JP2557657Y2 - 2ポート弁 - Google Patents

2ポート弁

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JP2557657Y2
JP2557657Y2 JP1991110475U JP11047591U JP2557657Y2 JP 2557657 Y2 JP2557657 Y2 JP 2557657Y2 JP 1991110475 U JP1991110475 U JP 1991110475U JP 11047591 U JP11047591 U JP 11047591U JP 2557657 Y2 JP2557657 Y2 JP 2557657Y2
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JP
Japan
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rod
port
piston
valve
groove
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JP1991110475U
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JPH0552470U (ja
Inventor
光雄 増田
伸広 藤原
Original Assignee
エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種機械・装置に連通
する配管に接続され、流体を供給し又は供給を停止する
ために用いられ、ウォータハンマの緩和,スロースター
ト等の機能を有する2ポート弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のウォータハンマ緩和形の2
ポート弁を示す。ボディ1の上部にカバー2が接合さ
れ、カバー2の下部には大径シリンダ19が開口し、大径
シリンダ19の上部には小径シリンダ20が連設されてい
る。ボディ1の上端部には段付きの内孔が形設され、段
部において、プレート3のフランジがボディ1とカバー
2により挟持されている。プレート3のフランジの上下
の各外周面の環状溝にガスケット7,8がそれぞれ装着
され、各ガスケット7,8はプレート3と前記大径シリ
ンダ19の内周面及び前記ボディ1の内孔との間をそれぞ
れ密封する。ボディ1の一側(図1では左側)にAポー
ト14が開口され、ボディ1の他側(図1では右側)にB
ポート15が開口される。Aポート14とBポート15との中
間部に弁座13が配設され、弁座13の下部はAポート14に
連通し、弁座13の上部はBポート15に連通する。プレー
ト3の中央部に中央孔18が形成され、中央孔18にロッド
12が挿通され、中央孔18に面した2つの環状孔に軸シー
ル9,10がそれぞれ装着される。ロッド12の先端部(下
端部)に弁体4が連結され、弁体4の下面が弁座13に当
接可能とされる。カバー2の大径シリンダ19にピストン
5が摺動自在に嵌合され、ピストン5の中央孔にロッド
12の基端部(上端部)が挿入され固定されている。ピス
トン5外周面の環状溝にはピストンパッキン11が装着さ
れ、ピストン5上面と小径シリンダ20の上端との間に2
本のスプリング6が取着される。カバー2の一側(図1
では左側)に P1 ポート16が開口され、カバー2の他側
(図1では右側)に P2 ポート17が開口され、 P1 ポー
ト16は連通路(図示せず)を介して大径シリンダ19内の
下端部に連通され、 P2 ポート17は連通路(図示せず)
を介して小径シリンダ20内の上端部に連通される。
【0003】従来のウォータハンマ緩和形の2ポート弁
において、 P1 ポート16にパイロット流体を供給し、 P
2 ポート17からパイロット流体を排出すると、パイロッ
ト流体は P1 ポート16から連通路(図示せず)を介して
大径シリンダ19内の下端部に流れ、大径シリンダ19内の
ピストン5より上部のパイロット流体は P2 ポート17を
通って排出され、ピストン5を上昇させる。このとき弁
体4が上昇し、弁体4と弁座13との間の開口が開いて、
Aポート14とBポート15との間が連通される。反対に P
2 ポート17にパイロット流体を供給し、 P1 ポート16か
らパイロット流体を排出すると、ピストン5が下降し、
Aポート14とBポート15との間が遮断される。従来の2
ポート弁において、作動流体をAポート14から入れ、B
ポート15から流出させるように接続すると、流体圧とス
プリング6の力とが対向し、弁体4を閉鎖するときに、
サージ圧をBポート15に流すことができ、ウオータハン
マが一応緩和される。しかし、ウオータハンマの緩和が
充分ではなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、2ポート弁
において、弁体閉口の終期及び弁体開口の初期において
弁体の移動を他の行程のときよりも遅くして、通過流量
の変化を低減させ、ウォータハンマを従来のものよりも
更に緩和させたり、弁体開口初期の流量を少なく(スロ
ースタート)したりすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を達
成するために、2ポート弁において、ボディとカバーと
