JP2564359B2 - パタ−ン検査方法及びパタ−ン測長方法並びに検査装置 - Google Patents
パタ−ン検査方法及びパタ−ン測長方法並びに検査装置Info
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- JP2564359B2 JP2564359B2 JP63123838A JP12383888A JP2564359B2 JP 2564359 B2 JP2564359 B2 JP 2564359B2 JP 63123838 A JP63123838 A JP 63123838A JP 12383888 A JP12383888 A JP 12383888A JP 2564359 B2 JP2564359 B2 JP 2564359B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体パターンの外観検査方法に関わり、
とくに、精度の高いパターン計測を行なうのに好適なパ
ターン検査方法に関する。
とくに、精度の高いパターン計測を行なうのに好適なパ
ターン検査方法に関する。
従来、走査型電子顕微鏡(以後、SEMと呼ぶ)を用い
て被検査パターンの寸法を検査する方法として、被検査
パターンに電子ビームを走査し、パターンから発生した
反射電子または2次電子検出信号を画像としてデイスプ
レイ装置に表示し、計測したいパターンの2点に対応す
るデイスプレイ画面上の位置をカーソルで指定したり、
2点を含むラインの信号レベル列を解析することが2点
の位置を導出したりすることで、画面位置または信号列
位置で2点間距離を求めている。例えば、デイスプレイ
表示画面長をL,画面長の画素数N,観察倍率をM,計測した
2点間の画素数をnとすると、2点間距離Lは、 L=n×L/(N×M) にて求める。
て被検査パターンの寸法を検査する方法として、被検査
パターンに電子ビームを走査し、パターンから発生した
反射電子または2次電子検出信号を画像としてデイスプ
レイ装置に表示し、計測したいパターンの2点に対応す
るデイスプレイ画面上の位置をカーソルで指定したり、
2点を含むラインの信号レベル列を解析することが2点
の位置を導出したりすることで、画面位置または信号列
位置で2点間距離を求めている。例えば、デイスプレイ
表示画面長をL,画面長の画素数N,観察倍率をM,計測した
2点間の画素数をnとすると、2点間距離Lは、 L=n×L/(N×M) にて求める。
しかし、電子ビームの走査には歪が存在し、被検査パ
ターンは、走査によつて得られる画像上で変形してい
る。すなわち、画素で構成される走査画像の実際の画素
寸法は画像位置によつて異なつている。このため、この
問題を回避し、高い測長精度を維持するために、走査画
面内での測長領域を限定し、歪が大きい周辺領域での測
長を許さないなどの対策がとられている。しかし、実際
のパターン計測では、画面表示されたパターンに対し、
複数位置での計測を行うことは重要であり、画面周辺部
のパターン測長の要望も大きい。また、パターンの面積
計測、大きさ計測などの各種の形状計測についてもパタ
ーン測長同様、精度の高い計測方法が求められている。
ターンは、走査によつて得られる画像上で変形してい
る。すなわち、画素で構成される走査画像の実際の画素
寸法は画像位置によつて異なつている。このため、この
問題を回避し、高い測長精度を維持するために、走査画
面内での測長領域を限定し、歪が大きい周辺領域での測
長を許さないなどの対策がとられている。しかし、実際
のパターン計測では、画面表示されたパターンに対し、
複数位置での計測を行うことは重要であり、画面周辺部
のパターン測長の要望も大きい。また、パターンの面積
計測、大きさ計測などの各種の形状計測についてもパタ
ーン測長同様、精度の高い計測方法が求められている。
なお、画像歪補正は、リモートセンシングなど、様々
な分野で行われている。しかし、とくに歪の理論特性が
明瞭でないとき、特定専用パターンを用いることなく、
かつ自動的に補正キヤリブレーシヨンを行うことは困難
である。
な分野で行われている。しかし、とくに歪の理論特性が
明瞭でないとき、特定専用パターンを用いることなく、
かつ自動的に補正キヤリブレーシヨンを行うことは困難
である。
本発明の目的は、上記のような問題が無く、被検査パ
ターン撮像に伴う歪に影響されることなく正しい被検査
パターンを計測するパターン検査方法を提供することに
ある。
ターン撮像に伴う歪に影響されることなく正しい被検査
パターンを計測するパターン検査方法を提供することに
ある。
この目的を達成するために、本発明では、SEMを用い
