JP2561294Y2 - 絶縁電線用簡易密着力試験機 - Google Patents
絶縁電線用簡易密着力試験機Info
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- JP2561294Y2 JP2561294Y2 JP5398792U JP5398792U JP2561294Y2 JP 2561294 Y2 JP2561294 Y2 JP 2561294Y2 JP 5398792 U JP5398792 U JP 5398792U JP 5398792 U JP5398792 U JP 5398792U JP 2561294 Y2 JP2561294 Y2 JP 2561294Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、絶縁電線の絶縁被覆と
導体の密着力を測定する絶縁電線用簡易密着力試験機に
関するものである。
導体の密着力を測定する絶縁電線用簡易密着力試験機に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、絶縁電線の絶縁被覆と導体の密着
力の測定に必要な装置としては、（Ａ）引張り強度試験
機、（Ｂ）試験用治具が必要であり、試験を実施する時
には試験用サンプルを作成し、試験機が設置されている
場所まで該試験用サンプルを持ち込み、試験を行ってい
る。
力の測定に必要な装置としては、（Ａ）引張り強度試験
機、（Ｂ）試験用治具が必要であり、試験を実施する時
には試験用サンプルを作成し、試験機が設置されている
場所まで該試験用サンプルを持ち込み、試験を行ってい
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では、試験用サンプルの作成に時間がかかる問
題点がある。また、このような装置では、絶縁電線の製
造工程中に、導体に対する絶縁被覆の密着力がある規定
値以下又は以上であれば、工程を進めたい場合でも、即
判定ができず、試験完了まではその工程を止めなければ
ならない問題点があった。
うな装置では、試験用サンプルの作成に時間がかかる問
題点がある。また、このような装置では、絶縁電線の製
造工程中に、導体に対する絶縁被覆の密着力がある規定
値以下又は以上であれば、工程を進めたい場合でも、即
判定ができず、試験完了まではその工程を止めなければ
ならない問題点があった。
【０００４】本考案の目的は、絶縁電線の密着力試験を
簡単に短時間に作業現場で行うことができる絶縁電線用
簡易密着力試験機を提供することにある。
簡単に短時間に作業現場で行うことができる絶縁電線用
簡易密着力試験機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
考案の構成を説明すると、本考案に係る絶縁電線用簡易
密着力試験機は、開閉式の第１，第２のサンプル把持ブ
ロックを備え、前記第１，第２のサンプル把持ブロック
には閉状態に固定する固定具が設けられ、前記第１，第
２のサンプル把持ブロックの対向面には絶縁電線サンプ
ルのサンプルガイド溝が設けられ、前記第１，第２のサ
ンプル把持ブロックの対向面には前記サンプルガイド溝
に挿入されている前記絶縁電線サンプルの絶縁被覆を切
断する絶縁被覆切断刃が設けられ、前記第１のサンプル
把持ブロックの側面には測定用ブロックが配置され、前
記第１のサンプル把持ブロックには前記測定用ブロック
を摺動自在にガイドする測定用ブロックガイド軸と置針
を前記測定用ブロックに沿ってガイドする置針ガイド軸
とが前記測定用ブロック側に向けて突設され、前記置針
に向い合う部分の前記測定用ブロックには目盛が設けら
れ、前記測定用ブロックには前記測定用ブロックの牽引
時に前記置針も一緒に前記置針ガイド軸に沿って移動す
る置針移動突起が設けられ、前記測定用ブロック内には
該測定用ブロックと前記絶縁電線サンプルの基端側を互
いに離れる方向に牽引する時に蓄勢されて前記絶縁電線
サンプルからの導体の引抜き時に前記第１，第２のサン
プル把持ブロックを前記測定用ブロック側に引戻すサン
プル把持ブロック引戻しバネが組込まれていることを特
