JP2557787Y2 - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JP2557787Y2
JP2557787Y2 JP1990400616U JP40061690U JP2557787Y2 JP 2557787 Y2 JP2557787 Y2 JP 2557787Y2 JP 1990400616 U JP1990400616 U JP 1990400616U JP 40061690 U JP40061690 U JP 40061690U JP 2557787 Y2 JP2557787 Y2 JP 2557787Y2
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敏郎 村野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電子写真プリンタや
電子写真複写装置等の画像形成装置において、静電潜像
担持体に形成された画像(トナー像)を媒体に転写する
転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プリンタ等の画像形成装
置は、帯電させた像担持体の表面に光を照射して静電潜
像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて現像を
行った後、このトナー像を記録媒体に転写させるように
なっている。
【0003】図5は従来の電子写真プリンタの概略構成
図であり、以下図面にしたがって説明する。
【0004】同図において、装置の右端には媒体カセッ
ト1が配設され、媒体2を収容する。媒体2はホッピン
グローラ3により媒体カセット1から1枚ずつ繰り出さ
れる。ホッピングローラ3の下流には給紙検出レバー4
が取付けられ、媒体2が繰り出されたか否かを検出す
る。検出レバー4は回転軸上に図示せぬフォトセンサを
備えており、回転することにより媒体2の有無を検出す
る。プレッシャローラ6aおよびフィードローラ6bは
媒体2を印刷位置へ搬送する。その略上方には現像器6
が配設され、内部に収容されたトナー6aが供給ローラ
6bおよび現像ローラ6cにより感光ドラム7へ送られ
る。
【0005】感光ドラム7はその表面に感光体が塗布さ
れており像担持体としての機能を果す。感光ドラム7の
周囲には上記現像器6の外に、感光ドラム7に一定電荷
を与える帯電器8、ライン状にLEDチップを搭載した
LEDヘッドから成る露光装置9、感光ドラム7上のト
ナー像を媒体2に転写させる転写器10および感光ドラ
ム7を清掃するクリーナ11がそれぞれ配設されてい
る。なお転写装置10は高圧電源10bに接続されてい
る。
【0006】12a、12bは媒体2に転写されたトナ
ー像を熱により溶融して定着するヒートローラおよびバ
ックアップローラであり、その下流には排出ローラ13
a、13bが配設される。定着後排出された用紙15は
媒体受け14内に収容される。
【0007】次に上記構成を有する電子写真プリンタの
動作を説明する。
【0008】ホッピングローラ3を図示せぬモータで回
転させ媒体2を繰り出し、給紙検出レバー4により検出
したのち媒体2の先端がプレッシャローラ5aおよびフ
ィードローラ5bに突き当たるまで給送する。次に、フ
ィードローラ5b、感光ドラム7、ヒートローラ12
a、バックアップローラ12bおよび排出ローラ13
a、13bを図示しないモータにより同時回転させる。
【0009】一方、感光ドラム7はその表面が帯電器8
により一様に帯電される。その後露光装置9を選択的に
作動させ、感光ドラム7表面に光を照射し、静電潜像を
形成する。そして現像器6により静電潜像に対してトナ
ーが供給され、これにより感光ドラム7表面上にトナー
像が形成される。このトナー像は、送られてきた媒体2
へ転写装置10により転写される。この転写は、転写装
置10からのコロナ放電により媒体2の裏面が帯電され
これにより発生する静電気力によりトナーが媒体2へ引
張られることにより行われる。媒体2上に転写されたト
ナー像はヒートローラ12aおよびバックアップローラ
12bにより加熱、溶融されて定着する。定着後の媒体
15は排出ローラ13a、13bにより媒体受け14に
排出され、1回の印刷動作が終了する。
【0010】次に図6にしたがって転写動作について詳
細に説明する。図6は転写動作を示す説明図である。同
図において感光ドラム7と媒体2は実際は接触している
が説明の便宜上図では非接触状態で示す。
【0011】同図において、感光ドラム7の表面には
(−)に帯電したトナーが画像を形成して付着してい
る。一方、転写位置まで送られてきた媒体2に対して転
写装置10のコロナワイヤ10aから(+)の電荷が発
