JP2562229Y2 - 低騒音型搬送コンベア - Google Patents

低騒音型搬送コンベア

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JP2562229Y2
JP2562229Y2 JP1993013508U JP1350893U JP2562229Y2 JP 2562229 Y2 JP2562229 Y2 JP 2562229Y2 JP 1993013508 U JP1993013508 U JP 1993013508U JP 1350893 U JP1350893 U JP 1350893U JP 2562229 Y2 JP2562229 Y2 JP 2562229Y2
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conveyor
noise
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伸 吉 久保寺
林 憲 明 小
原 康 治 沢
藤 隆 資 近
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Kirin Brewery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビール壜等の壜類を搬
送する壜搬送コンベアの騒音源からの騒音の軽減を図っ
た低騒音型搬送コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビール製造工場でビール壜等の壜
類を搬送する際には、図6に示すように、例えばビール
製造工場のパッケージ棟内の床面Fに壜搬送コンベア1
を配設してビール壜類の搬送を行っている。この壜搬送
コンベア1は、床面Fに配置された複数本の脚部2に水
平に壜Bの搬送方向に平行かつ床面に沿直に並列された
SUS製の2枚の側板3と、その下部に側板3との間に
所定の間隔をもって平行かつ水平に配設されたSUS製
の1枚の平板状の水受けカバー4と、これらの部材から
なる筺体内に水平搬送方向に所定速度(例えば10〜8
0m/分)で移動自在に配設されたスラットコンベア5
とからなる。
【0003】このスラットコンベア5は、通常、単列あ
るいは複列に配設され(図8参照)、かつその上面に壜
Bを直立させて搬送する多数のスラット7が無端状に連
続して配置されたトップチェン6として構成されてい
る。そして、SUS製のトップチェン6は、脚部2間の
支持板8上に載置されたサイクロ減速機9にチェン10
を介して連結した鋼製(S35C)のトップチェンスプ
ロケットホイール11により所定速度で壜の搬送方向
(矢印の方向)に駆動されるようになっている。そし
て、トップチェン6は、図7に示すように、フリーに支
持された複数のたるみ防止のリターンローラ12に案内
されて波状の動きをしつつ元の位置に戻るようになって
いる。また、スラット7を複数の列に配列したときに
は、それぞれの列のスラット7間に、図8に示すよう
に、ガイド板13を配設して両者の接触を防止してい
る。そして、壜Bについた泡あるいは洗浄の際に生じた
水分は水平な水受けカバー4に受け止められてその両側
面の開口から溢流して工場の床面F上に落下して、適
宜、工場外へ排出されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成をもつ従来の壜搬送コンベアでは、この搬送コ
ンベアの騒音レベルがかなり高く、そのため今後益々高
くなるビール製造工場内の作業環境基準に対応できなく
なる問題点があった。また、従来の低騒音化対策は壜搬
送コンベアカバー等その上面への対策が主であって下面
へは余り考慮が払われていなかった。
【0005】すなわち、ビール壜を乗せずに搬送コンベ
アを単体で通常のコンベア運転速度(10〜80m/
分)で運転させ、騒音レベルを所定の地点で測定した。
この測定結果によると、主たる騒音源は、(i) SUS製
のトップチェンがリターンローラを通過して戻る時に上
下にバタツク(波状の動き)ことにより、スラット同志
が接触して発生するバタツキ音、(ii)トップチェンとト
ップチェンスプロケットホイールが互いに接触して発生
する金属音、であって、これらの騒音が、図9に示すよ
うに、水受けカバー4の両側面の開口から出て騒音源と
なっていることが分った。なお、搬送コンベアの上方へ
はスラットコンベア自体が防音壁となって格別騒音が逃
げ出さないことが分っている。
【0006】そこで、本考案では、このような従来の壜
搬送コンベアがもつ問題点を解決するためにその下面へ
の低騒音化対策として、トップチェンのリターンローラ
