JP2558387B2 - ボイスコイルモータおよび磁気ディスク装置 - Google Patents

ボイスコイルモータおよび磁気ディスク装置

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JP2558387B2 JP2312272A JP31227290A JP2558387B2 JP 2558387 B2 JP2558387 B2 JP 2558387B2 JP 2312272 A JP2312272 A JP 2312272A JP 31227290 A JP31227290 A JP 31227290A JP 2558387 B2 JP2558387 B2 JP 2558387B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks

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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、ボイスコイルモータ、特に、磁気ディスク
装置における可動磁気ヘッドの駆動に用いられるボイス
コイルモータおよびこれを用いた磁気ディスク装置に関
する。
【従来の技術】
従来から、リニアアクチュエータは、広い分野で使用
されている。そして、その代表的なものとして、ボイス
コイルモータがある。 このボイスコイルモータは、スピーカと同様の原理で
動作するもので、ボイスコイルと、該ボイスコイルの挿
入されるギャップを有し、該ギャップにおいてボイスコ
イルを横切る磁束を発生させる磁気回路とから主に構成
されている。そして、この磁気回路は、永久磁石とヨー
クとから主に構成されている。そして、ボイスコイルを
上記磁束が横切っている状態で、このボイスコイルに流
す電流を変化させることにより、ボイスコイルの軸方向
に働く推力を得るものである。 このボイスコイルモータは、磁気ディスクや光ディス
ク装置等において、記録媒体上における磁気ヘッドやピ
ックアップの位置決めを、高速かつ高精度に行う際に、
重要な地位を占めている。 この位置決めは、磁気ヘッドやピックアップ等を搭載
したキャリッジを、ボイスコイルモータにより、記録媒
体上を移動させることにより行っている。そのため、キ
ャリッジの重心位置と、ボイスコイルモータにより発生
される推力の中心とが、キャリッジの移動方向に対して
同一軸線上に位置する必要がある。これらが同一軸線上
にない場合には、推力の一部が偶力となってキャリッジ
を加振することとなる。その結果、キャリッジに振動が
生じ、磁気ヘッドやピックアップの位置決め精度を劣化
させることとなる。 そのため、従来から以下に示すような様々な対策が施
されてきた。 特開昭58−211363号公報においては、レール上を案内
されるキャリッジを中央に挾む位置に、一対のボイスコ
イルモータを設け、この一対のボイスコイルモータの推
力の合力を、キャリッジの重心位置に一致させることに
よって、振動発生の一因である偶力をキャリッジに作用
しないようにした構造のものが提案されている。 また、特開昭63−10379号公報には、実使用時と同じ
ようにアクチュエータを駆動させ、その時発生する振動
が最小となるように、重心位置または、推力の中心位置
を調整することが提案されている。具体的な方法として
は、ヨークの一部に穴をあけ、その穴に強磁性体の棒材
を挿入することにより、ボイスコイルモータのギャップ
における磁束密度の分布を調整し、推力の中心を調節す
ることが提案されている。 さらに、特開平1−177854号公報においては、ギャッ
プの一部に、ギャップにおける磁束密度の分布を調整す
る磁性体チップを貼着けることにより、駆動力の中心を
調節することが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術には、以下に示すような問題
があった。 第1に示した、特開昭58−211365号公報に開示された
技術については、一つのキャリッジに対して複数のボイ
スコイルモータを設けるため、キャリッジ駆動系の構造
が必要以上に複雑化、大型化することは避けられなかっ
た。 さらに、個々のボイスコイルモータ自体において、ア
クチュエータであるボイスコイルに発生する推力の作用
