JP2565056Y2 - 水溶性切削油の他種混入油除去装置 - Google Patents

水溶性切削油の他種混入油除去装置

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JP2565056Y2
JP2565056Y2 JP1991037020U JP3702091U JP2565056Y2 JP 2565056 Y2 JP2565056 Y2 JP 2565056Y2 JP 1991037020 U JP1991037020 U JP 1991037020U JP 3702091 U JP3702091 U JP 3702091U JP 2565056 Y2 JP2565056 Y2 JP 2565056Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作機械等の切削部に
繰り返し流され使用される水溶性切削油が時間の経過に
伴って発生する嫌臭気等を減少させるための他種混入油
除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水溶性切削油は流動性に優れ取り扱いや
すいために、工作機械等の切削部に繰り返し流され使用
されるのに適している。そこで、工作機械等はこの水溶
性切削油が溜められるタンクを有し、このタンクの水溶
性切削油が繰り返し使用される。しかしながら、水溶性
切削油は大量の水を含むものであり、長期間の使用の間
に、この水にバクテリア等の微生物が繁殖し、やがて嫌
臭気を発生するようになる。そこで、工作機械等のタン
クに接続される嫌臭気除去装置が設けられる。
【0003】この種の嫌臭気除去装置を、図4により説
明する。図4において、1は工作機械であり、2は工作
機械1に内蔵され水溶性切削油3を溜めるタンクであ
り、100はタンク2に接続された嫌臭気除去装置であ
る。嫌臭気除去装置100は、タンク2から一部の水溶
性切削油を循環させる吸入配管101と排出配管102
とを有し、遠心分離機103と、紫外線照射タンク10
4と、混合機105とから成っている。吸入配管101
からの水溶性切削油は遠心分離機103で水と切削油に
分離され、水は配管106へ、切削油は配管107へと
流される。水配管106に対して紫外線照射タンク10
4が接続され、水分中のバクテリア等の微生物が殺菌さ
れる。殺菌後の水配管106′と油配管107は混合機
105に接続され、混合機105で再び水溶性切削油と
した後、排出配管102を経てタンク2に戻される。こ
のように、水溶性切削油を一旦水と切削油に分離する理
由は以下の通りである。水溶性切削油は光の透過率が低
く又粘度も高いため、そのままでは紫外線照射効率が悪
く、切削油を分離することによって紫外線照射効率を向
上させるためである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4の嫌臭気除去装置
は、発生した嫌臭気を除去するものであり、嫌臭気その
ものの発生を防止するものではない。嫌臭気そのものの
発生を相当程度減少させることができれば、図4の如き
大掛かりな嫌臭気除去装置を用いなくても済む。嫌臭気
発生のメカニズムは複雑であるが、以下に述べるものが
大きな要因となっていると想定される。すなわち、工作
機械1に水溶性切削油3を長期間使用すると、工作機械
1から漏れ出る潤滑油等の他種混入油がタンク2に流入
し、水溶性切削油3の表面に油膜ができ、水溶性切削油
3と空気の接触面を遮断する。その結果、水溶性切削油
3の活性が失われ、微生物が発生して腐敗し、嫌臭気が
発生する。そこで、水溶性切削油3に入る他種混入油を
逐次除去できると嫌臭気の発生が大幅に減少することが
予想される。
【0005】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単の機器構成により、水溶性切削油に入った
他種混入油を除去できる他種混入油除去装置を提供せん
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本
案の他種混入油除去装置は、工作機械等の水溶性切削油
の流入口が側面に設けられ、内部に旋回うず流が発生す
るタンクと;前記タンクの中心軸に沿って設けられ、
タンク内の下方に開口を有し、前記タンク外の上方に
水溶性切削油の流出口を有する筒体と;前記タンク上部
前記筒体回りに設けられ、他種混入油の排出口を有す
る貯溜部と;前記貯溜部の手前に設けられ、前記旋回う
ず流を弱めて阻止する整流部材とからなるものである。
【0007】
【作用】タンク内の旋回うず流により比重の軽い他種混
入油は中心付近に集まって上昇し、貯溜部に向かう。こ
のとき、貯溜部手前の整流部材が旋回うず流を弱めて阻
止するため、貯溜部に向かう他種混入油が旋回うず流で
再び水溶性切削油と混ざることがなく、貯溜部に集まっ
て排出口から抜き出される。一方、他種混入油が分離さ
れた水溶性切削油は筒体のタンク内下方の開口から流出
口を経て工作機械等のタンクに戻る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本考案の第1実施例に係る他種混入油除
去装置を示す図である。
【0009】図1において、1は工作機械、2は工作機
械1に内蔵されたタンク、3はタンク2に貯められた水
溶性切削油3、4はタンク2から水溶性切削油3を吸い
込んで圧送するポンプ、5は圧送量をコントロールする
バルブ、6は他種混入油除去装置である。
【0010】他種混入油除去装置6は、タンク10と、
筒体11と、タンク10上部の貯溜部12とからなって
いる。タンク10は半球底の筒状胴体に載頭円錐状の蓋
体を取り外し自在に取付けた構造となっている。そし
て、タンク10内面に下方に向かう3条の螺旋状突起1
3が固設されている。この螺旋状突起13に沿ってタン
ク10の外周接線方向に向かう2個の流入口14が設け
られている(図2参照)。また、タンク10の底にドレ
