JP2565761B2 - 脱酸素剤封入包装装置 - Google Patents

脱酸素剤封入包装装置

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JP2565761B2
JP2565761B2 JP63322414A JP32241488A JP2565761B2 JP 2565761 B2 JP2565761 B2 JP 2565761B2 JP 63322414 A JP63322414 A JP 63322414A JP 32241488 A JP32241488 A JP 32241488A JP 2565761 B2 JP2565761 B2 JP 2565761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、食品等を密封した容器内に脱酸素剤を封入
した脱酸素剤封入パッケージを製造する装置に関し、更
に詳述すると、食品等を収容した容器の開口部を2枚の
フィルムを積層した密封フィルムで密封すると共に、該
密封フィルムを構成する2枚のフィルム間に脱酸素剤を
封入し、かつ容器内を不活性ガス置換した脱酸素剤封入
パッケージを効率よく製造するための脱酸素剤封入包装
装置に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 近年、食品の包装形態として、食品を入れた容器の上
端開口部を密封フィルムで閉塞したパッケージにおい
て、上記密封フィルムの下面に脱酸素剤を入れた袋を接
着した脱酸素封入パッケージが知られている。このパッ
ケージは、脱酸素剤で容器内のヘッドスペースに存在す
る空気中の酸素を吸着し、容器内の酸素を除去すること
により食品の変質を防止するものである。
しかし、このような脱酸素剤封入パッケージは、 容器内に存在する空気の量が多い場合、空気中の酸素
を吸着するために多量の脱酸素剤が必要となり、コスト
が高くなる、 容器内の空気に含まれる酸素が脱酸素剤に吸着された
場合、空気の体積が約4/5に減少するので容器が負圧状
態となり、この負圧によって密封フィルムが内側に引込
まれて外観が損なわれると共に、容器として負圧によっ
て変形しない強く高価な材質のものを用いなければなら
ず、この点でもコスト高となる、 脱酸素剤が密封フィルムの下面に接着されているた
め、容器がさかさまになったときに内容品に脱酸素剤が
触れたり、内容品によっては容器が振動したときに内容
品が脱酸素剤に接触したり、更には脱酸素剤が密封フィ
ルムから脱落し、内容品上に落下したりすることがあ
り、衛生面で問題がある、 といった問題点を有する。
これらの問題点を解決する方策として、脱炭素剤を2
枚のフィルム間に介装保持すると共に、一方のフィルム
(内側のフィルム)に通気小孔を形成し、この2枚のフ
ィルムで容器の開口部を閉塞し、かつ容器内に窒息ガス
等の不活性ガスを充填する方法がある。
このようにした脱酸素剤封入パッケージは、容器を閉
塞する2枚のフィルム間に脱酸素剤が配設されているの
で、脱酸素剤が落下したり、内容物と接触するようなこ
とがなく、また容器内には不活性ガスが充填されている
ので、容器内の残存酸素量が少なく、このため少量の脱
酸素剤によって容器内の酸素を確実に除去ることがで
き、しかも酸素を除去しても容器内の体積減少量が少な
いので、容器内が殆ど負圧状態になることがなく、従っ
て密封フィルムが内側に引き込まれるようなこともな
い。
しかしながら、このような脱酸素剤封入パッケージを
製造する場合、予め脱酸素剤が2枚のフィルム間に介装
された積層フィルムを形成しておく必要があり、その手
間によるコスト高は決して無視できる程度ものではな
い。また、密封フィルムを複数の容器の開口部に連続的
にシールすると共に、その容器内の空気を不活性ガスに