方向と当該ボイスコイルに接続される被駆動体の重心位
置とを一致させるという点については配慮されていな
い。すなわち、通常のボイスコイルモータにおいては、
ボイスコイルが挿入されるヨークの磁路のギャップ内で
の磁束が均一になるように、マグネットの着磁を制御す
ることは困難である。その結果、ボイスコイルおよび被
駆動体の重心位置が推力の方向に一致せず、ボイスコイ
ル自体などに振動が発生することは、避けられなかっ
た。 第2に示した特開昭63−10379号公報に開示された技
術については、上述のとおり、ヨークに設けた穴より強
磁性体の棒材を挿入して、該棒材の挿入量に応じて、ギ
ャップにおける磁束の分布を調節するものである。従っ
て、該棒材がヨークの内側面よりも突出する程度にまで
挿入しなければ、ギャップ内における磁束の調整効果が
十分得られなかった。そのため、棒材が突出する調節し
ろの分だけ、あらかじめ余分にギャップを広げておく必
要があった。さらに、ギャップの幅の拡大に伴い、推力
が低下するという問題があった。また、ギャップにマグ
ネットが取り付いている内磁型の磁気回路では、ヨーク
の外側に、上述の棒材を取り付ける必要があり、実装
上、並びに作業性の上で困難であった。 さらに、調整手段としては、例えば、ボイスコイルモ
ータを磁気ディスク装置に実装し、シーク後の残留振動
により発生する読み出し電圧の変動が最小値になるよう
に調整する手段を例示して説明している。しかし、一般
に、磁気回路の推力の中心位置のばらつきは、被駆動側
の重心の位置のばらつきよりも大きい。そのため、ボイ
スコイルモータを装置に実装した後になって、推力の中
心位置を調整仕切れない場合があった。 そのため、ヨーク単体で、推力の中心位置を測定した
いという要求があった。しかし、一般のガウスメータで
は、2%程度の誤差を含んでいるため、0.5%という要
求精度を満たす測定を行うことができなかった。 さらに、特開平1−177854号公報に開示された技術
は、磁気回路のギャップを調節するものであり、あらか
じめ調節しろの分だけ余分にギャップを広げておく必要
があり、調節機能を設けるかわりに、前記の第2の従来
技術と同様に、推力が低下するという問題があった。 本発明の目的は、ボイスコイルに得られる推力の中心
位置と、該ボイスコイルに結合された被駆動体の重心位
置とが、該被駆動体の移動方向の同一軸上にない場合で
も、該推力の中心を移動させて、これらを一致させるこ
とができるボイスコイルモータ、およびこれを用いた振
動の少ない磁気ディスク装置を提供することにある。 また、他の目的は、ボイスコイルモータの推力の中心
位置を検出する装置を、提供することである。
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、
その第1の態様としては、ボイスコイルと、上記ボイス
コイルを横切る磁束を発生させる磁気回路を有するボイ
スコイルモータにおいて、上記磁気回路は、上記ボイス
コイルを横切る複数の磁路を有し、かつ、上記各々の磁
路に対応して凹部が設けられたヨークと、上記凹部に挿
入される磁性体の部材を有することを特徴とするボイス
コイルモータが提供される。 本発明の第2の態様としては、磁気ヘッドを支えるキ
ャリッジをボイスコイルモータで駆動することで、該磁
気ヘッドを磁気ディスクに沿って移動させる磁気ディス
ク装置において、上記ボイスコイルモータは、ボイスコ
イルと、上記ボイスコイルを横切る磁束を発生させる磁
気回路と、を含んで構成され、上記磁気回路は、上記ボ
イスコイルを横切る複数の磁路を有し、かつ、該各々の
磁路に対応して凹部が設けられたヨークと、凹部に挿入
される磁性体の部材を有することを特徴とする磁気ディ
スク装置が提供される。
【作用】
ヨークに設けられた凹部に、磁性体の部材を挿入する
と、該凹部に対応するヨーク内部の磁路の磁束が変化す
る。すると、これに対応してボイスコイルを横切る磁束
分布が変化する。その結果、ボイスコイルに発生する推
力の中心が移動する。 このようなボイスコイルモータを用いた磁気ディスク
装置においては、ボイスコイルの推力の中心を移動させ
て、該推力の中心位置およびその作用方向を、キャリッ
ジの重心と一致させることが出来る。
【実施例】
第1図は、本発明の一実施例であるボイスコイルモー
