JP2553821B2 - 磁気記録再生装置のオートトラッキング装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のオートトラッキング装置

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JP2553821B2
JP2553821B2 JP6095143A JP9514394A JP2553821B2 JP 2553821 B2 JP2553821 B2 JP 2553821B2 JP 6095143 A JP6095143 A JP 6095143A JP 9514394 A JP9514394 A JP 9514394A JP 2553821 B2 JP2553821 B2 JP 2553821B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置のオートトラッキング装置に係わ
り、特に、再生信号のエンベロープレベルが最大となる
ように、磁気テープの走行位相を制御するようにした磁
気記録再生装置のオートトラッキング装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ヘリカルスキャン方式の家庭用磁
気記録再生装置(以下、単にVTRという)において
は、ビデオヘッドが磁気テープ上のトラックを正確に走
査するように、トラッキング制御がなされており、この
トラッキング制御の1つとして、従来、磁気テープから
再生されたコントロール信号と基準信号との位相差が所
定の値となるように、キャプスタンモータの回転位相
(従って、磁気テープの走行位相)を制御するようにし
た方式が知られている。 【0003】一方、従来のVTRは、一般に、磁気テー
プの走行速度が異なる再生モードを選択可能に構成され
ており、通常、標準再生モードとこれよりも磁気テープ
の走行速度が遅い3倍速再生モードが選択可能になって
いる。 【0004】ところで、かかるVTRにおいては、これ
ら再生モード毎に専用のビデオヘッドが設けられ、か
つ、これら専用のビデオヘッドは回転シリンダ上位置を
ずらして配置されているから、これら再生モード間で
は、最良のトラッキング状態(即ち、ビデオヘッドが正
確にトラックを走査する状態)でのビデオヘッドの回転
位相とコントロール信号の位相との関係が異なる。従っ
て、ビデオヘッドを回転駆動するシリンダモータは、一
般に、上記2つの再生モードで共通の基準信号でもって
回転位相制御されているから、キャプスタンモータの回
転位相制御をするための基準信号としては、上記夫々の
再生モード間で位相を異ならせなければならない。 【0005】そこで、かかるVTRにおいては、再生モ
ードが開始されると、あるいは、標準再生モードと3倍
速再生モード間の切換えとともに、キャプスタンモータ
の回転位相制御のための基準信号の位相調整をも自動的
に行なうオートトラッキング装置が必要となる。 【0006】かかるオートトラッキング装置としては、
従来、種々提案されているが、その一例として、特開昭
53−90910号公報に開示されるように、再生信号
のエンベロープレベルを用いてトラッキング制御信号を
検出し、これでもって、上記エンベロープレベルが最大
となるように、磁気テープの走行位相を制御するように
したオートトラッキング装置がある。 【0007】このオートトラッキング装置は、磁気テー
プ上のトラックに対するその幅方向のビデオヘッドの位
置(以下、トラッキング位相といい、トラックの長手方
向の中心線にビデオヘッドの中心線が一致したとき、ト
ラッキング位相が零であるとし、これよりビデオヘッド
がトラックピッチだけ位置がずれているとき、トラッキ
ング位相が2πであるとする)に対し、一般に、図9に
示すように、再生信号のエンベロープレベル(以下、再
生エンベロープレベルという)が変化することを利用し
たものである。この再生エンベロープレベルは、トラッ
キング位相が 2nπのとき、最大 (2n−1)πのとき、最小 となって正弦波状に変化するから、この再生エンベロー
プレベルを検出し、これに応じて磁気テープの走行位相
を制御してトラッキング位相を変化させることにより、
再生エンベロープレベルを最大にすることができるもの
である。 【0008】上記オートトラッキング装置は、周期的に
再生エンベロープレベルをサンプリングし、そのサンプ
リング値とその前のサンプリング値との間に差がある
と、ビデオヘッドがトラックの幅方向に所定量変位する
ように、磁気テープの走行位相を変化させてトラッキン
グ位相を変化させるものである。図10(a),(b)
に示すように、トラッキング位相を順次変化させて再生
エンベロープレベルが増加するときには、サンプリング
値も順次増加する傾向にあり、再生エンベロープレベル
が最大となるところでは、サンプリング値が増大から減
少に転ずる。オートトラッキング装置は、サンプリング
値が増から減に転ずるトラッキング位相を自動検索して
いるのである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
のオートトラッキング装置においては、トラッキング位
相の自動検索の精度を高めるためには、磁気テープの走
行位相の1回当りの変化量を小さくしてトラッキング位
相をわずかずつ変化させる必要がある。しかし、このよ
うにトラッキング位相をわずかずつ変化させてトラッキ
ング位相の自動検索を行なうと、最大の再生エンベロー
プレベルを得るまでのトラッキング位相の変化回数、即
ち、ステップ数が非常に多くなり、最良のトラッキング
状態を得るのに長時間を要することになる。特に、図9
において、検索開始のトラッキング位相が0°に近い点
Aから矢印方向に検索する場合には、最大の検索時間を
要する。このように、トラッキング検索時間が長くなる
と、再生を開始してから安定した再生画像が得られるま
での時間(モニタカット時間)が長くなるという欠点が
ある。 【0010】また、このように、エンベロープレベルが
増大から減少に転ずるエンベロープ位相を検索する、い
わゆる山登り方式においては、次のような致命的な問題
が生ずる。 【0011】まず、第1に、実際には、トラッキング位
相に対する再生エンベロープレベルは、図9に示したよ
うな正確に正弦波状になるのではなく、図11に示すよ
うにトラッキング位相が(2n−1)π近傍で小さなピ
ークが生ずる。これは、ビデオヘッドがトラックから大
きくずれた最低のトラッキング状態でビデオヘッドから
ノイズが得られることによるものである。このようにピ
ークがあると、当然再生エンベロープレベルは増大から
減少に転じ、最良のトラッキング状態と誤認してロック
し、再生画像が得られない状態が保持される。 【0012】第2に、トラッキング位相と再生エンベロ
ープレベルとの関係は、図9や図11に示すように、一
意的に決まっているものではない。トラッキング位相を
一定にして再生エンベロープレベルを観測すると、この
再生エンベロープレベルは大きく変動する。これは、ビ
デオヘッドと磁気テープとの接触状態の変動などによる
ものであって、実測した結果、図12に示すように、再
生エンベロープレベルは斜線で示す変動幅を有してい
る。そこで、トラッキング位相をt1→t2→t3と変化
させた場合、図9のように、単純に再生エンベロープレ
ベルが正弦波状をなす場合には、当然再生エンベロープ
レベルが単調に減少するはずであるのに、再生エンベロ
ープレベルはc1→c2→c3と変化し、c2がピークとな
ってt2のトラッキング位相で最良のトラッキング状態
と判定されることになる。また、トラッキング位相をt
4→t5→t6と変化させる場合も同様であって、再生エ
ンベロープレベルは、単調に増大すべきところで、c5
がピークとなってt5のトラッキング位相で最良のトラ
ッキング状態と判定されることになる。 【0013】以上のように、従来の山登り方式によるオ
ートトラッキング装置は、検索時間が長くなるととも
に、誤動作を生ずるという欠点があった。 【0014】また、トラッキング位相を変化させた場合
には、キャプスタンモータの回転位相、即ち、磁気テー
プの走行位相はこれに瞬時に応答することは難しく、こ
れによって、誤った再生エンベロープレベルについて検
索動作が行なわれるという欠点があった。 【0015】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除
き、検索時間を大幅に短縮し、高い精度でかつ確実に最
良のトラッキング状態を得ることができるようにした磁
気記録再生装置のオートトラッキング装置を提供するこ
とにある。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基準信号発生手段と、該基準信号発生手
段から出力される基準信号に同期して磁気テープを走査
する回転ヘッドと、該基準信号を遅延する信号遅延手段
と、該磁気テープ上のコントロール信号を再生するコン
トロールヘッドと、該コントロール信号と該信号遅延手
段の出力信号とを入力してキャプスタンモータを制御駆
動する位相比較手段とを有する磁気記録再生装置におい
て、前記回転ヘッドの再生出力レベルを検出するレベル
検出手段と、該レベル検出手段の出力が最大となるよう
に、前記信号遅延手段の遅延時間を制御する遅延制御手
段と、前記コントロールヘッドで再生される前記コント
ロール信号と前記信号遅延手段の出力信号との位相関係
を検出する位相同期検出手段とを有し、該位相同期検出
手段により、前記コントロールヘッドで再生される前記
コントロール信号と前記信号遅延手段の出力信号との位
相関係が所定範囲内にあるとき、前記遅延制御手段が動
作するようにする。 【0017】 【作用】トラッキング位相を2πだけ粗く変化させ、1
トラックピッチ分粗い検索を行なって良好なトラッキン
グ状態となるトラッキング位相の範囲を得、次に、この
範囲内でトラッキング位相を細かく変化させて最良のト
ラッキング状態となるトラッキング位相の細かい検索を
行なうようにし、トラッキング位相を変化させる際に、
遅延された基準信号と再生コントロール信号が位相同期
したことを検出する位相同期検出手段を設け、両者の位
相が所定範囲にあるときに、前記トラッキング位相の変
化動作を行なうようにする。 【0018】 【発明の実施例】以下、本発明の実施例を図面について
説明する 。 【0019】図1は本発明による磁気記録再生装置のオ
ートトラッキング装置の一実施例を示すブロック図であ
って、1は磁気テープ、2はキャプスタンモータ、3は
