JP2554176Y2 - 製紙用ダブルディスク離解機 - Google Patents

製紙用ダブルディスク離解機

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JP2554176Y2
JP2554176Y2 JP1991076220U JP7622091U JP2554176Y2 JP 2554176 Y2 JP2554176 Y2 JP 2554176Y2 JP 1991076220 U JP1991076220 U JP 1991076220U JP 7622091 U JP7622091 U JP 7622091U JP 2554176 Y2 JP2554176 Y2 JP 2554176Y2
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JP
Japan
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disk
sliding
bearing
grinding
rod
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JP1991076220U
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JPH0522592U (ja
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叔彦 相川
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種紙料を叩解して良
質の繊維を得るようにした両面離解式のダブルディスク
離解機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に離解機においては回転ディスクと
摺動ディスクとの刃面間隙と、該回転ディスクと固定デ
ィスクとの刃面間隙とを等しくして、紙料の離解を行う
運転方法がとられている。この場合、紙料を粗砕すると
きには刃面間隙を大きくし、精砕するときにはこれを小
さくし、また紙料離解により刃面の摩耗が進行して刃面
間隙が増大したときにはこれを減少して元の値に戻すこ
とが行われるが、これらの刃面間隙調節操作では、例え
ば前記回転ディスクも摺動可能に設けて該回転ディスク
前記摺動ディスクの双方を固定ディスクに対し所定距離
だけ接近又は離板させることにより刃面間隙をそれぞれ
減少又は増大させている。
【0003】このような連転操作方法を採用するリファ
イナーとして、例えば図3に示すように、ケーシング1
で囲成される磨砕室2内に回転自在に備えられ連通路3
1 を形成した回転ディスク3の両側面に磨砕刃物41
2 を設け、一方の磨砕刃物41 に対向して磨砕刃5を
付設した摺動ディスク6を対設し、他方の磨砕刃物42
に対向して磨砕刃7を付設した固定ディスク8を対設
し、前記回転ディスク3の回転軸9は、機台10に固定
された一対の軸受部11a,11bに摺動自在に支承す
ると共に、その一端部にカップリング91 を介して駆動
用モータ92 を連結し、前記摺動ディスク6はロッド
(連結杆)12を設けてケーシング1の内周面に摺動自
在に支承したものが知られている。そして、このリファ
イナーにおいて前記回転ディスク3の摺動用螺杆41は
機台(図示せず)に、サーボモータ42に直結された減
速機43で回転自在に固定し、該螺杆41にボールスク
リュー44を螺合すると共に、このボールスクリュー4
4を作動腕441 を介して前記回転軸9に連結し、前記
摺動ディスク6の摺動用螺杆45も同様にして機台(図
示せず)に、サーボモータ46に直結された減速機47
で回転自在に固定し、該螺杆45にボールスクリュー4
8を螺合すると共に、このボールスクリュー48を前記
ロッド12に連結したものである。なお図3において4
9,50は軸受である。
【0004】しかして、このリファイナーの運転では予
め、回転ディスク3の磨砕刃物41と摺動ディスク6の
磨砕刃5との刃面間隙と、磨砕刃物42 と固定ディスク
8の磨砕刃7との刃面間隙を、紙料の離解条件に応じた
適正かつ互いに等しい値に設定してから、紙料を原料送
入管31を介して磨砕室2に供給し、これを回転ディス
ク3で旋回させながら前記刃面間隙を通過離解させて離
解物送出管32から排出している。そして、前記刃面間
隙を例えば減少させるに際しては、まずサーボモータ4
2で摺動用螺杆41を回動してボールスクリュー44し
たがって回転ディスク3を固定ディスク8側へ所定距離
移動させ、次いでサーボモータ46により摺動用螺杆4
5を回動してボールスクリュー48したがって摺動ディ
スク6を前記距離の2倍、固定ディスク8側へ移動させ
るものであり、また刃面間隙を増大させる場合には上記
