JP2556213B2 - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム

Info

Publication number
JP2556213B2
JP2556213B2 JP3140731A JP14073191A JP2556213B2 JP 2556213 B2 JP2556213 B2 JP 2556213B2 JP 3140731 A JP3140731 A JP 3140731A JP 14073191 A JP14073191 A JP 14073191A JP 2556213 B2 JP2556213 B2 JP 2556213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air chamber
speaker
port
frequency
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3140731A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04341097A (ja
Inventor
忠明 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3140731A priority Critical patent/JP2556213B2/ja
Publication of JPH04341097A publication Critical patent/JPH04341097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556213B2 publication Critical patent/JP2556213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スピーカキャビネッ
ト内に取り付けられたスピーカユニットから発せられた
音が、スピーカキャビネットの壁部に設けられたポート
からスピーカキャビネット外空間に放射されるスピーカ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開昭60−98793号
公報に示された従来のポート付スピーカシステムを示す
縦断側面図であり、同図において、1はスピーカユニッ
ト、2はスピーカキャビネット、3は仕切板で、通称バ
ッフル板である。4aは第1の空気室、4bは第2の空
気室、5aはスピーカキャビネット2の前壁に設けられ
た第1のポートで、上記第1の空気室4aとスピーカキ
ャビネット外空間とを連通している。5bはスピーカキ
ャビネット2の前壁に設けられた第2のポートで、上記
第2の空気室4bとスピーカキャビネット外空間とを連
通している。
【0003】スピーカユニットを複数個使用したスピー
カシステムを構成するために低音用のスピーカシステム
を構成する場合、低音域のローパスフィルターが必要で
ある。このローパスフィルターをアクティブフィルター
又はパッシブフィルターで実現するには急峻なカットオ
フ応答を必要とし、そのために高次のフィルターを構成
すれば、高次にすればするほど、コストの上昇を招くと
共に、位相の変動により音質上も好ましくなくなり、特
にパッシブ形では、実現不可能な定数となる。そこで図
4に示すように、スピーカユニット1からの音を第1の
空気室4aと第1のポート5aを通してスピーカキャビ
ネット2外に放射することにより、第1のポート5a内
の空気が第1の空気室4aと作用して空気共鳴すること
で、音響的にローパスフィルターを構成することができ
る。
【0004】更に、スピーカユニット1の下方にも第2
の空気室4bと第2のポート5bとで構成される音響フ
ィルターを取り付け、各々カットオフ周波数を任意に設
定することにより、図5のように、広い帯域にわたって
低音部の再生周波数特性が得られる。図5はスピーカキ
ャビネット2外に放射された音の周波数を横軸に、音圧
レベルを縦軸にとった周波数特性を、図4に示す従来の
スピーカシステムの場合の一例について示す図で、この
図5において、aは第1のポート5aの近接出力特性、
bは第2のポート5bの近接出力特性を示し、dは第1
のポート5aと第2のポート5bの合成された出力特性
を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の低音用スピーカ
システムは前述の図4のように構成されており、従って
図5から判明するように、第1のポート5a及び第2の
ポート5bから放射される音圧a,bの、周波数が高い
高音域におけるポート共振によるピークが重畳し、合成