を廃止し、その代りに導板方式にするとともに、水受け
カバーの形状を樋状に変更して騒音の低減を図った低騒
音型搬送コンベアを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、搬送方向に平
行に並設された2枚の側板と、該側板の間に配設された
無端状のスラットコンベアと、該スラットコンベアを駆
動する無端状のトップチェンとからなる低騒音型搬送コ
ンアにおいて、トップチェンの戻り部に配設したこれを
案内する複数のキャリアレールと、側板の下端との間に
所定の間隙をもって配設された断面が樋状の水受けカバ
ーと、からなる低騒音型搬送コンベアに関する。
【0008】
【作用】本考案の低騒音型搬送コンベアでは、トップチ
ェンの戻り時には、トップチェンはキャリアレールと滑
かに接触して送られるので騒音の発生がなく、また、搬
送コンベアから発生した騒音はその下部に配設した樋状
の水受けカバーにより回析されて減音され、全体として
搬送コンベアの低騒音化が達成される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の低騒音型搬送コンベアの一実
施例を図面を参照して説明する。図1は本実施例の低騒
音型搬送コンベアを壜搬送コンベアとしたものの主要部
の縦断面図を示す。この壜搬送コンベア1は、ビール製
造工場の例えばビール壜のパッケージ棟内の床面に配置
された複数の脚部2に水平に例えばビール壜(ビール缶
であってもよい。)Bの搬送方向(図2の矢印方向)に
平行かつ床面に沿直に並設されたSUS製の2枚の側板
3と、その下部に側板3との間に所定の間隔をもって平
行に配設された塩化ビニール製の断面が樋状の水受けカ
バー4aからなり、両側板3と水受けカバー4aに囲ま
れた空間内に無端状のスラットコンベア5を構成する無
端帯状のトップチェン6が搬送方向に移動可能に収容さ
れている。その他の構成は、従来の壜搬送コンベアと同
様であるので、それらの説明はここでは省略する。
【0010】とくに、本考案の壜搬送コンベア1では、
トップチェン6を低摩耗ポリアセタールに代えるととも
にトップチェン6のリターンを案内するリターンローラ
方式に代えて導板方式を採用した。さらにトップチェン
6を駆動牽引するトップチェンスプロケット11の材質
を鋼(S35C)から80%のポリ塩化アミドと20%
のガラス繊維からなる材料に代えて騒音発生の低減を極
力図った。すなわち、図2に示すように、工場の床面に
立設された、複数本の脚部2に床面に対して沿直方向に
側板3を取付けスラットコンベア5自体を囲い込むとと
もに両側板3の下端部にまたがって複数本の支持部材2
3を固着させ、図3に示すように、それらの上面に長尺
のスペーサー26a,26b(ABS樹脂製)を取り付
ける。そして、これらのスペーサー26a,26bの上
面にはトップチェン6のスラット7の両端を案内して導
板の役目をするキャリアレール25(25a,25b)
が固着あるいは着脱自在に取付けられている。このキャ
リアレール25には、図2に示すように、トップチェン
スプロケットホイール11により牽引されたトップチェ
ン6が戻される際にトップチェン6との滑り摩擦によっ
て波状の動きをなくして滑かに案内する半径Rをもち、
かつ下方に弯曲した弧状部25aがそれぞれの端部に形
成されている。これらのキャリアレール25は、ABS
樹脂、超高分子ポリエチレン、テフロン(商標名)等自
己潤滑製をもつプラスチック材料から構成されていて、
トップチェン6の戻り時にトップチェン6と摺接して案
内するとともに騒音の発生を防止している。なお、スラ
ットが複列に配設される場合には、スラット間に従来例
と同様にガイド板を設けてもよい。
【0011】また、図1の下部にその縦断面を示すよう
に、塩化ビニール製の断面樋状の水受けカバー4aが取
付けられている。この水受けカバー4aは、上方に末広
がりに開口した水受けカバー側部20とそれらの下端に
固着された水受けカバー底部21とからなり、側板3の
付近から傾斜して取付けられた案内板22により壜搬送
スラットコンベア5から泡等の水滴等を案内に受け止め
るとともに防音の役目もしている。とくに、この水受け
カバー4aは、従来のSUS製に代えて塩化ビニール等
の合成樹脂により構成されているので、水受けカバー4
a自身の板振動により従来発生していた騒音を極めて効
率的に減音させることができる。
【0012】とくに、本考案の実施例の水受けカバー4
aによると、図4と図5に模式的に示すように、この形
状によりたとえ騒音が発生しても壜搬送コンベア1の上
方へ逃げる騒音はトップチェン6のスラットによって遮
断され、また下方へ逃げる騒音は側板3と水受けカバー
4aとの隙間G(泡等の除去のため必要)から回析して
