JP2557572Y2 - ピンセット - Google Patents

ピンセット

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JP2557572Y2
JP2557572Y2 JP6694591U JP6694591U JP2557572Y2 JP 2557572 Y2 JP2557572 Y2 JP 2557572Y2 JP 6694591 U JP6694591 U JP 6694591U JP 6694591 U JP6694591 U JP 6694591U JP 2557572 Y2 JP2557572 Y2 JP 2557572Y2
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locking
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次夫 勝間田
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は外科、歯科などにおいて
医療のために用いられる使い捨てに適した合成樹脂製の
ピンセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療に用いられるピンセットは、従来か
ら長期使用、煮沸消毒に耐えることなどの点から金属で
作られていたが、減菌や消毒が万一不完全であると薬品
や熱に大きな耐性をもつ細菌、ウイルスが他の患者に伝
染し、場合によっては生命に危険を及ぼすので一人の患
者に使用したピンセットを再使用することなく廃棄する
ことが望まれるようになってきた。
【0003】そこで、安価に提供できるとともに大量生
産が可能で使い捨てに適した合成樹脂製のピンセットが
一部で使用されるようになったが、金属製ピンセットと
同じ形状、構造即ち先端につまみ部を有する互いにほぼ
平行な二本の腕部片を基端で連結してつまみ部を互いに
少し開いた状態で対向させた成形品であるため、金属製
のものと比べて明かに剛性が劣り、腕部片を指先で挟み
押えたとき連結部がねじれてつまみ部が前後或いは上下
にずれ、目的物を持つことができない場合が多く使用に
耐えない。
【0004】そこで、連結部のねじれを防止し併せて弾
力性を向上させる目的で二本の腕部片の間につまみ部を
開かせる方向へ働くばね片を補強部材として架設し、且
つ腕部片、連結部、ばね片を一体品に形成した合成樹脂
製のピンセットが実開平2−98911号公報に提示さ
れている。
【0005】前記公報に提示されているピンセットのば
ね片は剛性と弾力性の両方の向上を計るものであり、例
えば剛性を高めるため強固なものとすると弾力性が低下
するので、これらを両立させる適当な強度のばね片とし
ている。
【0006】従って、つまみ部のずれを防止する充分な
剛性が与えられず、腕部片を指先で挟み押えたとき斜め
方向の力が加わると容易にずれてしまうという欠点を完
全に解消することができない。また、このように剛性が
低いと目的物が安定よくつまみにくい物品、例えば球状
の物品の場合は大きな力で挟もうとするため僅かなバラ
ンスの崩れでずれを生じ、つまんだ物品を落してしまう
という問題を生じやすい。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、安価で使い捨てに適した合成樹脂製のピン
セットが剛性に劣り、そのためにつまみ部が前後或いは
上下にずれて喰違いを生じやすく、目的物を確実に且つ
安定よくつまむことが困難である、という点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、先端につまみ
部を有する二本の腕部片を互いにほぼ平行且つつまみ部
を互いに少し離した状態で対向させて基端で連結したピ
ンセットを合成樹脂製とした場合に発生する前記課題を
解決するために、横突縁と縦突縁とからなる端面+形の
係合突縁を一方の腕部片の内側に突出形成するととも
に、縦突縁を挟んだ両側で横突縁に上下反対面で重なる
係止突縁をもう一方の腕部片の内側に突出形成するとい
う構成とした。
【0009】
【作用】腕部片の外側面を指先で押えてつまみ部を接近
させるとき、係止突縁が対向する横突縁の上面および下
面に重なって上下のずれを阻止し、また係止突縁が縦突
縁の前面および後面に接して前後のずれを阻止して脱脂
綿、ガーゼ、薬品或いは患部などの目的物を挟みつまむ
ものであり、つまみ部に喰違いを生じさせることなく目
的物をつまませる、という目的が達成される。
【0010】
【実施例】図面を参照して本考案の実施例を説明する
と、先端につまみ部1、3を有する二本の腕部片2、4
が互いにほぼ平行に配置され、つまみ部1、3が互いに
少し離れて向かい合った状態で基端が半円状に湾曲した
連結部5によって互いに連結されている。
【0011】腕部片2、4および連結部5は全長に亘っ
て連続した薄肉の背板6とその内側に中心に沿ってほぼ
全長に亘り突設した補強用のリブ7とからなる断面横T
形に形成されており、腕部片2、4の外側面に位置して
背板6にすべり止めの凹凸条8が設けられている。
【0012】一方の腕部片2の中央部内側にはリブ7を
延長して形成された適宜幅の横突縁9および背板6から
延びる背板6とほぼ同一高さの縦突縁10からなる端面
+形の係合突縁11がもう一方の腕部片4へ向かって突
出形成されている。また、もう一方の腕部片4の中央部
内側には下面がリブ7の上面と同一面で適宜幅の係止突
縁12および上面がリブ7の下面と同一面で適宜幅の係
止突縁13が前後に縦突縁10の厚さとほぼ等しい隙間
14を有し且つ上下にリブ7の厚さとほぼ等しい段差を
有して腕部片2へ向かって突出形成されている。
【0013】前記の縦突縁10と隙間14とは連結部5
を中心とする円上に円弧状に形成されており、且つ腕部
片2、4、連結部5、係合突縁11、係止突縁12、1
3は合成樹脂により一体品に形成されている。
【0014】図1乃至図4の実施例は、腕部片2、4を
挟み押えない状態で係合突縁11と係止突縁12、13
とが僅かに離れており、横突縁9と係止突縁12、13
とが互いに突き衝ることなく円滑に重なり合うようにそ
れらの先端部を次第に薄くなる傾斜面に形成した。
【0015】腕部片2、4の外側面を指先で挟み押えて
連結部5の弾性力にうち勝って圧縮すると、横突縁9の
縦突縁10よりも前方部分の上面および後方部分の下面
と前後の係止突縁12、13とがそれぞれ互いに重なり
合ってつまみ1、3を互いに接近させ、脱脂綿、ガー
ゼ、薬品或いは患部を挟みつまむのである。
【0016】本実施例によると、腕部片2、4が接近を
開始すると直ちに横突縁9と係止突縁12、13とが上
下反対面で重なると同時に、縦突縁10の前面および後
面と係止突縁12、13の後端縁および前端縁とがそれ
ぞれ接するようになり、腕部片2、4に斜め方向の力が
加えられてもこれらがねじれを互いに阻止してつまみ部
1、3を上下および前後にずらして喰違わせることがな
い(図4)。
【0017】図5、図6の実施例は横突縁9の縦突縁1
0よりも前方部分の先端縁上面と後方部分の先端縁下面
とに係合突起16、17を形成するとともに、前方の係
止突縁12の先端縁下面と後方の係止突縁13の先端縁
上面とに係止突起18、19を形成してこれらを互いに
引掛けて係合したものである。
【0018】また、図7の実施例は縦突縁10の横突縁
9よりも上方部分の先端縁前面と下方部分の先端縁後面
とに係合突起21、22を形成するとともに、前方の係
止突縁12の先端縁後面と後方の係止突縁13の先端縁
前面とに係止突起23、24を形成してこれらを互いに
引掛け係合したものである。
【0019】更に、図8の実施例は横突縁9の縦突縁1
0を挟んだ前後両部分に縦突縁10と平行な係合溝2
6、27を形成するとともに、前方の係止突縁12の先
端縁下面と後方の係止突縁13の先端縁上面とに係止突
起28、29を形成してこれらを互いに引掛け係合した
ものである。
【0020】これらの実施例によると、二本の腕部片
2、4を大きく開いた状態に成形し、これらを圧縮して
係合することによってつまみ部1、3が一定開き角度で
正確に向かい合って配置され目的物を更に正確につかむ
ことができるばかりか、連結部5に大きな弾性力を与え
ることができるので係合突縁11と係止突縁12、13
とによるねじれ防止に加えて押え力を解除したときの復
元性にすぐれ、反覆使用に充分に耐えることができる。
【0021】
【考案の効果】本考案は、合成樹脂で作られ安価に提供
されて使い捨てに適するピンセットの腕部片に互いに干
渉してねじれを生じさせない係合突縁と係止突縁とを対
向させて設けた構成であるから、先端のつまみ部を上下
および前後にずらせて喰違わせることなく接近させて目
的物を確実に且つ安定よくつまむことができ、且つ成形
時の残留応力による変形も係合突縁と係止突縁とにより
矯正されつまみ部を正確に対向接近させることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図4】図1のピンセットを閉じた状態を示す正面図で
ある。
【図5】本考案の異なる実施例を示す正面部分図であ
る。
【図6】図5のY−Y線に沿う断面図である。
【図7】本考案の更に異なる実施例を示す正面部分図で
ある。
【図8】本考案の更にまた異なる実施例を示す正面部分
図である。
【符号の説明】
1、3 つまみ部 2、4 腕部片 5 連結部 9 横突縁 10 縦突縁 11 係合突縁 12、13 係止突縁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端につまみ部を有する二本の互いにほ
    ぼ平行な腕部片が前記つまみ部を互いに少し離した状態
    で対向して基端で連結されているピンセットにおいて、
    横突縁と縦突縁とからなる端面+形の係合突縁が一方の
    腕部片の内側に突出形成されているとともに、前記縦突
    縁を挟んだ両側で前記横突縁に上下反対面で重なる係止
    突縁がもう一方の腕部片の内側に突出形成されており、
    且つ合成樹脂で作られていることを特徴とするピンセッ
    ト。
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JP6996760B2 (ja) 2019-07-17 2022-01-17 Simian合同会社 挟持具
JP6619909B1 (ja) * 2019-10-25 2019-12-11 株式会社貝印刃物開発センター 毛抜き

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