JP2557581Y2 - 帯状光ファイバ心線のコーティングヘッド - Google Patents

帯状光ファイバ心線のコーティングヘッド

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JP2557581Y2
JP2557581Y2 JP10036391U JP10036391U JP2557581Y2 JP 2557581 Y2 JP2557581 Y2 JP 2557581Y2 JP 10036391 U JP10036391 U JP 10036391U JP 10036391 U JP10036391 U JP 10036391U JP 2557581 Y2 JP2557581 Y2 JP 2557581Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数本の光ファイバ素
線を帯状に束ねた状態で一括して樹脂をコーティングす
る帯状光ファイバ心線のコーティングヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバは光ファイバプリフ
ォームを電気炉等で加熱溶融させて引っ張ることにより
形成する。電気炉から引き出されることにより紡糸され
た光ファイバは、熱硬化性の樹脂が一次被覆された後、
乾燥炉に導入され、ここで一次被覆された熱硬化性の樹
脂が乾燥される。この後、巻取ドラムに巻き取られ、光
ファイバ素線として使用される。
【0003】このような光ファイバは、従来の銅導体と
比べ物理的な或いは機械的な特性に著しい違いがあるた
め、1次被覆、2次被覆等を施し、光ファイバ心線とし
て機械的な特性、取扱い易さの向上を図っている。しか
し、ケーブル化する場合には、光ファイバ心線に側圧等
の大きな外力が加わると、光ファイバ心線に微小な曲り
(マイクロベンディング)を生じ、伝送損失が増加する
ので、ケーブル構造及び製造に配慮する必要がある。こ
の点を考慮して光ファイバケーブルの構造としては、帯
状光ファイバ心線がある。
【0004】この帯状光ファイバ心線は、図5に示す如
き帯状光ファイバ心線製造装置100によって製造され
ている。すなわち、サプライ装置110から供給される
複数本(例えば、4本、6本、8本等)の光ファイバ素
線120は、ガイド部材130を介してコーティングヘ
ッド140に供給される。コーティングヘッド140に
おいては、複数本(例えば、4本、6本、8本等)並べ
られた光ファイバ素線120に、アクリル酸塩、アクリ
ル酸エステル、アクリル酸樹脂などのアクリレート樹脂
等のUV硬化性樹脂150を図7に示す如く被覆(二次
被覆)する。しかる後、UV(ultraviole
t)炉等の樹脂硬化炉160において、複数本の光ファ
イバ素線120に被覆された熱硬化性樹脂170を硬化
して複数心(4心、6心、8心等)の帯状光ファイバ心
線180を製造し、引取装置190によって引き取り、
巻取装置200によって巻き取っている。
【0005】この帯状光ファイバ心線製造装置100に
用いられている帯状光ファイバ心線に樹脂をコーティン
グするコーティングヘッド140は、図6に示す如き構
成を有している。すなわち、円筒状に形成されるホルダ
ー141と、このホルダー141に取り付けられたダイ
142と、ニップル143とによって構成されている。
ダイ142は、円筒状に形成され、一端にはフランジ部
144が設けられている。このダイ142は、円筒状の
ホルダー141の先端に嵌着されており、ダイ142の
フランジ部144が2本のボルト145、146によっ
てホルダー141に取り付けられている。
【0006】ニップル143は、円筒状に形成され先端
がロート状に狭められ、先端部の開口形状は、複数本の
光ファイバ素線を並列に揃えて帯状に束ねるのに好適な
略楕円形に形成されている。また、ニップル143の後
端には、フランジ部147が設けられている。このニッ
プル143は、円筒状のホルダー141の後端に嵌着さ
れており、ニップル143のフランジ部が2本のボルト
148、149によってホルダー141に取り付けられ
ている。
【0007】また、ホルダー141の上部側壁には、ニ
ップル143によって並列に揃えられて帯状に束ねられ
た複数本の光ファイバ素線120に被覆する樹脂を投入
する樹脂供給口1410が設けられており、ホルダー1
