JP2556686Y2 - ディスペンサー - Google Patents

ディスペンサー

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JP2556686Y2
JP2556686Y2 JP6236891U JP6236891U JP2556686Y2 JP 2556686 Y2 JP2556686 Y2 JP 2556686Y2 JP 6236891 U JP6236891 U JP 6236891U JP 6236891 U JP6236891 U JP 6236891U JP 2556686 Y2 JP2556686 Y2 JP 2556686Y2
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tank
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達夫 佐藤
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Shiseido Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスペンサーに係り、
特に押釦の押圧操作により内容物を吐出口より外部に吐
出する構成とされたディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば乳液や化粧水の容器には、頭部に
設けられた押釦を押圧操作することにより内容物を吐出
させるディスペンサーが取り付けられているものがあ
る。ディスペンサー付の容器によれば、内容物を取り出
すのに容器を傾ける必要がなく扱い易く、また押釦操作
により毎回定量の内容物を取り出すことができる。
【0003】図22は従来のディスペンサー1の構造を
示す断面図である。同図において、2は吐出ノズル3と
一体化された押釦、4はスクリューキャップ、5はステ
ム、6はタンク、7はコイルスプリング、8,9は逆止
弁として機能するボール弁、10はパイプを示してい
る。
【0004】このディスペンサー1は、スクリューキャ
ップ4を容器開口部に螺合することにより容器11に取
り付けられる。また、ステム5、タンク6等はディスペ
ンサー1の内部にパイプ10より吐出ノズル3に到る流
体通路を形成する。
【0005】そして、押釦2がコイルスプリング7の弾
性付勢力に抗して押圧操作されると、ステム5が変位し
て流体通路内に充填されている内容物は加圧され、また
ボール弁8がシリンダ6の下部を閉弁しているため、よ
って内容物は吐出ノズル3より吐出される構成となって
いる。
【0006】また、押釦2の押圧操作を止めると、押釦
2はコイルスプリング7に付勢されて元の位置まで復帰
する。この際、ボール弁9はステム5の上部を閉弁して
いるため、吐出ノズル3から外部の空気がディスペンサ
ー1内に進入することはなく、容器11内の内容物がパ
イプ10を通りディスペンサー1内に進入し、次回の吐
出操作に備える構成とされていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のディスペン
サー1では、内容物の取り出し操作終了後、ボール弁9
が閉弁すると、ボール弁9から吐出口3aへ到る吐出流
路12に内容物が残留することになる。
【0008】従来のディスペンサー1では、この吐出流
路12は単に吐出時に内容物が流れるだけの構成とされ
ていたため、内容物の粘度が低い場合には、残留してい
る内容物が吐出口3aより漏れだし、いわゆる液だれが
生じてしまうという問題点があった。
【0009】本考案は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、液だれの発生を防止しうるディスペンサーを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案では、内容物が充填された容器に固定される
タンクと、押釦部が形成された吐出ノズルが上部に設け
られ、かつ、上端部に爪部が形成されると共に基部より
上方に向け延出した一対のフック部が形成されたピスト
ンが下部に設けられ、押釦部を押圧操作されることによ
りピストンがタンク内壁を液密に下方へ摺動することに
より、吐出ノズルより内容物を吐出させるステムと、上
記タンクに内設されており、上記ステムの下動動作に伴
いステム内部に相対的に挿入される構成とされたポペッ
