JP2560592B2 - 枠組足場用親綱支柱 - Google Patents

枠組足場用親綱支柱

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JP2560592B2
JP2560592B2 JP4156095A JP15609592A JP2560592B2 JP 2560592 B2 JP2560592 B2 JP 2560592B2 JP 4156095 A JP4156095 A JP 4156095A JP 15609592 A JP15609592 A JP 15609592A JP 2560592 B2 JP2560592 B2 JP 2560592B2
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G5/00Component parts or accessories for scaffolds
    • E04G5/001Safety or protective measures against falling down relating to scaffoldings

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枠組足場、即ち一対の
間隔をあけた縦杆とこの上部側に架設した横杆の間に更
に補強杆を架設し、全体を門形に形成した建枠を間隔を
あけて立設させて、筋交で連結するとともに、建枠上に
道板を架設し、これらを建枠部分で上下多段に積段させ
て構成される枠組足場の最上階の建枠の建築物と反対側
の外側に向いた縦杆の上部側にその下部側を装着させて
最上階の道板の外側に立設させ、最上階の道板上方の外
側に親綱を張設させる親綱支柱の立設作業時に、最上階
から一階下で建枠の縦杆に外側側方から装着させること
を可能とすることで、作業者の墜落事故の発生の余地を
少なくできる枠組足場用親綱支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特に中高層建築物の建築又は
改修作業をする場合には、枠組足場をその外側に対応す
る箇所に組立て、作業者がこれを利用して一連の作業を
行なっている。そして、この枠組足場は図20に示すよ
うなものである。図中aは建枠、bは筋交、cは道板付
布杆、dは親綱支柱、eは親綱である。図21には建枠
aを示しているが、これは、一対の間隔をあけた縦杆
f、fとこの上部側に架設した横杆gの間に補強本杆h
を架設するとともに、縦杆fと補強本杆hの間に横杆g
と平行に更に補強補助杆i…を架設して、全体を門形に
形成したものである。尚、図中jは縦杆f上端に設けた
建枠aを上下多段に積段させる連結ピン、kは縦杆f側
面に設けた筋交bの取付ピンを示している。そして、枠
組足場は、このような建枠a…を間隔をあけて立設させ
た後、これらを筋交b…で連結するとともに、建枠a…
上に通路を設けるために道板、例えば図示した例では道
板付布枠c…を架設し、これらを建枠a…部分で順次上
方に積段させて構成されている。
【0003】ところで、こうした枠組足場の組立作業を
行う過程では、解体作業も同様であるが、順次作業高さ
が高くなったり、当初作業高さが高かったりして、高所
作業を伴ってくる。このため、作業高さが所定の高さよ
り高くなると、例えば組立作業を行う過程では、他の一
連の組立作業の前に、図20に示すように最上階の道板
上方の建築物と反対側の外側に親綱eを緊張状態で張設
して、作業者は腰に巻いた安全帯とこの親綱eを命綱で
連結した状態で、一連の組立作業を行うことが法律で義
務づけられている。そして、この親綱eは最上階の建枠
aの外側に向いた縦杆fの上部側にその下部側を装着さ
せて立設させた親綱支柱d…を利用して緊張状態で張設
されている。
【0004】一方、親綱支柱dとしては、例えば図22
〜図27に示すような態様のものが提案されている。こ
れは、支柱本体lの下部側に建枠aの縦杆fの最上位の
補強補助杆iとの連接部近傍より上位を上下に挿通させ
て、この支柱本体lを位置固定する上位装着部mと下位
装着部nを上下に間隔をあけて設けたものである。そし
て、上位装着部mには縦杆f上端の連結ピンjを挿通さ
せて上方に突出させる挿通口oと横杆gの縦杆f寄りに
上方から係合する係合凹所pが設けられている。一方、
下位装着部nには縦杆f外周に外嵌されるクランプqが
設けられている。
【0005】このような親綱支柱dは、これらを利用し
て親綱eを緊張状態に張設して、枠組足場のこの階の、
例えば一連の組立作業が完了すると、親綱eを弛緩状態
にした後、下位装着部nのクランプqを開放させて上方
に引抜き、次にこれの一階上の建枠aの縦杆fに向けて
上方から順次、取付けて立設させるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした親
綱支柱dでは、建枠aの縦杆fに上方から取付けて立設
させる関係上、この親綱支柱dの立設作業時には、道板
の建築物と反対側の外側は完全な開放状態になって、作
業者の墜落事故の発生の余地が残され、危険である。
【0007】このような従来の問題点に鑑みて発明され
たのが本発明に係る枠組足場用親綱支柱で、枠組足場の
最上階の建枠の建築物と反対側の外側に向いた縦杆の上
部側にその下部側を装着させて最上階の道板の外側に立
設させ、最上階の道板上方の外側に親綱を張設させる親
綱支柱の立設作業時に、作業者の墜落事故の発生の余地
を少なくすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、本発明の請求項1では、一対の間隔をあけた縦杆
とこの上部側に架設した横杆の間に更に補強杆を架設
し、全体を門形に形成した建枠を間隔をあけて立設させ
て、筋交で連結するとともに、建枠上に道板を架設し、
これらを建枠部分で上下多段に積段させて構成される枠
組足場の最上階の建枠の外側に向いた縦杆の上部側にそ
の下部側を装着させて最上階の道板の外側に立設させ、
最上階の道板上方の外側に親綱を張設させる支柱で、支
柱本体の下部側に建枠の縦杆の補強杆との連設部近傍よ
り上位を上下に挿通させて、この支柱本体を位置固定す
る共に側方に開放した上位装着部と下位装着部を上下に
間隔をあけて設け、これら上位装着部と下位装着部に二
つの羽根片の先端側を少なくとも建枠の縦杆が位置でき
る開放角度で基端側を連設させた上位回動羽根と下位回
動羽根の連接部を、これら上位装着部と下位装着部の側
方開放側から建枠の縦杆が侵入当初はそれぞれの羽根片
の一方が押動されて水平状態で独自に回動可能で、しか
も建枠の縦杆が侵入後は羽根片の他方がこの建枠の縦杆
が脱落不能にこれらの側方開放側を横断的に固定状態で
閉止可能に枢着するとともに、下位回動羽根の羽根片の
他方を建枠の補強杆に上方から係合可能に設け、更には
支柱本体の上部側に親綱の挿通部を設けた枠組足場用親
綱支柱を開示した。
【0009】
【作用】而して、これら親綱支柱を利用して親綱を緊張
状態に張設して、枠組足場のこの階の、例えば一連の組
立作業が完了すると、親綱を弛緩状態にした後、この階
から下にある上位回動羽根と下位回動羽根の固定状態を
解除させて、支柱本体を持って建築物と反対側の外側側
方に移動させると、上位回動羽根と下位回動羽根が建枠
の縦杆に押動されて、これらを解放させる方向に回動
し、これをこの階の建枠、即ちこの階の道板の下にある
建枠から取外すことができる。次に、この親綱支柱をこ
の階の横にある建枠、即ち一階上の最上階の建枠の縦杆
の補強杆との連接部近傍より上位に対してこの階から再
度、上位装着部と下位装着部の側方開放側から押込む
と、上位回動羽根と下位回動羽根がこれらの羽根片の他
方がこれらの側方開放側を横断的に閉止する方向に回動
して、最後にはこれらが固定状態になるとともに、下位
回動羽根の羽根片の他方が補強杆に上方から係合して、
こうした親綱支柱を立設させることができる。
【0010】
【実施例】本発明に係る枠組足場用親綱支柱の詳細を更
に添付の図面に基づき説明する。
【0011】図1には枠組足場を示しているが、図中1
は建枠、2は筋交、3は道板付布枠、4は親綱支柱、5
は親綱である。又、図2には建枠1を示しているが、図
中6は縦杆、7は横杆、8は補強本杆、9は補強補助
杆、10は連結ピン、11は取付ピンである。尚、補強杆12
は補強本杆8と補強補助杆9から構成される。そして、
これらは、従来のものと同態様のものであるから、詳細
な説明は省略する。
【0012】一方、親綱支柱4の詳細は、図3〜図15
に示している。この親綱支柱4は、支柱本体20の下部側
に建枠1の縦杆6の最上位の補強補助杆9との連接部近
傍より上位を上下に挿通させて、この支柱本体20を位置
固定する共に側方に開放した上位装着部21と下位装着部
22を上下に間隔をあけて設け、これら上位装着部21と下
位装着部22に二つの押動羽根片23、24と係合羽根片25、
26の先端側を少なくとも建枠1の縦杆6が位置できる開
放角度で基端側を連接させた上位回動羽根27と下位回動
羽根28の連接部を、これら上位装着部21と下位装着部22
の側方開放側から建枠1の縦杆6が侵入当初はそれぞれ
の押動羽根片23、24が押動されて水平状態で独自に回動
可能で、しかも建枠1の縦杆6が侵入後は係合羽根片2
5、26がこの建枠1の縦杆6が脱落不能にこれらの側方
開放側を横断的に固定状態で閉止可能に枢着するととも
に、下位回動羽根28の係合羽根片26を建枠1の最上位の
補強補助杆9に上方から係合可能に設け、更に支柱本体
20の上部側に親綱5の挿通部29を設けたものである。
【0013】図示した実施例では、断面コ字形に形成し
た装着部材40を支柱本体20の側面下端部に取付けて、こ
の装着部材40の中央部分を残した上部側と下部側を上位
装着部21並びに下位装着部22として利用している。又、
これの中央部分に相対向させて設けた切欠部41は筋交2
を通過させるのに利用される。そして、上位回動羽根27
と下位回動羽根28は装着部材40の側面外側に回動可能に
配設した上位取付軸42と下位取付軸43に取付けられてい
る。尚、図中44は上位取付軸42の上端を折曲させて設け
た復帰操作部である。又、図中45はこれら上位取付軸42
と下位取付軸43の軸受を示している。更に、図中46、47
は上位回動羽根27の押動羽根片23の回動用開口、係合羽
根片25の回動用開口である。尚、図中48、49は係合羽根
片25の回動用開口47に連通させてそれの下位に形成した
側面を傾斜縁に形成した下動案内用開口、固定用開口で
ある。そして、図中50は押動羽根片23の回動用開口46の
下端口縁に設けた突部を示している。又、図中51、52は
下位回動羽根28の押動羽根片24の回動用開口、係合羽根
片26の回動用開口である。尚、図中53、54は係合羽根片
26の回動用開口52に連通させてそれの上位に形成した側
面を傾斜縁に形成した上動案内用開口、固定用開口であ
る。又、図中56は下位回動羽根28の係合羽根片26の下面
に設けた建枠1の最上位の補強補助杆9に係合する係合
凹所を示している。そして、図中55は押動羽根片24の回
動用開口51の下端口縁に設けた突部を示している。ここ
に示すものでは、上位装着部21と下位装着部22の側方開
放側から建枠1の縦杆6が侵入して上位回動羽根27と下
位回動羽根28の押動羽根片23、24を押動することで、両
者の回動用開口46、51の下端口縁に設けた突部50、55と
の係合関係が解除して、上位回動羽根27は回動しながら
自重で落下して、その係合羽根片25が固定用開口49に係
合して固定状態になるとともに、下位回動羽根28は回動
しながら建枠1の最上位の補強補助杆9に上方から係合
して、支柱本体20が自重で落下することに伴い、相対的
に上動して、その係合羽根片26が固定用開口54に係合し
て固定状態になるのである。一方、これらの固定状態
は、上位回動羽根27は復帰操作部44を持上げることで、
又下位回動羽根28は支柱本体20を持上げることでそれぞ
れ解除させることができる。ここで、固定用開口49、54
の開口幅は上位回動羽根27、下位回動羽根28が強制的に
係合する大きさ関係にすることが適宜考慮される。尚、
図中57は装着部材40の上端と下端の奥部側に設けたスペ
ーサーである。
【0014】次に、図14、図15には支柱本体20の上部側
に設ける親綱5の挿通部29を示している。ここに示すも
のでは、支柱本体20上端に親綱5の保持部材60を相対向
させるとともに、両者の間に挿通空間61をあけて設けて
いる。尚、図中62は半円筒状突部で、これは親綱5に損
傷を与えないように設けられたものである。そして、図
中63は親綱5の端部を結着させる結着部を示している。
【0015】更に、図16〜図18には他の実施例を示して
いる。図16、図17に示すのは、上位回動羽根27と下位回
動羽根28を固定状態にする固定ブロック70、71をこれら
の移動手前側を傾斜面に形成して装着部材40側面に設け
たものである。一方、図18、図19に示すのは、上位回動
羽根27と下位回動羽根28の固定手段を装着部材40側に設
けることなく、上位回動羽根27並びに下位回動羽根28側
にそれぞれ設けたものである。
【0016】
【発明の効果】以上のような本発明に係る枠組足場用親
綱支柱では、枠組足場の最上階の建枠の建築物と反対側
の外側に向いた縦杆の上部側にその下部側を装着させて
最上階の道板の外側に立設させ、最上階の道板上方の外
側に親綱を張設させる親綱支柱の立設作業時に、最上階
から一階下で建枠の縦杆に外側側方から装着させること
を可能とすることで、作業者の墜落事故の発生の余地を
少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枠組足場用親綱支柱を枠組足場に
立設させ、親綱を張設した状態を示す斜視図
【図2】建枠を示す正面図
【図3】本発明に係る枠組足場用親綱支柱を示す斜視図
【図4】同じく正面図
【図5】同じく要部を示す正面図
【図6】図4中のX−X拡大断面図
【図7】図4中のY−Y拡大断面図
【図8】上位装着部を示す斜視図
【図9】下位装着部を示す斜視図
【図10】作動前後の図4中のX−X線に相当する状態を
示す拡大断面図
【図11】作動前後の図4中のY−Y線に相当する状態を
示す拡大断面図
【図12】作動前の上位装着部と下位装着部を示す拡大正
面図
【図13】作動後の上位装着部と下位装着部を示す拡大正
面図
【図14】支柱本体上端に設けた親綱の挿通部を示す拡大
斜視図
【図15】同じく拡大正面図
【図16】上位装着部の他の実施例を示す斜視図
【図17】下位装着部の他の実施例を示す斜視図
【図18】上位装着部の他の実施例を示す斜視図
【図19】下位装着部の他の実施例を示す斜視図
【図20】従来の枠組足場用親綱支柱を枠組足場に立設さ
せ、親綱を張設した状態を示す斜視図
【図21】建枠を示す正面図
【図22】従来の枠組足場用親綱支柱を示す正面図
【図23】同じく側面図
【図24】上位装着部を示す拡大正面図
【図25】同じく拡大側面図
【図26】図22中のX′−X′拡大断面図
【図27】図22中のY′−Y′拡大断面図
【符合の説明】
1 建枠 2 筋交 3 道板付布枠 4 親綱支柱 5 親綱 6 縦杆 7 横杆 8 補強本杆 9 補強補助杆 10 連結ピン 11 取付ピン 12 補強杆 20 支柱本体 21 上位装着部 22 下位装着部 23 押動羽根片 24 押動羽根片 25 係合羽根片 26 係合羽根片 27 上位回動羽根 28 下位回動羽根 29 挿通部 40 装着部材 41 切欠部 42 上位取付軸 43 下位取付軸 44 復帰操作部 45 軸受 46 回動用開口 47 回動用開口 48 下動案内用開口 49 固定用開口 50 突部 51 回動用開口 52 回動用開口 53 上動案内用開口 54 固定用開口 55 突部 56 係合凹所 57 スペーサー 60 保持部材 61 挿通空間 62 半円筒状突部 63 結着部 70 固定ブロック 71 固定ブロック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の間隔をあけた縦杆とこの上部側に
    架設した横杆の間に更に補強杆を架設し、全体を門形に
    形成した建枠を間隔をあけて立設させて、筋交で連結す
    るとともに、建枠上に道板を架設し、これらを建枠部分
    で上下多段に積段させて構成される枠組足場の最上階の
    建枠の外側に向いた縦杆の上部側にその下部側を装着さ
    せて最上階の道板の外側に立設させ、最上階の道板上方
    の外側に親綱を張設させる支柱で、支柱本体の下部側に
    建枠の縦杆の補強杆との連設部近傍より上位を上下に挿
    通させて、この支柱本体を位置固定する共に側方に開放
    した上位装着部と下位装着部を上下に間隔をあけて設
    け、これら上位装着部と下位装着部に二つの羽根片の先
    端側を少なくとも建枠の縦杆が位置できる開放角度で基
    端側を連設させた上位回動羽根と下位回動羽根の連接部
    を、これら上位装着部と下位装着部の側方開放側から建
    枠の縦杆が侵入当初はそれぞれの羽根片の一方が押動さ
    れて水平状態で独自に回動可能で、しかも建枠の縦杆が
    侵入後は羽根片の他方がこの建枠の縦杆が脱落不能にこ
    れらの側方開放側を横断的に固定状態で閉止可能に枢着
    するとともに、下位回動羽根の羽根片の他方を建枠の補
    強杆に上方から係合可能に設け、更には支柱本体の上部
    側に親綱の挿通部を設けた枠組足場用親綱支柱。
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