41の下部側壁には、帯状に束ねられた複数本の光ファ
イバ素線120に気泡の含まれた樹脂を被覆してしまな
いようにするために帯状光ファイバ心線の製造開始時の
樹脂を廃棄するための樹脂オーバーフロー口1411が
設けられている。この樹脂供給口1410からコーティ
ング用の樹脂を投入すると、ホルダー141及びダイ1
42内が樹脂で充満される。
【0008】ニップル143で並列に揃えられて帯状に
束ねられた複数本の光ファイバ素線120は、ダイ14
2のほぼ中心に位置し、樹脂で充満されたホルダー14
1及びダイ142内を通過する際に樹脂でコーティング
され、ダイ142のフランジ部側出口から引き出され
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】このように複数本の光
ファイバ素線120を並列に揃えて帯状に束ね、一括し
て樹脂をコーティングするときには、複数本の光ファイ
バ素線120を走行させて押し出し被覆するため、帯状
光ファイバ心線のコーティング樹脂に偏肉が発生するの
を防止する必要がある。この帯状光ファイバ心線のコー
ティング樹脂の偏肉の発生の防止は、ホルダー141、
ダイ142、ニップル143の軸芯を一致させることに
よって可能である。
【0010】しかしながら、従来のコーティングヘッド
にあっては、ホルダー141、ダイ142、ニップル1
43の同軸度は、ホルダー141、ダイ142、ニップ
ル143の加工精度に依存している。このため、従来の
コーティングヘッドにあっては、帯状に束ねられた複数
本の光ファイバ素線120が図7に示す如く幅方向に偏
ったり、図8に示す如く厚さ方向に偏ったりして、帯状
の光ファイバ素線120に被覆する押出成形物に偏肉が
発生するという問題点を有している。この偏肉が発生し
ている帯状光ファイバ心線180は、場所によって樹脂
の肉厚が異なっているため、樹脂の熱収縮時に収縮力が
場所によって異なり、変形を生じ、光ファイバ素線12
0の歪となって現れる。この光ファイバ素線120の歪
は、光ファイバ素線120に微小な曲り(マイクロベン
ディング)を生じさせ、伝送損失を増加させるという問
題点を有している。
【0011】この偏肉を防止するには、厳密にダイ14
2とニップル143の同軸度を調整することが必要であ
り、ダイ142とニップル143を厳密に調整して同軸
度を出すことは、作業上甚しく手間を要し、調整が非常
に困難で、現実的でない。
【0012】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ダイとニップルの同軸度を出す調整を改めてす
ることなくダイとニップルをホルダーにセットするだけ
でダイとニップルの同軸度を誰にでも簡単に出すことが
でき、帯状光ファイバ心線の押出成形物の偏肉の発生を
防止することのできる帯状光ファイバ心線のコーティン
グヘッドを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案者は、帯状光ファ
イバ心線のコーティング層の厚さに幅方向、厚さ方向に
偏りがあると、伝送特性、曲げ側圧等の機械特性が劣化
し、このコーティング層の偏りが、ダイとニップルの中
心位置のずれ(同軸度のずれ)に起因していることを見
出だし本考案をなすに至った。
【0014】上記目的を達成するために、本考案の帯状
光ファイバ心線のコーティングヘッドは、壁面に外部と
連通し外部から樹脂を圧入する樹脂供給口を供え筒状に
形成されたホルダーと、筒状に形成され前記ホルダーの
内壁に密に嵌合し壁面に前記ホルダーの樹脂供給口と連
通する樹脂導入口を供え先端に樹脂を押し出し被覆して
形成される帯状光ファイバ心線の外形形状を規制するフ
ァイバ心線排出口を形成したダイと、筒状に形成され前
記ダイの内壁に密に嵌合し先端部が複数本の光ファイバ
素線を並列に揃えた状態で通過する形状に形成された通
過口に向かってテーパー状に形成され前記ダイに複数本
の光ファイバ素線を並列に揃えて排出するニップルとに
よって構成し、前記ダイと前記ニップルとを前記ホルダ
ーに一体的に取り付けて構成したものである。
【0015】また、上記目的を達成するために、本考案
の帯状光ファイバ心線のコーティングヘッドは、内壁が
線材送出口側に向かって小径となるテーパーの形成され
た筒状に形成され壁面に外部と連通し外部から樹脂を圧
