JP2555357Y2 - 光レセプタクル - Google Patents

光レセプタクル

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JP2555357Y2
JP2555357Y2 JP1990402990U JP40299090U JP2555357Y2 JP 2555357 Y2 JP2555357 Y2 JP 2555357Y2 JP 1990402990 U JP1990402990 U JP 1990402990U JP 40299090 U JP40299090 U JP 40299090U JP 2555357 Y2 JP2555357 Y2 JP 2555357Y2
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optical receptacle
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光レセプタクルに関す
る。より詳細には、本考案は、FDDI規格(Fiber Di
stributed Data Interface:米国ANSIによる光LA
Nの規格)のLANシステムにおいて光トランシーバに
装着され、光ケーブルの端部に装着された光コネクタと
嵌合する光レセプタクルの新規な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】FDDI規格のLANシステムでは、信
号の伝送媒体として光ファイバが使用され、各ノードが
備えている送信用あるいは受信用の光モジュールに対し
て、光ケーブルの端部に装着された光コネクタを接続す
ることによって、伝送線路とノードとを接続する。
【0003】図6は、上述のような用途に使用される、
光モジュールと光ファイバとの接続機構の一例を示す図
である。
【0004】図6(a)に示すように、今日FDDI規格
の光モジュールとして主流となっている光レセプタクル
では、光レセプタクル2はその後方に収容した1対の光
モジュール1a、1bと一体に構成されており、後述す
る光コネクタと嵌合する鞘体部21と、鞘体部21を基板等
に固定するための1対のブラケット部22とを具備してい
る。光モジュール1a、1bは、その先端のノーズ部
を、光レセプタクル2の鞘体部21の内部に突き出してい
る。
【0005】一方、図6(b)に示すように、複数の光フ
ァイバを収容した光ケーブル3の先端には、光コネクタ
4が装着されている。光コネクタ4は、光レセプタクル
2の鞘体部21の内部の相補的な形状を有する挿入部41
と、挿入部41の後方に一体に形成されたハンドル部42と
から主に構成されている。光ファイバケーブル3に収容
された光ファイバは、光コネクタ4の挿入部41の先端
に、その端部をフェルール等を介して保持されている。
【0006】以上のように構成された光コネクタ4の先
端を、光レセプタクル4の鞘体部21に前方から挿入する
ことにより、光コネクタ4に保持された光ファイバと、
光レセプタクル2と一体化された1対の光モジュール1
a、1bとを、一括して接続することができる。
【0007】ところで、FDDI規格では、それぞれA
型、B型、M型、S型と規定された4種類の光コネクタ
が使用される。これらの光コネクタは、いずれも光モジ
ュールと光ファイバとの接続機構として使用されるが、
LANシステム上での機能は互いに異なっている。
【0008】そこで、FDDI規格の光LANで使用さ
れる接続機構では、光コネクタ4の挿入部41にその挿入
方向と平行なキー溝43を形成する一方、このキー溝43と
嵌合する形状を有して光コネクタの挿入方向と平行に延
在するリブ状の突起部21xを光レセプタクル2の内側に
設け、光コネクタ4が特定の光レセプタクル2とのみ接
続できるようなキー構造を構成している。
【0009】図7(a)〜(d)は、上述のようなキー構造
を、光レセプタクル2の鞘体部21の開口部の断面形状に
より示す図である。
【0010】図7(a)〜(d)に示すように、A型、B型、
M型の各光コネクタに嵌合する光レセプタクルの鞘体部
21の内側には、各型の光コネクタに形成されたキー溝と
相補的な幅の細いリブ状の突起部21a、21b、21mが、
互いに異なる位置に形成されている。また、図7(d)に
示すように、S型光コネクタと嵌合する光レセプタクル
の鞘体部の内部には、S型の光コネクタの挿入部と相補