シリンダモータ、4はビデオヘッド、5,6は位相比較
制御手段、7はコントロールヘッド、8は増幅器、9は
基準信号発生器、10はトラッキングモノマルチバイブ
レータ、11はデジタル遅延手段、12は遅延制御手
段、13はA/D変換器、14はサンプリング回路、1
5は増幅器、16は回転位相検出器、17は波形整形回
路、18は遅延回路、19はサンプリングパルス発生
器、20は検波回路、21はサンプルホールド回路、4
4は位相同期検出回路である。 【0020】同図において、回転位相検出器16から得
られるシリンダモータ16の回転位相を表わすパルス
は、波形整形回路17で処理されてヘッド切換信号HS
が形成される。このヘッド切換信号HSは位相比較制御
手段5に供給され、基準信号発生器9からの基準信号R
EFと位相比較されてこれらの位相差信号がシリンダモ
ータ3に供給される。この結果、シリンダモータ3は基
準信号REFに位相同期して回転する。 【0021】一方、磁気テープ1に記録されているコン
トロール信号CTLはコントロールヘッド7で再生され
て増幅器8で増幅され、位相比較制御手段6に供給され
てデジタル遅延手段11からの遅延基準信号DREFと
位相比較される。位相比較制御手段6からの位相差信号
はキャプスタンモータ2に供給され、この結果、キャプ
スタンモータ2は、コントロール信号CTLと遅延基準
信号DREFとが位相同期するように、制御駆動され
る。 【0022】ここで、図2について遅延基準信号DRE
Fの形成方法について説明する。 【0023】基準信号発生器9で発生する基準信号RE
Fの周期はシリンダモータ3の回転周期に等しい。この
基準信号REFはトラッキングモノマルチバイブレータ
10でその周期のほぼ1/2の時間τ1だけ遅延され、
さらに、デジタル遅延手段11で遅延されて遅延基準信
号DREFが形成される。デジタル遅延手段11の遅延
時間τ2は、遅延制御手段12により、最良のトラッキ
ング状態となるように設定されている。一般には、図2
に示すように、ヘッド切換信号HSの立下りエッジとコ
ントロール信号CTLとが一致するように、デジタル遅
延手段11の遅延時間τ2 が設定されている。 【0024】かかる最良のトラッキング状態を実現する
デジタル遅延時間τ2は、再生モードの開始時や標準再
生モードと長時間再生モードとの間の切換時などに再生
エンベロープレベルが最大となるトラッキング位相を検
索することによって決定される。この検索は、まず、ト
ラッキング位相を2πの範囲で粗く変化させることによ
り、再生エンベロープレベルが最大となるトラッキング
位相を検出し(粗い検索)、次に、このトラッキング位
相近傍でトラッキング位相を細かく変化させて再生エン
ベロープが最大となるトラッキング位相を検出する(細
かい検索)ものである。このトラッキング位相の変化
は、遅延制御手段12により、デジタル遅延手段11の
遅延時間τ2を変化させることによって達成でき、細か
い検索によって検出されたトラッキング位相に対するデ
ジタル遅延手段11の遅延時間τが、先の最良のトラ
ッキング状態を実現する遅延時間である。 【0025】次に、この遅延時間τを設定するための
粗い検索と細かい検索を、図3及び図4を用いて説明す
る。 【0026】ビデオヘッド4からの再生信号はFM映像
信号であり、この再生信号FMは増幅器15で増幅され
てサンプリング回路14に供給される。波形整形回路1
7で得られたヘッド切換信号HSもサンプリング回路1
4に供給される。 【0027】サンプリング回路14においては、再生信
号FMは検波回路20でそのエンベロープが検波され、
このエンベロープ電圧Eはサンプルホールド回路21に
供給される。また、ヘッド切換信号HSは遅延回路18
でその1/4周期遅延され、遅延されたヘッド切換信号
DHSはサンプリングパルス発生器19に供給されてサ
ンプリングパルスSPが形成される。ここで、ビデオヘ
ッド4は2つのヘッドであって、サンプリングパルスS
Pのタイミングはその一方のヘッドが磁気テープ1上の
トラックの中間部を再生走査するタイミングに一致して
いる。このサンプリングパルスSPはサンプルホールド
回路21に供給され、エンベロープ電圧をサンプルホー
ルドする。 【0028】サンプルホールド回路21のサンプリング
されたエンベロープ電圧はA/D変換器13に供給され
てデジタル値となり、遅延制御手段12に供給される。 【0029】遅延制御手段12は、磁気記録再生装置が
再生モードに設定されると動作を開始し、まず、トラッ
キング位相の粗い検索が、次に、細かい検索が行なわれ
る。 【0030】粗い検索では、A/D変換器13からデジ
タル化されたサンプリング電圧(以下、単にサンプリン
グ値という)が供給される毎に、遅延制御手段12はデ
ジタル遅延手段11の遅延時間τ2を粗く変化させる。
従って、遅延基準信号DREFはシリンダモータ3の1
回転毎に順次τ2-1,τ2-2,τ2-3,……と遅延時間τ2
が変化し、これとともにトラッキング位相が変化して再
生信号FMのエンベロープレベルは変化する。このとき
のデジタル遅延手段11の遅延時間τ2は、トラッキン
グ位相が2π(即ち、1トラックピッチ分)だけ変化す
るに相当する範囲内で変化される。 【0031】また、これと同時に、遅延制御手段12
