JP2557306Y2 - サスペンションシートの磁力発生手段 - Google Patents

サスペンションシートの磁力発生手段

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振動の絶縁を図る磁気
浮上方式を利用した自動車のサスペンションシートの磁
力発生手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用サスペンションシートと
して、スプリングやダンパーを利用したものが一般的に
知られているが、磁力を用いて振動の絶縁を図るものは
知られていない。但し、磁力を自動車用シートに応用し
たものとしては、上下一対のスライドレールにプラスチ
ック磁石を取り付けて、アッパーレールを若干浮上させ
ることにより、上下両レール間の摺動抵抗を低減させる
ようにしたものが発表されている(自動車技術会学術講
演会前刷集892、341〜344頁、1989.1
0、社団法人自動車技術会)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
自動車用サスペンションシートにおいては、衝撃緩衝用
にスプリング、および振動の減衰用にダンパーをそれぞ
れ用い、これらを組み合わせることにより、上記振動を
絶縁するようにされている。ところが、スプリングやダ
ンパーなど機械的な構成による衝撃緩衝作用には限界が
あり、自動車の急激なバウンドに対しては対応すること
ができないことがあるなど、改良すべき問題点も多い。
そこで、様々な振動に対応するために、上記スプリング
とダンパーとの組み合わせに工夫を凝らすことが行われ
るため、構造が複雑になる傾向にある。そこで、磁力を
利用してシートを浮上させることにより、振動の絶縁を
図ることが考えられる。
【0004】このような磁力浮上方式のサスペンション
シートにおいては、電磁石と永久磁石とを併用したもの
が考えられる。上記併用によって、電力の消費量を節約
することができると共に、電磁石に供給される電力量を
自動車の様々な衝撃や振動の度合いに応じて制御するこ
とによって、サスペンションシートをあらゆる衝撃や振
動に対応可能にすることができる。このような電磁石、
永久磁石併用方式のサスペンションシートにおいても、
永久磁石の使用は必須である。
【0005】永久磁石は古来天然の磁鉄鉱(主成分はF
34)が用いられてきたが、人工的に造られるように
なって久しい。現在永久磁石は、通常鉄を主体とした合
金から製造される、焼入れ硬化によるもの、析出硬化に
よるもの、および焼結によって造られるものに大別する
ことができる。
【0006】上記のうち、焼結によって造られるものと
しては、鉄にニッケル、コバルト、アルミニウム、亜鉄
酸コバルト、酸化鉄、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウ
ムあるいはサマリウムコバルトなどを適宜組み合わせた
ものが添加された合金が材料として用いられ、この合金
を粉砕して適当な焼結剤を加え、高温で圧縮した後、高
温焼結して永久磁石とされる。このうち、炭酸バリウ
ム、炭酸ストロンチウムまたはサマリウムコバルトが用
いられているものは希土類磁石と通称され、残留磁束密
度および保磁力共に極めて大きな値を示すため、現在盛
んに永久磁石としてこの希土類磁石が使用されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従って、狭い空間に永
久磁石を配置し、人体とシート部材との合計重量を支え
なければならないサスペンションシートに適用される永
久磁石についても、上記残留磁束密度および保磁力共に
極めて大きな値を示す希土類磁石が用いられることが多
い。ところが、希土類磁石は、上記のように、所定の磁
性材料を一旦粉砕して後焼結させることによって製造さ
れるものであるため、機械的な強度はそれほど大きなも
のではなく、従って、衝撃などによって破壊し、多くの
小片に分かれることがある。小片に分かれると、その配
向によっては同極同士が互いに反発して、上記小片が飛
散するようになる。
【0008】本考案は従来の上記ような不都合を解消す
るためになされたものであり、衝撃によって破壊した永
久磁石が飛散しないサスペンションシートの磁力発生手
段を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
サスペンションシートの磁力発生手段は、連結手段によ
って車体に対して上下動可能で車幅方向の移動を規制さ
れた状態のシート本体と、上記車体とシート本体との間
に介在された第一および第二の磁力発生手段とを有し、
上記磁力発生手段は車体側とシート本体側とに取り付け
られた一対の磁石により構成され、上記一対の磁石は上
記シート本体が上記一対の磁石間に作用する磁力の相互
作用により車体から上方の一定位置に浮上した状態を保
持するように配置され、上記第一の磁力発生手段は、そ
の一対の磁石のうち、少なくとも一方が電磁石により構
成され、上記第二の磁力発生手段は、その一対の磁石が
永久磁石により構成されているサスペンションシートで
あって、上記永久磁石は非磁性体によって被覆されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載のサスペンションシートの磁
力発生手段によれば、上記永久磁石は非磁性体によって
被覆されているため、永久磁石から発生している磁力線
に影響を及ぼすことなく永久磁石を保護することができ
ると共に、この永久磁石が破壊しても飛び散ることはな
い。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係る磁力発生手段を装備し
た自動車用サスペンションシートの一例を示す側面視の
説明図である。この図に示すように、自動車用のシート
本体1は、着座席であるシートボトム11と背凭れ部で
あるシートバック12とから構成されている。シートバ
ック12の下部にはサスペンションフレーム2が設けら
れており、このサスペンションフレーム2は、フロアF
に固設された下フレーム21と上記シートボトム11に
固設された上フレーム22とから構成されている。そし
て、上記両者は水平軸周りに回動自在に軸支された前後
一対の平行リンク部材23(前方リンク部材23aおよ
び後方リンク部材23b)によって結合されており、こ
の平行リンク部材23のリンク運動により互いに平行を
保持した状態で上下動が可能に構成されている。
【0012】このような下フレーム21と上フレーム2
2との間には、前後方向に前方磁石ユニット(第一の磁
石ユニット)31と後方磁石ユニット(第二の磁石ユニ
ット)32とからなる磁石ユニット3が設けられてお
り、上記前方磁石ユニット31は、下フレーム21に固
定された固定側の電磁石31aとこれに対向するように
上フレーム22に固定された浮上側永久磁石31bとか
らなり、上記後方磁石ユニット32は、下フレーム21
に固定された固定側永久磁石体33と上フレーム22に
固定された浮上側永久磁石体34とから構成されてい
る。
【0013】後方磁石ユニット32の固定側永久磁石体
33と浮上側永久磁石体34とは、図1および図3に示
すように、それぞれ上部マウント部材34aと下部マウ
ント部材34aとによって支持されている。
【0014】図4は図1のA−A線拡大断面図である。
この図に示すように、各永久磁石体33、34は、複数
の単位磁石37が並設されて形成されている。そして、
これらの永久磁石体33、34の表面は、上記単位磁石
37のN極面およびS極面が交互に配置された状態とさ
れ、更に、永久磁石体33、34の表面が互いに対向し
た状態で、上下の各単位磁石37のN極面とS極面とが
互いに対向するように配置されて上記第二の磁力発生手
段が構成されている。
【0015】このような固定側永久磁石体33と浮上側
永久磁石体34とを構成する単位磁石37は、図5に示
すように、磁性体37aの周りに、その全面を覆うよう
に被覆体37bが設けられている。
【0016】本実施例においては、磁性体37aとして
は、焼結して製造された希土類磁石が用いられ、この希
土類磁石の希土類成分としては炭酸バリウム、炭酸スト
ロンチウムまたはサマリウムコバルトが用いられてい
る。また、被覆体37bとしては、熱可塑性樹脂または
熱硬化性樹脂のいずれかからなる合成樹脂が使用されて
いる。
【0017】上記熱可塑性樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、アクリルニ
トリルブタジエンスチレンあるいはポリエチレンテレフ
タレートなどの汎用プラスチックや、ポリアミド、ポリ
アセタールあるいはポリカーボネートなどの汎用エンジ
ニアリングプラスチックや、ポリサルフォン、ポリアミ
ドイミドあるいはポリテトラフロロエチレンなどのスー
パーエンジニアリングプラスチックなどが好適に使用さ
れる。
【0018】また、上記熱硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、