タを示したもので、(a)は上面図、(b)はB−B断
面図、(c)はA−A断面図である。 このボイスコイルモータの基本構成は、ヨーク12と永
久磁石14とからなるドラム状の磁気回路の上側面に、リ
ング状のすきま部分であるギャップ13を設け、該ギャッ
プ13に円筒状のボイスコイル11を挿入したものとなって
いる。 磁気回路は、上述のとおりヨーク12と、永久磁石14と
により構成されている。 ヨーク12は、円柱形のセンターヨーク12bと、これを
リング状に取り巻くように配置された外側ヨーク12a
と、さらにこれらを底面部分で結ぶ円盤状の部分とによ
り構成されている。 そして、永久磁石14は外側ヨーク12a内側上端部に設
けられている。 この永久磁石14とセンターヨーク12bの間には、リン
グ状のギャップ13があり、ここには、磁束が存在してい
る。 さらに本実施例の外側ヨーク12aは、スリット16によ
り4分割されている。また、分割された各外側ヨーク12
aには、該ボイスコイルモータの内側と外側とをつなぐ
ようにロッド穴17が設けられている。このロッド穴17
は、後述するアジャストロッド15を挿入するためのもの
である。すなわち、このアジャスタロッド15のロッド穴
17への挿入量を調整することにより、分割された外側ヨ
ーク12a毎に、その内部の磁束を独自に、調整できる構
成である。なお、スリット16の数およびロッド穴17の形
状、個数は、これに限定されるものではない。さらにま
た、ロッド穴17は外側ヨーク12aを貫通している必要は
なく、単なる凹部であっても構わない。 本実施例の永久磁石14は、外側ヨーク12aと同様に分
割されている。 アジャストロッド15は、上述のロッド穴17に挿入する
磁性体の部材で、外側ヨーク12a内の磁束を変化させる
役割を果たしている。 なお、永久磁石14は希土類のNd−Fe−B,ヨーク12、ア
ジャストロッド15は鋼(JIS規格品S10C)で作られてい
るが、これに限定されるものではない。 ボイスコイル11は、円筒状のコイルであり、その中心
軸方向においてギャップ13に挿入される構成となってい
る。すなわち、該ボイスコイル11は、上述のギャップ13
に存在する磁束を横切るように移動する構成となってい
る。そのため、ボイスコイル11に電流を流すと、第1図
(b)に示した矢印の方向に推力が発生し、ボイスコイ
ル11が移動する構成である。 第2図は、第1図のボイスコイルモータの等価回路を
示したものである。 図中、Φ〜Φは磁束、Rg1〜Rg4は各ギャップ13の
磁気抵抗、H1〜H4は永久磁石14の動作点での減磁界の強
さ、l1〜l4は永久磁石14の厚さ、Ry1〜Ry4は分割された
外側ヨーク12aそれぞれの磁気抵抗、Ry0は、Ry1〜Ry4
外のヨーク12の磁気抵抗を示している。 このボイスコイルモータは、分割された外側ヨーク12
aに対応して、磁束が大きく4つに別れている。 そして、4ケ所の磁束Φ〜Φのちがいにより、推
力中心の位置が異なる。この磁束に違いの発生する第1
の原因は、各々の永久磁石14の個体差である。例えば、
永久磁石14の磁場配向の個体差、密度の個体差、着磁の
ちがいである。第2の原因は永久磁石14の厚みl1〜l4
ちがいである。第3の原因は、永久磁石14とヨーク12と
間のギャップ13の幅の違いに起因する磁気ギャップ抵抗
Rg1〜Rg4の差である。なお、アジャストロッド15がない
場合には、外側ヨーク12aの磁気抵抗Ry1〜Ry4には、ほ
とんど差がない。 アジャストロッド15の役割を、第2図に基づいて説明
すると、例えば、磁路の断面積を変えて、各外側ヨーク
12aの磁気抵抗Ry1〜Ry4を調整するものである。 次に動作を説明する。 ギャップ13にボイスコイル11を挿入した状態で、該ボ
イスコイル13に電流を流すとギャップ13に存在する磁束
との関係に応じてボイスコイル13に推力が発生し、ボイ
スコイル13は、第1図(b)に示した矢印の方向に移動
する。 この時、アジャスタロッド15をロッド穴17へ挿入する
量を変更すると、該アジャスタロッド15に対応する外側
ヨーク12a内部の磁束が変化する。そして、該外側ヨー
ク12a内部の磁束の変化は、ギャップ13の該外側ヨーク1
2aに対応する位置における磁束の変化を招く。すなわ
ち、アジャスタロッド15を調整することにより、ギャッ
