JP2563718C - - Google Patents

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JP2563718C
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roof
solar cell
roof panel
ridge
ventilation layer
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、住宅等の屋根であって、太陽電池が取り付けられているものに関す
る。 【0002】 【従来の技術】 従来、住宅等の建築構造物の屋根上に太陽電池を設置し、この太陽電池から住
宅に電力を供給し、省エネルギー化を図ることが実施されている。太陽電池を屋
根に設置するにあたっては、既設の屋根の上に、太陽電池が設けられたパネル状
の太陽電池ユニットを専用架台により固定する架台固定式、あるいは、瓦に太陽
電池を内蔵させたいわゆる太陽電池瓦を、屋根パネルに葺くといった手段が採ら
れている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、太陽電池は太陽光により発電するものであるが、太陽電池自身が過 度に熱せされると、エネルギー変換効率が低下する傾向があるが、上記のような
架台固定式や太陽電池瓦の場合、熱の逃げ(放熱)対策を施して、エネルギー変
換効率の低下を防ぐ手段が必要となる。 【0004】 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、高熱化によるエネルギー変
換効率の低下を防ぎ、常に安定した電力供給が得られるとともに、太陽電池の電
線の配線を、風雨や太陽光の影響を受けにくい構成とした、太陽電池付き屋根パ
ネルを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、複数の太陽電池付
き屋根パネルが少なくとも屋根の一傾斜面に沿って並べられて梁に固着されてな
る住宅等の太陽電池付き屋根において、前記屋根パネルを、太陽電池が内蔵され
かつ上面が屋根面とされた透明板がその面方向にシールジョイントにより複数組
み合わされてパネル状とされた太陽電池ユニットが屋根パネル本体上のスペーサ
に貼設され、この屋根パネル本体の上面と太陽電池ユニットの下面との間に、屋
根の傾斜方向に沿って延びかつ該傾斜方向の両端部が開放されて前記太陽電池ユ
ニットの下面を冷却する通気層を形成したものとし、この屋根パネルを、前記通
気層が軒先部から棟部に向かいその傾斜面に沿って延びる状態で、前記梁に固着
したことを特徴としている。 【0006】 【作用】 本発明の太陽電池付き屋根パネルによれば、前記屋根パネルを、太陽電池が内
蔵されかつ上面が屋根面とされた透明板がその面方向にシールジョイントにより
複数組み合わされてパネル状とされた太陽電池ユニットが屋根パネル本体上のス
ペーサに貼設され、この屋根パネル本体の上面と太陽電池ユニットの下面との間
に、屋根の傾斜方向に沿って延びかつ該傾斜方向の両端部が開放されて前記太陽
電池ユニットの下面を冷却する通気層を形成し、この屋根パネルを、前記通気層
が軒先部から棟部に向かいその傾斜面に沿って延びる状態で、前記梁に固着した ことにより、屋根パネル本体の上面と太陽電池ユニットの下面との間に形成され
た通気層を通る空気流が、軒先部から屋根の傾斜方向に沿って棟部に向かう上昇
気流となり、このため、太陽電池ユニットはこの上昇気流によりその下面が直接
冷却され、この太陽電池ユニットの熱放散が促進されて温度上昇が抑制され、そ
の結果、太陽電池ユニットのエネルギー変換効率が常に高く維持され、安定した
電力供給が図れる。 【0007】 【実施例】 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。 図1は、その一実施例の太陽電池付き屋根パネル(以下屋根パネルと略称)1