された周波数特性dの高音域で音圧に大きなピークが生
じ、動作上不要な高域成分が放射され、低音スピーカと
しての音質上、あるいは中高音スピーカとのクロスオー
バ上、有害となり、効果的なフィルター特性を得るため
には更にネットワーク回路によるフィルターを付加しな
ければならない等の問題点があった。更に、図4のよう
にスピーカユニット1を1個使う場合には、熱などの制
約から耐入力は大きくできない。また、スピーカユニッ
ト1の前面側と後面側とでは高音域のレベルが大きく異
なり、スピーカユニット1の前面側、つまり第1の空気
室4a側からは低音用スピーカとしては不要な高音域成
分が第1のポート5aからスピーカキャビネット2外に
漏れる等の問題があった。
【0006】この発明は、前述のような従来のスピーカ
システムにおける課題を解決するためになされたもの
で、ポートからスピーカキャビネット外の空間へ高域成
分等の不要な音域成分が大きく漏れて音質性能を害した
り、スピーカシステムにおける他の中高音用スピーカ等
の異なる音域の他のスピーカの再生音に干渉することを
防ぐことを目的としている。また、耐入力に優れ、低音
域の再生音圧レベルの高いスピーカシステムを得ること
を他の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスピーカ
システムは、スピーカキャビネット内に仕切板により少
なくとも3分割して形成され一列に配列された複数個の
空気室と、これら一列に配列された空気室の一方の端の
一方端空気室と上記スピーカキャビネット外の空間とを
連通する第1のポートと、上記一列に配列された空気室
の他方の端の他方端空気室と上記スピーカキャビネット
外の空間とを連通する第2のポートと、上記一方端空気
室と上記他方端空気室との間の中間空気室と上記一方端
空気室との間の上記仕切板を介して対向して設けられ、
プッシュプル動作を行なう一対のスピーカと、上記中間
空気室と上記他方端空気室との間の上記仕切板に設けら
れ上記中間空気室と上記他方端空気室とを連通する第3
のポートとを備えたものである。
【0008】また、上記第1のポートから放射する音の
周波数と第2のポートから放射する音の周波数の周波数
帯域をずらしたものである
【0009】た、上記一方端空気室の容積Vaと、上
記他方端空気室の容積Vbと、上記中間空気室の容積V
cとの大きさの関係をVa<Vb+Vcとしたものであ
【0010】
【作用】この発明に係るスピーカシステムにおいては、
一対のスピーカが、一方端空気室と他方端空気室との間
の中間空気室と上記一方端空気室との間の仕切板を介し
て対向して設けられ、プッシュプル動作を行なうこと
で、動作方向のコンプライアンスが大きく、つまり空気
ばね定数が小さくなり、低音域の音圧レベルが大きくな
る。
【0011】また、第1のポートから放射する音の周波
数と第2のポートから放射する音の周波数の周波数帯域
をずらしたことで、広い低音域の音響的ローパスフィル
ターを実現でき、広い低音域の音を再生できる
【0012】た、一方端空気室の容積Vaと他方端空
気室の容積Vbと中間空気室の容積Vcとの大きさの関
係をVa<Vb+Vcとしたので、高域成分を抑制でき
ると共に、第1のポートから放射する音の周波数と第2
のポートから放射する音の周波数の周波数帯域をずらす
ことができ、広い低音域の音を再生できる
【0013】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明の一実施例を示す縦断側面図で、同図に
おいて、1はスピーカ要素で、周波数特性が同じで電気
的容量が同じ一対の低音域スピーカユニット1a,1b
で構成されている。2は中空直方体状のスピーカキャビ
ネットで、上壁21と底壁22と前壁23と後壁24と
相対向する対をなす側壁25とで構成されている。なお
上記対をなす側壁25のうち、図1における手前側の側
壁は図示されてない。31はスピーカキャビネット2内
に水平に設けられた第1の仕切板で、通称バッフル板で
ある。31Hはこの第1の仕切板31の中央部に貫通し
て形成された円形孔で、上記スピーカユニット1a,1
bのコーン部の最大径とほぼ同じ径または僅かに大きな
径にしてある。32はスピーカキャビネット2内に水平
に設けられた第2の仕切板で、第1の仕切板31から所
定距離隔てて下方に位置している。4aは上壁21と前
壁23と後壁24と一対の側壁25と第1の仕切板31
とで区画された一方端空気室、4bは下壁22と前壁2
3と後壁24と一対の側壁25と第2の仕切板32とで
区画された他方端空気室、4cは前壁23と後壁24と
一対の側壁25と第1の仕切板31と第2の仕切板32
