JP2562897Y2 - 塗工装置及び塗布液の消泡装置 - Google Patents

塗工装置及び塗布液の消泡装置

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JP2562897Y2
JP2562897Y2 JP8225391U JP8225391U JP2562897Y2 JP 2562897 Y2 JP2562897 Y2 JP 2562897Y2 JP 8225391 U JP8225391 U JP 8225391U JP 8225391 U JP8225391 U JP 8225391U JP 2562897 Y2 JP2562897 Y2 JP 2562897Y2
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coating
liquid
coating liquid
pipe
circulation tank
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JP8225391U
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基福 高木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は塗布液の消泡装置および
該消泡装置を具備した塗工装置に係り、詳しくはサーマ
ルリボンのインク塗布機の循環工程で生じるインク液の
泡を消泡する装置および該消泡装置を備えつけた塗工装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワープロ、パソコン等の熱転写式のプリ
ンターに使用される、いわゆるサーマルリボンは、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等の基材に、塗工部
(コーティングステーション)でインク液を塗布して製
造されている。
【0003】このインク液は循環使用されるものである
が、送液、循環時に空気の混入による泡が発生し、この
泡を含んだインク液がPET等の基材に付着し、得られ
たサーマルリボンに泡スジ、白ヌケ等の欠陥を生じる原
因となっていた。
【0004】この対策として、従来はコーティングステ
ーションのカラーパンからの循環タンクへの戻り配管
(トイ)の液流出口をガーゼ等の網目の布等で蔽い、泡
を循環タンク内に入れない方法が採られていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の泡混入防止方法では、1)品種切り替え時の
段取り時間が長くかかり生産効率が低下する。2)この
方法では完全に泡の発生が防止できなく、塗工製品に泡
スジ、白ヌケ等の欠陥が生じることがあった。
【0006】本考案は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、インク液等の塗布液の循環工程で発生する泡
を十分に消泡し、それによりサーマルリボン等の塗工製
品に泡スジ、白ヌケ等の欠陥を生じなくする消泡装置お
よび該消泡装置を備え付けた塗工装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の塗工装置は、塗
布液の循環タンクから循環ポンプにより配管を経てコー
ティングステーションのカラーパンに送液された塗布液
のカラーラロールにより基材へ塗布された後の残液が戻
り配管を経て循環タンクへ戻る塗工装置において、前記
循環タンクの開口上面にフイルターと、戻り液の表面張
力を低下させる有機溶媒および圧搾空気を混合噴霧する
2流体ノズルを設けてなる塗布液の消泡装置を具備する
ことを特徴とするものである。
【0008】また、本考案の消泡装置は、表面張力を低
下させる有機溶媒を供給タンクよりの有機溶媒の流量の
調節弁を備えた配管と、圧搾空気源からの空気流用の減
圧弁を備えた配管とに連結されて噴霧量の調節可能な2
流体ノズルと、該ノズルの下方に、かつ塗布液の循環タ
ンクの開口上面に設けられたフィルターとからなること
を特徴とする。
【0009】なお、フィルターとして150メッシュの
網状物体を使用することにより、泡と空気の接触面積を
大きくして、有機溶媒噴霧で生じる表面張力の低下によ
る消泡効果を向上させると共に、消泡された戻り液の循
環タンクへの落下速度を適度にバランスさせる効果が得
られる。
【0010】本考案において使用される戻り液を拡散す
る手段としては、網状体、不織布、フィルタークロス、
合成繊維またはガラス繊維の束、焼結ガラスフィルター
等が挙げられるが、泡の拡散効率および消泡液の循環タ
ンクへの落下速度の点から150メッシュ程度の網状物
であることが好ましい。
【0011】また、本考案に用いられる表面張力を低下
させる有機溶媒としては、戻り液の溶媒と相溶性を有す
るそれ自体小さい表面張力を有する有機溶媒であれば特
に限定されることなく使用できるが、適度の蒸発速度お
よび毒性およびコストの低い点からメタノール、エタノ
ール等の低級アルコールおよびアセトンのようなケトン
類が好ましい。
【0012】
【作用】フィルター上に供給される泡を含む戻り液は、
空気との接触面積が大きくなり破壊し易くなっており、
それに表面張力の小さい有機溶媒が噴霧されることによ
り薄い液泡膜の表面張力が低下することの相乗効果によ
り、極めて容易かつ完全に破泡され、循環タンク内の塗
布液には泡が存在しなくなる。
【0013】
【実施例】次に、本考案を実施例によりさらに詳細に説
明する。図1は、本考案の消泡装置を具備する塗工装置
の構成を説明する工程略図であり、図2は、本考案の消
泡装置の循環タンクの要部を説明する斜視図である。
【0014】図1により、サーマルリボンに着色インク
液を塗布する場合の、インク液の循環フローについて説
明する。インク液調合工程からの液供給配管1により塗
布液(インク液)が循環タンク2へ供給貯留される。貯
留されたインク液は循環ポンプ(液供給ポンプ)3によ
り配管4を経て基材(PETフィルム)11にインク液
を塗工するコーティングステーションのカラーパン5に
送液され、1対のカラーロール12によりPET11に
塗布され、カラーロール12により絞液された残液はカ
ラーパン5からの戻り配管(トイ)6により循環タンク
2へ戻される。
【0015】上記の送液、循環工程中にインク液には空
気の泡が入り、戻り配管(トイ)6の液出口部にはかな
りのあわが残存する。このトイ6の出口下面の循環タン
ク2の上面開口部上に、トイ6の出口から落下する泡入
り戻り液を完全に受け止めてその上にフィルター9を設
置し、泡を含んだインク液をこのフィルター9全面に落
とす(なるべく泡が破泡しやすくするために液と空気と
の接触面積を大きくする:図2参照)。
【0016】一方、表面張力を低下させる有機溶媒、例
えばメタノールの供給タンク8から調節弁により滴下流
量を調節して配管を経て2流体ノズル7にメタノール液
を供給し、圧搾空気源からの圧空を減圧弁10で調節し
ながら前記2流体ノズル7に反対側から供給し、前記2
流体ノズル7から前記メタノールを前記フィルター9上
泡の上へ噴霧する。
【0017】この操作によりフィルター9上の泡は表面
張力の低下と空気との接触面積の拡大との相乗効果によ
り急速に破泡・消泡され、泡を含まないインク液のみが
網目を通過して、循環タンク2へ戻る。従って、泡を含
まないインク液だけが再び循環ポンプ3により配管4を
通ってコーティングステーションのカラーパン5へ供給
される。
【0018】上記の実施例ではサーマルリボンのインク
塗布設備について説明したが、本考案の塗布液の消泡装
置はこれに限らず、塗布液中の泡混入が問題となるあら
ゆる塗布液循環型の塗工設備に同様に適用することがで
きる。
【0019】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば消泡装置の構造が簡単で、かつ取り付けおよび取り
はずしが容易に行えるので、品種切り替え時の段取り作
業の時間が短縮できて、塗工製品の生産効率が向上す
る。また、メタノール液などの有機溶媒の噴霧により、
フィルター上に残っている泡は完全に消泡され、その結
果カラーパン等の塗布液容器中には泡が存在しないか
ら、PET等の被塗布基材にはインク等の塗布液のみが
付着するので、泡スジ、白ヌケ等の欠陥が塗布製品に生
じない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の消泡装置を備え付けた塗工装置の構成
を説明する工程フロー図
【図2】本考案の消泡装置の要部の斜視図
【符号の説明】
2 循環タンク 3 循環ポンプ 4 配管 5 カラーパン 6 戻り配管 9 フイルター 8 有機溶媒供給タンク 10 圧搾空気減圧弁 11 基材 12 カラーロール