生する。これにより媒体2の裏面2bは(+)の電荷を
帯び、このとき発生する静電気力により感光ドラム7表
面のトナーが媒体表面2aに吸引される。このようにト
ナー像の転写が行われる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら画像形成
装置の設置環境は常に常温、常湿であるとは限らない。
特に低湿となる低温低湿時には、感光ドラムに付着した
トナーの帯電量が上がり、転写に必要な転写装置からの
電荷量は常温、常湿時により多くなる。さらに、媒体は
低温、低湿の環境下では脱水して含水量が低下し、体積
抵抗値が上がる。このとき転写装置からの電荷は、体積
抵抗の上昇のために媒体には帯電し難くなり、多くが転
写装置の金属性のフレームの方へ流れてしまう。それ故
転写効率が低下して画像の掠れ等が発生する。
【0013】また特に高湿となる高温、高湿時には感光
ドラムに付着したトナーの帯電量が下がり、転写に必要
な転写装置からの電荷量は常温、常湿時より少くなる。
さらに媒体は高温、高湿の環境下では含水量が上がり、
体積抵抗値が下がる。このとき転写装置からの電荷は、
体積抵抗低下のために媒体に帯電し易くなる。それ故転
写力が強くなりすぎ、媒体が感光ドラムに接触する前に
トナーが転写されて画像が乱れたり、(+)イオンが媒
体を通り抜けてトナーを逆帯電させて転写不良をおこす
等の現象が発生し易くなる。
【0014】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、環境の変化に応じて、簡単な構成で、
コロナ放電を行うコロナワイヤと媒体との距離を変える
ことにより、高温、高湿時には転写力を弱くし、低温、
低湿時には転写力を強くして、以て転写効率を向上した
優れた転写装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、静電潜像担持体の表面に吸着した現像剤を
コロナワイヤにより媒体へ転写する転写装置において、
温/湿度変化により伸縮してコロナワイヤと媒体との距
離を変化させる絶縁性の伸縮部材をコロナワイヤに設け
たものである。
【0016】
【作用】伸縮部材は高温、高湿の場合伸長してコロナワ
イヤと媒体との距離を長くし転写力を低下させる。また
低温、低湿の場合は伸縮部材は収縮してコロナワイヤと
媒体との距離を短くし転写力を向上させる。このように
して環境の影響で変化する転写力を是正することができ
る。
【0017】
【実施例】以下本考案に係る実施例を図面にしたがって
説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を
付す。
【0018】図1は本考案に係る第1実施例を示す概略
構成図、図2は第1実施例の転写装置を示す切欠斜視図
であり、まず、第1実施例について説明する。
【0019】図1において、像担持体としての感光ドラ
ム7の下方には転写装置21が配設されている。プレッ
シャローラ5aおよびフィードローラ5bにより給送さ
れる用紙2は感光ドラム7と転写装置21の間に入り込
み、ここで感光ドラム7表面上のトナーが転写される。
トナーが転写された媒体2はガイド22,23に案内さ
れてヒートローラ12aとバックアップローラ12bの
間に入り込み、ここでトナーが用紙2に定着される。な
お、第1図では帯電、露光、現像、クリーニングの各装
置は省略してある。
【0020】次に転写装置21の構造を図2をも使用し
て説明する。転写装置21の両端部にはサイドブロック
24a、24bが取付けられ、各サイドブロック24
a、24bにはほぼ中央部に長溝25a、25bが形成
されている。媒体2の裏面を帯電させるコロナワイヤ2
6は両端部が両長溝25a、25bに入り込むように取
付けられる。ガイドブロック24a、24bの外側下方
には外ポスト27a(図示せず)、27bが取付けら
れ、コロナワイヤ26の両端部と外ポスト27a、27
bの間にはそれぞれスプリング28a(図示せず)、2
8bが掛け渡されている。またサイドブロック24a、
24bの内側にはそれぞれ上ポスト29a、29bおよ
び下ポスト30a、30bが形成され、下ポスト3a、
3bとコロナワイヤ26両端部との間にそれぞれ絶縁性
の伸縮部材31a、31bが上ポスト29a、29bを
巻回して掛け渡されている。この伸縮部材31a、31
bとしては高温、高湿時に伸長し、低温、低湿時に収縮
する部材が選択される。たとえばナイロンやポリエステ
ル等が使用される。コロナワイヤ26は伸縮部材31
a、31bのみで保持され、上下方向に移動可能であ
る。なお第2図からわかるように、上ポスト29a、2
9bの取付位置は媒体2の送行領域外になっており、ト
ナー像の転写動作に何ら影響を与えるものではない。