入する樹脂供給口を供えたホルダーと、線材送出口側に
向かって小径となるテーパーの形成された筒状に形成さ
れ前記ホルダーの内壁に密に嵌合し壁面に前記ホルダー
の樹脂供給口と連通する樹脂導入口を供え先端に樹脂を
押し出し被覆して形成される帯状光ファイバ心線の外形
形状を規制するファイバ心線排出口を形成したダイと、
線材送出口側に向かって小径となるテーパーの形成され
た筒状に形成され前記ダイの内壁に密に嵌合し先端部が
複数本の光ファイバ素線を並列に揃えた状態で通過する
形状に形成された通過口に向かってテーパー状に形成さ
れ前記ダイに複数本の光ファイバ素線を並列に揃えて排
出するニップルとによって構成し、前記ダイと前記ニッ
プルとを前記ホルダーに一体的に取り付けて構成したも
のである。
【0016】そして、上記ホルダーの内壁に形成された
線材送出口側に向かって小径となるテーパーと、上記ホ
ルダーの内壁に密に嵌合するダイの線材送出口側に向か
って小径となるテーパーと、上記ダイの内壁に密に嵌合
するニップルの筒部に形成される線材送出口側に向かっ
て小径となるテーパーの角度を、5゜〜10゜にするの
が好ましい。
【0017】さらに、上記ホルダーと上記ダイに、外部
に連通する樹脂オーバーフロー口を形成するのが好まし
い。
【0018】
【作用】筒状に形成されたホルダーの内壁にダイを密に
嵌合し、このダイに複数本の光ファイバ素線を帯状に揃
えて排出するニップルを密に嵌合してダイとニップルを
ホルダーに一体的に取り付けて構成しているため、ダイ
とニップルの同軸度を出す調整を改めてすることなくダ
イとニップルをホルダーにセットするだけでダイとニッ
プルの同軸度を誰にでも簡単に出すことができる。
【0019】また、ホルダーの内壁に線材送出口側に向
かって小径となるテーパーを設け、このホルダーの内壁
に密に嵌合するようにダイにホルダーの内壁と同一のテ
ーパーを設け、かつダイの内壁に密に嵌合するようにニ
ップルにダイと同一のテーパーを設けているため、ダイ
とニップルをホルダーにセットするのが簡単にでき、ダ
イとニップルとホルダーの加工精度を要求することな
く、ダイとニップルをホルダーにセットするだけでダイ
とニップルの同軸度を出す調整をセット後改めてするこ
となくダイとニップルの同軸度を誰にでも簡単に出すこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。図
1〜図2には、本考案に係る帯状光ファイバ心線のコー
ティングヘッドの一実施例が示されている。
【0021】図において、1は帯状光ファイバ心線のコ
ーティングヘッドで、図5に示される帯状光ファイバ心
線製造装置100に用いられ、帯状に束ねられた複数本
の光ファイバ素線120に樹脂を押し出し被覆するもの
である。このコーティングヘッド1は、ホルダー2と、
ダイ3と、ニップル4とによって構成されている。
【0022】ホルダー2は、筒状に形成されており、壁
面には内部に連通し外部から帯状に束ねられた複数本の
光ファイバ素線120に被覆する樹脂を圧入する樹脂供
給口5が形成されている。この樹脂供給口5からコーテ
ィングヘッド1内にコーティングヘッド1内に被覆用の
樹脂が充満されていない状態から被覆用の樹脂を供給し
始めると、供給開始時には、コーティングヘッド1内に
供給された樹脂にコーティングヘッド1内にあった空気
が混入し、帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素線1
20に被覆した場合、帯状光ファイバ心線の樹脂内に気
泡となって残ってしまい、帯状光ファイバ心線の特性に
多大の影響を与えることになる。そこで、この樹脂供給
口5に対向するホルダー2の壁面には、外部に連通する
樹脂オーバーフロー口6が設けられている。この樹脂オ
ーバーフロー口6は、帯状に束ねられた複数本の光ファ
イバ素線120に気泡の含まれた樹脂を被覆してしまな
いようにするために帯状光ファイバ心線の製造開始時に
樹脂供給口5から供給される樹脂の所定量を廃棄するた
めに排出するためのものである。ホルダー2の壁面端部
に、2つのねじ穴7、8が形成されている。
【0023】ダイ3は、円筒状に形成された筒体9を有
しており、この筒体9の一端には、フランジ部10が設
けられている。この筒体9は、ホルダー2の内壁に密に
嵌合しており、筒体9の長さは、ホルダー2の長さより
