JP2551754B2 - ペレツト型温度ヒユ−ズ - Google Patents
ペレツト型温度ヒユ−ズInfo
- Publication number
- JP2551754B2 JP2551754B2 JP61088690A JP8869086A JP2551754B2 JP 2551754 B2 JP2551754 B2 JP 2551754B2 JP 61088690 A JP61088690 A JP 61088690A JP 8869086 A JP8869086 A JP 8869086A JP 2551754 B2 JP2551754 B2 JP 2551754B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- pellet
- thermal fuse
- eutectic
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はペレット型温度ヒューズの改良に関するもの
である。
である。
＜従来の技術＞ 電気機器を過電流に基づく異常発熱から保護するため
に、温度ヒューズ（電気機器に取り付けて使用され、機
器が発熱するその発生熱で作動して機器への通電を遮断
し、機器の異常発熱を未然に防止する）が汎用されてお
り、かかる温度ヒューズとしてペレット型温度ヒューズ
が周知されている。
に、温度ヒューズ（電気機器に取り付けて使用され、機
器が発熱するその発生熱で作動して機器への通電を遮断
し、機器の異常発熱を未然に防止する）が汎用されてお
り、かかる温度ヒューズとしてペレット型温度ヒューズ
が周知されている。
このペレット型温度ヒューズの基本的構造は、一端に
リード導体を有する金属ケース内に感温ペレット、スプ
リング並びに可動接点材を収容し、ケース他端からブッ
シングを介して導入した固定接点材に可動接点材をスプ
リングの圧縮応力に抗して接触させた構成であり、感温
ペレットが溶融軟化すると、スプリングが圧縮状態から
解除され、可動接点材が固定接点材から脱離されて通電
が遮断される。
リード導体を有する金属ケース内に感温ペレット、スプ
リング並びに可動接点材を収容し、ケース他端からブッ
シングを介して導入した固定接点材に可動接点材をスプ
リングの圧縮応力に抗して接触させた構成であり、感温
ペレットが溶融軟化すると、スプリングが圧縮状態から
解除され、可動接点材が固定接点材から脱離されて通電
が遮断される。
＜発明が解決しようとする課題＞ このペレット型温度ヒューズにおいては、感温ペレッ
トが溶融軟化されると、スプリングの圧縮力でこの溶融
軟化物が圧縮変形され、スプリングが伸びて可動接点材
が固定接点材から隔離されて通電が遮断される。
トが溶融軟化されると、スプリングの圧縮力でこの溶融
軟化物が圧縮変形され、スプリングが伸びて可動接点材
が固定接点材から隔離されて通電が遮断される。
従来、上記感温ペレットとして、２種類の物質を混合
し、その混合比により溶融軟化点を調節したもの用いる
ことが公知である。このような混合物においては、ある
温度T0に達すると（固相線温度に達すると）、溶融軟化
し、その直後のある温度巾で半溶融状態（シャーベット
状態）となり、更にある温度（液相線温度）になると、
液相になる。
し、その混合比により溶融軟化点を調節したもの用いる
ことが公知である。このような混合物においては、ある
温度T0に達すると（固相線温度に達すると）、溶融軟化
し、その直後のある温度巾で半溶融状態（シャーベット
状態）となり、更にある温度（液相線温度）になると、
液相になる。
かかる感温ペレットを用いた温度ヒューズが作動する
過程においては、感温ペレットが上記の固相線温度T0を
越えて加熱され半溶融状態にある間に、スプリングの圧
縮力でこの半溶融軟化ペレットが圧縮変形される過程が
あり、この際、スプリングの伸びに対し、ペレットが完
全な液相になる場合に較べ半溶融軟化状態のペレット
が、大なる抵抗として作用するため、スプリングの伸び
がそれだけ妨げられ、可動接点部材の固定接点材からの
離脱がそれだけ緩慢となり、温度ヒューズの作動迅速性
（感温性）が損なわれる。
過程においては、感温ペレットが上記の固相線温度T0を
越えて加熱され半溶融状態にある間に、スプリングの圧
縮力でこの半溶融軟化ペレットが圧縮変形される過程が
あり、この際、スプリングの伸びに対し、ペレットが完
全な液相になる場合に較べ半溶融軟化状態のペレット
が、大なる抵抗として作用するため、スプリングの伸び
がそれだけ妨げられ、可動接点部材の固定接点材からの
離脱がそれだけ緩慢となり、温度ヒューズの作動迅速性
（感温性）が損なわれる。
そこで、温度ヒューズの作動迅速性を確保するため
に、、スプリングの圧縮応力を大にするには、スプリン
グを強く圧縮した状態でケース内に組み込まなければな
らず、温度ヒューズの組立て作業の困難化が避けられな
い。
に、、スプリングの圧縮応力を大にするには、スプリン
グを強く圧縮した状態でケース内に組み込まなければな
らず、温度ヒューズの組立て作業の困難化が避けられな
い。
本発明の目的は、感温ペレットに共融混合物を使用す
ることにより、充分な感温性を有するペレット型温度ヒ
ューズを提供することにある。
ることにより、充分な感温性を有するペレット型温度ヒ
ューズを提供することにある。
＜課題を解決するための手段＞ 本発明に係るペレット型温度ヒューズは、ペレット型
温度ヒューズ（すなわち、ケース内に感温ペレット、ス
プリング、可動接点材等が収容され、感温ペレットの溶
融軟化によりスプリングの圧縮が解除されて可動接点材
が移動されることにより作動される温度ヒューズ）にお
いて、上記の感温ペレットが粉状の糖アルコールとジカ
ルボン酸との共融混合物により形成され、その共融混合
物の共融温度で作動されることを特徴とする構成であ
る。
温度ヒューズ（すなわち、ケース内に感温ペレット、ス
プリング、可動接点材等が収容され、感温ペレットの溶
融軟化によりスプリングの圧縮が解除されて可動接点材
が移動されることにより作動される温度ヒューズ）にお
いて、上記の感温ペレットが粉状の糖アルコールとジカ
ルボン酸との共融混合物により形成され、その共融混合
物の共融温度で作動されることを特徴とする構成であ
る。
上記共融混合物においては、固相線温度と液相線温度
とが一致し、この一致点（共融点）において、固相から
液相に変化し、その相間に半溶融軟化状態が存在しな
い。
とが一致し、この一致点（共融点）において、固相から
液相に変化し、その相間に半溶融軟化状態が存在しな
い。
本発明において、共融混合物には、次のようなものが
使用される。
使用される。
（例１） 融点153℃のアジピン酸75％と融点168℃のＤ−マンニ
トール25％を混合した共融点143℃の共融物質。
トール25％を混合した共融点143℃の共融物質。
（例２） 融点167℃のイタコン酸75％と融点168℃のＤ−マンニ
トール25％を混合した共融点144℃の共融物質。
トール25％を混合した共融点144℃の共融物質。
（例３） 融点153℃のアジピン酸75％と融点189℃のズルシット
25％を混合した共融点148℃の共融物質。
25％を混合した共融点148℃の共融物質。
（例４） 融点167℃のイタコン酸75％と融点189℃のズルシット
25％を混合した共融点154℃の共融物質。
25％を混合した共融点154℃の共融物質。
＜作用＞ 感温ペレットに共融混合物を使用しているから、感温