置換するように構成された不活性ガス充填包装装置は、
従来容器の開口部にノズルから不活性ガスを噴射し、そ
の直後にフィルムをシールするように構成されている
が、このような装置では容器内に噴射された不活性ガス
が密封フィルムをシールするまでの間に容器外に飛散し
てしまい、十分なガス置換ができずに相当量の空気が残
留する上、噴射された不活性ガスの大部分が大気中に飛
散してしまい、非常に不経済である。
従って、このような問題を生じることなく、2枚のフ
ィルムを間に脱酸素剤を積層してなる密封フィルムで容
器の開口部を閉塞すると共に、容器内を不活性ガス置換
した脱酸素剤封入パッケージを効率よく製造することが
できる包装装置の開発が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、2枚のフ
ィルムを両フィルム間に脱酸素剤を介装した状態に積層
して、脱酸素剤封入密封フィルムを自動的に製造するこ
とができると共に、この脱酸素剤封入密封フィルムを自
動供給して複数の容器を連続的に密封することができ、
かつこの際効率よく容器内を不活性ガス置換することが
できる脱酸素剤封入包装装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、上側密封フィ
ルムロールと、下側密封フィルムロールと、上記上側密
封フィルムロールから上側密封フィルムを繰り出す繰り
出し機構と、繰り出された上側密封フィルムの一面所定
箇所に脱酸素剤を接着する脱酸素剤接着機構と、上記下
側密封フィルムロールから下側密封フィルムを繰り出す
繰り出し機構と、繰り出された下側密封フィルムの所定
箇所に通気孔を形成する穿孔機構と、上記脱酸素剤が接
着された上側密封フィルムと通気孔が形成された下側密
封フィルムとを脱酸素剤が両フィルム間に位置し、かつ
通気孔と対向するように重ね合わせると共に、これら重
ね合わせた両密封フィルムを内容物が入れられた容器の
開口部上方所定箇所に送る送り機構と、上記容器内に不
活性ガスを充填すると共に、該容器の開口部周縁に上記
送り機構により送られた両密封フィルムをヒートシール
して容器を閉塞する不活性ガス充填密封機構とを具備し
てなる脱酸素剤封入包装装置において、上記不活性ガス
充填密封機構が、容器収容凹部が形成されたブロック状
の容器受けバケットと、この容器受けバケットを一方向
と進行させる搬送機構と、上記容器受けバケットの上方
所定位置に上下動可能に配設されたリング状のヒートシ
ール盤と、下端部の少なくとも2箇所が切り欠かれてノ
ズル挿入溝及び空気リーク溝が形成され、上記ヒートシ
ール盤の周囲に上下動可能に配設されたリング状の押え
盤と、上記容器受けバケットの進行方向一側方所定位置
に容器受けバケットの進行方向に対して直角方向に進退
可能に配設された不活性ガス充填ノズルとを具備してな
ることを特徴とする脱酸素剤封入包装装置を提供する。
この場合、上記脱酸素剤としては活性酸化第1鉄を基
材としたものが好適に使用され、具体的には三菱瓦斯化
学社製エージレス(商品名)を用いることができる。ま
た、不活性ガスとしては窒素ガスが好適に使用され、更
に内容品に応じて窒素ガス等の不活性ガスと炭酸ガスと
の混合ガスを用いても差し支えない。
[作用] 本発明の脱酸素剤封入包装装置は、繰り出し機構によ
り上側密封フィルムロール及び下側密封フィルムロール
のそれぞれから密封フィルムを繰り出し、脱酸素剤接着
機構により繰り出された上側密封フィルムの所定箇所に
脱酸素剤を接着すると共に、穿孔機構により繰り出され
た下側密封フィルムの所定箇所に通気孔を形成し、送り
機構により上側密封フィルムと下側密封フィルムとを脱
酸素剤が両フィルム間に位置し、かつ通気孔と対向する
ように重ね合わせると共に、内容品が収容された容器の
上端開口部上に送り、不活性ガス充填密封機構により容