的な、幅の広いリブ状の突起部21sが形成されている。
【0011】以上のように構成された光レセプタクルに
対しては、特定の型の光コネクタのみを挿入して接続す
ることができる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなキー構成は、各型に対応した光レセプタクルを、
それぞれ別に製造する必要がある。即ち、突起部は、光
レセプタクルの鞘体部の内側に、光レセプタクルと一体
に形成されている。従って、それぞれの型の光レセプタ
クルを製造するためには、製造設備の設定を変更する必
要がある。また、品質管理、在庫管理、流通管理等のあ
らゆる面で、多品種の光レセプタクルを取り扱わなけれ
ばならないので、製造コスト並びに流通コストが増加す
る。更に、使用者側においても、各型の部材の互換性が
なく、在庫が増加する等の問題がある。
【0013】また、従来の光レセプタクルは、実際に使
用する際にも以下のような問題がある。即ち、特に光レ
セプタクル側に形成される突起部は鞘体部の内側に形成
されているので、外見からは光レセプタクルの区別がつ
き難い。一方、光レセプタクルへの光コネクタの接続
は、実際には装置の裏面や側面で行われるので、接続し
ようとする光コネクタに嵌合する光レセプタクルを識別
し難い。更に、単に作業性が低いだけではなく、異なる
型の光レセプタクルに光コネクタを挿入しようとして、
光コネクタまたは光レセプタクルを損傷してしまう場合
もある。
【0014】このように、従来のキー構成に対応した光
レセプタクルは、多品種になるために生産性が低く、流
通管理も面倒である上に、使用時の操作性も決して良好
ではなかった。
【0015】そこで、本考案は、上記従来技術の問題点
を解決し、物理的には同じ機能を有する一方で複数の種
類があるFDDI規格の光コネクタを接続することがで
き、且つ、生産性および操作性に優れた新規な光レセプ
タクルを提供することをその目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案に従うと、
FDDI規格の光LANシステムで使用され、前記規格
において規定された互いに異なる形状のキー溝を備えた
複数種類の光コネクタに対応し、前記キー溝と相補的な
形状を有する突起状のキー構造物を、該キー構造物が内
側に突出するように設けられた光レセプタクルであっ
て、該キー構造物と、該キー構造物を該光レセプタクル
本体の内部に固定する支持体とを一体に備え、且つ、該
支持体が該光レセプタクル本体に対して着脱可能に構成
されていることを特徴とする光レセプタクルが提供され
る。
【0017】
【作用】本考案に係る光レセプタクルは、その鞘体部の
一部が交換可能なキーチップとして構成されており、挿
入できる光コネクタを限定するためのキー構造は、この
チップに形成されている。換言すれば、本考案に係る光
レセプタクルは、そのキーチップを除けば、同じ形状
で、異なる種類の光コネクタに対応することができる。
【0018】また、本考案のひとつの態様によれば、上
記交換可能なキーチップは、その一部を、光レセプタク
ルの外側から視認することができるように構成されてい
る。即ち、本考案に係る光レセプタクルにおいては、そ
の光レセプタクルの種類は装着されたキーチップにより
規定されるので、光レセプタクルの外側から視認できる
キーチップの部位に、識別の容易な標識を設けることに
より、その光レセプタクルが、どの型の光レセプタクル
であるのかを容易に識別することができる。なお、ここ
で言う標識とは、キーチップの露出部分に記載された文
字あるいは記号の他、キーチップ自体の色であってもよ
い。また、手探りでも判るように、文字あるいは記号を
刻印したり表面の性状あるいは形状を変化させたりして
もよい。更に、これらの標識方法を複数組み合わせるこ
とも好ましい。
【0019】以下、図面を参照して本考案をより具体的
に説明するが、以下の開示は本考案の技術的範囲を何ら
限定するものではない。
【0020】
【実施例】図1は、本考案に係る光レセプタクルを側方
の2方向および上方から見た様子を示す図である。
【0021】同図に示すように、この光レセプタクル20
の本体23は、図6に示した従来の光レセプタクルと同様
に、筒状の鞘体部21と、鞘体部21の後方側部に設けられ
た1対のブラケット部22とから構成されており、1対の