徴とする。
考案の構成を説明すると、本考案に係る絶縁電線用簡易
密着力試験機は、開閉式の第１，第２のサンプル把持ブ
ロックを備え、前記第１，第２のサンプル把持ブロック
には閉状態に固定する固定具が設けられ、前記第１，第
２のサンプル把持ブロックの対向面には絶縁電線サンプ
ルのサンプルガイド溝が設けられ、前記第１，第２のサ
ンプル把持ブロックの対向面には前記サンプルガイド溝
に挿入されている前記絶縁電線サンプルの絶縁被覆を切
断する絶縁被覆切断刃が設けられ、前記第１のサンプル
把持ブロックの側面には測定用ブロックが配置され、前
記第１のサンプル把持ブロックには前記測定用ブロック
を摺動自在にガイドする測定用ブロックガイド軸と置針
を前記測定用ブロックに沿ってガイドする置針ガイド軸
とが前記測定用ブロック側に向けて突設され、前記置針
に向い合う部分の前記測定用ブロックには目盛が設けら
れ、前記測定用ブロックには前記測定用ブロックの牽引
時に前記置針も一緒に前記置針ガイド軸に沿って移動す
る置針移動突起が設けられ、前記測定用ブロック内には
該測定用ブロックと前記絶縁電線サンプルの基端側を互
いに離れる方向に牽引する時に蓄勢されて前記絶縁電線
サンプルからの導体の引抜き時に前記第１，第２のサン
プル把持ブロックを前記測定用ブロック側に引戻すサン
プル把持ブロック引戻しバネが組込まれていることを特
徴とする。
【０００６】
【作用】このような絶縁電線用簡易密着力試験機におい
ては、第１，第２のサンプル把持ブロックのサンプルガ
イド溝に絶縁電線サンプルをセットし、固定具で第１，
第２のサンプル把持ブロックが開かないように固定し、
内蔵する絶縁被覆切断刃で絶縁電線サンプルの絶縁被覆
を周方向に切断する。
ては、第１，第２のサンプル把持ブロックのサンプルガ
イド溝に絶縁電線サンプルをセットし、固定具で第１，
第２のサンプル把持ブロックが開かないように固定し、
内蔵する絶縁被覆切断刃で絶縁電線サンプルの絶縁被覆
を周方向に切断する。
【０００７】かかる状態で、第１，第２のサンプル把持
ブロックの基端側から突出されている絶縁電線サンプル
の基端側を固定し、測定用ブロックを第１，第２のサン
プル把持ブロックから離間する方向に牽引する。
ブロックの基端側から突出されている絶縁電線サンプル
の基端側を固定し、測定用ブロックを第１，第２のサン
プル把持ブロックから離間する方向に牽引する。
【０００８】この操作により、第１，第２のサンプル把
持ブロックの基端側から突出されている絶縁電線サンプ
ルの基端側と該第１，第２のサンプル把持ブロック内の
絶縁電線サンプルの絶縁被覆との間に両者を引き離す方
向に牽引力が作用する。
持ブロックの基端側から突出されている絶縁電線サンプ
ルの基端側と該第１，第２のサンプル把持ブロック内の
絶縁電線サンプルの絶縁被覆との間に両者を引き離す方
向に牽引力が作用する。
【０００９】また、この操作により、測定用ブロック内
のサンプル把持ブロック引戻しバネが蓄勢される。
のサンプル把持ブロック引戻しバネが蓄勢される。
【００１０】測定用ブロックの牽引につれて、該測定用
ブロックの置針移動突起の存在により置針も該測定用ブ
ロックと一緒に置針ガイド軸に沿って移動される。
ブロックの置針移動突起の存在により置針も該測定用ブ
ロックと一緒に置針ガイド軸に沿って移動される。
【００１１】牽引力が或る一定値に達して、第１，第２
のサンプル把持ブロック内の絶縁電線サンプルの絶縁被
覆から内部の導体が剥離されて該第１，第２のサンプル
把持ブロックの基端側から引き抜かれると、該第１，第
２のサンプル把持ブロックがサンプル把持ブロック引戻
しバネの蓄勢力で測定用ブロック側に引戻される。
のサンプル把持ブロック内の絶縁電線サンプルの絶縁被
覆から内部の導体が剥離されて該第１，第２のサンプル
把持ブロックの基端側から引き抜かれると、該第１，第
２のサンプル把持ブロックがサンプル把持ブロック引戻
しバネの蓄勢力で測定用ブロック側に引戻される。
【００１２】このとき置針ガイド軸も、第１，第２のサ
ンプル把持ブロックと一緒に測定用ブロック側に引戻さ
れるので、該置針ガイド軸に支持されている置針も置針