器内を不活性ガス置換すると共に、上側密封フィルムと
下側密封フィルムとからなる密封フィルムを容器開口部
にヒートシールするものである。
従って、本発明の脱酸素剤封入包装装置によれば、2
枚のフィルムを両フィルム間に脱酸素剤を介装した状態
に積層して、ガス非透過性フィルムとガス透過性フィル
ムとの間に脱酸素剤が密封された脱酸素剤封入密封フィ
ルムを自動的に製造することができると共に、この脱酸
素剤封入密封フィルムを内容品を収容した容器の開口部
上に自動供給して複数の容器を連続的に密封することが
でき、脱酸素剤の脱落、脱酸素剤と内容品との接触が確
実に防止された脱酸素剤封入パッケージを効率よく製造
することができる。
また、本発明の脱酸素剤封入包装装置は、その不活性
ガス充填密封機構において、上記容器受けバケットの容
器収容凹部に容器の本体を収容すると共に、該容器の上
端周縁部に形成されフランジ体を容器受けバケットの上
端面に当接させ、上記送り機構により容器を該容器上に
配置された上記両密封フィルムと共に進行させ、進行方
向所定位置で上記押え盤を降下させて該押え盤下端面と
容器受けバケット上端面とで容器のフランジ及び両密封
フィルムを挟持固定すると共に、押え盤のノズル挿入溝
から不活性ガス充填ノズルを両密封フィルムと容器フラ
ンジ体との間を通して容器内に挿入し、該ノズルから不
活性ガスを噴射して容器内に不活性ガスを充填すると共
に、容器内部の空気を空気リーク溝から容器外へと追い
出すことにより容器内を不活性ガスに置換し、上記押え
盤下端面と容器受けバケット上端面とで容器のフランジ
体と両密封フィルムとを挟持固定したままの状態で、ノ
ズル挿入溝からノズルを退出させると共に上記シール盤
を降下させて両密封フィルムと容器のフランジ体とをヒ
ートシールするものである。
従って、本発明の脱酸素剤封入包装装置において、不
活性ガス置換操作は、不活性ガス充填ノズルが挿入され
るノズル挿入溝と内部の空気がリークするための空気リ
ーク溝を除いて密封フィルムと容器のフランジ体との間
を押え盤下端面と容器受けバケット上端面とで圧着した
状態で行われ、しかもノズル挿入溝から密封フィルムと
容器フランジ体との間を通して容器内に挿入された不活
性ガス充填ノズルから不活性ガスを容器内に導入すると
共に、空気リーク溝から密封フィルムと容器フランジ体
との間を通して容器内の空気を容器外へとリークするよ
うになっているので、極めて効率よく容器内の雰囲気を
不活性ガスに置換することができ、しかも押え盤により
密封フィルムと容器フランジ体とを圧着した状態のまま
で不活性ガス充填ノズルを退出させた後直ちにシール盤
によって密封フィルムを容器フランジ体にヒートシール
するようになっているので、容器内に充填した不活性ガ
スの飛散を可及的に防止して、極めて効率よく高置換率
の不活性ガス置換を行うことができる。
このようにして、本発明の脱酸素剤封入包装装置によ
り得られた脱酸素剤封入パッケージは、容器内に残存し
ている酸素が下側密封フィルムの通気孔を通って脱酸素
剤に吸着され、これにより容器内の酸素が除去されるも
のである。この場合、このパッケージは容器内の空気を
不活性ガスで置換してあり、しかも不活性ガスの置換度
が極めて高く、容器内の残存酸素量が著しく少ないの
で、少量の脱酸素剤によって容器内の酸素を確実に除去
することができる。また、酸素を除去しても容器内の体
積減少量が少ないので、容器内が殆ど負圧状態となら
ず、従って密封フィルムが内側に引き込まれるような不
都合がない。更に、脱酸素剤が上記密封フィルムと下側
密封フィルムとの間に配置され、内容品が脱酸素剤に触
れたり、内容品上に落下したりする不都合が下側密封フ
ィルムによって確実に防止されるものである。
そして、本発明の脱炭素剤封入包装装置によれば、こ
のような脱酸素剤封入パッケージを効率よく製造するこ
