11のピストンガイド5側の端部外周
面には環状の切欠き部17が形成されており、この切欠
き部17はピストンガイド5の切欠き溝16と連通すべ
く配設されている。そして、ピストンガイド5,6の圧
力室9,10側の端面には、環状シール部材18,19
がそれぞれ添設されており、プライマリ側の環状シール
部材18はスリーブ11の端部内周面に保持されてい
る。
【0013】一方、上記キャップ4は、外周面がボディ
本体3の開口部3aの内周面と対応した形状のほぼ円筒
体に形成されている。そして、キャップ4の先端部4a
側の外周面には、ボディ本体3の雌ねじ部20と螺合す
る雄ねじ部21が設けられており、雌ねじ部20はボデ
ィ本体3の開口端に対してセカンダリ側の位置(図1に
おいて左側の位置)に配設されている。このため、キャ
ップ4の雄ねじ部21は、ボディ本体3の開口端に対し
て軸方向で内方に配置されることになる。また、キャッ
プ4の中間部は厚肉部4bとなっており、この厚肉部4
bの内部には、キャップ4の内外周面に達する液通路2
2が径方向に沿って設けられている。
【0014】また、プライマリ側のピストンガイド5に
は、縦孔23が径方向に沿って穿設されており、その一
端はプライマリピストン7の摺接面に開口し、他端は当
該キャップ4の外周面に開口して切欠き溝16と連通す
るように形成されている。このため、シリンダハウジン
グ2の内部には、後述するリザーバ24からプライマリ
側の圧力室9への連通路25が設けられることになり、
該連通路25はピストンガイド5の縦孔23および切欠
き溝16に連通するスリーブ11の切欠き部17とキャ
ップ4の液通路22とによって構成されている。すなわ
ち、この連通路25は、ボディ本体3の雌ねじ部20と
キャップ4の雄ねじ部21とが螺着する螺着部Aに対し
て、ボディ本体3の開口端側(図1において右側の位
置)のシリンダハウジング2内に配設されている。した
がって、プライマリ側の圧力室9は、プライマリピスト
ン7の通孔14、ピストンガイド5の縦孔23と切欠き
溝16、および連通路25を介してオイルリザーバ24
と連通するように構成されている。
【0015】一方、セカンダリ側のピストンガイド5に
は、縦孔26が径方向に沿って穿設されており、その一
端はセカンダリピストン8の摺接面に開口し、他端はシ
リンダハウジング2に形成した入口通路27に連通され
ている。したがって、セカンダリ側の圧力室10は、セ
カンダリピストン8の通孔15、ピストンガイド6の縦
孔26および入口通路27を介してオイルリザーバ24
と連通するように構成されている。
【0016】上記オイルリザーバ24は、シリンダハウ
ジング2のボディ本体3に固定設置されている。オイル
リザーバ24の底部には通路28,29が穿設されてお
り、これら通路28,29はボディ本体3の孔30,3
1を介して連通路25および入口通路27にそれぞれ連
通されている。また、ボディ本体3の内壁面には、送出
口32,33が設けられており、これら送出口32,3
3を介して圧力室9,10が図示しないブレーキ系統
(例えばホイールシリンダ)に連通されている。
【0017】このように構成されたマスタシリンダ1で
は、ブレーキペダルを踏込むことによりプライマリピス
トン7に圧力が加えられると、これに伴ってプライマリ
ピストン7およびセカンダリピストン8が図1において
左方向に押送され、通孔14,15も環状シール部材1
8,19によって閉塞される。この状態では、通孔1
4,15とピストンガイド5,6の縦孔23,26とが
遮断され、圧力室9,10とオイルリザーバ24との連
通が断たれる。したがって、プライマリピストン7およ
びセカンダリピストン8をさらに圧力室9,10内に押
し込むと、該圧力室9,10内のオイルはプライマリピ
ストン7およびセカンダリピストン8の押込量に対応し
て送出口32,33から図示しないブレーキ系統に供給
される。
【0018】また、ブレーキペダルを離して解除する
と、プライマリピストン7およびセカンダリピストン8
はスプリング機構12,13の付勢力によってそれぞれ
右方向に移動し、原位置に復帰する。これに伴い、通孔
14,15とピストンガイド5,6の縦孔23,26と
が合致し、圧力室9,10はピストン7,8の通孔1
4,15、ピストンガイド5,6の縦孔23,26、連
通路25および入口通路27等を介してオイルリザーバ
24に連通して圧力が開放される。したがって、この状
態においては、図外のブレーキ系統に圧力が作用しない
ことになる。
【0019】本実施例においては、ピストンガイド5の
縦孔23および切欠き溝16に連通するスリーブ11の
切欠き部17とキャップ4の液通路22とによって連通
路25を構成し、かつこの連通路25をボディ本体3の
雌ねじ部20とキャップ4の雄ねじ部21とが螺着する
螺着部Aに対して、ボディ本体3の開口端側のシリンダ
ハウジング2内に配設しているため、オイルリザーバ2
4からプライマリ側の圧力室9への連通路25における
流路面積を拡大させることが可能になる上、オイルリザ
ーバ24からプライマリ側の圧力室9までの流路距離が
従来例に比べて短くなる。また、本実施例では、キャッ
プ4の内周面とスリーブ11の外周面との間に液通路を
設ける必要がなくなるため、これらキャップ4およびス
リーブ11を互いに螺着等の手段で一体化することが可
能になる。
【0020】以上、本考案の一実施例につき述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0021】
【考案の効果】上述の如く、本考案に係るマスタシリン
ダは、一端が開口したボディ本体と、該ボディ本体の開
口部に係止させるキャップとによってシリンダハウジン
グを構成し、このシリンダハウジング内にピストンを移
動可能に設け、該ピストンの周面に形成した通孔を介し
て前記シリンダハウジングの圧力室をリザーバに連通さ
せ、前記ピストンが圧力室の内方へ移動するに伴って通
孔を閉塞しながら前記圧力室と前記リザーバとの連通を
断ち、前記ピストンを前記圧力室に押し込むことによっ
て該圧力室の流体を作動系統に圧送するものであって、
前記リザーバから前記圧力室への連通路を前記ボディ本
体と前記キャップとの係止部に対して前記ボディ本体の
開口端側のシリンダハウジング内に配設したので、当該
連通路の流路面積を十分に確保することができるととも
に、リザーバから圧力室までの流路距離が従来に比べて
短くなって流路抵抗を減らすことができ、これによって
ポンピング性能の向上が図れる。
【0022】また、本考案のマスタシリンダにおいて
は、シリンダハウジング内に設けられるスリーブとキャ
ップとの間の液通路が不要となり、これらキャップとス
リーブの一体化が可能になるので、点検時などにおける
組立作業および分解作業を容易に行うことができ、サー
ビス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るマスタシリンダを示す
断面図である。
【図2】従来のマスタシリンダを示す断面図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 シリンダハウジング 3 ボディ本体 4 キャップ 5 ピストンガイド 7 プライマリピストン 9 圧力室 11 スリーブ 14 通孔 16 切欠き溝 17 切欠き部 18 環状シール部材 20 雌ねじ部 21 雄ねじ部 22 液通路 23 縦孔 24 オイルリザーバ 25 連通路 28 通路 30 孔 32 送出口 A 螺着部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口したボディ本体と、該ボディ
    本体の開口部に係止させるキャップとによってシリンダ
    ハウジングを構成し、このシリンダハウジング内にピス
    トンを移動可能に設け、該ピストンの周面に形成した通
    孔を介して前記シリンダハウジングの圧力室をリザーバ
    に連通させ、前記ピストンが圧力室の内方へ移動するに
    伴って通孔を閉塞しながら前記圧力室と前記リザーバと
    の連通を断ち、前記ピストンを前記圧力室に押し込むこ
    とによって該圧力室の流体を作動系統に圧送するマスタ
    シリンダにおいて、前記リザーバから前記圧力室への連
    通路を前記ボディ本体と前記キャップとの係止部に対し
    て前記ボディ本体の開口端側のシリンダハウジング内に
    配設したことを特徴とするマスタシリンダ。
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