JP2552313B2 - ボ−ルによる複雑配管内面のライニング方法 - Google Patents

ボ−ルによる複雑配管内面のライニング方法

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JP2552313B2 JP62329546A JP32954687A JP2552313B2 JP 2552313 B2 JP2552313 B2 JP 2552313B2 JP 62329546 A JP62329546 A JP 62329546A JP 32954687 A JP32954687 A JP 32954687A JP 2552313 B2 JP2552313 B2 JP 2552313B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボール(球体)による複雑配管の内面のラ
イニング方法に係るもので、既設のビル等の給排水管そ
の他のパイプラインであって、口径の異なるパイプが複
雑に接続されたパイプラインの内面に樹脂塗膜を形成す
る工事に用いられる。
〔従来の技術〕
口径の異なるパイプが接続された複雑な配管系のパイ
プ内面をボールによりライニングする方法として、本出
願人は特開昭62−65776号の方法を提供している。
これは、まず大径管の管端から樹脂塗料を注入し、次
いで小径管塗装用のボールと、表面にエアー通過用の溝
(又は孔。以下同じ)を設けた大径管塗装用のボール又
はピグをこの順に挿入し、所定の圧力のエアーを前記管
端から送ってこれを移動させ、大径管塗装用のボールで
その内面をライニングしつつ小径管塗装用のボールを接
続口から小径管に送り込み、大径管塗装用のボールが前
記接続口の管壁に当接したときボール表面の溝からエア
ーを小径管に流出させ、このエアーにより小径管塗装用
のボールを移動させてその内面をライニングする方法で
ある。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
このライニング方法は、口径を異にしたパイプが単純
な直管として接続されている場合には優ぐれているが、
大径管に対して小径管がチーズ配管又はY形配管されて
いる場合には、所期の効果をあげ得ないことが判明し
た。
この点を第6図について具体的に説明すると、大径管
1′に対して小径管2′がチーズ配管されている場合、
大径管塗装用の大径ボール3′と小径管塗装用の小径ボ
ール4′は、大径管1′の始端部側1′aからエアーを
圧送して移動させ、さらにその先端側1′bから減圧し
たエアーを送り込み、双方のエアーを合流させて小径管
2′に流出させることにより小径ボール4′を小径管
2′内に移動させ、且つ前記大径ボール3′を接続口
2′aの管壁に当接させるのであるが、双方のエアーの
圧力バランスの調整がきわめて微細で面倒であり、その
バランスが正確に保たれないと両ボール3′,4′が前記
の位置に確実に移動しないのである。
そしてこの場合、始端部側1′aからのエアーは塗料
を圧送する必要上から先端側1′bからのエアーよりも
圧力を高くしてあり、しかも、大径ボール3′の外径部
と管壁内面との間からリング状に噴出するエアーのジェ
ット流により、小径ボール4′は大径管1′内でほぼ管
央に保持されて移動するから、同図に実線で示すよう
に、小径ボール4′が大径ボール3′とともに前記接続
口2′aよりも先方の大径管1′内に直線的に移動して
しまうことが多い。
この状態になると、先端側1′bからエアーを送り込
めば大径ボール3′は逆送されるが、小径ボール4′は
その周囲の管内空間をエアーが吹き抜けるために全く移
動せず、このため小径管2′の内面をライニングできな
い難点があった。
また、大径管1′の先端側1′bの開口部を閉じ、始
端部側1′aからのみエアーを送って小径管2′に流出
させても、大径管1′内のエアー圧による抵抗壁(m)
は接続口2′aよりかなり先方に形成されるから、両ボ
ール3′,4′はこの抵抗壁(m)によってストップされ
るまで前述した理由により大径管1′の先方側に移動し
てしまうのであり、同様に小径管2′の内面をライニン
グできないのである。
さらに、前記両ボール3′,4′は圧送エアーによって
若干揺動しつつ移動するため、ボールが通過した後の管
壁内面の塗膜が一側において厚くなることがあり、各1
個のボールを用いた場合にはこれを修正できず、とくに
大径ボール3′が1個である場合には、その表面の溝が
対向して通過した部分の管壁内面に筋状に隆起した塗料
が残るので、均一な塗膜が形成されなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述した問題点をすべて解決するもので、選
択した被塗装ルート以外の末端開口部をすべて閉塞し、
大径管の始端部から樹脂塗料を注入し、次いで各異径管
の内径よりも所定の値だけ小径にされ、且つ末端管塗装
用のボールを除いてその表面に通気用の溝又は孔を有す
