JP2556349Y2 - エーロフォイル - Google Patents
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- JP2556349Y2 JP2556349Y2 JP1994009372U JP937294U JP2556349Y2 JP 2556349 Y2 JP2556349 Y2 JP 2556349Y2 JP 1994009372 U JP1994009372 U JP 1994009372U JP 937294 U JP937294 U JP 937294U JP 2556349 Y2 JP2556349 Y2 JP 2556349Y2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D5/00—Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
- F01D5/12—Blades
- F01D5/14—Form or construction
- F01D5/18—Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
- F01D5/186—Film cooling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエーロフォイルに係り、
更に詳細には、エーロフォイルの後縁領域の冷却に係
る。 【0002】 【従来の技術】冷却剤流体を運ぶためのスパン方向の空
洞部と流路とを有しているエーロフォイルは、従来技術
に於て広く知られている。冷却流体は前記空洞部へ送ら
れた後、その一部がエーロフォイルの外側表面をフイル
ム冷却するためにエーロフォイルの壁面に配置された孔
から吹き出される。冷却空気はエーロフォイルの後縁に
到達するまでにエーロフォイルの他の部分を冷却するた
めに用いられているのでより熱くなっており、このため
エーロフォイルの後縁領域が冷却されることは一般に困
難である。更に後縁領域は比較的薄く形成されているの
で、加熱及び熱押力による損傷を受けやすい。 【0003】米国特許第4,303,374号に於て
は、エーロフォイルの圧力側壁部は吸引側壁部によって
形成された後縁の手前で終っており(圧力側壁部が「途
中で切りとられている」とも表現される)、このために
後縁領域に於て吸引側壁部の圧力側へ向いた壁面はエー
ロフォイルの周囲を流れる高温のガスに曝されている。
冷却流体が、後縁領域に延在するスパン方向のスロット
から中央空洞部を通して、高温ガスに曝されている吸引
側壁部の内壁面全体に排出される。後縁スロットの中に
は、エーロフォイルを横断する冷却流チャンネルを郭定
する、スパン方向に隔置された複数の仕切りが配置され
ている。それぞれの仕切りは、直線的な平行に並ぶ側面
を有する上流側部分と、実質的にスロットの出口上の位
置まで次第に細くなってゆく下流側部分とを有してい
る。従って前記チャンネルは、直線状の上流側部分と拡
がってゆく下流側部分とを有している。この構造の目的
は、スロット出口の下流に延在する吸引側壁部の内壁面
上に常に密着した連続的な冷却空気の層を形成すること
である。上述の様なスパン方向の後縁スロットと途中で
切りとられた圧力側壁部とが記載されている他の特許と
しては、米国特許第3,885,609号と米国特許第
3,930,748号と米国特許第4,229,140
号とが挙げられる。 【0004】後縁スロットの下流に於て吸引側壁部の高
温ガスに曝されている内壁面に冷却流体を送るために、
前記内壁面に沿って(先細ではなく)直線状のリブが提
供されることも良く知られている。 【0005】ガスタービンエンジンのタービンブレード
の冷却技術に於ては、ブレードを冷却するために必要な
冷却剤の流量を最小限に押えることが重要である。その
理由は、その冷却空気が圧縮機から送られてくる作動流
体であり、作動ガス流路からの損失がエンジンの効率を
低下させるからである。また、エーロフォイルの流体力
学的特性を改善するために、タービンエーロフォイルの
圧力側壁部を途中で切りとることが望ましい。しかしな
がら、この結果として、後縁領域は薄くなりすぎて外向
きに延在する従来技術のフイルム冷却孔を有する内部の
空洞部を収容しきれなくなる。その代わりに、前述の米
国特許第4,303,374号に記載されているよう
に、従来技術のフイルム冷却孔の代わりに、スパン方向
に延在する後縁領域スロットと途中で切られた圧力側壁
部とが用いられてきた。(本説明文及び実用新案登録請
求の範囲の記載に於ては、圧力側壁部の切りとられた下
流端と吸引側壁部の下流端によって郭定されているエー
ロフォイルの後縁との間の距離は「切りとり距離」xと
呼ばれる)。 【0006】薄い後縁領域を有するエーロフォイルに於
ては、後縁の切りとり部分は後縁領域内に延在するスロ
ットから排出される冷却空気によってフイルム冷却され
る。スロットから排出する冷却空気は、スロットの下流
に延在する吸引側壁部の高温ガスに曝されている内壁面
上にフイルムを形成する。このフイルムが有効に作用す
るためには、フイルムがエーロフォイル後縁に於ても十
分に有効であるように、フイルムがスロット出口から下
流方向に移動する際にできるだけ長く破断せずにいるこ
とが必要である。切りとり距離xが長ければ長い程、切
りとられた部分全体の有効なフイルム冷却を維持するこ
とが困難になる。 【0007】従来技術に於て多種の後縁領域の冷却方式
があるにもかかわらず、より高い作動温度とより不安定
な材料とエーロフォイルを通過する冷却空気の流量を低
減することに対応するために、常に新たな改善が要求さ
れてきた。と同時に、すべての冷却空気チャンネルを含
めた全体のエーロフォイルを鋳造によって形成すること
を可能にすること等によって生産コストを低減させるこ
とも要求されている。近年高温ブレードに於ては、後縁
スロット内のチャンネルは非常に薄く、例えば細いロッ
ト状の電極を用いた放電加工などによって加工されてい
る。鋳造はより大きな流路を要求するので、エーロフォ
