JP2551736B2 - 相互固定用くぎの末端部ねじ孔の位置決めをするための２列くぎガイド装置 - Google Patents

相互固定用くぎの末端部ねじ孔の位置決めをするための２列くぎガイド装置

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JP2551736B2 JP6093283A JP9328394A JP2551736B2 JP 2551736 B2 JP2551736 B2 JP 2551736B2 JP 6093283 A JP6093283 A JP 6093283A JP 9328394 A JP9328394 A JP 9328394A JP 2551736 B2 JP2551736 B2 JP 2551736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、２列くぎガイド装置に
関する。さらに詳しくは、末端部のねじの位置決めのた
めの等しい長さおよび（または）等しい大きさの２つの
相互固定用くぎの組み合わせを有する２列くぎガイド装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来くぎ(nail)が設けられた装置におい
て末端部の相互固定用ねじの配置のためにもっとも一般
的に用いられている技術は、手作業による(freehand)方
法である。この方法の場合、位置決めの精度は不充分で
あり、位置決めに余計な時間を必要とする。したがって
レントゲン写真の支援なしに、脛骨および大腿骨の相互
固定用くぎの末端部のねじを確実に配置することが、技
術的に要求されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業
による方法の場合、時間がかかり、かつ光線にさらされ
るという欠点がある。
【０００４】したがって、叙上の欠点を除去または軽減
しうるガイド装置を提供することが本発明の目的であ
る。
【０００５】シンプルな構造の２列くぎガイド装置を提
供することが本発明の他の目的である。
【０００６】操作中に調整が容易なガイド装置を提供す
ることが本発明のさらに他の目的である。
【０００７】製造コストを低減しうるガイド装置を提供
することが本発明のさらに他の目的である。
【０００８】操作中確実に操作しうるガイド装置を提供
することが本発明のさらに他の目的である。
【０００９】操作時間を著しく低減しうるガイド装置を
提供することが本発明のさらに他の目的である。
【００１０】操作中末端部相互固定用ねじの位置決め処
置のあいだ光線にさらされないガイド装置を提供するこ
とが本発明のさらに他の目的である。
【００１１】長時間使用しうるガイド装置を提供するこ
とが本発明のさらに他の目的である。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の２列くぎガイド
装置は、ツインジグ、前記ツインジグから延び、その長
手方向の軸に沿って溝が形成され、少なくとも１つの孔
を備えた末端部を有する第１相互固定用くぎ、前記ツイ
ンジグから延び、その長手方向の軸に沿って溝が形成さ
れ、少なくとも１つの孔を備えた末端部を有する第２相
互固定用くぎ、その中を全長にわたって溝が形成され、
前記第１相互固定用くぎから前記第２相互固定用くぎの
方向に延びるのに適した偏心または非偏心ガイドパイ
プ、前記ガイドパイプに形成された溝に挿入されるのに
適し、前記ガイドパイプおよび第２相互固定用くぎに形
成された孔を貫通して延びるのに適したキルシュネル針
金、および前記第２相互固定用くぎ内でその末端部の方
向に形成された溝の中に挿入されるのに適した案内針か
らなり、前記第１相互固定用くぎの末端部の孔と前記第
２相互固定用くぎの末端部の孔との心合わせが、案内針
と前記キルシュネル針金との接触により確かめられてな
ることを特徴としている。
【００１３】
【実施例】図面を参照しながら、本発明の２列くぎガイ
ド装置を説明する。
【００１４】図１は本発明の脛骨の相互固定用くぎの末
端部ねじ孔の位置決めのための２列くぎガイド装置の斜