も長く形成されている。また、この筒体9の壁面には、
ホルダー2の樹脂供給口5と連通する樹脂導入口11が
設けられており、この樹脂導入口11からは、ダイ3内
にホルダー2の樹脂供給口5を介して帯状に束ねられた
複数本の光ファイバ素線120に被覆する樹脂が導入さ
れる。さらに、この樹脂導入口11に対向するダイ3の
壁面には、ホルダー2の樹脂オーバーフロー口6と連通
する樹脂オーバーフロー口12が設けられており、この
樹脂オーバーフロー口12からは、気泡の含まれた樹脂
をホルダー2の樹脂オーバーフロー口6に排出する。
【0024】13はファイバ心線排出口で、ダイ3の先
端部に設けられており、ホルダー2の樹脂供給口5を介
して樹脂導入口11からダイ3内に導入された樹脂を帯
状に束ねられた複数本の光ファイバ素線120に被覆し
て形成される帯状光ファイバ心線180の外形形状を規
制するためのものである。すなわち、ファイバ心線排出
口13は、帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素線1
20に被覆される樹脂の厚さ、断面形状を決定してい
る。
【0025】14、15はフランジ部10に設けられた
穴で、ダイ3をホルダー2に取り付けるためのものであ
る。
【0026】ニップル4は、円筒状に形成された筒体1
6を有しており、この筒体16の一端には、フランジ部
17が設けられている。この筒体16は、ダイ3の内壁
に密に嵌合しており、筒体16の長さは、ダイ3の長さ
の1/3の長さに形成されている。このニップル4の筒
体16の先端部は、ロート状に狭められ、先端には、複
数本の光ファイバ素線を並列に揃えた状態で通過する形
状に形成された通過口18が形成されている。19、2
0はフランジ部17に設けられた穴で、ニップル4をホ
ルダー2に取り付けるためのものである。
【0027】この帯状光ファイバ心線のコーティングヘ
ッド1を組み立てるには、まず、ホルダー2の内部に、
ホルダー2の樹脂供給口5とダイ3の樹脂導入口11が
一致するようにして、ダイ3を嵌合する。次に、このダ
イ3の筒体9内にニップル4を嵌合し、ボルト21を穴
19、穴14を貫通してホルダー2の壁面端部に設けら
れているねじ穴7に螺合して締め付けると共に、ボルト
22を穴20、穴15を貫通してホルダー2の壁面端部
に設けられているねじ穴8に螺合して締め付ける。これ
によってダイ3とニップル4をホルダー2に固定する。
【0028】このように、ボルト21、22によってダ
イ3とニップル4とをホルダー2に一体的に取り付けら
れているため、ダイ3の軸心とニップル4の軸心との調
整は、改めてすることなく、ボルト21、22によって
ダイ3とニップル4とをホルダー2に一体的に取り付け
たときに自動的にダイ3の軸心とニップル4の軸心とを
一致させることができる。この帯状光ファイバ心線のコ
ーティングヘッド1内を図2に図示の矢印Aに示す如き
方向に樹脂コーティングされた帯状光ファイバ心線18
0は、図4に示す如く、押出成形物の偏肉が発生するこ
となく品質の良い帯状光ファイバ心線を得ることができ
る。
【0029】図3には、本考案に係る帯状光ファイバ心
線のコーティングヘッドの他の実施例が示されている。
図において、30は帯状光ファイバ心線のコーティング
ヘッドで、図1に図示の帯状光ファイバ心線のコーティ
ングヘッド1と同様、図5に示される帯状光ファイバ心
線製造装置100に用いられ、帯状に束ねられた複数本
の光ファイバ素線120に樹脂を押し出し被覆するもの
である。このコーティングヘッド30は、ホルダー31
と、ダイ32と、ニップル33とによって構成されてい
る。
【0030】本実施例が図1に図示の実施例と異なる点
は、ホルダー31の内壁が線材送出口側に向かって小径
となるテーパー状に形成されている点、このホルダー3
1の内壁のテーパーに合わせて筒状のダイ32と、ニッ
プル33のダイ32の内壁に嵌合する筒部を、線材送出
口側に向かって小径となるテーパー状に形成している点
である。したがって、ホルダー31の内壁に密に嵌合す
る筒状のダイに形成される線材送出口側に向かって小径
となるテーパーの角度と、上記ダイの内壁に密に嵌合す
るニップルの筒部に形成される線材送出口側に向かって
小径となるテーパーの角度は、ホルダー31の内壁に形
成されたテーパーの角度と同一となる。そして、この
