JP2553800B2 - 基礎の施工方法 - Google Patents
基礎の施工方法Info
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
法に係わり、特に基礎を設置するための地業の形成を改
良した基礎の施工方法に関するものである。
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、したがってその施工は、地盤に対する根伐り穴の
形成、根伐り穴の底への砕石等の敷き込み及び転圧によ
る地業の形成、型枠の建込み、コンクリートの打設、型
枠の解体、埋め戻し、モルタルによる天端ならし、とい
う作業を順次行うことによりなされている。
には、砕石の敷き込みに続いてフーチング部へのコンク
リートの打設が行なわれ、また、基礎中に鉄筋を設ける
場合には、型枠の組み立てに先立って配筋作業が行なわ
れる。そして、コンクリート打設後には、上部構造体と
しての土台を基礎に対して締結固定するためのアンカー
ボルトを位置決めして取り付けるための作業も必要であ
る。
は、作業が多岐にわたって多数の工数を要するので工期
や工費の削減を図ることが困難であるし、また、土工、
鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必要とする。そこ
で、近年、プレハブ住宅等の現場での作業を省力化する
ために住宅用の基礎を予め工場等で形成するプレキャス
トコンクリート製の基礎構築用ブロック構造物として、
住宅等の基礎を施工する方法が行なわれる場合がでてき
た。
キャストコンクリート製のものとしても、地盤に対する
根伐り穴の形成、根伐り底への砕石や栗石等の敷き込み
及び転圧による地業の形成、埋め戻し等の作業を行なう
必要がある。また、基礎をプレキャストコンクリート製
とした場合には、現場打ちの基礎のように、コンクリー
ト打設後に天端ならしを行なって、基礎の水平レベルを
合わせることが困難なので、地業を形成する際に、水平
レベルを正確に合わせておく必要があり、地業を形成す
るのに現場打ち基礎よりも手間がかかるという問題があ
った。
が埋設された状態となっているが、家屋に水平方向の力
がかかった場合には、その力に対して、主に、家屋及び
基礎の質量、基礎の底面と地業との摩擦等により、住宅
の横移動を防止しており、基礎を埋設したことによる効
果はあまりない。
雨水等により流されて、基礎の埋設された部分の一部が
露出する場合があった。さらに、基礎を埋設するための
根伐り穴を形成すべき地盤の表層近くに岩盤等がある場
合には、盛り土を行なって全体をかさ上げした後に、根
伐りを行ない地業を形成する必要があった。この他にも
基礎を施工する上で地盤に問題があるような場合には、
設計者が地盤の状態に対応して、土砂の入れ替えや、盛
り土等を行なっていた。
あり、その目的とするところは、基礎の施工を大幅に機
械化することができると共に、施工すべき地盤に対応し
て、容易に基礎を施工できる基礎の施工方法を提供する
ことである。
基礎の施工方法は、前記地盤の基礎を設置すべき部分
を、掘削機械により基礎のフーチングの幅の略2倍の深
さに掘り返すと共に、掘り返した地盤を残した状態で掘
り返した部分に繊維や砂等の地盤改良材を添加し、次い
で、掘り返した部分を締固め機械により締固めると共
に、締固めによる土砂の収縮により基礎設置用の溝を形
成した後に、前記溝の底面上に基礎となるコンクリート
構造物を設けることを前記課題の解決手段とした。
は、前記地盤の基礎を設置すべき部分を、掘削機械によ
り基礎のフーチングの幅の略2倍の深さに掘り返すと共
に、掘り返した地盤を残した状態で掘り返した部分にセ
メント等の地盤改良剤を添加した後に、掘り返した土砂
と地盤改良剤とを混練し、次いで、掘り返した部分を締
固め機械により締固めると共に、締固めによる土砂の収
縮により基礎設置用の溝を形成した後に、前記溝の底面
上に基礎となるコンクリート構造物を設けることを前記
課題の解決手段とした。
は、前記地盤の基礎を設置すべき部分を、締固め機械に
より締固めると共に、締固めによる土砂の収縮により基
礎設置用の溝を形成するに際して、予め住宅を構築すべ
き地盤の地質を検査し、次いでこの検査結果に基づい
て、砂、繊維等の地盤改良材やセメント等の地盤改良剤
の少なくとも一つを用いるか用いないかを選択し、ま
た、前記地盤改良材や地盤改良剤を用いる場合に、予
め、地盤を掘り返してから、掘り返した地盤を残した状