トと、上記基部の上面と該フック部の爪部との間で移動
可能な構成とされており、ステムが下動動作する際、基
部の上面から該爪部に向け上動することにより、内容物
がタンクからステム内に流入するのを許容すると共に、
ステムが上動動作する際ポペットの外壁と摺接しステム
とタンクを液密に封止する弁体と、上記タンクに配設さ
れており、タンクから該容器に該内容物が逆流するのを
防止する逆止弁と、ステムが下動限にある時上記弁体が
対向する位置から上部方向に所定範囲にわたり、ポペッ
トに形成された溝部と、上記タンク内に配設されてステ
ムを上動付勢するバネ部材と、によりディスペンサーを
構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】ディスペンサーを上記構成とすることにより、
ステムが下動動作する時(即ち、押釦部を押して内容物
の吐出動作をさせる時)、弁体は基部の上面から爪部に
向け上動し内容物がタンクからステム内に流入するのを
許容するため、内容物は吐出ノズルより吐出される。
【0012】一方、ステムが上動動作する時、弁体はポ
ペットの外壁と摺接しステムとタンクを液密に封止す
る。しかるに、ポペットには溝部が形成されており、こ
の溝部は、ステムが下動限にある時弁体が対向する位置
から上部方向に所定範囲において形成されている。この
溝部の形成された範囲においては、ステムが上動動作し
ても、ステムとタンクはこの溝部を介して連通された状
態を維持する。
【0013】また、ステムが上動動作することによりタ
ンク内に負圧が発生するが、弁体が溝部と対向している
所定範囲においては、この負圧は溝部を介してステム内
に印加される。このため、吐出ノズルに残存する内容物
はこの負圧による吸引力によりステム内に吸い込まれ、
吐出ノズルからの液だれを防止できる。
【0014】
【実施例】次に本考案の実施例について図面と共に説明
する。
【0015】図1は本考案の第一実施例であるディスペ
ンサー20を示す断面図である。ディスペンサー20
は、大略すると、ステム21,タンク22,コイルスプ
リング23,キャップ24,そして本考案の要部となる
弁体25等により構成されている。このディスペンサー
20は、例えば液体の内容物が充填された容器27に取
り付けられるものである。尚、図2はステム21の下端
近傍を拡大して示す図である。
【0016】ステム21は樹脂成形品であり、上部に吐
出ノズル26( 押釦26aを有する)が配設されてい
る。このステム21及び吐出ノズル26の内部は中空と
なっており、内容物が通過する吐出流路26bを形成し
ている。また、ステム21の下端外周位置にはピストン
28が形成されており、このピストン28はタンク22
の内壁22aに液密に摺接している。
【0017】図3はピストン28を拡大して示す図であ
る。同図に示すように、ピストン28は、基部28a
と、この基部28aの外周部に形成された弁部28b
と、基部28aの上部に形成された一対のフック部28
cと、基部28aに形成され内容物が通過する通過する
通過孔28dとにより構成されている。基部28aはス
テム21に嵌合しており、弁部28bはタンク22の内
壁22aと液密に摺接している。更に、一対のフック部
28cにより、ピストン28の上部には弁体25が取り
付けられている。
【0018】弁体25は、例えばゴム製のOリングであ
り、前記のようにピストン28の上部に取り付けられて
いる。この弁体25はフック部28cに形成されている
爪部28c−1と係合するよう構成されており、よって
弁体25は基部28aの上面と爪部28c−1との間で
移動可能な状態となっている。また、弁体25の内周部
は、後述するポペット29の外周壁29aに液密状態で
摺接しうるよう構成されている。
【0019】また、本考案に係るディスペンサー20
は、従来のディスペンサー1(図22参照)と異なり、
ステム21の上部にボール弁は配設されておらず、ステ
ム21は直接吐出流路26bと連通した構成となってい
る。
【0020】タンク22は、上記のようにその内壁22
aにステム21に形成されたピストン28が摺接してお
り、ステム21はタンク22内で上下方向に液密に摺動
し得る構成となっている。また、タンク22の上端部に
はキャップ24が配設されており、このキャップ24を
容器開口部に形成されたスクリュー27aに螺着するこ
とにより、ディスペンサー20は容器27に固定され
る。また、タンク22の下部に形成された開口部33に
はパイプ32が取り付けられており、容器27内に充填
されている内容物は、このパイプ32を介して開口部3
3よりタンク22内に進入する。更に、この開口部33
にはボール弁31が配設されており、このボール弁31
はタンク22から容器27へ内容物が逆流するのを防止
する逆止弁として機能する。
【0021】コイルスプリング23は、その上端部がピ
ストン28の下端部と当接すると共に、下端部がポペッ
ト29の下端と当接している。このコイルスプリング2
3は、ステム21を図中上方向に弾性付勢する。
【0022】また、図中29はポペットであり、タンク
22内に配設されている。このポペット29は棒状の形
状を有し、前記したピストン28に形成された通過孔2
8dを遊嵌状態で貫通してステム21内に挿入された構
造となっている。後述するように、吐出操作時におい
て、内容物はこの通過孔28dの内周壁28d−1とス
テム29の外周壁29aとが形成する間隙部(図2中、
矢印Bで示す部分)を通り、タンク22からステム21
に流入する。
【0023】上記した弁体25は、下動した状態におい
て、図1及び図2に示すように間隙部Bを塞ぎ、内容物
がタンク22からステム21へ流入するのを阻止し、逆
に上動した状態において間隙部Bを開放し、内容物がタ
ンク22からステム21へ流入するのを許容する機能を
奏する。
【0024】更に、ポペット29の外周壁29aの所定
位置には、溝部34が形成されている。この溝部34
は、ステム21が下動限位置まで押圧操作された時、上
記弁体25が対向する位置より、上方向に所定範囲にわ
たり形成されている。尚、この溝部34の形成範囲につ
いては後に詳述する。
【0025】続いて、上記構成とされたディスペンサー
20の動作について説明する。図1及び図2は使用され
ていない状態(以下、通常時という)におけるディスペ
ンサー20を示している。
【0026】この通常時においては、コイルスプリング
23は伸長し、ステム21はこのコイルスプリング23
により押し広げられた状態となっており、ステム21は
上動限位置に位置している。
【0027】この通常時においては、後述する理由によ
り弁体25は下動位置にあり、間隙部Bは弁体25によ
り閉弁されており、よってステム21とタンク22は液
密に画成されている。これにより、容器27の気密性は
維持され、容器27内に充填されている内容物の変質の
発生が防止されている。
【0028】次にディスペンサー20の操作時における
動作について説明する。
【0029】ディスペンサー20を使用し内容物を容器
27から取り出すには、押釦26aを下方に向け押圧操
作する。この押圧操作によりステム21は下動するが、
前記したように、弁体25の内周部はポペット29の外
周壁29aに摺接しており、また弁体25はピストン2
5に形成された基部28aの上面と爪部28c−1との
間で移動し得る構成となっている。このため、ステム2
1の下動により相対的に上動するポペット29に付勢さ
れて弁体25は上動する。この上動動作により弁体25
は間隙部Bを開放し、内容物がタンク22からステム2
1へ流入するのを許容する。この状態を図4及び図5に
示す。
【0030】上記のようにステム21が下動することに
より、ステム21とタンク22により形成される空間部
分(図中、矢印Aで示す。また、この空間部分には内容
物が充填されている)の体積は小さくなる。また、前記
したようにタンク22の下端部に形成されている開口部
33はボール弁31により塞がれている。更に、弁体2
5は内容物がタンク22からステム21へ流入するのを
許容している。
【0031】よって、ステム21の下動により加圧され
た内容物は間隙部Bを通過してタンク22からステム2
1内に進行し、吐出ノズル26から外部に吐出される。
上記一連の動作により、容器27内の内容物を吐出ノズ
ル26から吐出させることができる。
【0032】図6及び図7は、ステム21を下動限まで
押圧操作した状態を示している。この内容物の吐出操作
が終了した段階で、まだ吐出流路26b内には内容物が
残留している(この内容物を残留内容物36という)。
また、弁体25はポペット29に形成されている溝部3
4と対向している。溝部34の形成部分は外周壁29a
の外径寸法に比べて径寸法が小さいため、弁体25とポ
ペット29との摺接は解除されており、よって弁体25
は自重により下動位置に移動している。
【0033】続いて、図6及び図7に示す状態より押釦
26aの押圧操作を解除すると、ステム21はコイルス