不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ジアリルフタレー
ト、ポリウレタンあるいはシリコン樹脂などが好適に使
用される。
【0019】磁性体37aを被覆体37bで被覆すると
きは、被覆体37bが熱可塑性樹脂である場合は、公知
の熱圧着による成形手法が用いられる。また、被覆体3
7bが熱硬化性樹脂である場合は、常温においてこの樹
脂が磁性体37aの表面に塗布または貼付され、それが
加熱されて磁性体37aと被覆体37bとが一体化した
単位磁石37が得られる。
【0020】なお、図5において例示した単位磁石37
は、一つの単位磁石37を対称として、磁性体37aを
被覆体37bで被覆しているが、複数の磁性体37aを
まとめて被覆体37bで被覆し、複数の磁性体37aが
内設された単位磁石37としてもよい。
【0021】また、本実施例においては、上記のような
合成樹脂製の被覆体37bが採用されているが、非磁性
体であれば、アルミニウムのような金属でもかまわな
い。
【0022】以上にように構成された固定側永久磁石体
33と浮上側永久磁石体34とに用いられる単位磁石3
7は、それぞれ下部マウント部材33aおよび上部マウ
ント部材34aの側壁35aと仕切り壁35bとの間
隙、あるいは仕切り壁35b同士の間隙に挾持され、そ
の表面を非磁性体のアルミニウム板38によって被覆さ
れている。そして、このような状態の固定側永久磁石体
33を支持している下部マウント部材33aはボルト3
6によってフロアFと一体の下フレーム21に固定さ
れ、同様に浮上側永久磁石体34を支持している上部マ
ウント部材34aもボルト36によってシートボトム1
1と一体の上フレーム22に固定されている。
【0023】そして、前方磁石ユニット31は、図2に
示すように、電磁石31aはC字形状とされ、その下部
は下部マウント部材31cに支持され、上記C字形状の
上部間隙に上部マウント部材31dに支持された浮上側
永久磁石31bの下端部が没入するように構成されてい
る。そして、浮上側永久磁石31bとC字形状の電磁石
31aとは、側面部で互いにN極とS極とが相対向して
吸引し合うように配置されている。そして、両者は車幅
方向の移動が平行リンク部材23によって規制されてい
るために、吸引力は浮上側永久磁石31bの上下方向の
変位に対する抑制力として作用し、浮上側永久磁石31
bがC字状の電磁石31aの間で浮上した状態を保って
いる。なお、前方磁石ユニット31の浮上側永久磁石3
1bについても磁性体37aを被覆体37bで被覆した
単位磁石37が用いられている。
【0024】磁石ユニット3は以上のように構成されて
いるので、浮上側永久磁石31b、34に上フレーム2
2を介して固定されているシートボトム11は、車体と
一体のフロアFから浮き上がった状態を保持している。
【0025】以上のように構成されたサスペンションシ
ートには、シート高さ調節機構Cが設けられている。こ
のシート高さ調節機構Cは、シート本体1の高さ方向の
位置を検出する位置検出手段4と、前方磁石ユニット3
1の電磁石31aに電力を供給する電力供給回路5と、
上記位置検出手段4から入力される位置検出信号を基
に、電力供給回路5に所定の出力を供給させるように指
令を発信する制御装置6とから構成されている。
【0026】上記位置検出手段4としては、本実施例に
おいてはロータリーエンコーダ41が用いられている。
このロータリーエンコーダ41は、軸の回転変位を検出
する公知の検出器であり、検出した回転変位を電気信号
(位置検出信号)に変換して上記制御装置6に向かって
出力する。このロータリーエンコーダ41は、平行リン
ク部材23のうち、前方に設けられた前方リンク部材2
3aの近傍であって下フレーム21の内側部に設けられ
ている。そして、前方リンク部材23aの水平軸回りの
回動は、適宜付設された歯車の噛合を介してロータリー
エンコーダ41に伝達されるように構成されている。
【0027】上記電力供給回路5は、電源としてのバッ
テリー51と、電磁石31aに磁力を発生させるコイル
52と、電界効果トランジスタ53とが直列に接続さ
れ、かつコイル52に対してはダイオード54がカソー
ド側をバッテリー51のプラス側に向けて並列で接続さ
れて構成されている。
【0028】上記制御装置6は、いわゆるマイクロコン
ピュータであり、上記位置検出手段4からの位置検出信
号を基に、検出された位置が適正なものであるか否かを
判断し、適正でない場合には適正化させるための指示信
号を電力供給回路5に発信するように構成されている。
そして、上記指示信号としては、パルス信号が用いられ
ている。このパルス信号の発信先は電力供給回路5の電
界効果トランジスタ53であり、この電界効果トランジ
スタ53にスイッチ作用によりバッテリー51からコイ
ル52に供給される電力の供給、停止を極めて短い周期
で行わせている。
【0029】上記電力供給回路5内に配線された電界効
果トランジスタ53は、電子または正孔のいずれか一方
の電流のみを運ぶいわゆるユニポーラトランジスタであ
る。本考案においては、この電界効果トランジスタ53
のスイッチング作用を利用している。
【0030】ところで、上記のパルス信号において、1
サイクルのパルスオン状態の時間をt1とし、パルスオ
フ状態の時間をt2とし、単位時間tのうちのパルスオ
ン状態の時間の合計をΣt1、パルスオフ状態の時間の
合計をΣt2とした場合、単位時間tの間にパルスオン
状態になっている時間Σt1の割合はデューティ比DR
と称され、 DR=Σt1/(Σt1+Σt2)=Σt1/t と表現される。このデューティ比DRの値が大きいほど
パルス信号のパルスオン状態が永いため、電界効果トラ
ンジスタ53の単位時間内におけるスイッチ閉通状態が
永いことを示している。
【0031】なお、1サイクルのパルス信号において、
パルスオン状態の時間t1を一定とし、パルスオフ状態
の時間t2を可変として、パルス信号の周波数fをコン
トロールすることにより、上記デューティ比DRを種々
設定することができる。すなわちこの場合は、単位時間
の間にパルスオン状態になる時間はft1となり、ft1
は上記のΣt1と等しくなるため、結局1サイクルにお
いてパルスオン状態の時間t1を一定とすれば、周波数
をコントロールすることによっても上記の式に従ってデ
ューティ比DRを種々変更することができる。
【0032】従って、上記パルス信号のデューティ比D
Rを変化させることによって、コイル52に供給される
電力量を増減させ、電磁石31aの磁力の大きさをコン
トロールし、浮上側永久磁石31bとの吸引力を加減し
てシートボトム11の浮沈を制御することができる。
【0033】すなわち、デューティ比DRが標準状態の
それよりも高くなると単位時間内における電界効果トラ
ンジスタ53のスイッチ閉通状態は永くなり、コイル5
2に供給される電力量も多くなるから、電力量の多くな
った分だけ電磁石31aの磁力は強くなり、浮上側永久
磁石31bとの間の反発力も強くなり、両者はより強く
反発し合って浮上側永久磁石31bはそれだけ上方に上
がるため、それと一体のシートボトム11は上方に移動
する。
【0034】逆に、デューティ比DRが標準状態のそれ
よりも低くなると、電界効果トランジスタ53の上記と
は逆の作用によってコイル52に供給される電力量は少
なくなるため電磁石31aと浮上側永久磁石31bとの
間の反発力も弱くなり、シートボトム11は下方に移動
する。
【0035】本実施例においては、パルス信号の1サイ
クルのパルスオン状態の時間t1を一定にし、パルス信
号の周波数を変えることによってデューティ比DRを制
御するようにしている。
【0036】図6は、上記のような制御装置6の制御方
式を示すブロック図であるが、この図に示すように、位
置検出手段4からシートボトム11の高さを示す信号が
制御装置6に送られてくると、制御装置6は、そのステ
ップS1においてその高さ(現状高さ)と、予め入力さ
れている基準の高さとの比較演算を行う。そして、その
高さが基準高さのバラツキの許容範囲であるとき、すな
わち、 基準高さ−現状高さ≒0 のときは、ステップS2で現状の高さを保持するのに必
要な周波数のパルス信号が指示信号として電界効果トラ
ンジスタ53に発信される。従って、これを受けた電界
効果トランジスタ53は、上記パルス信号のデューティ
比DRに見合った電力をコイル52に供給するため、シ
ートボトム11は現状の高さ位置を保持した状態になっ
ている。
【0037】そして、もしステップS1において、 基準高さ−現状高さ>0 のとき、すなわちシートボトム11の高さが基準高さよ
りも低いときは、ステップS3が実行される。このステ
ップS3においては、基準状態よりも周波数を高くした
パルス信号が指示信号として電界効果トランジスタ53
に発信されるため、コイル52に供給される電力量は増
加して、電磁石31aの磁力は強くなり、シートボトム
11を上方に移動させて元の基準高さに復帰させる。
【0038】また、もしステップS1において、 基準高さ−現状高さ<0 のとき、すなわちシートボトム11の高さが基準高さよ
りも高いときは、ステップS4が実行される。このステ
ップS4においては、ステップS4を表示する囲いの下
段に例示するような、基準状態よりも周波数を低くした
パルス信号が指示信号として電界効果トランジスタ53
に発信されるため、コイル52に供給される電力量は減
少して、電磁石31aの磁力は弱くなり、シートボトム
11を下方に移動させて元の基準高さに復帰させる。
【0039】制御装置6においては、アナログ信号ある
いはディジタル信号として位置検出手段4から送信され
てくる位置検出信号を基に、常時上記のような演算を実
行し、その都度電力供給回路5の電界効果トランジスタ
53に上記のような指示信号を発信しているため、シー
トボトム11は常に一定の高さを保持した状態になって
いる。
【0040】本考案の磁力発生手段は、以上のように構
成されたサスペンションシートの前方磁石ユニット31
の浮上側永久磁石31bおよび後方磁石ユニット32の
固定側永久磁石33および浮上側永久磁石34に使用さ
れているため、これらの部分において単位磁石37の磁
性体37aが破壊したとしても、その破片は被覆体37
bに保持されて飛散することはない。
【0041】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、磁力発生
手段によってシート本体が支持されるサスペンションシ
ートにおいて、上記磁力発生手段に用いられる永久磁石
体の単位磁石が、磁性体とその表面を被覆した非磁性体
からなる被覆体とで構成されるものであるため、まず、
磁性体から発する磁力線は被覆体の影響を受けることが
ない。
【0042】そして、自動車走行中の振動などによって
上記磁性体が破壊したような場合、磁性体は被覆体によ
って一体に覆われているため、破壊した破片が周囲に飛
散することはない。
【0043】また、上記被覆体が合成樹脂である場合
は、製造が容易であると共に、被覆体を強靱なものにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る磁力発生手段を装備した自動車用
サスペンションシートの一例を示す側面視の説明図であ
る。
【図2】本考案に係る磁力発生手段を装備した自動車用
サスペンションシートの一例を示す正面視の説明図であ
る。
【図3】本考案に係る磁力発生手段を装備した自動車用
サスペンションシートの一例を示す背面視の説明図であ
る。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】単位磁石の一部切欠き斜視図である。
【図6】制御装置の制御方式を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 シート 11 シートボトム 12 シートバック 2 サスペンションフレーム 21 下フレーム 22 上フレーム 23 平行リンク部材 23a 前方リンク部材 23b 後方リンク部材 3 磁石ユニット 31 前方磁石ユニット 31a 電磁石 31b 浮上側永久磁石 32 後方磁石ユニット 33 固定側永久磁石 34 浮上側永久磁石 4 位置検出手段 5 電力供給回路 51 バッテリー 52 コイル 53 電界効果トランジスタ 54 ダイオード 6 制御装置 F フロア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結手段によって車体に対して上下動可
    能で車幅方向の移動を規制された状態のシート本体と、
    上記車体とシート本体との間に介在された第一および第
    二の磁力発生手段とを有し、上記磁力発生手段は車体側
    とシート本体側とに取り付けられた一対の磁石により構
    成され、上記一対の磁石は上記シート本体が上記一対の
    磁石間に作用する磁力の相互作用により車体から上方の
    一定位置に浮上した状態を保持するように配置され、上
    記第一の磁力発生手段は、その一対の磁石のうち、少な
    くとも一方が電磁石により構成され、上記第二の磁力発
    生手段は、その一対の磁石が永久磁石により構成されて
    いるサスペンションシートであって、上記永久磁石は非
    磁性体によって被覆されていることを特徴とするサスペ
    ンションシートの磁力発生手段。
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