プ13中の磁束分布を、間接的に、調整する。すると、該
ギャップ13における磁束分布の変化に応じて、ボイスコ
イル11に発生する推力の中心が変化する。すなわち、4
個のアジャスタロッド15を、それぞれ調整することによ
り、ボイスコイル13に発生する推力の中心位置を、移動
させることができる。 この場合、外側ヨーク12aは、分割されているため、
各外側ヨーク12a内部の磁束はそれぞれ独立的に調整さ
れる。従って、アジャスタロッド15を、外側ヨーク12a
の内側面よりも突出させて、ギャップ13内の磁束を、ア
ジャスタロッド15により、直接、変化させる必要はな
い。 なお、本実施例においては、アジャストロッド15がロ
ッド穴17に挿入される量を変更することにより、調整を
行っているが、アジャストロッド15の材料を磁気抵抗の
異なるものに変更することにより、推力位置の調整を、
おこなってもよい。 本実施例においては、スリット16を4ケ所に設けてい
るが、これに限定されるものではなく、例えば、調整方
向が1軸であれば、2ケ所にすることができる。但し、
外側ヨーク12aを分割していないと、アジャストロッド1
5を用いても、該外側ヨーク12a内部の磁束分布には、ほ
とんど変化が生じないため、外側ヨーク12aは、2個以
上に分割する必要がある。 さらに、各外側ヨーク12a毎のロッド穴17の数は、一
つに限定されるものではなく、一つの外側ヨーク12aに
複数のロッド穴17を設けても構わない。この場合、ロッ
ド穴17の数を増やすと推力位置の調整巾が広がる。 また、ロッド穴17を設ける代わりに、スリット16にア
ジャスタロッド15を挿入する構成とすることも可能であ
る。この場合には、アジャスタロッド15の挿入されたス
リット16の両側の外側ヨーク12aの磁界が同時に調整さ
れることになる。 以上のように、本実施例においては、ボイスコイルモ
ータの推力の中心位置を調整することができる。また、
調整の際、アジャストロッド15は、磁気吸引力によりヨ
ーク12に吸着するので、作業性も良い。 次に実施例2として、上記実施例1に示した、ボイス
コイルモータを使用した磁気ディスク装置を説明する。 第3図は、本発明の一実施例であるボイスコイルモー
タが組み込まれた磁気ディスク装置の要部を示す略断面
図である。 この磁気ディスク装置は、ハウジング1と、磁気デイ
スク2と、磁気ヘッド10と、キャリッジ5と、さらにボ
イスコイル11、永久磁石14、ヨーク12等からなるボイス
コイルモータとにより主に構成されている。 密閉されたハウジング1の内部においては、垂直に設
けられた円柱状のスピンドル3に、複数の磁気ディスク
2が、同軸かつ平行に固定されている。そして、この磁
気デイスク2は、スピンドル3を軸として、ほぼ垂直な
姿勢で回転自在になっている。 ハウジング1の外部には駆動モータ4が設けられてお
り、スピンドル3との間に張架された駆動ベルト4aを介
して、スピンドル3が、すなわち磁気ディスク2が所望
の速度で回転されるように構成されている。 スピンドル3の側方には、水平方向に、すなわち、磁
気ディスク2の半径方向に移動自在なキャリッジ5が設
けられており、ハウジング1の内側底面に設けられたレ
ール6に対して転動するベアリング7によって滑動自在
に案内されている。 キャリッジ5のスピンドル3の側には、複数のアーム
8が、複数の磁気ディスク2aの平面に平行となるように
水平に固定されている。そして、このアーム8の先端部
は、磁気ディスク2の間に位置されている。 アーム8の先端部には、先端部がY字形に分岐した板
バネ9がそれぞれ固定されており、各々の分岐端には、
各磁気ディスク2の平面に対向する姿勢で磁気ヘッド10
が固定されている。 この磁気ヘッド10は、キャリッジ5がレール6に沿っ
て水平方向に移動することにより、磁気ディスク2の表
面に同心円状に設けられたトラックのうち、任意のトラ
ックに対して、位置決めされる構成となっている。そし
て、磁気ディスク2に対する情報の書き込みおよび読み
出し動作は、該トラックに対して行われるものである。 一方、キャリッジ5において、複数のアーム8が固定
された側面の反対側の面には、ボイスコイル11およびヨ
ーク12等からなる実施例1に示したボイスコイルモータ
が設けられている。 そして、ボイスコイル11に通電される電流と、永久磁