とで区画された中間空気室、5aは前壁23の上部中央
に設けられた第1のポートで、スピーカキャビネット2
の外側の空間と一方端空気室4aとを連通している。5
bは前壁23の下部中央に設けられた第2のポートで、
スピーカキャビネット2の外側の空間と他方端空気室4
bとを連通している。5cは第2の仕切板32の中央部
に設けられた第3のポートで、他方端空気室4bと中間
空気室4cとを連通している。
【0014】上記スピーカユニット1aと上記スピーカ
ユニット1bとは同心状にしかも互いに前面側が向き合
うように配設されていて、スピーカユニット1aはその
コーン部先端側のフランジ部が上記第1の仕切板、通称
バッフル板31の第1の空気室4a側の面に接触してお
り、スピーカユニット1bはそのコーン部先端側のフラ
ンジ部が第1の仕切板31の中間空気室4c側の面に接
触している。また、スピーカユニット1aのコイル部は
図示のように上記第1のポート5aより低位置に位置し
ており、スピーカユニット1bのコイル部は図示のよう
に上記第3のポート5cより所定距離隔てて高位置に位
置している。
【0015】上記第3のポート5cは、図1において上
方から見た形状が円形をなす開口を有しており、その開
口の直径D5cとスピーカユニット1a,1の各コー
ン部の直径D1a,D1との関係はD5c<D1a,
D5c<D1,D1a=D1に設定してある。ま
た、この第3のポート5cはスピーカユニット1a,1
と同心状に配設されており、その上記開口の下端は上
記第2のポート5bより上方に位置している。更に、こ
の第3のポート5cは第2のポート5bの内端より後壁
側に位置している。
【0016】上記一方端空気室4a、他方端空気室4
b、及び中間空気室4cは、スピーカキャビネット2内
を第1の仕切板31と第2の仕切板32とによって3分
割して形成されており、図1において上側から順に、一
方端空気室4a、中間空気室4c、他方端空気室4bの
順に一列に配列してある。また、一方端空気室4aの容
積Vaと、他方端空気室4bの容積Vbと、中間空気室
4cの容積Vcとの関係はVa<Vb+Vcに設定して
ある。
【0017】図1は低音用スピーカシステムのみを図示
してあるが、実際の使用状態では、低音用スピーカシス
テムとは別体の他のスピーカキャビネット内に設けられ
た中高音用スピーカユニットが設けられた中高音用スピ
ーカシステムと組み合わせて使用され、あるいは、低音
用スピーカシステムと共通のスピーカキャビネット2内
に低音用スピーカユニット1a,1bの空気室4a,4
b,4cとは音響的に区切られた中高音用空気室内に設
けられた中高音用スピーカユニットと組み合わせて使用
される。なお、この発明で言う低音用スピーカ、中音用
スピーカ、高音用スピーカはその周波数特性上で定まっ
た数値で区別されるものではなく、組み合わせて使用さ
れる複数個のスピーカの相対的関係で、再生音の低い方
を低音用スピーカ、高い方を高音用スピーカと言い、そ
の中間のスピーカがあればそのスピーカを中音用スピー
カと言う。
【0018】図2は、図1に示す実施例1における出力
音圧周波数特性を示す図で、図2において、特性aは図
1の第1のポート5aに近接してスピーカキャビネット
2外の空間で測定した特性、特性bは図1の第2のポー
ト5bに近接してスピーカキャビネット2外の空間で測
定した特性である。特性dは上記両ポート5a,5bの
合成出力の特性で、図1のスピーカ要素1として図1に
示すように一対のスピーカユニット1a,1bを互いに
前面側が向かい合うように同じ周波数特性のものを組み
合わせて構成し、各スピーカユニット1a,1bをそれ
らのコーンが同一方向にプッシュ・プル動作するように
動作させた場合の特性を示し、特性eはスピーカユニッ
ト1c1個のみとした場合の合成出力特性を示す。
【0019】図3は、図1に示すスピーカキャビネット
2の構成において、スピーカユニット1b1個のみ設け
た場合のスピーカユニット1bの前面側の音圧周波数特
性ceと、同じ周波数特性で同じ電気的容量のいわゆる
全く同じ一対のスピーカユニット1a,1bを互いに前
面側が向かい合うように組み合わせた図1の構成のスピ
ーカ要素1の音圧周波数特性cdとを比較して示す図で
ある。特性cdは図1における一方端空気室4a、中間
空気室4cの何れにおいても同じ特性となる。なお、特
性ceは特性cdに比べて、周波数2K(Hz)以上に
おいて一方端空気室4a内の音圧レベルは高いが、図4
に示すスピーカキャビネット構造の従来のスピーカシス
テムにおける第1及び第2のポート5a,5bの出力音
圧周波数特性a,b、並びに合成出力特性dのように、
第1及び第2のポート5a,5bの出力音圧周波数特