るボールを小径の順に各複数個挿入し、被塗装ルートの
末端開口部から所定の吸引圧で吸引し前記塗料及び各ボ
ールを移動させて管壁内面に塗膜を形成し、この開口部
から末端管塗装用のボール及び塗料が排出されたときエ
アーを送って他のボールを前記始端部に逆送させ、以
後、パイプラインの各ルートについてこれを反復するこ
とを特徴としている。
〔作 用〕
本発明の作用については、説明の便宜上、第1図ない
し第5図の符号を参照して具体的に説明する。
本発明では、第5図に示すように、大径管1の始端部
1aからエポキシ樹脂塗料(P)を注入して所要の圧力の
エアーを送り、この塗料(P)を穿孔された状態にして
ある程度まで大径管1の内部に送り込む。そして、小径
管塗装用の小径ボール4を大径管1内に複数個挿入した
のち、周表面に乱方向の適宜数の溝5を有する大径管塗
装用の大径ボール3を複数個挿入する。
次いで、前記エアーの送気を止めて始端部1aを通気可
能にし、パイプライン中の被塗装ルート(R1)における
小径管2の末端開口部2aから所定の圧力で吸引する。こ
の場合、他の配管経路の末端開口部2b,2c・・・2nはす
べて閉塞しておく。
この吸引により、塗料(P)、小径ボール4、大径ボ
ール3はこの順で大径管1の内部を進むが、この際、各
大径ボール3の外径部と大径管1の管壁内面には所定の
隙間が保たれているから、この隙間からエアーがリング
状のジェット流となって噴出し、その作用によりある程
度の厚みをもって管壁内面に付着していた塗料(P)が
内面に沿って巻き上げられ、第2図に示すように、薄く
引き延ばされ横断面リング状になって連続する塗料層
(P1)が形成され、この塗料層は大径ボール3の進行に
つれその前方約3〜10cmに常時形成される。これは、小
径ボール4が小径管4内を進行移動するときも全く同様
である。
こうして、第1の大径ボール3がこの塗料層(P1)を
通過すると管壁内面に所定の厚みの塗膜が形成され、そ
の溝5が対向して通過した部分に残った筋状の塗料、及
び大径ボール3の移動中の揺れで厚くなった一側の塗料
は、第2の大径ボール3によって生ずる前記ジェット流
により平たくされるとともに、この大径ボールの周表面
によって平滑化される。この場合、第2の大径ボール3
の溝5の位置とその揺れは、前記塗料の残存部分に一致
するものではないからそのコテ作用は損なわれない。こ
のようにして複数個の大径ボール3は、それぞれ先行す
る大径ボール3の表面の溝5からエアーが吸引されてい
るため順次に進行し、これにより、大径管1の管壁内面
には完全に均一の厚みの平滑な塗膜が形成される。
なお、上記の作用は、周表面に溝を有しない小径ボー
ル4が小径管2内を通過するときも、溝に関する部分を
除き同様である。
こうして小径管2のチーズ配管の接続口6に進むと、
その末端開口部2aからの吸引によって塗料(P)が小径
管2に入り込み、各小径ボール4も迷うことなく進入す
る。
このとき、前記塗料層(P1)は大径管1の直進方向側
において崩れるが、つぎに第1の大径ボール3が接続口
6の管壁6aに当接すると、第3図示のように周表面の溝
5を通過するエアーによって接続口附近にジェット乱流
が生じ、これにより接続口の管壁6aにも塗膜が形成され
る。
小径管2内に入った小径ボール4は、前記大径ボール
3の溝5を通って吸引されるエアーにより小径管2内を
移動し、前述のようにしてその管壁内面に均一で平滑な
厚みを形成し、最後に末端開口部2aから塗料とともに外
部に吐出され、この被塗装ルートのライニングが完了す
る。
その後、この末端開口部2aからエアーを送り込むと、
各大径ボール3は始端部1aに逆送される。
上記のようにして第1の塗装ルート(R1)のライニン
グが終了したら、次に選択した第2のルートを同様にし
てライニングするもので、これを反復することにより、
複雑なパイプラインの内面を確実にライニングすること
ができる。
また、第5図示のように、被塗装ルート(R2)に大径
管1、中径管7、小径管2が順次に接続されていても、
末端管塗装用のボールを除いてその表面に通気用の溝又
は孔を有する各管径に対応したボール4、8及び3を順
次に挿入して使用することにより、これらの異径管を前
記と同様にライニングすることができる。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は、本発明のライニング方法の一
実施例を示している。
本発明においても、大径管塗装用の大径ボール3、小
径管塗装用の小径オール4は、軽量金属、合成ゴム、各
種の非発泡性合成樹脂又は発泡性合成樹脂などを用いて
形成され、その直径は被塗装パイプの内径よりも所定の
値だけ小径にしてあり、また、末端管塗装用のボールを
除いて、大径ボール3の表面には適宜数の通気用の溝ま
たは孔5が乱方向に設けてあることは従来と同様であ
る。
本実施例では、第5図に示すように、大径管1の始端
部1aにエポキシ樹脂塗料(P)の供給装置9を接続し、
さらにこの供給装置9にコンプレッサー10と連通するイ
