JP2555859B2 - 光学的情報処理方法 - Google Patents

光学的情報処理方法

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JP2555859B2
JP2555859B2 JP5310116A JP31011693A JP2555859B2 JP 2555859 B2 JP2555859 B2 JP 2555859B2 JP 5310116 A JP5310116 A JP 5310116A JP 31011693 A JP31011693 A JP 31011693A JP 2555859 B2 JP2555859 B2 JP 2555859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル光ディスク
等の光学的情報処理装置に係り、特に安定に記録動作で
きるトラックずれ検出手段を備えた光学的情報処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル光ディスクにおいては、従来
の民生用光ディスク(すなわちビデオディスク、PCM
オーディオディスク)に比較して、光スポットが追跡中
のトラックから逸脱して他のトラックに侵入することは
重大な結果を生ずる。特に、記録中にこの現象が生ずる
と、記録しようとしたデータが失なわれるばかりではな
く、既に記録したデータの上に記録するため、データ破
壊となる。これを防止するためには、トラック逸脱を信
頼性良く検出することが重要である。
【0003】なお、本発明に関連して、特開昭52−6
7302号、特開昭55−89920号がある。
【0004】特開昭52−67302号には、記録媒体
の回転速度を電気的に検知し、これにより記録媒体への
照射光を制御することにより、装置の動作時に生じる誤
記録或は記録材料の破損等を防止する技術が記載されて
いる。
【0005】特開昭55−89220号には、未記録部
から記録を開始して記録光が記録ずみ部に当ると、記録
記号と記録ずみ記号との干渉による影響を検出して記録
信号の供給を停止することにより、信号の二重記録を防
止する技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディジタル
光ディスク等の光学的情報処理方法に係り、特に記録動
作中に光スポットがトラックから大きくずれたことを信
頼性良く検出し、トラック逸脱によるデータ破壊を未然
に防止すること、及び、トラック逸脱にかかわらずデー
タを記録できる光学的情報処理方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、光ビームを
発射する光源と、トラックを有する記録媒体と、光ビー
ムを記録媒体上にスポットとして形成して情報を記録す
る光学系と、記録媒体に照射された後の光ビームを受光
する受光手段と、受光手段からの出力によりトラック中
心とスポット中心の位置ずれ量を示すトラックずれ信号
を形成するトラックずれ検出手段を用い、トラック
信号に基づいて光ビームがトラックを追跡するように光
学系をトラッキング制御しながらトラックに沿って情報
を記録し、トラックれ信号が所定値を越えた場合にト
ラック中心と光スポット中心の位置ずれ量が許容量を超
えるトラックずれを起こしたことを示すトラックずれエ
ラー信号を出力し、トラックずれエラー信号の出力によ
り光ビームによる情報の記録を停止することを特徴とす
る。好ましくは、トラックずれ信号の低域成分を用いて
トラックずれエラー信号を出力する。トラックずれ信号
は、公知の様々な形成方法が知られているが、いずれも
原理的にトラック中心とスポット中心の位置ずれ量を振
幅の大きさとして示し、位置ずれ量と振幅の大きさが一
対一に対応する信号である。一般的には光スポットが複
数のトラックを等速度で横断する際の波形が正弦波状と
なる信号であり、このトラックずれ信号は周波数によっ
て振幅が変化することは無く、スポット−トラックの位
置ずれ量と信号振幅の大きさとが一定の関係を保ってい
る。
【0008】なお関連先願として特開昭57−1501
44号がある。このものは、外乱によってトラッキング
制御追従系に追従不能な大パルスを持つ駆動信号が入力
されることを監視して記録を停止するものである。この
ために光ビーム駆動系の制御信号と等価である位相補償
器の出力信号を所定値と比較している(第4図参照)。
位相補償器は光ビーム駆動系の周波数特性を補償するた
めに設けられているものであり、通常高域と低域の周波
数帯でゲインを上げるようになっている。従って、スポ
ット−トラックの位置ずれ量と信号振幅の大きさの関係
は周波数によって変動するため、本願発明のようにトラ
ックずれ量を直接監視して、光スポットが隣接トラック
に侵入したことを検知して記録動作を停止することはで
きない。
【0009】本願発明は受光手段からの出力により形成
されたトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量を示
すトラックずれ信号自体を所定値と比較して、媒体上の
トラックとスポットの位置関係を直接監視することによ
り記録を停止するものであり、技術的に異なるものであ
る。
【0010】また、情報の記録を行なう際通常は、情報
を所定の記録単位(例えばセクタ)ごとに、メモリに転
送して順次記録するという手法を取り、記録動作はセク
タのアドレス単位に制御されている。従ってあるセクタ
の途中で記録が停止された場合には、当該セクタを最初
から記録しなおす方が簡単に制御でき、エラー回復が容
易である。
【0011】また、トラック逸脱を検出して記録を停止
した場合、一度トラック逸脱を起こした個所を再生し
て、再生可能であったら引き続き記録を継続し、再生で
きなかった場合のみ記録をしなおすことにすれば、より
効率的なエラー処理が可能と成る。
【0012】
【作用】本願発明では、トラックずれ信号が所定値を越
えた場合にトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量
が許容量を超えるトラックずれを起こしたことを示すト
ラックずれエラー信号を出力し、トラックずれエラー信
号の出力により光ビームによる情報の記録を停止するこ
とにより、記録出力を有するスポットが記録しようとす
るトラック以外のトラックに侵入して記録済みの情報を
破壊することを防止する。さらに場合により、この大き
なトラックずれ(すなわちトラック逸脱)を起こしたト
ラックには記録せずに、これ以外の場所に情報を記録す
ることにより、不良トラックへの記録を避ける。あるい
は、記録媒体上のトラック逸脱を起こした場所を再度再
生して、トラック逸脱を起こさなければ、トラック自体
には不良がないものとして再度記録を行う。
【0013】また、トラックずれ信号が所定の時間幅及
び振幅を越えた場合にトラック中心と光スポット中心の
位置ずれ量が許容量を超えるトラックずれを起こしたも
のと判断する方法をとることにより、ゴミやキズによっ
て生じる微小なトラックずれには影響されずに記録を続
けることが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。追
加記録可能なディジタル光ディスクにおいて、追加記録
を行なう基本的な構成は、ディジタル光ディスクの駆動
装置(光ヘッド、光ヘッドの移動手段、回転系、機構部
を制御する制御回路、上位のコントローラとのインター
フェース回路から成る)と、コントローラ(光ディスク
駆動装置に命令を与えて、ある一定手順に従って駆動装
置の機構部、及び光ヘッドを駆動する機能と、光ディス
クに記録する信号の処理と再生された信号の処理を行な
う機能を持つ)から構成されている。
【0015】ディジタル光ディスクにおいては、従来の
磁気ディスクとは異なり、一度記録したデータを消去す
ることは出来ない。すなわち、記録データはディスク面
上に蒸着された金属膜に熱的に穴(ピットと称す)を形
成する記録形態であるためである。そこで、誤って、所
定の場所(通常では案内溝と称されるトラック上、また
方式によっては光スポットがディスクの回転方向に対し
て相対的に移動する回転仮想軌跡上)以外に記録される
ことは防がねばならない。
【0016】ところが、従来の磁気ディスク等に比較し
て光ディスクの場合、トラックピッチは約1.6μmと
狭いため位置決め精度に高精度が要求されると共に、位
置ずれにより光スポットが隣接するトラックに侵入した
場合、大量のデータの破壊を生ずる。
【0017】かかるデータ破壊を防止した本発明の一実
施例を図1に示す。図1は本発明の実施例装置の構成を
示すブロック図である。コントローラ1から記録する信
号2(生のデータを変調した信号)を送出し、ゲート回
路40に入力する。ゲート回路40の出力信号3は記録
のための光学系4(光源、光源からの光をディスク5に
導く光路、その光をディスク面上に集束する対物レンズ
から構成される)に入力される。この記録光学系4は信
号3を光強度の変化に変換し、ディスク5に情報ピット
を形成する。また一方、再生光学系6はディスク5より
光強度の変化として、記録されている情報ピット、及び
既に記録された案内溝等の光学的な形態で記録された情
報を読みとり、トラックれ検出回路7に送出すると同
時にコントローラ1にも再生信号8として送る。この信
号はコントローラにおいて情報信号の部分のみを抜き出
し、パルス形成されたのち、復調器に入力されてデータ
信号となる。
【0018】一方、トラックれ検出回路7に入力され
た信号8はこの中からトラック逸脱を検出するのに好適
な信号のみを選択され、後に説明するトラック逸脱を検
出する。
【0019】データ破壊を防ぐために、本発明において
は、トラックれ検出回路の出力(トラック逸脱が生じ
た場合に発生する信号)を用いて、ゲート回路40を制
御し、無条件に記録信号2がゲート回路40の出力信号
3に現われないようにする。と同時に、トラックれエ
ラー信号9を発生し、コントローラ1に入力して、トラ
ック逸脱が起り、ゲート回路40が閉じられたことを知
らせる。トラックれエラー信号9を受けたコントロー
ラ1はエラー回復のための動作を起す。この種のエラー
の場合は最優先に処理しなければならないエラーであ
る。処理のやり方としては例えば、記録データが途中で
失なわれるため、再度記録データをデータの区切り(磁
気ディスク等ではセクタと称している)単位に他の場所
(トラック逸脱を生じたトラックにおけるセクタの物理
的な位置以外)に記録する。または、再生状態に戻し
て、もう一度、トラック逸脱を行したセクタを読んでみ
て、読めるならば、記録を再開して引き続き記録を行な
う等の処理を行なう。
【0020】この様にして、本発明では、トラック逸脱
によるデータ破壊を防ぐことができる。
【0021】次に本発明の実施例についてさらに詳細に
説明する。図2は本発明を説明するための図であり、図
2−aはディスク上に記録されたトラックの断面を示
し、図2−bはトラックずれ信号の波形を示す。図2−
aに示すようなトラックに光スポットが照射され、トラ
ック半径方向にスポットが移動すると移動距離δに対し
て、図2−bに示すようなトラック中心とスポット中心
のずれを表らわすトラックずれ信号11が発生する。こ
のトラックずれ信号11を検出する手段としては、既に
特開昭49−50954号に開示された2つの補助スポ
ットを用いて検出する方法、及び特開昭49−6070
2号に開示された回折光を用いて検出する方法、及び特
開昭49−94304号や特開昭50−68413号に
開示されたスポットをトラックに対して相対的に蛇行さ
せる方法等がある。
【0022】これらのどの方法を用いても、トラックず
れの信号としては図2−bの波形が生ずる。ここで、黒
印12がトラッキングサーボ系が引き込む目標点(トラ
ック中心に対応する)である。この信号11の+側と−
側のレベル(2点鎖線で示す)内に信号11があると
き、“1”の論理レベルを示し、それ以外では“0”の
論理レベルを示すウィンドコンパレータを設ける。この
出力をみることによって、トラック逸脱を検出する。
【0023】図3に本実施例のブロック図を示す。すな
わち、図3に示すように、再生光学系6から検出された
再生情報信号はトラックずれ検出手段13に入力され、
トラックずれ信号を発生する。このトラックずれ検出手
段は、上述した如く、公知であり、ここでは詳述しな
い。信号11はウィンドコンパレータ14に入力され、
+側から−側の特定レベル範囲から脱れると“0”の論
理レベルになるので、トラック逸脱が検出できる。但
し、ウィンドコンパレータ14の出力のみではトラック
間に光スポットがあっても“1”になるので、光スポッ
トがトラック上にあることを示す信号15が必要とな
る。
【0024】この信号としては、トラッキングサーボ系
の閉開指令を示す制御信号で良い。通常情報を記録/再
生するためにはトラック上にスポットを位置づけなくて
はならない。すなわち、トラッキング動作を行なう必要
がある。このようにすると、例えばサーボ系を閉じるこ
とによって光スポットが目標点の黒丸12近辺に引き込
まれ、通常の状態(トラック逸脱が生じない正常の状
態)では、目標点付近におり、かつサーボ系が閉じられ
ている信号15が“1”にある。従って、この制御信号
が“1”になっている状態ではトラッキングが行なわれ
ており、トラック逸脱を検出する条件が成立している。
【0025】しかし、何らかの原因により、光スポット
がトラック逸脱を生ずるとウィンドコンパレータ14の
出力は“0”になり、その反転出力“1”がゲート回路
16を通ってトラック逸脱の信号9となって出力され
る。この信号は瞬時的に論理レベル“1”になる信号で
あるから、信号9をフリップ・フロップ回路41に入力
して、立ち上りでセットさせ、記録信号2の通過を制御
するゲート回路40の制御信号17として使用する。以
上、述べた構成により、トラック逸脱を検出し、この検
出したトラック逸脱の信号により記録を止め、この状態
をコントローラ1に知らしめることができる。
【0026】以上が本発明のトラック逸脱を検出する原
理的な説明であるが、実際のトラックずれ信号11をサ
ーボ系が閉じられた状態で観測していると、ディスク上
のゴミ、キズによって時間幅は狭いが瞬時的にウィンド
コンパレータの設定レベルを起える波形が生ずる場合も
ある。この誤動作によって誤って正常のトラック追跡状
態でも、記録が止められてしまう場合もある。そこで、
トラック逸脱を誤検出しない確実な方法が必要である。
【0027】図4は、上記の誤検出を防止する本発明の
実施例を示すブロック図である。すなわち、ゴミ、キズ
によって生ずるトラックずれ信号の乱れをウィンドコン
パレータ14で検出した信号は、パルス幅としては狭い
ものであるから、パルス幅検出回路20に入力して、あ
る程度の時間幅以下のものは、図3のゲート回路16に
入力しないようにする。時間幅を測定する手段として
は、種々の方法があるが例えば、信号21の立ち上りか
らある設定時間だけ“1”のレベルになる単安定マルチ
バイブレータを起動し、この出力の反転信号と信号21
をAND回路に入力することにより、ある設定時間以内
のパルス幅の信号は出力されないようにすることができ
る。このようにして、ゴミ、キズ等の影響による誤動作
は防止される。
【0028】図5は誤検出を防止する別の実施例を説明
するための波形図である。図5−a,bは図2−a,b
と同様にディスクの断面とトラックずれ信号11の波形
を示す。c図はトラックずれ信号11をレベルE1とレ
ベルE2で検出しているウィンドコンパレータ14の出
力の反転信号21である。d図は再生光学系6によって
ディスク5より読み出される再生情報信号の中で総光量
信号を表わす信号24である。信号24と信号11の光
スポットがトラックを通過するときの関係はAC成分の
位相関係が90゜だけシフトした関係にある。そこで、
信号24をレベルE3でコンパレータによってレベル判
定を行ない、信号23を検出する。信号23の“1”の
エッジの部分は信号11のピーク(+側、−側それぞれ
の)に略々対応するようにレベルE3を選択する。する
と、光スポットがトラック逸脱を起すと、信号21が立
ち上っているときは、信号23は“1”、信号21が立
ち下るときは、信号23は“0”となる。
【0029】この時間軸上の変化のパターンを検出し
て、トラック逸脱を判定できる。この実施例のブロック
図を図6に示す。再生光学系6によって得られた総光量
を表わす信号は、コンバータ22で、レベルE3と比較
され、レベルE3より小さいとき、“1”となる信号2
3を発生する。この信号23の立ち下りから特定のパル
ス幅をもつ単安定マルチバブレータ25を起動し、こ
の出力と信号21をAND回路26によって論理積をと
って、トラック逸脱の信号9を得る。このようにする
と、例えばトラックずれ信号11がキズ、ゴミ等によっ
てパルス状の信号を出力してもトラック逸脱の誤検出は
生じない。また、信号23はトラック上に光スポットが
存在することを示す信号であることから、図3で説明し
たトラッキングサーボ系に閉開指令を示す制御信号15
としても使用することが出来る。
【0030】また、誤検出を防止する手段としては図7
に示す構成がある。図7は、本発明の他の実施例の要部
を示すブロック図であり、トラックずれ信号11を低域
フィルタ30に通して、ウィンドコンパレータ14に入
力する。このようにすると、短いパルス状の信号はウィ
ンドコンパレータ14に入力されない。フィルタ30の
カットオフ周波数はディスクから生ずる短いパルス状の
信号の時間幅、及びその周波数帯域によって決めなくて
はならないが、これは、ディスクの基板材質、その製造
管理、また使用者の保存状況によって決まるものであ
る。
【0031】さらに、別の誤動作を防止する実施例につ
いて図8及び図9に用いて説明する。図8−a,bは、
本実施例を説明するための波形図であり、図9はその構
成を示すブロック図である。ゴミ、キズ等の大きなもの
は、トラックずれ信号ばかりでなく、図5−dで説明し
た総光量信号24にも大きな変化が生ずる。すなわち、
光スポットがゴミ、キズのあるトラックを横断すると図
8−aの点線51,52,53で示したように総光量信
号24が変化する。ゴミ、キズでは一般に光スポットは
散乱され、ある特定の開口数を持つ対物レンズでは散乱
角が開口数から決まる角度以上になると、対物レンズを
通過する光量が減少し、点線51,52のように信号2
4が通常の信号レベルより減少する。また、ゴミの中に
は反射率の高いものが含まれており、この場合には点線
53のように逆に信号24が通常信号レベルより増大す
る。
【0032】そこで、図9に示すように信号24をウィ
ンドコンパレータ31に入力して、レベルE4とE5の範
囲では“1”、その他では“0”となる信号(図8−b
に示す)を得、この出力をゲート回路32に入力して、
トラックずれ信号からトラック逸脱を検出するゲート回
路16の出力と論理積をとることにより、誤動作を防
ぐ。レベルE4,E5はディスクによって設定値を決める
必要がある。
【0033】次に、トラック逸脱を生じた場合のエラー
回復の方法について説明する。
【0034】図11は光ディスクの正面図である。記録
エリアはディスク内径r1からディスク半径r2までの領
域である。このディスク半径方向にピッチ間隔1.6μ
mにトラックが同心円、又はスパイラル状に並らんでい
る。またトラックの円周に沿っては一周の長さをm+1
等分する。この円周方向に分割された領域が記録情報を
管理する最小単位となり、セクタと称する。従って記録
情報の存在場所を示す位置情報にはトラック番号とセク
タ番号が必要となる。図11において、任意のトラック
107の“0”番目のセクタ付近を拡大して、図12に
示す。記録の順序は0番目、1番目、2番目と番号順に
ディスク面上の円周方向にトラック107の上に情報を
記録する。最後のm番目のセクタから特定数のセクタは
空きセクタとして通常の記録状態では記録を行なわな
い。従って、1つのトラック上に記録できる情報はセク
タ数にしてm+1から空きセクタの数を引いたものとな
る。図12では空きセクタ108を2つに選らび、m−
1番目とm番目のセクタにしている。
【0035】ここで、図10のブロックダイヤグラムを
用いて、情報記録及びエラー回復の方法を説明する。記
録したい情報101は各セクタ分の情報量ごとに変調回
路(図示しない)を通って変調され、クロック発振器1
00から発生されるクロックに従って、レジスタ102
に1セクタ分の変調後の情報がとりこまれる。
【0036】この1セクタ分の変調後の情報はメモリ1
03のアドレスを指定するアドレス指定回路106が送
出するアドレスに従ってメモリ103の中に格納され
る。アドレス指定回路106が送出するアドレスを指定
するのは計算機105であり、例えば現在市販されてい
るマイクロコンピュータを使用すれば良い。記録したい
情報が、メモリ103の中に格納されると、計算機10
5に記憶されたプログラムに従って、アドレス指定回路
106に指令を与えて、順次、メモリ103内に格納さ
れた情報を1セクタ分の情報ごとにレジスタ104に入
力し、クロック発生器100から発生されるクロックに
従って記録情報信号2となってゲート回路40に入力さ
れる。このようにして、図13に示すタイムチャートの
ように、記録情報信号2が時系列にレジスタ104から
送出される。ここで、斜線で囲んだ部分が1つのセクタ
分の情報である。
【0037】トラック逸脱が時間t0の瞬間に生ずると
トラックれ検出回路7からゲート回路40を制御する
信号17が発生し、記録光学系4に入力される記録信号
3は時間t0で遮断される。と同時にトラックずれエラ
信号9が計算機105に伝えられる。計算機105は
時間t0の時点におけるメモリ103内のアドレスを記
憶しているので、時間t0において、記録を中断された
n番目のセクタ分の情報を再び、メモリ103の中から
呼び出すことが出来る。再び呼び出された1セクタ分の
情報を図12図に示す空きセクタ108のうちの1つの
セクタに記録する。なお、n+1番目のセクタには本来
メモリ103の中の配列から考えて記録されるべきであ
るn+1番目のセクタ分の情報を通常の手順で記録す
る。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、光スポット
がトラックから逸脱したことを信頼性良く検出できるト
ラックずれ検出手段を備え、データ破壊を防止した光学
的情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】トラックとトラクずれ信号の関係を説明する
波形図。
【図3】図1のトラックずれ検出回路の構成を示すブロ
ック図。
【図4】本発明の他の実施例の要部を示すブロック図。
【図5】本発明の実施例を説明するための波形図。
【図6】その構成を示すブロック図。
【図7】本発明のさらに他の実施例の要部を示すブロッ
ク図。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す信号波形図。
【図9】本発明のさらに別の実施例を示すブロック図。
【図10】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めのブロック図。
【図11】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。
【図12】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。
【図13】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。
【符号の説明】
6…再生光学系、11…トラックずれ信号、13…トラ
ックずれ検出手段、14…ウインドコンパレータ、15
…光スポットがトラック上にあることを示す信号、16
…ゲート回路、17…制御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高砂 昌弘 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 溝口 康充 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭55−108938(JP,A) 特開 昭57−6442(JP,A) 特開 昭57−150144(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを発射する光源と、トラックを有
    する記録媒体と、上記光ビームを上記記録媒体上にスポ
    ットとして形成して情報を記録する光学系と、上記記録
    媒体に照射された後の光ビームを受光する受光手段と、
    該受光手段からの出力により上記トラック中心とスポッ
    ト中心の位置ずれ量を示すトラックずれ信号を形成する
    トラックずれ検出手段を用い、上記トラックずれ信号に
    基づいて上記光ビームが上記トラックを追跡するように
    上記光学系をトラッキング制御しながらトラックに沿っ
    て所定の記録単位に分割された情報を記録し、上記トラ
    ックずれ信号が所定値を越えた場合にトラック中心と光
    スポット中心の位置ずれ量が許容量を超えるトラックず
    れを起こしたことを示すトラックずれエラー信号を出力
    し、該トラックずれエラー信号の出力により上記光ビー
    ムによる情報の記録を停止し、該記録が停止された時点
    の記録単位の情報を再度記録しなおすことを特徴とする
    光学的情報処理方法。
  2. 【請求項2】前記所定の記録単位に分割された情報はそ
    れぞれ所定のアドレスを有し、前記記録が停止された時
    点の記録単位の情報のアドレスを記憶し、該記憶された
    アドレスを基に記録が停止された時点の記録単位の情報
    を再度記録することを特徴とする請求項1記載の光学的
    情報処理方法。
  3. 【請求項3】光ビームを発射する光源と、トラックを有
    する記録媒体と、上記光ビームを上記記録媒体上にスポ
    ットとして形成して情報を記録する光学系と、上記記録
    媒体に照射された後の光ビームを受光する受光手段と、
    該受光手段からの出力により上記トラック中心とスポッ
    ト中心の位置ずれ量を示すトラックずれ信号を形成する
    トラックずれ検出手段を用い、上記トラックずれ信号に
    基づいて上記光ビームが上記トラックを追跡するように
    上記光学系をトラッキング制御しながらトラックに沿っ
    て情報を記録し、上記トラックずれ信号が所定値を越え
    た場合にトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量が
    許容量を超えるトラックずれを起こしたことを示すトラ
    ックずれエラー信号を出力し、該トラックずれエラー信
    号の出力により上記光ビームによる情報の記録を停止
    し、該トラックずれを起こした個所を再生し、再生可能
    であれば引き続き記録を行なうことを特徴とする光学的
    情報処理方法。
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