JP2557937Y2 - 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置 - Google Patents
直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置Info
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- JP2557937Y2 JP2557937Y2 JP1990003893U JP389390U JP2557937Y2 JP 2557937 Y2 JP2557937 Y2 JP 2557937Y2 JP 1990003893 U JP1990003893 U JP 1990003893U JP 389390 U JP389390 U JP 389390U JP 2557937 Y2 JP2557937 Y2 JP 2557937Y2
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- Japan
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- exhaust gas
- injection
- fuel
- diesel engine
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- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置に関す
る。
る。
第２〜３図に従来形の直接噴射式ディーゼル機関の燃
焼室及び燃料噴射弁の配置の代表例を示す。従来はピス
トン２のほぼ中央部に円筒形の燃焼室１が配設され、シ
リンダヘッド３の中央部に取りつけた多噴孔の燃料弁４
により、燃焼室中央上部より燃焼室壁面方向に向って燃
料噴霧５を放射状に噴射し着火燃焼させている。
焼室及び燃料噴射弁の配置の代表例を示す。従来はピス
トン２のほぼ中央部に円筒形の燃焼室１が配設され、シ
リンダヘッド３の中央部に取りつけた多噴孔の燃料弁４
により、燃焼室中央上部より燃焼室壁面方向に向って燃
料噴霧５を放射状に噴射し着火燃焼させている。
ところが従来の直接噴射式ディーゼル機関では、燃料
噴射弁から噴射された燃料は、噴射初期から燃焼室周囲
の空気を導入して発達してゆき、理論混合比近くで燃焼
し始める割合が高く、燃焼ガス温度が高くなる。このた
め窒素酸化物NOXの多量発生の原因となっている。
噴射弁から噴射された燃料は、噴射初期から燃焼室周囲
の空気を導入して発達してゆき、理論混合比近くで燃焼
し始める割合が高く、燃焼ガス温度が高くなる。このた
め窒素酸化物NOXの多量発生の原因となっている。
本考案の目的は前記従来装置の課題を解消し、NOXの
排出を抑制でき燃焼効率のよい直接噴射式ディーゼル機
関の燃焼装置を提供するにある。
排出を抑制でき燃焼効率のよい直接噴射式ディーゼル機
関の燃焼装置を提供するにある。
本考案に係る直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置
は、ピストンの頂面に凹設された燃焼室と該燃焼室に対
向して配設された多噴孔燃料弁をそなえた直接噴射式デ
ィーゼル機関において、上記シリンダヘッドの排気ポー
トに開口された排気ガスバイパス管と、エンジンのクラ
ンクシャフトと同期して駆動され該排気ガスバイパス管
を経て供給された排気ガスを加圧する排気ガス圧縮装置
と、該装置による加圧圧縮排気ガスを燃焼室内の燃料弁
方向へ向って燃料噴射の直前にのみ噴射する自動噴射弁
とを有してなることを特徴としている。
は、ピストンの頂面に凹設された燃焼室と該燃焼室に対
向して配設された多噴孔燃料弁をそなえた直接噴射式デ
ィーゼル機関において、上記シリンダヘッドの排気ポー
トに開口された排気ガスバイパス管と、エンジンのクラ
ンクシャフトと同期して駆動され該排気ガスバイパス管
を経て供給された排気ガスを加圧する排気ガス圧縮装置
と、該装置による加圧圧縮排気ガスを燃焼室内の燃料弁
方向へ向って燃料噴射の直前にのみ噴射する自動噴射弁
とを有してなることを特徴としている。
エンジンの圧縮比以上の圧縮比を有する排気ガス圧縮
装置により排気ガスを燃焼室内の圧力以上に高圧化し、
噴射管と自動噴射弁を介して燃料噴射の直前に燃料弁の
近傍へ高圧排気ガスを噴射して供給し、燃料弁近傍に排
気ガスを滞留させることにより燃料弁より噴出直後の燃
料噴霧は、排気ガスを導入しながら発達していき、空気
導入が抑制された状態で燃焼しはじめるため、NOXの生
成反応が抑制される。
装置により排気ガスを燃焼室内の圧力以上に高圧化し、
噴射管と自動噴射弁を介して燃料噴射の直前に燃料弁の
近傍へ高圧排気ガスを噴射して供給し、燃料弁近傍に排