たパターン検査において、検査に先だつて、ビーム偏向
走査の動的な偏向歪を、真のパターン位置と歪によつて
変動したパターン位置との間の関係として自動的に推定
するキヤリブレーシヨンを行なう。
たパターン検査において、検査に先だつて、ビーム偏向
走査の動的な偏向歪を、真のパターン位置と歪によつて
変動したパターン位置との間の関係として自動的に推定
するキヤリブレーシヨンを行なう。
この関係を求める方法として、入力画像内の複数箇所
で被検査パターン基準位置を検出し、画像位置データと
パターン位置データを用いて上記関係を計算する。とく
に、歪補正精度を向上するために、ビーム走査領域を分
割し、部分領域別に上記の関係を求める。さらに、この
関係をビーム走査速度、ビーム加速電圧、パターン拡大
率などの撮像条件に応じて求めておく。
で被検査パターン基準位置を検出し、画像位置データと
パターン位置データを用いて上記関係を計算する。とく
に、歪補正精度を向上するために、ビーム走査領域を分
割し、部分領域別に上記の関係を求める。さらに、この
関係をビーム走査速度、ビーム加速電圧、パターン拡大
率などの撮像条件に応じて求めておく。
また、このキャリブレーシヨンを如何なる被検査パタ
ーンに対しても実現可能とするために、例えばウエハパ
ターンのチツプコーナパターンのような単純なパターン
をキヤリブレーシヨン用パターンとして採用する。そし
て、キヤリブレーシヨンを自動的に行なう方法として
は、画像メモリに格納したコーナパターンデータを処理
することでコーナ位置を基準位置として自動検出する。
さらに、計算機にてビーム偏向オフセツト量を自動設定
し、コーナ位置をビーム走査領域内に満遍なく分散させ
ることで、パターン位置データとそれに対応した画像位
置データを収集する。
ーンに対しても実現可能とするために、例えばウエハパ
ターンのチツプコーナパターンのような単純なパターン
をキヤリブレーシヨン用パターンとして採用する。そし
て、キヤリブレーシヨンを自動的に行なう方法として
は、画像メモリに格納したコーナパターンデータを処理
することでコーナ位置を基準位置として自動検出する。
さらに、計算機にてビーム偏向オフセツト量を自動設定
し、コーナ位置をビーム走査領域内に満遍なく分散させ
ることで、パターン位置データとそれに対応した画像位
置データを収集する。
検査では、キヤリブレーシヨンで得た歪関係の中から
検査時の撮像条件、及び計測位置の存在する部分領域に
対応した関係を選択し、これを用いて計測データを補正
し、正しい計測結果を得る。
検査時の撮像条件、及び計測位置の存在する部分領域に
対応した関係を選択し、これを用いて計測データを補正
し、正しい計測結果を得る。
以下、本発明を実施例によつて説明する。第1図は本
発明を用いたパターン検査方法の外観検査装置の全体構
成図である。第1図において1は電子線を発生する電子
源、2は電子ビームを収束する収束レンズ、3は電子ビ
ームの偏向コイル、4は対物レンズ、5は表面に被検査
パターンを形成した試料、6は電子レンズ照射によつて
発生する2次電子を検出する検出器、7は偏向オフセツ
ト量を設定する偏向信号設定器、8は偏向コイルの偏向
信号を発生する偏向発生器、9は2次電子検出回路、10
は偏向コイルの同期信号にしたがつて2次電子信号列を
格納する画像メモリ、11は偏向基準量の設定、画像メモ
リデータの処理等を行う電子計算機、12は画像メモリデ
ータを表示するCRTデイスプレイである。
発明を用いたパターン検査方法の外観検査装置の全体構
成図である。第1図において1は電子線を発生する電子
源、2は電子ビームを収束する収束レンズ、3は電子ビ
ームの偏向コイル、4は対物レンズ、5は表面に被検査
パターンを形成した試料、6は電子レンズ照射によつて
発生する2次電子を検出する検出器、7は偏向オフセツ
ト量を設定する偏向信号設定器、8は偏向コイルの偏向
信号を発生する偏向発生器、9は2次電子検出回路、10
は偏向コイルの同期信号にしたがつて2次電子信号列を
格納する画像メモリ、11は偏向基準量の設定、画像メモ
リデータの処理等を行う電子計算機、12は画像メモリデ
ータを表示するCRTデイスプレイである。
電子源1から発生した電子ビームは偏向コイル3によ
つて偏向され、試料5の表面を2次元的に走査する。そ
のとき試料表面から発生する2次電子は検出器6にて電
気信号に変換され、画像メモリに格納される。この画像
メモリのデータをデイスプレイに表示することにより被
検査パターン表面の拡大像を観察することができる。
つて偏向され、試料5の表面を2次元的に走査する。そ
のとき試料表面から発生する2次電子は検出器6にて電