ンバルブ15が取付けられている。タンク10上部の貯
溜部12に筒体11が挿入状態で突設され、タンク10
の中心軸に沿って筒体11がタンク10の底へと伸びて
いる。筒体11の下端には傘状のキャップ17が取付け
られ、キャップ17と筒体11の間の隙間が開口17に
なっている。筒体11のタンク10外の上方に水溶性切
削油の流出口18が設けられている。また、貯溜部12
の上方には他種混入油の排出口19が設けられ、バルブ
20を経て廃油タンク21に接続されている。
【0011】上述した構成の他種混入油除去装置6の作
動を以下に説明する。図2において、流入口14より噴
出する水溶性切削油はタンク10の内周に沿って矢印
のように流れ、案内部材である螺旋状突起13によって
タンク10の下方に指向する流れとなり、タンク下方に
向かう旋回うず流が形成される。潤滑油等の他種混合油
は比重が軽いので、旋回うず流によって矢印のように
タンク10の中心にある筒体11付近に集まる。そし
て、図1の矢印のように、筒体11に沿って上昇し、
貯溜部12内に他種混合油が集められる。すなわち、特
定の駆動装置を用いることなく、流入口14からの噴出
流等で形成される旋回うず流の遠心分離作用で他種混合
油を集めるものである。そして、バルブ20を開くと、
ポンプ4の吐出圧で貯溜部12内に溜まった他種混合油
が廃油タンク21に捨てられる。一方、水溶性切削油は
開口17から筒体11内に入り、流出口18を経て工作
機械1等のタンク2に戻る。なお、ポンプ4の吐出圧を
脈動させて、旋回うず流に変化を持たせ、他種混合油の
分離効率を高めることもできる。また、貯溜部12の手
前に、図3と同様に、旋回うず流を弱めて阻止する整流
板を設けることが好ましい。
【0012】このような他種混入油除去装置6は、図4
の嫌臭気除去装置100と組み合わせて(直列又は並列
接続による)使用することもできるが、全く別個に用い
ることができるものである。この他種混入油除去装置6
で嫌臭気の発生も少なくなることから、図4の如き大掛
かりな嫌臭気除去装置ではなく、水溶性切削油自体を紫
外線照射するタイプの簡便な嫌臭気除去装置を用いるこ
とも可能となる。
【0013】図3は本考案の第2実施例に係る他種混入
油除去装置7を示す図であり、図1と異なる点は、案内
部材としての螺旋状突起がなく一つの流入口14でタン
ク10内に旋回うず流を形成する点と、貯溜部12の手
前に整流部材22が設けられた点である。整流板22a
は円板であるが、整流板22b,22cは多数の孔明き
円板である。流入口14から噴出する水溶性切削油はタ
ンク10の内周に沿って流れ、矢印の旋回うず流を形
成する。比重の軽い他種混入油は筒体11付近に集ま
り、上昇する。そして、他種混合油は整流板22b,2
2cの多数の孔を通り抜け、整流板22aとタンク10
の間を通り、矢印のように貯溜部12に入る。矢印
の旋回うず流は整流板22b,22cにより弱められ、
整流板22aで阻止される。したがって、貯溜部12に
入った他種混合油が旋回うず流と共に再びタンク10内
で混じることがなく、効率良く他種混合油を分離でき
る。なお、図1の場合は、タンク10の下方に向かう螺
旋状突起13でタンク10上方の旋回うず流を弱くして
いるが、この螺旋状突起13と上述した案内部材を組み
合わせて使用することもできる。
【0014】
【考案の効果】本考案の他種混入油除去装置は、工作機
械等の水溶性切削油の流入口が側面に設けられ、内部に
旋回うず流が発生するタンクと;前記タンクの中心軸に
沿って設けられ、前記タンク内の下方に開口を有し、
タンク外の上方に水溶性切削油の流出口を有する筒体
と;前記タンク上部で前記筒体回りに設けられ、他種混
入油の排出口を有する貯溜部と;前記貯溜部の手前に設
けられ、前記旋回うず流を阻止する整流部材とからなる
ものであり、旋回うず流により比重の軽い他種混入油を
分離して貯溜部に集め、排出口から抜き出すので、工作
機械等の水溶性切削油のタンク表面の油膜がなくなり、
水溶性切削油の活性度を上げて嫌臭気の発生を減少させ
ることができる。また、特別の駆動装置等を用いること
なく、単なる旋回うず流で他種混入油を分離するので、
簡単な機器構成による他種混入油除去装置であり、設置
も容易にできる。また、貯溜部の手前の整流部材によ
り、貯部に向かう他種混入油が旋回うず流に巻き込ま
れにくくなるため、連続運転時における他種混入油の分
離効率が上昇する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第1実施例に係る他種混入油除
去装置を示す斜視図である。
【図2】図2は旋回うず流を示す断面図である。
【図3】図3は本考案の第2実施例に係る他種混入油除
去装置を示す図である。
【図4】図4は従来の嫌臭気除去装置を示す図である。
【符号の説明】
6,7 他種混入油除去装置 10 タンク 11 筒体 12 貯溜部 13 螺旋状突起(案内部材) 14 流入口 17 開口 18 流出口 19 排出口 22 整流部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械等の水溶性切削油の流入口が側
    面に設けられ、内部に旋回うず流が発生するタンクと;
    前記タンクの中心軸に沿って設けられ、前記タンク内の
    下方に開口を有し、前記タンク外の上方に水溶性切削油
    の流出口を有する筒体と;前記タンク上部で前記筒体回
    りに設けられ、他種混入油の排出口を有する貯溜部と
    前記貯溜部の手前に設けられ、前記旋回うず流を阻止す
    る整流部材とからなることを特徴とする水溶性切削油の
    他種混入油除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記タン
    ク内面に下方に向かう螺旋状案内部材が設けられた水溶
    性切削油の他種混入油除去装置。
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