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液の循環タンクから循環ポンプによ
    り配管を経てコーティングステーションのカラーパンに
    送液された塗布液のカラーロールにより基材へ塗布され
    た後の残液が戻り配管を経て循環タンクヘ戻る塗工装置
    において、前記循環タンクの開口上面にフィルターと、
    戻り液の表面張力を低下させる有機溶媒および圧搾空気
    を混合噴霧する2流体ノズルを設けてなる塗布液の消泡
    装置を具備することを特徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】 表面張力を低下させる有機溶媒を供給タ
    ンクよりの有機溶媒の流量の調節弁を備えた配管と、圧
    搾空気源からの空気流用の減圧弁を備えた配管とに連結
    されて噴霧量の調節可能な2流体ノズルと、該ノズルの
    下方に、かつ塗布液の循環タンクの開口上面に設けられ
    たフィルターとからなることを特徴とする塗布液の消泡
    装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルターが150メッシュ相当の
    網状物である請求項2記載の塗布液の消泡装置。
JP8225391U 1991-09-14 1991-09-14 塗工装置及び塗布液の消泡装置 Expired - Lifetime JP2562897Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0526171U JPH0526171U (ja) 1993-04-06
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7823618B2 (en) 2007-03-28 2010-11-02 Fujitsu Limited Ultrasonic bonding apparatus
US7938160B2 (en) 2007-03-28 2011-05-10 Fujitsu Limited Ultrasonic bonding apparatus
US9168733B2 (en) 2011-10-31 2015-10-27 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery, Ltd. Device for managing printing solution in printing machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7823618B2 (en) 2007-03-28 2010-11-02 Fujitsu Limited Ultrasonic bonding apparatus
US7938160B2 (en) 2007-03-28 2011-05-10 Fujitsu Limited Ultrasonic bonding apparatus
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