が複数用いられて屋根2が構成された、住宅Jの屋根部分を示しており、それら
屋根パネル1は、南に面する屋根2A全体を構成している。 【0008】 屋根パネル1は、住宅Jの軒先部J1から棟部J2にわたって一体に形成され
たもので、屋根パネル本体3の上面に、太陽電池が内蔵されたパネル状の太陽電
池モジュール(太陽電池ユニット)4が複数貼設され、屋根パネル本体3と太陽
電池モジュール4との間に、該太陽電池モジュール4の下面に沿いかつ屋根の傾
斜方向に開放された通気層5が、軒先部J1から棟部J2にわたって連通するよ
うに形成された基本構成となっている。 【0009】 屋根パネル本体3は、図2および図3に示すように、屋根2の棟部J2側に張
られる屋根パネル本体3Aと、軒先部J1側に張られる屋根パネル本体3Bが接
合されてなる。これらはいずれも長方形状で、幅は同じであるが、長さは、屋根
パネル本体3Bの方が長く設定されている。 【0010】 屋根パネル本体3(3A、3B)は、上面にアスファルトルーフィング6が施
された長方形状の合板7の下面に、複数の縦芯材8および横芯材9が固着されて
なる。縦芯材8は、合板7の長さ方向に沿った両縁部および中央に固着されてい
る。また、横芯材9は、合板7の幅方向に沿った両縁部に固着された横芯材9a と、これらの間に合板7の幅方向に沿って合板7に固着された複数本(この場合
2本)の横芯材9bの2種類ある。各横芯材9は、等間隔に配置されている。こ
れら縦芯材8、横芯材9は、接着剤および釘打ちにより、合板7に固着されてい
る。 【0011】 一方、太陽電池モジュール4は、図4に示すように、矩形状の透明板10に太
陽電池(図示略)が内蔵され、この透明板10が、シールジョイント11により
複数(この場合6枚)長方形状に組み合わされたパネル状のものである。太陽電
池としては、PN接合を利用したエネルギー変換器であって、たとえば、N形S
i基板に1〜3μのP形層を形成して表面より光がPN接合に到達するようにし
、その光起電力効果を利用したものを用いる。 【0012】 この太陽電池モジュール4は、前記各屋根パネル本体3A、3Bと幅が同じで
、これら屋根パネル本体3A、3Bの上面に、長さ方向を各屋根パネル本体3A
、3Bのそれに一致させた状態で、複数(この場合5枚)貼設されている。 【0013】 前記シールジョイント11は、図5に示すように、透明板10の接合端部をシ
ールするブチルゴム等の弾性部材13と、これら弾性部材13の間に設けられた
パッキン14と、これら弾性部材13およびパッキン14とを挾持するクッショ
ン15と、これらクッション15を挾持するジョイントピース16とからなるも
のであり、上側のジョイントピース16とパッキン14との間をビス17で固定
することにより、透明板10・10が互いに接合する。なお、このシールジョイ
ント11は、弾性部材13等によって、透明板10・10間を止水するようにな
っている。 【0014】 各屋根パネル本体3A、3Bの上面であってその長さ方向に沿った両縁部およ
び両縁部間の中央には、角柱状のスペーサ18が、接着剤等により固着されてい
る。これらスペーサ18は、屋根パネル本体3A、3Bの長さ方向に沿って延び
ており、これらスペーサ18上に、前記シールジョイント11の下側のジョイン トピース16が接着剤等で固着され、これによって、各太陽電池モジュール4は
、屋根パネル本体3(3A、3B)の上面に貼設されている。そして、図2等に
示すように、スペーサ18があることにより、屋根パネル本体3(3A、3B)
の上面と各太陽電池モジュール4の下面との間には、スペーサ18の厚さ分の空
隙が形成されており、この空隙が、屋根パネル1の長さ方向に延びて軒先部J1
から棟部J2にわたる前記通気層5となっている。 【0015】 屋根パネル本体3(3A、3B)に、太陽電池が設けられたパネル状の太陽電
池モジュール4が複数貼設され、両者の間に通気層5が形成された、上記本実施
例の屋根パネル1は、図1に示すように、太陽電池モジュール4を上に向け、屋