ガイド軸と一緒に移動する。
ンプル把持ブロックと一緒に測定用ブロック側に引戻さ
れるので、該置針ガイド軸に支持されている置針も置針
ガイド軸と一緒に移動する。
【００１３】全ての動きが停止した状態で、置針に対応
した目盛の位置が絶縁電線の絶縁被覆と導体の密着強度
を示している。
した目盛の位置が絶縁電線の絶縁被覆と導体の密着強度
を示している。
【００１４】
【実施例】図１〜図４は、本考案に係る絶縁電線用簡易
密着力試験機の一実施例を示したものである。
密着力試験機の一実施例を示したものである。
【００１５】図示のように、本実施例の絶縁電線用簡易
密着力試験機においては、開閉式の第１，第２のサンプ
ル把持ブロック１，２を有する。これら第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２には、閉状態に固定する固定
具３が設けられている。該固定具３は、第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２の片側を開閉自在に連結する
蝶番４と、これら第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２の対向面に埋め込まれた永久磁石５，６とで構成
されている。なお、第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２が磁性体で形成されている場合には、これらサン
プル把持ブロック１，２の片方にだけ永久磁石を埋め込
んでおけばよい。
密着力試験機においては、開閉式の第１，第２のサンプ
ル把持ブロック１，２を有する。これら第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２には、閉状態に固定する固定
具３が設けられている。該固定具３は、第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２の片側を開閉自在に連結する
蝶番４と、これら第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２の対向面に埋め込まれた永久磁石５，６とで構成
されている。なお、第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２が磁性体で形成されている場合には、これらサン
プル把持ブロック１，２の片方にだけ永久磁石を埋め込
んでおけばよい。
【００１６】第１，第２のサンプル把持ブロック１，２
の対向面には、絶縁電線サンプル７のサンプルガイド溝
８，９が設けられている。これらサンプルガイド溝８，
９は、絶縁電線サンプル７が押え付けられない程度のク
リアランスを有するようにして設けられている。
の対向面には、絶縁電線サンプル７のサンプルガイド溝
８，９が設けられている。これらサンプルガイド溝８，
９は、絶縁電線サンプル７が押え付けられない程度のク
リアランスを有するようにして設けられている。
【００１７】第１，第２のサンプル把持ブロック１，２
の対向面には、サンプルガイド溝８，９の基端側で該サ
ンプルガイド溝８，９に挿入されている絶縁電線サンプ
ル７の絶縁被覆７ａを切断する絶縁被覆切断刃１０，１
１が設けられている。これら絶縁被覆切断刃１０，１１
は、第１，第２のサンプル把持ブロック１，２の刃セッ
ト溝１２，１３にセットされ、切断刃固定ネジ１４，１
５で固定されている。これら絶縁被覆切断刃１０，１１
は、絶縁電線サンプル７のサイズに合わせて刃先の凹部
の形状が異なるものを予め用意しておいて、絶縁電線サ
ンプル７のサイズに合わせて交換するようになってい
る。
の対向面には、サンプルガイド溝８，９の基端側で該サ
ンプルガイド溝８，９に挿入されている絶縁電線サンプ
ル７の絶縁被覆７ａを切断する絶縁被覆切断刃１０，１
１が設けられている。これら絶縁被覆切断刃１０，１１
は、第１，第２のサンプル把持ブロック１，２の刃セッ
ト溝１２，１３にセットされ、切断刃固定ネジ１４，１
５で固定されている。これら絶縁被覆切断刃１０，１１
は、絶縁電線サンプル７のサイズに合わせて刃先の凹部