イルの後縁が薄くなりすぎる可能性がある。また、より
広いチャンネルが従来技術の手法によってエーロフォイ
ル内に組入れられた場合冷却流体の流量が多くなりすぎ
る。 【0008】 【発明の概要】本考案の一つの目的は、タービンブレー
ドエーロフォイルの後縁冷却のための改善された構造を
提供することである。 【0009】本考案の他の一つの目的は、従来技術に於
て大流量の冷却剤によって与えられていた冷却効果と同
一の冷却効果を小流量の冷却剤によって与えられるよう
な、後縁領域の冷却のための構造を有するタービンブレ
ードのエーロフォイルを提供することである。 【0010】本考案の更に他の一つの目的は、鋳造によ
って形成されることが可能なタービンブレードのエーロ
フォイルの後縁領域の冷却のための構造を提供すること
である。 【0011】本考案の更に他の一つの目的は、後縁領域
に於て従来の構造に於けるよりより長い圧力側壁面の切
りとり部分を有するタービンブレードのエーロフォイル
を提供することである。 【0012】本考案によるエーロフォイルは、スパン方
向に延在する厚さtの下流端を有する圧力側壁部と、吸
引側壁部とを含むエーロフォイルにして、前記吸引側壁
部は前記エーロフォイルの後縁を郭定しており、前記後
縁は厚さdを有しており、前記圧力側壁部と前記吸引側
壁部との間にスパン方向の冷却空気空洞部が郭定されて
おり、前記エーロフォイルは前記空洞部の下流に延在す
る後縁領域を含んでおり、前記圧力側壁部の前記下流端
は前記後縁より上流側へ実質的に隔置された位置にて終
っておりこのことによって前記吸引側壁部の圧力側の面
は前記圧力側壁部の下流端より下流側にてエーロフォイ
ルの外部に圧力側へ向けて露呈された壁面となってお
り、前記圧力側壁部と前記吸引側壁部とは互いに隔置さ
れて前記後縁領域に前記空洞部と連通したスパン方向に
延在するスロットを郭定しており、前記スロット内には
長手方向に隔置され下流方向に延在する複数の仕切りが
配置され該仕切りによって前記スロットは複数のチャン
ネルに分割されており、前記チャンネルの各々は前記空
洞部から冷却空気を受ける入口と、前記エーロフォイル
から冷却空気を排気する出口であってスパン方向に対し
て垂直な面内で測って幅sを有し前記圧力側壁部の下流
端に配置された出口とを有しており、比t/sは0.7
以下であり、前記チャンネルの各々はその入口に於てス
パン方向に対して垂直な面内で測って幅Aののど部を有
しており、Aはsよりも小さく、前記圧力側壁部の下流
端の位置に於ける前記吸引側壁部の厚さが前記後縁の厚
さdより小さくされることと相俟って前記吸引側壁部の
下流端部の圧力側へ向けて露呈された壁面が前記スロッ
トの前記吸引側壁部により郭定された面に対し下流端へ
向かうにつれて圧力側へ偏倚するよう偏向されているエ
ーロフォイルである。 【0013】Pは、切りとり長さに正比例し冷却空気の
流量に反比例する無次元流量率パラメータである。Pの
値が大きいことは、同等のフイルム冷却効果で較べた場
合、切りとり長さが大きいことと流量率が低いこととを
意味する。フイルム冷却効果とは、主ガス流れの温度と
冷却フイルムの温度との差を、主ガス流れの温度とスロ
ット出口に於ける冷却剤の温度との差で割った値であ
る。 【0014】比t /s が低い場合に(0.7以下が望ま
しいが、0.6以下ならば更に良い)、相当少量の冷却
空気によっても長い切りとり距離に亙って高いフイルム
冷却効果が維持されることが見出された。更に具体的に
は、同一のフイルム冷却効果で比較したときにt /s が
1.2の従来技術のエーロフォイルのPの値は、t /s
が0.7のエーロフォイルのPの値のわずか5分の1で
ある。 【0015】エーロフォイルの周囲のガス流れの温度が
1260℃以上であるような、高温状態への適用に於
て、従来技術のブレードのほとんどは後縁領域の冷却の
ために、ブレードへ送られる冷却空気全体(即ちブレー
ドへの供給冷却空気)の40%以上を使用している。本
考案によれば、1260℃〜1430℃(かそれ以上)
のガス流れの温度の下で作動するタービンブレードエー
ロフォイルの後縁領域を、ブレードへの供給冷却空気の
30%以下の冷却空気で冷却することが可能である。 【0016】本考案は、特に薄い(即ち、1mm以下の厚
さ)後縁を有するエーロフォイルに於て有利である。後
縁の厚さが減少すれば、冷却に関する問題が増える。従
来技術に於ては、切りとり距離はこれ以上増加させられ
ることが不可能であり、後縁の厚さもこれ以上減少させ
られることが不可能であると感じられた。何故ならば、
そのようにすれば切りとり部分の全体に亙って十分な冷
却が行われるようにするために、冷却空気の流量率を相
当増加させることが必要になるからである。比t /s の
値を小さくすることによって驚異的な利益が得られると
いう本考案に於ける発見は、上述の考え方を変える。
0.7以下の比t /s によって提供される冷却の改善
は、切りとり部分をより長く(流体力学的特性の改善の
ため)することを許すのみならず、後縁領域のより長い
切りとり部分を冷却するために必要な冷却空気の流量率
を低減させる。更に、切りとり距離を増大させることは
後縁スロット出口に於けるエーロフォイルの厚さを厚く
する(と同時に比t /s の値は小さくて済む)のみなら
ず、スロット出口に於けるガス流れの圧力を低減させる
ので冷却空気の流量率を増加させることなくより大きな
スロットが使用されることを可能にする。より大きなス
ロットは製作され易く、また十分大きければ鋳造によっ
て形成されることが可能である。 【0017】本考案によれば、スロット内のそれぞれの
チャンネル内を流れる空気流れは、スロット出口の上流
に於て計量される。従って、スロット出口に於ける寸法
s はエーロフォイルのその位置に於ける厚さによって許
容される範囲内で増加させられることが可能であり、冷
却空気の流量率を増加させることなく比t /s の値を低
下させることが可能となる。 【0018】比t/sの値を小さくすることによって冷
却能力が極度に改善されることが認識されていなかった
ために、約1200℃以上のガス流路温度下で作動する
