JP2560470B2 - 合わせガラス板の透視歪評価法 - Google Patents

合わせガラス板の透視歪評価法

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JP2560470B2
JP2560470B2 JP1045583A JP4558389A JP2560470B2 JP 2560470 B2 JP2560470 B2 JP 2560470B2 JP 1045583 A JP1045583 A JP 1045583A JP 4558389 A JP4558389 A JP 4558389A JP 2560470 B2 JP2560470 B2 JP 2560470B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合わせガラス板の透視歪評価法に係り、特に
自動車用合わせガラスの品質評価に好適な合わせガラス
板の透視歪評価法に関する。
[従来の技術] 一般に、自動車用合わせガラスは、2枚のガラス板の
間にポリビニールブチラール等の合成樹脂製中間膜を介
して、これらを積層して製造されている。
ところで、このような合わせガラスを自動車の窓ガラ
スに使用し、車内からこの窓ガラスを通して外界を見る
と、外界の景色がちらつく現象即ち透視歪を生ずること
がある。透視歪が生じる原因は種々推定されているが、
その一つに、合わせガラス用フロートガラス板の表面に
存在する凹凸が考えられる。この透視歪は、一般に合わ
せガラス用フロートガラス板の表面の凹凸が大きいほど
著しいといわれている。
従って、自動車用合わせガラスとして透視歪のない合
わせガラス板を提供するためには、製品となる合わせガ
ラス板の透視歪を定量的に確実に評価する必要がある。
従来、この目的のための試験法として、日本工業規格
では透視歪試験及び二重像試験がある。これら2つほ試
験法は合わせガラス板による像の歪を定量的に評価する
ものであるが、静的試験法であるため、走行中の自動車
の車内から見える外界の景色の微妙なちらつきを評価で
きない場合もでてくる。これに対して、この走行中の自
動車の車内から見るという状況を、模擬化した動的な試
験法が提案されており、これを通常フリッカー官能試験
法と呼んでいる。フリッカー官能試験法は、次の〜
の手順で行なわれる。
フロート式製板装置により連続的に製造されたガラ
ス板を合成樹脂製中間膜を介して重ね合わせ、合わせガ
ラス板を作製する。
第6図に示した約200cm角の白いボード上に4cm間隔
で黒い線を入れた格子状スクリーン1及び合わせガラス
板を置くサンプル台2を用意し、第7図に示すように所
定間隔をおいてスクリーン1、サンプル台2、測定者3
を配置する。
サンプル台2の上に、水平とのなす角度θがθ=30
゜となるように透視歪の基準となる標準サンプル板をセ
ットする。
測定者3は頭を上下に動かしながらスクリーン1を
見る。このときスクリーン1上の格子模様が微妙に上下
に動くちらつきをちらつきの基準とする。
次いで、フリッカー官能試験を行なう合わせガラス
板4をサンプル台2にセットし、一番ちらつきが大きい
箇所におけるちらつきが上記の基準のちらつきと同程
度になるようにサンプル台2の傾斜角θを調節する。
で得られたθが、合わせガラス板の透視歪の良否
を定量的に表わすフリッカー角度となる。
[発明が解決しようとする課題] 自動車の車内から外界景色を見る状況を模擬化したフ
リッカー官能試験法は、合わせガラス板の動的な透視歪
を定量的に評価するものであるが、官能試験であるが故
に、必然的な測定者による個人誤差を伴う。この個人誤
差はちらつきに対する個人の感覚の違いから生じる。特
にこのフリッカー官能試験においてはちらつきに種々の
パターンのちらつきがあり、個人によりそれらのちらつ
きに対する感覚が異なるため、それらを一括して判定す
ることは個人誤差のより大きな原因となっていた。この
ため、従来のフリッカー官能試験では測定者が異なると
明らかに測定値に誤差が生じ、また同一測定者でも測定
日時が異なると測定値に誤差が生じるのが常であった。
このような状況下では、このフリッカー官能試験で得ら
れたフリッカー角度を合わせガラス板の品質の確実な判
定材料とすることはできない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、従来から行なわ
れてきたフリッカー官能試験法を用いた評価法と整合性
を持ち、かつ一義的に正確な評価が可能な合わせガラス
板の透視歪評価法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の合わせガラス板の透視歪評価法は、2枚のガ
