JP2556011Y2 - 遠心分離機用のバケット構造 - Google Patents

遠心分離機用のバケット構造

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JP2556011Y2
JP2556011Y2 JP1992078892U JP7889292U JP2556011Y2 JP 2556011 Y2 JP2556011 Y2 JP 2556011Y2 JP 1992078892 U JP1992078892 U JP 1992078892U JP 7889292 U JP7889292 U JP 7889292U JP 2556011 Y2 JP2556011 Y2 JP 2556011Y2
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Japan
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centrifuge
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JP1992078892U
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Inventor
芳明 新井
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株式会社トミー精工
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  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遠心分離機用のバケッ
ト構造に関し、特に、該バケットを密閉するカバーを装
着したままの状態で、該バケット内部をその異常時に滅
菌処理し得る遠心分離機用のバケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば生物学的に危険な試料
を遠心分離する場合等のことを考慮し、該試料が入れら
れた試験管を収納するバケットに、密閉カバーが設けら
れたものが存在する。
【0003】かかる密閉カバーが設けられたバケット
は、その内部に収納した試料が遠心分離された後にロー
タから外され、周辺環境を汚染しないために保護カバー
内においてその密閉カバーが取られ、該バケット内に収
納した生物学的に危険な試料の測定・分析がなされてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらここで、
上記密閉カバーが設けられたバケットにおいては、確か
に異常時、例えば試験管の破損或いは回転のアンバラン
スなどが原因で収納した試料がバケット内部にこぼれた
場合、該こぼれた試料がバケット内部から外部に飛散す
ることを防止できるものの、バケット内部自体は、生物
学的に危険な試料によって汚染されていることにかわり
はなく、そのままの状態で、密閉カバーを取り外し、該
バケット内部を滅菌処理することは、作業者及び周辺環
境を汚染するためできない。
【0005】そこで、密閉カバーが装着されたままの状
態で、該バケットをロータから外し、やはり保護カバー
内において、その内部の滅菌処理が可能なように密閉カ
バーを取り去り、厚生省が定める滅菌処理を行なった
後、該バケットの廃棄、或いは再使用を行なう必要があ
り、その作業は極めて煩雑なものとなっていた。
【0006】本考案は、上述した従来技術が有する課題
に鑑みなされたものであって、その目的は、異常が発生
したバケットを、その密閉カバーを取り去ることなく高
圧蒸気滅菌機によりその内部を滅菌処理し得る遠心分離
機用のバケット構造を、安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を解決するため、回転するロータに着脱自在に装着さ
れ、試料をその内部に収納する遠心分離機用のバケット
構造において、該バケットの開口部に、透明又は半透明
の密閉カバーを設けると共に、該密閉カバーに貫通穴を
形成し、該貫通穴に、高圧蒸気滅菌機内の温度で溶融す
る物質、或いは高圧蒸気滅菌機内の圧力で離脱する物質
を詰め込んだ構造とした。
【0008】
【作用】上記した本考案にかかる遠心分離機用のバケッ
ト構造によれば、内部に収納した試料に異常が発生して
いるか否かを外部から容易に確認することができ、万一
異常が発見された場合には、密閉カバーを装着したまま
の状態で高圧蒸気滅菌機に該バケットを放り込めば、密
閉カバーに形成された貫通穴が高圧蒸気滅菌機内の温度
或いは圧力により開き、その内部が滅菌処理されるた
め、その後の取扱いが素手でも安全なものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を、添付図面に従って
詳細に説明する。
【0010】ここで、図1は本考案にかかるバケットを
装着した遠心分離機の斜視図、図2は本考案にかかるバ
ケットの縦断面図である。また、図3及び図4は、各々
本考案にかかるバケットの滅菌処理状態を示した概念図
及び縦断面図である。さらに図5は、本考案にかかるバ
ケットの他の実施例を示した縦断面図である。
【0011】図中1は、遠心分離機全体を示し、該遠心
分離機1は、ボディ2と、該ボディ2に内装されたモー
タ(図示せず)と、該モータの出力軸に取付けられたロ
ータ3と、該ロータ3に着脱自在に装着され、試料をそ
の内部に収納するバケット4と、上記ボディ2の上面を
覆うリッド5とから主に構成されている。
【0012】上記バケット4は、図2に示した如くバケ
ット本体6と、該バケット本体6の上面開口を塞ぐ密閉
カバー7とを有し、上記バケット本体6の内部には、多
数の穴8が穿設されたチューブラック9が装着され、該
チューブラック9の穴8には、試料が入れられたガラス
管10が各々独立して収納される。
【0013】バケット本体6の上面開口を塞ぐ上記密閉
カバー7は、透明又は半透明の合成樹脂材料により形成
され、そのバケット本体6と接触する下端面には、環状
凹溝11が刻設され、該環状凹溝11にシール用Oリン
グ12が装着され、該密閉カバー7を、バンド13によ
り上記バケット本体6に押圧する状態で固定することに
より、バケット4内部は密閉状態とされる。
【0014】また、上記密閉カバー7の上面には、該密
閉カバー7により密閉された状態にある上記バケット4
の内部と、外部とを連通する穴14が穿設され、該穴1
4には、例えば高圧蒸気滅菌機内の滅菌温度(約120
°C)以下で溶融する金属或いは合成樹脂15が詰めら
れ、通常の使用温度においては、該バケット4内部を密
閉状態に維持している。
【0015】上記の如く構成された本考案にかかるバケ
ット4は、例えば生物学的に危険な試料を遠心分離する
場合等に使用され、該試料をガラス管10に入れ、上記
バケット本体6の内部に装着されたチューブラック9の
穴に収納し、密閉カバー7をバンド13により該バケッ
ト本体6の上面開口を塞ぐ状態で固定し、上記試料が該
バケット4の搬送時、或いは遠心分離途中に外部に飛散
することを防止した状態とした後、該バケット4を上記
遠心分離機1のロータ3に取付け、試料の遠心分離を行
なう。
【0016】試料の遠心分離が正常に行なわれたか否か
は、透明又は半透明の合成樹脂材料により形成され上記
密閉カバー7を通して容易に確認することができ、遠心
分離が正常に行なわれた場合には、試料を収納した上記
バケット4を遠心分離機1のロータ3から取外し、保護
カバー内に入れ、該保護カバー内においてバケット4の
密閉カバー7を取り去り、内部に収納した試料の測定・
分析を行なう。
【0017】これに対し、異常時、例えば試験管の破損
或いは回転のアンバランスなどが原因で、収納した試料
がバケット4内部にこぼれていることが密閉カバー7を
通して確認できた場合には、該試料はもはや測定・分析
の価値はなく、密閉カバー7を装着したままの状態で、
図3に示した如く高圧蒸気滅菌機16内に該バケット4
を放り込み、該滅菌機内の熱により、密閉カバー7の穴
14に詰められた上記金属或いは合成樹脂15を溶か
し、図4に示したように、密閉状態にあったバケット4
内部と外部とを連通させ、バケット4内部の滅菌処理を
行なう。
【0018】本考案にかかる遠心分離機用のバケット構
造は、上記した如く、例えば生物学的に危険な試料を飛
散することなく安全に遠心分離できると共に、万一、異
常が発生し、その内部の滅菌処理が必要な場合には、該
バケットを密閉状態とするカバーを取り去ることなく、
その内部の滅菌処理が可能な遠心分離機用のバケット
を、安価に提供できることに最大の特徴がある。
【0019】以上、本考案の一実施例につき説明した
が、本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、
本考案の技術的思想に基づいて、各種の変更及び変形が
可能である。
【0020】例えば、上記実施例においては、密閉カバ
ー7に設ける弁機構として、高圧蒸気滅菌機内の温度で
溶融する金属或いは合成樹脂15を、該密閉カバー7に
穿設された穴14に詰めることにより構成したが、例え
ば図5に示したように、高圧蒸気滅菌機内の圧力で作動
する弁機構としても良い。
【0021】即ち、図5に記載した弁機構は、ゴムなど
の弾性体17を密閉カバー7に穿設された穴14に詰
め、該弾性体17を高圧蒸気滅菌機16内の圧力により
離脱させ、穴14を開放させる構成としたものである。
【0022】さらに、密閉カバー7をバケット本体6に
固定する方法としては、上記実施例で示したバンド13
による固定方法のみならず、図5に示したように、雌ネ
ジ18と雄ネジ19とによる螺合であっても良く、何れ
にしても、両者6,7を気密に固定し得る方法であれば
採用できる。
【0023】
【考案の効果】以上、説明した本考案にかかる遠心分離
機用のバケット構造によれば、該バケットの開口部に透
明又は半透明の密閉カバーを設けたため、その内部に収
納した試料に異常が発生しているか否かを容易に外部か
ら確認することができると共に、上記した本考案にかか
る遠心分離機用のバケット構造は、上記透明又は半透明
の密閉カバーに貫通穴を形成し、該貫通穴に、高圧蒸気
滅菌機内の温度で溶融する物質、或いは高圧蒸気滅菌機
内の圧力で離脱する物質を詰め込むと言う極めて単純な
弁機構を設けた構造としたため、万一バケット内部に異
常が発見された場合には、該バケットを密閉カバーを装
着したままの状態で高圧蒸気滅菌機内に放り込めば、密
閉カバーに形成された上記貫通穴が高圧蒸気滅菌機内の
温度或いは圧力により開き、その内部の滅菌処理が可能
となる遠心分離機用のバケットを、安価に提供できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるバケットを装着した遠心分離機
の斜視図である。
【図2】本考案にかかるバケットの縦断面図である。
【図3】本考案にかかるバケットの滅菌処理状態を示し
た概念図である。
【図4】本考案にかかるバケットの滅菌処理状態を示し
た縦断面図である。
【図5】本考案にかかるバケットの他の実施例を示した
縦断面図である。
【符号の説明】
1 遠心分離機 2 ボディ 3 ロータ 4 バケット 5 リッド 6 バケット本体 7 密閉カバー 8 チューブラックの穴 9 チューブラック 10 ガラス管 11 環状凹溝 12 シール用Oリング 13 バンド 14 密閉カバーの穴 15 融点が低い金属或いは合成樹脂 16 高圧蒸気滅菌機 17 ゴムなどの弾性体 18 雌ネジ 19 雄ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するロータに着脱自在に装着され、
    試料をその内部に収納する遠心分離機用のバケット構造
    において、該バケットの開口部に、透明又は半透明の密
    閉カバーを設けると共に、該密閉カバーに貫通穴を形成
    し、該貫通穴に、高圧蒸気滅菌機内の温度で溶融する物
    質、或いは高圧蒸気滅菌機内の圧力で離脱する物質を詰
    め込んだことを特徴とする遠心分離機用のバケット構
    造。
JP1992078892U 1992-10-19 1992-10-19 遠心分離機用のバケット構造 Expired - Lifetime JP2556011Y2 (ja)

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JPH0634748U JPH0634748U (ja) 1994-05-10
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628198Y2 (ja) * 1988-06-08 1994-08-03 株式会社久保田製作所 遠心分離機用密封容器
JP2528795Y2 (ja) * 1990-08-30 1997-03-12 株式会社千代田製作所 滅菌用コンテナの弁装置

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