JP2553616B2 - ニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方法 - Google Patents
ニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方法Info
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- JP2553616B2 JP2553616B2 JP63066596A JP6659688A JP2553616B2 JP 2553616 B2 JP2553616 B2 JP 2553616B2 JP 63066596 A JP63066596 A JP 63066596A JP 6659688 A JP6659688 A JP 6659688A JP 2553616 B2 JP2553616 B2 JP 2553616B2
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- nickel
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- metallic nickel
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ニッケル化合物中の金属ニッケルを簡単
に、精度よく定量できる方法に関するものである。
に、精度よく定量できる方法に関するものである。
従来の技術 ニッケル化合物中の金属ニッケルを定量するために
は、先ずニッケル化合物が何であるかを分析する必要が
ある。その後、そのニッケル化合物だけが溶解した金属
ニッケルは溶解しない試薬を用いて、金属ニッケルだけ
を固体として分離し、その重量を測定する。これによっ
てニッケル化合物中の金属ニッケルの定量が行える。
は、先ずニッケル化合物が何であるかを分析する必要が
ある。その後、そのニッケル化合物だけが溶解した金属
ニッケルは溶解しない試薬を用いて、金属ニッケルだけ
を固体として分離し、その重量を測定する。これによっ
てニッケル化合物中の金属ニッケルの定量が行える。
発明が解決しようとする課題 しかし、この定量法は複雑であり、試料を溶解する時
に金属ニッケルも多少なりとも溶解する恐れがある。ま
た、ニッケル化合物中の金属ニッケ化の量が微量の場
合、重量法では測定不可能となる。このように従来の定
量法では、定量操作、定量精度および定量下限に上記欠
点を有しており、実用面で問題がある。
に金属ニッケルも多少なりとも溶解する恐れがある。ま
た、ニッケル化合物中の金属ニッケ化の量が微量の場
合、重量法では測定不可能となる。このように従来の定
量法では、定量操作、定量精度および定量下限に上記欠
点を有しており、実用面で問題がある。
課題を解決するための手段 本発明は、ニッケル化合物中の金属ニッケルのすぐれ
た定量法を提供することを目的とし、上記欠点を改善す
るために、金属ニッケルを含むニッケル化合物に磁場を
印加して、その時の試料の飽和磁化強度を測定するもの
である。
た定量法を提供することを目的とし、上記欠点を改善す
るために、金属ニッケルを含むニッケル化合物に磁場を
印加して、その時の試料の飽和磁化強度を測定するもの
である。
作用 本発明の方法によれば、試料を溶解させることなく簡
単で精度の良い金属ニッケルの定量を行うことができ
る。
単で精度の良い金属ニッケルの定量を行うことができ
る。
実 施 例 第1図に本発明の一実施例における磁化測定装置の概
略図を示す。第1図で、1は金属ニッケルを含むニッケ
ル化合物サンプル(試料)、2は磁場印加用マグネッ
ト、3は磁化測定用サーチコイル、4は試料の上下振動
の周波数を測定するコイル、5は電源装置である。
略図を示す。第1図で、1は金属ニッケルを含むニッケ
ル化合物サンプル(試料)、2は磁場印加用マグネッ
ト、3は磁化測定用サーチコイル、4は試料の上下振動
の周波数を測定するコイル、5は電源装置である。
第1図の装置は、VSM(振動試料型磁力計)を用いた
装置である。この装置はサンプル(試料)1に磁場を印
加して、その時のサンプルの磁化を測定する装置であ
る。
装置である。この装置はサンプル(試料)1に磁場を印
加して、その時のサンプルの磁化を測定する装置であ
る。
第2図に、金属ニッケルと水酸化ニッケルとの混合粉
末を試料1として、第1図に示した装置を用いた磁気ヒ
ステリシスカーブを示す。このカーブは、金属ニッケル
だけが検出されている。このカーブの磁化が飽和してい
る磁化強度より、金属ニッケルが定量できる。
末を試料1として、第1図に示した装置を用いた磁気ヒ
ステリシスカーブを示す。このカーブは、金属ニッケル
だけが検出されている。このカーブの磁化が飽和してい
る磁化強度より、金属ニッケルが定量できる。
第3図は、金属ニッケル粉末と水酸化ニッケル粉末と
を適当量混ぜ合わせた試料を第1図の装置を用いて測定
した結果である。横軸は、混ぜ合わせた金属ニッケル量
で、縦軸は飽和磁化強度である。図から明らかなように
非常に良好な直線関係が得られた。これにより、ニッケ
ル化合物中の金属ニッケルは、飽和磁化強度を測定する
ことにより定量できる。
を適当量混ぜ合わせた試料を第1図の装置を用いて測定
した結果である。横軸は、混ぜ合わせた金属ニッケル量
