JP2558375B2 - 抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバス - Google Patents
抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバスInfo
- Publication number
- JP2558375B2 JP2558375B2 JP14272990A JP14272990A JP2558375B2 JP 2558375 B2 JP2558375 B2 JP 2558375B2 JP 14272990 A JP14272990 A JP 14272990A JP 14272990 A JP14272990 A JP 14272990A JP 2558375 B2 JP2558375 B2 JP 2558375B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- canvas
- dryer
- color
- wet paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Paper (AREA)
Description
されるトライヤーカンバスに関する。
に、複数本の乾燥シリンダー(1)…を上下二段で配列
し、上下の乾燥シリンダー(1)(1)に、上下2枚の
カンバス(2)(2)をガイドローラ(3)(3)…を
介して張設し、湿紙(4)を上下の乾燥シリンダー
(1)(1)に順次にジグザグ状に案内走行させるよう
にした上下2枚のカンバス方式が一般に使用されてき
た。
(4)が乾燥シリンダー(1)(1)やガイドローラ
(3)(3)に巻き付いて、折損事故やカンバス(2)
(2)の切断等が発生するため、断紙検知手段を装備さ
せて、断紙時、湿紙(4)を乾燥シリンダー群の直前で
カットすると同時に機械を停止させる必要がある。この
断紙検知手段として、従来は次のようにしている。即
ち、上下2枚カンバス方式の場合、湿紙(4)は上部乾
燥シリンダー(1)から下部乾燥シリンダー(1)に移
行する際及び逆移行する際、カンバス(2)(2)の随
行がなく、湿紙(4)が単独で走行するため、この部
分、通常ドライヤーポケットと称される部分に、投光器
(5)と受光器(6)とを、湿紙(4)の走行路を挟ん
で対向状態に設置し、通紙時、投光器(5)からの光線
を湿紙(4)で遮断させて受光器(6)を不作動とし、
断紙時、投光器(5)の光線を受光器(6)に受光させ
て湿紙(4)を乾燥シリンダー群の直前でカットし機械
を停止させるようにしている。即ち、透過光方式の断紙
検知手段を採用している。
(2)の随行がなく、湿紙(4)が単独で走行するオー
プンドロー(フリーラン)個所が多数存在するため、抄
紙速度をアップすると、上記オープンドロー個所で湿紙
(4)のフラッタリング(バタつき)が生じ、断紙を多
発させる等の不具合がある。
(1)(1)が上下2段配置で、1枚のカンバス(2)
により、湿紙(4)を案内走行させるシングルランまた
はウノラン方式(第2図参照)や、乾燥シリンダー
(1)が単列配置で、1枚のカンバス(2)により湿紙
(4)を案内走行させる例えば、ベルラン方式(米国ベ
ロイト社商標名−第1図参照)等が提案され、高速抄紙
を可能とするようになってきている。
ない乾燥シリンダ一群からなるため、従来の透過光方式
の断紙検知手段を採用することはできない。
のない乾燥シリンダー群における断紙検知方法であっ
て、分光測光器を用いて測色した場合、分光反射曲線の
380〜780nmの範囲の各波長における反射率が40%以下の
色彩に着色されたカンバスを用いて、湿紙とカンバスと
の色彩を別異とし、かつ、ドライヤーカンバスに添着走
行する湿紙に投光し、その反射光を受光し、通紙時と断
紙時との反射光の光量差を感知して断紙を検知するよう
にしたものである。
ライヤーカンバスであって、カンバスが湿紙と異なる色
彩に着色され、かつ、該カンバスの色彩が、分光測光器
を用いて測色した場合、分光反射曲線の380〜780nmの範
囲の各波長における反射率が40%以下の色彩に着色され
ている事を特徴とするものである。
フェルトの両方を含むものと解されたい。
た場合、分光反射曲線の380〜780nmの範囲の各波長にお
ける反射率が40%以下の色彩に着色されたカンバスを用
いて、湿紙とカンバスとの色彩を別異とし、かつ、反射
光方式の断紙検知手段を使用し、通紙時には、湿紙から
の反射光を受光し、断紙時には、カンバスからの反射光
を受光し、これらの受光量の差によって、断紙を検知す
るものであるから、オープンドローのない乾燥シリンダ
ー群からなる多筒式抄紙乾燥機の断紙を、カンバスに妨
げられることなく正確に検知して機械の破損等を防止す
ることができる。
断紙検知手段が十分確実に識別できる色彩に着色されて
いるから、通紙時と断紙時との反射光の光量差で断紙を
確実に検出させることができる。
て、第1図において、(1)は乾燥シリンダー、(2)
はカンバス、(3)はガイドローラ、(4)は湿紙、
(7)はサクションローラ、(8)は反射光方式の断紙
検知手段を示しており、この場合、乾燥シリンダー
(1)は、単列配置でしかも、複数本毎の各群を構成
し、夫々の群において、駆動可能に支承されており、各
乾燥シリンダー(1)(1)間にサクションローラ
(7)が配置され、各群を構成する乾燥シリンダー
(1)…とサクションローラ(7)…にはカンバス
(2)がガイドローラ(3)…介して各群毎に独立し