ルダー31の内壁に形成された線材送出口側に向かって
小径となるテーパーの角度θは、5゜〜10゜にするの
が最適である。
【0031】他は、図1に図示の実施例と同一である。
すなわち、34はホルダー31の樹脂供給口、35はホ
ルダー31の樹脂オーバーフロー口、36、37はホル
ダー31のねじ穴、38はダイ32の筒体、39はダイ
32のフランジ部、40はダイ32の樹脂導入口、41
はダイ32の樹脂オーバーフロー口、42はダイ32の
ファイバ心線排出口、43、44はダイ32のフランジ
部39の穴、45はニップル4の筒体、46はニップル
4のフランジ部、47はニップル4の筒体45の先端の
通過口、48、49はフランジ部46に設けられた穴、
50、51はダイ32とニップル33をホルダー31に
取り付けるためのボルトである。
【0032】図3のようにダイ32にニップル33を組
み込む方式とし、また、ダイ32とニップル33に5度
程度(5゜〜10゜)のテーパー角度をつけて構成され
ている。このように構成し、ボルト50、51を締めて
いくと、ダイ32はホルダー31に、ニップル33はダ
イ32にそれぞれ固定される。したがって、従来のよう
にダイとニップルが分離してホルダーに装着されている
のと異なり、加工精度の誤差を吸収し、同軸度を著しく
改良することができる。これによってダイとニップルの
同軸度を向上することができ、帯状光ファイバ心線製造
時の最外層樹脂偏肉を防止できる。
【0033】
【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0034】請求項1の帯状光ファイバ心線のコーティ
ングヘッドにおいては、筒状に形成されたホルダーの内
壁にダイを密に嵌合し、このダイに複数本の光ファイバ
素線を帯状に揃えて排出するニップルを密に嵌合してダ
イとニップルをホルダーに一体的に取り付けて構成して
いるため、ダイとニップルの同軸度を出す調整を改めて
することなくダイとニップルをホルダーにセットするだ
けでダイとニップルの同軸度を誰にでも簡単に出すこと
ができる。
【0035】請求項2の帯状光ファイバ心線のコーティ
ングヘッドにおいては、ホルダーの内壁に線材送出口側
に向かって小径となるテーパーを設け、このホルダーの
内壁に密に嵌合するようにダイにホルダーの内壁と同一
のテーパーを設け、かつダイの内壁に密に嵌合するよう
にニップルにダイと同一のテーパーを設けているため、
ダイとニップルをホルダーにセットするのが簡単にで
き、ダイとニップルとホルダーの加工精度を要求するこ
となく、ダイとニップルをホルダーにセットするだけで
ダイとニップルの同軸度を出す調整をセット後改めてす
ることなくダイとニップルの同軸度を誰にでも簡単に出
すことができる。
【0036】請求項3の帯状光ファイバ心線のコーティ
ングヘッドにおいては、ホルダーの内壁に形成された線
材送出口側に向かって小径となるテーパーと、上記ホル
ダーの内壁に密に嵌合するダイの線材送出口側に向かっ
て小径となるテーパーと、上記ダイの内壁に密に嵌合す
るニップルの筒部に形成される線材送出口側に向かって
小径となるテーパーの角度を、5゜〜10゜に構成して
あるため、ダイとニップルのホルダーへのセットを誰に
でも簡単に行うことができる。
【0037】請求項4の帯状光ファイバ心線のコーティ
ングヘッドにおいては、ホルダーとダイに、外部に連通
する樹脂オーバーフロー口を形成してあるため、被覆用
樹脂の供給開始時、気泡の含まれた樹脂を所定量を廃棄
し、帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素線120に
被覆した場合に、帯状光ファイバ心線の樹脂内に気泡と
なって残るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る帯状光ファイバ心線のコーティン
グヘッドの実施例を示す組み立て構成斜視図である。
【図2】図1に図示の帯状光ファイバ心線のコーティン
グヘッドの断面正面図である。
【図3】本考案に係る帯状光ファイバ心線のコーティン
グヘッドの他の実施例を示す断面正面図である。
【図4】本考案に係る帯状光ファイバ心線のコーティン
グヘッドを用いて樹脂被覆した帯状光ファイバ心線の断
面図である。
【図5】従来の帯状光ファイバ心線の製造装置を示す全