で、縦軸は飽和磁化強度である。図から明らかなように
非常に良好な直線関係が得られた。これにより、ニッケ
ル化合物中の金属ニッケルは、飽和磁化強度を測定する
ことにより定量できる。
なお、試料1としては、酸化ニッケル,硝酸ニッケル
あるいは塩化ニッケル等の無機ニッケル化合物を用いる
ことができる。また、磁化を測定する方法は、磁化の検
出が可能なものなら何でもよく、磁気天秤,磁気振り子
等を用いればよい。
あるいは塩化ニッケル等の無機ニッケル化合物を用いる
ことができる。また、磁化を測定する方法は、磁化の検
出が可能なものなら何でもよく、磁気天秤,磁気振り子
等を用いればよい。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、ニッケル
化合物中のニッケル化合物中の金属ニッケルを、飽和磁
化強度を測定することにより、従来の定量法と比較し
て、溶解することなく簡単で、精度良い金属ニッケルの
定量で効果を発揮する。
化合物中のニッケル化合物中の金属ニッケルを、飽和磁
化強度を測定することにより、従来の定量法と比較し
て、溶解することなく簡単で、精度良い金属ニッケルの
定量で効果を発揮する。
第1図は本発明の一実施例における磁化測定装置の概略
図、第2図は本発明における磁気ヒステリシスカーブを
示す図、第3図は本発明によって得られた水酸化ニッケ
ル中の金属ニッケルの定量に関する実験結果を示す図で
ある。 1……サンプル、2……磁場印加用マグネット、3……
磁化測定用サーチコイル、4……上下振動の周波数測定
コイル。
図、第2図は本発明における磁気ヒステリシスカーブを
示す図、第3図は本発明によって得られた水酸化ニッケ
ル中の金属ニッケルの定量に関する実験結果を示す図で
ある。 1……サンプル、2……磁場印加用マグネット、3……
磁化測定用サーチコイル、4……上下振動の周波数測定
コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−70449(JP,A) Zavod Lab,Vol.49,N o.4,P.14−16(1983)
Claims (1)
- 【請求項1】金属ニッケルを含むニッケル化合物試料に
磁場を印加し、前記試料の飽和磁化強度を測定し、前記
ニッケル化合物試料中の金属ニッケルを定量することを
特徴とするニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63066596A JP2553616B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | ニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63066596A JP2553616B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | ニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01239454A JPH01239454A (ja) | 1989-09-25 |
JP2553616B2 true JP2553616B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13320469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63066596A Expired - Lifetime JP2553616B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | ニッケル化合物中の金属ニッケルの定量方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553616B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001135311A (ja) | 1999-11-04 | 2001-05-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ蓄電池 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5770449A (en) * | 1980-10-22 | 1982-04-30 | Mazda Motor Corp | Measuring method for contents of cobalt in material powder |
-
1988
- 1988-03-18 JP JP63066596A patent/JP2553616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Zavod Lab,Vol.49,No.4,P.14−16(1983) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01239454A (ja) | 1989-09-25 |
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Legal Events
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