視図である。当該ガイド装置は、脛骨用の１対のジグ１
を有している。ジグ１は、同じ長さの２本のくぎ３、４
に連結されている。くぎ３、４はそれぞれ保持用ねじ２
を有している。くぎ３、４の材料としては、ステンレス
鋼が好適に用いられる。骨折した脛骨に打ち込まれる部
分のくぎは、トゥルーくぎ(true nail) と呼ばれる。脚
の中央側縁部のくぎは、ガイドとして用いられることか
らガイドくぎと呼ばれる。たとえば右側が不安定な骨折
部とすると、左側がこの構成における相互固定用くぎ３
である。このばあい相互固定用くぎ３が、骨折した脛骨
に挿入されるトゥルーくぎである。脚の中央における右
側のくぎ４はガイドくぎとして作用する。これに対し左
側が不安定な骨折した脛骨であるとき、右側のくぎ３が
トゥルーくぎとして作用し、左側のくぎ３がガイドくぎ
として作用する。
【００１５】図２に示されるように、本発明の２列くぎ
ガイド装置を用いるとき、キルシュネル針金（以下、Ｋ
ワイヤという）５と、偏心ガイドパイプ６とが脛骨の内
部でトゥルーくぎ３の最末端部のねじ孔の位置を決める
際に用いられる。脛骨の相互固定用くぎの末端部の位置
が、製造の結果、誤差を生じるという事実により、これ
らの本質的な誤差を校正するために、非偏心(centric)
パイプと、偏心パイプとの組み合わせが決められる。
【００１６】さらに、Ｋワイヤ５がトゥルーくぎ３の最
末端部のねじ孔を突き抜けるを確かめるために、案内針
７が基端部から末端部までのトゥルーくぎ内に差し込ま
れる。案内針７がＫワイヤ５に当たるとき、金属音が聞
こえる。そののち、Ｋワイヤ５およびガイドパイプ６は
取り除かれる。Ｋワイヤ５および案内針７の材料として
は、ステンレス鋼が好適に用いられる。
【００１７】図３はあらかじめ孔があけられた皮膚にＫ
ワイヤを通すドリル８を示している。ドリル８がトゥル
ーくぎ３を突き抜けるのを確認するために、案内針７が
用いられてもよい。そののち、ドリル８およびガイドく
ぎ４が除去される。
【００１８】図４はトゥルーくぎ３内に打ち込まれるね
じ９を示している。適切な位置にねじが打ち込まれるの
を確認するために、案内針７を用いてもよい。このよう
にすれば光線にさらされる必要はない。
【００１９】脛骨用の相互固定用くぎの第２の末端部の
相互固定用用ねじ孔の位置決めは、叙上の手順と同じ手
順にしたがって行われる。
【００２０】図５は、本発明の大腿骨用のツイン型ジグ
１０の分解斜視図である。大腿骨用のツイン型ジグ１０
は、２つの別々の保持用ねじ２によって２本の同じ長さ
のくぎ１１、１２に連結される。骨折した大腿骨内に差
し込まれるくぎは、トゥルーくぎと呼ばれる。大腿部の
横方向の側縁部における他のくぎは、ガイドとして用い
られるので、ガイドくぎと呼ばれる。たとえば、右側が
大腿骨の不安定な骨折部であり、この構成における左側
の相互固定用くぎ１１がトゥルーくぎである。このトゥ
ルーくぎは、骨折した大腿骨に挿入される。脚の横側の
左側くぎ１２は、ガイドくぎとして作用する。左側の大
腿骨の不安定な骨折部において、この構成における左側
くぎ１１はトゥルーくぎとして作用し、右側くぎ１２は
ガイドくぎとして作用する。大腿骨の相互固定用くぎの
末端部ねじ孔の位置が、製造の結果、誤差が生じるとい
う事実から、偏心パイプの組み合わせによって、この本
質的な誤差を校正している。くぎ１１、１２の材料とし
ては、ステンレス鋼が好適に用いられる。
【００２１】図６に示されるように、本発明の２列くぎ
ガイド装置を使用するとき、大腿骨内のトゥルーくぎ１
１最末端部ねじ孔の位置を決めるために、Ｋワイヤ５と
偏心パイプ６とが用いられる。さらに、トゥルーくぎ１
１の最末端部のねじ孔を突き抜けるのを確かめるため
に、Ｋワイヤ５がその基端部から末端部にかけてトゥル
ーくぎ内に差し込まれる。案内針７がＫワイヤ５に当た
るとき、金属音が発生する。そののち、Ｋワイヤ５およ
びガイドパイプが除去される。
【００２２】図７はあらかじめ孔があけられた皮膚にＫ
ワイヤを通すドリル８を示している。ドリル８がトゥル
ーくぎが突き抜けるのを確かめるために、案内針７が用
いられる。そののち、ドリル８およびガイドくぎ１２が
取り除かれる。
【００２３】図８はトゥルーくぎ１１に打ち込まれるね
じ９を示している。ねじ９が適切な位置に打ち込まれる
のを確認するために案内針７が用いられる。このように
すれば光にさらされる必要はない。
【００２４】大腿骨の相互固定用くぎの第２末端部相互
固定用ねじ孔の位置決めは、叙上の方法にしたがって行
われるが、本発明の装置は異なるタイプの相互固定用く
ぎの位置決めのためにも用いることができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明のガイド装置は、末端部相互固定
用ねじの位置決め処理中に光線にさらされることがな
く、操作時間を著しく低減することができる。
【００２６】本発明の相互固定用くぎは、脛骨、大腿
骨、上腕骨、ぎょう骨、中手骨の骨折など、長い骨の骨
折のためにも用いることができる。
【００２７】本発明の応用は非常に広いので、本明細書
中で詳細に述べることはできない。本明細書中の開示
は、あくまでも一例であり、特許請求の範囲に記載され
た本発明の精神および範囲から逸脱することなく、構成
における多くの変更および要素の組み合わせがなされる
ことは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の脛骨用の相互固定用くぎの末端部ねじ
孔の位置を決めるための２列くぎガイド装置の一実施例
を示す斜視図。
【図２】図１のガイド装置の治療への応用を示す斜視
図。
【図３】図１のガイド装置を用いて最末端部ねじ孔をあ
ける状態を示す斜視図。
【図４】図１のガイド装置による最末端部ねじ孔への相
互固定用ねじの差し込み状態を示す斜視図。
【図５】本発明の大腿骨用の相互固定用くぎの末端部ね
じ孔の位置を決めるための２列くぎガイド装置の分解斜
視図。
【図６】本発明の最末端部相互固定用ねじ孔の位置を決
めるための脛骨用の２列くぎガイド装置の他の実施例を
示す斜視図。
【図７】図６のガイド装置を用いて最末端部ねじ孔をあ
ける状態を示す斜視図。
【図８】図６のガイド装置による最末端部ねじ孔への相
互固定用ねじの差し込み状態を示す斜視図。
【符号の説明】
１ ツインジグ ２ 保持ねじ ３、４、１１、１２ くぎ ５ Ｋワイヤ ６ ガイドパイプ ７ 案内針 ８ ドリル

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ツインジグ、前記ツインジグから延び、
    その長手方向の軸に沿って溝が形成され、少なくとも１
    つの孔を備えた末端部を有する第１相互固定用くぎ、前
    記ツインジグから延び、その長手方向の軸に沿って溝が
    形成され、少なくとも１つの孔を備えた末端部を有する
    第２相互固定用くぎ、その中を全長にわたって溝が形成
    され、前記第１相互固定用くぎから前記第２相互固定用
    くぎの方向に延びるのに適した偏心または非偏心ガイド
    パイプ、前記ガイドパイプに形成された溝に挿入される
    のに適し、前記ガイドパイプおよび第２相互固定用くぎ
    に形成された孔を貫通して延びるのに適したキルシュネ
    ル針金、および前記第２相互固定用くぎ内でその末端部
    の方向に形成された溝の中に挿入されるのに適した案内
    針からなり、前記第１相互固定用くぎの末端部の孔と前
    記第２相互固定用くぎの末端部の孔との心合わせが、案
    内針と前記キルシュネル針金との接触により確かめられ
    てなる２列くぎガイド装置。
  2. 【請求項２】 前記第１相互固定用くぎと、前記第２相
    互固定用くぎとが同じ長さである請求項１記載の２列く
    ぎガイド装置。
  3. 【請求項３】 前記第１相互固定用くぎと、前記第２相
    互固定用くぎとが同じ大きさである請求項１記載の２列
    くぎガイド装置。
  4. 【請求項４】 前記第１相互固定用くぎおよび第２相互
    固定用くぎを前記ツインジグに連結するための保持ねじ
    をさらに有してなる２列くぎガイド装置。
  5. 【請求項５】 前記第１相互固定用くぎの末端部に２つ
    の孔が形成され、前記第２相互固定用くぎの末端部に２
