JP2556336Y2 - パワーショベルの掘削深さ検知装置 - Google Patents

パワーショベルの掘削深さ検知装置

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JP2556336Y2
JP2556336Y2 JP1991076792U JP7679291U JP2556336Y2 JP 2556336 Y2 JP2556336 Y2 JP 2556336Y2 JP 1991076792 U JP1991076792 U JP 1991076792U JP 7679291 U JP7679291 U JP 7679291U JP 2556336 Y2 JP2556336 Y2 JP 2556336Y2
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JP
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laser
excavation depth
arm
power shovel
depth
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JP1991076792U
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覚 小柳
幸夫 田村
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パワーショベルの掘削
深さを検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下部走行体に上部車体を旋回自在に設
け、この上部車体にブーム、アーム、バケットを備えた
腕式作業機を装着したパワーショベルで所定の深さの溝
を連続して掘削する場合には、掘削した深さを検知する
必要がある。このように、パワーショベルで掘削した深
さを検知する装置としては種々のものが知られている。
例えば、アームにレーザ受光器を取付け、掘削地面上に
レーザ投光器を設置し、このレーザ投光器から水平に投
光されるレーザをレーザ受光器で受光し、その受光高さ
位置で掘削深さを検知する装置が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる掘削深さ検知装
置であると、レーザ受光器のレーザ受光高さ位置はアー
ムが鉛直姿勢の時とアームが鉛直に対して斜めとなった
姿勢の時で異なるので、アームを鉛直姿勢にしないと掘
削深さを正確に検知できないし、掘削深さを正確に検知
するためにアームが鉛直姿勢であるかを判断する傾斜ス
イッチが必要となるので、コストが高くなるばかりか、
掘削深さを正確に検知するには傾斜スイッチからの信号
によってアームを上下に揺動して鉛直姿勢に操作するの
で掘削深さの検知に時間がかかり、しかも掘削深さを連
続して検知するにはアームを鉛直姿勢に保持してパワー
ショベルを走行する必要がある。これらが相俟って前述
の掘削深さ検知装置では掘削深さを掘削しながら連続し
て検知できない。
【0004】そこで、本考案は前述の課題を解決できる
ようにしたパワーショベルの掘削深さ検知装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】掘削地面に設置したレー
ザ投光器20と、パワーショベルのアーム4に設けた第
1・第2レーザ受光器11,12と、この第1・第2レ
ーザ受光器11,12のレーザ受光位置信号に基づいて
設定した掘削深さと実際の掘削深さの誤差を演算する演
算部22と、その演算結果を数値表示する表示部15を
設けたもの。
【0006】
【作 用】オペレータが表示部15の数値を見ること
で掘削深さを検知できる。
【0007】
【実 施 例】図1に示すように、下部走行体1に上部
車体2を旋回自在に設け、この上部車体2にブーム3、
アーム4、バケット5をブームシリンダ6、アームシリ
ンダ7、バケットシリンダ8で上下揺動自在に順次設け
てパワーショベルを構成している。前記アーム4にはガ
イド9が長手方向に沿って取付けられ、このガイド9に
沿ってレーザ受光器取付体10が移動自在で、かつ任意
の位置で固定できるように設けてあり、該レーザ受光器
取付体10には第1・第2レーザ受光器11,12が平
行に前後方向に間隔を置いて設置してある。前記ガイド
9及び第1・第2レーザ受光器11,12はアーム4と
バケット5を連結するピン13とアームシリンダ7とア
ーム4を連結するピン14を結ぶ直線Aと平行となり、
図2に示すように前記直線Aを鉛直とした時に第1・第
2レーザ受光器11,12が鉛直となるようにしてあ
る。前記上部車体2の運転室2aには表示部15が設け
られ、この表示部15は図3に示すように数値表示部1
6と上向矢印表示部17と下向矢印表示部18を有して
いる。図1に示すように、掘削地面19上にレーザ投光