石14とヨーク12との間のギャップ13に形成される磁場と
の相互作用により、ボイスコイル11には、通電される電
流の向きおよび強度に応じた推力Fが得られ、この推力
Fによって、キャリッジ5が駆動される構成となってい
る。 以上のような構成においては、永久磁石14の不均一な
着磁等による、ギャップ13中の磁束のばらつきは避けら
れない。そして、この磁束のばらつきのために、推力F
の中心Pfがキャリッジ5の重心Gと移動方向の同一軸線
上からずれている状態では、推力Fの一部が重心Gの回
りの偶力となって、キャリッジ5を加振することとな
る。 このため、本実施例では、アジャストロッド15により
ギャップ13における磁束分布を間接的に調整して、ボイ
スコイル11に得られる推力Fの中心Pfおよび作用方向
が、キャリッジ5の重心Gに一致するように、アジャス
トロッド15の長さや材質を適宜選択して、キャリッジ5
の振動を防止している。 他の実施例を説明する。 本実施例は、第3図に示した磁気ディスク装置に使用
されるボイスコイルモータの推力の中心Pfのずれを、検
知することを目的としたものである。 但し、これに限定されるものではなく、他の目的、用
途にも使用可能である。また構成も、以下に述べるもの
に限定されるものではない。 第4図にその構成を示す。 この装置は、2個のロードセル24a,24bと、2本の連
結棒25a,25bと、2個の板バネ23a,23bと、台車22とによ
り主に構成されている。 ロードセル24a、24bは、外部から加えられる力を測定
することができるもので、本実施例においては、歪ゲー
ジを使用しているが、これに限定されるものではない。 このロードセル24aは、水平に設けられた連結棒25a及
び板バネ23aによりボイスコイル11と結合されている。
この板バネ23aがボイスコイル11と結合される位置は、
第3図のキャリッジ5の重心G(第3図中に示す)に相
当する位置と、キャリッジ5の移動方向に相当する方向
の同一軸線上にある。一方、ロードセル24aの左側面
は、該連結棒25a及び板バネ23aを介して伝えられるボイ
スコイル11の推力によって、壁面等に押しつけられてい
る。これにより、測定対象となる磁気回路とボイスコイ
ル11とにより発生される推力を、ロードセル24aにより
測定する構成と成っている。 ロードセル24bは、連結棒25aに固定されている。そし
て、連結棒25bおよび板バネ23bを介して、ボイスコイル
11と結合されている。なお、この板バネ23bがボイスコ
イル11と結合されている位置と、キャリッジ5の重心G
に相当する位置とは、キャリッジ5の移動方向に相当す
る方向の同一軸線上ではない。したがって、測定対象と
なる磁気回路と、ボイスコイル11とにより発生される推
力のうち、キャリッジ5に対して偶力として作用する力
を、ロードセル24bにより検出する構成である。 ヨーク12と永久磁石14等から成る磁気回路はボイスコ
イルモータの一部を構成するものであり、台車22に固定
され、ベース21の上を移動可能な構成となっている。 次に動作を説明する。 ボイスコイル11に電流を流し推力を発生させると、該
推力は、連結棒25aおよび板バネ23aを介して、ロードセ
ル24aにより検出される。一方、この場合、ロードセル2
4bは、連結棒25a上に固定されているため、連結棒25aと
同距離だけ、水平方向に移動する。従って、該推力の中
心が、板バネ23aの位置と一致している場合には、ロー
ドセル24bには、電流を流していない時と比較した場
合、力の変化は検出されない。 すなわち、ボイスコイル11に電流を流さないときのロ
ードセル24bに加わる力と、電流を流したときに加わる
力の差から、キャリッジ5に加わる偶力の存在が検知さ
れる。 そのため、ボイスコイル11に電流を流さない時と、電
流を流した時にロードセル24bに加わる力が等しくなる
ように推力の中心を調整すれば、偶力はゼロとなる。す
なわち、推力の中心がキャリッジ5の重心Gと一致す
る。 なお、ロードセル24aは、ボイスコイル11に発生する
推力を測定するものであって、偶力の測定には、直接的
には必要がないが、一般にボイスコイルモータの性能を
示す推力の大きさを測定できる。 以上のように本実施例を使用すれば、磁気回路単体で
の推力中心の位置を、検出することができる。 従って、磁気ディスク装置を組み立てる前に、ボイス
