JP2558903Y2

JP2558903Y2 - 浴室

Info

Publication number: JP2558903Y2
Application number: JP1990066181U
Authority: JP
Inventors: 公吉山本; 由加利藤木
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1990-06-22
Filing date: 1990-06-22
Publication date: 1998-01-14
Anticipated expiration: 2005-06-22
Also published as: JPH0423495U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は浴槽の一縁と洗い場の側壁一面に沿って長尺
なカウンターを突設した浴室に関するものである。

（従来技術）浴室には浴槽の一縁及び洗い場の側壁一面に沿って長
尺なカウンターを突設して、その長尺なカウンターが洗
体、洗髪用等の備品や浴室用用具等を載置できるように
なっているタイプのものがある。

（考案が解決しようとする課題）しかし、洗い場側で行う洗髪、洗体時のシャンプー等
を含んだ飛散水が洗い場側のカウンター面、浴槽側のカ
ウンター面を経由して浴槽に流下し浴用水を不潔にす
る。

また洗い場側のカウンター面ではシャワー水の影響で
水膜が生成され易く、載置した洗体、洗髪用等の備品が
滑って落下したり、水膜に溶け込んだシャンプー等がそ
の場で停滞しカウンター面を汚くする。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その
目的とする処はカウンターに水返し機能を持たせ、それ
によって浴槽への飛散水等の流下を防止することであ
る。

他の目的とする処は、カウンターに水返し機能と滑り
止め機能を持たせて、それによって浴槽への飛散水等の
流下を防止と洗体、洗髪用等の備品の取り出し動作、載
置動作を面倒にすることなく落下を防止し、しかも内装
性を向上することである。

更に他の目的とする処は、カウンターに滑り止め機能
と水返し機構と共に排水機能とを合理的に持たせて、従
来欠点を一掃することである。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成する為に講じた技術的手段は請求項１
は、浴槽一縁と洗い場周りの側壁一面とに沿う長尺なカ
ウンターを設け、その洗い場側のカウンター部から水栓
器具を取り付けた前垂板部を垂設した浴室において、前
記洗い場側のカウンター部の表面に前縁を始端とする一
段低い洗い場用カウンター面を設けたことを特徴とする
浴室。

また請求項２は請求項１記載の洗い場用カウンター面
に凸部高さを不均一とする微細な凹凸部を設けたことを
要旨とする。

更に、請求項３は請求項２記載の微細な凹凸部がカウ
ンターに一体成形されていることを要旨とする。

しかも請求項４は請求項２または３記載の洗い場用カ
ウンター面を洗い場に向かって下り勾配にしたことを要
旨とする。

（作用）上記技術的手段によれば下記の作用がある。

（請求項１）洗い場用カウンター面を囲む水返し面の
水返し作用で浴槽側のカウンターの表面にシャワー水等
の飛散水が回り込まないようにして浴槽へのそのシャワ
ー水等の流下を防止する。

（請求項２）加えて、載置される洗体、洗髪用等の備
品をカウンターの表面の点在する凸部群で支持する。

仮にシャワー水等の飛散水がかかっても凹凸部からな
る起伏で水膜を生成しない。

振動等で滑る洗体、洗髪用等の備品が高さを不均一に
するどれかの凸部中腹に衝突し、落下させない。

高さを不均一にする凸部を有する凹凸部が、岩肌調の
自然石感を表現し、内装性を高める。

（請求項３）滑り止め機能を奏する凹凸部を簡単に形
成する。

（請求項４）そして載置される洗体、洗髪用等の備品
の落下を凹凸部で防止した上に排水性を持たせる。

（考案の効果）本考案は以上のように構成したので下記の利点があ
る。

（請求項１）洗い場で使用するシャワー水等の飛散水
が降り注ぐ範囲に一段低い洗い場用カウンター面で形成
して、洗い場で使用するシャワー水等の飛散水がカウン
ター表面を伝わって浴槽に流れ込むことを防止して、浴
用水を汚さず、入浴を不快にしない。

（請求項２）しかも、水膜を生成しないカウンターの
表面模様で洗体、洗髪用等の備品を落下不能に安定的に
支持すると共に、岩肌調の自然石感を表現する。

従って、カウンター上に設けた落下防止用のバー等で
落下を防止した場合のように邪魔になって洗体、洗髪用
等の備品の取り出し動作、載置動作を面倒にしたり、水
膜を生成するようなことがなく、載置物の取り出し・載
置の容易性と落下防止性と汚濁防止性とを独特な表面模
様で浴室の雰囲気を高めるカウンターの表面の工夫だけ
で達成することができる。

（請求項３）また、その凹凸部をカウンターに一体成
形しているため、例えば塗装や貼着のような後付け作業
を一切必要としない。

（請求項４）その上、一段低い洗い場用カウンター面
に排水勾配を設けたものであるから、水膜を生成しない
上良好な排水性を持たせ、カウンターを衛生的に使用す
ることができる。

（実施例）次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、浴槽２短縁一縁と洗い場ａ₂を囲繞する側
壁ａ₁一面に沿う長尺なカウンター１を有する浴室を示
し、そのカウンタ１は浴室Ａの側壁ａ₁から浴槽２及び
洗い場ａ₂に向けて突設されている。

カウンター１は、FRP等の所望の合成樹脂材を用いて
一体成形され、浴槽用カウンター面1eと洗い場用カウン
ター面1dとが連続するカウンター部1aと、その洗い場用
カウンター面1dの先端から折曲し前垂れ板部1bとからな
る側面視逆向きＬ形に形成されている。

洗い場用カウンター面1dは、洗い場ａ₂でのシャワー
水等の飛散水が飛散する範囲である洗い場ａ₂側の一半
部の前記カウンター部1aを前縁を始端として一段低く凹
設されている。

また、この洗い場用カウンター面1dは、一段低く凹設
することで前縁を除く３つの縁部が水返し面1cで囲繞さ
れ、前記シャワー水等の飛散水がカウンター部1aの他半
部である浴槽用カウンター面1eに流れ込まないようにし
てある。

その洗い場用カウンター面1dは洗い場ａ₂側に向けて
下向傾斜状になっており、その表面には微細な凹凸部10
0が形成されている。

この微細な凹凸部100は洗い場用カウンター面1dほぼ
全域に亘り縦横無尽に山脈を表現するように形成してあ
る。

詳細には、凹部100a、凸部100bは、第２図で示すよう
に1mm以下の範囲内で形設され、ごつごつした肌触りを
受感するように凸部100a…高さを不均一にしている。

従って、前垂れ部1bに設けた水栓器具1b′を使用して
洗髪、洗体を行っても洗い場用カウンター面1dに降り注
ぐシャワー水等の飛散水は停滞して水膜を作ったり浴槽
側カウンター面1eに流れ込むことなく排水勾配で凸部10
0d…を伝わって前垂板部1bから洗い場ａ₂へ排水され、
浴用水を汚さず、カウンターを不潔にしない。

そして、その洗い場用カウンター面1dに載置される洗
体、洗髪用等の備品200は高さを不均一にするどれかの
凸部100bの中腹に衝突し落下しない。

また、その高さを不均一とする微細な凹凸部100が岩
肌調の表面模様を表現し、内装性を高める。

尚、浴槽用カウンター面1eに凹凸部を形成しても良い
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案浴室の実施例を示し、第１図は斜視図で一
部切欠して示す。第２図は（２）−（２）線拡大断面図
である。尚、図中 1d:洗い場用カウンター面、100:凹凸部 100b:凹部、100a:凸部 1:カウンター、2:浴槽ａ₁：側壁、200:洗体、洗髪用等の備品 1a:カウンター部、1b:前垂板部 1b′：水栓器具、ａ₂：洗い場

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽一縁と洗い場周りの側壁一面とに沿う
長尺なカウンターを設け、その洗い場側のカウンター部
から水栓器具を取り付けた前垂板部を垂設した浴室にお
いて、前記洗い場側のカウンター部の表面に前縁を始端
とする一段低い洗い場用カウンター面を設けたことを特
徴とする浴室。
【請求項２】前記洗い場用カウンター面に凸部高さを不
均一とする微細な凹凸部を設けたことを特徴とする請求
項１記載の浴室。
【請求項３】前記微細な凹凸部がカウンターに一体成形
されていることを特徴とする請求項２記載の浴室。
【請求項４】前記洗い場用カウンター面を洗い場に向か
って下り勾配にしたことを特徴とする請求項２または３
記載の浴室。