従来技術のエーロフォイルに於ける切りとり距離は、
2.5mm以下に抑えられてきた。本考案は、上述の条
件下で切りとり距離が2.5mm以上となることを可能
にし、しかも冷却空気の流量を低減させる。更に、本考
案に従って形成さたエーロフォイルの後縁の厚さは、
0.9mm以下とされることが可能である。このことは
エーロフォイルの流体力学的特性を改善する。また、こ
のことは切りとり距離が増加させられることが可能であ
って、スロット出口(sが測られる位置)に於て付加的
な厚さが提供されるということによってのみ達成される
ことが可能である。このことによって、sの値が増加さ
せられることが可能となり、比t/sの値が0.7以下
であるようなエーロフォイルが形成されることが可能と
なるのである。従来技術の短い切りとり部分を有するエ
ーロフォイルが上述の高いガス温度下で作動するために
は、スロット出口に於てエーロフォイルは薄くなければ
ならず、後縁領域はより厚くなければならない。更に
又、本考案によれば、圧力側壁部の下流端の位置に於け
る吸引側壁部の厚さがエーロフォイル後縁の厚さより小
さくされることと相俟って吸引側壁部の下流端部の圧力
側へ向いた壁面がスロットの吸引側壁部により郭定され
る面に対し下流端へ向かうにつれて圧力側へ偏倚するよ
う偏向され、これによってスロットより吹き出された空
気は前記内壁面により密接に沿って流れ、吸引側壁部の
みによって構成されたエーロフォイル後縁部のよりよい
冷却が達成される。 【0019】本考案の上述の及びそれ以外の目的と特徴
と利点とは、以下の実施例の説明及び添付の図面によっ
て明らかとなろう。 【0020】 【実施例】本考案の例示的実施例として、以下に於ては
符号10により全体的に示されるガスタービンエンジン
のタービンブレードについて説明する。第1図に示され
ているとおり、ブレード10はエーロフォイル12とル
ート14とプラットフォーム16とを含んでいる。エー
ロフォイル12はベース18とティップ20とを有して
いる。この説明と特許請求の範囲との文中に於て、スパ
ン方向若しくは長手方向とはエーロフォイルの長さの方
向、即ちそのベース18からテイップ20へ向かう方向
を表す。この例示的実施例に於ては、エーロフォイルは
一体鋳造物である。本考案は中空の一体鋳造ブレードに
於て特に有効であるが、それだけに限定されるものでは
ない。 【0021】第2図及び第3図に最も良く示されている
とおり、エーロフォイル12は圧力側壁部22と吸引側
壁部24とを含んでいる。圧力側壁部22及び吸引側壁
部24のそれぞれの内壁面26及び28はそれらの間に
延在するスパン方向の仕切り30と共に、実質的にエー
ロフォイル12の長さ方向全体に亙って延在するスパン
方向の中央冷却空気流路32及び33を郭定している。
空洞部32及び33へは、ルート14を貫通して長手方
向に延在し前記空洞部と通じている一対のチャンネル3
4(第1図)を通して冷却空気が供給される。冷却空気
は空洞部32から複数の連絡流路36を経由してスパン
方向に延在する前縁空洞部35へ送りこまれる。前縁空
洞部35内の冷却空気は複数の孔38を通ってエーロフ
ォイルの外部へ排出し、このことによってエーロフォイ
ルの前縁部分の対流冷却及びフイルム冷却が提供される
のである。空洞部32の中の冷却空気の残りの部分は、
複数の流路48を通ってエーロフォイルの外部へ排出
し、壁部22及び24をフイルム冷却する。中央の空洞
部33は、複数の連絡流路44及び46によって後縁領
域42に於てスパン方向に延在する2個の付加的な空洞
部40及び41と通じている。空洞部33内の冷却空気
の一部分は流路50を通ってエーロフォイルの外部へ排
出し、エーロフォイルの外側表面をフイルム冷却する。
空洞部33内の冷却空気の残りは、連絡流路44を通っ
て空洞部40へ流入し、そのうちの一部分は流路52を
通ってエーロフォイルの外部へ排出し、更に残りの空気
は空洞部41へ流入する。空洞部41内の冷却空気は、
圧力側壁部と吸引側壁部とのそれぞれの内壁面26と2
8との間に郭定されたスパン方向に延在するスロット5
4を通ってエーロフォイルの外部へ排出する。 【0022】第4図に最も良く示されているとおり、ス
ロット54はスパン方向に隔置され下流方向に延在する
複数の仕切り58によって複数の下流方向に延在するチ
ャンネル56に分割されている。それぞれの仕切り58
の上流側の端部59は乱流の発生を最低限に抑えるため
に丸みを有している。それぞれの仕切りは、空洞部41
からエーロフォイル12の後縁61に配置された仕切り
の下流端60までに亙って延在しており、下流方向に向
ってテーパを有している。このようにチャンネル56
は、その上流端に延在するのど部63から、後縁61に
延在する下流端までスパン方向に発散する形状を有して
いるのである。それぞれのチャンネル56を通過する冷
却剤の流量率はのど部63に於て計量される。第3図に
於て最も良く示されているとおり、エーロフォイルの後
縁61が吸引側壁部24の下流端部のみによって郭定さ
れるように、圧力側壁部22は後縁61から距離xの位
置で切りとられている。このことによって、圧力側壁部
の端部66の下流に於て吸引側壁部24の内壁面65が
圧力側へ向けて露呈され、エンジン流路内の高温ガスに
曝されることになる。 【0023】本実施例に於て、下流端61は直径dを有
している。従って、後縁の厚さはdである。圧力側壁部
22の下流端66は後縁部スロット54の出口に配置さ
れており、下流端66の厚さtはできうる限る小さくす
ることが望ましい。実際問題としては、鋳造品に於て実
現しうるtの最小値は約0.25mmである。従来の鋳
造技術によって、のど部の幅Aは0.35mmまで小さ
くすることがてきる。のど部の幅Aは、スパン方向に対
して垂直な面内で測られる。また同様にスパン方向に対
して垂直な面内に於て吸引側壁部の内壁面28に対して
垂直にスロット出口幅sが測られる。スロット出口幅s
は、スロットの出口に於ける吸引側壁部の内面から、圧
力側壁部の内壁面26までの距離である。 【0024】第5図に於て、比t /s が無次元流量率パ