気信号に変換され、画像メモリに格納される。この画像
メモリのデータをデイスプレイに表示することにより被
検査パターン表面の拡大像を観察することができる。
このとき、ビームの偏向走査によつて得られる画像に
は、走査に伴う歪が生じる。すなわち、画像位置(x,
y)と被検査パターン位置(U,V)との間には、 U=Fx(x′,y′) V=Fy(x′,y′) …(1) なる或る関数関係がある。
は、走査に伴う歪が生じる。すなわち、画像位置(x,
y)と被検査パターン位置(U,V)との間には、 U=Fx(x′,y′) V=Fy(x′,y′) …(1) なる或る関数関係がある。
そこで、予め、この関数を明らかにしておき、実際の
パターン検査では、計測データに対し上記の変換を行う
ことにより正しい検査結果を得る。
パターン検査では、計測データに対し上記の変換を行う
ことにより正しい検査結果を得る。
まず、画像位置と被検査パターン位置との関係の導出
方法について説明する。
方法について説明する。
計測画像位置(x′,y′),表示画面寸法(Lx,L
y),表示画面素数(nx,ny),倍率Mとし、 x=Lx/(M・nx)・x′ y=Ly/(M・ny)・y′ …(2) にて計測画像位置をパターン位置の次元で表現する。こ
のとき、(x,y)とパターン位置(U,V)との間に、 ここに、mk,nk≧0,mk1≠mk2,nk1≠nk2,k,k1,k2∈[1,
…,N]なる関係が成り立つとし、変換係数B≡[bij]
を求める。これは、画像上のN個の点の画面位置とパタ
ーン位置を計測することから求めることができる。しか
し、このためには、寸法が既知の複数の点をもつパター
ンを用いなければならない上、各点の位置を自動検出し
ようとすると、その処理が非常に複雑となる。さらに、
計測点が画面内に適切に分散している必要があることか
ら、顕微鏡の倍率に応じて、被検査パターンを変えなけ
ればならない。そこで、本発明では、ビーム偏向信号の
オフセツト量を計算機から設定することにより、ビーム
走査領域全体を移動する機能を用いる。(以下、この機
能を視野移動機能と呼ぶ。)このビーム走査領域は、偏
向信号設定器に所望の移動量に対応した値を計算機から
自動設定する。
y),表示画面素数(nx,ny),倍率Mとし、 x=Lx/(M・nx)・x′ y=Ly/(M・ny)・y′ …(2) にて計測画像位置をパターン位置の次元で表現する。こ
のとき、(x,y)とパターン位置(U,V)との間に、 ここに、mk,nk≧0,mk1≠mk2,nk1≠nk2,k,k1,k2∈[1,
…,N]なる関係が成り立つとし、変換係数B≡[bij]
を求める。これは、画像上のN個の点の画面位置とパタ
ーン位置を計測することから求めることができる。しか
し、このためには、寸法が既知の複数の点をもつパター
ンを用いなければならない上、各点の位置を自動検出し
ようとすると、その処理が非常に複雑となる。さらに、
計測点が画面内に適切に分散している必要があることか
ら、顕微鏡の倍率に応じて、被検査パターンを変えなけ
ればならない。そこで、本発明では、ビーム偏向信号の
オフセツト量を計算機から設定することにより、ビーム
走査領域全体を移動する機能を用いる。(以下、この機
能を視野移動機能と呼ぶ。)このビーム走査領域は、偏
向信号設定器に所望の移動量に対応した値を計算機から
自動設定する。
以下に、図2によつて、処理手順を説明する。
201…被検査パターンに基準点を定め、視野移動量を変
えることで、基準点の画面内位置を移動させ、基準点を
検出することで、異なる画面位置を検出する。すなわ
ち、(R1,S1)〜(RN,SN)のN通り視野移動量を設定
し、各設定値に対する基準点の画面位置(x1,y1)〜(x
N,yN)を検出する。
えることで、基準点の画面内位置を移動させ、基準点を
検出することで、異なる画面位置を検出する。すなわ
ち、(R1,S1)〜(RN,SN)のN通り視野移動量を設定
し、各設定値に対する基準点の画面位置(x1,y1)〜(x
N,yN)を検出する。
202…(3)式及び、視野移動量と画面上のパターン基
準位置との間に線形関係を仮定すると、視野移動量と画
面位置との間に、 ここに、mk,nk≧0,mk1≠mk2,nk1≠nk2,k,k1,k2∈[1,
…,N]なる関係が成立する。本式に、201で得た(R1,
S1)〜(R,S),(x1,y1)〜(x,y)を代入することに
より、変換係数C≡[cij]を算出する。
準位置との間に線形関係を仮定すると、視野移動量と画
面位置との間に、 ここに、mk,nk≧0,mk1≠mk2,nk1≠nk2,k,k1,k2∈[1,