て、しかも次群と緊密に連繋してエンドレス状に掛け渡
されているベルラン方式(米国ベロイト社商標名)に本
発明を適用した例を示す。
て、この場合、乾燥シリンダー(1)…は、上下2列に
複数本配置され、1本のカンバス(2)が上下の乾燥シ
リンダー(1)…にジグザグ状に掛け渡され、これを1
群として複数群が連設され、各群毎にカンバス(2)が
エンドレス状に独立して張設され、各乾燥シリンダー
(1)…が駆動されるように構成されたシングルラン方
式に本発明を適用した場合を示す。
る色彩に着色され、かつ、該カンバス(2)の色彩が、
分光測光器を用いて測色した場合、分光反射曲線の380
〜780nmの範囲(可視光の範囲)の各波長における反射
率が40%以下の色彩に着色してある。
ので、横軸に波長をとり、縦軸に反射率をとって示して
いる。第4図において、(a)は標準白板、(b)
(c)は紺色カンバス、(d)は薄紺色カンバス、
(e)は橙色カンバス、(f)は薄茶色カンバス、
(g)は黒色カンバスの分光反射曲線を示している。
光器及び条件で測定したものである。
(少し反射率は落ちる)と見た場合、反射率の差が各波
長に対して十分大きい事が如何なる光源をもった断紙検
知手段(8)に対しても、誤動作のない断紙検知を可能
とするものであって、例えば、湿紙が白色であれば、黒
色系統の色彩でカンバスを着色しておけば、最も無難で
あろう。
性を考慮して、湿紙の反射率に対して十分安全に識別可
能な境界反射率以下の色彩でカンバスを着色するもので
あり、例えば、湿紙の反射率の380〜780nmにおける各波
長の40%以下の反射率の色彩を用いれば、まず無難であ
ろう。
を使用するもので、第1図及び第2図は、投受光器が一
体型のものを例示しているが、これらが別体であっても
よい。
第2図に示すように、カンバス(2)に添着走行する湿
紙(4)の走行路の適当位置に湿紙(4)に向けて投光
し、かつ、その反射光を受光し得るように取付け設置
し、通紙時と断紙時との反射光の光量差を感知して断紙
を検知し、湿紙(4)を乾燥シリンダー群の直前でカッ
トし機械の運転を停止させる。上記反射光方式の断紙検
知手段(8)の設置個数は、1台の抄紙乾燥機に1個或
いは各乾燥シリンダー群毎に1個又は適数個設置するも
のである。
シリンダー群からなる多筒式抄紙乾燥機の断紙を、カン
バスに妨げられることなく正確に検知して機械の損傷を
防止することができ、高速化される多筒式抄紙乾燥機に
適用し、断紙による機械の損傷を簡単な手段で未然に確
実に防止させることができる。
定の色彩に着色しておくだけで、反射光方式の断紙検知
手段による断紙の検知を確実化でき、誤作動による機械
の損傷を防止させることができる。
は本発明方法の第2実施例の概略説明図、第4図は各種
色彩のカンバスの分光反射曲線を示し、第3図は従来の
抄紙乾燥機における断紙検知手段の説明図を示してい
る。 (1)……乾燥シリンダー、(2)……カンバス、 (3)……ガイドローラ、(4)……湿紙、 (7)……サクションローラ、 (8)……反射光方式の断紙検知手段。
Claims (2)
- 【請求項1】多筒式抄紙乾燥機のオープンドローのない
乾燥シリンダー群における断紙検知方法であって、分光
測光器を用いて測色した場合、分光反射曲線の380〜780
nmの範囲の各波長における反射率が40%以下の色彩に着
色されたカンバスを用いて、湿紙とカンバスとの色彩を
別異とし、かつ、ドライヤーカンバスに添着走行する湿
紙に投光し、その反射光を受光し、通紙時と断紙時との
反射光の光量差を感知して断紙を検知するようにした事
を特徴とする抄紙乾燥器の断紙検知方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の方法に使用するドライヤ
ーカンバスであって、カンバスが湿紙と異なる色彩に着
色され、かつ、該カンバス色彩が、分光測光器を用いて
測色した場合、分光反射曲線の380〜780nmの範囲の各波
長における反射率が40%以下の色彩に着色されている事
を特徴とするドライヤーカンバス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14272990A JP2558375B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14272990A JP2558375B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0465594A JPH0465594A (ja) | 1992-03-02 |
JP2558375B2 true JP2558375B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15322228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14272990A Expired - Lifetime JP2558375B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558375B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0659499U (ja) * | 1992-08-24 | 1994-08-19 | 大和紡績株式会社 | カンバスベルト |
JP3163056B2 (ja) | 1998-02-26 | 2001-05-08 | 三洋電機株式会社 | 投写装置 |
JP3524888B2 (ja) * | 2001-05-30 | 2004-05-10 | 三菱重工業株式会社 | 監視装置 |
JP4943285B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2012-05-30 | シキボウ株式会社 | 抄紙用ドライヤーカンバス |
JP6497512B2 (ja) * | 2015-03-17 | 2019-04-10 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置及びシート製造方法 |
US11920299B2 (en) | 2020-03-06 | 2024-03-05 | Ibs Of America | Formation detection system and a process of controlling |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6389996U (ja) * | 1986-12-02 | 1988-06-10 | ||
JPS644207U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-11 |
-
1990
- 1990-05-30 JP JP14272990A patent/JP2558375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0465594A (ja) | 1992-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0072236B1 (en) | Apparatus for detecting tape on sheets | |
KR900006579B1 (ko) | 지폐 식별기 | |
JP4266495B2 (ja) | 紙幣処理機 | |
US7816616B2 (en) | Sorting system using narrow-band electromagnetic radiation | |
US5471309A (en) | Print quality control device for perfecting press | |
JP2558375B2 (ja) | 抄紙乾燥機の断紙検知方法およびそれに使用されるドライヤーカンバス | |
BR9907714A (pt) | Processo e dispositivo para detectar objetos iluminados presentes sobre um vidro transparente | |
JP2007212423A (ja) | 異物検出装置および繊維機械および異物検出方法 | |
SE440406B (sv) | Anordning for faststellande av fel pa banmaterial | |
US5590577A (en) | Device for cutting a paper web in a press end of a paper machine | |
KR101025359B1 (ko) | 감지 장치 | |
JP2891696B1 (ja) | 印刷画像検査装置 | |
WO2012094896A1 (zh) | 一种纸币、票券的鉴别方法及装置 | |
CN106596572A (zh) | 一种双台验布机 | |
US5015849A (en) | Index marking system | |
US5289007A (en) | Sheet break detector apparatus | |
US20100066826A1 (en) | Optical method and measuring device for a web containing fibers | |
US6797976B2 (en) | Method and apparatus for examining defects in or on sheet material | |
JP2000221142A (ja) | 品質検査装置 | |
FI125725B (fi) | Menetelmä ja sovitelma kuiturainan seuraamiseksi | |
WO2022050546A1 (ko) | 보안성 및 식별성이 향상되는 보안직물 | |
US7986410B2 (en) | Method for detecting a fibrous web tear in a drying section of a machine for producing the fibrous web and apparatus for performing said method | |
US3741663A (en) | Hole detector (for moving web) | |
WO2006070070A1 (en) | Method and apparatus for measuring color of a moving web | |
US6691620B2 (en) | Process and device for the detection of a position of a paper web |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 14 |