の形状が異なるものを予め用意しておいて、絶縁電線サ
ンプル７のサイズに合わせて交換するようになってい
る。
【００１８】サンプルガイド溝８の先端側の延長方向に
おける第１のサンプル把持ブロック１の側面には、測定
用ブロック１６が配置されている。該測定用ブロック１
６の表面には、第１のサンプル把持ブロック１のサンプ
ルガイド溝８に整列してサンプルガイド溝１７が設けら
れている。なお、このサンプルガイド溝１７は、測定用
ブロック１６の表面が、第１のサンプル把持ブロック１
の表面よりサンプルガイド溝８の深さ以上に低い場合に
は不要になる。
おける第１のサンプル把持ブロック１の側面には、測定
用ブロック１６が配置されている。該測定用ブロック１
６の表面には、第１のサンプル把持ブロック１のサンプ
ルガイド溝８に整列してサンプルガイド溝１７が設けら
れている。なお、このサンプルガイド溝１７は、測定用
ブロック１６の表面が、第１のサンプル把持ブロック１
の表面よりサンプルガイド溝８の深さ以上に低い場合に
は不要になる。
【００１９】第１のサンプル把持ブロック１には、測定
用ブロック１６を摺動自在にガイドする２条の測定用ブ
ロックガイド軸１８と置針１９を測定用ブロック１６に
沿ってガイドする１条の置針ガイド軸２０とが測定用ブ
ロック１６側に向けて突設されている。２条の測定用ブ
ロックガイド軸１８は、測定用ブロック１６内のガイド
孔２１に摺動自在に挿入されている。置針１９は置針ガ
イド軸２０が移動するとき、一緒に移動できるようなき
つさで該置針ガイド軸２０の外周に摺動可能に嵌合され
ている。
用ブロック１６を摺動自在にガイドする２条の測定用ブ
ロックガイド軸１８と置針１９を測定用ブロック１６に
沿ってガイドする１条の置針ガイド軸２０とが測定用ブ
ロック１６側に向けて突設されている。２条の測定用ブ
ロックガイド軸１８は、測定用ブロック１６内のガイド
孔２１に摺動自在に挿入されている。置針１９は置針ガ
イド軸２０が移動するとき、一緒に移動できるようなき
つさで該置針ガイド軸２０の外周に摺動可能に嵌合され
ている。
【００２０】置針１９に向い合う部分の測定用ブロック
１６には、目盛２２が設けられている。第１のサンプル
把持ブロック１に隣接した測定用ブロック１６には、該
測定用ブロック１６の牽引時に置針１９も一緒に置針ガ
イド軸２０に沿って移動する置針移動突起２３が設けら
れている。なお、２４は第１のサンプル把持ブロック１
と測定用ブロック１６との間に介在されているフェル
ト，ゴム等のクッション材である。このクッション材２
４を測定用ブロックガイド軸１８と置針ガイド軸２０と
が摺動自在に貫通されている。
１６には、目盛２２が設けられている。第１のサンプル
把持ブロック１に隣接した測定用ブロック１６には、該
測定用ブロック１６の牽引時に置針１９も一緒に置針ガ
イド軸２０に沿って移動する置針移動突起２３が設けら
れている。なお、２４は第１のサンプル把持ブロック１
と測定用ブロック１６との間に介在されているフェル
ト，ゴム等のクッション材である。このクッション材２
４を測定用ブロックガイド軸１８と置針ガイド軸２０と
が摺動自在に貫通されている。
【００２１】測定用ブロック１６内の測定用ブロックガ
イド軸１８の外周には、サンプル把持ブロック引戻しバ
ネ２７がそれぞれ嵌合配置されている。これらサンプル
把持ブロック引戻しバネ２７の両端は、対応する測定用
ブロックガイド軸１８の先端側バネ押さえ２５と測定用
ブロック１６の基端側バネ押さえ２６とで押えられるよ
うになっている。これらサンプル把持ブロック引戻しバ
ネ２７は、絶縁電線サンプル７を第１，第２のサンプル
把持ブロック１，２から離れる方向へ牽引する時に蓄勢
されて該絶縁電線サンプル７からの導体引抜き時に第
１，第２のサンプル把持ブロック１，２を測定用ブロッ
ク１６側に引戻すためのものである。
イド軸１８の外周には、サンプル把持ブロック引戻しバ
ネ２７がそれぞれ嵌合配置されている。これらサンプル
把持ブロック引戻しバネ２７の両端は、対応する測定用
ブロックガイド軸１８の先端側バネ押さえ２５と測定用
ブロック１６の基端側バネ押さえ２６とで押えられるよ