    つの孔が形成されてなる請求項１記載の２列くぎガイド
    装置。
  6. 【請求項６】 ツインジグ、前記ツインジグから延び、
    その長手方向の軸に沿って溝が形成され、少なくとも１
    つの孔を備えた末端部を有する第１相互固定用くぎ、お
    よび前記ツインジグから延び、その長手方向の軸に沿っ
    て溝が形成され、少なくとも１つの孔を備えた末端部を
    有する第２相互固定用くぎからなる２列くぎガイド装置
    であって、骨折した骨が人体の右側で治療されるとき、
    前記第１相互固定用くぎがトゥルーくぎとして用いられ
    ると共に前記第２相互固定用くぎがガイドくぎとして用
    いられ、骨折した骨が人体の左側で治療されるとき、前
    記第１相互固定用くぎがガイドくぎとして用いられ、前
    記第２相互固定用くぎがトゥルーくぎとして用いられる
    ように、前記第１相互固定用くぎおよび第２相互固定用
    くぎが同じ長さと同じ寸法である２列くぎガイド装置。
  7. 【請求項７】 前記トゥルーくぎの方向に延びるのに適
    し、その全長にわたって溝が形成された偏心または非偏
    心ガイドパイプをさらに有してなる請求項６記載の２列
    くぎガイド装置。
  8. 【請求項８】 前記ガイドパイプに形成され、前記ガイ
    ドパイプを通し前記トゥルーくぎの孔の中に延びる溝に
    挿入されるのに適したキルシュネル針金をさらに有して
    なる請求項７記載の２列くぎガイド装置。
  9. 【請求項９】 前記トゥルーくぎ内でその末端部の方に
    向かって形成された溝に挿入されるのに適し、前記トゥ
    ルーくぎの孔と前記ガイドくぎの孔との心合わせが、前
    記案内針とＫワイヤとが接触することによって確かめら
    れる請求項８記載の２列くぎガイド装置。
  10. 【請求項１０】 前記第１相互固定用くぎおよび第２相
    互固定用くぎと、前記ツインジグとを連結させるための
    保持ねじをさらに有してなる請求項６記載の２列くぎガ
    イド装置。
  11. 【請求項１１】 ２つの孔が前記第１相互固定用くぎの
    末端部に形成されると共に、２つの孔が第２相互固定用
    くぎの末端部に形成されてなる請求項６記載の２列くぎ
    ガイド装置。
JP6093283A 1993-02-24 1994-05-02 相互固定用くぎの末端部ねじ孔の位置決めをするための２列くぎガイド装置 Expired - Lifetime JP2551736B2 (ja)

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GB9407952A GB2288738B (en) 1993-02-24 1994-04-21 A double nail guiding system for targeting of distal screw holes of interlocking nails
DE4414177A DE4414177A1 (de) 1993-02-24 1994-04-22 Doppelnagel-Führungssystem für eine Zielfindung von distalen Schraubenbohrungen von Verriegelungsnägeln
DE9406779U DE9406779U1 (de) 1993-02-24 1994-04-22 Doppelnagel-Führungssystem für eine Zielfindung von distalen Schraubenbohrungen von Verriegelungsnägeln
FR9405247A FR2719212B1 (fr) 1993-02-24 1994-04-29 Système de guidage à double clou pour la visée des trous pour vis distale des clous d'emboîtement.
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