性、合成出力の音圧周波数特性が、比較的高い周波数域
で音圧レベルが高くなるような現象は抑制されると共
に、第1、第2のポート5a,5bの出力、及びそれら
の合成出力の音圧レベルそのものも、周波数の低い音域
に比べて周波数の高い音域において充分低く抑制され
る。
【0020】図1の実施例1において、スピーカ要素1
からの放射音がスピーカ要素の前後の空気室及び上下一
対のポートからなる音響的的ローパスフィルターを通過
して主に低音域成分のみがスピーカキャビネット2外の
空間に放射される基本原理は図4に示す従来のスピーカ
システムと同様であるが、実施例1では、より低い周波
数を設定できる他方端空気室4b、中間空気室4cの側
に設けた第3のポート5cと中間空気室4cとの作用に
よる空気共鳴で生じる吸音効果によって、第2のポート
5bからスピーカキャビネット2外の空間に漏れる高域
成分を減少させることができ、従来のスピーカシステム
に見られるような、第1のポート5aからスピーカキャ
ビネット2外の空間に漏れた高音域のピークと第2のポ
ート5bから同様に漏れた高音域のピークとの重畳によ
って高音域で音圧が高くなる弊害は抑制される。上記空
気共鳴を作用させる周波数fは、
【0021】
【数1】
【0022】の式で定義されるので、この式に基づいて
実現しようとする周波数特性のスピーカシステムに応じ
て適宜空気共鳴周波数を設定すればよい。なお上記式に
おいて、Lは第3のポート5cの図1における上下方向
の長さ、Sは図1において上方から下方に見た上記第3
のポート5cの開口の面積、Vbは他方端空気室4bの
容積、Vcは中間空気室4cの容積、Cは空気中の音速
である。
【0023】また、実施例1においては図1に示すよう
に、スピーカ要素1は周波数特性及び電気的容量が互い
に同じ対をなすスピーカユニット1a,1bを前面側が
向かい合うように縦続して取り付けて構成してあるの
で、スピーカユニットを1個のみ設けた場合に比べて耐
入力は見かけ上2倍に拡大することができると共に、こ
れら2個のスピーカユニット1a,1bへの入力信号を
逆にしてそれら各コーンが同一方向にプッシュ・プル動
作するように動作させることにより、動作方向のコンプ
ライアンスを大きく、つまり空気ばね定数を小さくでき
る。従って特に低音域の音圧レベルを、図2における特
性d,eの差で示されているように約3dB上昇させる
ことができる。
【0024】また、実施例1においては、周波数特性及
び電気的容量が互いに同じ対をなすスピーカユニット1
a,1bを互いに前面側が向かい合うように組み合わせ
て、これら2個のスピーカユニット1a,1bをそれら
各コーンが同一方向にプッシュ・プル動作するように動
作させる構成とし各々のスピーカユニット1a,1bの
背面から出力される音により高音域を互に打消すように
したので、図3における特性aに示すように、高音域を
約20dB減衰させた再生音を上下の空気室、つまり一
方端空気室4a及び中間空気室4cへ均等に放射するこ
とができる。
【0025】また、実施例1においては、第1のポート
5aの出力音圧周波数特性aの低音域の中心周波数と、
第2のポート5bの出力音圧周波数特性bの低音域の中
心周波数との比をほぼ2:1に設定してある。この設定
により第1のポート5aが出力する音の周波数帯域と、
第2のポート5bが出力する音の周波数帯域とをずらす
ことができ、従って図2に示されているように、これら
第1のポート5aと第2のポート5bの合成出力特性d
に大きなピークディップが生じることなく低音帯域が拡
大する
【0026】施例. スピーカユニット1a及びスピーカユニット1bの双方
を共通の仕切板、通称バッフル板31に対応して配設し
た例を実施例1に示してあるが、これらスピーカユニッ
ト1a,1bはそれぞれ個別に設けた仕切板に対応して
配設して、図4に示される従来のスピーカシステムより
高音域を抑制された低音用スピーカシステムを実現して
もよい。
【0027】実施例. 実施例1における構成上の各種設定、例えば空気室を一
方端空気室4a、他方端空気室4b、中間空気室4cに
3分割してある点、これら各空気室4a,4b,4cを
上下方向に一列に配列してある点、スピーカユニット1
a,1b及び第3のポート5cを同心状に配設してある
点、一方端空気室4aの容積Vaと他方端空気室4bの
容積Vbと中間空気室4cの容積Vcとの関係をVa<
Vb+Vcとしてある点、スピーカユニット1a,1b
を前面側が向かい合うように配設してある点、第1のポ
ート5aをスピーカユニット1aより上方に位置させ第
2のポート5bは第3のポート5cより下方に位置して
ある点等や、その他前述の各種設定は、要求されるスピ
ーカキャビネット2の大きさや材質やデザイン、スピー
カ要素1の構造的種類や周波数特性、その他スピーカシ
ステム設計上に必要な各種条件に応じて適宜な設定とし
て、図4に示される従来のスピーカシステムに比べて、
例えば高音域等のいわゆる当該スピーカシステムに不要
な音域を抑制、あるいは必要な音域の音圧レベルを大き
くし、あるいは必要な音域の帯域を拡大すればよい。
【0028】
【発明の効果】この発明は前述のように構成したので、
一対のスピーカが、一方端空気室及び他方端空気室間の
中間空気室と、上記一方端空気室との間の仕切板を介し
て対向して設けられてプッシュプル動作を行なうこと
で、動作方向のコンプライアンスが大きく、つまり空気
ばね定数が小さくできるので、低音域の音圧レベルを大
きくすることができる効果がある。
【0029】また、第1のポートからスピーカキャビネ
ット外空間に放射される音の周波数と、第2のポートか
らスピーカキャビネット外空間に放射される音の周波数
との周波数帯域をずらしたことで、再生帯域を広くとる
ことができるようになり、広い低音域の音響的ローパス
フィルターを実現でき、広い低音域の音を再生できる
果がある。
【0030】た、一方端空気室の容積Vaと他方端空
気室の容積Vbと中間空気室の容積Vcとの大きさの関
係をVa<Vb+Vcとしたので、高域成分を抑制でき
ると共に、第1のポートから放射する音の周波数と第2
のポートから放射する音の周波数との周波数帯域をずら
すことができるようになるため、広い低音域の音を再生
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す縦断側面図。
【図2】この発明の実施例1における第1のポート及び
第2のポートの各出力音圧周波数特性、及び合成出力音
圧周波数特性を示すグラフ。
【図3】この発明の実施例1において、スピーカ要素と
してスピーカユニットを1個のみ設けた場合と、一対の
スピーカユニットを前面側を向かい合わせて組み合わせ
て設けた場合とを比較してスピーカユニットの音圧周波
数特性を示すグラフ。
【図4】従来のスピーカシステムを示す縦断側面図。
【図5】従来のスピーカシステムにおける第1のポート
及び第2のポートの各出力音圧周波数特性、及び合成出
力音圧周波数特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 スピーカ要素 1a スピーカユニット 1b スピーカユニット 2 スピーカキャビネット 31 第1の仕切板 32 第2の仕切板 4a 一方端空気室 4b 他方端空気室 4c 中間空気室 5a 第1のポート 5b 第2のポート 5c 第3のポート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカキャビネット、このスピーカキ
    ャビネット内に設けられた仕切板、この仕切板により上
    記スピーカキャビネット内に少なくとも3分割して形成
    され一列に配列された複数個の空気室、これら一列に配
    列された空気室の一方の端の一方端空気室と上記スピー
    カキャビネット外の空間とを連通する第1のポート、上
    記一列に配列された空気室の他方の端の他方端空気室と
    上記スピーカキャビネット外の空間とを連通する第2の
    ポート、上記一方端空気室と上記他方端空気室との間の
    中間空気室と上記一方端空気室との間の上記仕切板を介
    して対向して設けられ、プッシュプル動作を行なう一対
    のスピーカ、及び上記中間空気室と上記他方端空気室と
    の間の上記仕切板に設けられ上記中間空気室と上記他方
    端空気室とを連通する第3のポートを備えたことを特徴
    とするスピーカシステム。
  2. 【請求項2】 第1のポートから放射する音の周波数と
    第2のポートから放射する音の周波数の周波数帯域をず
    らしたことを特徴とする請求項1記載のスピーカシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 一方端空気室の容積Vaと他方端空気室
    の容積Vbと中間空気室の容積Vcとの大きさの関係を
    Va<Vb+Vcとしたことを特徴とする請求項1記載
    スピーカシステム。