ラス板が中間膜を介在させて接合されてなる合わせガラ
ス板の透視歪を評価するに当り、合わせガラス板の外側
表面の凹凸形状を測定し、その表面凹凸形状から合わせ
ガラス板の透視歪を予測することを特徴とする。
即ち、本発明は、合わせガラス板の透視歪が主として
合わせガラス板を構成するガラス素板の表面の凹凸によ
る光の屈折で生じているという原理を利用するものであ
る。
本発明の実施方法の一例として、例えば、次の〜
の手順で行なう方法が挙げられる。
フロート式製板装置により連続的に製造されたフロ
ートガラス板表面の凹凸形状を光学式又は触針式表面凹
凸計で測定する。
測定されたガラス板表面の凹凸形状から、その表面
での光の屈折を幾何光学計算で求める光線追跡を行なっ
て、合わせガラス板を通して見たスクリーン上の格子模
様のちらつき即ち動的変動パターンを予測する。
で予測した動的変動パターンが有する特性パラメ
ーターと、前述のフリッカー官能試験で求められるフリ
ッカー角度とを関係づける実験式から、目的の合わせガ
ラス板のフリッカー角度を求める。
上記〜の手順によれば、本発明の方法を用いて
も、従来どおりのフリッカー角度を求めることができ、
従来の評価基準を特に変える必要がないため、品質管理
が容易である。
以下に、上記〜の手順につき、更に詳細に説明す
る。
:ガラス板の表面凹凸形状の測定 ガラス板表面の凹凸測定は、通常、ガラス板の幅方向
に沿って行なわれる。測定モードは断面測定もしくは粗
さ測定のいずれでも良いが、望ましくは真の表面形状を
表わす断面測定が良い。
:凹凸形状からの動的変動パターンの予測 で求めたガラス板の凹凸形状から、そこでの光の屈
折を幾何光学計算で求める。この場合、合わせガラス板
は中間膜と中間膜を挟む2枚のガラス板からなり立って
いるが、中間膜とガラス板の境界では両者の屈折率が殆
ど同じであることから、近似的にこの境界面での光の屈
折を無視することができる。
従って、ガラス板と空気との境界での屈折が合わせガ
ラス板の屈折の主な要素となるので、2枚のガラス板の
うち、合わせガラス板の外側になる表面の凹凸形状から
光の屈折を計算すれば足りる。そのため、以下の説明で
は2枚のガラス板の外側の表面(合計で2表面)の凹凸
形状から光の屈折が計算されている。
このようにして、合わせ光ガラス板の光の屈折が求め
られると、この屈折率から測定者が合わせガラス板を通
してスクリーン上の格子模様を見たときの格子模様の動
きを計算で求めることができる。その格子模様の動き
(動的変動パターン)がちらつき即ち透視歪となって測
定者の目に映ることになる。
:フリッカー角度の算出 上記の格子模様の動きすなわち動的変動パターンが有
する特性パラメーターと従来のフリッカー官能試験で求
められるフリッカー角度とを関係づける実験式を予め求
めておき、この実験式にで求めた動的変動パターンが
有する特性パラメーターを代入してフリッカー角度を算
出する。これにより、ガラス板の表面形状を計測するだ
けで、計算によって合わせガラス板のフリッカー角度を
求めることができる。
この動的変動パターンが有する特性パラメーターとフ
リッカー角度を関係づける実験式は次のようにして求め
られる。
合わせガラス板の透視歪の大きいところでは、格子模
様は第1図の矢印Xで示すように大きくかつすばやく動
く。(なお、第1図は評価の対象となる合わせガラス板
から、フリッカー不良部(透視歪の大きい部分)を中心
にした長さ300mmの部分におけるスクリーンの格子模様
のちらつき即ち動的変動パターンを表わすグラフであ
り、横軸は合わせガラス板の位置を示し、縦軸はその位
置で格子模様が上下に移動する大きさ(単位mm)を示し
ている。)そこで、この動き即ち、動的変動パターンの
特性パラメーターである最大振幅をA0、最大振幅におけ
る変化勾配をB0(B0=A0/C0,なお、C0については第1図
参照。)としてQ=Am×Bnなる量を定義する。ここで、
m,nは定数であり、 1≦m/n<4 が好適である。そして、種々のレベルに透視歪を持つ合
わせガラス板のサンプルについて、このQと従来のフリ
ッカー官能試験で求めたフリッカー角度とを関係づけ、
その関係を表わす実験式を求める。後述の実施例の如
く、この実験式から求めた値は実測のフリッカー角度と
良好に対応することが認められた。
[作用] 合わせガラス板の透視歪は、主として合わせガラス板
を構成するガラス板の表面の凹凸による光の屈折で生じ
ている。
従って、本発明の方法により、2枚のガラス板の表面
の凹凸形状を測定することにより、この凹凸形状から光
の屈折を算出し、この光の屈折から合わせガラス板の透
視歪を容易かつ一義的に、しかも定量的に予測すること
が可能となる。
特に、本発明方法による透視歪と、従来のフリッカー