とができるものである。
次に、本発明の実施例につき図面を参照して説明す
る。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例にかかる脱酸素剤封入包
装装置を示すものである。図中11は上側密封フィルムロ
ール、5はこのロール11から繰り出された上側密封フィ
ルム、13は上側密封フィルム5の一面所定箇所のホット
メルト接着剤14を供給するホットメルトガン、15は脱酸
素剤封入袋が多数連続したテープ、16はこのテープ15か
ら脱酸素同封入袋17を一袋ずつカットして上側密封フィ
ルム5に供給する脱酸素剤封入袋供給装置であり、上記
ホットメルトガン13及び脱酸素剤封入袋供給装置16によ
って脱酸素接着機構が構成されている。
また、図中18は下側密封フィルムロール、6はこのロ
ール18から繰り出された下側密封フィルム、20は紫外線
殺菌装置、21は下側密封フィルム6の所定箇所に通気孔
を形成する穿孔装置、22は内容物を入れた容器内に不活
性ガスを充填する共に、該容器の開口部周縁に上記両密
封フィルム5,6をヒートシールして容器を閉塞する不活
性ガス充填密封装置である。
なお、23〜33はそれぞれガイドローラを示し、またホ
ットメルトガン13による接着剤14の付着位置及び穿孔装
置21による通気孔形成位置はそれぞれ光電管制御法によ
って制御されている。
上記不活性ガス充填密封装置22は第2,3図に示す構成
を有する。即ち、図中34は基台であり、この基台34にシ
リンダ等の搬送機構により図中矢印方向に自動的に順次
進行する複数個の容器受けバケット35が配設されてい
る。上記バケット35は、四角ブロック状の本体35aの中
央部に四角形状の容器収容凹部35bが形成されたもの
で、この凹部35bには、上端開口部の外周縁部にリング
状フランジ体(開口部周縁)3が一体に突設されたプラ
スチック容器1の略四角皿状本体2が収容され、これに
より各バケット35にそれぞれ容器1が配置されている。
なお、各容器1に内にはそれぞれ食品等の内容物4が入
れられている。
図中38は上記バケット35の流れ方向一側方所定位置に
バケット35の進行方向に対して直角方向に沿って進退可
能に配設された不活性ガス充填ノズルである。このノズ
ル38は第4図(A)に示すように、扁平状に形成されて
おり、その先端部側壁及び下壁に多数の噴出孔38aが穿
設されている。この場合、噴出孔38aは先端側のものほ
ど小径に形成されており、これにより噴出した不活性ガ
スが前方に向けて流れるようになっている。なお、内容
物の種類、例えば水分量が多いか少ないかによって、第
4図(B)に示すノズル38′のように先端面にそのほぼ
全面にわたる略四角状噴出孔38a′を形成したものを用
いることもできる。
図中39は上記バケット35の上方所定位置に配設された
ヒートシール機構であり、このヒートシール機構39はリ
ング状ヒートシール盤40と、その周囲に配設された押え
パット41とからなる。上記ヒートシール盤40は、第5,6
図に示すように上記容器2のフランジ体3に相応する四
角リング状当接部40aを有するもので、上下動可能に形
成されている。また、上記押えパット41は、第5,6図に
示すように上記バケット35上面に当接する四角リング状
当接部41aを有し、この当接部41aにバケット35の進行方
向一側方に存してノズル挿入溝41bが形成されていると
共に、このノズル挿入溝41bと対向するバケット35進行
方向他側方に存して所定数(図面においては1個)の空
気リーク溝41cが形成されているのもので、上記ヒート
シール盤40と同様に上下動可能に設けられている。
次に、この脱酸素剤封入包装装置の動作について説明
する。
この脱酸素剤封入包装装置により脱酸素剤封入パッケ
ージを製造する場合、上側密封フィルムロール11から上