は、A/D変換器13からサンプリング値が供給される
毎に、このサンプリング値とその前に供給されたサンプ
リング値とを比較し、トラッキング位相が2π変化する
間に最大となるサンプリング値に対するデジタル遅延手
段11の遅延時間τ2 を検出して保持する。 【0032】図4はかかる粗い検索におけるデジタル遅
延手段11の遅延時間τ2に対する再生エンベロープレ
ベルの変化を示すものであって、トラッキング位相を2
π変化させるためのデジタル遅延手段11の遅延時間τ
2の変化量をT0とすると、この粗い検索では、遅延制御
手段12にサンプリング値が供給される毎に、デジタル
遅延手段11の遅延時間はT0/10ずつ変化するもの
としている。従って、図4の○印は遅延制御手段12に
供給されるサンプリング値を示している。 【0033】このように、粗い検索が終了すると、次に
細かい検索が行なわれる。 【0034】この細かい検索は、粗い検索で検出した最
大の再生エンベロープレベルでのデジタル遅延手段11
の遅延時間τ2を中心とした所定の範囲内で、A/D変
換器13から遅延制御手段12にサンプリング値が供給
される毎に、デジタル遅延手段11の遅延時間τ2をわ
ずかずつ変化させ、その所定範囲変化させたときの再生
エンベロープレベルが最大となるデジタル遅延手段11
の遅延時間τ2を検索するものであり、この遅延時間τ2
が、最良のトラッキング状態を得るべくデジタル遅延
手段11に設定すべき先の遅延時間である。 【0035】そこで、いま、図4において、粗い検索で
再生エンベロープレベルが最大となるデジタル遅延手段
11の遅延時間がT0/2(点B)とすると、細かい検
索では、これより粗い検索での±1ステップの遅延時間
2T0/5から3T0/5までの間、デジタル遅延手段1
1の遅延時間τ2をわずかずつ(例えば、T0/100ず
つ)変化させる。そして、遅延制御手段12では、A/
D変換器13からサンプリング値が供給される毎に、こ
のサンプリング値とその前に供給されたサンプリング値
を比較することにより、サンプリング値(従って、再生
エンベロープレベル)が最大となる遅延時間τ2 を見つ
け出すのである。 【0036】このように、まず、粗い検索によって概略
的な最大再生エンベロープレベルのトラッキング位相を
検索し、さらに、細かい検索によって最良のトラッキン
グ状態となるトラッキング位相を検出するものであるか
ら、トラッキング位相の検索を迅速に行なうことができ
るし、また、最良のトラッキング状態を設定する精度も
高くすることができる。上記の例の場合、±T0/20
0の精度となり、これは±1.8度程度となる。また、
図11,図12で説明した問題点も解消でき、誤動作を
防止することができる。 【0037】図5は図1でのデジタル遅延手段11の一
具体例を示すブロック図、図6は図5の各部の信号を示
す波形図であって、22は遅延カウンタ、23はマトリ
クス回路、24はプリセットパルス発生回路、25はア
ンドゲート、26はインバータ、27,28は入力端
子、29は出力端子である。 【0038】図5及び図6において、入力端子27に
は、トラッキングモノマルチバイブレータ10(図1)
の出力信号cが供給され、この出力信号cはプリセット
パルス発生回路24でデジタル的に微分され、プリセッ
トパルスPSが形成される。これは、入力端子28から
供給されるクロックパルスCPの出力信号cの立上りエ
ッジ後の最初のパルスを抽出し、これをプリセッツトパ
ルスPSとするものである。 【0039】一方、遅延カウンタ22には、遅延制御手
段12(図1)からnビットのプリセットデータ
(D1,D2,……,Dn-1,Dn)(但し、Dnが最上位
ビット)が供給されており、プリセットパルスPSが遅
延カウンタ22に供給される毎に、遅延カウンタ22は
このプリセットデータの値(以下、プリセット値とい
う)Dにプリセットされる。マトリクス回路23は、遅
延カウンタ22の出力値Nの全ビットQ1,Q2,……,
n-1,Qnが“1”のとき、これを検出して出力信号d
のレベルを“L”とし、それ以外は出力信号dのレベル
を“H”とする。 【0040】そこで、プリセットパルスPSにより、遅
延カウンタ22がプリセットされると、マトリクス回路
23の出力信号dは“H”レベルとなり、入力端子28
からアンドゲート25を介してクロックパルスCPが遅
延カウンタ22に供給され、遅延カウンタ22はこのク
ロックパルスCPをカウントする。そして、遅延カウン
タ22の出力値Nの全てのビットQ1〜Qnが“1”とな
ると、その出力信号dは“L”とになり、アンドゲート
25はオフ状態となって遅延カウンタ22はカウントを
停止する。 【0041】次のプリセットパルスPSが遅延カウンタ
22に供給されて遅延カウンタ22がプリセットされる
と、マトリクス回路23の出力信号dは“H”となり、
遅延カウンタ22はカウントを開始する。マトリクス回
路23の出力信号dはインバータ26で反転され、出力
端子29から位相比較手段6に遅延基準信号DREFと
して供給される。 【0042】このようにして、遅延基準信号DREF
は、入力端子27からの信号cよりも遅延カウンタ22
がプリセットされてからその出力値Nの全ビットQ1
nが“1”となる時間だけ遅れ、遅延カウンタ22の