ラメータPに対してプロットされている。無次元流量率
パラメータPは切りとり距離x に正比例する。第5図に
於ては、フイルム冷却効果e のいくつかの値に対して、
Pがt /s に対してプロットされている。第5図は、x
が増加したときに比t /s の値が低下するならばe の値
が一定に保たれることを示している。例えば、フイルム
冷却効果が0.9の場合、t /s の値が1.2(従来技
術)から0.7まで低下すると、Pがおよそ2から10
まで増加する。つまり、Pに影響を与える他のすべての
パラメータが一定に保たれるとしたときに、フイルム冷
却効果の損失なしに切りとり距離x は5倍に増加される
ことが可能なのである。逆に、冷却剤の流量率が低減さ
れ距離xが上記よりやや少なめに増加されることが可能
である。1260℃のガス流れ内で作動し後縁部の厚さ
d が1mm以下であるようなエーロフォイルに於て、距離
xの値として2.5mm以上、望ましくは3.3mmでより
好ましい値としては5mm以上の値が用いられることが可
能であり、同時に後縁を冷却するために必要な冷却剤の
量がブレード全体の冷却剤の供給量の30%以下に低減
されることが可能である。 【0025】sの大きさは、スロット出口に於ける吸引
側壁部24の最少許容厚さによって制限される。第3図
に於て見られるように、吸引側壁部はスロット出口に於
て最も薄く、その下方で増加して後縁61に於て厚さd
を有している。スロットののど部63はスロットを通過
する流れを計量するために用いられているので、寸法s
は寸法Aよりもより大きいであろう。距離xが大きくな
ればなるほど、エーロフォイルはスロット出口に於て厚
くなる。このことは、より大きなスロット出口寸法sを
有するエーロフォイルを形成することにつながる。本考
案の利点を最大限に引出すために、tは強度の要求を満
足させつつできうる限り小さくとられ、sもまた強度の
要求を満足させつつできうる限り大きくとられ、t/s
の値は0.7以上にとられる。チャンネル56はスパン
方向と垂直な断面に於て、のど部63からスロット出口
へ向けて拡がっている。この拡がりが本考案の冷却能力
を高めているのである。又圧力側壁部22の下流端66
を越えてエーロフォイルの後縁61迄延在する吸引側壁
部の下流端部の圧力側へ向いた壁面65がスロット54
の吸引側壁部内壁面28により郭定された壁面に対し下
流端へ向かうにつれて圧力側へ偏倚するよう偏向されて
いることにより、スロット54より吹き出された冷却空
気流は壁面65に向かう方向の相対的速度成分を有する
ものとなり、これによって壁面65に沿って流れる冷却
空気流は該壁面上により密接して流れ、吸引側壁部のみ
によって構成されたエーロフォイル後縁部のよりよい冷
却が達成される。 【0026】本考案に従って形成され約1430℃の温
度を有する蒸気ガス中に何ら支障なく作動したタービン
のエーロフォイルは、およそ以下のような寸法を有して
いた。 【0027】 エーロフォイル長さ (ベースからティップまで) :46mm スパン中間位置でのコード長さ :33mm スロットのど部からスロット出口 までの距離 :3.6mm A=4.6mm s =0.6mm t =0.25mm x =3.6mm d =0.8mm 以上に於ては本考案を特定の実施例について詳細に説明
したが、本考案はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能であるこ
とは当業者にとって明らかであろう。
更に詳細には、エーロフォイルの後縁領域の冷却に係
る。 【0002】 【従来の技術】冷却剤流体を運ぶためのスパン方向の空
洞部と流路とを有しているエーロフォイルは、従来技術
に於て広く知られている。冷却流体は前記空洞部へ送ら
れた後、その一部がエーロフォイルの外側表面をフイル
ム冷却するためにエーロフォイルの壁面に配置された孔
から吹き出される。冷却空気はエーロフォイルの後縁に
到達するまでにエーロフォイルの他の部分を冷却するた
めに用いられているのでより熱くなっており、このため
エーロフォイルの後縁領域が冷却されることは一般に困
難である。更に後縁領域は比較的薄く形成されているの
で、加熱及び熱押力による損傷を受けやすい。 【0003】米国特許第4,303,374号に於て
は、エーロフォイルの圧力側壁部は吸引側壁部によって
形成された後縁の手前で終っており(圧力側壁部が「途
中で切りとられている」とも表現される)、このために
後縁領域に於て吸引側壁部の圧力側へ向いた壁面はエー
ロフォイルの周囲を流れる高温のガスに曝されている。
冷却流体が、後縁領域に延在するスパン方向のスロット
から中央空洞部を通して、高温ガスに曝されている吸引
側壁部の内壁面全体に排出される。後縁スロットの中に
は、エーロフォイルを横断する冷却流チャンネルを郭定
する、スパン方向に隔置された複数の仕切りが配置され
ている。それぞれの仕切りは、直線的な平行に並ぶ側面
を有する上流側部分と、実質的にスロットの出口上の位
置まで次第に細くなってゆく下流側部分とを有してい
る。従って前記チャンネルは、直線状の上流側部分と拡
がってゆく下流側部分とを有している。この構造の目的
は、スロット出口の下流に延在する吸引側壁部の内壁面
上に常に密着した連続的な冷却空気の層を形成すること
である。上述の様なスパン方向の後縁スロットと途中で
切りとられた圧力側壁部とが記載されている他の特許と
しては、米国特許第3,885,609号と米国特許第
3,930,748号と米国特許第4,229,140
号とが挙げられる。 【0004】後縁スロットの下流に於て吸引側壁部の高
温ガスに曝されている内壁面に冷却流体を送るために、
前記内壁面に沿って(先細ではなく)直線状のリブが提
供されることも良く知られている。 【0005】ガスタービンエンジンのタービンブレード
の冷却技術に於ては、ブレードを冷却するために必要な
冷却剤の流量を最小限に押えることが重要である。その
理由は、その冷却空気が圧縮機から送られてくる作動流
体であり、作動ガス流路からの損失がエンジンの効率を
低下させるからである。また、エーロフォイルの流体力