態で掘り返した部分に前記地盤改良材や地盤改良剤を添
加するか、地盤を掘り返さずに前記地盤改良材や地盤改
良剤を添加するかを選択し、次いで、前記地盤の締固め
を行なった後に、締固められた地盤上に基礎となるコン
クリート構造物を設けることを前記課題の解決手段とし
た。本発明で基礎を設置すべき部分を掘り返すとは、地
盤の基礎を設置すべき部分の土砂を取り除いて穴を形成
するのではなく、土砂を取り除かずにほぐすことであ
り、ほぐした土砂の搬出は行わないことを意味する。
ば、地盤の地質に問題が有る場合でも、地盤の基礎を設
置すべき部分を掘り返した後に、掘り返した地盤を残し
た状態で掘り返した部分に地盤改良材や地盤改良剤を添
加することにより、基礎の施工を行なうことができる。
また、本発明での掘削作業は、基礎を設置すべき部分の
土砂を取り除いて根切り穴を形成するためのものではな
く、基礎を設置すべき部分の土砂を取り除かずにほぐ
し、このほぐした土砂に地盤改良剤を添加するためのも
のであり、掘削した部分の土砂を運び出す必要がなく、
また、根切り穴のように、底面が平になるように掘削す
る必要がない。従って、掘削作業を容易とすると共に、
掘削部分の締固めも、掘り返された部分の土砂が盛り上
がった状態となっており、根切り穴のように溝となって
いなので、ロードローラ等により容易に締固めを行なう
ことができる。
の地質に対応して、基礎の施工の地盤を締固める方法を
選択するので、従来のように、単に一般的な地業の形成
を行なった場合に比べ、確実に地盤の強度を最適なもの
とすることができ、また、土砂の入れ替えのように、過
度な地盤の改良を行なうことで基礎の施工のコストを増
大させてしまうこともない。
説明する。図1ないし図2は、本発明の一実施例を示す
図面であって、この実施例に示す基礎の施工方法は、基
礎2を設置すべき地盤1に従来例のような地業を設ける
ことなく、地盤1の地質に対応して必要により地盤改良
材や地盤改良剤を用いて地盤1を締め固めることによ
り、容易に基礎の安定を図ろうとしたものである。
べき地盤1から、地質を検査するためのサンプルを採取
する。そして、地盤1の土砂の組成や含水量等を検査す
る。そして、予め、土砂の組成や含水量等の地質の状態
に対応して、セメント等の地盤改良剤及び繊維や砂等の
地盤改良材を用いるか用いないかを決めておく。また、
地盤改良材や地盤改良剤を用いる場合には、土砂の組成
や含水量等の地質の状態に対応して、どのような地盤改
良材や地盤改良剤を用いるかを決めておく。さらに、土
砂の組成や含水量等の地質の状態に対応して、地盤改良
材や地盤改良剤を用いる場合に、予め地盤1を掘り返し
て、地盤改良材や地盤改良剤を土砂に混練する必要があ
るかないかを決めておく。
ことにより、地盤1の締固め方法がある程度限定される
ので、特に、基礎の施工を行なう作業者が現場で、地盤
1の地質に対応して基礎の施工方法を変更していく必要
がなく、作業者にかかる負担を軽減することができると
共に、地盤1の地質の状態に確実に対応した基礎の施工
を行なうことができる。そして、土砂の組成が、良好な
場合には、特に、地盤改良材や地盤改良剤を用いずに、
地盤1の締固めを行なう。
分を、締固め機械により締固める。この際の締固め機械
としては、小型のロードローラ(振動ローラ等)、振動
コンパクタ,ランマ等を用いることができる。そして、
地盤1の基礎の設置部分を締固めることにより、基礎2
の設置部分の土砂が圧縮され、図1に示すように溝3が
形成される。
測するセンサーが設けられているものがあり、このセン
サーにより強度を測定することができる。このセンサー
により測定された強度が、前記サンプルの検査により推
測された地盤1の強度に比べて低く、地盤1の地質に問
題がある場合に、後述するように地盤改良材や地盤改良
剤を用いても良い。また、締固め機械にセンサーが設け
られていない場合でも、締固め機械を地盤1上に載置し
た際に、締固め機械の重量による地盤1の沈下量を測定
することで、地盤1の強度を評価することができる。
の地質に多少の問題があることがわかった場合、もしく
は上述のように現場での測定の結果、地盤1の地質に多
少の問題があることがわかった場合には、地盤1の基礎
2の設置部分に、地盤改良材や地盤改良剤を敷き詰め、
前述の場合と同様に締固め機械による締固めを行なう。
等の細骨材を用いることができる。前記地盤改良剤とし
ては、セメントミルク、セメントモルタル、セメント・
ベントナイト、ベントナイト、粘土、水ガラス・無機反
応材、水ガラス・有機反応材、ウレタン系樹脂、アクリ