プリセット値Dが変化することにより、遅延基準信号D
REFの遅延時間τ2が 変化する。 【0043】この遅延時間τ2は、遅延カウンタ22の
プリセット値をM、クロック信号CPの周期をTcpとす
ると、次式で表わされる。 【0044】 【数1】 τ2=(2n−M−1)×Tcp 【0045】従って、プリセット値Mを変化させること
により、遅延時間τ2が変化し、遅延基準信号DREF
の位相が変化してトラッキング位相が変化する。これと
ともに、図4に示したように、再生エンベロープレベル
が変化する。粗い検索時には、このプリセット値Mの変
化を大きくし、細かい検索時にはプリセット値Mの変化
を小さくして、最良のトラッキング位相が検出された後
は、そのときのプリセット値Mを固定する。 【0046】図7は図1の遅延制御手段12の一具体例
を示すブロック図であって、30,31は入力端子、3
2はカウンタ手段、33は検索速度設定回路、34は検
索終了検出回路、35はデータ比較器、36はメモリ手
段、37,38はアンドゲート、39は前段カウンタ、
40は後段カウンタ、41はアンドゲート、42はデー
タメモリ、43はカウンタメモリである。 【0047】図7において、入力端子30からクロック
パルスφが、入力端子31からは検索スタート信号SS
が夫々供給される。このクロックパルスφは、例えばヘ
ッド切換信号HS(図1)から形成され、シリンダモー
タ3(図1)の回転周期に等しい周期を有している。即
ち、サンプリング回路14(図1)で再生エンベロープ
レベルをサンプリングする毎に1パルスずつ、入力端子
30からクロックパルスφが供給される。 【0048】カウント手段32の前段カウンタ39と後
段カウンタ40は、図5の遅延カウンタ22のプリセッ
ト値Dを発生する。後段カウンタ40はこのプリセット
値Dのうちの上位のDm+1からDnまでの(n−m)個の
ビットを発生し、前段カウンタ39は下位のD1からDm
までのm個のビットを発生する。 【0049】後段カウンタ40には、アンドゲート38
を介して入力端子30からクロックパルスφが供給され
るが、後段カウンタ40のみにこのクロックパルスφが
供給される毎に、プリセット値Dは、粗い検索における
デジタル遅延手段11(図1)の遅延時間τ2を1ステ
ップ(即ち、図4に示すように、T0/10)変化させ
るに要する値だけ変化する。また、前段カウンタ39に
は、アンドゲート37を介してクロックパルスφが供給
されるが、前段カウンタ39のみにこのクロックパルス
φが供給される毎に、プリセット値Dは、細かい検索に
おけるデジタル遅延手段11の遅延時間を1ステップ
(先の説明では、T0/100)変化させるに要する値
だけ変化する。 【0050】次に、この具体例の動作について説明す
る。 【0051】再生モードが開始すると、あるいは、長時
間再生モードと標準再生モードとの切換えなどが行なわ
れると、入力端子31から検索速度設定回路33に検索
スタート信号SSが供給され、遅延制御手段12が動作
を開始する。 【0052】まず、前段カウンタ39と後段カウンタ4
0とは値零にリセットされ、この零の値がカウンタメモ
リ43に記憶され、それから、検索速度設定回路33は
アンドゲート37をオフ状態にし、アンドゲート38を
オン状態にする。また、検索速度設定回路33から検索
終了検出回路34に信号が送られ、アンドゲート41を
オン状態に設定する。この状態から粗い検索が開始され
る。 【0053】A/D変換器13から最初に供給されるサ
ンプリング値はデータメモリ42に記憶される。A/D
変換器13からの次のサンプリング値はデータ比較器3
5に供給され、データメモリ42に記憶されたサンプリ
ング値と比較される。これとともに、入力端子30から
アンドゲート38を介して後段カウンタ40にクロック
パルスφが1つ供給され、後段カウンタ40の値が1だ
け増加する。そして、A/D変換器13からのサンプリ
ング値がデータメモリ42に記憶されたサンプリング値
よりも大きいときには、データ比較器35はパルスを発
生し、このパルスはアンドゲート41を介してデータメ
モリ42とカウンタメモリ43に供給され、これらを書
き込み状態に設定する。この結果、データメモリ42は
前に記憶されたサンプリング値に代えてA/D変換器1
3からのサンプリング値を記憶し、カウンタメモリ43
は記憶されている先の値零に代えて後段カウンタ40の
値を記憶する。A/D変換器13からのサンプリング値
がデータメモリ42に記憶されているサンプリング値に
等しいか、あるいはそれよりも小さいときには、データ
メモリ42、カウンタメモリ43は書き込みが行なわれ
ず、記憶されていた値は夫々そのまま記憶された状態に
ある。 【0054】このように、A/D変換器13からサンプ
リング値が供給される毎に、このサンプリング値がデー
タメモリ42に記憶されているサンプリング値とデータ
比較器35で比較され、その度に、入力端子30から後
段カウンタ40にクロックパルスφが1つずつ供給され
る。そして、A/D変換器13からのサンプリング値が
データメモリ42に記憶されたサンプリング値よりも大
きいときのみデータメモリ42に記憶されるサンプリン
グ値が書き換えられ、これとともに、カウンタメモリ4