根パネル本体3Aを棟部J2側に、屋根パネル本体3Bを軒先部J1側に配した
状態で、棟梁21、外壁パネル22上端の屋根梁23、およびこれらの間の屋根
梁24に固着される。 【0016】 詳しく言うと、屋根パネル本体3Aの各縦芯材8の長さ方向両端部が、棟梁2
1および屋根梁24に固着され、屋根パネル本体3Bの各縦芯材8の棟部J2側
の端部が屋根梁24に、また各縦芯材8の軒先部J1寄りが屋根梁23に、それ
ぞれ固着されている。各縦芯材8の固着は、接着剤等による。 【0017】 そして、複数の屋根パネル1が、横方向に互いに密接してて並べられて、屋根
2Aが構成される。なお、隣り合う屋根パネル1どうしの接合は、前記シールジ
ョイント11によって太陽電池モジュール4(の透明板10)どうしを互いに接
合することによりなされる。 【0018】 なお、軒先部J1には、図3に示すように、断面L字状の軒先金物25、鼻隠
し26がそれぞれ取り付けられており、妻27の端部には、ケラバ金物28aお
よび破風28bがそれぞれ取り付けられている。また、軒先金物25と破風28
bとの間の、軒先部J1の全長にわたる開口には、図6に示す、多数の小さい孔
40aがあけられたガラリ40が装着され、通気層5への風雨の侵入が阻止され るようになっている。 【0019】 上記屋根パネル1は、住宅Jの南に面する屋根2Aを構成し、反対側の屋根2
Bは、上記屋根パネル本体3(3A、3B)の上に芯材41を介して一般の屋根
葺材42が張られて構成されている。 【0020】 また、住宅Jの棟部J2の構成は、図7に示すように、屋根2A、2Bを構成
する上側の屋根パネル本体3Aの間に左右一対の結合棟木29・29が挟まれて
固着され、屋根2Aから屋根2Bにかけて、棟金物30が固着されている。屋根
2A側の前記スペーサ18と、屋根2B側の前記芯材41は、結合棟木29・2
9の上面まで延びており、これらスペーサ18と芯材41には、棟の長さ方向に
延びる断面コ字状のアングル43がそれぞれ固定され、棟金物30にはアングル
44が固定されている。また、棟金物30の側部30aには、複数の換気孔45
が間隔をおいて棟金物30の長さ方向に形成されている。 【0021】 上記のようにして屋根2Aが構成された状態で、前記通気層5は、各スペーサ
18により、軒先部J1から棟部J2に向かいその勾配に沿って延びており、こ
れらが横方向に多数並んだ状態となっている。これら通気層5は、軒先部J1側
がガラリ40を介して外部に開放しており、棟部J2側は、棟金物30内を経て
換気孔45より外部に開放している。 【0022】 さて、上記各太陽電池モジュール4においては、図4に示すように、隣り合う
太陽電池の異極どうしが、各屋根パネル本体3(3A、3B)と各太陽電池モジ
ュール4の間の通気層5を通して電線31により接続され、電線31は、最終的
に棟部J2側に取り回され、屋根パネル本体3Aと、左側の結合棟木29および
棟梁21の間を通して、住宅J内に設けられた充電手段(図示略)に接続され、
この充電手段から屋内配線がなされて、電力が供給されるようになっている。 【0023】 上記構成の本実施例の屋根パネル1によれば、屋根パネル本体3(3A、3B )の上面と、この屋根パネル本体3(3A、3B)の上面に貼設された太陽電池
モジュール4の下面との間に、屋根の傾斜方向に沿って延びかつ該傾斜方向の両
端部が開放されて太陽電池モジュール4の下面を冷却する通気層5が形成されて
いるので、太陽電池モジュール4の熱放散がなされ温度上昇が抑制される。しか
も、通気層5は、屋根の傾斜方向の両端部が開放されかつ軒先部J1から棟部J
2に向かう屋根の傾斜方向に沿って延びているので、この通気層5内には軒先部
J1から棟部J2に向かって上昇気流が発生し、その気流は、棟金物30内を経
て換気孔45より外部に抜け出ていく。つまり、通気層5内の空気の流れは、上
昇気流により活発であり、このため、太陽電池モジュール4はこの上昇気流によ
りその下面が直接冷却され、この太陽電池モジュール4の温度上昇の抑制作用が