学的特性を改善するために、タービンエーロフォイルの
圧力側壁部を途中で切りとることが望ましい。しかしな
がら、この結果として、後縁領域は薄くなりすぎて外向
きに延在する従来技術のフイルム冷却孔を有する内部の
空洞部を収容しきれなくなる。その代わりに、前述の米
国特許第4,303,374号に記載されているよう
に、従来技術のフイルム冷却孔の代わりに、スパン方向
に延在する後縁領域スロットと途中で切られた圧力側壁
部とが用いられてきた。(本説明文及び実用新案登録請
求の範囲の記載に於ては、圧力側壁部の切りとられた下
流端と吸引側壁部の下流端によって郭定されているエー
ロフォイルの後縁との間の距離は「切りとり距離」xと
呼ばれる)。 【0006】薄い後縁領域を有するエーロフォイルに於
ては、後縁の切りとり部分は後縁領域内に延在するスロ
ットから排出される冷却空気によってフイルム冷却され
る。スロットから排出する冷却空気は、スロットの下流
に延在する吸引側壁部の高温ガスに曝されている内壁面
上にフイルムを形成する。このフイルムが有効に作用す
るためには、フイルムがエーロフォイル後縁に於ても十
分に有効であるように、フイルムがスロット出口から下
流方向に移動する際にできるだけ長く破断せずにいるこ
とが必要である。切りとり距離xが長ければ長い程、切
りとられた部分全体の有効なフイルム冷却を維持するこ
とが困難になる。 【0007】従来技術に於て多種の後縁領域の冷却方式
があるにもかかわらず、より高い作動温度とより不安定
な材料とエーロフォイルを通過する冷却空気の流量を低
減することに対応するために、常に新たな改善が要求さ
れてきた。と同時に、すべての冷却空気チャンネルを含
めた全体のエーロフォイルを鋳造によって形成すること
を可能にすること等によって生産コストを低減させるこ
とも要求されている。近年高温ブレードに於ては、後縁
スロット内のチャンネルは非常に薄く、例えば細いロッ
ト状の電極を用いた放電加工などによって加工されてい
る。鋳造はより大きな流路を要求するので、エーロフォ
イルの後縁が薄くなりすぎる可能性がある。また、より
広いチャンネルが従来技術の手法によってエーロフォイ
ル内に組入れられた場合冷却流体の流量が多くなりすぎ
る。 【0008】 【発明の概要】本考案の一つの目的は、タービンブレー
ドエーロフォイルの後縁冷却のための改善された構造を
提供することである。 【0009】本考案の他の一つの目的は、従来技術に於
て大流量の冷却剤によって与えられていた冷却効果と同
一の冷却効果を小流量の冷却剤によって与えられるよう
な、後縁領域の冷却のための構造を有するタービンブレ
ードのエーロフォイルを提供することである。 【0010】本考案の更に他の一つの目的は、鋳造によ
って形成されることが可能なタービンブレードのエーロ
フォイルの後縁領域の冷却のための構造を提供すること
である。 【0011】本考案の更に他の一つの目的は、後縁領域
に於て従来の構造に於けるよりより長い圧力側壁面の切
りとり部分を有するタービンブレードのエーロフォイル
を提供することである。 【0012】本考案によるエーロフォイルは、スパン方
向に延在する厚さtの下流端を有する圧力側壁部と、吸
引側壁部とを含むエーロフォイルにして、前記吸引側壁
部は前記エーロフォイルの後縁を郭定しており、前記後
縁は厚さdを有しており、前記圧力側壁部と前記吸引側
壁部との間にスパン方向の冷却空気空洞部が郭定されて
おり、前記エーロフォイルは前記空洞部の下流に延在す
る後縁領域を含んでおり、前記圧力側壁部の前記下流端
は前記後縁より上流側へ実質的に隔置された位置にて終
っておりこのことによって前記吸引側壁部の圧力側の面
は前記圧力側壁部の下流端より下流側にてエーロフォイ
ルの外部に圧力側へ向けて露呈された壁面となってお
り、前記圧力側壁部と前記吸引側壁部とは互いに隔置さ
れて前記後縁領域に前記空洞部と連通したスパン方向に
延在するスロットを郭定しており、前記スロット内には
長手方向に隔置され下流方向に延在する複数の仕切りが
配置され該仕切りによって前記スロットは複数のチャン
ネルに分割されており、前記チャンネルの各々は前記空
洞部から冷却空気を受ける入口と、前記エーロフォイル
から冷却空気を排気する出口であってスパン方向に対し
て垂直な面内で測って幅sを有し前記圧力側壁部の下流
端に配置された出口とを有しており、比t/sは0.7
以下であり、前記チャンネルの各々はその入口に於てス
パン方向に対して垂直な面内で測って幅Aののど部を有
しており、Aはsよりも小さく、前記圧力側壁部の下流
端の位置に於ける前記吸引側壁部の厚さが前記後縁の厚
さdより小さくされることと相俟って前記吸引側壁部の
下流端部の圧力側へ向けて露呈された壁面が前記スロッ
トの前記吸引側壁部により郭定された面に対し下流端へ
向かうにつれて圧力側へ偏倚するよう偏向されているエ
ーロフォイルである。 【0013】Pは、切りとり長さに正比例し冷却空気の
流量に反比例する無次元流量率パラメータである。Pの
値が大きいことは、同等のフイルム冷却効果で較べた場
合、切りとり長さが大きいことと流量率が低いこととを
意味する。フイルム冷却効果とは、主ガス流れの温度と
冷却フイルムの温度との差を、主ガス流れの温度とスロ
ット出口に於ける冷却剤の温度との差で割った値であ
る。 【0014】比t /s が低い場合に(0.7以下が望ま
しいが、0.6以下ならば更に良い)、相当少量の冷却
空気によっても長い切りとり距離に亙って高いフイルム
冷却効果が維持されることが見出された。更に具体的に
は、同一のフイルム冷却効果で比較したときにt /s が
1.2の従来技術のエーロフォイルのPの値は、t /s
が0.7のエーロフォイルのPの値のわずか5分の1で
ある。 【0015】エーロフォイルの周囲のガス流れの温度が
1260℃以上であるような、高温状態への適用に於
て、従来技術のブレードのほとんどは後縁領域の冷却の
ために、ブレードへ送られる冷却空気全体(即ちブレー
ドへの供給冷却空気)の40%以上を使用している。本
考案によれば、1260℃〜1430℃(かそれ以上)
のガス流れの温度の下で作動するタービンブレードエー
