JP2552116Y2 - 作業車のアウトリガジャッキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、作業車のアウトリガジャッキに関するもの
である。

（従来の技術） 従来この種の作業車に用いられるアウトリガジャッキ
は、車体に直接取り付けられたものもあるが、通常第２
図に図示する如く、車両に横架した外箱１に内箱２を伸
縮自在に内挿し、適宜手段により外箱１より内箱２を張
り出すようにしたアウトリガスライドＡの先端に取り付
けられている。すなわち作業車のアウトリガジャッキＢ
は、車体側に（アウトリガスライドＡを介して）ほぼ鉛
直状態で取り付けられる外筒３、外筒３から下方に向か
って伸縮可能なよう当該外筒３内に伸縮自在に嵌挿され
た内筒４、その上端部を前記外筒３の上端部に連結しそ
の下端部を前記内筒４の下端部に連結して外筒３および
内筒４内に内装した伸縮シリンダー５、および前記内筒
４の下方位置で揺動可能なよう前記伸縮シリンダー５の
下端部に揺動自在に連結した脚板６とから構成されてい
る。そして伸縮シリンダー５の下端部と内筒４の下端部
との連結、および伸縮シリンダー５の下端部と脚板６と
の連結は、第２図のＸ−Ｘ矢視図である第３図に図示す
る如く、水平軸７で共通して連結されている。すなわ
ち、伸縮シリンダー５のロッド８の先端部と脚板６に設
けたブラケット９および内筒４の下端部両側壁に設けた
ボス10,10を水平軸７で共通して連結させている。ボス1
0,10には、溝11を設け、共通して連結させた水平軸７が
逸脱して抜けないようこの溝11に止め輪12を取り付けて
いる。

（従来技術の問題点） ところがこのように構成された従来の作業車のアウト
リガジャッキＢは、伸縮シリンダー５の下端部、内筒４
の下端部、および脚板６との三者の連結を水平軸７で共
通して連結させているものであるから、組立時は伸縮シ
リンダー５のロッド先端部と脚板６に設けたブラケット
９および内筒４の下端部両側壁に設けたボス10をそれぞ
れ水平軸７で共通して連結させるにあたって、三者の芯
を合わせを行わなければならず組立が非常に面倒なもの
となっていた。

本考案は、上記問題点を解決した新規な作業車のアウ
トリガジャッキを提供することを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案の作業車のアウトリガジャッキは、車体側にほ
ぼ鉛直状態で取り付けられる外筒、外筒から下方に向か
って伸縮可能なよう当該外筒内に伸縮自在に嵌挿された
内筒、その上端部を前記外筒の上端部に連結しその下端
部を前記内筒の下端部に連結して外筒および内筒内に内
装した伸縮シリンダー、および前記内筒の下方位置で揺
動可能なよう前記伸縮シリンダーの下端部に揺動自在に
連結した脚板とからなる作業車のアウトリガジャッキで
あって、伸縮シリンダー下端部に対する前記脚板の連結
を、伸縮シリンダー下端部と脚板に設けたブラケットを
貫通する水平軸であって前記内筒下端部の内法よりも短
い水平軸で以て行うと共に、前記伸縮シリンダー下端部
と前記内筒下端部の連結を、内筒下端部の両側壁を貫通
し前記水平軸の両軸端部にそれぞれ螺入される取り外し
自在なボルトで以て行うよう構成してあることを特徴と
するものである。

（作用） 上記の如く構成をもつ本考案の作業車のアウトリガジ
ャッキは、伸縮シリンダーの下端部と脚板との連結を水
平軸で、伸縮シリンダーの下端部と内筒の下端部との連
結をボルトでそれぞれ連結するようにしたものであるか
ら、組立を簡単にし容易に組み立てることができる。

（実施例） 以下本考案の実施例について第１図を基に説明する。
なお第２図および第３図に図示し従来の技術で説明した
符号１〜符号６、符号８〜符号９、および符号Ａについ
ては、従来の技術で説明したものと同じものであるの
で、以下の説明においても同符号を用い説明を略する。
第１図において、13は、伸縮シリンダー５下端部（ロッ
ド８の先端部）に対する前記脚板６に設けたブラケット
９を貫通する水平軸である。14は、内筒４の下端部の両
側壁に設けたボスである。前記水平軸13は、この両ボス
14,14間の内法より短く構成され、両軸端にはネジ穴を
設けている。15は、前記伸縮シリンダー５の下端部と前
記内筒４の下端部の連結を、内筒４の下端部の両側壁
（ボス14,14間）を貫通し前記水平軸13の両軸端部に設
けた前記ねじ穴にそれぞれ螺入される取り外し自在な六
角穴付ボルトである。

このように構成された本考案の作業車のアウトリガジ
ャッキは、次のように作用するものである。すなわち、
まず伸縮シリンダー５の下端部（ロッド８）と脚板６
（ブラケット９）との連結を水平軸13で連結し、次に伸
縮シリンダー５の下端部（ロッド８）と内筒４の下端部
（ボス14,14）との連結を水平軸13の両軸端部のネジ穴
に六角穴付ボルト15を螺入することでそれぞれを連結す
ればよい。従って従来の様に三者の芯合わせを行わなけ
ればならないような面倒な組立を行う必要がなく、組立
を簡単にし容易に組み立てることができる。なお、地面
から受けるジャッキ反力は、脚板６のブラケット９か
ら、水平軸13を介して伸縮シリンダー５に伝達され、ア
ウトリガスライドＡより車両側に伝達される。したがっ
て内筒４には前記ジャッキ反力は伝達されず、前記六角
穴付ボルト15にはこの反力はかからない。また水平軸13
は、ボス14,14間の内方に位置しており、脱落すること
はない。

なお、上記実施例では、内筒14の下端部両側壁にボス
14を配置したが、内筒14のみで構成してもよい。この場
合水平軸13の寸法は内筒14下端部の内法より短い寸法と
すればよい。また、上記実施例では、六角穴付ボルト15
を用いたが、ボス14の外側壁面側に座ぐりを設け、一般
に六角ボルトを使用するようにしてもよい。

（考案の効果） 本考案の作業車のアウトリガジャッキは、以上の如く
構成し作用するものであるから、組立を簡単にし容易に
組み立てることを可能とし、その効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の作業車のアウトリガジャッキを説明
する説明図、第２図は、作業車のアウトリガジャッキを
説明する説明図、第３図は、従来の作業車のアウトリガ
ジャッキを説明する説明図である。 3:外筒、4:内筒、5:伸縮シリンダー、6:脚板、9:ブラケ
ット、13:水平軸、15:ボルト

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車体側にほぼ鉛直状態で取り付けられる外
   筒、外筒から下方に向かって伸縮可能なよう当該外筒内
   に伸縮自在に嵌挿された内筒、その上端部を前記外筒の
   上端部に連結しその下端部を前記内筒の下端部に連結し
   て外筒および内筒内に内装した伸縮シリンダー、および
   前記内筒の下方位置で揺動可能なよう前記伸縮シリンダ
   ーの下端部に揺動自在に連結した脚板とからなる作業車
   のアウトリガジャッキであって、伸縮シリンダー下端部
   に対する前記脚板の連結を、伸縮シリンダー下端部と脚
   板に設けたブラケットを貫通する水平軸であって前記内
   筒下端部の内法よりも短い水平軸で以て行うと共に、前
   記伸縮シリンダー下端部と前記内筒下端部の連結を、内
   筒下端部の両側壁を貫通し前記水平軸の両軸端部にそれ
   ぞれ螺入される取り外し自在なボルトで以て行うよう構
   成してあることを特徴とする作業車のアウトリガジャッ
   キ。