JP2557494Y2 - ドラムブレーキの取付け構造 - Google Patents

ドラムブレーキの取付け構造

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JP2557494Y2
JP2557494Y2 JP1991078064U JP7806491U JP2557494Y2 JP 2557494 Y2 JP2557494 Y2 JP 2557494Y2 JP 1991078064 U JP1991078064 U JP 1991078064U JP 7806491 U JP7806491 U JP 7806491U JP 2557494 Y2 JP2557494 Y2 JP 2557494Y2
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brake
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brake spider
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悦朗 小川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のドラムブレーキ
に利用する。特に、ブレーキ部品の交換に際して改良前
の車両に改良後の部品が誤って取付けられることがない
ようにされた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はドラムブレーキの取付け構造を示
す分解斜視図、図4(a)は従来例におけるブレーキス
パイダとアンカーピンとの取付状態を示す正面図、同図
(b)は同図(a)に示すアンカーピンのB−B断面図
である。
【0003】従来は、ブレーキドラム1に内設されるブ
レーキシュウ2を回動自在に支持するアンカーピン3を
ブレーキスパイダ4に取付ける場合に、ブレーキスパイ
ダ4の挿通孔4aにアンカーピン3を挿入し、アンカー
ピン3の幅bを有する切り込み3aを相互に対向させ、
その切り込み3aに平板状の固定プレート5を差し込
み、その固定プレート5をボルト6によりブレーキスパ
イダ4に固定して取付けていた。
【0004】このようにして取付けられるアンカーピン
3は、ブレーキシュウ2のブレーキライニングが摩耗し
交換する場合には、取はずしおよび組付の作業を行う必
要がある。ブレーキライニングは消耗部品でありアンカ
ーピンを分解し組付をすることになる。この作業回数は
車両の全寿命を通じて数多で行われてこの様な場合には
部品の誤組付を防ぐ必要がある。
【0005】いっぽう大量に生産され販売される自動車
では、同一車種でも年式により規格に小さい改良が行わ
れることがしばしばある。これは主として性能の向上の
ためである。サービス工場は顧客との契約により新車の
販売日から一定の年限は、規格の改良の有無にかかわら
ず、改良前の規格の車両の修理あるいは車検にも対応で
きることが必要であり、サービス工場には改良前の部品
も保管されている。その規格が改良された後の車両につ
いては、改良後の部品を使用して試験その他が行われ性
能が確認されたのであるから、部品交換に際しても作業
者は改良された部品を正しく取付けることが必要であ
る。ところが規格変更点がわずかであると改良後の部品
が誤って改良前の車両に取付けられてしまうことがあり
得る。
【0006】従来は部品番号を照合確認するなど作業上
での注意により誤ることがないようにされていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、作業上での注
意による誤り防止にはどうしても限界がある。一般に修
理点検作業を行う者は、多数の種類や年式の異なる車両
を次々に取り扱うことが必要であり、工場で大量生産を
行う場合のように一つの車種について繰り返し作業を行
っているものではないから注意を集中することは困難で
ある。したがって、部品の取付け用ねじ穴の位置などに
変更がなく改良前の車両に改良後の部品を装着しても一
般走行が可能である場合には、誤った部品が取付けられ
たまま長く使用されることも起こり得る。
【0008】このような誤りは規格の改良による新しい
技術水準が新車のときには正しく設定されていても、部
品交換によりその技術水準が改良前に戻ってしまい、使
用中に継続してその技術水準が維持できなくなることを
意味するもので、顧客に対する正しい対応ではないこと
になる。
【0009】本考案は、改良後の規格の部品が改良前の
規格の車両に取付けられる作業上の誤りを防止すること
を目的とする。本考案は、改良された技術水準が使用中
に部品交換された車両にも正しく維持できるようにする
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、ブレーキシュ
ウが2個のアンカーピンでブレーキスパイダに取付けら
れ、このアンカーピンに切り込みが形成され、その切り
込みに固定プレートが差し込まれ、この固定プレートが
前記ブレーキスパイダにねじどめされるドラムブレーキ
の取付け構造において、前記切り込みの幅および前記固
定プレートの切り込みへの差し込み部分の厚みが部品の
規格によって異なるものに設定され、前記固定プレート
の前記ブレーキスパイダとの係合部には突起部が形成さ
れ、前記ブレーキスパイダには前記固定プレートの突起
部が係合する凹部が形成されたことを特徴とする。
【0011】
【作用】通常、ブレーキスパイダへのアンカーピンの取
付けは、ブレーキスパイダに設けられた二つの取付け穴
にあらかじめ設けられた切り込みを対向させて挿通し、
その切り込みに固定プレートを差し込み、この固定プレ
ートをボルトで固定することによって行われる。
【0012】この種の部品は技術水準の向上にともなっ
てしばしば改良のための設計変更が行われるが、このよ
うな変更時にアンカーピンの切り込みの幅と、その切り
込みに差し込まれる固定プレートの厚みを改良前より小
さい寸法に設定しておくことにより、点検整備の際に部
品交換が行われても、新しい技術水準が取入れられた新
車の改良後の部品が改良前の車両に取付けられしまうよ
うなことを防ぐことができ、手違いによって生じる車両
の信頼性の低下をなくすことができる。
【0013】
【実施例】次に、本考案実施例を図面に基づいて説明す
る。図1(a)は本考案実施例におけるブレーキスパイ
ダとアンカーピンとの取付状態を示す正面図、同図
(b)は本考案実施例におけるブレーキスパイダとアン
カーピンとの取付状態を示す底面図、同図(c)は本考
案実施例におけるアンカーピンの図1(a)に示すA−
A断面図、図2(a)は本考案実施例における固定プレ
ートの形状を示す平面図、同図(b)は本考案実施例に
おける固定プレートの形状を示す側面図である。
【0014】本考案実施例は、ブレーキスパイダ10に
2個のアンカーピン11が取付けられ、このアンカーピ
ン11に切り込み11aが形成され、その切り込み11
aに固定プレート12が差し込まれ、この固定プレート
12がブレーキスパイダ10にボルト6により固定され
る。
【0015】アンカーピン11の切り込み11aの幅寸
法aは、図4(b)に示す従来例の幅寸法bとは異なる
寸法に設定され(本実施例ではa<b)、これに対応し
て固定プレート12の差し込み部分の厚み寸法も従来例
における厚み寸法とは異なった寸法に設定される。さら
に、ブレーキスパイダ10の底面角部に2個所の凹部1
0aが形成され、固定プレート12には図2(a)およ
び(b)に示すようにその底部端面2個所にブレーキス
パイダ10の凹部10aに係合する突起部12aが形成
され、さらにこの突起部12aとは反対面の上端部に突
起部12bが形成される。
【0016】改良が加えられたときに、前述したように
アンカーピン11の切り込み11aの幅寸法を変更する
とともに、ブレーキスパイダ10に凹部10aを形成
し、さらに、固定プレート12に突起部12aおよび1
2bを設けておくことにより、旧部品のブレーキスパイ
ダ4に新部品のアンカーピン11を取付けようとして
も、このアンカーピン11を固定しようとする固定プレ
ート5の厚み寸法とアンカーピン11の切り込み11a
の幅寸法が合わないために取付けることが不可能にな
る。
【0017】また、旧部品のブレーキスパイダ4に新部
品のアンカーピン11および固定プレート12を取付け
ようとしても、旧部品のブレーキスパイダ4には新部品
のブレーキスパイダ10に設けられた凹部10aが形成
されていないために、新部品の固定プレート12の突起
部12aが干渉して取付けは不可能となる。さらに、新
部品の固定プレート12を裏返しにして旧部品のブレー
キスパイダ4に新部品のアンカーピン11を取付けよう
としても、固定プレート12の突起部12aが障害とな
ってボルト6により固定することが不可能となる。
【0018】このように、改良が加えられたときに関連
部品の形状を同時に変更することにより、新旧部品が混
同して取付けられてしまうことを防止することができ
る。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、改
良のために仕様変更がなされた後に、変更前の旧部品と
変更後の新部品とが間違って組み付けられることを防止
することができる。仮に、修理工場あるいはディラーに
対し新旧の区別を間違えて部品が供給されても誤って取
付けられることを避けることができ、サービス上の信頼
性を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案実施例におけるブレーキスパイ
ダとアンカーボルトとの取付状態を示す正面図、(b)
はその底面図、(c)はアンカーピンの図(a)に示す
A−A断面図。
【図2】(a)は本考案実施例における固定プレートの
形状を示す平面図、(b)はその側面図。
【図3】ドラムブレーキの取付け構造を示す分解斜視
図。
【図4】(a)は従来例におけるブレーキスパイダとア
ンカーピンとの取付状態を示す正面図、(b)は図
(a)に示すアンカーピンのB−B断面図。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム 2 ブレーキシュウ 3、11 アンカーピン 3a、11a 切り込み 4、10 ブレーキスパイダ 4a 挿通孔 5、12 固定プレート 6 ボルト 10a 凹部 12a、12b 突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキシュウが2個のアンカーピンで
    ブレーキスパイダに取付けられ、このアンカーピンに切
    り込みが形成され、その切り込みに固定プレートが差し
    込まれ、この固定プレートが前記ブレーキスパイダにね
    じどめされるドラムブレーキの取付け構造において 記切り込みの幅および前記固定プレートの切り込みへ
    の差し込み部分の厚みが部品の規格によって異なるもの
    設定され 前記固定プレートの前記ブレーキスパイダとの係合部に
    は突起部(12a、12b)が形成され、前記ブレーキ
    スパイダには前記固定プレートの突起部が係合する凹部
    (10a、10b)が形成された ことを特徴とするドラ
    ムブレーキの取付け構造。
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