ンジェクター11を接続させ、また、パイプライン中で塗
装しようとするルート(R1)の小径管2の末端開口部2a
をホースにより前記インジェクター11に接続させ、その
他の小径管の末端開口部2b,2c・・・は閉塞させてお
く。
こうして、前記インジェクター11を送気側にし、コン
プレッサー10から所定の圧力のエアーを送って供給装置
9内の塗料(P)を大径管1の内部に送り込み、進行方
向の中央部を穿孔させて通気可能にしておく。そして、
前記供給装置9を介して複数個の小径ボール4を、次に
同じく複数個の大径ボール3を大径管1内に順に挿入す
るが、この際、前記コンプレッサー10を作動させて送り
込んでもよい。
ついで前記インジェクター11を吸気側に切り替え、コ
ンプレッサー10を作動させて前記小径管2の末端開口部
2aから所定の吸引圧で吸引させると、塗料(P)、各小
径ボール4、各大径ボール3は大径管1内を移動進行
し、複数個の大径ボール3によってその管壁内面に塗膜
が形成される。そして、塗料(P)、小径ボール4が小
径管2の接続口6に来ると、その末端開口部2aから吸引
されているエアーに導かれて迷うことなく小径管2に入
り込み、前記接続口6に当接した大径ボール3の表面の
溝5を通って吸引されるエアーにより小径管2内を移動
して管壁内面に塗膜を形成し、最後にその末端開口部2a
から外部に排出され、この被塗装ルート(R1)がライニ
ングされる。この際、前記接続口6の管壁6aにも塗膜が
形成されることは、前述した通りである。
その後、前記インジェクター11を小径管2側からの送
気に切り替えて末端開口部2aからエアーを送り込み、各
大径ボール3を始端部1aに逆送させる。そして最後に必
要があれば、溝5を有しない大径ボールを往復移動させ
ることにより、管壁内面はきわめて平滑に仕上げられる
もので、以後、複雑なパイプラインについて各被塗装ル
ートを順次に選択し、上記の操作を行うものである。
なお、この実施例に示したように、各被塗装ルートの
始端部と末端開口部をコンプレッサー10に連通するイン
ジェクター11に接続し、前記インジェクターを切り替え
てエアーを圧送又は吸引させると、ライニング作業が簡
易化され、その作業能率を高めることができる。
〔効 果〕
上記のごとく、本発明によれば、各異径管の内径より
も所定の値だけ小径にしたボールをそれぞれ複数個挿入
させるので、各異径管内の各ボールの前方側には、吸引
エアーのジェット流によりあらかじめリング状の塗料層
が形成されてこれをボールが管壁内面に押し塗り、しか
も、複数個のボールを使用するので先行するボールの塗
膜厚の偏りは次のボールによって直ちに修正されるか
ら、管壁内面に均一で平滑な塗膜を形成できる効果があ
る。また、選択した被塗装ルートの末端開口部から所定
の圧力で吸引するから、異形管が複雑に分岐配管された
配管系であっても、塗料及び小径管塗装用のボールはこ
の吸引エアーの流れに導かれて迷うことなく接続口から
分岐された小径管に移動するから、複雑なパイプライン
の内面を確実に且つ迅速にライニングし得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図はボール移動時における作用説明図、第2図は第
1図A−A線の断面図、第3図及び第4図は分岐接続口
における作用説明図、第5図はパイプラインのライニン
グ状態の概念図、第6図は従来の分岐接続口における作
用説明図である。 1……大径管、1a……始端部、 2……小径管、2a……末端開口部、 3……大径管塗装用ボール、 4……小径管塗装用ボール、 10……コンプレッサー、11……エンジェクター、 P……塗料、R1……被塗装ルート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択した被塗装ルート以外の末端開口部を
    すべて閉塞し、大径管の始端部から樹脂塗料を注入し、
    次いで各異径管の内径よりも所定の値だけ小径にされ、
    且つ末端管塗装用のボールを除いてその表面に通気用の
    溝又は孔を有するボールを小径の順に各複数個挿入し、
    被塗装ルートの末端開口部から所定の吸引圧で吸引し前
    記塗料及び各ボールを移動させて管壁内面に塗膜を形成
    し、この開口部から末端管塗装用のボール及び塗料が排
    出されたときエアーを送って他のボールを前記始端部に
    逆送させ、以後、パイプラインの各ルートについてこれ
    を反復することを特徴としたボールによる複雑配管内面
    のライニング方法。
  2. 【請求項2】前記被塗装ルートの始端部と末端開口部を
    コンプレッサーに連通するインジェクターに接続し、前
    記インジェクターを切り替えてエアーを圧送又は吸引す
    る特許請求の範囲第1項記載のボールによる複雑配管内
    面のライニング方法。
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