気ガスを滞留させることにより燃料弁より噴出直後の燃
料噴霧は、排気ガスを導入しながら発達していき、空気
導入が抑制された状態で燃焼しはじめるため、NOXの生
成反応が抑制される。
以下第１図を参照し本考案の一実施例について説明す
る。
る。
図において、燃料室１内で燃焼工程を終了すると、シ
リンダ内の燃焼ガスは排気ポート６より機関外へ排出さ
れるが、図示しないクランクシャフトに連動されたカム
7a及びコイルばね7cの作動により、排ガス圧縮装置７内
のプランジャ7bは、吸気工程となって右方向に移動し、
排気ポート６内の排気ガスを排気ガスバイパス管８を介
して排気ガス圧縮装置７シリンダ7d内に吸引するように
なっている。
リンダ内の燃焼ガスは排気ポート６より機関外へ排出さ
れるが、図示しないクランクシャフトに連動されたカム
7a及びコイルばね7cの作動により、排ガス圧縮装置７内
のプランジャ7bは、吸気工程となって右方向に移動し、
排気ポート６内の排気ガスを排気ガスバイパス管８を介
して排気ガス圧縮装置７シリンダ7d内に吸引するように
なっている。
機関の吸気工程をへて圧縮工程に入ると、クランク軸
に連動した排気ガス圧縮装置７のプランジャ7bも排気ガ
ス圧縮工程となり、排気ガスは機関の圧縮比以上の圧縮
比で圧縮されて高圧となり、この高圧となった排気ガス
が燃料噴射直前に噴霧管９を経て自動噴射弁10を押し開
き、燃焼室１内の燃料弁４の方向へ噴射される。該燃料
弁４からの燃料は、燃料弁４の近傍で漂っている前記排
気ガス（既燃ガス）11中に、かつ燃焼室壁面に向って噴
射され、排気ガス雰囲気中を通過後燃焼室壁面に達す
る。
に連動した排気ガス圧縮装置７のプランジャ7bも排気ガ
ス圧縮工程となり、排気ガスは機関の圧縮比以上の圧縮
比で圧縮されて高圧となり、この高圧となった排気ガス
が燃料噴射直前に噴霧管９を経て自動噴射弁10を押し開
き、燃焼室１内の燃料弁４の方向へ噴射される。該燃料
弁４からの燃料は、燃料弁４の近傍で漂っている前記排
気ガス（既燃ガス）11中に、かつ燃焼室壁面に向って噴
射され、排気ガス雰囲気中を通過後燃焼室壁面に達す
る。
燃料弁４から燃焼室１内へ噴出した燃料噴霧５は初期
には排気ガス11をまきこみ導入しながら発達してゆき、
空気との混合が抑制された状態で燃焼し始めるため、NO
Xの生成が抑制され、排気中のNOXを低減させることがで
きる。また燃料噴霧が進行し、排気ガスの領域を通過し
た後は、新気が多量に存在するので空気との混合が進
み、さらに燃焼室壁面への衝突により空気との混合が促
進され、最終的には完全燃焼がはかられる。
には排気ガス11をまきこみ導入しながら発達してゆき、
空気との混合が抑制された状態で燃焼し始めるため、NO
Xの生成が抑制され、排気中のNOXを低減させることがで
きる。また燃料噴霧が進行し、排気ガスの領域を通過し
た後は、新気が多量に存在するので空気との混合が進
み、さらに燃焼室壁面への衝突により空気との混合が促
進され、最終的には完全燃焼がはかられる。
本考案は前記のとおり構成し、燃料噴射の直前に排気
ガスを燃料弁近傍へ局部的に供給することにより、燃料
弁の周囲に排ガス雰囲気を形成し、燃料噴霧の発達初期
には排気ガスをまきこみながら燃焼火炎が発達してゆ
き、空気との混合を抑制された状態で燃焼をはじめるた
め、NOXの生成が抑制され、排気中のNOXを低減させるこ
とができる。
ガスを燃料弁近傍へ局部的に供給することにより、燃料
弁の周囲に排ガス雰囲気を形成し、燃料噴霧の発達初期
には排気ガスをまきこみながら燃焼火炎が発達してゆ
き、空気との混合を抑制された状態で燃焼をはじめるた
め、NOXの生成が抑制され、排気中のNOXを低減させるこ
とができる。
さらに噴霧が燃料弁近傍の局部的に供給された排気ガ
ス領域を通過すると多量の新気が存在するため新気との
混合が進みまた燃焼室壁面に衝突して拡がることにより
新気との混合が促進されて完全燃焼がはかられ、低N
OX、低排煙の高効率の燃焼が得られる。要するに本考案
によれば、燃料噴射の直前に燃料弁に向けて排ガスを噴
射し、燃料弁の周囲に排ガス雰囲気を形成して、初期の
燃焼をこの排ガス雰囲気中で行わせ、燃焼が発達した後
に新しい空気と混合させ完全燃焼せしめることにより、
低NOX化、低排煙化をなし得ることができる。
ス領域を通過すると多量の新気が存在するため新気との
混合が進みまた燃焼室壁面に衝突して拡がることにより
新気との混合が促進されて完全燃焼がはかられ、低N
OX、低排煙の高効率の燃焼が得られる。要するに本考案
によれば、燃料噴射の直前に燃料弁に向けて排ガスを噴
射し、燃料弁の周囲に排ガス雰囲気を形成して、初期の
燃焼をこの排ガス雰囲気中で行わせ、燃焼が発達した後
に新しい空気と混合させ完全燃焼せしめることにより、
低NOX化、低排煙化をなし得ることができる。