うになっている。これらサンプル把持ブロック引戻しバ
ネ２７は、絶縁電線サンプル７を第１，第２のサンプル
把持ブロック１，２から離れる方向へ牽引する時に蓄勢
されて該絶縁電線サンプル７からの導体引抜き時に第
１，第２のサンプル把持ブロック１，２を測定用ブロッ
ク１６側に引戻すためのものである。
【００２２】このような絶縁電線用簡易密着力試験機
は、作業性，耐久性，経済性等の面から第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２及び測定用ブロック１６をア
ルミニウムやプラスチック等で形成することが好まし
い。また、これら第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２及び測定用ブロック１６は、作業性を考慮して片
手で持てる大きさであることが好ましい。
は、作業性，耐久性，経済性等の面から第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２及び測定用ブロック１６をア
ルミニウムやプラスチック等で形成することが好まし
い。また、これら第１，第２のサンプル把持ブロック
１，２及び測定用ブロック１６は、作業性を考慮して片
手で持てる大きさであることが好ましい。
【００２３】次に、このような絶縁電線用簡易密着力試
験機による試験方法について説明する。第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２のサンプルガイトド溝８，９
に絶縁電線サンプル７をセットし、固定具３で第１，第
２のサンプル把持ブロック１，２が開かないように固定
する。第１，第２のサンプル把持ブロック１，２を閉じ
ると、この操作で絶縁被覆切断刃１０，１１で絶縁電線
サンプル７の絶縁被覆７ａが周方向に切断される。この
切断作業を確実にするために、第１，第２のサンプル把
持ブロック１，２の基端から導出されている絶縁電線サ
ンプル７の基端部側（図４で第１，第２のサンプル把持
ブロック１，２の右側に露出されている部分）を一方の
手で固定し、他方の手で該絶縁電線用簡易密着力試験機
を絶縁電線サンプル７の回りに回転させることが好まし
い。
験機による試験方法について説明する。第１，第２のサ
ンプル把持ブロック１，２のサンプルガイトド溝８，９
に絶縁電線サンプル７をセットし、固定具３で第１，第
２のサンプル把持ブロック１，２が開かないように固定
する。第１，第２のサンプル把持ブロック１，２を閉じ
ると、この操作で絶縁被覆切断刃１０，１１で絶縁電線
サンプル７の絶縁被覆７ａが周方向に切断される。この
切断作業を確実にするために、第１，第２のサンプル把
持ブロック１，２の基端から導出されている絶縁電線サ
ンプル７の基端部側（図４で第１，第２のサンプル把持
ブロック１，２の右側に露出されている部分）を一方の
手で固定し、他方の手で該絶縁電線用簡易密着力試験機
を絶縁電線サンプル７の回りに回転させることが好まし
い。
【００２４】かかる状態で、第１，第２のサンプル把持
ブロック１，２の基端側から突出されている絶縁電線サ
ンプル７の基端側を片手で固定し、他方の手で測定用ブ
ロック１６を第１，第２のサンプル把持ブロック１，２
から離間する方向に牽引する。
ブロック１，２の基端側から突出されている絶縁電線サ
ンプル７の基端側を片手で固定し、他方の手で測定用ブ
ロック１６を第１，第２のサンプル把持ブロック１，２
から離間する方向に牽引する。
【００２５】この操作により、第１，第２のサンプル把
持ブロック１，２の基端側から突出されている絶縁電線
サンプル７の基端側と、該第１，第２のサンプル把持ブ
ロック１，２内の絶縁電線サンプル７の絶縁被覆７ａと
の間に、両者を引き離す方向に牽引力が作用する。
持ブロック１，２の基端側から突出されている絶縁電線
サンプル７の基端側と、該第１，第２のサンプル把持ブ
ロック１，２内の絶縁電線サンプル７の絶縁被覆７ａと
の間に、両者を引き離す方向に牽引力が作用する。
【００２６】また、この操作により、測定用ブロック１
６内の各サンプル把持ブロック引戻しバネ２７が蓄勢さ
れる。