ルアミド系樹脂、尿素系樹脂等を用いることができ、特
に限定されるものではないが、劇物や毒物を含まないも
のが好ましい。
かなり問題がある場合には、地盤1の基礎を設置する部
分を、掘削機械により一旦掘り返した状態で、前記地盤
改良材をその上に敷き詰めるか、もしくは前記地盤改良
剤を掘り返した地盤を残した状態で掘り返した部分に添
加してから、もう一度、掘削機械による掘り返し作業を
行ない地盤改良剤と土砂とを混練する。
ベルや、トレンチャ等を用いることができる。また、掘
削機械により掘り返す深さLは、例えば、図2に示すよ
うに、プレキャストコンクリート製の基礎2のフーチン
グ部2aの幅dの略2倍の深さとすることが好ましい。
これは、一般に、地盤において、住宅を支持するための
基礎として作用する範囲は、フーチングの略2倍の深さ
とされているので、地盤の基礎として作用する範囲のみ
を地盤改良すれば、確実に住宅を支持できると共に、基
礎の施工のコストアップを低く抑さえることができるか
らである。
地盤を残した状態の掘り返した部分4を締固めると共
に、締固めた地盤1の沈下により溝3を形成する。以上
のように地盤1の地質に対応した締固め方法で、地盤1
の締固め及び締固めによる溝3の形成を行なう。この際
に、周知のレーザー式の建設用レベルを用いて、地盤1
に形成される溝3の底面の水平レベルを調整しながら、
地盤1を締め固めていく。
のプレキャストコンクリート製の基礎2を設置して基礎
の施工を終了する。前記プレキャストコンクリート製の
基礎2とは、例えば、図2に示すようなフーチング部2
aを有する断面逆T字状のプレキャストコンクリート製
のコンクリート構造物である。
によれば、地盤1の地質が良好な場合に、地盤1の基礎
2を設置する部分を締固め機械により締固め、この締固
めによる土砂の収縮により、溝3を形成し、この溝3の
底面上に基礎2を載置するだけの容易な作業で基礎の施
工を行なうことができる。
めることによる地盤1の沈下により形成されるので、地
盤1の表層近くに岩盤等があっても特に問題がない。ま
た、上述のように、必ずしも基礎2の下部を埋設するこ
とが、基礎2にかかる水平方向の力に対して、大きな効
果を有するものではないので、前記溝3が浅くてもよ
く、地盤1の表層近くに岩盤があることにより、溝3が
浅くなっても構わない。
加する場合に、地盤1の表層近くに硬い岩盤があれば、
それ以上深く地盤改良を行なう必要がなくなるだけなの
で、所定の深さまで掘削するために盛り土等により地盤
1のかさ上げ等を行なう必要がない。従って、本実施例
の基礎の施工方法は、地盤1の表層近くの岩盤等に影響
されることなく施工することができる。
1に地盤改良剤もしくは地盤改良材を敷き詰め、もしく
は混練してから、地盤1を締固め機械により締固めるこ
とにより対応できるので、土砂の入れ替えや盛り土等の
大幅な地盤1の改良を行なう必要がなく、容易に基礎の
施工を行なうことができる。すなわち、従来の家屋に比
較して、地盤1の地質の影響を受けることがない。たと
えば、以前は湿地や水田であったような場所でも、土砂
の入れ替え等の必要がなく、十分な強度で基礎2を設置
することができる。
の土砂のサンプルの地質を検査して、予め地質に対応し
た地盤1の締固め方法が決められるので、現場の作業者
や設計者がその場で対応を迫られるようなことが少な
く、また、住宅の建設後に問題が起こるようなことがな
い。
を、主に締固め機械により行なうことができ、地盤1の
地質が悪い場合でも、締固め機械と掘削機械とにより行
なうことができるので、基礎の施工を大幅に機械化する
ことができる。
請求項1または2記載の基礎の施工方法によれば、地盤
の状態の悪い場所にも容易に基礎を施工することがで
き、家屋を安定して保持することができると共に、機械
化を図ることができる。また、請求項3記載の基礎の施
工方法によれば、地盤の多様な地質の状態に対応して基
礎の施工を容易に行なうことができる。
置すべき部分を締固めて沈下させて溝を形成した状態を
示す斜視図である。
基礎と地盤とを示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 住宅等を構築するに際し、地盤に形成さ
れて住宅を支持する基礎を施工するための基礎の施工方
法であって、 前記地盤の基礎を設置すべき部分を、掘削機械により基
礎のフーチングの幅の略2倍の深さに掘り返すと共に、
掘り返した地盤を残した状態で掘り返した部分に繊維や
砂等の地盤改良材を添加し、次いで、掘り返した部分を