第１図は本考案に関わる直接噴射式ディーゼル燃焼装置
の構成図、第２〜３図は従来例で、第２図は燃焼室まわ
りの断面図、で第３図はピストンの上面図である。 １……燃焼室、２……ピストン、３……シリンダヘッ
ド、４……燃料弁、７……排気ガス圧縮装置、８……排
気ガスバイパス管、10……ガスの自動噴射弁、11……既
燃ガス。
の構成図、第２〜３図は従来例で、第２図は燃焼室まわ
りの断面図、で第３図はピストンの上面図である。 １……燃焼室、２……ピストン、３……シリンダヘッ
ド、４……燃料弁、７……排気ガス圧縮装置、８……排
気ガスバイパス管、10……ガスの自動噴射弁、11……既
燃ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小田 裕司 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重 工業株式会社長崎研究所内 (72)考案者 中島 政▲吉▼ 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重 工業株式会社長崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭49−121023（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−79104（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−101057（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】ピストンの頂面に凹設された燃焼室と該燃
焼室に対向して配設された多噴孔燃料弁をそなえた直接
噴射式ディーゼル機関において、上記シリンダヘッドの
排気ポートに開口された排気ガスバイパス管と、エンジ
ンのクランクシャフトと同期して駆動され該排気ガスバ
イパス管を経て供給された排気ガスを加圧する排気ガス
圧縮装置と、該装置による加圧圧縮排気ガスを燃焼室内
の燃料弁方向へ向って燃料噴射の直前にのみ噴射する自
動噴射弁とを有してなる直接噴射式ディーゼル機関の燃
焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990003893U JP2557937Y2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990003893U JP2557937Y2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0395062U JPH0395062U (ja) | 1991-09-27 |
| JP2557937Y2 true JP2557937Y2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=31507684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990003893U Expired - Fee Related JP2557937Y2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557937Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE539255T1 (de) * | 2006-07-25 | 2012-01-15 | Yamaha Motor Co Ltd | Viertakt-verbrennungsmotor |
| JP5636596B2 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-12-10 | 富夫 岸田 | 排気ガス吸入圧縮噴射エンジン |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5379104A (en) * | 1976-12-23 | 1978-07-13 | Hino Motors Ltd | Introduction method and apparatus for ega gas |
| JPS62101057U (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-27 |
-
1990
- 1990-01-22 JP JP1990003893U patent/JP2557937Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0395062U (ja) | 1991-09-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |