JP2556021B2 - 感温スイツチ付き冷却水流通部材 - Google Patents
感温スイツチ付き冷却水流通部材Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P11/00—Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
- F01P11/14—Indicating devices; Other safety devices
- F01P11/16—Indicating devices; Other safety devices concerning coolant temperature
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,感温スイッチを備えた冷却水流通部材に関
するものである。
するものである。
電動ファンを備えた自動車があるが,斯かる自動車に
おいては電動ファンを制御するのにエンジン冷却水温度
に応じてオン・オフする感温スイッチが用いられてい
る。
おいては電動ファンを制御するのにエンジン冷却水温度
に応じてオン・オフする感温スイッチが用いられてい
る。
感温スイッチは,いわゆるサーマルリードスイッチで
あり,温度に応じて磁界が変わる感温フェライトを利用
して接点がオン・オフするようになっている。
あり,温度に応じて磁界が変わる感温フェライトを利用
して接点がオン・オフするようになっている。
感温スイッチを開示した従来技術としては,たとえば
本願出願人が以前に出願した実願昭61−42499がある。
本願出願人が以前に出願した実願昭61−42499がある。
ところで,電動ファンを備えた自動車において感温ス
イッチは,ラジエータからエンジンへ入る冷却水の温度
を検出すべく,通常はウォータインレット部材あるいは
ウォータアウトレット部材に備えられている。ウォータ
インレット部材あるいはウォータアウトレット部材を本
明細書では冷却水流通部材と呼ぶことにする。
イッチは,ラジエータからエンジンへ入る冷却水の温度
を検出すべく,通常はウォータインレット部材あるいは
ウォータアウトレット部材に備えられている。ウォータ
インレット部材あるいはウォータアウトレット部材を本
明細書では冷却水流通部材と呼ぶことにする。
第6図は,従来の感温スイッチ付き冷却水流通部材の
縦断面図である。
縦断面図である。
第6図において,1は冷却水流通部材であり,2は感温ス
イッチである。感温スイッチ2は本体部3とコネクタ部
4とから構成されている。矢印Aはエンジン冷却水の流
れである。
イッチである。感温スイッチ2は本体部3とコネクタ部
4とから構成されている。矢印Aはエンジン冷却水の流
れである。
冷却水流通部材1は樹脂で出来ており,本体部3は金
属で出来ており,コネクタ部4は樹脂で出来ている。
属で出来ており,コネクタ部4は樹脂で出来ている。
第6図のものの作り方には二通りあって,第1は,冷
却水流通部材1と感温スイッチ2とを別々に作り,感温
スイッチ2を冷却水流通部材1にねじこむことによって
組み付けるやり方である。
却水流通部材1と感温スイッチ2とを別々に作り,感温
スイッチ2を冷却水流通部材1にねじこむことによって
組み付けるやり方である。
第2は,冷却水流通部材1と感温スイッチ2とを別々
に作って組み付けるのではなく,本体部3を冷却水流通
部材1に鋳ぐるむことによって作るやり方である。
に作って組み付けるのではなく,本体部3を冷却水流通
部材1に鋳ぐるむことによって作るやり方である。
後者のやり方では,全体として一つのサブアッシーに
なるため,部品点数が減りコストダウンを図ることが出
来る。従って,通常はこのやり方で製造される。
なるため,部品点数が減りコストダウンを図ることが出
来る。従って,通常はこのやり方で製造される。
ところで,自動車のように大量生産されるものにおい
てはとりわけより一層のコストダウンが切望されてい
る。このような観点から第6図の従来の感温スイッチ付
き冷却水流通部材を見ると,次の点でまだまだコストア
ップになる要素があった。
てはとりわけより一層のコストダウンが切望されてい
る。このような観点から第6図の従来の感温スイッチ付
き冷却水流通部材を見ると,次の点でまだまだコストア
ップになる要素があった。
即ち,冷却水流通部材1は樹脂で出来ており,コネク
タ部4も樹脂で出来ているが,それらは別々で作られて
あとで本体部3を冷却水流通部材1に鋳ぐるむようにさ
れていた(第2のやり方の場合)ので,冷却水流通部材
1とコネクタ部4とを作るために,樹脂成形機が二台必
要であったからである。
タ部4も樹脂で出来ているが,それらは別々で作られて
あとで本体部3を冷却水流通部材1に鋳ぐるむようにさ
れていた(第2のやり方の場合)ので,冷却水流通部材
1とコネクタ部4とを作るために,樹脂成形機が二台必
要であったからである。
本発明は,このような従来の技術の問題点を解決する
ものである。
ものである。
本発明の技術的課題は,感温スイッチ付き冷却水流通
部材において,樹脂製の冷却水流通部材と樹脂製のコネ
クタ部とを一体で作ることにより,製造コストの低下を
図ることにある。
部材において,樹脂製の冷却水流通部材と樹脂製のコネ
クタ部とを一体で作ることにより,製造コストの低下を
図ることにある。
この技術的課題を達成するために,本発明にあっては
次のような手段が講じられている。
次のような手段が講じられている。
即ち,本発明に係る感温スイッチ付き冷却水流通部材
というのは,温度に感応してオン・オフする感温スイッ
チと,エンジン冷却水を流す樹脂製の冷却水流通部材と
から構成されおり,前記感温スイッチは,一端が閉塞さ
れ他端が開口している円筒状の本体容器と,該本体容器
の中に収納されており温度に感応してオン・オフする感
温素子と,前記本体容器の中に前記感温素子を浮動状態
に保持している柔らかい感温素子保持部材と,前記感温
素子から延びているリード線がつながれた電極を収納し
ている樹脂製のコネクタ部とから成り,前記本体容器の
閉塞端を前記冷却水流通部材のエンジン冷却水の流れの
中に臨ませて前記本体容器の開口端が前記冷却水流通部
材に鋳込まれている感温スイッチ付き冷却水流通部材に
おいて, 前記冷却水流通部材と前記コネクタ部とは一体成形さ
れており,前記本体容器の開口端は硬い閉塞部材によっ
て閉塞されていることを特徴とする。
というのは,温度に感応してオン・オフする感温スイッ
チと,エンジン冷却水を流す樹脂製の冷却水流通部材と
から構成されおり,前記感温スイッチは,一端が閉塞さ
れ他端が開口している円筒状の本体容器と,該本体容器
の中に収納されており温度に感応してオン・オフする感
温素子と,前記本体容器の中に前記感温素子を浮動状態
に保持している柔らかい感温素子保持部材と,前記感温
素子から延びているリード線がつながれた電極を収納し
ている樹脂製のコネクタ部とから成り,前記本体容器の
閉塞端を前記冷却水流通部材のエンジン冷却水の流れの
中に臨ませて前記本体容器の開口端が前記冷却水流通部
材に鋳込まれている感温スイッチ付き冷却水流通部材に
おいて, 前記冷却水流通部材と前記コネクタ部とは一体成形さ
れており,前記本体容器の開口端は硬い閉塞部材によっ
て閉塞されていることを特徴とする。
本発明では,冷却水流通部材とコネクタ部とが一体で
作られるので,樹脂成形機は一台で済む。斯くて,本発
明によれば,製造費用についてコストダウンを図ること
が可能になる。
作られるので,樹脂成形機は一台で済む。斯くて,本発
明によれば,製造費用についてコストダウンを図ること
が可能になる。
本発明では,閉塞部材が設けられているために,冷却
水流通部材とコネクタ部とを一体で作るときに射出圧が
感温素子保持部材に作用することがなく,従って,冷却
水流通部材とコネクタ部とを一体で作ることが初めて可
能になる。
水流通部材とコネクタ部とを一体で作るときに射出圧が
感温素子保持部材に作用することがなく,従って,冷却
水流通部材とコネクタ部とを一体で作ることが初めて可
能になる。
第1図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き
冷却水流通部材の縦断面図である。
冷却水流通部材の縦断面図である。
第1図において,1は冷却水流通部材であり,2は感温ス
イッチである。冷却水流通部材1は本実施例の場合ウォ
ータインレット部材である。
イッチである。冷却水流通部材1は本実施例の場合ウォ
ータインレット部材である。
冷却水流通部材1は樹脂で出来ており,その中を矢印
Aのようにエンジン冷却水が流れ得る。
Aのようにエンジン冷却水が流れ得る。
符号4が付されている部分は感温スイッチ2のコネク
タ部であり,本実施例のものでは冷却水流通部材1とコ
ネクタ部4とが一体で作られている。
タ部であり,本実施例のものでは冷却水流通部材1とコ
ネクタ部4とが一体で作られている。
感温スイッチ2は,一端16が閉塞され他端14が開口さ
れている円筒状の本体容器11と,本体容器11の中に配置
されている感温素子12と,感温素子12を本体容器11の中
に浮動状態に保持している感温素子保持部材13と,本体
容器11の開口端14を塞いでいる閉塞部材15と,コネクタ
部4とから構成されている。
れている円筒状の本体容器11と,本体容器11の中に配置
されている感温素子12と,感温素子12を本体容器11の中
に浮動状態に保持している感温素子保持部材13と,本体
容器11の開口端14を塞いでいる閉塞部材15と,コネクタ
部4とから構成されている。
感温スイッチ2は,本体容器11の閉塞端16を冷却水流
通部材1のエンジン冷却水の流れの中に臨んで本体容器
11の開口端14が冷却水流通部材1に鋳ぐるまれている。
通部材1のエンジン冷却水の流れの中に臨んで本体容器
11の開口端14が冷却水流通部材1に鋳ぐるまれている。
本体容器11は真鍮で出来ており,冷却水流通部材1に
鋳込みによって取付けられている。21はゴムで出来たO
リングである。本体容器11の開口端14には段付部22が設
けられており,段付部22に閉塞部材15が当接している。
鋳込みによって取付けられている。21はゴムで出来たO
リングである。本体容器11の開口端14には段付部22が設
けられており,段付部22に閉塞部材15が当接している。
本体容器11の中に充填されている感温素子保持部材13
は柔らかいエポキシ樹脂からなっている。閉塞部材15は
硬い樹脂で出来ている。
は柔らかいエポキシ樹脂からなっている。閉塞部材15は
硬い樹脂で出来ている。
感温素子12はリング状の感温フェライト32と,その両
側にあるリング状の鉄心33とが主要部である。リング状
の感温フェライト32とリング状の鉄心33との中にはガラ
スのリードスイッチケース34が挿入されており,リード
スイッチケース34の中には図示されないが,接点(図示
しない)が封入されている。
側にあるリング状の鉄心33とが主要部である。リング状
の感温フェライト32とリング状の鉄心33との中にはガラ
スのリードスイッチケース34が挿入されており,リード
スイッチケース34の中には図示されないが,接点(図示
しない)が封入されている。
感温スイッチ12は,温度に応じて磁界が変わる感温フ
ェライト32を利用して接点がオン・オフするようにした
ものである。
ェライト32を利用して接点がオン・オフするようにした
ものである。
35と36はリード線であり,37は被覆部材である。リー
ド線35,36はそれぞれ端子41,42にはんだ付けされてい
る。端子41,42を収納している部分がコネクタ部4であ
る。
ド線35,36はそれぞれ端子41,42にはんだ付けされてい
る。端子41,42を収納している部分がコネクタ部4であ
る。
感温素子保持部材13は柔らかい材料でなければならな
い。これは感温スイッチについては良く知られている事
実である。なぜならば,感温素子保持部材13が硬い材料
で出来ていると,感温素子保持部材13が熱膨張したとき
にリード線35,36を引っ張ってしまう。リード線35,36が
引っ張られるとリード線35,36が変形してリードスイッ
チケース34の中の接点の作動不良を招くからである。
い。これは感温スイッチについては良く知られている事
実である。なぜならば,感温素子保持部材13が硬い材料
で出来ていると,感温素子保持部材13が熱膨張したとき
にリード線35,36を引っ張ってしまう。リード線35,36が
引っ張られるとリード線35,36が変形してリードスイッ
チケース34の中の接点の作動不良を招くからである。
感温スイッチ2自体は従来のものと変わるところはな
いが,本実施例では硬い閉塞部材15が設けられている点
が第1の特徴点であり,更には本体容器11に取付部22が
設けられており,閉塞部材15が段付部22に当接している
点が第2の特徴点である。
いが,本実施例では硬い閉塞部材15が設けられている点
が第1の特徴点であり,更には本体容器11に取付部22が
設けられており,閉塞部材15が段付部22に当接している
点が第2の特徴点である。
本実施例の感温スイッチ付き冷却水流通部材を作るに
は次のようにして行う。
は次のようにして行う。
即ち,まず第1に,第2図に示されるように,本体容
器11を開口端14を上にして鉛直に配置し,開口端14から
感温素子保持部材13をいわゆるポッテングすること(た
らすこと)によって本体容器11の中に充填する。19は液
状の感温素子保持部材13をたらすノズルである。
器11を開口端14を上にして鉛直に配置し,開口端14から
感温素子保持部材13をいわゆるポッテングすること(た
らすこと)によって本体容器11の中に充填する。19は液
状の感温素子保持部材13をたらすノズルである。
感温素子保持部材13は,熱硬化性の樹脂であって,第
2図の段階では液体であり,ポッテングによって充填す
ることが可能である。
2図の段階では液体であり,ポッテングによって充填す
ることが可能である。
次に,感温素子保持部材13が適当な量だけ本体容器11
の中に充填できたら,第3図に示されるように端子41,4
2付きの感温素子12を本体容器11の中に入れる。
の中に充填できたら,第3図に示されるように端子41,4
2付きの感温素子12を本体容器11の中に入れる。
感温素子12を入れるとその分だけ感温素子保持部材13
の液面が上昇する。実際には感温素子12を完全に本体容
器11の中に入れたとき感温素子保持部材13の液面が段付
部22まで来るように第2図においてポッテングする量を
決めておく。
の液面が上昇する。実際には感温素子12を完全に本体容
器11の中に入れたとき感温素子保持部材13の液面が段付
部22まで来るように第2図においてポッテングする量を
決めておく。
次に第3図の状態で予熱して感温素子保持部材13をあ
る程度固まらせる。すると感温素子12の位置が決まる。
る程度固まらせる。すると感温素子12の位置が決まる。
次に第4図に示されるように,開口端14から閉塞部材
15となるべき液状の樹脂をポッテングすることによって
段付部22の部分に充填する。この樹脂も熱硬化性の樹脂
であり,第4図の段階では液体であり,ポッテングによ
って充填することが可能である。後で熱を加えることに
よってこの樹脂は硬化し端子41,42と一緒になって硬化
するので,ポッテングのとき端子41,42の位置が最適に
なるように,端子41,42を治具51で保持しておく。18は
閉塞部材15となるべき液状の樹脂をたらすノズルであ
る。
15となるべき液状の樹脂をポッテングすることによって
段付部22の部分に充填する。この樹脂も熱硬化性の樹脂
であり,第4図の段階では液体であり,ポッテングによ
って充填することが可能である。後で熱を加えることに
よってこの樹脂は硬化し端子41,42と一緒になって硬化
するので,ポッテングのとき端子41,42の位置が最適に
なるように,端子41,42を治具51で保持しておく。18は
閉塞部材15となるべき液状の樹脂をたらすノズルであ
る。
次に適量だけポッテングしたら,全体に約1時間熱を
加える。すると,閉塞部材15は非常に硬くなり,感温素
子保持部材13は適度に硬くなる。
加える。すると,閉塞部材15は非常に硬くなり,感温素
子保持部材13は適度に硬くなる。
このようにこの方法では,感温素子保持部材13の樹脂
と閉塞部材15の樹脂の二種類の樹脂をポッテングするこ
とによって充填することと,それらを同時に硬化させる
ことが特徴点である。
と閉塞部材15の樹脂の二種類の樹脂をポッテングするこ
とによって充填することと,それらを同時に硬化させる
ことが特徴点である。
このようにして出来た感温スイッチ12を第1図のよう
に冷却水流通部材1に鋳込みコネクタ部4を形成する
と,インジェクタ部材1とコネクタ部4とが一体になっ
た第1図に示される感温スイッチ付き冷却水流通部材が
出来上がる。鋳込みは射出成形によって行われる。
に冷却水流通部材1に鋳込みコネクタ部4を形成する
と,インジェクタ部材1とコネクタ部4とが一体になっ
た第1図に示される感温スイッチ付き冷却水流通部材が
出来上がる。鋳込みは射出成形によって行われる。
先に本実施例では硬い閉塞部材15が設けられている点
が第1の特徴点であり,本体容器11に段付部22が設けら
れていて,閉塞部材15が段付部22に当接している点が第
2の特徴点であると述べたが,この理由を説明する。
が第1の特徴点であり,本体容器11に段付部22が設けら
れていて,閉塞部材15が段付部22に当接している点が第
2の特徴点であると述べたが,この理由を説明する。
もし仮に閉塞部材15がないとすると,第2図乃至第4
図のようにして出来た感温スイッチ12を第1図のウォー
タインレット本体1に鋳込むとき,第5図に示されるよ
うに,冷却水流通部材1を成形するとき樹脂の射出圧が
感温素子保持部材13に作用する。矢印Pは射出圧の方向
を表している。
図のようにして出来た感温スイッチ12を第1図のウォー
タインレット本体1に鋳込むとき,第5図に示されるよ
うに,冷却水流通部材1を成形するとき樹脂の射出圧が
感温素子保持部材13に作用する。矢印Pは射出圧の方向
を表している。
感温素子保持部材13は柔らかくなければならないが,
射出圧が感温素子保持部材13に作用すると,感温素子保
持部材13が押されて硬くなる。またリード線35,36が変
形してリードスイッチケース34の中の接点の作動不良を
招く。斯くて,このような不具合の発生を防止するため
に,射出圧を受け止める閉塞部材15が設けられており,
閉塞部材15は段付部22に当接している。なぜならば,こ
のような構成にしてあれば射出圧は閉塞部材15に作用
し,然も段付部22を介して本体容器11全体で受け止めら
れて,内部の感温素子保持部材13までは及ばないからで
ある。これが閉塞部材15が設けられており,且つ閉塞部
材15が段付部22に当接している理由である。
射出圧が感温素子保持部材13に作用すると,感温素子保
持部材13が押されて硬くなる。またリード線35,36が変
形してリードスイッチケース34の中の接点の作動不良を
招く。斯くて,このような不具合の発生を防止するため
に,射出圧を受け止める閉塞部材15が設けられており,
閉塞部材15は段付部22に当接している。なぜならば,こ
のような構成にしてあれば射出圧は閉塞部材15に作用
し,然も段付部22を介して本体容器11全体で受け止めら
れて,内部の感温素子保持部材13までは及ばないからで
ある。これが閉塞部材15が設けられており,且つ閉塞部
材15が段付部22に当接している理由である。
本実施例の作用を説明する。
本実施例では,先に述べたように,冷却水流通部材1
とコネクタ部4とが一体で作られるので,樹脂成形機は
一台で済み,しかも鋳ぐみの手間も掛からない。斯く
て,本実施例によれば,コストダウンを図ることが可能
になる。また,コネクタ部4が一体になっているので冷
却水が漏れるおそれもない。
とコネクタ部4とが一体で作られるので,樹脂成形機は
一台で済み,しかも鋳ぐみの手間も掛からない。斯く
て,本実施例によれば,コストダウンを図ることが可能
になる。また,コネクタ部4が一体になっているので冷
却水が漏れるおそれもない。
本実施例では,先に述べたように,閉塞部材15が設け
られており,閉塞部材15は段付部22に当接している構成
にされているために,射出時,射出圧が感温素子保持部
材13に作用することがなく,従って,冷却水流通部材1
とコネクタ部4とを一体で作ることが初めて可能にな
る。
られており,閉塞部材15は段付部22に当接している構成
にされているために,射出時,射出圧が感温素子保持部
材13に作用することがなく,従って,冷却水流通部材1
とコネクタ部4とを一体で作ることが初めて可能にな
る。
以上,本発明の特定の実施例について説明したが,本
発明はこの実施例に限定されるものではなく,特許請求
の範囲内において種々の実施態様が包含されるものであ
る。たとえば,本実施例では冷却水流通部材としてウォ
ータインレット部材を例にして説明したが,これはウォ
ータアウトレット部材であってもよい。
発明はこの実施例に限定されるものではなく,特許請求
の範囲内において種々の実施態様が包含されるものであ
る。たとえば,本実施例では冷却水流通部材としてウォ
ータインレット部材を例にして説明したが,これはウォ
ータアウトレット部材であってもよい。
本発明によれば,成形機は一台で済み,鋳ぐみの手間
も掛からないので,感温スイッチ付き冷却水流通部材を
安価に製造することが出来るという効果を奏する。ま
た,コネクタ部が一体になっているので冷却水が漏れる
おそれもない。
も掛からないので,感温スイッチ付き冷却水流通部材を
安価に製造することが出来るという効果を奏する。ま
た,コネクタ部が一体になっているので冷却水が漏れる
おそれもない。
第1図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の縦断面図, 第2図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の製造工程図, 第3図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の他の製造工程図, 第4図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の他の製造工程図, 第5図は,ウォータインレット本体を成形するときの射
出圧が感温素子保持部材に作用することを説明するため
の説明図, 第6図は,従来の感温スイッチ付き冷却水流通部材の縦
断面図である。 1……冷却水流通部材 2……感温スイッチ 4……コネクタ部 11……本体容器 12……感温素子 13……感温素子保持部材 14……開口端 15……閉塞部材 16……閉塞端 35,36……リード線 41,42……電極
却水流通部材の縦断面図, 第2図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の製造工程図, 第3図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の他の製造工程図, 第4図は,本発明の一実施例に係る感温スイッチ付き冷
却水流通部材の他の製造工程図, 第5図は,ウォータインレット本体を成形するときの射
出圧が感温素子保持部材に作用することを説明するため
の説明図, 第6図は,従来の感温スイッチ付き冷却水流通部材の縦
断面図である。 1……冷却水流通部材 2……感温スイッチ 4……コネクタ部 11……本体容器 12……感温素子 13……感温素子保持部材 14……開口端 15……閉塞部材 16……閉塞端 35,36……リード線 41,42……電極
Claims (1)
- 【請求項1】温度に感応してオン・オフする感温スイッ
チと,エンジン冷却水を流す樹脂製の冷却水流通部材と
から構成されおり,前記感温スイッチは,一端が閉塞さ
れ他端が開口している円筒状の本体容器と,該本体容器
の中に収納されており温度に感応してオン・オフする感
温素子と,前記本体容器の中に前記感温素子を浮動状態
に保持している柔らかい感温素子保持部材と,前記感温
素子から延びているリード線がつながれた電極を収納し
ている樹脂製のコネクタ部とから成り,前記本体容器の
閉塞端を前記冷却水流通部材のエンジン冷却水の流れの
中に臨ませて前記本体容器の開口端が前記冷却水流通部
材に鋳込まれている感温スイッチ付き冷却水流通部材に
おいて, 前記冷却水流通部材と前記コネクタ部とは一体成形され
ており,前記本体容器の開口端は硬い閉塞部材によって
閉塞されていることを特徴とする感温スイッチ付き冷却
水流通部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3223787A JP2556021B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 感温スイツチ付き冷却水流通部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3223787A JP2556021B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 感温スイツチ付き冷却水流通部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63198718A JPS63198718A (ja) | 1988-08-17 |
JP2556021B2 true JP2556021B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=12353376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3223787A Expired - Lifetime JP2556021B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 感温スイツチ付き冷却水流通部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556021B2 (ja) |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP3223787A patent/JP2556021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63198718A (ja) | 1988-08-17 |
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