官能試験によるフリッカー角度とを関係づける実験式を
求め、これに求められた動的変動パターンが有する特性
パラメーターを代入することにより、ガラス板の表面の
凹凸形状からフリッカー角度が求められる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 合わせガラスの素材であるフロートガラス板につい
て、触針式表面凹凸計を用いて板表面の凹凸形状を測定
した。第2図はこの結果を示すもので、ガラス板の表面
の凹凸形状を表わしている。第2図の横軸はガラス板の
位置を、縦軸はその凹凸を拡大して示している。また、
斜線部はフロートガラス板部を示している。即ち、第2
図はフロートガラス板の表面の断面形状を表わすもので
ある。
また、このフロートガラス板の対になるフロートガラ
ス板についても、同様に表面凹凸を測定した。その結果
を第3図に示す。
この2つの表面凹凸から、光の屈折で得られるスクリ
ーン上の格子模様の動きを第4図に示す。第4図におい
て、最大振幅値A(=3.8mm)、変化勾配B(B=A/C=
0.23)から、Q=Am×Bnのm=1.0,n=0.5とすると、 Q=A1.0×B0.5 =3.81.0×0.230.5 =1.82 が計算される。
一方、予め求めておいたフリッカー角度(F)とQと
の関係は第5図に示す通りである。
第5図より、FとQとの関係を示す実験式 Q=−0.0304+1.6128・F−0.11213・F2+0.001994・F
3 が得られた。この実験式から、合わせガラス板のフリッ
カー角度、即ち、Q=1.82の場合のFの値を求める。本
実施例ではF=31゜となった。(なお、従来のフリッカ
ー官能試験法では32゜であった。) 同様にして多数のガラス板の表面凹凸からその合わせ
ガラス板のフリッカー角度を求めた結果を、フリッカー
官能試験による結果と共に、第1表に示す。第1表よ
り、従来法のフリッカー角度と、本発明による方法で得
られたフリッカー角度との間には1゜以内のずれしかな
く、本発明の方法が従来法にとってかわる高精度の評価
法であることが明らかである。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の合わせガラス板の透視歪
評価法によれば、合わせガラス板の透視歪の評価を、一
義的にかつ正確に、しかも機械的、自動的に行なうこと
が可能とされる。
即ち、本発明による評価法は、全て、機械で行なうこ
とができるため、従来のフリッカー官能試験でみられる
ような、測定者の個人差による評価誤差は全く起こらな
い。このため、常に一定の基準で評価が行なわれること
から、合わせガラス板の品質の評価がより確実となる。
しかも、本発明による評価法は、その評価値(フリッ
カー角度)において、従来のフリッカー官能試験と整合
性を持ち得るものであるから、従来から蓄積されてきた
合わせガラス板の品質の基準を変える必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の評価法で得られたスクリーン上の格子
模様の動き(動的変動パターン)を示す図、第2図は実
施例1における合わせガラス板の一方の表面の断面形状
を示す図、第3図は第2図の合わせガラス板のもう一方
の表面の断面形状を示す図、第4図は第2図及び第3図
の断面形状をもつ合わせガラス板について、本発明の評
価法で得られたスクリーン上の格子模様の動き(動的変
動パターン)を示す図、第5図はフリッカー角度とQの
関係を表わす図、第6図は従来のフリッカー官能試験で
用いられるスクリーンの平面図、第7図はフリッカー官
能試験方法の説明図である。 1……スクリーン、 2……サンプル台、 3……測定者。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板が中間膜を介在させて接合
    されてなる合わせガラス板の透視歪を評価するに当り、
    合わせガラス板の外側表面の凹凸形状を測定し、その表
    面凹凸形状から合わせガラス板の透視歪を予測すること
    を特徴とする合わせガラス板の透視歪評価法。
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JP6038668B2 (ja) * 2013-01-29 2016-12-07 Hoya株式会社 レンズの製造方法
CN108490003B (zh) * 2018-05-22 2024-02-02 信义节能玻璃(四川)有限公司 夹层玻璃拆分装置及夹层玻璃光学质量缺陷的判断方法

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