器20が設置されてレーザBを基準高さH1 から距離X
だけ上方位置において水平方向に投光するようにしてあ
る。図4に示すように、第1・第2レーザ受光器11,
12の出力信号は入力バッファ21を経てCPU22に
入力され、その値に基づいて掘削深さを演算して前記表
示部15の数値表示部16に数値表示する。
【0008】次に掘削深さの検知動作を説明する。図1
に示すようにレーザBを基準高さH1 から距離Xだけ上
方位置に水平に投光し、基準高さH1 から溝底部Cまで
の距離をYとする。図2に示すようにアーム4の姿勢が
ピン13とピン14を結ぶ直線Aが鉛直となり、バケッ
ト5の姿勢が排土ストロークエンド、つまりバケット先
端部5aが前記直線A上に位置する時に基準高さH1
らバケット先端部5aまでの距離が前記Yとなる際に第
1・第2レーザ受光器11,12の原点位置にレーザB
が投光されて表示部15の数値表示部16に±ゼロを表
示するようにレーザ受光器取付体10の位置を決める。
アーム4のピン13とピン15を結ぶ直線Aが鉛直でな
い時には図5に示すようにレーザBと第1・第2レーザ
受光器11,12は直交せずに所定の角度αとなってレ
ーザBの投光位置が第1・第2レーザ受光器11,12
の原点位置11a,12aからずれる。すなわち、第1
・第2レーザ受光器11,12の全長をL、原点位置を
L/2、第1レーザ受光器11の受光位置11bから原
点位置11aまでの距離をa、第2レーザ受光器12の
受光位置12bから原点位置12aまでの距離をb、第
1・第2レーザ受光器11,12間の距離をdとする
と、各距離a,b,dから前記角度αが下記(1)式で
演算できる。 α=tan-1×d÷(a−b)・・・・・(1) レーザBと第1・第2レーザ受光器11,12のなす角
度が前述の角度αである時には図6に示すようになっ
て、この時の掘削深さ(レーザBからバケット先端部5
aまでの鉛直距離)と前述の設定した掘削深さX+Yの
誤差Dは下記(2)式で表わされる。 D=X+Y−(X+Y)×sinα−bsinα =X+Y−(X+Y−b)×sinα・・・・・・・(2) 前記、CPU22は第1・第2レーザ受光器11,12
の受光位置11b,12bと原点位置11a,12aと
の距離a,bと予め設定された第1・第2レーザ受光器
11,12間の距離dに基づいて前述の(1)式、
(2)式を演算して掘削深さの誤差Dを演算して表示部
15の数値表示部16に数値表示する。このようである
から、オペレータは表示部15に表示された数値を見る
ことで現在掘削した溝深さと設定した溝深さとの誤差を
知ることができ、それによってブーム3、アーム4を上
下移動制御して設定した溝深さまで掘削できる。
【0009】
【考案の効果】パワーショベルのブーム4が垂直でなく
とも掘削深さの誤差を表示部15に数値として表示でき
るから、オペレータは表示部15の数値を見ることで掘
削深さを検知できて掘削作業しながら掘削深さを検知し
て設定した掘削深さに連続的に掘削できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体正面図である。
【図2】レーザ受光器が鉛直姿勢の説明図である。
【図3】表示部の正面図である。
【図4】深さ検出部のブロック説明図である。
【図5】レーザ受光器が斜めの時のレーザ受光位置の説
明図である。
【図6】アームが斜めの時の掘削深さの誤差説明図であ
る。
【符号の説明】
4 アーム、5 バケット、9 ガイド、10 レーザ
受光器取付体、11第1レーザ受光器、12 第2レー
ザ受光器、15 表示部、20 レーザ投光器、22
演算部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削地面に設置したレーザ投光器20
    と、パワーショベルのアーム4に長手方向に沿って設け
    た第1・第2レーザ受光器11,12と、この第1・第
    2レーザ受光器11,12のレーザ受光器位置の信号が
    入力される演算部22と、この演算部22による演算結
    果を数値表示する表示部15を備え、 前記演算部22は、第1・第2レーザ受光器11,12
    のレーザ受光位置の差によって設定掘削深さと実際の掘
    削深さの誤差を演算し、表示部15はその値を数値とし
    て表示するものとしたことを特徴とするパワーショベル
    の掘削深さ検知装置。
JP1991076792U 1991-08-30 1991-08-30 パワーショベルの掘削深さ検知装置 Expired - Lifetime JP2556336Y2 (ja)

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JPH0522659U JPH0522659U (ja) 1993-03-23
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