と逆に、まず摺動ディスク6を所定距離減速機47側へ
移動させ、次いで回転ディスク3を前記距離の1/2だ
け減速機47側へ移動させるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように、図3に示
される従来のリファイナーでは、前記刃面間隙の調節機
構として、回転ディスク3の移動調節機構51と摺動デ
ィスク6の移動調節機構52を別設してあったため構造
が複雑でコスト高となる問題点があるだけでなく、刃面
間隙を調節する場合には前記移動調節機構51,52を
手順を前後して操作しなければならず間隙調節が困難で
あった。
【0006】本考案は、摺動用螺杆にリード比を2:1
とした2種類のおねじ部を併設し、リード比が2のおね
じ部には摺動ディスクの支承ロッドを中間部材を介して
螺合し、リード比が1のおねじ部には回転ディスクの軸
受部を中間部材を介して螺合することにより、刃面間隙
調節を容易にしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案にお
いては、上述の目的を達成するため、ケーシングで囲成
される磨砕室内に回転自在に備えられた回転ディスクの
両側面に磨砕刃物を設け、両磨砕刃物に対向して、それ
ぞれ磨砕刃を付設した摺動ディスクと固定ディスクとを
対設したものにおいて、前記回転ディスクの回転軸を支
承する軸受部を摺動自在に機台に支承し、前記ケーシン
グのシール受け部の外周面にロッドを介し摺動ディスク
を摺動自在に支承し、前記回転および摺動ディスクの摺
動用螺杆を機台に軸受支持部を介して回動自在に固定
し、該螺杆にはリード比を2:1とした2種類のおねじ
部を併設し、前記リード比2のおねじ部には前記ロッド
に連結された作動腕を螺合定着し、リード比1のおねじ
部には前記回転ディスクの軸受部に固定された作動腕を
螺合定着すると共に、前記螺杆の一端はウォームホイー
ル機構を介してハンドルに連結するようにしている。
【0008】
【作用】ハンドルによりウォームホイール機構を介して
摺動用螺杆を回動すると、リード比1のおねじ部に螺合
された作動腕したがって回転ディスクがその軸方向にそ
の軸受部と一体的に所定距離移動し、これと同時にリー
ド比2のおねじ部に螺合された作動腕したがって摺動デ
ィスクがその軸方向に前記距離の2倍移動して回転ディ
スクと摺動ディスクの刃面間隙と、回転ディスクと固定
ディスクの刃面間隙との差を等しく保つことができる。
したがって、初期設定において、前記2つの刃面間隙を
ゼロに設定しておけば、ハンドル操作だけで刃面間隙を
均等に設定することができるものである。
【0009】
【実施例】本考案の実施例を図1及び図2を参照して説
明すると、ケーシング1により磨砕室2を囲成し、この
磨砕室2の内面に磨砕刃7を付設して固定ディスク8を
構成する。また、この磨砕室2には、両側面に磨砕刃物
1 ,42 を付設した回転ディスク3を設けて一方の磨
砕刃物42 を前記固定ディスク8の磨砕刃7と対向させ
ると共に、磨砕刃5を付設した摺動ディスク6を設けて
該磨砕刃5を回転ディスク3の他方の磨砕刃物41 と対
向させてある。前記回転ディスク3の回転軸9は軸受部
11(軸受本体は図示せず)で支承すると共に、該軸受
部11を機台10に固着された支持環101 に摺動自在
に係合し、回転軸9の後端部にはカップリング91 を介
して駆動用モータ92 を連結する。9aはシール、11
はケーシング1の一部を形成するシール受け部である。
また、前記摺動ディスク6はロッド12を備え、該ロッ
ド12の端部はケーシング1の外部に突出し、前記シー
ル受け部11 の外周面に摺動自在に支承する。
【0010】一方、摺動用螺杆13にはおねじ部15
と、リードをこのおねじ部15の2倍としたおねじ部1
4を併設し、該螺杆13を、機台10に取付けたブラケ
ット17の軸受支持部16に止めナット26で支承し、
さらに該螺杆13の軸端部にウォーム18とウォームホ
イール19からなるウォームホイール機構20を設け、
このウォーム18にハンドル21を連結する。そして、
前記おねじ部15には作動腕25を螺合すると共に、こ
の作動腕25を前記軸受部11に連結固定し、前記おね
じ部14には前記摺動ディスク6のロッド12先端に固
定された鞍型作動腕22の目球部をナット23,23に
より挾着する。したがって、摺動用螺杆13は前記軸受
支持部16及び作動腕25を介して機台10に支承され
ている。
【0011】しかして、刃面間隙の初期設定ではハンド
ル21により摺動用螺杆13を回動して回転ディスク3
と固定ディスク8との刃面間隙をゼロとしたのち、前記
作動腕22をケーシング1側へ移動して回転ディスク3
と摺動ディスク6との刃面間隙をゼロとし、次いでナッ
ト23,23により作動腕22を締め付ける。このよう
に初期設定した場合、ハンドル21により摺動用螺杆1