６内の各サンプル把持ブロック引戻しバネ２７が蓄勢さ
れる。
【００２７】測定用ブロック１６の牽引につれて、該測
定用ブロック１６の置針移動突起２３の存在により、置
針１９も該測定用ブロック１６と一緒に置針ガイド軸２
０に沿って移動される。
定用ブロック１６の置針移動突起２３の存在により、置
針１９も該測定用ブロック１６と一緒に置針ガイド軸２
０に沿って移動される。
【００２８】牽引力が或る一定値に達して、第１，第２
のサンプル把持ブロック１，２内の絶縁電線サンプル７
の絶縁被覆７ａから内部の導体が剥離されて該第１，第
２のサンプル把持ブロック１，２の基端側から引き抜か
れると、該第１，第２のサンプル把持ブロック１，２が
サンプル把持ブロック引戻しバネ２７の蓄勢力で測定用
ブロック１６側に引戻される。
のサンプル把持ブロック１，２内の絶縁電線サンプル７
の絶縁被覆７ａから内部の導体が剥離されて該第１，第
２のサンプル把持ブロック１，２の基端側から引き抜か
れると、該第１，第２のサンプル把持ブロック１，２が
サンプル把持ブロック引戻しバネ２７の蓄勢力で測定用
ブロック１６側に引戻される。
【００２９】このとき置針ガイド軸２０も、第１，第２
のサンプル把持ブロック１，２と一緒に測定用ブロック
１６側に引戻されるので、該置針ガイド軸２０に支持さ
れている置針１９も置針ガイド軸２０と一緒に移動す
る。
のサンプル把持ブロック１，２と一緒に測定用ブロック
１６側に引戻されるので、該置針ガイド軸２０に支持さ
れている置針１９も置針ガイド軸２０と一緒に移動す
る。
【００３０】全ての動きが停止した状態で、置針１９に
対応した目盛２２の位置が絶縁電線サンプル７の絶縁被
覆７ａと導体の密着強度を示している。
対応した目盛２２の位置が絶縁電線サンプル７の絶縁被
覆７ａと導体の密着強度を示している。
【００３１】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る絶縁電
線用簡易密着力試験機においては、第１，第２のサンプ
ル把持ブロックのサンプルガイド溝に絶縁電線サンプル
をセットし、固定具で第１，第２のサンプル把持ブロッ
クが開かないように固定し、内蔵する絶縁被覆切断刃で
絶縁電線サンプルの絶縁被覆を周方向に切断し、かかる
状態で、第１，第２のサンプル把持ブロックの基端側か
ら突出されている絶縁電線サンプルの基端側と測定用ブ
ロックを互いに離れる方向に牽引することにより測定を
行う構造になっているので、絶縁電線の密着力試験を簡
単に短時間に作業現場で行うことができる。また、この
絶縁電線用簡易密着力試験機は、小型，軽量に形成でき
るので、容易に現場に携帯して使用できる利点がある。
線用簡易密着力試験機においては、第１，第２のサンプ
ル把持ブロックのサンプルガイド溝に絶縁電線サンプル
をセットし、固定具で第１，第２のサンプル把持ブロッ
クが開かないように固定し、内蔵する絶縁被覆切断刃で
絶縁電線サンプルの絶縁被覆を周方向に切断し、かかる
状態で、第１，第２のサンプル把持ブロックの基端側か
ら突出されている絶縁電線サンプルの基端側と測定用ブ
ロックを互いに離れる方向に牽引することにより測定を
行う構造になっているので、絶縁電線の密着力試験を簡
単に短時間に作業現場で行うことができる。また、この
絶縁電線用簡易密着力試験機は、小型，軽量に形成でき
るので、容易に現場に携帯して使用できる利点がある。
【図１】本考案に係る絶縁電線用簡易密着力試験機の一
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
【図２】図１の絶縁被覆切断刃の位置における横断面図
である。
である。
【図３】図１のガイド軸の位置における水平縦断面図で
ある。
ある。
【図４】図１の試験機に絶縁電線サンプルをセットした
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