3もその時の後段カウンタ40の値に書き換えられる。
従って、データメモリ42には、これまでA/D変換器
13から供給されたサンプリング値のうちの最大サンプ
リング値が常に記憶され、カウンタメモリ43には、こ
の最大のサンプリング値がA/D変換器13から供給さ
れたときの後段カウンタ40の値が記憶されいる。 【0055】そして、トラッキング位相が2πだけ変化
されたとき、即ち、図4に示したように、デジタル遅延
手段11の遅延時間が0からT0まで変化したとき、粗
い検索が終了する。データメモリ42には、この粗い検
索によって得られた最大のサンプリング値が記憶され、
カウンタメモリ43には、このサンプリング値がA/D
変換器13から供給されたときの後段カウンタ40の値
が記憶されている。この値が図4における点Bの値であ
る。 【0056】粗い検索が終了したことは、検索速度設定
回路33で検索スタート信号SSの供給後、クロックパ
ルスφを所定数カウントすることによって検出され、こ
の結果は検索終了検出回路34に伝達される。また、こ
れとともに、アンドゲート38はオフ状態となる。検索
終了検出回路34の制御のもとに、カウンタメモリ43
に記憶されている値が読み出され、この値から1を引い
た値が後段カウンタ40に設定される。このように、後
段カウンタ40に値が設定されると、前段カウンタ39
と後段カウンタ40とによる値Dは、デジタル遅延手段
11に図4の点Aの遅延時間2T0/5 を設定したこと
になる。 【0057】次に、前段カウンタ39の値零がカウンタ
メモリ43で書き換えられ、アンドゲート37がオン状
態となって細かい検索が開始される。この細かい検索
は、クロックパルスφがアンドゲート37を介して前段
カウンタ39に供給されて前段カウンタ39のD1
2,……,Dmビットからなる値が変化し、また、カウ
ンタメモリ43では、上記のように、データ比較器35
の比較結果に応じて、これまで記憶されていた値から前
段カウンタ39の値に書き換えられる以外、粗い検索時
の動作と同様である。 【0058】この場合、後段カウンタ40の値は固定さ
れ、前段カウンタ39の値のみが変化し、これによっ
て、後段カウンタ40と前段カウンタ39とによる値D
は、前段カウンタ39にクロックパルスφが供給される
毎に、粗い検索時よりも細かい値ずつ変化し、ここで
は、デジタル遅延手段11の遅延時間がT0/100ず
つ変化するように、上記の値Dが変化する。 【0059】この細かい検索は、図4において、デジタ
ル遅延手段11の遅延時間が、T0/2±T0/10の範
囲、即ち、2T0/5(点A)から3T0/5(点C)ま
での範囲を変化するように行なわれ、その範囲での最大
のサンプリング値がデータメモリ42に記憶され、この
サンプリング値がA/D変換器13から供給されたとき
の前段カウンタ39の値がカウンタメモリ43に保持さ
れる。 【0060】細かい検索が終了すると、アンドゲート3
7はオフ状態になり、また、検索終了検出回路34が作
動し、アンドゲート41がオフ状態となるとともに、前
段カウンタ39はカウンタメモリ43に保持されている
値に書き換えられる。 【0061】以上の検索によって前段カウンタ39と後
段カウンタ40との値が夫々設定されると、このときの
値Dにより、デジタル遅延手段11の遅延時間は、再生
信号FM(図1)のエンベロープレベルが最大となるよ
うに設定される。 【0062】なお、上記実施例では、図4に示すよう
に、説明の便宜上、再生エンベロープレベルが最小の状
態から、粗い検索が開始するようにしたが、トラッキン
グモノマルチ10の時定数を適宜設定することにより、
図8に示すように、再生エンベロープレベルが得られる
近傍(例えば、最大エンベロープレベルが得られるトラ
ッキング位相の±90°の範囲内)の充分大きい状態か
ら粗い検索を開始させることができ、むしろこの方が望
ましい。 【0063】これは、図8から明らかなように、粗い検
索が終る頃では、再生エンベロープレベルが高くて比較
的トラッキングが良好な状態にあり、ノイズの少ない比
較的良好な画質の再生画像が得られており、これから細
かい検索に移っても、再生画質の劣化はほとんど現われ
ず、再生画質がさらに良くなる方向に検索が行なわれ
る。従って、検索時間が実際の時間よりも短かく感じら
れるという利点がある。 【0064】さらに、図8に示すように、最大の再生エ
ンベロープレベルが得られる点Bよりも1ステップ前の
点Aの状態から粗い検索を開始するように設定すること
により、粗い検索は点Aの状態にほぼ等しい点A’の状
態で終了するから、後段カウンタ40(図7)では、粗
い検索終了時点での値をそのまま保持して細かい検索に
移ることができ、粗い検索終了後のカウンタメモリ43
(図7)から後段カウンタ40への値の移し換えを必要
としない。従って、図4で示したように、粗い検索を行
なう場合に比べて、上記のように、検索時間が短かく感
じられるばかりでなく、実際の検索時間も短縮される。
また、この場合には、粗い検索時において、後段カウン
タ40の値をデータメモリ43に書き込む動作は必要な
いので、遅延制御手段12の回路構成も簡略化される。 【0065】さらにまた、図7に示した遅延制御手段1
2では、粗い検索期間中アンドゲート38が、また、細