…,N]なる関係が成立する。本式に、201で得た(R1,
S1)〜(R,S),(x1,y1)〜(x,y)を代入することに
より、変換係数C≡[cij]を算出する。
203…視野移動量(R,S)と被検査パターン位置(U,V)
との関係を、 ただし、視野移動量(0,0)のときのパターン位置を
(0,0)とする。
との関係を、 ただし、視野移動量(0,0)のときのパターン位置を
(0,0)とする。
とし、 にて、(3)式における変換係数[bij]を算出する。
とくに、(3)式における画像位置に関するベクトル
を、t[xy,x,y,1](t[*]は、[*]の転置行
列。)すると、本変換は、一般四辺形間の幾何変形とな
る。
を、t[xy,x,y,1](t[*]は、[*]の転置行
列。)すると、本変換は、一般四辺形間の幾何変形とな
る。
第3図には、被検査パターン位置と画面位置との関係
を求めるために用いるパターン例と視野移動量設定例を
示す。使用パターンとしては、第3図(a)に示すよう
に、1つのコーナをもつパターン形状のものを使用すれ
ばよい。このとき、パターン基準点としてコーナ位置を
用いる。さらに、視野移動量としては、(a−1)〜
(a−9)に示すように、コーナ位置が画面内に満遍な
く分散するように設定する。各視野移動量で検出したコ
ーナの画面位置を、第3図(b)に示す。このようにし
て得られた9点の画面位置から変換係数は算出される。
を求めるために用いるパターン例と視野移動量設定例を
示す。使用パターンとしては、第3図(a)に示すよう
に、1つのコーナをもつパターン形状のものを使用すれ
ばよい。このとき、パターン基準点としてコーナ位置を
用いる。さらに、視野移動量としては、(a−1)〜
(a−9)に示すように、コーナ位置が画面内に満遍な
く分散するように設定する。各視野移動量で検出したコ
ーナの画面位置を、第3図(b)に示す。このようにし
て得られた9点の画面位置から変換係数は算出される。
なお、コーナ位置の検出は、画像メモリに格納された
画像データを計算機にて処理することにより、コーナを
形成する水平エツジ、垂直エツジのエツジ位置を検出
し、コーナ位置を求める。エツジ位置の検出は、例え
ば、画像データを水平方向、垂直方向に微分処理し、さ
らに、微分処理後の画像に対して、第3図(c)に示し
たように、水平方向、垂直方向に投影分布をとり、その
ピーク位置をエツジ位置とする。
画像データを計算機にて処理することにより、コーナを
形成する水平エツジ、垂直エツジのエツジ位置を検出
し、コーナ位置を求める。エツジ位置の検出は、例え
ば、画像データを水平方向、垂直方向に微分処理し、さ
らに、微分処理後の画像に対して、第3図(c)に示し
たように、水平方向、垂直方向に投影分布をとり、その
ピーク位置をエツジ位置とする。
ここでは、コーナパターンを用い、基準点をコーナ位
置とした例について説明した。別の例として、矩形パタ
ーンを用い、4つの頂点位置を基準点すれば、1回の画
像入力で4種類のパターン位置と画像位置との対応関係
を計測することができ、視野移動の回数を減らすことが
できる。
置とした例について説明した。別の例として、矩形パタ
ーンを用い、4つの頂点位置を基準点すれば、1回の画
像入力で4種類のパターン位置と画像位置との対応関係
を計測することができ、視野移動の回数を減らすことが
できる。
第4図には、入力画像上で指定した画像位置に対応す
る真のパターン位置を求めることで、正確な寸法でパタ
ーン計測を行う手順を示す。
る真のパターン位置を求めることで、正確な寸法でパタ
ーン計測を行う手順を示す。
401…パターンの入力画像において測長したい2点の画
像位置(x1,y1),(x2,y2)を検出する。
像位置(x1,y1),(x2,y2)を検出する。
402 上記2点の画像座標を(3)式に代入し、対応
するパターン位置(U1,V1),(U2,V2)を求める。
するパターン位置(U1,V1),(U2,V2)を求める。
403…パターンの2点間距離を、 にて求める。なお、水平方向、垂直方向に距離は、|U1,
U2|,|V1,V2|にて求める。
U2|,|V1,V2|にて求める。
さらに、被検査パターン上の複数位置で囲まれた領域
の面積計測についても、(3)式にて、正確なパターン
位置を求めることによつて、精度の高い計測が可能とな
る。計測、補正して得たN点のパターン位置を(U1,
V1)〜(Un,Vn)としたとき、N点を結ぶ線分で囲まれ
た閉領域の面積Sは、 ただし、(U1,V1)≡(Un+1,Vn+1)にて求める。
の面積計測についても、(3)式にて、正確なパターン
位置を求めることによつて、精度の高い計測が可能とな
る。計測、補正して得たN点のパターン位置を(U1,