締固め機械により締固めると共に、締固めによる土砂の
収縮により基礎設置用の溝を形成した後に、前記溝の底
面上に基礎となるコンクリート構造物を設けることを特
徴とする基礎の施工方法。 - 【請求項2】 住宅等を構築するに際し、地盤に形成さ
れて住宅を支持する基礎を施工するための基礎の施工方
法であって、 前記地盤の基礎を設置すべき部分を、掘削機械により基
礎のフーチングの幅の略2倍の深さに掘り返すと共に、
掘り返した地盤を残した状態で掘り返した部分にセメン
ト等の地盤改良剤を添加した後に、掘り返した土砂と地
盤改良剤とを混練し、次いで、掘り返した部分を締固め
機械により締固めると共に、締固めによる土砂の収縮に
より基礎設置用の溝を形成した後に、前記溝の底面上に
基礎となるコンクリート構造物を設けることを特徴とす
る基礎の施工方法。 - 【請求項3】 住宅等を構築するに際し、地盤に形成さ
れて住宅を支持する基礎を施工するための基礎の施工方
法であって、 前記地盤の基礎を設置すべき部分を、締固め機械により
締固めると共に、締固めによる土砂の収縮により基礎設
置用の溝を形成するに際して、予め住宅を構築すべき地
盤の地質を検査し、次いでこの検査結果に基づいて、
砂、繊維等の地盤改良材やセメント等の地盤改良剤の少
なくとも一つを用いるか用いないかを選択し、また、前
記地盤改良材や地盤改良剤を用いる場合に、予め、地盤
を掘り返してから、掘り返した地盤を残した状態で掘り
返した部分に前記地盤改良材や地盤改良剤を添加する
か、地盤を掘り返さずに前記地盤改良材や地盤改良剤を
添加するかを選択し、次いで、前記地盤の締固めを行な
った後に、締固められた地盤上に基礎となるコンクリー
ト構造物を設けることを特徴とする基礎の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077867A JP2553800B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 基礎の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077867A JP2553800B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 基礎の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280036A JPH05280036A (ja) | 1993-10-26 |
JP2553800B2 true JP2553800B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13646010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4077867A Expired - Fee Related JP2553800B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 基礎の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553800B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4247063B2 (ja) * | 2003-07-10 | 2009-04-02 | 積水ハウス株式会社 | 宅地造成工法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0759810B2 (ja) * | 1987-05-09 | 1995-06-28 | 積水ハウス株式会社 | 基礎用地盤改良工法 |
JPH0431509A (ja) * | 1990-05-28 | 1992-02-03 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 基礎の造成方法 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4077867A patent/JP2553800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05280036A (ja) | 1993-10-26 |
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