ロフォイルの後縁領域を、ブレードへの供給冷却空気の
30%以下の冷却空気で冷却することが可能である。 【0016】本考案は、特に薄い(即ち、1mm以下の厚
さ)後縁を有するエーロフォイルに於て有利である。後
縁の厚さが減少すれば、冷却に関する問題が増える。従
来技術に於ては、切りとり距離はこれ以上増加させられ
ることが不可能であり、後縁の厚さもこれ以上減少させ
られることが不可能であると感じられた。何故ならば、
そのようにすれば切りとり部分の全体に亙って十分な冷
却が行われるようにするために、冷却空気の流量率を相
当増加させることが必要になるからである。比t /s の
値を小さくすることによって驚異的な利益が得られると
いう本考案に於ける発見は、上述の考え方を変える。
0.7以下の比t /s によって提供される冷却の改善
は、切りとり部分をより長く(流体力学的特性の改善の
ため)することを許すのみならず、後縁領域のより長い
切りとり部分を冷却するために必要な冷却空気の流量率
を低減させる。更に、切りとり距離を増大させることは
後縁スロット出口に於けるエーロフォイルの厚さを厚く
する(と同時に比t /s の値は小さくて済む)のみなら
ず、スロット出口に於けるガス流れの圧力を低減させる
ので冷却空気の流量率を増加させることなくより大きな
スロットが使用されることを可能にする。より大きなス
ロットは製作され易く、また十分大きければ鋳造によっ
て形成されることが可能である。 【0017】本考案によれば、スロット内のそれぞれの
チャンネル内を流れる空気流れは、スロット出口の上流
に於て計量される。従って、スロット出口に於ける寸法
s はエーロフォイルのその位置に於ける厚さによって許
容される範囲内で増加させられることが可能であり、冷
却空気の流量率を増加させることなく比t /s の値を低
下させることが可能となる。 【0018】比t/sの値を小さくすることによって冷
却能力が極度に改善されることが認識されていなかった
ために、約1200℃以上のガス流路温度下で作動する
従来技術のエーロフォイルに於ける切りとり距離は、
2.5mm以下に抑えられてきた。本考案は、上述の条
件下で切りとり距離が2.5mm以上となることを可能
にし、しかも冷却空気の流量を低減させる。更に、本考
案に従って形成さたエーロフォイルの後縁の厚さは、
0.9mm以下とされることが可能である。このことは
エーロフォイルの流体力学的特性を改善する。また、こ
のことは切りとり距離が増加させられることが可能であ
って、スロット出口(sが測られる位置)に於て付加的
な厚さが提供されるということによってのみ達成される
ことが可能である。このことによって、sの値が増加さ
せられることが可能となり、比t/sの値が0.7以下
であるようなエーロフォイルが形成されることが可能と
なるのである。従来技術の短い切りとり部分を有するエ
ーロフォイルが上述の高いガス温度下で作動するために
は、スロット出口に於てエーロフォイルは薄くなければ
ならず、後縁領域はより厚くなければならない。更に
又、本考案によれば、圧力側壁部の下流端の位置に於け
る吸引側壁部の厚さがエーロフォイル後縁の厚さより小
さくされることと相俟って吸引側壁部の下流端部の圧力
側へ向いた壁面がスロットの吸引側壁部により郭定され
る面に対し下流端へ向かうにつれて圧力側へ偏倚するよ
う偏向され、これによってスロットより吹き出された空
気は前記内壁面により密接に沿って流れ、吸引側壁部の
みによって構成されたエーロフォイル後縁部のよりよい
冷却が達成される。 【0019】本考案の上述の及びそれ以外の目的と特徴
と利点とは、以下の実施例の説明及び添付の図面によっ
て明らかとなろう。 【0020】 【実施例】本考案の例示的実施例として、以下に於ては
符号10により全体的に示されるガスタービンエンジン
のタービンブレードについて説明する。第1図に示され
ているとおり、ブレード10はエーロフォイル12とル
ート14とプラットフォーム16とを含んでいる。エー
ロフォイル12はベース18とティップ20とを有して
いる。この説明と特許請求の範囲との文中に於て、スパ
ン方向若しくは長手方向とはエーロフォイルの長さの方
向、即ちそのベース18からテイップ20へ向かう方向
を表す。この例示的実施例に於ては、エーロフォイルは
一体鋳造物である。本考案は中空の一体鋳造ブレードに
於て特に有効であるが、それだけに限定されるものでは
ない。 【0021】第2図及び第3図に最も良く示されている
とおり、エーロフォイル12は圧力側壁部22と吸引側
壁部24とを含んでいる。圧力側壁部22及び吸引側壁
部24のそれぞれの内壁面26及び28はそれらの間に
延在するスパン方向の仕切り30と共に、実質的にエー
ロフォイル12の長さ方向全体に亙って延在するスパン
方向の中央冷却空気流路32及び33を郭定している。
空洞部32及び33へは、ルート14を貫通して長手方
向に延在し前記空洞部と通じている一対のチャンネル3
4(第1図)を通して冷却空気が供給される。冷却空気
は空洞部32から複数の連絡流路36を経由してスパン
方向に延在する前縁空洞部35へ送りこまれる。前縁空
洞部35内の冷却空気は複数の孔38を通ってエーロフ
ォイルの外部へ排出し、このことによってエーロフォイ
ルの前縁部分の対流冷却及びフイルム冷却が提供される
のである。空洞部32の中の冷却空気の残りの部分は、
複数の流路48を通ってエーロフォイルの外部へ排出
し、壁部22及び24をフイルム冷却する。中央の空洞
部33は、複数の連絡流路44及び46によって後縁領
域42に於てスパン方向に延在する2個の付加的な空洞
部40及び41と通じている。空洞部33内の冷却空気
の一部分は流路50を通ってエーロフォイルの外部へ排
出し、エーロフォイルの外側表面をフイルム冷却する。
空洞部33内の冷却空気の残りは、連絡流路44を通っ
て空洞部40へ流入し、そのうちの一部分は流路52を
通ってエーロフォイルの外部へ排出し、更に残りの空気
は空洞部41へ流入する。空洞部41内の冷却空気は、
圧力側壁部と吸引側壁部とのそれぞれの内壁面26と2
8との間に郭定されたスパン方向に延在するスロット5
4を通ってエーロフォイルの外部へ排出する。 【0022】第4図に最も良く示されているとおり、ス
ロット54はスパン方向に隔置され下流方向に延在する
複数の仕切り58によって複数の下流方向に延在するチ
ャンネル56に分割されている。それぞれの仕切り58
の上流側の端部59は乱流の発生を最低限に抑えるため
に丸みを有している。それぞれの仕切りは、空洞部41
からエーロフォイル12の後縁61に配置された仕切り
の下流端60までに亙って延在しており、下流方向に向
ってテーパを有している。このようにチャンネル56
は、その上流端に延在するのど部63から、後縁61に
延在する下流端までスパン方向に発散する形状を有して
いるのである。それぞれのチャンネル56を通過する冷
却剤の流量率はのど部63に於て計量される。第3図に
於て最も良く示されているとおり、エーロフォイルの後
縁61が吸引側壁部24の下流端部のみによって郭定さ
れるように、圧力側壁部22は後縁61から距離xの位
置で切りとられている。このことによって、圧力側壁部
の端部66の下流に於て吸引側壁部24の内壁面65が
圧力側へ向けて露呈され、エンジン流路内の高温ガスに
曝されることになる。 【0023】本実施例に於て、下流端61は直径dを有
している。従って、後縁の厚さはdである。圧力側壁部
22の下流端66は後縁部スロット54の出口に配置さ
れており、下流端66の厚さtはできうる限る小さくす
ることが望ましい。実際問題としては、鋳造品に於て実
現しうるtの最小値は約0.25mmである。従来の鋳
造技術によって、のど部の幅Aは0.35mmまで小さ
くすることがてきる。のど部の幅Aは、スパン方向に対
して垂直な面内で測られる。また同様にスパン方向に対
して垂直な面内に於て吸引側壁部の内壁面28に対して
垂直にスロット出口幅sが測られる。スロット出口幅s
は、スロットの出口に於ける吸引側壁部の内面から、圧
力側壁部の内壁面26までの距離である。 【0024】第5図に於て、比t /s が無次元流量率パ
ラメータPに対してプロットされている。無次元流量率
パラメータPは切りとり距離x に正比例する。第5図に
於ては、フイルム冷却効果e のいくつかの値に対して、
Pがt /s に対してプロットされている。第5図は、x
が増加したときに比t /s の値が低下するならばe の値
が一定に保たれることを示している。例えば、フイルム
冷却効果が0.9の場合、t /s の値が1.2(従来技
術)から0.7まで低下すると、Pがおよそ2から10
まで増加する。つまり、Pに影響を与える他のすべての
パラメータが一定に保たれるとしたときに、フイルム冷
却効果の損失なしに切りとり距離x は5倍に増加される
ことが可能なのである。逆に、冷却剤の流量率が低減さ
れ距離xが上記よりやや少なめに増加されることが可能
である。1260℃のガス流れ内で作動し後縁部の厚さ
d が1mm以下であるようなエーロフォイルに於て、距離
xの値として2.5mm以上、望ましくは3.3mmでより
好ましい値としては5mm以上の値が用いられることが可
能であり、同時に後縁を冷却するために必要な冷却剤の
量がブレード全体の冷却剤の供給量の30%以下に低減
されることが可能である。 【0025】sの大きさは、スロット出口に於ける吸引
側壁部24の最少許容厚さによって制限される。第3図
に於て見られるように、吸引側壁部はスロット出口に於
て最も薄く、その下方で増加して後縁61に於て厚さd
を有している。スロットののど部63はスロットを通過
する流れを計量するために用いられているので、寸法s
は寸法Aよりもより大きいであろう。距離xが大きくな
ればなるほど、エーロフォイルはスロット出口に於て厚
くなる。このことは、より大きなスロット出口寸法sを
有するエーロフォイルを形成することにつながる。本考
案の利点を最大限に引出すために、tは強度の要求を満
足させつつできうる限り小さくとられ、sもまた強度の
要求を満足させつつできうる限り大きくとられ、t/s
の値は0.7以上にとられる。チャンネル56はスパン
方向と垂直な断面に於て、のど部63からスロット出口
へ向けて拡がっている。この拡がりが本考案の冷却能力
を高めているのである。又圧力側壁部22の下流端66
を越えてエーロフォイルの後縁61迄延在する吸引側壁
部の下流端部の圧力側へ向いた壁面65がスロット54
の吸引側壁部内壁面28により郭定された壁面に対し下
流端へ向かうにつれて圧力側へ偏倚するよう偏向されて
いることにより、スロット54より吹き出された冷却空
気流は壁面65に向かう方向の相対的速度成分を有する
ものとなり、これによって壁面65に沿って流れる冷却
空気流は該壁面上により密接して流れ、吸引側壁部のみ
によって構成されたエーロフォイル後縁部のよりよい冷
却が達成される。 【0026】本考案に従って形成され約1430℃の温
度を有する蒸気ガス中に何ら支障なく作動したタービン
のエーロフォイルは、およそ以下のような寸法を有して
いた。 【0027】 エーロフォイル長さ (ベースからティップまで) :46mm スパン中間位置でのコード長さ :33mm スロットのど部からスロット出口 までの距離 :3.6mm A=4.6mm s =0.6mm t =0.25mm x =3.6mm d =0.8mm 以上に於ては本考案を特定の実施例について詳細に説明
したが、本考案はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能であるこ
とは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるガスタービンエンジンのタービン
ブレードの側面図であり、部分的に断面が示されてい
る。 【図2】第1図の概して線2−2に沿ってとられた拡大
断面図である。 【図3】第2図に示された後縁領域の拡大図である。 【図4】第3図の概して線4−4に沿ってとられた断面
図である。 【図5】フイルム冷却効率の種々の値のもとでの、比t
/s と無次元冷却剤流量率パラメータPとの関係を示す
グラフである。 【符号の説明】 10…タービンブレード 12…エーロフォイル 14…ルート 16…プラットフォーム 18…ベース 20…ティップ 22…圧力側壁部 24…吸引側壁部 26…内壁面 28…内壁面 30…仕切り 32…中央冷却空気流路 33…中央冷却空気流路 34…チャンネル 35…前縁空洞部 36…連絡流路 38…孔 40…付加的な空洞部 41…付加的な空洞部 42…後縁領域 44…連絡流路 46…連絡流路 48…流路 50…流路 52…流路 54…スロット 56…チャンネル 58…仕切り 59…仕切り58の上流側端部 60…仕切り58の下流側端部 61…エーロフォイル12の後縁 63…のど部 65…吸引側壁部の下流端部の壁面 66…圧力側壁部の下流端
ブレードの側面図であり、部分的に断面が示されてい
る。 【図2】第1図の概して線2−2に沿ってとられた拡大
断面図である。 【図3】第2図に示された後縁領域の拡大図である。 【図4】第3図の概して線4−4に沿ってとられた断面
図である。 【図5】フイルム冷却効率の種々の値のもとでの、比t
/s と無次元冷却剤流量率パラメータPとの関係を示す
グラフである。 【符号の説明】 10…タービンブレード 12…エーロフォイル 14…ルート 16…プラットフォーム 18…ベース 20…ティップ 22…圧力側壁部 24…吸引側壁部 26…内壁面 28…内壁面 30…仕切り 32…中央冷却空気流路 33…中央冷却空気流路 34…チャンネル 35…前縁空洞部 36…連絡流路 38…孔 40…付加的な空洞部 41…付加的な空洞部 42…後縁領域 44…連絡流路 46…連絡流路 48…流路 50…流路 52…流路 54…スロット 56…チャンネル 58…仕切り 59…仕切り58の上流側端部 60…仕切り58の下流側端部 61…エーロフォイル12の後縁 63…のど部 65…吸引側壁部の下流端部の壁面 66…圧力側壁部の下流端
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 ジョージ・ペイ・ライアン
アメリカ合衆国フロリダ州、パーム・シ
ティ、エス・ダブリュ・シーホーク・ウ
ェイ 1488
(72)考案者 トーマス・オークシア
アメリカ合衆国フロリダ州、レーク・パ
ーク、ケルソ・ドライヴ 8286
(56)参考文献 特開 昭55−84803(JP,A)
実開 昭59−107903(JP,U)
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 スパン方向に延在する厚さtの下流端(66)を有する
圧力側壁部(22)と、吸引側壁部(24)とを含むエ
ーロフォイルにして、前記吸引側壁部は前記エーロフォ
イルの後縁(61)を郭定しており、前記後縁は厚さd
を有しており、前記圧力側壁部と前記吸引側壁部との間
にスパン方向の冷却空気空洞部(40,41)が郭定さ
れており、前記エーロフォイルは前記空洞部の下流に延
在する後縁領域(42)を含んでおり、前記圧力側壁部
の前記下流端は前記後縁より上流側へ実質的に隔置され
た位置にて終っておりこのことによって前記吸引側壁部
の圧力側の面(65)は前記圧力側壁部の下流端より下
流側にてエーロフォイルの外部に圧力側へ向けて露呈さ
れた壁面となっており、前記圧力側壁部と前記吸引側壁
部とは互いに隔置されて前記後縁領域に前記空洞部と連
通したスパン方向に延在するスロット(54)を郭定し
ており、前記スロット内には長手方向に隔置され下流方
向に延在する複数の仕切り(58)が配置され該仕切り
によって前記スロットは複数のチャンネル(56)に分
割されており、前記チャンネルの各々は前記空洞部から
冷却空気を受ける入口と、前記エーロフォイルから冷却
空気を排気する出口であってスパン方向に対して垂直な
面内で測って幅sを有し前記圧力側壁部の下流端に配置
された出口とを有しており、比t/sは0.7以下であ
り、前記チャンネルの各々はその入口に於てスパン方向
に対して垂直な面内で測って幅Aののど部(63)を有
しており、Aはsよりも小さく、前記圧力側壁部の下流
端の位置に於ける前記吸引側壁部の厚さが前記後縁の厚
さdより小さくされることと相俟って前記吸引側壁部の
下流端部の圧力側へ向けて露呈された壁面(65)が前
記スロット(54)の前記吸引側壁部により郭定された
面(28)に対し下流端へ向かうにつれて圧力側へ偏倚
するよう偏向されているエーロフォイル。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US685263 | 1984-12-21 | ||
US06/685,263 US4601638A (en) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | Airfoil trailing edge cooling arrangement |
Publications (2)
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JPH0722002U JPH0722002U (ja) | 1995-04-21 |
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Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP1994009372U Expired - Lifetime JP2556349Y2 (ja) | 1984-12-21 | 1994-07-11 | エーロフォイル |
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JP60245282A Pending JPS61155601A (ja) | 1984-12-21 | 1985-10-31 | ガスタ−ビンエンジン |
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IL (1) | IL76565A (ja) |
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