V1)〜(Un,Vn)としたとき、N点を結ぶ線分で囲まれ
た閉領域の面積Sは、 ただし、(U1,V1)≡(Un+1,Vn+1)にて求める。
一方、実際の偏向歪は、画面中心部と画面周辺部と
で、傾向が異なる。そこで、次に、さらに精密な歪補正
方法について説明する。
で、傾向が異なる。そこで、次に、さらに精密な歪補正
方法について説明する。
方法としては、入力画像を分割し、部分領域ごとに歪
補正係数を求める。すなわち、第2図で示した補正係数
算出処理を各部分領域で行う。これを第3図を用いてさ
らに詳しく説明すると、(a−1),(a−2),(a
−3),(a−4)で検出される4つのコーナ位置を用
いて、第1の部分領域の補正係数を求める。また、(a
−2),(a−3),(a−6),(a−5)で検出さ
れる4つのコーナ位置を用いて、第2の部分領域の補正
係数を、(a−5),(a−6),(a−9),(a−
8)で検出される4つのコーナ位置を用いて、第3の部
分領域の補正係数を求める。さらに、(a−4),(a
−5),(a−8),(a−9)で検出される4つのコ
ーナ位置を用いて、第3の部分領域の補正係数を求め
る。このように、4つの部分領域に対して、それぞれに
(3)式で示した歪変換行列[bij]を求めれば、さら
に厳密な歪補正が実現できる。
補正係数を求める。すなわち、第2図で示した補正係数
算出処理を各部分領域で行う。これを第3図を用いてさ
らに詳しく説明すると、(a−1),(a−2),(a
−3),(a−4)で検出される4つのコーナ位置を用
いて、第1の部分領域の補正係数を求める。また、(a
−2),(a−3),(a−6),(a−5)で検出さ
れる4つのコーナ位置を用いて、第2の部分領域の補正
係数を、(a−5),(a−6),(a−9),(a−
8)で検出される4つのコーナ位置を用いて、第3の部
分領域の補正係数を求める。さらに、(a−4),(a
−5),(a−8),(a−9)で検出される4つのコ
ーナ位置を用いて、第3の部分領域の補正係数を求め
る。このように、4つの部分領域に対して、それぞれに
(3)式で示した歪変換行列[bij]を求めれば、さら
に厳密な歪補正が実現できる。
以上説明したごとく本発明によれば、走査型の電子顕
微鏡(SEM)を用いたパターン検査において、ウエハパ
ターンのチツプコーナパターンのような単純かつありふ
れたパターンを使用することで、ビーム偏向走査の動的
な偏向歪を、真のパターン位置と歪によつて変動したパ
ターン位置との間の関係として自動的に推定することが
できる。さらに、ビーム走査領域を分割し、部分領域別
に上記の関係を求めることで精度の高い歪補正が実現で
きる。また、上記の関係を、ビーム走査速度、ビーム加
速電圧、パターン拡大率などの撮像条件に応じて求めて
おくことにより、精度の高い検査が種々の撮像条件下で
実現できる。
微鏡(SEM)を用いたパターン検査において、ウエハパ
ターンのチツプコーナパターンのような単純かつありふ
れたパターンを使用することで、ビーム偏向走査の動的
な偏向歪を、真のパターン位置と歪によつて変動したパ
ターン位置との間の関係として自動的に推定することが
できる。さらに、ビーム走査領域を分割し、部分領域別
に上記の関係を求めることで精度の高い歪補正が実現で
きる。また、上記の関係を、ビーム走査速度、ビーム加
速電圧、パターン拡大率などの撮像条件に応じて求めて
おくことにより、精度の高い検査が種々の撮像条件下で
実現できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明を採用したパターン検査装置の構成
図、第2図は、画像歪補正係数算出手順を説明する図、
第3図は、視野移動機能の使用方法を説明する図、第4
図は、画像歪補正を行うパターン計測手順を説明する図
である。 1……電子源、2……収束レンズ、3……偏向コイル、
4……対物レンズ、5……試料、6……2次電子検出
器、7……偏向信号設定器、8……偏向信号発生器、9
……2次電子検出回路、10……画像メモリ、11……電子
計算機、12……CRTデイスプレイ。
図、第2図は、画像歪補正係数算出手順を説明する図、
第3図は、視野移動機能の使用方法を説明する図、第4
図は、画像歪補正を行うパターン計測手順を説明する図
である。 1……電子源、2……収束レンズ、3……偏向コイル、
4……対物レンズ、5……試料、6……2次電子検出
器、7……偏向信号設定器、8……偏向信号発生器、9
……2次電子検出回路、10……画像メモリ、11……電子