によりプレートが挟持され、プレートの中央孔にロッド
が挿通され、ロッドの基端部にピストンが連結され、ロ
ッドの先端部に弁体が連結され、ピストンは外周面の環
状溝にピストンパッキンが装着されてカバーのシリンダ
に摺動自在に嵌合され、更に直線溝部と螺旋溝部とを有
するガイド溝がロッド表面に形成され、プレートのネジ
孔にガイドピンがねじ込まれ、ガイドピンがガイド溝に
係合され、ロッドの先端部に小径部が形設され、前記小
径部に弁体の中央孔が回転自在に嵌合され、弁体の中央
孔と前記小径部との間が回転シールにより密封され、前
記小径部の下端部の環状溝に止め輪が装着されている。
【0006】
【作用】ピストンの前後にパイロット流体を給排する
と、ピストン及び弁体が前後に移動する。プレートのネ
ジ孔にねじ込まれたガイドピンが、ロッド表面に形成さ
れたガイド溝に係合されているので、ガイドピンがガイ
ド溝の直線溝部と係合しているときには、ピストン・弁
体の移動には影響を与えないが、ガイドピンがガイド溝
の螺旋溝部と係合しているときには、ピストン・弁体の
移動が拘束され、ガイドピンと螺旋溝部との間で生ずる
摩擦力、及びピストンパッキンとシリンダとの摺動抵抗
に打ち勝ちつつ移動するので、移動速度が低減する。螺
旋溝部の位置を所望の位置に設定することにより、弁体
閉口の終期及び弁体開口の初期において弁体の移動を他
の行程のときよりも遅くすることができる。
【0007】
【実施例】図1を用いて、本考案の実施例の2ポート弁
について説明する。本考案の実施例は、プレート3・ロ
ッド12の構造及びスプリングの存在しないことを除き、
図5に示した従来の2ポート弁と同様である。そこで、
従来の2ポート弁と同一の部分には、図5と同一の符号
を付し、原則としてその符号の説明は省略する。本考案
の実施例においては、プレート3は円盤状部31と円筒状
部32とが一体に構成されており、円筒状部32の上方部に
ネジ孔22が形設される。ロッド12がプレート3の中央孔
18に挿通され、ロッド12の上方部の表面の所定の箇所に
ガイド溝24が形成され、図1(b) に示されるようにガイ
ド溝24には螺旋溝部25と直線溝部26とがある。なお、図
1(a) においては、ガイド溝24が簡略に表示されてい
る。ガイドピン23がプレート3の円筒状部32のネジ孔22
にねじ込まれ、ガイドピン23の先端部がロッド12のガイ
ド溝24に係合されている。弁体4のまわりにシール部34
が固定されている。
【0008】図1(a) に示した弁体4が閉鎖した状態に
おいて、 P1 ポート16にパイロット流体を供給し、 P2
ポート17からパイロット流体を排出すると、パイロット
流体は P1 ポート16から連通路28を介して大径シリンダ
19内の下端部に流れ、大径シリンダ19内のピストン5上
部の流体は連通路27, P2 ポート17を通って排出され、
ピストン5の上昇が開始される。移動開始当初はガイド
ピン23がガイド溝24の螺旋溝部25と係合するので、ピス
トン5・弁体4・ロッド12は回転しながら上昇する。こ
のとき、螺旋溝部25の螺旋角αは相当小さく設定され、
ロッド12の移動がガイドピン23とガイド溝24とにより拘
束され、ガイドピンと螺旋溝部との間で生ずる摩擦力
及びピストンパッキン11と大径シリンダ19との摺動抵抗
に打ち勝ちつつ移動するので、弁体4の移動速度は相当
小さい。図1(b) ・図4に示されるとおり、螺旋溝スト
ローク l1 を経過すると、弁体4は所定の少量だけ開口
し、ガイドピン23がガイド溝24の直線溝部26と係合し、
ピストン5・弁体4・ロッド12は回転することなく上昇
する。このとき、ロッド12の移動がガイドピン23とガイ
ド溝24とにより拘束されることがないので、弁体4の移
動速度は相当速い。このように弁体4が上昇すると、弁
体4と弁座13との間が開口して、Aポート14とBポート
15との間が連通され、作動流体はAポート14から入り、
Bポート15から流出する。直線溝ストローク l2 を経過
すると、弁体4の口は全開状態となる。Bポート15をア
クチュエータに連通させておくと、アクチュエータのス
ロースタートが実現する。反対に P2 ポート17にパイロ
ット流体を供給し、 P1 ポート16からパイロット流体を
排出すると、ピストン5が下降し、Aポート14とBポー
ト15との間が遮断される。直線溝ストローク l2 の間は
相当速く移動し、弁体閉口終期の螺旋溝ストローク l1
の行程での移動速度は小さい。このとき、ウオータハン
マが緩和される。
【0009】図2に示す本考案の実施例の変形例は、前
記実施例の弁体4とロッド12との連結手段を、回転自在
の連結手段にしたものである。ロッド12の先端部(図2
では下端部)に小径部33が形設され、小径部33に弁体4
の中央孔が回転自在に嵌合される。小径部33の下端部の
環状溝に止め輪29が装着されて、弁体4が連結され、弁
体4の下面と止め輪29の上面とのあいだに隙間 l3 が設
けられている。弁体4の中央孔に面した環状溝には回転
シール30が装着されて、弁体4の中央孔とロッド12の小
径部33との間が密封される。実施例の変形例では、弁体
4が弁座13から離れる時及び弁体4が弁座13に着座する
時に、ロッド12が回転しても弁体4は回転しないので、
弁体4のシール部34の耐久性が向上する。
【0010】図3を用いて、参考例について説明する。
参考例は、ピストン5とロッド12との連結手段及びシー