コイルモータの推力中心の位置が調整可能であるか否か
を判定できる。そのため、ボイスコイルモータを組み込
んだ後になって、調整できないといった事態を招くこと
がない。 また、被駆動体、本実施例においては、キャリッジ5
の重心位置のばらつきが小さければ、磁気ディスク装置
を組み立てる前に、推力中心をボイスコイルモータの推
力中心を、被駆動体の重心に合致するように調整するこ
とができる。この場合には、磁気ディスク装置を組み立
てる工程において、ボイスコイルモータの磁束分布を調
整する必要がない。 さらに、磁気ディスク装置は、塵埃を嫌うため、なる
べく、部品間でしゅう動する作業を避ける必要がある。
前述したボイスコイルモータの磁束分布調整作業を、磁
気ディスク装置を組み立てる前に行うことにより、この
ような作業を減らして、磁気ディスク装置の信頼性を向
上できる。 また、台車22に乗せる磁気回路だけを交換することに
より、数多くの磁気回路を迅速に測定することができ
る。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ボイスコイルモ
ータの推力の中心位置を調整することが可能である。こ
れにより、該推力の一部が、偶力として被駆動体に作用
することによる、被駆動体の振動を防止することができ
る。 さらに、ボイスコイルモータに発生する推力の中心を
高精度で検出することができる等の効果が得られる。 さらには、振動の少ない磁気ディスク装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例のボイスコイルモータ
の上面図、第1図(b)はそのB−B断面図、第1図
(c)はA−A断面図、第2図は、第1図に示したボイ
スコイルモータの等価回路、第3図は、第1図のボイス
コイルモータが組み込まれた磁気ディスクの要部を示す
略断面図、第4図は、ボイスコイルモータの推力中心位
置を測定する測定装置の略断面図である。 1……ハウジング、2……磁気ディスク、3……スピン
ドル、4……駆動モータ、5……キャリッジ、6……レ
ール、7……ベアリング、8……アーム、9……板バ
ネ、10……磁気ヘッド、11……ボイスコイル、12……ヨ
ーク、12a……外側ヨーク、12b……センターヨーク、13
……ギャップ、14……永久磁石、15……アジャストロッ
ド、16……スリット、17……ロッド穴、21……ベース、
22……台車、23a……板バネ、23b……板バネ、24a……
ロードセル、24b……ロードセル、25a……連結棒、b…
…連結棒、F……推力、G……キャリッジの重心、Pf…
…推力の中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 丈正 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 鈴木 冨男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭63−10379(JP,A) 特開 昭61−136753(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボイスコイルと、上記ボイスコイルを横切
    る磁束を発生させる磁気回路を有するボイスコイルモー
    タにおいて、 上記磁気回路は、上記ボイスコイルを横切る複数の磁路
    を有し、かつ、上記各々の磁路に対応して凹部が設けら
    れたヨークと、上記凹部に挿入される磁性体の部材を有
    することを特徴とするボイスコイルモータ。
  2. 【請求項2】磁気ヘッドを支えるキャリッジをボイスコ
    イルモータで駆動することで、該磁気ヘッドを磁気ディ
    スクに沿って移動させる磁気ディスク装置において、 上記ボイスコイルモータは、ボイスコイルと、上記ボイ
    スコイルを横切る磁束を発生させる磁気回路を含んで構
    成され、 上記磁気回路は、上記ボイスコイルを横切る複数の磁路
    を有し、かつ、該各々の磁路に対応して凹部が設けられ
    たヨークと、凹部に挿入される磁性体の部材を有するこ
    とを特徴とする磁気ディスク装置。
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