JP2561057B2 - 五十肩治療具 - Google Patents

五十肩治療具

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JP2561057B2
JP2561057B2 JP6298567A JP29856794A JP2561057B2 JP 2561057 B2 JP2561057 B2 JP 2561057B2 JP 6298567 A JP6298567 A JP 6298567A JP 29856794 A JP29856794 A JP 29856794A JP 2561057 B2 JP2561057 B2 JP 2561057B2
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fifty
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實 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は五十肩と称される症状に
有効な治療具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上腕の挙上及び回旋を行おうとすると、
上腕部三角筋や上腕三等筋等に甚だしい疼痛を覚えて上
記動作が困難となる五十肩と称される症状がある。この
症状は、数カ月乃至1年有余継続するのが通常であり、
この間、日常生活にも支障をきたしてしまう。また、各
医療機関においても的確な治療法が存在していないのが
現状である。
【0003】しかし、本件発明者は、その職業柄、五十
肩の患者の治療に当たった結果、その原因は上腕三等筋
側ではなく、腋下の大円筋や小円筋が存在する部分にあ
り、この部分が著しく硬直していることが五十肩の患者
に共通することを見いだし、この部位の靭帯及び筋肉を
刺激弛緩させたところ、五十肩の症状を解消乃至緩和さ
せることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、腋の下の背
中側である上記部位に対する刺激は、指頭による刺激よ
りも更に強い刺激でなければ効果的ではなく、このよう
な刺激を患者自身が上記部位に与えることは非常に困難
である。本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは五十肩治療に有効な上記部
位に対する有効な刺激を簡便に且つ確実に与えることが
できる五十肩治療具を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、棒状
の本体と、この本体の一端に長手方向のほぼ中央部が連
結された棒状の治療部とからなり、人体の腋の下に当接
させる上記治療部はその長さが6cm〜9cmとなって
いることに主たる特徴を有しており、治療部及び本体は
直径が25mm前後の断面円形のものであって、治療部
の両端及び本体の他端が夫々丸くされているとともに、
治療部の両端はその丸みが異なっていることに他の特徴
を有している。
【0006】
【作用】本発明によれば、腋の下に治療部を当てるとと
もに本体の他端を支持面に当接させて体重をかけること
によって、腋の下の硬直部位に対して効果的な刺激を与
えることができる。そして、治療部及び本体を直径が2
5mm前後の断面円形のものとすれば、上記刺激は更に
効果的なものとなり、また治療部の両端及び本体の他端
を夫々丸くすることで、この端部を用いた刺激を人体に
与えることもでき、治療部の両端の丸みを異ならせてお
けば、好みに応じた刺激を与えることができる。
【0007】なお、この治療具は、五十肩の場合と同様
の症状が生ずる乳癌手術者の後遺症に対しても有効であ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この治療具は、図1に示すように、棒状の本体1
と、この本体1の一端に設けた短い治療部2とからなる
もので、本体1及び治療部2は共に直径が25mm程度
の円柱状であり、本体1の長手方向に対して治療部2の
長手方向が直交するとともに治療部2の長手方向のほぼ
中央部が本体1の端部に連結されることで、ほぼT字形
をなすものとなっている。また、治療部2はその長さが
6cm〜9cm,好ましくはほぼ75mmとなってお
り、両端21,22が共に丸くなっているとともに、一
端21側よりも他端22側の方が少し尖った形状となる
ようにしてある。
【0009】この治療具を用いて腋の下の部位に刺激を
与えるには、図2に示すように、その治療部2を腋の下
にはさみ、本体1の他端10を座面に当てて、体を傾け
ることで治療具に体重をかける。腋の下に添う状態とな
っている治療部2は、腋の下の硬直部位を確実に刺激す
る。刺激の度合いは使用者が加減することができるため
に、弱刺激をある程度長い時間与えたり、強い刺激を短
時間だけ与えたりすることは自由に調節することがで
き、また座った状態で使用することができるために、安
定した状態で上記部位に刺激を与えることができる。な
お、このような使用形態をとることから、本体1の長さ
は50cm前後が適切である。
【0010】この時、治療部2の長さが上記寸法より長
いと、刺激を与えるべき部位以外のところにも当たって
しまうために、刺激を与えるべき部位に対する刺激が弱
くなってしまい、治療部2の長さが上記寸法より短い
と、適切に刺激を与えることが困難となる。また治療部
2の太さも上記寸法より太いと、有効な刺激を得ること
ができず、細いと刺激範囲が小さくなりすぎて硬直部位
を弛緩させることが難しくなるとともに力加減の調節が
難しくなる。
【0011】そして、図3に示すように、上下を反転さ
せて治療部2を座面に当て、本体1の他端10で腋の下
の中心を刺激することも有効であり、特に治療部2によ
って患部に与えた刺激で硬直部位が弛緩してきた時点で
の本体1の他端10による上記刺激は、症状緩和及び解
消を促す。この点に鑑みて、本体1の他端10も先端を
丸くしてある。
【0012】加えるに、この治療具は足裏の刺激にも適
したものとなっている。図4に示すように、棒状の本体
1を握り、治療部2のいずれかの端部21,22で足裏
を刺激することで、冷え症や不眠症に対して有効な刺激
を与えることができるほか、血圧安定といった効果も得
ることができる。ここにおいて、治療部2の端部21,
22の形状を異ならせていることから、好みの刺激を得
ることができる形状となっている端部21,22を選択
することができる。棒状の本体1は治療部2の端部2
1,22で足裏に当てる時、力を加えやすいものとなっ
ており、本体1の途中に設けたくびれ部12,12は滑
り止めとして有効に作用する。また、本体1の他端10
を足裏に当てて使用することもできる。治療具を用いた
足裏の刺激は他の人にやってもらうこともできる。更
に、本体1を握って振ることで、治療部2の端部21,
22で肩をたたくといったことも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明においては、棒状の
本体と、この本体の一端に長手方向のほぼ中央部が連結
されて人体の腋の下に当接させる棒状の治療部とかなる
とともに、治療部の長さが6cm〜9cmとなっている
ために、腋の下に治療部を当てるとともに本体の他端を
支持面に当接させて体重をかける時、五十肩治療に有効
な腋の下の硬直部位に対して治療部により効果的な刺激
を与えて弛緩させることができるものであって、上記部
位に有効な刺激を与えることを他人を煩わせることなく
簡便に且つ確実に行えるものである。
【0014】そして、治療部及び本体を直径が25mm
前後の断面円形のものとすれば、上記刺激を更に効果的
なものとすることができるものであり、また治療部の両
端及び本体の他端を夫々丸くすることで、この端部を用
いた刺激を人体に与えることもできるものとなり、更に
治療部の両端の丸みを異ならせておけば、好みに応じた
刺激を与えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すもので、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図2】同上の使用状態の説明図である。
【図3】同上の他の使用状態の説明図である。
【図4】同上の別の使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 本体 2 治療部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の本体と、この本体の一端に長手方
    向のほぼ中央部が連結された棒状の治療部とからなり、
    人体の腋の下に当接させる上記治療部はその長さが6c
    m〜9cmとなっていることを特徴とする五十肩治療
    具。
  2. 【請求項2】 治療部及び本体は直径が25mm前後の
    断面円形のものであって、治療部の両端及び本体の他端
    が夫々丸くされているとともに、治療部の両端はその丸
    みが異なっていることを特徴とする請求項1記載の五十
    肩治療具。
JP6298567A 1994-12-01 1994-12-01 五十肩治療具 Expired - Lifetime JP2561057B2 (ja)

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JPH08155002A JPH08155002A (ja) 1996-06-18
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Effective date: 19960723