トスプリング36の存在を除き、図1に示した本考案の実
施例と同様であり、実施例と同一の部分には、図1と同
一の符号を付し、原則としてその符号の説明は省略す
る。ロッド12の基端部(図2では上端部)に小径部43が
形設され、小径部43がピストン5の中央孔41に回転自在
に嵌合される。小径部33の上端部の環状溝に止め輪39が
装着されて、ピストン5の脱落が防止され、ピストン5
の上面と止め輪39の下面とのあいだに隙間が設けられて
いる。ピストン5の中央孔に面した環状溝には回転シー
ル40が装着されて、ピストン5の中央孔とロッド12の小
径部43との間が密封される。ピストン5上面と小径シリ
ンダ20の上端との間に2本のシートスプリング36が取着
されている。参考例では、ロッド12の回転運動がピスト
ン5には伝わらないので、シートスプリング36に捩じり
が加わらず、またピストンパッキン11は上下方向にのみ
移動し回転は行わないので、ピストンパッキン11の寿命
が伸びる。
【0011】
【考案の効果】本考案では、ピストンは外周面の環状溝
にピストンパッキンが装着されてカバーのシリンダに摺
動自在に嵌合され、直線溝部と螺旋溝部とを有するガイ
ド溝がロッド表面に形成され、プレートのネジ孔にガイ
ドピンがねじ込まれ、ガイドピンがガイド溝に係合され
いる。ガイドピンがガイド溝の直線溝部と係合してピ
ストン・弁体が直線方向にのみ移動するときは、移動に
対する抵抗は少ない。しかし、ガイドピンがガイド溝の
螺旋溝部と係合し、ピストン・弁体が回転しながら直線
方向に移動するときは、ガイドピンと螺旋溝部との間で
生ずる摩擦力に打ち勝ち、かつピストンパッキンがシリ
ンダに対して回転移動及び直線移動をするために生ずる
摺動抵抗に打ち勝たなければならないので、ピストン・
弁体の直線方向の移動速度は確実に低減する。従って、
螺旋溝部の位置を所望の位置に設定することにより、弁
体閉口の終期及び弁体開口の初期において弁体の移動を
他の行程のときよりも遅くし、流量の変化を低減させる
ことができる。この作用を応用して、ウォータハンマを
従来のものよりも更に緩和させたり、弁体開口初期の流
量を少なく(スロースタート)したりすることができ
る。また、本考案では、ロッドの先端部に小径部が形設
され、前記小径部に弁体の中央孔が回転自在に嵌合さ
れ、弁体の中央孔と前記小径部との間が回転シールによ
り密封され、前記小径部の下端部の環状溝に止め輪が装
着されている。従って、弁体が弁座から離れる時及び弁
体が弁座に着座する時に、ロッドが回転しても弁体は回
転しないので、弁体のシール部の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の2ポート弁の図面であり、図
1(a) は縦断断面図であり、図1(b) は図1(a) の要部
Aの拡大側面図である。
【図2】本考案の実施例の変形例の主要部を示す部分断
面図である。
【図3】参考例の縦断断面図である。
【図4】本考案の実施例におけるガイド溝のストローク
と弁体の開口量を示す図面である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 カバー 3 プレート 4 弁体 5 ピストン 12 ロッド 18 中央孔 23 ガイドピン 24 ガイド溝 25 螺旋溝部 26 直線溝部29 止め輪 30 回転シール 33 小径部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディとカバーとによりプレートが挟持
    され、プレートの中央孔にロッドが挿通され、ロッドの
    基端部にピストンが連結され、ロッドの先端部に弁体が
    連結された2ポート弁において、ピストンは外周面の環
    状溝にピストンパッキンが装着されてカバーのシリンダ
    に摺動自在に嵌合され、直線溝部と螺旋溝部とを有する
    ガイド溝がロッド表面に形成され、プレートのネジ孔に
    ガイドピンがねじ込まれ、ガイドピンがガイド溝に係合
    され、ロッドの先端部に小径部が形設され、前記小径部
    に弁体の中央孔が回転自在に嵌合され、弁体の中央孔と
    前記小径部との間が回転シールにより密封され、前記小
    径部の下端部の環状溝に止め輪が装着されたことを特徴
    とする2ポート弁。
JP1991110475U 1991-12-18 1991-12-18 2ポート弁 Expired - Lifetime JP2557657Y2 (ja)

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JPH0552470U JPH0552470U (ja) 1993-07-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5983879A (ja) * 1982-11-02 1984-05-15 Kurimoto Iron Works Ltd 弁の駆動装置
JPH0434303Y2 (ja) * 1987-11-06 1992-08-14

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JPH0552470U (ja) 1993-07-13

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