ペレットが共融点を越えて加熱されると、感温ペレット
が固相から直ちに完全な液相になり、半溶融状態を経て
液相になる場合よりも、スプリングをそれだけ低い抵抗
のもとで伸ばさせ得、スプリングの圧縮力の同一下、ス
プリングを迅速に伸ばさせることができる。従って、温
度ヒューズを迅速に作動させ得る。
ペレットが共融点を越えて加熱されると、感温ペレット
が固相から直ちに完全な液相になり、半溶融状態を経て
液相になる場合よりも、スプリングをそれだけ低い抵抗
のもとで伸ばさせ得、スプリングの圧縮力の同一下、ス
プリングを迅速に伸ばさせることができる。従って、温
度ヒューズを迅速に作動させ得る。
＜発明の効果＞ 本発明に係るペレット型温度ヒューズにおいては、感
温ペレットに共融混合物を使用しているから、感温ペレ
ットのために作動を迅速に行わせ得、スプリングの圧縮
を強くしなくても、温度ヒューズの感温性を充分に保証
できる。
温ペレットに共融混合物を使用しているから、感温ペレ
ットのために作動を迅速に行わせ得、スプリングの圧縮
を強くしなくても、温度ヒューズの感温性を充分に保証
できる。
Claims (1)
- 【請求項１】ケース内に感温ペレット、スプリング、可
動接点材等が収容され、感温ペレットの溶融軟化により
スプリングの圧縮が解除されて可動接点材が移動される
ことにより作動される温度ヒューズにおいて、上記感温
ペレットが粉状の糖アルコールとジカルボン酸との共融
混合物により形成され、その共融混合物の共融温度で作
動されることを特徴とするペレット型温度ヒューズ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61088690A JP2551754B2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 | ペレツト型温度ヒユ−ズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61088690A JP2551754B2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 | ペレツト型温度ヒユ−ズ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62246217A JPS62246217A (ja) | 1987-10-27 |
| JP2551754B2 true JP2551754B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=13949833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61088690A Expired - Lifetime JP2551754B2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 | ペレツト型温度ヒユ−ズ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2551754B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7323966B2 (en) | 2003-10-28 | 2008-01-29 | Nec Schott Components Corporation | Thermal pellet incorporated thermal fuse and method of producing thermal pellet |
| US7323965B2 (en) | 2002-04-24 | 2008-01-29 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse using thermosensitive material |
| US7330098B2 (en) | 2005-03-17 | 2008-02-12 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse employing a thermosensitive pellet |
| US7362208B2 (en) | 2004-09-17 | 2008-04-22 | Nec Schott Components Corporation | Thermal pellet type thermal fuse |
| US7843307B2 (en) | 2007-10-05 | 2010-11-30 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse employing thermosensitive pellet |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110152005B (zh) * | 2013-03-15 | 2023-08-04 | 通尼克斯制药控股有限公司 | 环苯扎林盐酸盐和阿米替林盐酸盐的低共熔混合物配制剂 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4889699A (ja) * | 1972-02-25 | 1973-11-22 |
-
1986
- 1986-04-17 JP JP61088690A patent/JP2551754B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7323965B2 (en) | 2002-04-24 | 2008-01-29 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse using thermosensitive material |
| US7323966B2 (en) | 2003-10-28 | 2008-01-29 | Nec Schott Components Corporation | Thermal pellet incorporated thermal fuse and method of producing thermal pellet |
| US7362208B2 (en) | 2004-09-17 | 2008-04-22 | Nec Schott Components Corporation | Thermal pellet type thermal fuse |
| US7330098B2 (en) | 2005-03-17 | 2008-02-12 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse employing a thermosensitive pellet |
| US7843307B2 (en) | 2007-10-05 | 2010-11-30 | Nec Schott Components Corporation | Thermal fuse employing thermosensitive pellet |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62246217A (ja) | 1987-10-27 |
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