3を所定の向きに所定量回動すれば、回転ディスク3が
作動腕25及び軸受部11と一体的に所定距離だけ移動
し、同時に摺動ディスク6が作動腕22及びロッド12
と一体的に前記所定距離の2倍量移動する。そして、こ
れらの操作において軸受部11は前記支持環101 内を
摺動し、摺動ディスク6はケーシング1の内面の前記シ
ール受け部11 の外周面に摺動するものである。
【0012】一方、初期設定において回転ディスク3と
摺動ディスク6の刃面間隙、回転ディスク3と固定ディ
スク8の刃面間隙との間に所定値だけ差を設定しておく
ことにより、両者の刃面間隙のどちらか一方を他方より
前記所定値だけ大きく設定することが可能である。
【0013】このように、この離解機では刃面間隙の調
節機構を1セット配備するだけで足り、簡単なハンドル
操作で同期的に調節でき、しかも該操作中は摺動ディス
ク6と回転ディスク3の移動距離の比を常に2:1に保
つことができるので、初期設定時に2つの刃面間隙をゼ
ロに設定しておけばこれらを常に等しくしておくことが
できるものである。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、回転ディ
スクの回転軸を支承する軸受部を摺動自在に機台に支承
し、ケーシングのシール受け部の外周面にロッドを介し
摺動ディスクを摺動自在に支承し、回転および摺動ディ
スクの摺動用螺杆を機台に軸受支持部を介して回動自在
に固定し、螺杆にはリード比を2:1とした2種類のお
ねじ部を併設し、リード比2のおねじ部にはロッドに連
結された作動腕を螺合定着し、リード比1のおねじ部に
は回転ディスクの軸受部に固定された作動腕を螺合定着
すると共に、螺杆の一端はウォームホイール機構を介し
てハンドルに連結するので、簡便な操作で2つの刃面間
隙を同期的かつ自動的に等しく調整することが可能とな
る。さらに、摺動ディスクをケーシングのシール受け部
の外周面に摺動自在に支承したので、刃面間隙調整機構
の構造も簡単にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の正面断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 11 シール受け部 2 磨砕室 3 回転ディスク 31 連通路 41 磨砕刃物 42 磨砕刃物 5 磨砕刃 6 摺動ディスク 7 磨砕刃 8 固定ディスク 9 回転軸 9aシール 91 カップリング 92 駆動用モータ 10 機台 101 支持環 11a軸受部 11b軸受部 11 軸受部 12 ロッド 13 摺動用螺杆 14 おねじ部 15 おねじ部 16 軸受支持部 17 ブラケット 18 ウォーム 19 ウォームホイール 20 ウォームホイール機構 21 ハンドル 22 作動腕 23 ナット 25 作動腕 26 止めナット 31 原料送入管 32 離解物送出管 41 摺動用螺杆 42 サーボモータ 43 減速機 44 ボールスクリュー 441 作動腕 45 摺動用螺杆 46 サーボモータ 47 減速機 48 ボールスクリュー 49 軸受 50 軸受 51 移動調節機構 52 移動調節機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングで囲成される磨砕室内に回転
    自在に備えられた回転ディスクの両側面に磨砕刃物を設
    け、両磨砕刃物に対向して、それぞれ磨砕刃を付設した
    摺動ディスクと固定ディスクとを対設した両面離解式の
    ダブルディスク離解機において、前記回転ディスクの回
    転軸を支承する軸受部を摺動自在に機台に支承し、前記
    ケーシングのシール受け部の外周面にロッドを介し摺動
    ディスクを摺動自在に支承し、前記回転および摺動ディ
    スクの摺動用螺杆を機台に軸受支持部を介して回動自在
    に固定し、該螺杆にはリード比を2:1とした2種類の
    おねじ部を併設し、前記リード比2のおねじ部には前記
    ロッドに連結された作動腕を螺合定着し、リード比1の
    おねじ部には前記回転ディスクの軸受部に固定された作
    動腕を螺合定着すると共に、前記螺杆の一端はウォーム
    ホイール機構を介してハンドルに連結したことを特徴と
    する製紙用ダブルディスク離解機。
JP1991076220U 1991-08-29 1991-08-29 製紙用ダブルディスク離解機 Expired - Lifetime JP2554176Y2 (ja)

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JPH0522592U JPH0522592U (ja) 1993-03-23
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