かい検索期間中アンドゲート37がオン状態に保持され
るものとしたが、データ比較器35の比較動作のタイミ
ングと入力端子30からのクロックパルスφの供給タイ
ミングとの関係を適宜設定することにより、データ比較
器35が2つのサンプリング値を比較する毎にデータ比
較器35から検索速度設定回路33に信号を送り、粗い
検索時には、データ比較器35が2つのサンプリング値
を比較する毎にアンドゲート38を一定期間ずつオン状
態にし、また、細かい検索時には、同様にアンドゲート
37を一定期間ずつオン状態にして、入力端子30から
クロック信号φが供給される期間にほぼ等しい期間の
み、アンドゲート38,37をオン状態にすることがで
きる。これによって後段カウンタ40や前段カウンタ3
9へ不所望なノイズパルスが供給されるのを防止するこ
とができる。 【0066】ここでは、粗い検索時、基準信号REFの
デジタル遅延手段11で遅延される毎に、キャプスタン
モータ2の回転位相、即ち磁気テープ1の走行位相が瞬
間的に遅延基準信号DREFの位相に追従するものとし
て説明した。しかし、遅延基準信号DREFの位相が変
化すると、この時点から遅延基準信号DREFの位相と
磁気テープ1の走行位相が所定の定常的な関係となるま
でには、有限の時間が存在する。この時間がシリンダモ
ータ3の回転周期よりも充分短かいならば問題はない
が、この回転周期にほぼ等しいかあるいはそれ以上とな
ることもある。このような時間内に遅延制御手段12が
粗い検索動作を行なうと、誤った再生エンベロープレベ
ルについて検索動作が行なわれたことになる。 【0067】かかる問題は、磁気テープ1の走行速度が
遅い3倍速再生モードでの検索時やデジタル遅延手段1
1の遅延時間τ2の変化が小さい細かい検索時など、シ
リンダモータ3の1回転当りの磁気テープ1の走行量が
少ない場合には問題とはならないが、磁気テープ1の走
行速度が速い標準再生モードでの粗い検索時において
は、問題となる場合がある。 【0068】かかる問題を解消する手段として位相同期
検出手段44を設け、増幅器8からのコントロール信号
CTLとデジタル遅延手段11からの遅延基準信号DR
EFとの位相関係を検出し、この位相関係が所定の定常
的な関係にないときに、遅延制御手段12による検索動
作を一時停止させ、この所定の定常的な関係になったと
きに、再び検索動作を行なわせるものである。 【0069】そこで、検索時、遅延制御手段12によっ
てデジタル遅延手段11の遅延時間τ2が変化し、コン
トロール信号CTLと遅延基準信号DREFとの位相関
係が所定の定常的な関係からずれると、検索動作は一時
中断し、その間、デジタル遅延手段11の遅延時間τ2
はそのまま保持される。その後、上記の位相関係が所定
の定常関係になると、位相同期検出手段44がこれを検
出し、遅延制御手段12が検索動作を開始してデジタル
遅延手段11の遅延時間τ2 を変化させる。 【0070】位相同期検出手段44の出力信号による遅
延制御手段12の動作、不動作の制御は次のようにして
行なわれる。 【0071】即ち、図7において、いま、粗い検索が行
なわれているとすると、アンドゲート38はオン状態に
あり、データ比較器35は比較動作状態にあるが、位相
同期検出回路44でコントロール信号CTLと遅延基準
信号DREFとの位相関係が所定の定常関係からはずれ
ていることが検出されると、位相同期検出手段44の出
力信号はデータ比較器35に供給され、データ比較器3
5を停止状態にする。これとともに、データ比較器35
から検索速度設定回路33に指令信号が送られ、この結
果、アンドゲート38をオフ状態にする。これによっ
て、遅延制御手段12は停止状態となり、粗い検索が中
断する。 【0072】次に、位相同期検出回路44でコントロー
ル信号CTLと遅延基準信号DREFとの位相関係が所
定の定常関係になったことが検出されると、このときの
位相同期検出回路44の出力信号により、データ比較器
35は停止状態が解除され、これに伴なって検索速度設
定回路33はアンドゲート38をオン状態とする。これ
によって遅延制御手段12は検索動作を再開する。 【0073】なお、この位相同期検出手段44は、特
に、標準再生モードにおける粗い検索での問題点を解消
するものであるとしたが、細かい検索時や3倍速再生モ
ードにおける検索時において、同様の問題が生じた場合
には、これをも解消することはいうまでもなく、さら
に、ドロップアウトなどによってコントロール信号CT
Lが欠落などして磁気テープの走行状態が不安定になる
ような場合にも、この期間検索動作が停止し、検索結果
に影響が生じない。 【0074】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最良のトラッキング状態を得ることができるトラッキン
グ位相を確実にかつ高精度で設定することができるとと
もに、かかるトラッキング位相を設定するに要する時間
を充分短かくすることができて、再生モード開始時や再
生モード間の切換時におけるモニタカット時間を大幅に
短縮することができるし、また、コントロール信号と遅
延基準信号との位相関係が所定の定常関係からはずれる
期間を避けて検索動作が行なわれるから、再生エンベロ
ープレベルが正確に最大となるデジタル遅延手段の遅延