側密封フィルム5を繰り出し、繰り出された上側密封フ
ィルム5にホットメルトガン13によってホットメルト接
着剤14を所定位置に付着すると共に、脱酸素剤供給装置
16から供給された脱酸素剤封入袋17をガイドローラ27の
位置で上記接着剤14に接着する。
その一方、下側密封フィルムロール18から下側密封フ
ィルム6を繰り出し、繰り出された下側密封フィルム6
を紫外線殺菌装置20によって殺菌した後、該下側密封フ
ィルム6に穿孔装置21によって通気孔を形成する。
そして、上記両密封フィルム5,6をガイドローラ29の
位置で脱酸素剤封入袋14と通気孔とが互いに対向するよ
うに重ね合わせた後、不活性ガス充填密封装置22に送
り、この不活性ガス充填密封装置22で該両密封フィルム
5,6により容器1の開口部を閉塞する。
上記不活性ガス充填密封装置22においては、第2図に
示すようにバケット35を順次図中矢印方向に移動させ、
まず容器1が密封フィルム被覆位置Aに到達した時点で
容器1開口部が両密封フィルム5,6で被覆される。
次いで、容器1がヒートシール機構の下方位置Bに達
した時点で押えパット41が降下し、この押えパット41の
押圧力により第7図に示すように、密封フィルム5,6を
バケット35上に圧接させる。なお、このときノズル挿入
溝41b及び空気リーク溝41cに相応する部分のフィルム5,
6はバケット35上面に圧接されておらず、フィルム5,6と
バケット35との間に間隙が形成され得る。また、押圧パ
ット41は容器1のフランジ体3の外縁部をも押圧してい
る。そして、この状態でのノズル38が前進し、その先端
部が第7図に示すように密封フィルム5,6の下方からの
ズル挿入溝41b内に挿入されると共に、ノズル38先端の
噴出孔38aから容器1内に不活性ガスが噴出され、容器
1内の空気を上記空気リーク溝41cから容器1外に追い
出して容器1内に不活性ガスを多少陽圧になるように充
填する。
その後、ノズル38が後退し、上記ノズル挿入溝41bか
ら退出し、次いでヒートシール盤40が降下して、第8図
に示すように所定温度に加熱された当接部40aがフラン
ジ体3を押圧し、これにより密封フィルム5,6がフラン
ジ体3全面にヒートシールされ容器1が密封される。
このようにして、脱酸素剤封入パッケージが製造され
るが、この場合本実施例の脱酸素剤封入包装装置によれ
ば、2枚の密封フィルム5,6を両フィルム間に脱酸素剤
を介装した状態に積層して、ガス非透過性フィルムとガ
ス透過性フィルムとの間に脱酸素剤が密封された脱酸素
剤封入密封フィルムを自動的に製造することができると
共に、この脱酸素剤封入密封フィルムを内容品を収容し
た容器の開口部上に自動供給して複数の容器を連続的に
密封することができる。
また、不活性ガス置換装置は、不活性ガス充填ノズル
38が挿入されるノズル挿入溝41bと容器1内部の空気が
リークするための空気リーク溝41cを除いて密封フィル
ム5,6と容器1のフランジ体3との間を押え盤41の下端
面と容器受けバケット35の上端面とで圧着した状態で行
われ、しかもノズル挿入溝41bから密封フィルム5,6と容
器フランジ体3aとの間を通して容器1内に挿入された不
活性性ガス充填ノズル38から不活性ガスを容器1内に導
入すると共に、空気リーク溝41cから密封フィルム5,6と
容器フランジ体3との間を通して容器1内の空気を容器
1外へとリークするようになっているので、極めて効率
よく容器1内の雰囲気を不活性ガスに置換することがで
き、しかも押え盤41により密封フィルム5,6と容器フラ
ンジ体3とを圧着した状態で不活性ガス充填ノズ38を退
出させた後直ちにシール盤40によって密封フィルム5,6
を容器フランジ体3にヒートシールするようになってい
るので、容器1内に充填した不活性ガスの飛散を可及的
に防止して、極めて効率よく高置換率の不活性ガス置換