ブラケット部22の間には、1対の光モジュールが一体に
収容されている。但し、鞘体部21の前方端部には、後述
するキーチップ5を装着するための独特の形状を有して
おり、この部分にキーチップ5を装着して完成した光レ
セプタクルとなる。
【0022】図2は、図1に示した光レセプタクル20で
用いられているキーチップ5を拡大して示す図である。
【0023】同図に示すように、キーチップ5は、光レ
セプタクル20の本体23に形成され切り欠き部に対応した
形状の表示部51と、本体23に形成されたあり溝に嵌合す
る嵌合部52と、本体23のラッチ穴に契合するラッチ爪53
と、ラッチ爪53を支持する板バネ部54と、光コネクタの
キー溝に嵌合するリブ状突起部55とを備えて、一体に構
成されている。また、表示部51の表面には、リブ状突起
部55の位置に対応した光コネクタの種類を表示する標識
56が設けられている。
【0024】尚、本実施例では、図7に示した4種類の
キー構造のうち、A型光コネクタに対応した構造を示し
ており、キーチップ5の表示部51には、“A”の文字が
記載されている。
【0025】また、好ましくは、上記キーチップ5は、
その適合する型によって特定の色となるように作製し、
これによって識別性を更に向上させることができる。即
ち、例えばA型を赤色、B型を黄色、M型を白色、S型
を青色と予め決めておくことにより、対応する光コネク
タの識別はより容易になる。
【0026】図3は、上記光レセプタクル20の本体23に
おける、キーチップ5の嵌合部を拡大して示す図であ
る。
【0027】同図に示すように、本体23には、キーチッ
プ5の先端を鞘体部21の厚さ内に収めるために鞘体部21
を薄くした薄化部分24bと、キーチップ5の表示部を鞘
体部21の外側から見えるように鞘体部21を除去した除去
部分24aとからなる切り欠き部24が形成されている。ま
た、切り欠き部24の薄化部分24bの奥の端部には、キー
チップ5のラッチ爪53と契合するラッチ穴26が形成され
ている。更に、切り欠き部24の側面には、あり溝25が形
成されている。
【0028】図4は、図1〜図3までに示した本体23と
キーチップ5とによって、実際に使用する光レセプタク
ルを組み立てる操作を示す図である。
【0029】同図に示すように、その表示部51が本体23
の外側になるように、リブ状突起部55が本体23の内側に
なるように、キーチップ5を光レセプタクル本体23の前
方から水平に挿入する。
【0030】この挿入操作に際して、まず、キーチップ
5の両側部の嵌合部52が本体23のあり溝25と嵌合し、キ
ーチップ5の移動方向は、前後方向(図4に示す座標で
Y方向)のみに規制される。キーチップ5を深く挿入す
ると、ラッチ爪53が本体23に当接し、ラッチ爪53が下方
(同じく−X方向)に押され、板バネ部54の弾性変形に
よりラッチ爪53が下方に下がった状態となる。続いて、
更に深くキーチップ5を挿入すると、キーチップ5先端
が本体23に当接すると共に、板バネ部54の復元力により
ラッチ爪53がラッチ穴26に嵌まる。
【0031】図5は、上述のようにして、光レセプタク
ル本体23にキーチップ5を挿入した状態を詳細に示す断
面図である。
【0032】同図に示すように、キーチップ5が充分に
挿入され、ラッチ爪53がラッチ穴26に嵌まった状態で
は、光レセプタクル本体23の鞘体部とキーチップ5と
は、リブ状突起部55を除いて表裏とも面一になる。但
し、キーチップ5の表示部51は、本体23の表面に露出し
ている。
【0033】この状態では、キーチップ5の嵌合部52と
本体23のあり溝25とが嵌合して、キーチップ5は上下方
向(図4に示す座標でX方向)および横方向(同じく、
Z方向)に拘束される。また、ラッチ爪53がラッチ穴26
に契合し、且つ、キーチップ5の前端が本体23に当接す
るので、キーチップ5は前後方向(同じく、Y方向)に
も拘束される。かくして、キーチップ5と本体23とは一
体となって、キー構造を具備した光レセプタクルとな
る。
【0034】以上述べたように、キーチップ5と本体23
との組立ては、単にキーチップ5を挿入する操作のみで
完了する。なお、交換等のためにキーチップ5を取り外
す場合は、本体23の外側から、ラッチ穴26を介して、ド
ライバ等の工具の先端でラッチ爪53を押し込み、ラッチ
爪53とラッチ穴26との契合を解いた後、キーチップ5を
引き出せばよい。
【0035】以上の構造により、通常1mm〜2mm程度の
薄い光レセプタクルの鞘体部21にキー分離構造を実現で
きる。
【0036】尚、本実施例においては、光モジュールと
一体化された光レセプタクルについて説明したが、光モ
ジュールとは別の部材として供給される光レセプタクル
に対しても本考案が適用可能であることは勿論である。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る光レ
セプタクルは、光レセプタクル側のキー構造をキーチッ
プとして分離することができる。従って、4種類のキー
チップを用意することにより、ひとつの光レセプタクル
で種々の光コネクタに対応させることができる。キーチ
ップ自体は、単純な形状で、ローコストに製造すること
ができるので、ひとつの光レセプタクルに4個のキーチ
ップを添付しても、決して高価にはならない。このよう
な光レセプタクルは、製造者にとって、生産効率が高い
だけではなく、品質管理や流通管理が著しく簡素化され
る。また、ユーザにとっても、パーツの互換性が高くな
り、取扱いが容易になる。
【0038】また、各種類のキーチップは、光レセプタ
クルに装着した状態で表面から視認することができる位
置に、どの種類のキーチップであるかを明瞭に表示する
ことができる。従って、キーチップを装着した状態での
光レセプタクルの識別が容易である。尚、各キーチップ
を予め異なる色で作製しておくことにより、視認性は更
に高くなる。
【0039】以上のような本考案に係る光レセプタクル
を使用することにより、FDDI規格の光LANシステ
ムの導入が廉価になると共に、容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る光レセプタクルの構成例を示す図
である。
【図2】図1に示した光レセプタクルの3面図である。
【図3】図1に示した光レセプタクルのキーチップの詳
細な構成を示す図である。
【図4】図1に示した光レセプタクルの本体側の詳細な
構成を示す図である。
【図5】図1に示した光レセプタクルの、キーチップ装
着時の詳細な構成を示す図である。
【図6】FDDI規格に適合する光レセプタクルおよび
光コネクタによる接続機構を示す図である。
【図7】FDDI規格に適合するレセプタクルにおける
キー構造を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 光モジュール、 2 光レセプタクル、 21 鞘体部、 22 ブラケット部、 23 本体、 24 切り欠き部、 25 あり溝、 26 ラッチ穴、 3 光ケーブル、 4 光コネクタ、 5 キーチップ、 51 表示部、 52 嵌合部、 53 ラッチ爪、 54 板バネ部、 55 リブ状突起部、 56 標識

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FDDI規格の光LANシステムで使用
    され、該規格において規定された互いに異なる形状のキ
    ー溝を備えた複数種類の光コネクタに対応し、該キー溝
    と相補的な形状を有する突起状のキー構造物を、該キー
    構造物が内側に突出するように設けられた光レセプタク
    ルであって、 該キー構造物と、該キー構造物を該光レセプタクル本
    体の内部に固定する支持体とを一体に備え、且つ、該支
    持体が該光レセプタクル本体に対して着脱可能に構成さ
    れていることを特徴とする光レセプタクル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された光レセプタクルで
    あって、前記支持体の一部が、光レセプタクルの表面か
    ら目視できるように構成されており、且つ、該表面から
    目視できる部位に、前記支持体に支持された前記キー構
    造物がどの種類の光コネクタに対応しているかを表示す
    る標識を備えることを特徴とする光レセプタクル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された光
    レセプタクルであって、前記キー構造物および前記支持
    体の少なくとも一部が、対応する光コネクタの種類毎に
    独自の色で着色されていることを特徴とする光レセプタ
    クル。
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