プリング23の弾性復元力により上動を開始する。これ
により、タンク22内に形成される空間部Aの容積は増
大し、この空間部A内は負圧となる。
【0034】図8及び図9は、ステム21が若干量上動
した状態を示している。前記したように、ポペット29
には溝部34が形成されており、その形成位置はステム
21が下動限にある際弁体25が対向する位置より、上
方向に所定範囲部分である。従って、溝部34の形成長
さ(図9に矢印Lで示す)だけステム21が上動する間
は、弁体25は溝部34と対向した状態を維持する。
【0035】弁体25が溝部34と対向した状態では、
弁体25はポペット29の外周壁29aと離間してお
り、この溝部34がバイパス路となりステム21とタン
ク22は連通された状態を維持している。従って、上記
のようにステム21が上動することにより空間部A内に
発生する負圧は、溝部34,ステム21を介して吐出流
路26bに印加される。従って、吐出流路26bに残存
する残留内容物36はステム21内に吸引されるため、
吐出流路26bに残存する残留内容物36を減少させる
ことができ、液だれの発生を確実に防止することができ
る。
【0036】更に、ステム21が上動すると、弁体25
は溝部34の形成位置を通過し、再びポペット29の外
周壁29aと摺接する。この状態を図10及び図11に
示す。ステム21が上動している状態は、相対的にポペ
ット29が下動している状態であり、よってポペット2
9と摺接している弁体25はステム21の上動に伴い下
方向に付勢され、下動位置に位置した状態となってい
る。従って、間隙部Bは弁体25により塞がれており、
ステム21とタンク22は液密に画成された状態とな
り、上記した負圧はタンク22内のみに印加される構成
となる。
【0037】このように、ステム21が上動することに
より生ずる負圧はタンク22内のみに印加されることに
より、ボール弁31は浮き上がり、容器27内に充填さ
れた内容物はパイプ32を介してタンク22内に流入
し、これによりタンク22内に内容物が充填される。や
がて、ステム21は図1及び図2に示す上動限位置(通
常位置)に到り、1回の吐出操作が完了する。この吐出
操作が完了した状態においては、弁体25は下動位置に
ある状態を維持し、内容物から隔離する。
【0038】上記の説明から明らかなように、溝部34
の長さLは、吐出流路26bから残留内容物36を吸引
する時間と対応する。この溝部34の長さLが長いと、
吐出流路26bからの残留内容物36の吸引は確実に行
われるが、あまりに長く設定するとタンク22内に次回
吐出する内容物が充分に充填されなくなってしまう。一
方、溝部34の長さLが短いと、次回吐出する内容物は
充分にタンク22に充填されるが、吐出流路26bから
残留内容物36を充分に吸引できず、液だれが発生する
おそれがある。よって、この溝部34の長さLは、残留
内容物36を液だれが発生しない程度まで吸引でき、か
つタンク22内に次回吐出する内容物が充分に充填され
得る長さに設定されている。
【0039】尚、ステム21内に吸引された残留内容物
36は、次回の吐出操作において排出されるため、内容
物の劣化等の問題も生じない。
【0040】続いて本考案の第2実施例について説明す
る。図12及び図13は本考案の第2実施例に係るディ
スペンサー40を示している。尚、各図において図1乃
至図3を用いて説明した第1実施例に係るディスペンサ
ー20と同一構成とされた部分については同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0041】各図に示されるディスペンサー40は、第
1実施例で用いたOリングにより構成された弁体25に
代えて、蛇腹状の弁体41をピストン28に取り付けた
ことを特徴とするものである。この弁体41は、ピスト
ン28に形成されたフック部28cと基部28aの上面
との間に挟持された構造とされている。弁体41は、そ
の蛇腹形状により基部28aの上面とフック部28cと
の間で伸縮動作し得、また蛇腹の弾性力により通常は伸
張した状態を保っている。この伸張した状態において弁
体41は間隙部Bを塞ぐよう構成されており、また弁体
41の下端部はポペット29の外周壁29aと液密に摺
接する構成となっている。
【0042】続いて、上記構成とされたディスペンサー
40の動作について説明する。図12及び図13は通常
時におけるディスペンサー40を示している。尚、以下
の説明において第1実施例に係るディスペンサー10と