を行うことができる。
このようして得られた、脱酸素剤封入パッケージは、
図9に示した構成を有するものある。即ち、図中1は容
器を示し、この容器1は四角皿状の本体2の上端開口部
の外周縁部にリング状フランジ体(開口部周縁)3が一
体に突設されたものであり、その内部には食品(内容
品)4が入れられている。
上記容器1には、その上端開口部を覆って上側密封フ
ィルム5と下側密封フィルム6とが互いに重ね合わされ
た状態で被せられていると共に、これら密封フィルム5,
6はフランジ体3にヒートシールされ、これにより容器
1が密封フィルム5,6で閉塞されている。
また、上記上側密封フィルム5の下面所定箇所には脱
酸素剤封入袋7が接着されていると共に、下側密封フィ
ルム6の上記脱酸素剤封入袋7と対向する箇所には第10
図に示すように穿孔装置21により設けられた多数のスリ
ット状通気孔8が形成されている。
更に、容器1内のヘッドスペース9には窒素ガス等の
不活性ガスが充填されている。
この本実施包装装置により製造された脱酸素剤封入パ
ッケーは、脱酸素剤封入袋7が両密封フィルム5,6間に
保持されているため、食品4が脱酸素剤封入袋7に触れ
たり、脱酸素剤封入7が食品4上に落下することがなく
衛生的である。また、容器1内の酸素が通気孔8を通っ
て脱酸素剤に吸着されるため、残存酸素が確実に除去さ
れる。即ち、不活性ガス充填包装を行った場合であって
も内容品の種類、不活性ガス充填方法、シールスピード
等によって容器1内に酸素がある程度残存する場合があ
るが、このパッケージにあっては係る残存酸素を脱酸素
剤で吸着除去することができ、しかも容器1内の不活性
ガス置換度が極めて高くなっているので、少ない脱酸素
剤量で確実に残存酸素を除去することができ、食品の変
質を確実に防止することができる上、酸素を除去しても
容器1内の体積減少量が少ないので、容器1内が殆ど負
圧状態とならず、従って密封フィルム5,6が内側に引き
込まれるような不都合がないものである。
ここで、上記容器1及び両密封フィルム5,6の材質は
特に制限されないが、容器1としてポリプロピレン(P
P)製のものを用いると共に、上側密封フィルム5とし
てポリエチレンテレフタレート層(PET),ポリ塩化ビ
ニリデン層(PVDC)及び無延伸ポリプロピレン層(CP
P)が順次積層された複合フィルム、下側密封フィルム
6として無延伸ポリプロピレン層(CPP),ポリエチレ
ンテレフタレート層(PET)及びイージーピール可能な
ヒートシーラント層(H)が順次積層された複合フィル
ムを用いることができる。なお、上記イージーピール可
能なヒートシーラント層(H)としては例えばポリプロ
ヒレンとポリエチレンとのブレンドフィルム等を用いる
ことができる。
そして、第11図に示すように上側密封フィルム5とし
てPET,PVDC及びCPPからなるフィルムをPETを上層にして
使用し、下側密封フィルム6としてCPP,PET及びHから
なるフィルムをCPPを上層にして使用した場合、上側密
封フィルム5と下側密封フィルム6とが一体に融着され
るが、下側密封フィルム6とPP製容器1とはイージーピ
ール可能にヒートシールされる。従って、両密封フィル
ム5,6を上記構成とした場合、容易に開封可能なパッケ
ージを得ることができる。
また、第12図に示すように上側密封フィルム5として
PET,PVDC及びCPPからなるフィルムをPETを上層にして使
用するか(第12図(A))、PET/Al/PET/CPP構成の紫外
線及び酸素バリア性フィルムをPETを上層にして使用し
(第12図(B))、下側密封フィルム6としてCPP,PET
及びHからなるフィルムHを上層にして使用した場合、
下側密封フィルム6と容器1とは一体に融着されるが、
上側密封フィルム5と下側密封フィルム6とはイージー
ピール可能にヒートシールされ、チャイルドプルーフ機