より促進される。この結果、太陽電池モジュール4のエネルギー変換効率が常に
高く維持され、安定した電力供給が図れる。 【0024】 また、各太陽電池モジュール4の電線31は、通気層5に配線され、各太陽電
池モジュール4により保護されて外部に露出していないので、直接風雨や太陽光
の影響を受けにくい。 【0025】 さらに、通気層5が軒先部J1から棟部J2にわたって連通していることによ
り、太陽電池の電線31を、屋根パネル1を組み立てる際に結線して棟部J2側
に引き出しておけば、施工時に通気層5から棟部J2側に引き出して屋内に配線
することができ、これによって、屋根の上で太陽電池の配線作業を行う必要がな
く、施工に手間がかからない。 【0026】 なお、上記実施例では、南側の屋根のみを太陽電池付き屋根パネル1で構成し
たが、もちろん南北両側を太陽電池付き屋根パネル1で構成してもよい。 【0027】 【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発明の太陽電池付き屋根によれば、複数の
太陽電池付き屋根パネルが少なくとも屋根の一傾斜面に沿って並べられて梁に固 着されてなる住宅等の太陽電池付き屋根において、前記屋根パネルを、太陽電池
が内蔵されかつ上面が屋根面とされた透明板がその面方向にシールジョイントに
より複数組み合わされてパネル状とされた太陽電池ユニットが屋根パネル本体上
のスペーサに貼設され、この屋根パネル本体の上面と太陽電池ユニットの下面と
の間に、屋根の傾斜方向に沿って延びかつ該傾斜方向の両端部が開放されて前記
太陽電池ユニットの下面を冷却する通気層を形成したものとし、この屋根パネル
を、前記通気層が軒先部から棟部に向かいその傾斜面に沿って延びる状態で、前
記梁に固着したことを特徴するもので、屋根パネルの通気層を通る空気流が、軒
先部から棟部に向かう上昇気流となり、このため、太陽電池ユニットはこの上昇
気流によりその下面が直接冷却され、この太陽電池ユニットの熱放散が促進され
て温度上昇が抑制され、その結果、太陽電池ユニットのエネルギー変換効率が常
に高く維持され、安定した電力供給が図れるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例の太陽電池付き屋根パネルが適用された住宅の屋根の斜視図
である。 【図2】 屋根の側断面図である。 【図3】 図2のPーP線断面図である。 【図4】 一実施例の太陽電池付き屋根パネルの斜視図である。 【図5】 太陽電池モジュールの接続部材の断面図である。 【図6】 軒先部の拡大側面図である。 【図7】 棟部の断面図である。 【符号の説明】 1 太陽電池付き屋根パネル 2(2A) 屋根 3(3A、3B) 屋根パネル本体 4 太陽電池ユニット 5 通気層 11 シールジョイント 18 スペーサ 21 棟梁 23、24 屋根梁 31 電線 J 住宅 J1 軒先部 J2 棟部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の太陽電池付き屋根パネルが少なくとも屋根の一傾斜面に沿
    って並べられて梁に固着されてなる住宅等の太陽電池付き屋根において、 前記屋根パネルは、太陽電池が内蔵されかつ上面が屋根面とされた透明板がそ
    の面方向にシールジョイントにより複数組み合わされてパネル状とされた太陽電
    池ユニットが、屋根パネル本体上のスペーサに貼設され、この屋根パネル本体の
    上面と太陽電池ユニットの下面との間に、屋根の傾斜方向に沿って延びかつ該傾
    斜方向の両端部が開放されて前記太陽電池ユニットの下面を冷却する通気層が形
    成され、 この屋根パネルが、前記通気層が軒先部から棟部に向かいその傾斜面に沿って
    延びる状態で、前記梁に固着されてなることを特徴とする太陽電池付き屋根。

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