同一動作については、その説明を省略或いは簡略化する
ものとする。
【0043】通常時においては、弁体41は伸張状態と
なっており、間隙部Bは弁体41により閉弁されてお
り、よってステム21とタンク22は液密に画成されて
いる。これにより、容器27の気密性は維持され、容器
27内に充填されている内容物の変質の発生が防止され
ている。
【0044】次にディスペンサー40の操作時における
動作について説明する。
【0045】ディスペンサー40の押釦26aを押圧操
作すと、ステム21は下動するが、弁体25の下端部は
ポペット29の外周壁29aに摺接しており、また弁体
25は収縮し得る構成となっているため、ステム21の
下動により相対的に上動するポペット29に付勢されて
弁体25は上方向へ収縮する。この上方向への収縮動作
により、弁体25は間隙部Bを開放し、内容物がタンク
22からステム21へ流入するのを許容する。この状態
を図14及び図15に示す。
【0046】上記のようにステム21が下動することに
より、空間部Aの体積は小さくなり、これにより加圧さ
れた内容物は間隙部Bよりタンク22からステム21内
に進行し、吐出ノズル26から外部に吐出される。上記
一連の動作により、容器27内の内容物を吐出ノズル2
6から吐出させることができる。
【0047】図16及び図17は、ステム21を下動限
まで押圧操作した状態を示している。この状態におい
て、弁体25はポペット29に形成されている溝部34
と対向しており、また溝部34と対向することにより弁
体25とポペット29との摺接は解除されており、よっ
て弁体25は蛇腹の弾性力により伸張する。
【0048】続いて、図16及び図17に示す状態より
押釦26aの押圧操作を解除すると、ステム21はコイ
ルスプリング23の弾性復元力により上動を開始する。
これにより、タンク22内に形成される空間部Aの容積
は増大し、この空間A内は負圧となる。
【0049】図18及び図19は、ステム21が若干量
上動した状態を示している。前記したように、ポペット
29には溝部34が形成されており、その形成位置はス
テム21が下動限にある際弁体25が対向する位置よ
り、上方向に所定範囲部分である。従って、溝部34の
形成長さLだけステム21が上動する間は、弁体25は
溝部34と対向した状態を維持する。
【0050】弁体25が溝部34と対向した状態では、
弁体25はポペット29の外周壁29aと離間してお
り、この溝部34がバイパス路となりステム21とタン
ク22は連通された状態を維持している。従って、上記
のようにステム21が上動することにより空間部A内に
発生する負圧は、溝部34,ステム21を介して吐出流
路26bに印加される。従って、吐出流路26bに残存
する残留内容物36はステム21内に吸引されるため、
吐出流路26bに残存する残留内容物36を減少させる
ことができ、液だれの発生を確実に防止することができ
る。
【0051】更にステム21が上動すると、図20及び
図21に示すように、弁体25は再びポペット29の外
周壁29aと摺接する。ステム21が上動することによ
り、相対的にポペット29は下動し、弁体25は下方向
に付勢されて下動位置に位置した状態となる。よって、
間隙部Bは弁体25により塞がれ、ステム21とタンク
22は液密に画成された状態となり、上記した負圧はタ
ンク22内のみに印加される構成となり、内容物はタン
ク22内に充填される。やがて、ステム21は図12及
び図13に示す上動限位置(通常位置)に到り、1回の
吐出操作が完了する。この吐出操作が完了した状態にお
いては、弁体25は下動位置にある状態を維持する。
【0052】上記第2実施例に係るディスペンサー40
によれば、弁体25が蛇腹形状であり弾性力を有してい
るため、その弾性力は間隙部Bを閉弁させる方向に作用
する。従って、図12及び図13に示される通常状態に
おいて上記弾性力により間隙部Bは弁体25に閉弁され
るため、例えば通常状態にある容器27を倒してしまっ
たような場合においても、弁体25は間隙部Bを閉弁し
た状態を維持し、内容物が漏洩するのを確実に防止する
ことができる。
【0053】
【考案の効果】上述の如く本考案によれば、押圧操作の
解除時にステムが上動動作する際、吐出流路に残留した
内容物はステム内に吸引されるため、液だれの発生を確
実に防止することができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例であるディスペンサーの通
常状態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すディスペンサーのピストン近傍を拡
大して示す断面図である。
【図3】ピストンの外観図である。
【図4】図1に示すディスペンサーにおいて、ステムが
下動操作されている状態を示す断面図である。
【図5】図4に示すディスペンサーのピストン近傍を拡
大して示す断面図である。
【図6】図1に示すディスペンサーにおいて、ステムが
下動限位置まで操作された状態を示す断面図である。
【図7】図6に示すディスペンサーのピストン近傍を拡
大して示す断面図である。
【図8】図1に示すディスペンサーにおいて、ステムが
若干量上動された状態を示す断面図である。
【図9】図8に示すディスペンサーのピストン近傍を拡
大して示す断面図である。
【図10】図1に示すディスペンサーにおいて、ステム
が上動されている状態を示す断面図である。
【図11】図10に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図12】本考案の第2実施例であるディスペンサーの
通常状態を示す縦断面図である。
【図13】図12に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図14】図12に示すディスペンサーにおいて、ステ
ムが下動操作されている状態を示す断面図である。
【図15】図14に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図16】図12に示すディスペンサーにおいて、ステ
ムが下動限位置まで操作された状態を示す断面図であ
る。
【図17】図16に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図18】図12に示すディスペンサーにおいて、ステ
ムが若干量上動された状態を示す断面図である。
【図19】図18に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図20】図12に示すディスペンサーにおいて、ステ
ムが上動されている状態を示す断面図である。
【図21】図20に示すディスペンサーのピストン近傍
を拡大して示す断面図である。
【図22】従来のディスペンサーの一例を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】 20,40 ディスペンサー 21 ステム 22 タンク 23 コイルスプリング 24 キャップ 25,41 弁体 26 吐出ノズル 26a 押釦 26b 吐出流路 27 容器 28 ピストン 28a 基部 28b 弁部 28c フック部 28c−1 爪部 28d 通過孔 28d−1 内周壁 29 ポペット 29a 外周壁 31 ボール弁 32 パイプ 33 開口部 34 溝部 36 残留内容物

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填された容器に固定されるタ
    ンクと、押釦部が形成された吐出ノズルが上部に設けられ、か
    つ、上端部に爪部が形成されると共に基部より上方に向
    け延出した一対のフック部が形成されたピストンが下部
    に設けられ、 該押釦部を押圧操作されることにより該ピ
    ストンが該タンク内壁を液密に下方へ摺動することによ
    、吐出ノズルより内容物を吐出させるステムと、 該タンクに内設されており、該ステムの下動動作に伴い
    該ステム内部に相対的に挿入される構成とされたポペッ
    トと、該基部の上面と該フック部の爪部との間で移動可能な構
    成とされており、該ステムが下動動作する際、該基部の
    上面から該爪部に向け上動することにより、 該内容物が
    該タンクから該ステム内に流入するのを許容すると共
    に、該ステムが上動動作する際該ポペットの外壁と摺接
    し該ステムと該タンクを液密に封止する弁体と、 該タンクに配設されており、該タンクから該容器に該内
    容物が逆流するのを防止する逆止弁と、 該ステムが下動限にある時該弁体が対向する位置から上
    部方向に所定範囲にわたり、該ポペットに形成された溝
    部と、 該タンク内に配設されて該ステムを上動付勢するバネ部
    材と、 により構成されるディスペンサー。
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