１，２ 第１，第２のサンプル把持ブロック ３ 固定具 ４ 蝶番 ５，６ 永久磁石 ７ 絶縁電線サンプル ７ａ 絶縁被覆 ８，９ サンプルガイド溝 １０，１１ 絶縁被覆切断刃 １２，１３ 刃セット溝 １４，１５ 切断刃固定ネジ １６ 測定用ブロック １７ サンプルガイド溝 １８ 測定用ブロックガイド軸 １９ 置針 ２０ 置針ガイド軸 ２１ ガイド孔 ２２ 目盛 ２３ 置針移動突起 ２４ クッション材 ２５，２６ バネ押さえ ２７ サンプル把持ブロック引戻しバネ
Claims (1)
- 【請求項１】 開閉式の第１，第２のサンプル把持ブロ
ックを備え、前記第１，第２のサンプル把持ブロックに
は閉状態に固定する固定具が設けられ、前記第１，第２
のサンプル把持ブロックの対向面には絶縁電線サンプル
のサンプルガイド溝が設けられ、前記第１，第２のサン
プル把持ブロックの対向面には前記サンプルガイド溝に
挿入されている前記絶縁電線サンプルの絶縁被覆を切断
する絶縁被覆切断刃が設けられ、前記第１のサンプル把
持ブロックの側面には測定用ブロックが配置され、前記
第１のサンプル把持ブロックには前記測定用ブロックを
摺動自在にガイドする測定用ブロックガイド軸と置針を
前記測定用ブロックに沿ってガイドする置針ガイド軸と
が前記測定用ブロック側に向けて突設され、前記置針に
向い合う部分の前記測定用ブロックには目盛が設けら
れ、前記測定用ブロックには前記測定用ブロックの牽引
時に前記置針も一緒に前記置針ガイド軸に沿って移動す
る置針移動突起が設けられ、前記測定用ブロック内には
該測定用ブロックと前記絶縁電線サンプルの基端側を互
いに離れる方向に牽引する時に蓄勢されて前記絶縁電線
サンプルからの導体の引抜き時に前記第１，第２のサン
プル把持ブロックを前記測定用ブロック側に引戻すサン
プル把持ブロック引戻しバネが組込まれていることを特
徴とする絶縁電線用簡易密着力試験機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5398792U JP2561294Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 絶縁電線用簡易密着力試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5398792U JP2561294Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 絶縁電線用簡易密着力試験機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0616839U JPH0616839U (ja) | 1994-03-04 |
| JP2561294Y2 true JP2561294Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=12957980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5398792U Expired - Lifetime JP2561294Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 絶縁電線用簡易密着力試験機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561294Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101446265B1 (ko) | 2011-10-17 | 2014-11-03 | 메디칸(주) | 면역성이 제거된 생체지방소재 및 이의 제조방법 |
| KR101273899B1 (ko) * | 2011-10-17 | 2013-06-17 | 메디칸(주) | 수술사 절개기구 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP5398792U patent/JP2561294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0616839U (ja) | 1994-03-04 |
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