JP3140731A 1991-05-17 1991-05-17 スピーカシステム Expired - Fee Related JP2556213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3140731A JP2556213B2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 スピーカシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3140731A JP2556213B2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 スピーカシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04341097A JPH04341097A (ja) 1992-11-27
JP2556213B2 true JP2556213B2 (ja) 1996-11-20

Family

ID=15275401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3140731A Expired - Fee Related JP2556213B2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 スピーカシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556213B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5815589A (en) * 1997-02-18 1998-09-29 Wainwright; Charles E. Push-pull transmission line loudspeaker

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0435198A (ja) * 1990-05-25 1992-02-05 Mitsubishi Electric Corp 低音用スピーカー装置
JP2556207B2 (ja) * 1991-02-27 1996-11-20 三菱電機株式会社 壁掛用スピーカシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04341097A (ja) 1992-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3410206B2 (ja) スピーカ装置
US4146744A (en) Low q multiple in phase high compliance driver ported loudspeaker enclosure
JP3792263B2 (ja) 音波導管スピーカシステム
US5815589A (en) Push-pull transmission line loudspeaker
US9848259B2 (en) Loudspeaker
US5374124A (en) Multi-compound isobarik loudspeaker system
US5629502A (en) Speaker apparatus
JP2005006053A (ja) 低音用スピーカー装置及び該低音用スピーカー装置を備えたマルチウェイスピーカー装置
JPH0628876Y2 (ja) 低音域再生用スピーカシステム
EP1323332A1 (en) Dual-chamber loudspeaker
EP0456416B1 (en) Loudspeaker system
US5659157A (en) 7th order acoustic speaker
JP2556213B2 (ja) スピーカシステム
US6650760B1 (en) Loudspeaker
USRE31679E (en) Loudspeaker enclosure with acoustical compliance resonating with port mass at frequency below system resonance
JP3282732B2 (ja) スピーカ装置
JP2556207B2 (ja) 壁掛用スピーカシステム
KR950004954B1 (ko) 저음재생 전용 스피커
GB1589998A (en) Multiple driver loudspeaker system
JPH04351196A (ja) スピーカシステム
JPH0630491A (ja) スピーカ装置
JP3687180B2 (ja) サブウーハボックス装置
JPH0646488A (ja) スピーカ装置
KR0183670B1 (ko) 스피커 시스템
JP2582887Y2 (ja) 低音再生用スピーカシステム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees