JP2705655B2 - 光学的情報処理方法および装置 - Google Patents

光学的情報処理方法および装置

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JP2705655B2
JP2705655B2 JP7204231A JP20423195A JP2705655B2 JP 2705655 B2 JP2705655 B2 JP 2705655B2 JP 7204231 A JP7204231 A JP 7204231A JP 20423195 A JP20423195 A JP 20423195A JP 2705655 B2 JP2705655 B2 JP 2705655B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル光ディスク
等の光学的情報処理装置に係り、特に安定に記録動作で
きるトラックずれ検出手段を備えた光学的情報処理方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタル光ディスクにおいては、従来
の民生用光ディスク(すなわちビデオディスク、PCM
オーディオディスク)に比較して、光スポットが追跡中
のトラックからはずれることは重大な結果を生ずる。特
に、記録中にこの現象が生ずると、記録しようとしたデ
ータが失なわれるばかりではなく、既に記録したデータ
の上に記録するため、データ破壊となる。これを防止す
るためには、トラックずれを信頼性良く検出すること
が重要である。 【0003】なお、本発明に関連して、特開昭52−6
7302号、特開昭55−89920号がある。 【0004】特開昭52−67302号には、記録媒体
の回転速度を電気的に検知し、これにより記録媒体への
照射光を制御することにより、装置の動作時に生じる誤
記録或は記録材料の破損等を防止する技術が記載されて
いる。 【0005】特開昭55−89220号には、未記録部
から記録を開始して記録光が記録ずみ部に当ると、記録
記号と記録ずみ記号との干渉による影響を検出して記録
信号の供給を停止することにより、信号の二重記録を防
止する技術が記載されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディジタル
光ディスク等の光学的情報処理方法に係り、特に記録動
作中に光スポットがトラックからずれたことを信頼性
良く検出し、トラックずれによるデータ破壊を未然に
防止すること、及び、トラックずれにかかわらずデー
タを記録できる光学的情報処理方法を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願発明は、光ビームを
発射する光源と、トラックを有する記録媒体と、光ビー
ムを記録媒体上にスポットとして形成して情報を記録す
る光学系と、記録媒体に照射された後の光ビームを受光
する受光手段と、受光手段からの出力によりトラック中
心とスポット中心の位置ずれ量を示すトラックずれ信号
を形成するトラックずれ検出手段を用い、トラック
信号に基づいて光ビームがトラックを追跡するように光
学系をトラッキング制御しながらトラックに沿って情報
を記録し、トラックれ信号が所定値を越えた場合にト
ラック中心と光スポット中心の位置ずれ量が許容量を超
えるトラックずれ(すなわちトラックはずれ)を起こし
たことを示すトラックずれエラー信号を出力し、トラッ
クずれエラー信号の出力により光ビームによる情報の記
録を停止することを特徴とする。好ましくは、トラック
ずれ信号の低域成分を用いてトラックずれエラー信号を
出力する。トラックずれ信号は、公知の様々な形成方法
が知られているが、いずれも原理的にトラック中心とス
ポット中心の位置ずれ量を振幅の大きさとして示し、位
置ずれ量と振幅の大きさが一対一に対応する信号であ
る。一般的には光スポットが複数のトラックを等速度で
横断する際の波形が正弦波状となる信号であり、このト
ラックずれ信号は周波数によって振幅が変化することは
無く、スポット−トラックの位置ずれ量と信号振幅の大
きさとが一定の関係を保っている。 【0008】なお関連先願として特開昭57−1501
44号がある。このものは、外乱によってトラッキング
制御追従系に追従不能な大パルスを持つ駆動信号が入力
されることを監視して記録を停止するものである。この
ために光ビーム駆動系の制御信号と等価である位相補償
器の出力信号を所定値と比較している(第4図参照)。
位相補償器は光ビーム駆動系の周波数特性を補償するた
めに設けられているものであり、光ビーム駆動系の制御
信号は通常高域と低域の周波数帯でゲインを上げるよう
になっている。従って、スポット−トラックの位置ずれ
量と信号振幅の大きさの関係は周波数によって変動する
ため、本願発明のようにトラックずれ量を直接監視し
て、光スポットが隣接トラックに侵入したことを検知し
て記録動作を停止することはできない。 【0009】本願発明は受光手段からの出力により形成
されたトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量を示
すトラックずれ信号自体を所定値と比較して、媒体上の
トラックとスポットの位置関係を直接監視することによ
り記録を停止するものであり、技術的に異なるものであ
る。 【0010】また、情報の記録を行なう際通常は、情報
を所定の記録単位(例えばセクタ)ごとに、メモリに転
送して順次記録するという手法を取り、記録動作はセク
タのアドレス単位に制御されている。従ってあるセクタ
の途中で記録が停止された場合には、当該セクタを最初
から記録しなおす方が簡単に制御でき、エラー回復が容
易である。 【0011】また、トラックはずれを検出して記録を停
止した場合、一度トラックはずれを起こした個所を再生
して、再生可能であったら引き続き記録を継続し、再生
できなかった場合のみ記録をしなおすことにすれば、よ
り効率的なエラー処理が可能と成る。 【0012】 【作用】本願発明では、トラックずれ信号が所定値を越
えた場合にトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量
が許容量を超えるトラックずれを起こしたことを示すト
ラックずれエラー信号を出力し、トラックずれエラー信
号の出力により光ビームによる情報の記録を停止するこ
とにより、記録出力を有するスポットが記録しようとす
るトラック以外のトラックに侵入して記録済みの情報を
破壊することを防止する。さらに場合により、この大き
なトラックはずれを起こしたトラックには記録せずに、
これ以外の場所に情報を記録することにより、不良トラ
ックへの記録を避ける。あるいは、記録媒体上のトラッ
ずれを起こした場所を再度再生して、トラックはず
れを起こさなければ、トラック自体には不良がないもの
として再度記録を行う。 【0013】また、トラックずれ信号が所定の時間幅及
び振幅を越えた場合にトラック中心と光スポット中心の
位置ずれ量が許容量を超えるトラックずれを起こしたも
のと判断する方法をとることにより、ゴミやキズによっ
て生じる微小なトラックずれには影響されずに記録を続
けることが出来る。 【0014】 【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。追
加記録可能なディジタル光ディスクにおいて、追加記録
を行なう基本的な構成は、ディジタル光ディスクの駆動
装置(光ヘッド、光ヘッドの移動手段、回転系、機構部
を制御する制御回路、上位のコントローラとのインター
フェース回路から成る)と、コントローラ(光ディスク
駆動装置に命令を与えて、ある一定手順に従って駆動装
置の機構部、及び光ヘッドを駆動する機能と、光ディス
クに記録する信号の処理と再生された信号の処理を行な
う機能を持つ)から構成されている。 【0015】ディジタル光ディスクにおいては、従来の
磁気ディスクとは異なり、一度記録したデータを消去す
ることは出来ない。すなわち、記録データはディスク面
上に蒸着された金属膜に熱的に穴(ピットと称す)を形
成する記録形態であるためである。そこで、誤って、所
定の場所(通常では案内溝と称されるトラック上、また
方式によっては光スポットがディスクの回転方向に対し
て相対的に移動する回転仮想軌跡上)以外に記録される
ことは防がねばならない。 【0016】ところが、従来の磁気ディスク等に比較し
て光ディスクの場合、トラックピッチは約1.6μmと
狭いため位置決め精度に高精度が要求されると共に、隣
接トラックに侵入する位置ずれ(トラックはずれ)が大
量のデータの破壊を生ずる。 【0017】かかるデータ破壊を防止した本発明の一実
施例を図1に示す。図1は本発明の実施例装置の構成を
示すブロック図である。コントローラ1から記録する信
号2(生のデータを変調した信号)を送出し、ゲート回
路40に入力する。ゲート回路40の出力信号3は記録
のための光学系4(光源、光源からの光をディスク5に
導く光路、その光をディスク面上に集束する対物レンズ
から構成される)に入力される。この記録光学系4は信
号3を光強度の変化に変換し、ディスク5に情報ピット
を形成する。また一方、再生光学系6はディスク5より
光強度の変化として、記録されている情報ピット、及び
既に記録された案内溝等の光学的な形態で記録された情
報を読みとり、トラックれ検出回路7に送出すると同
時にコントローラ1にも再生信号8として送る。この信
号はコントローラにおいて情報信号の部分のみを抜き出
し、パルス形成されたのち、復調器に入力されてデータ
信号となる。 【0018】一方、トラックれ検出回路7に入力され
た信号8はこの中からトラックはずれを検出するのに好
適な信号のみを選択され、後に説明するトラックはず
を検出する。 【0019】データ破壊を防ぐために、本発明において
は、トラックれ検出回路の出力(トラックはずれが生
じた場合に発生する信号)を用いて、ゲート回路40を
制御し、無条件に記録信号2がゲート回路40の出力信
号3に現われないようにする。と同時に、トラック
エラー信号9を発生し、コントローラ1に入力して、ト
ラックはずれが起り、ゲート回路40が閉じられたこと
を知らせる。トラックずれエラー信号9を受けたコント
ローラ1はエラー回復のための動作を起す。この種のエ
ラーの場合は最優先に処理しなければならないエラーで
ある。処理のやり方としては例えば、記録データが途中
で失なわれるため、再度記録データをデータの区切り
(磁気ディスク等ではセクタと称している)単位に他の
場所(トラックはずれを生じたトラックにおけるセクタ
の物理的な位置以外)に記録する。または、再生状態に
戻して、もう一度、トラックはずれを行したセクタを読
んでみて、読めるならば、記録を再開して引き続き記録
を行なう等の処理を行なう。 【0020】この様にして、本発明では、トラックはず
れによるデータ破壊を防ぐことができる。 【0021】次に本発明の実施例についてさらに詳細に
説明する。図2は本発明を説明するための図であり、図
2−aはディスク上に記録されたトラックの断面を示
し、図2−bはトラックずれ信号の波形を示す。図2−
aに示すようなトラックに光スポットが照射され、トラ
ック半径方向にスポットが移動すると移動距離δに対し
て、図2−bに示すようなトラック中心とスポット中心
のずれを表らわすトラックずれ信号11が発生する。こ
のトラックずれ信号11を検出する手段としては、既に
特開昭49−50954号に開示された2つの補助スポ
ットを用いて検出する方法、及び特開昭49−6070
2号に開示された回折光を用いて検出する方法、及び特
開昭49−94304号や特開昭50−68413号に
開示されたスポットをトラックに対して相対的に蛇行さ
せる方法等がある。 【0022】これらのどの方法を用いても、トラックず
れの信号としては図2−bの波形が生ずる。ここで、黒
印12がトラッキングサーボ系が引き込む目標点(トラ
ック中心に対応する)である。この信号11の+側と−
側のレベル(2点鎖線で示す)内に信号11があると
き、“1”の論理レベルを示し、それ以外では“0”の
論理レベルを示すウィンドコンパレータを設ける。この
出力をみることによって、トラックはずれを検出する。 【0023】図3に本実施例のブロック図を示す。すな
わち、図3に示すように、再生光学系6から検出された
再生情報信号はトラックずれ検出手段13に入力され、
トラックずれ信号を発生する。このトラックずれ検出手
段は、上述した如く、公知であり、ここでは詳述しな
い。信号11はウィンドコンパレータ14に入力され、
+側から−側の特定レベル範囲かられると“0”の論
理レベルになるので、トラックはずれが検出できる。但
し、ウィンドコンパレータ14の出力のみではトラック
間に光スポットがあっても“1”になるので、光スポッ
トがトラック上にあることを示す信号15が必要とな
る。 【0024】この信号としては、トラッキングサーボ系
の閉開指令を示す制御信号で良い。通常情報を記録/再
生するためにはトラック上にスポットを位置づけなくて
はならない。すなわち、トラッキング動作を行なう必要
がある。このようにすると、例えばサーボ系を閉じるこ
とによって光スポットが目標点の黒丸12近辺に引き込
まれ、通常の状態(トラックはずれが生じない正常の状
態)では、目標点付近におり、かつサーボ系が閉じられ
ている信号15が“1”にある。従って、この制御信号
が“1”になっている状態ではトラッキングが行なわれ
ており、トラックはずれを検出する条件が成立してい
る。 【0025】しかし、何らかの原因により、光スポット
がトラックはずれを生ずるとコンパレータ14の出力は
“0”になり、その反転出力“1”がゲート回路16を
通ってトラックはずれの信号9となって出力される。こ
の信号は瞬時的に論理レベル“1”になる信号であるか
ら、信号9をフリップ・フロップ回路41に入力して、
立ち上りでセットさせ、記録信号2の通過を制御するゲ
ート回路40の制御信号17として使用する。以上、述
べた構成により、トラックはずれを検出し、この検出し
たトラックはずれの信号により記録を止め、この状態を
コントロール1に知らしめることができる。 【0026】以上が本発明のトラックはずれを検出する
原理的な説明であるが、実際のトラックずれ信号11を
サーボ系が閉じられた状態で観測していると、ディスク
上のゴミ、キズによって時間幅は狭いが瞬時的にウィン
ドコンパレータの設定レベルを起える波形が生ずる場合
もある。この誤動作によって誤って正常のトラック追跡
状態でも、記録が止められてしまう場合もある。そこ
で、トラックはずれを誤検出しない確実な方法が必要で
ある。 【0027】図4は、上記の誤検出を防止する本発明の
実施例を示すブロック図である。すなわち、ゴミ、キズ
によって生ずるトラックずれ信号の乱れをウィンドコン
パレータ14で検出した信号は、パルス幅としては狭い
ものであるから、パルス幅検出回路20に入力して、あ
る程度の時間幅以下のものは、図3のゲート回路16に
入力しないようにする。時間幅を測定する手段として
は、種々の方法があるが例えば、信号21の立ち上りか
らある設定時間だけ“1”のレベルになる単安定マルチ
バイブレータを起動し、この出力の反転信号と信号21
をAND回路に入力することにより、ある設定時間以内
のパルス幅の信号は出力されないようにすることができ
る。このようにして、ゴミ、キズ等の影響による誤動作
は防止される。 【0028】図5は誤検出を防止する別の実施例を説明
するための波形図である。図5−a,bは図2−a,b
と同様にディスクの断面とトラックずれ信号11の波形
を示す。c図はトラックずれ信号11をレベルE1とレ
ベルE2で検出しているウィンドコンパレータ14の出
力の反転信号21である。d図は再生光学系6によって
ディスク5より読み出される再生情報信号の中で総光量
信号を表わす信号24である。信号24と信号11の光
スポットがトラックを通過するときの関係はAC成分の
位相関係が90゜だけシフトした関係にある。そこで、
信号24をレベルE3でコンパレータによってレベル判
定を行ない、信号23を検出する。信号23の“1”の
エッジの部分は信号11のピーク(+側、−側それぞれ
の)に略々対応するようにレベルE3を選択する。する
と、光スポットがトラックはずれを起すと、信号21が
立ち上っているときは、信号23は“1”、信号21が
立ち下るときは、信号23は“0”となる。 【0029】この時間軸上の変化のパターンを検出し
て、トラックはずれを判定できる。この実施例のブロッ
ク図を図6に示す。再生光学系6によって得られた総光
量を表わす信号は、コンバータ22で、レベルE3と比
較され、レベルE3より小さいとき、“1”となる信号
23を発生する。この信号23の立ち下りから特定のパ
ルス幅をもつ単安定マルチバブレータ25を起動し、
この出力と信号21をAND回路26によって論理積を
とって、トラックはずれ信号9を得る。このようにする
と、例えばトラックずれ信号11がキズ、ゴミ等によっ
てパルス状の信号を出力してもトラックはずれの誤動作
は生じない。また、信号23はトラック上に光スポット
が存在することを示す信号であることから、図3で説明
したトラキングサーボ系に閉開指令を示す制御信号1
5としても使用することが出来る。 【0030】また、誤検出を防止する手段としては図7
に示す構成がある。図7は、本発明の他の実施例の要部
を示すブロック図であり、トラックずれ信号11を低域
フィルタ30に通して、ウィンドコンパレータ14に入
力する。このようにすると、短いパルス状の信号はウィ
ンドコンパレータ14に入力されない。フィルタ30の
カットオフ周波数はディスクから生ずる短いパルス状の
信号の時間幅、及びその周波数帯域によって決めなくて
はならないが、これは、ディスクの基板材質、その製造
管理、また使用者の保存状況によって決まるものであ
る。 【0031】さらに、別の誤動作を防止する実施例につ
いて図8及び図9に用いて説明する。図8−a,bは、
本実施例を説明するための波形図であり、図9はその構
成を示すブロック図である。ゴミ、キズ等の大きなもの
は、トラックずれ信号ばかりでなく、図5−dで説明し
た総光量信号24にも大きな変化が生ずる。すなわち、
光スポットがゴミ、キズのあるトラックを横断すると図
8−aの点線51,52,53で示したように総光量信
号24が変化する。ゴミ、キズでは一般に光スポットは
散乱され、ある特定の開口数を持つ対物レンズでは散乱
角が開口数から決まる角度以上になると、対物レンズを
通過する光量が減少し、点線51,52のように信号2
4が通常の信号レベルより減少する。また、ゴミの中に
は反射率の高いものが含まれており、この場合には点線
53のように逆に信号24が通常信号レベルより増大す
る。 【0032】そこで、図9に示すように信号24をウィ
ンドコンパレータ31に入力して、レベルE4とE5の範
囲では“1”、その他では“0”となる信号(図8−b
に示す)を得、この出力をゲート回路32に入力して、
トラックずれ信号からトラックはずれを検出するゲート
回路16の出力と論理積をとることにより、誤動作を防
ぐ。レベルE4,E5はディスクによって設定値を決める
必要がある。 【0033】次に、トラックはずれを生じた場合のエラ
ー回復の方法について説明する。 【0034】図11は光ディスクの正面図である。記録
エリアはディスク内径r1からディスク半径r2までの領
域である。このディスク半径方向にピッチ間隔1.6μ
mにトラックが同心円、又はスパイラル状に並らんでい
る。またトラックの円周に沿っては一周の長さをm+1
等分する。この円周方向に分割された領域が記録情報を
管理する最小単位となり、セクタと称する。従って記録
情報の存在場所を示す位置情報にはトラック番号とセク
タ番号が必要となる。図11において、任意のトラック
107の“0”番目のセクタ付近を拡大して、図12に
示す。記録の順序は0番目、1番目、2番目と番号順に
ディスク面上の円周方向にトラック107の上に情報を
記録する。最後のm番目のセクタから特定数のセクタは
空きセクタとして通常の記録状態では記録を行なわな
い。従って、1つのトラック上に記録できる情報はセク
タ数にしてm+1から空きセクタの数を引いたものとな
る。図12では空きセクタ108を2つに選らび、m−
1番目とm番目のセクタにしているここで、図10のブ
ロックダイヤグラムを用いて、情報記録及びエラー回復
の方法を説明する。記録したい情報101は各セクタ分
の情報量ごとに変調回路(図示しない)を通って変調さ
れ、クロック発振器100から発生されるクロックに従
って、レジスタ102に1セクタ分の変調後の情報がと
りこまれる。 【0035】この1セクタ分の変調後の情報はメモリ1
03のアドレスを指定するアドレス指定回路106が送
出するアドレスに従ってメモリ103の中に格納され
る。アドレス指定回路106が送出するアドレスを指定
するのは計算機105であり、例えば現在市販されてい
るマイクロコンピュータを使用すれば良い。記録したい
情報が、メモリ103の中に格納されると、計算機10
5に記憶されたプログラムに従って、アドレス指定回路
106に指令を与えて、順次、メモリ103内に格納さ
れた情報を1セクタ分の情報ごとにレジスタ104に入
力し、クロック発生器100から発生されるクロックに
従って記録情報信号2となってゲート回路40に入力さ
れる。このようにして、図13に示すタイムチャートの
ように、記録情報信号2が時系列にレジスタ104から
送出される。ここで、斜線で囲んだ部分が1つのセクタ
分の情報である。 【0036】トラックはずれが時間t0の瞬間に生ずる
とトラックずれ検出回路7からゲート回路40を制御す
る信号17が発生し、記録光学系4に入力される記録信
号3は時間t0で遮断される。と同時にトラックはず
信号9が計算機105に伝えられる。計算機105は時
間t0の時点におけるメモリ103内のアドレスを記憶
しているので、時間t0において、記録を中断されたn
番目のセクタ分の情報を再び、メモリ103の中から呼
び出すことが出来る。再び呼び出された1セクタ分の情
報を図12図に示す空きセクタ108のうちの1つのセ
クタに記録する。なお、n+1番目のセクタには本来メ
モリ103の中の配列から考えて記録されるべきである
n+1番目のセクタ分の情報を通常の手順で記録する。 【0037】 【発明の効果】以上述べたように本発明は、光スポット
がトラックからはずれたことを信頼性良く検出できるト
ラックずれ検出手段を備え、データ破壊を防止した光学
的情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。 【図2】トラックとトラクずれ信号の関係を説明する波
形図。 【図3】図1のトラックれ検出回路の構成を示すブロ
ック図。 【図4】本発明の他の実施例の要部を示すブロック図。 【図5】本発明の実施例を説明するための波形図。 【図6】その構成を示すブロック図。 【図7】本発明のさらに他の実施例の要部を示すブロッ
ク図。 【図8】本発明のさらに別の実施例を示す信号波形図及
びブロック図。 【図9】本発明のさらに別の実施例を示す信号波形図及
びブロック図。 【図10】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めのブロック図。 【図11】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。 【図12】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。 【図13】本発明によるエラー回復の方法を説明するた
めの概念図。 【符号の説明】 6…再生光学系、11…トラックずれ信号、13…トラ
ックずれ検出手段、14…ウインドコンパレータ、15
…光スポットがトラック上にあることを示す信号、16
…ゲート回路、17…制御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布野 孝和 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 高砂 昌弘 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 溝口 康充 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭57−150144(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.所定情報を光学的に記録し再生するために記録媒体
    のトラックに沿って光ビ−ムをスポットとして照射する
    記録光学系と、上記記録媒体からの戻り光を検出する再
    生光学系と、該再生光学系の出力に基づいて上記トラッ
    ク中心とスポット中心のずれ量を振幅の大きさで表すト
    ラックずれ信号を発生するトラックずれ検出回路と、該
    トラックずれ信号の低域成分を通過するフィルタ手段
    と、該フィルタ手段の出力を予め定めた所定の範囲を示
    す設定値と比較して上記トラックとスポットが許容量以
    上の位置ずれを起こしたことを示す信号を発生する第1
    の手段と、該第1の手段の出力により上記光ビ−ムによ
    る情報の記録を停止する第2の手段とを有することを特
    徴とする光学的情報処理装置。 2.所定情報を光学的に記録し再生するために記録媒体
    のトラックに沿って光ビ−ムをスポットとして照射する
    記録光学系と、上記記録媒体からの戻り光を検出する再
    生光学系と、該再生光学系の出力に基づいて上記トラッ
    ク中心とスポット中心のずれ量を振幅の大きさで表すト
    ラックずれ信号を発生するトラックずれ検出回路と、上
    記トラックずれ信号の低域成分を予め定めた所定の範囲
    を示す設定値と比較して上記トラックとスポットが許容
    量以上の位置ずれを起こしたことを示す信号を発生する
    第1の手段と、該第1の手段の出力により上記光ビ−ム
    による情報の記録を停止する第2の手段とを有し、上記
    トラックずれ信号は、上記スポットが複数のトラックを
    等速度で横断する際の波形が正弦波状となる信号である
    ことを特徴とする光学的情報処理装置。3. 光ビ−ムを発射する光源と、トラックを有する記録
    媒体と、上記光ビ−ムを上記記録媒体上にスポットとし
    て形成して情報を記録する光学系と、上記記録媒体に照
    射された後の光ビ−ムを受光する受光手段と、該受光手
    段からの出力により上記トラック中心とスポット中心の
    位置ずれ量を示すトラックずれ信号を形成するトラック
    ずれ検出手段を用い、上記トラックずれ信号に基づいて
    上記光ビ−ムが上記トラックを追跡するように上記光学
    系をトラッキング制御しながらトラックに沿って情報を
    記録し、上記トラックずれ信号の低域成分が所定値を超
    えた場合にトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量
    が許容量を超えるトラックずれを起こしたことを示すト
    ラックずれエラ−信号を出力し、該トラックずれエラ−
    信号の出力により上記光ビ−ムによる情報の記録を停止
    する光学的情報処理方法であって、上記トラックずれ信
    号は、原理的に上記トラック中心とスポット中心の位置
    ずれ量を振幅の量で表わすことを特徴とする光学的情報
    処理方法。4. 光ビ−ムを発射する光源と、トラックを有する記録
    媒体と、上記光ビ−ムを上記記録媒体上にスポットとし
    て形成して情報を記録する光学系と、上記記録媒体に照
    射された後の光ビ−ムを受光する受光手段と、該受光手
    段からの出力により上記トラック中心とスポット中心の
    位置ずれ量を示すトラックずれ信号を形成するトラック
    ずれ検出手段を用い、上記トラックずれ信号に基づいて
    上記光ビ−ムが上記トラックを追跡するように上記光学
    系をトラッキング制御しながらトラックに沿って情報を
    記録し、上記トラックずれ信号の低域成分が所定値を超
    えた場合にトラック中心と光スポット中心の位置ずれ量
    が許容量を超えるトラックずれを起こしたことを示すト
    ラックずれエラ−信号を出力し、該トラックずれエラ−
    信号の出力により上記光ビ−ムによる情報の記録を停止
    する光学的情報処理方法であって、上記トラックずれ信
    号は、原理的に上記トラック中心とスポット中心の位置
    ずれ量を振幅の量で表わし、かつ、上記光スポットが複
    数のトラックを等速度で横断する際の波形が正弦波状と
    なる信号であることを特徴とする光学的情報処理方法。
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