計算機、12……CRTデイスプレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井内 秀則 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−79114(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】荷電粒子ビームの偏向領域を複数に分割
し、各分割した領域ごとに検査基準パターン位置から歪
誤差を求めてキャリブレーションする工程と、 被検査パターンを試料台上に設定する工程と、 所望とする測定領域を視野移動機能で移動し上記キャリ
ブレーションにより補正して測定する工程とを含むこと
を特徴とするパターン検査方法。 - 【請求項2】荷重粒子ビームの偏向領域を複数に分割
し、各分割した領域ごとに検査基準パターン位置から歪
誤差を求めてキャリブレーションする工程と、 所望のパターン上を上記荷電粒子ビームで走査し画像デ
ータとして記憶する工程と、計測したい領域を視野移動
機能で指示し、パターンからの信号を計測する工程と、 該計測データを補正し真のパターンを測長する工程とか
ら成るパターン測長方法。 - 【請求項3】荷電粒子ビーム源と、パターンから発生し
た2次電子および反射電子を検出する検出器と、 ビーム走査領域のオフセット量の設定部と、 パターンの映像信号をディジタル化した画像データとし
て記憶する画像記憶部と、 画像データの演算処理部と、装置を制御する計算機から
なり、複数の画像取得領域を設定し、各画像取得領域に
てパターン位置と画像上でのパターン位置との関係を求
める手段と、 画像歪を補正する手段を有することを特徴とするパター
ン検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63123838A JP2564359B2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | パタ−ン検査方法及びパタ−ン測長方法並びに検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63123838A JP2564359B2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | パタ−ン検査方法及びパタ−ン測長方法並びに検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01293478A JPH01293478A (ja) | 1989-11-27 |
JP2564359B2 true JP2564359B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=14870633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63123838A Expired - Fee Related JP2564359B2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | パタ−ン検査方法及びパタ−ン測長方法並びに検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564359B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07185999A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Seikosha Co Ltd | プリント基板の穴明け装置 |
JP4861747B2 (ja) * | 2006-05-26 | 2012-01-25 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 座標補正方法および観察装置 |
JP4929296B2 (ja) * | 2009-01-28 | 2012-05-09 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線装置 |
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1988
- 1988-05-23 JP JP63123838A patent/JP2564359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01293478A (ja) | 1989-11-27 |
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