時間(従って、トラッキング位相)を検索することがで
きるし、さらに、全てデジタル回路構成することができ
るから、IC回路化が可能となって小形、軽量な構成と
なり、上記従来技術の欠点を除いて優れた機能の磁気記
録再生装置のオートトラッキング装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による磁気記録再生装置のオートトラッ
キング装置の一実施例を示すブロック図である。 【図2】図1のキャプスタンモータの回転位相制御のた
めの基準信号の位相を示す説明図である。 【図3】図1の検索動作時の各部の信号を示す波形図で
ある。 【図4】図1の検索動作時におけるデジタル遅延手段の
遅延時間と再生エンベロープレベルとの関係の一例を示
すグラフ図である。 【図5】図1のデジタル遅延手段の一具体例を示すブロ
ック図である。 【図6】図5の各部の信号を示す波形図である。 【図7】図1の遅延制御手段の一具体例を示すブロック
図である。 【図8】図1の検索動作時におけるデジタル遅延手段の
遅延時間と再生エンベロープレベルとの関係を示すグラ
フ図である。 【図9】トラッキング位相と再生エンベロープレベルと
の関係を示す特性図である。 【図10】再生エンベロープレベルの変化に対するサン
プリング値の変化を示す説明図である。 【図11】従来の磁気記録再生装置のオートトラッキン
グ装置におけるトラッキング位相検索の誤動作の一例を
示す説明図である。 【図12】従来の磁気記録再生装置のオートトラッキン
グ装置におけるトラッキング位相検索の誤動作の他の例
を示す説明図である。 【符号の説明】 1 磁気テープ 2 キャプスタンモータ 4 ビデオヘッド 6 位相比較手段 7 コントロールヘッド 9 基準信号発生器 10 トラッキングモノラルマルチバイブレータ 11 デジタル遅延手段 12 遅延制御手段 13 A/D変換器 14 サンプリング回路 30 クロックパルスの入力端子 31 検索スタート信号の入力端子 32 カウンタ手段 33 検索速度設定回路 35 データ比較器 36 メモリ手段 39 前段カウンタ 40 後段カウンタ 42 データメモリ 43 カウンタメモリ 44 位相同期検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 周幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 福島 勇夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 後藤 克彦 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社 日立製作所 東海工場内 (72)発明者 高橋 孝 東京都小平市上水本町1479番地 日立マ イクロコンピユータエンジニアリング株 式会社内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基準信号発生手段と、該基準信号発生手段から出力
    される基準信号に同期して磁気テープを走査する回転ヘ
    ッドと、該基準信号を遅延する信号遅延手段と、該磁気
    テープ上のコントロール信号を再生するコントロールヘ
    ッドと、該コントロール信号と該信号遅延手段の出力信
    号とを入力してキャプスタンモータを制御駆動する位相
    比較手段とを有する磁気記録再生装置において、 前記回転ヘッドの再生出力レベルを検出するレベル検出
    手段と、 前記信号遅延手段の遅延時間を可変制御して前記レベル
    検出手段が検出する前記再生出力レベルが最大となる前
    記信号遅延手段の遅延時間を検出し、前記信号遅延手段
    の遅延時間を該検出した遅延時間とする遅延制御手段
    と、 前記コントロールヘッドで再生される前記コントロール
    信号と前記信号遅延手段の出力信号との位相関係を検出
    する位相同期検出手段と、 を有し、該位相同期検出手段により、前記コントロール
    ヘッドで再生される前記コントロール信号と前記信号遅
    延手段の出力信号との位相関係が所定の定常関係になっ
    たことが検出されたときに、前記遅延制御手段が前記信
    号遅延手段の遅延時間を可変制御することを特徴とする
    磁気記録再生装置のオートトラッキング装置。 2.特許請求の範囲第1項において、前記 位相同期検出手段により、前記コントロールヘッド
    で再生される前記コントロール信号と前記信号遅延手段
    の出力信号との位相関係が前記所定の定常関係にないこ
    とが検出されたときに、前記遅延制御手段は、前記信号
    遅延手段の遅延時間を可変制御する動作を停止するとと
    もに、前記信号遅延手段の遅延時間をこの可変制御動作
    の停止直前に設定した遅延時間に保持することを特徴と
    する磁気記録再生装置のオートトラッキング装置。
JP6095143A 1994-05-09 1994-05-09 磁気記録再生装置のオートトラッキング装置 Expired - Lifetime JP2553821B2 (ja)

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