【0021】ところで、転写装置によりトナー像を媒体
に転写させる転写力は電界強度で決定され、電界強度
は、感光ドラム表面に接する媒体とコロナワイヤとの距
離に反比例する関係にある。この関係を図3に示す。
【0022】本実施例では、常温、常湿時は、電界強
度、即ち転写力が適正となるようにコロナワイヤ26と
媒体2との距離が伸縮部材31a、31bの長さにより
設定されている。図3で示すと常温、常湿時はA点付近
に設定される。
【0023】低温、低湿時では、伸縮部材31a、31
bが縮み、コロナワイヤ26を上方に引上げる。これに
よりコロナワイヤ26は媒体2に接近し(図3に示すB
点付近)、電界強度が上がり、したがって転写力が向上
する。
【0024】また高温、高湿時においては、伸縮部材3
1a、31bが伸長し、スプリング28a、28bによ
りコロナワイヤ26が下方に引張られ媒体2から遠ざか
る(図3に示すC点付近まで)。これにより電界強度が
下がり、したがって転写力が低下することになる。
【0025】このように、環境変化に起因する転写力の
変化を、コロナワイヤと媒体との距離を変えることによ
り是正することができる。
【0026】次に図4にしたがって本考案に係る第2実
施例を説明する。図4は本考案に係る第2実施例を示す
切欠斜視図である。
【0027】同図において、第2実施例に係る転写装置
33は、第1実施例と同様に、両端部に長溝25a、2
5bを有するサイドブロック24a、24bを備えてい
る。サイドブロック24a、24bの外側下方には外ポ
スト27a(図示せず)、27bが形成され、また内側
には上ポスト29a、29bが形成されている。コロナ
ワイヤ26は、上ポスト29a、29bとの間にそれぞ
れ掛け渡された絶縁性の伸縮部材34a、34bにより
吊り上げられるとともに、外ポスト27a、27bとの
間にそれぞれ掛け渡されたスプリング35a、35bに
より下方へ引張られ、図に示す位置で平衡を保ってい
る。伸縮部材34a、34bは第1実施例の伸縮部材3
1a、31bと同様に高温、高湿時で伸長し、低温、低
湿時で収縮する。このように配設すればさらに簡単な構
造で転写力の環境変化にしたがって可変とすることがで
きる。
【0028】なお、伸縮部材31a、31bは、高温、
高湿時に伸張し、低温、低湿時に収縮する部材が選択さ
れるが、たとえばナイロンやポリエステル等は、「エン
ジニアリングプラスチック」(産業図書株式会社、昭和
58年10月31日初版発行)に記載された事項から明
らかな通り、温度のみ又は湿度のみ変化しても、伸張又
は収縮するものである。また、本考案は上記実施例に限
定されるものではなく、さらに種々の変形が可能であ
る。
【0029】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、温/湿度の変化により伸縮する絶縁性の部材で転
写装置内のコロナワイヤを保持することにより、コロナ
ワイヤと媒体との距離が変化するようにしたので、低
温、低湿時には転写力が向上し、高温、高湿時には転写
力が低下する。したがって、低温、低湿時に発生する画
像の乱れ等が防止できるとともに、高温、高湿時に発生
する画像の乱れ等も防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る第1実施例を示す概略構成
図、
【図2】図2は第1実施例の転写装置を示す切欠斜視
図、
【図3】図3は電界強度とコロナワイヤー媒体間の距離
との関係を示すグラフ、
【図4】図4は本考案に係る第2実施例の転写装置を示
す切欠斜視図、
【図5】図5は従来の電子写真プリンタを示す概略構成
図、
【図6】図6は転写動作を示す説明図である。
【符号の説明】 2 媒体 7 感光ドラム 21 転写装置 26 コロナワイヤ 31a,31b 伸縮部材 34a,34b 伸縮部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体の表面に吸着した現像剤
    をコロナワイヤにより媒体へ転写する転写装置におい
    て、 温/湿度変化により伸縮してコロナワイヤと媒体との距
    離を変化させる絶縁性の伸縮部材をコロナワイヤに設け
    たことを特徴とする 転写装置。
JP1990400616U 1990-12-14 1990-12-14 転写装置 Expired - Fee Related JP2557787Y2 (ja)

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JPH0487864U JPH0487864U (ja) 1992-07-30
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