体構成図である。
【図6】図5に図示のコーティングヘッドの断面正面図
である。
【図7】図6に図示のコーティングヘッドを用いて被覆
した樹脂の幅方向の偏肉状態を示す帯状光ファイバ心線
の断面図である。
【図8】図6に図示のコーティングヘッドを用いて被覆
した樹脂の厚さ方向の偏肉状態を示す帯状光ファイバ心
線の断面図である。
【符号の説明】
1…………………………………………………………コー
ティングヘッド 2,31…………………………………………………ホル
ダー 3,32…………………………………………………ダイ 4,33…………………………………………………ニッ
プル 5,34…………………………………………………樹脂
供給口 6,12,35,41…………………………………樹脂
オーバーフロー口 9,16,38,45…………………………………筒体 10,17,39,46………………………………フラ
ンジ部 11,40………………………………………………樹脂
導入口 13,42………………………………………………ファ
イバ心線排出口 18,47………………………………………………通過
口 50,51………………………………………………ボル
ト 120……………………………………………………光フ
ァイバ素線

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に外部と連通し外部から樹脂を圧入
    する樹脂供給口を供え筒状に形成されたホルダーと、筒
    状に形成され前記ホルダーの内壁に密に嵌合し壁面に前
    記ホルダーの樹脂供給口と連通する樹脂導入口を供え先
    端に樹脂を押し出し被覆して形成される帯状光ファイバ
    心線の外形形状を規制するファイバ心線排出口を形成し
    たダイと、筒状に形成され前記ダイの内壁に密に嵌合し
    先端部が複数本の光ファイバ素線を並列に揃えた状態で
    通過する形状に形成された通過口に向かってテーパー状
    に形成され前記ダイに複数本の光ファイバ素線を並列に
    揃えて排出するニップルとによって構成し、前記ダイと
    前記ニップルとを前記ホルダーに一体的に取り付けてな
    る帯状光ファイバ心線のコーティングヘッド。
  2. 【請求項2】 内壁が線材送出口側に向かって小径とな
    るテーパーの形成された筒状に形成され壁面に外部と連
    通し外部から樹脂を圧入する樹脂供給口を供えたホルダ
    ーと、線材送出口側に向かって小径となるテーパーの形
    成された筒状に形成され前記ホルダーの内壁に密に嵌合
    し壁面に前記ホルダーの樹脂供給口と連通する樹脂導入
    口を供え先端に樹脂を押し出し被覆して形成される帯状
    光ファイバ心線の外形形状を規制するファイバ心線排出
    口を形成したダイと、線材送出口側に向かって小径とな
    るテーパーの形成された筒状に形成され前記ダイの内壁
    に密に嵌合し先端部が複数本の光ファイバ素線を並列に
    揃えた状態で通過する形状に形成された通過口に向かっ
    てテーパー状に形成され前記ダイに複数本の光ファイバ
    素線を並列に揃えて排出するニップルとによって構成
    し、前記ダイと前記ニップルとを前記ホルダーに一体的
    に取り付けてなる帯状光ファイバ心線のコーティングヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 上記ホルダーの内壁に形成された線材送
    出口側に向かって小径となるテーパーと、上記ホルダー
    の内壁に密に嵌合するダイの線材送出口側に向かって小
    径となるテーパーと、上記ダイの内壁に密に嵌合するニ
    ップルの筒部に形成される線材送出口側に向かって小径
    となるテーパーの角度は、5゜〜10゜にしたものであ
    る請求項2記載の帯状光ファイバ心線のコーティングヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 上記ホルダーと上記ダイに、外部に連通
    する樹脂オーバーフロー口を形成してなる請求項1、2
    又は3記載の帯状光ファイバ心線のコーティングヘッ
    ド。
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