逃げるので減音効果が極めて促進されて搬送コンベアの
低騒音が達成される。
【0013】さらに、本考案の低騒音型搬送コンベアで
は、スプロケットホイール11の駆動に従来のサイクロ
減速機に代えてハイポニック(直結型)モータ9aを用
い、これにより搬送コンベアの低速運転時(10〜20
m/分)の低騒音化を図った。
【0014】また、搬送コンベアの脚部2と床面との間
に敷くベースプレートに防振ゴムを用いコンベア全体の
防振化を図った。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、搬送コ
ンベアの騒音の発生経路を音の回析現象による減音を狙
った形状の水受けカバーにより変更できるとともに、ト
ップチェンのリターン部をリターンローラに代えて導板
方式としたので、トップチェンの波状の動きによる騒音
の発生を解消できるようになる。さらに、搬送コンベア
の構成部材の材質の合成樹脂化を図ったので金属同志に
よる接触音の解消ができる。また、本考案では、駆動モ
ータをハイポニックモータとするとともに搬送コンベア
のベースプレートの防振化を図ったので、全体としての
相乗効果により搬送コンベアの通常運転速度(10〜8
0m/分)において、従来の搬送コンベアの騒音レベル
(60〜85dB〔A〕)と比較して、本考案の低騒音
型搬送コンベアでは54〜74dB〔A〕の騒音レベル
に大巾に騒音を低減できる効果を奏するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の低騒音型搬送コンベアの主要部の縦断
面図。
【図2】図1に示した搬送コンベアのトップチェンのリ
ターン部を示す概略側面図。
【図3】図1のI部の拡大縦断面図。
【図4】本考案の搬送コンベアの騒音の発生経路を示す
概略斜視図。
【図5】図4に示した騒音の発生経路の概略断面図。
【図6】従来の搬送コンベアの概略側面図。
【図7】図6のII部に示した搬送コンベアのトップチェ
ンのリターン部を示す概略側面図。
【図8】図7のIII 部に示した搬送コンベアのスラット
部分を示す平面図。
【図9】従来の搬送コンベアの騒音の発生経路を示す概
略斜視図。
【符号の説明】
1 壜搬送コンベア 2 脚部 3 側板 4a 水受けカバー 5 スラットコンベア 6 トップチェン 7 スラット 11 トップチェンスプロケットホイール 20 水受けカバー側部 21 水受けカバー底部 22 案内板 23 支持部材 25 キャリアレール
フロントページの続き (72)考案者 近 藤 隆 資 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1−1 −25 キリンエンジニアリング株式会社 内 (56)参考文献 実開 平3−31115(JP,U) 実公 昭57−32974(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送方向に平行に並設された2枚の側板
    と、該側板の間に配設された無端状のスラットコンベア
    と、該スラットコンベアを駆動する無端状のトップチェ
    ンとからなる低騒音型搬送コンベアにおいて、 前記トップチェンの戻り部に配設しこれを案内する複数
    のキャリアレールと、 前記側板の下端との間に所定の間隙をもって配設された
    断面が樋状の水受けカバーと、 からなる低騒音型搬送コンベア。
  2. 【請求項2】前記キャリアレールが自己潤滑性をもつプ
    ラスチック材料からなり、かつその前後端に弧状部がそ
    れぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    低騒音型搬送コンベア。
  3. 【請求項3】前記水受けカバーがポリ塩化アミドとガラ
    ス繊維とからなることを特徴となる請求項1記載の低騒
    音型搬送コンベア。
  4. 【請求項4】前記トップチェンが低摩耗ポリアセタール
    からなり、かつ前記トップチェンを駆動するトップチェ
    ンスプロケットホイールがポリ塩化アミドとガラス繊維
    とからなることを特徴とする請求項1記載の低騒音型搬
    送コンベア。
JP1993013508U 1993-03-23 1993-03-23 低騒音型搬送コンベア Expired - Lifetime JP2562229Y2 (ja)

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JPH0672952U JPH0672952U (ja) 1994-10-11
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