能としても有効である。この場合、第13,14図に示すよ
うに、上側密封フィルム5の端部にタグ(下側密封フィ
ルム6にヒートシールされていないつまみ部分)9を設
け、かつ下側密封フィルム6に容器1のフランジ体3の
内周縁部に沿ってミシン目10を入れることが好ましい。
この第13,14図のパッケージは電子レンジを用いて加熱
するのに好適に使用されるもので、上側密封フィルム5
を剥がしてから電子レンジで食品4を加熱すると、食品
4から発生した水蒸気がミシン目10から適度に飛散し、
食品4が良好に蒸らされると共に、加熱後はミシン目10
を利用してパッケージを容易に開封することができる。
なお、上記タグ9は、上記包装装置においてそのヒー
トシール盤40の一部を切り欠いておくことにより容易に
形成することができ、また上記ミシン目10も下側密封フ
ィルーロール18から繰り出された下側密封フィルム6に
不活性ガス充填密封装置22の手前においてミシン目を形
成するミシン目形成装置を設けることにより容易に形成
することができる。
また、第15図に示すように、上側密封フィルム5と下
側密封フィルム6との間に別添品42(例えば調味料や食
器など)を脱酸素剤封入袋7と隔離した状態に封入する
こともできる。この場合、上記包装装置において上側密
封フィルム5と下側密封フィルム6とが重なり合わされ
るローラ29の手前に、別添品42を両密封フィルム5,6間
に配置する別添品挿入装置を配設することにより、容易
に第15図に示したパッケージを製造することができる。
なお、本発明の脱酸素剤封入包装装置は、上記実施例
に限定されるものではなく、脱酸素剤封入袋の封入方
法、両密封フィルム5,6を重ね合わせる機構等は適宜変
更することができ、その他の構成についても本発明の要
旨を逸脱しないかぎり種々変更して差し支えない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の脱酸素剤封入包装装置
によれば、ガス非透過性フィルムとガス透過性フィルム
との間に脱酸素剤が密封された脱酸素剤封入密封フィル
ムを自動的に製造することができると共に、この脱酸素
剤封入密封フィルムを内容品を収容した容器の開口部上
に自動供給して複数の容器を連続的に密封することがで
き、脱酸素剤封入パッケージを効率よく製造することが
できると共に、容器を脱酸素剤封入密封フィルムで閉塞
する際、該容器内を不活性ガスに無駄なくかつ高置換率
に置換することができる。
従って、本発明の脱酸素剤封入包装装置により製造さ
れた脱酸素剤封入パッケージは、下記(1)〜(4)に
示す効果を奏する。
(1)容器内の空気が不活性ガスの高置換率に置換され
ているので、容器内の残存酸素量が極めて少なく、この
ため少量の脱酸素剤によって残存酸素を確実に除去する
ことができ、コスト的に有利である。
(2)このように、容器内の酸素がほぼ完全に除去され
るので、一般細菌やかびの繁殖、内容品の酸化、変色等
が確実に防止され、内容品の品質を長期間にわたって良
好に維持することができる。
(3)容器内の残存酸素量が極めて少ないので、かかる
残存酸素を脱酸素剤で吸着除去しても容器内の気体の体
積減少量が非常に少なく、容器内が殆ど不圧状態となら
ないため、密封フィルムが内側に引き込まれるようなこ
とがなく、外観が良好であると共に、容器として強度が
それほど高くない安価なものを用いることができ、この
点でもコスト的に有利である。
(4)脱酸素剤を両密封フィルム間に配置してあるた
め、内容品が脱酸素剤に触れたり、脱酸素剤が内容品上
に落下したりする不都合がなく、非常に衛生的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる脱酸素剤封入包装装
置を示す概略図、第2図は同包装装置の不活性ガス充填
密封装置を示す概略断面図、第3図は同密封装置の概略
平面図、第4図(A)は同密封装置のノズル先端部を示
す斜視図、第4図(B)は同密封装置のノズル先端部の
他の例を示す斜視図、第5図は同密封装置のヒートシー
ル機構を示す底面図、第6図は第5図XII−XII線に沿っ
た断面図、第7図は押えパットで密封フィルムをバケッ
トに押圧した状態を示す説明図、第8図はヒートシール
盤で密封フィルムを容器のフランジ体のヒートシールし
た状態を示す説明図、第9図は同包装装置により製造し
た脱酸素剤封入パッケージの一例を示す概略断面図、第
10図は同パッケージの通気孔を示す部分拡大底面図、第
11及び12図は上側密封フィルム及び下側密封フィルムを
容器のフランジ体にヒートシールする状態を示す説明
図、第13図は本発明包装装置により製造し得る脱酸素剤
封入パッケージの他の例を示す概略断面図、第14図は同
パッケージの下側密封フィルムを示す第13図VI−VI線に
沿った断面図、第15図は本発明包装装置により製造し得
る脱酸素剤封入パッケージの別の例を示す概略断面図で
ある。 1……容器、2……容器本体 3……フランジ本体、4……食品(内容品) 5……上側密封フィルム、6……下側密封フィルム 7……脱酸素剤、8……通気孔 11……上側密封フィルムロール 13……ホットメルトガン 14……ホットメルト接着剤 16……脱酸素剤供給装置、17……脱酸素剤封入袋 18……下側密封フィルムロール 21……穿孔装置 22……不活性ガス充填密封装置 34……基台、35……バケット 35b……容器収容凹部、39……ヒートシール機構 40…ヒートシール盤、41……押えパット 41b……ノズル挿入溝、41c……空気リーク溝 38……不活性ガス充填ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上側密封フィルムロールと、下側密封フィ
    ルムロールと、上記上側密封フィルムロールから上側密
    封フィルムを繰り出す繰り出し機構と、繰り出された上
    側密封フィルムの一面所定箇所に脱酸素剤を接着する脱
    酸素剤接着機構と、上記下側密封フィルムロールから下
    側密封フィルムを繰り出す繰り出し機構と、繰り出され
    た下側密封フィルムの所定箇所に通気孔を形成する穿孔
    機構と、上記脱酸素剤が接着された上側密封フィルムと
    通気孔が形成された下側密封フィルムとを脱酸素剤が両
    フィルム間に位置しかつ通気孔と対向するように重ね合
    わせると共に、これらの重ね合わせた両密封フィルムを
    内容物が入れられた容器の開口部上方所定箇所に送る送
    り機構と、上記容器内に不活性ガスを充填すると共に、
    該容器の開口部周縁に上記送り機構により送られた両密
    封フィルムをヒートシールして容器を閉塞する不活性ガ
    ス充填密封機構とを具備してなる脱酸素剤封入包装装置
    において、 上記不活性ガス充填密封機構が、容器収容凹部が形成さ
    れたブロック状の容器受けバケットと、この容器受けバ
    ケットを一方向へと進行させる搬送機構と、上記容器受
    けバケットの上方所定位置に上下動可能に配設されたリ
    ング状のヒートシール盤と、下端部の少なくも2箇所が
    切り欠かれてノズル挿入溝及び空気リーク溝が形成さ
    れ、上記ヒートシール盤の周囲に上下動可能に配設され
    たリング状の押え盤と、上記容器受けバケットの進行方
    向一側方所定位置に容器受けバケットの進行方向に対し
    て直角方向に進退可能に配設された不活性ガス充填ノズ
    ルとを具備してなることを特徴とする脱酸素剤封入包装
    装置。
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